JPH1173884A - 陰極線管の製造方法と加熱装置 - Google Patents
陰極線管の製造方法と加熱装置Info
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- JPH1173884A JPH1173884A JP10204128A JP20412898A JPH1173884A JP H1173884 A JPH1173884 A JP H1173884A JP 10204128 A JP10204128 A JP 10204128A JP 20412898 A JP20412898 A JP 20412898A JP H1173884 A JPH1173884 A JP H1173884A
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は陰極線管のファンネルネ
ック部にステムを封入する時に発生する電子銃とステム
ピンの酸化とこれによるエミッション効率の低下を最小
化し、クラック発生を防げる陰極線管の製造方法と加熱
装置を提供することにある。 【解決手段】 陰極線管のネック部19とステム1を融
着することに於いて、このネック部19の末端の内径よ
り大きく、外径より小さいまたは同一なフランジ3を有
するステム1を使用し、このステム1のフランジ3の上
面に液状のフリットグラス9を提供して固める段階、ス
テム1に電子銃15を搭載し、封着完了されたバルブの
ネック部19の末端をステム1のフランジ3上面のフリ
ットグラス9に載せて加熱処理してフリットグラス9に
よりステム1とネック部19を融着させる段階を含む。
ック部にステムを封入する時に発生する電子銃とステム
ピンの酸化とこれによるエミッション効率の低下を最小
化し、クラック発生を防げる陰極線管の製造方法と加熱
装置を提供することにある。 【解決手段】 陰極線管のネック部19とステム1を融
着することに於いて、このネック部19の末端の内径よ
り大きく、外径より小さいまたは同一なフランジ3を有
するステム1を使用し、このステム1のフランジ3の上
面に液状のフリットグラス9を提供して固める段階、ス
テム1に電子銃15を搭載し、封着完了されたバルブの
ネック部19の末端をステム1のフランジ3上面のフリ
ットグラス9に載せて加熱処理してフリットグラス9に
よりステム1とネック部19を融着させる段階を含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管の製造方法
及び加熱装置に関するもので、より詳しく説明すると陰
極線管のパネルネック部にステムを封入する時に発生す
る電子銃とステムピンの酸化、そしてこれによるエミッ
ション効率の低下と陰極線管の寿命短縮及びクラックを
最小化する陰極線管の製造方法とこの製造方法に使用さ
れる加熱装置に関する。
及び加熱装置に関するもので、より詳しく説明すると陰
極線管のパネルネック部にステムを封入する時に発生す
る電子銃とステムピンの酸化、そしてこれによるエミッ
ション効率の低下と陰極線管の寿命短縮及びクラックを
最小化する陰極線管の製造方法とこの製造方法に使用さ
れる加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に陰極線管は映像信号により制御
された電子ビームにより蛍光体を発光させて画像を再現
させる装置で、内側面に蛍光体が塗布されて実質的に画
面を構成するパネルと、このパネルと接合されてバルブ
を構成し、外側に偏向ユニットが位置するファンネル
と、このファンネルの後方側に接合されて電子銃を内蔵
しているネック部で外形が成り立つ。
された電子ビームにより蛍光体を発光させて画像を再現
させる装置で、内側面に蛍光体が塗布されて実質的に画
面を構成するパネルと、このパネルと接合されてバルブ
を構成し、外側に偏向ユニットが位置するファンネル
と、このファンネルの後方側に接合されて電子銃を内蔵
しているネック部で外形が成り立つ。
【0003】前記電子銃は陰極から放出される熱電子を
集束または発散させるため電流が供給されるが、かかる
電流受給の手段としてネックに接合されるステムに前記
電子銃が搭載されてネックの内側に位置するようにな
る。
集束または発散させるため電流が供給されるが、かかる
電流受給の手段としてネックに接合されるステムに前記
電子銃が搭載されてネックの内側に位置するようにな
る。
【0004】ステムをネックに融着する従来の方法は次
の通りである。図8はステムSとネック部Nが融着され
た状態を表した図面で、ステムSをネック部Nの内側に
挿入した後、ステムSのフランジが位置するネック部の
外面をトーチなどで加熱融着し、残ったネック部Nの下
部は廃棄処理している。
の通りである。図8はステムSとネック部Nが融着され
た状態を表した図面で、ステムSをネック部Nの内側に
挿入した後、ステムSのフランジが位置するネック部の
外面をトーチなどで加熱融着し、残ったネック部Nの下
部は廃棄処理している。
【0005】もう一つの従来技術でネック直径を減らせ
て偏向電流の消耗を減少するためネックの端部をステム
のフランジ上面に載せて加熱、融着する技術が日本特開
平8−83583号公報に開示されている。
て偏向電流の消耗を減少するためネックの端部をステム
のフランジ上面に載せて加熱、融着する技術が日本特開
平8−83583号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の技
術は次のような問題点を有する。まず図8に図示されて
いるように、従来技術は融着後残ったネック部の下部が
切断されたり、切断されて落ちて微細なガラス割れを発
生させる。この時発生したガラス粉は工場内を漂いなが
らステムの電子銃方向と反対に連結される排気管などを
通じて、または融着前のネック部の開口部を通じて陰極
線管内部に侵入し、カラー陰極線管の色選別機能を有す
るシャドーマスクの微細孔を塞いで陰極線管の工程時致
命的な不良をもたらす原因になる。なお融着後、ネック
部の下部を廃棄処理するので生産原価側面でマイナス効
果を発生させる。かかる側面で日本特開平8−8358
2号はその技術的目的が相違し前記問題点及び改善に対
する言及はないが、全体内容から見て間接的に効果があ
ると思われる。
術は次のような問題点を有する。まず図8に図示されて
いるように、従来技術は融着後残ったネック部の下部が
切断されたり、切断されて落ちて微細なガラス割れを発
生させる。この時発生したガラス粉は工場内を漂いなが
らステムの電子銃方向と反対に連結される排気管などを
通じて、または融着前のネック部の開口部を通じて陰極
線管内部に侵入し、カラー陰極線管の色選別機能を有す
るシャドーマスクの微細孔を塞いで陰極線管の工程時致
命的な不良をもたらす原因になる。なお融着後、ネック
部の下部を廃棄処理するので生産原価側面でマイナス効
果を発生させる。かかる側面で日本特開平8−8358
2号はその技術的目的が相違し前記問題点及び改善に対
する言及はないが、全体内容から見て間接的に効果があ
ると思われる。
【0007】しかし、前記日本特開平8−83582号
の陰極線管の製造方法はネックの末端部をステムのフラ
ンジ部の上面に載せた状態で加熱融着するものなので、
次のような技術的課題を有する。
の陰極線管の製造方法はネックの末端部をステムのフラ
ンジ部の上面に載せた状態で加熱融着するものなので、
次のような技術的課題を有する。
【0008】まずネック部の末端とステムのフランジ間
には実質的に少しのギャップを置いて融着加工している
が、ネック部とフランジ間にギャップが発生した状態で
加熱融着を行うようになると、このギャップを通じてト
ーチの火炎がネック部内側へ進入するようになるのでこ
のネック部の内側に位置した電子銃の電極及びステムピ
ンが酸化されてエミッション効率を低下させる一つの要
因となる。
には実質的に少しのギャップを置いて融着加工している
が、ネック部とフランジ間にギャップが発生した状態で
加熱融着を行うようになると、このギャップを通じてト
ーチの火炎がネック部内側へ進入するようになるのでこ
のネック部の内側に位置した電子銃の電極及びステムピ
ンが酸化されてエミッション効率を低下させる一つの要
因となる。
【0009】また加熱のためのトーチの火炎温度がかな
り高いので歪みを発生させ、これはまたクラック発生の
主要因となる。
り高いので歪みを発生させ、これはまたクラック発生の
主要因となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のような従
来技術の問題点を解決するために発明されたもので、本
発明の目的は陰極線管のファンネルネック部にステムを
封入する時に発生する電子銃とステムピンの酸化とこれ
によるエミッション効率の低下を最小化し、クラック発
生を防げる陰極線管の製造方法と加熱装置を提供するこ
とにある。
来技術の問題点を解決するために発明されたもので、本
発明の目的は陰極線管のファンネルネック部にステムを
封入する時に発生する電子銃とステムピンの酸化とこれ
によるエミッション効率の低下を最小化し、クラック発
生を防げる陰極線管の製造方法と加熱装置を提供するこ
とにある。
【0011】前記本発明の目的を実現するために陰極線
管のネック部とステムを融着させる方法は、ネック部と
ステムを融着することにおいて、このネック部の末端の
内径より大きく外径より小さいか、または同一なフラン
ジを有するステムを使用し、このステムのフランジの上
面に液状のフリットグラスを提供して固め、このステム
に電子銃を搭載し、融着完了されたバルブのネック部の
末端を前記ステムのフランジ上面のフリットグラスに載
せて加熱処理してフリットグラスでステムとネックを融
着させる方法を含む陰極線管の製造方法を提供する。
管のネック部とステムを融着させる方法は、ネック部と
ステムを融着することにおいて、このネック部の末端の
内径より大きく外径より小さいか、または同一なフラン
ジを有するステムを使用し、このステムのフランジの上
面に液状のフリットグラスを提供して固め、このステム
に電子銃を搭載し、融着完了されたバルブのネック部の
末端を前記ステムのフランジ上面のフリットグラスに載
せて加熱処理してフリットグラスでステムとネックを融
着させる方法を含む陰極線管の製造方法を提供する。
【0012】この陰極線管を製造する加熱装置は封入機
の上部に設置されてネック部の末端とステムのフランジ
を加熱するネック部加熱用ヒーターと、このネック部加
熱用ヒーターの下部に設置されてステムホルダに挿着さ
れたステムの排気口を加熱するステム加熱用ヒーターを
含む。
の上部に設置されてネック部の末端とステムのフランジ
を加熱するネック部加熱用ヒーターと、このネック部加
熱用ヒーターの下部に設置されてステムホルダに挿着さ
れたステムの排気口を加熱するステム加熱用ヒーターを
含む。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による陰極線管の製
造方法と加熱装置の最も好適な実施例を図面を参照して
より詳しく説明する。図2は本発明の実施例によるファ
ンネルのネック部19に融着されるステム1の断面図
で、このステム1には陰極線管の外形を完全に構成した
時、管内の空気を排気するための排気管7が連結されて
いる。
造方法と加熱装置の最も好適な実施例を図面を参照して
より詳しく説明する。図2は本発明の実施例によるファ
ンネルのネック部19に融着されるステム1の断面図
で、このステム1には陰極線管の外形を完全に構成した
時、管内の空気を排気するための排気管7が連結されて
いる。
【0014】前記ファンネルのネック部19と接合され
電子銃15で電源を印加するピン5が備えられているス
テム1はその外径が上に記載したネック部19の内径よ
り大きく外径より小さいまたは同一なフランジ3を備え
ており、このフランジ3の上面周辺部の端に沿って所定
の高さのフローストッパ4が突設されている。
電子銃15で電源を印加するピン5が備えられているス
テム1はその外径が上に記載したネック部19の内径よ
り大きく外径より小さいまたは同一なフランジ3を備え
ており、このフランジ3の上面周辺部の端に沿って所定
の高さのフローストッパ4が突設されている。
【0015】前記構造を有するステム1のフランジ3の
上面には図3に図示したように溶融された液状のフリッ
トグラス9がガンGによって提供され、このフリットグ
ラス9は前記フローストッパ4により下部へ流出するの
を防止している。
上面には図3に図示したように溶融された液状のフリッ
トグラス9がガンGによって提供され、このフリットグ
ラス9は前記フローストッパ4により下部へ流出するの
を防止している。
【0016】もちろんこの液状のフリットグラス9がス
テム1のフランジ3上面に均一に分布されるようにステ
ム1の下部、即ち排気管7を回転装置の回転軸中心に装
着させた後、回転装置Wを一定速度で回転させながら固
定されたガンGから液状のフリットグラス9をフランジ
3の上面に提供するのが好ましい。
テム1のフランジ3上面に均一に分布されるようにステ
ム1の下部、即ち排気管7を回転装置の回転軸中心に装
着させた後、回転装置Wを一定速度で回転させながら固
定されたガンGから液状のフリットグラス9をフランジ
3の上面に提供するのが好ましい。
【0017】前記のようにステム1のフランジ3の上面
に液状のフリットグラス9を提供すると、高温のフリッ
トグラス9は常温の大気に漏出されて自然的に冷却され
るのはもちろん強く固まる。
に液状のフリットグラス9を提供すると、高温のフリッ
トグラス9は常温の大気に漏出されて自然的に冷却され
るのはもちろん強く固まる。
【0018】このように高温のフリットグラス9が常温
中でそのまま冷却されると、フリットグラス9は微細な
ガラス粉を発生させる。
中でそのまま冷却されると、フリットグラス9は微細な
ガラス粉を発生させる。
【0019】かかるガラス粉は工場内を漂いながらステ
ム1の電子銃15方向と反対に連結される排気管7など
を通じてまたは融着前のネック部19を通じて陰極線管
の内部に侵入するようになり、これはカラー陰極線管の
色選別機能を有するシャドーマスク(図示しない)の通
過孔を塞いで不良を起こし、また作業者の呼吸器を通じ
て身の中に入るとかまたは皮膚に吸着されて作業環境を
低下させる一つの要因になる。また取扱時破れやすいの
で作業者の注意力を必要とする。
ム1の電子銃15方向と反対に連結される排気管7など
を通じてまたは融着前のネック部19を通じて陰極線管
の内部に侵入するようになり、これはカラー陰極線管の
色選別機能を有するシャドーマスク(図示しない)の通
過孔を塞いで不良を起こし、また作業者の呼吸器を通じ
て身の中に入るとかまたは皮膚に吸着されて作業環境を
低下させる一つの要因になる。また取扱時破れやすいの
で作業者の注意力を必要とする。
【0020】かかる問題点を解決するために所定温度で
冷却されたフリットグラス9を軟化点以上加熱し、再び
転移点まで徐々に冷却させる工程を経るようになる。
冷却されたフリットグラス9を軟化点以上加熱し、再び
転移点まで徐々に冷却させる工程を経るようになる。
【0021】ここで転移点まで徐々に冷却する理由は転
移点以上で急激に冷却するとクラックの原因になる歪み
が発生するためであり、転移点以下の温度では急冷して
も歪みの発生が抑制されるためである。
移点以上で急激に冷却するとクラックの原因になる歪み
が発生するためであり、転移点以下の温度では急冷して
も歪みの発生が抑制されるためである。
【0022】フリットグラス9の特性によりその軟化点
と転移点が変わるが、本実施例では、軟化点が390℃
ほどであり、転移点が300℃ほどのフリットグラス9
を適用するので、図4に図示したように、約450℃ま
で加熱して300℃まで徐々に冷却する約6分ほどの工
程を経るようになる。
と転移点が変わるが、本実施例では、軟化点が390℃
ほどであり、転移点が300℃ほどのフリットグラス9
を適用するので、図4に図示したように、約450℃ま
で加熱して300℃まで徐々に冷却する約6分ほどの工
程を経るようになる。
【0023】このように450℃まで加熱する理由はフ
リットグラス9を均一に完全に溶融させるためであり、
かかる工程の所要時間はフリットグラス9の特性により
変わる。
リットグラス9を均一に完全に溶融させるためであり、
かかる工程の所要時間はフリットグラス9の特性により
変わる。
【0024】かかる工程を経たフリットグラス9はガラ
ス粉の発生が防止されるのはもちろん、脆性を帯びずに
固まる。
ス粉の発生が防止されるのはもちろん、脆性を帯びずに
固まる。
【0025】次に上のステム1は図5に表されたように
陰極線管の熱電子を集束または発散させるレンズ部13
と、熱を発生させて熱電子を放出させるヒーターカソー
ド部11で構成される電子銃15を搭載し、もちろんこ
の電子銃15は陰極線管の真空度を向上させるゲッタ1
7を一方側に付着する。
陰極線管の熱電子を集束または発散させるレンズ部13
と、熱を発生させて熱電子を放出させるヒーターカソー
ド部11で構成される電子銃15を搭載し、もちろんこ
の電子銃15は陰極線管の真空度を向上させるゲッタ1
7を一方側に付着する。
【0026】このようにステム1が電子銃15を搭載す
ると、このステム1をファンネルのネック部19に融着
しなければならないが、このために図1に表されたよう
に封着完了されたバルブをネック部19の開口部がまっ
すぐ地面に向かうようにバルブ固定装置(図示しない)
に固定させ、ステム1のフランジ3の下部をバルブ固定
装置の下部方向に位置する、より詳しくは地面に向かう
ネック部19の開口部のような軸上に位置する封入器2
2に挿入、装着させる。
ると、このステム1をファンネルのネック部19に融着
しなければならないが、このために図1に表されたよう
に封着完了されたバルブをネック部19の開口部がまっ
すぐ地面に向かうようにバルブ固定装置(図示しない)
に固定させ、ステム1のフランジ3の下部をバルブ固定
装置の下部方向に位置する、より詳しくは地面に向かう
ネック部19の開口部のような軸上に位置する封入器2
2に挿入、装着させる。
【0027】そしてステムホルダ22をネック部19の
開口部に向かって上昇させて電子銃15とゲッタ17が
バルブ内に挿入され、ステム1のフランジ3に固まって
いるフリットグラス9がネック部19の末端に接触する
ようにする。
開口部に向かって上昇させて電子銃15とゲッタ17が
バルブ内に挿入され、ステム1のフランジ3に固まって
いるフリットグラス9がネック部19の末端に接触する
ようにする。
【0028】かかる状態でネック部19の末端をステム
1のフランジ3の上面に融着させるためにフリットグラ
ス9を加熱して溶融しなければならない。
1のフランジ3の上面に融着させるためにフリットグラ
ス9を加熱して溶融しなければならない。
【0029】そのためステムホルダ22には電気エネル
ギーを熱エネルギーに転換させる加熱装置が提供される
が、本実施例ではこの加熱装置でネック部19の末端と
ステム1のフランジ3を囲むネック部加熱用ヒーター2
4とステム1の排気口7を囲むステム加熱用ヒーター2
6を含み、ネック部加熱用ヒーター24はネック部19
の末端とステム1のフランジ3を加熱し、ステム加熱用
ヒーター26は排気口7を加熱してフリットグラス9を
溶融してネック部19の開口部末端とステム1のフラン
ジ3上面を融着させる。
ギーを熱エネルギーに転換させる加熱装置が提供される
が、本実施例ではこの加熱装置でネック部19の末端と
ステム1のフランジ3を囲むネック部加熱用ヒーター2
4とステム1の排気口7を囲むステム加熱用ヒーター2
6を含み、ネック部加熱用ヒーター24はネック部19
の末端とステム1のフランジ3を加熱し、ステム加熱用
ヒーター26は排気口7を加熱してフリットグラス9を
溶融してネック部19の開口部末端とステム1のフラン
ジ3上面を融着させる。
【0030】図6は加熱装置によるフリットグラスの加
熱温度カーブを表すもので3分以内にフリットグラス9
を軟化点以上の450℃まで加熱させ、この状態で5分
ほどに維持した後、再び3分以内に転移点になる300
℃に冷却して図7に図示したように融着を完了するよう
になる。
熱温度カーブを表すもので3分以内にフリットグラス9
を軟化点以上の450℃まで加熱させ、この状態で5分
ほどに維持した後、再び3分以内に転移点になる300
℃に冷却して図7に図示したように融着を完了するよう
になる。
【0031】ここで450℃を5分ほど維持するのはフ
リットグラス9が均一で完全に溶融されてステム1のフ
ランジ3をネック部19の末端に均一に分布させるため
である。
リットグラス9が均一で完全に溶融されてステム1のフ
ランジ3をネック部19の末端に均一に分布させるため
である。
【0032】もちろん、ここでも与えられた温度、即ち
450℃と300℃、そして所要時間はフリットグラス
9の特性によって変動可能である。
450℃と300℃、そして所要時間はフリットグラス
9の特性によって変動可能である。
【0033】かかる加熱装置中、ネック部加熱用ヒータ
ー24はネック部19の末端とステム1のフランジ3を
均一に加熱するために一定速度で回転するのが好まし
い。
ー24はネック部19の末端とステム1のフランジ3を
均一に加熱するために一定速度で回転するのが好まし
い。
【0034】ネック部の末端をトーチで加熱してステム
に融着させる従来の方法とは違ってこのようにステム1
のフランジ3の外径を大きくしてこのフランジ3の上面
に既に提供されたフリットグラス9を溶融させてネック
部19の末端を融着させる製造方法は加熱装置が最高4
50℃の低温でフリットグラス9を溶融させるので電子
銃15及びステムピン5の酸化を抑制してエミッション
効率の低下を防止する。
に融着させる従来の方法とは違ってこのようにステム1
のフランジ3の外径を大きくしてこのフランジ3の上面
に既に提供されたフリットグラス9を溶融させてネック
部19の末端を融着させる製造方法は加熱装置が最高4
50℃の低温でフリットグラス9を溶融させるので電子
銃15及びステムピン5の酸化を抑制してエミッション
効率の低下を防止する。
【0035】また前記のように高い温度の火炎を出すト
ーチを使用せず低温の加熱装置を利用して融着するので
歪みの発生が遮断され、かかる歪みによるクラックの発
生も解消される。
ーチを使用せず低温の加熱装置を利用して融着するので
歪みの発生が遮断され、かかる歪みによるクラックの発
生も解消される。
【0036】一方、封入に不良が発生しても弱い硝酸で
フリットグラス9を溶かして水に洗浄した後再使用で
き、ネック部19の末端を切り出す必要がないので生産
原価を減らせる。
フリットグラス9を溶かして水に洗浄した後再使用で
き、ネック部19の末端を切り出す必要がないので生産
原価を減らせる。
【0037】そして前記ネック部19の末端を切り出す
必要がないのでこれにより発生する致命的な不良の一つ
である孔の塞がる不良を効果的に除去し得る。
必要がないのでこれにより発生する致命的な不良の一つ
である孔の塞がる不良を効果的に除去し得る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による製造
方法及び加熱装置により製造された陰極線管はファンネ
ルのネック部にステムを封入させる時発生する孔の塞が
り及び電子銃とステムピンの酸化とこれによるエミッシ
ョン効率の低下、そして陰極線管の寿命の短縮を減らせ
る。封入温度が低温であるため歪みの発生を抑制してこ
の歪みによるクラックの発生を遮断することができる。
またネック部の末端を切り出す必要がないので封入不良
を簡単に解消して再び封入工程を実施することができ
る。従って、生産原価を減少できるし、火炎を起こすト
ーチに比べて加熱装置の設備価格が低く、管理及び維持
が便利なので作業の難易度を低減できるという利点があ
る。
方法及び加熱装置により製造された陰極線管はファンネ
ルのネック部にステムを封入させる時発生する孔の塞が
り及び電子銃とステムピンの酸化とこれによるエミッシ
ョン効率の低下、そして陰極線管の寿命の短縮を減らせ
る。封入温度が低温であるため歪みの発生を抑制してこ
の歪みによるクラックの発生を遮断することができる。
またネック部の末端を切り出す必要がないので封入不良
を簡単に解消して再び封入工程を実施することができ
る。従って、生産原価を減少できるし、火炎を起こすト
ーチに比べて加熱装置の設備価格が低く、管理及び維持
が便利なので作業の難易度を低減できるという利点があ
る。
【図1】本発明に係る陰極線管のネック部とステムの融
着方法と加熱装置を説明するための図面である
着方法と加熱装置を説明するための図面である
【図2】本発明に係るステムの縦断面図である
【図3】本発明に係るステムにフリットグラスを提供す
る方法を説明するための図面である
る方法を説明するための図面である
【図4】本発明に係るフリットグラスの温度カーブを表
す図面である
す図面である
【図5】本発明に係るステムに電子銃を搭載した状態を
説明するための図面である
説明するための図面である
【図6】本発明に係るフリットグラスを加熱融着させる
に必要な加熱温度カーブを表す図面である
に必要な加熱温度カーブを表す図面である
【図7】本発明に係るステムとネック部との融着状態を
図示した縦断面図である
図示した縦断面図である
【図8】従来のステムとネック部との融着状態を説明す
るための図面である
るための図面である
1 ステム 3 フランジ 4 フローストッパ 5 ピン 9 フリットグラス 15 電子銃 17 ゲッタ 19 ネック部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朴 鍾 丘 大韓民国京畿道龍仁市水枝邑豊徳川里 663‐1 三星4次アパートメント108棟 1005号
Claims (8)
- 【請求項1】 陰極線管のネック部とステムを融着する
ことに於いて、前記ネック部の末端の内径より大きく、
外径より小さいかまたは同一なフランジを有するステム
を使用し、前記フランジの上面に液状のフリットグラス
を提供して固める段階と、前記ステムに電子銃を搭載
し、封着完了されたバルブの前記ネック部の末端を前記
ステムのフランジ上面の前記フリットグラスに載せて加
熱処理して前記フリットグラスにより前記ステムと前記
ネック部を融着させる段階とを含む陰極線管の製造方
法。 - 【請求項2】 前記ステムの前記フランジ上面周辺部の
端に沿ってフローストッパが形成されることを特徴とす
る請求項1に記載の陰極線管の製造方法。 - 【請求項3】 前記フランジの上面に提供された前記フ
リットグラスを固める段階は、前記フリットグラスを軟
化点以上に加熱し、再び転移点まで徐々と冷却させる工
程が行われる請求項1に記載の陰極線管の製造方法。 - 【請求項4】 前記ネック部の末端と接触した前記フリ
ットグラスの加熱処理は軟化点以上に加熱し、その温度
で所定時間を維持した後、再び転移点まで徐々に冷却さ
せる段階を経ることを特徴とする請求項1に記載の陰極
線管の製造方法。 - 【請求項5】 前記フリットグラスを前記軟化点以上に
加熱する場合に、前記軟化点より100℃を超えて加熱
しないことを特徴とする請求項3または4に記載の陰極
線管の製造方法。 - 【請求項6】 ステムホルダの上部に設置されてネック
部の末端とステムのフランジを加熱するネック部加熱用
ヒーターと、前記ネック部加熱用ヒーターより下部に設
置されて前記ステムホルダに装着された前記ステムの排
気口を加熱するステム加熱用ヒーターを含む陰極線管の
加熱装置。 - 【請求項7】 前記ネック部加熱用ヒーターは前記ステ
ムホルダに回転できるように設置されることを特徴とす
る請求項6に記載の陰極線管の加熱装置。 - 【請求項8】 加熱装置は電気エネルギーを熱エネルギ
ーに転換させることを特徴とする請求項6に記載の陰極
線管の加熱装置。
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---|---|---|---|
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KR1997-34171 | 1997-07-22 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1173884A true JPH1173884A (ja) | 1999-03-16 |
Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10204128A Pending JPH1173884A (ja) | 1997-07-22 | 1998-07-21 | 陰極線管の製造方法と加熱装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6139388A (ja) |
JP (1) | JPH1173884A (ja) |
KR (1) | KR100227673B1 (ja) |
CN (1) | CN1151531C (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP2001060444A (ja) * | 1999-06-16 | 2001-03-06 | Toshiba Corp | 陰極線管およびその製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS56128542A (en) * | 1980-03-12 | 1981-10-08 | Hitachi Ltd | Electron tube |
JP3401090B2 (ja) * | 1994-09-13 | 2003-04-28 | 株式会社日立製作所 | 陰極線管およびその製造方法 |
TW382136B (en) * | 1994-09-13 | 2000-02-11 | Hitachi Ltd | Cathode ray tube having a small-diameter neck and method of manufactur thereof |
JPH1083781A (ja) * | 1996-09-10 | 1998-03-31 | Hitachi Ltd | 陰極線管 |
-
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- 1998-07-22 CN CNB981175279A patent/CN1151531C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1998-07-22 US US09/121,281 patent/US6139388A/en not_active Expired - Fee Related
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CN1208240A (zh) | 1999-02-17 |
KR100227673B1 (ko) | 1999-11-01 |
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