JP2002163980A - 放電ランプ用アークチューブおよびその製造方法 - Google Patents

放電ランプ用アークチューブおよびその製造方法

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JP2002163980A JP2000358235A JP2000358235A JP2002163980A JP 2002163980 A JP2002163980 A JP 2002163980A JP 2000358235 A JP2000358235 A JP 2000358235A JP 2000358235 A JP2000358235 A JP 2000358235A JP 2002163980 A JP2002163980 A JP 2002163980A
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シュラウドガラスとアークチューブ本体との溶
着部に隙間が生じない放電ランプ用アークチューブの提
供。 【解決手段】ガラス管Wの長手方向途中にピンチシール
部に挟まれた放電部である密閉ガラス球12が形成され
たアークチューブ本体10と、密閉ガラス球12を覆う
ようにアークチューブ本体10に溶着一体化された円筒
形状のシュラウドガラス20とを備えた放電ランプ用ア
ークチューブで、シュラウドガラス20の前後端部を、
アークチューブ本体10前後端側にそれぞれ設けた横断
面円形のシュラウドガラス被溶着部(シュリンクシール
部15aおよび円筒部14a、円形フランジ部16)に
溶着する。シュラウドガラス管20の溶融軟化して半径
方向内側に変形する縮径部の内周面がアークチューブ本
体10側の円形外周面(シュリンクシール部15aおよ
び円筒部14a、円形フランジ部16)に密着し、シュ
ラウドガラス20の溶着部(密着面)に隙間が形成され
ず、シュラウドガラス20で囲まれた密閉空間24内に
大気が侵入せず、失透が起こらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向途中に放
電部である密閉ガラス球が形成されたアークチューブ本
体に円筒形状のシュラウドガラスが溶着一体化された放
電ランプ用アークチューブおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のアークチューブは、図1
2に示すように、長手方向途中に放電部である密閉ガラ
ス球2を備えた棒状のアークチューブ本体1に円筒形状
の紫外線遮蔽用のシュラウドガラス8が溶着一体化され
て、密閉ガラス球2がシュラウドガラス8で覆われた構
造となっている。符号8a,8bは、シュラウドガラス
8の溶着部である。
【0003】ピンチシール部3a,3bで挟まれた密閉
ガラス球2内には、電極a,aが対設され、両端のピン
チシール部3a,3bからは、モリブデン箔b,bに接
続されたリード線c,cがそれぞれ導出している。ま
た、ピンチシール部3a,3bの前後には、非ピンチシ
ール部である円筒部4a,4bがそれぞれ延出形成され
ている。
【0004】シュラウドガラス8は、密閉ガラス球2の
発光のうち人体等に有害な波長域の紫外線をカットす
る。
【0005】また、シュラウドガラス8によって形成さ
れた、アークチューブ本体1を取り囲む密閉空間7は、
アークチューブに発生する失透を抑制する。即ち、アー
クチューブの配設される灯室内は、呼吸作用を営む空気
孔を介して灯室外に連通しているため、灯室内の大気に
は多くの水分が含まれており、この水分が、アークチュ
ーブに発生する失透の原因となる。このため、アークチ
ューブ本体1を密閉空間7で覆って、アークチューブ本
体1が水分を多く含む大気と接触しないようにすること
で、失透の発生を抑制している。
【0006】そして、図12に示すアークチューブを製
造するには、まず、両端に円筒部4a,4bが形成され
た棒状のアークチューブ本体1を製造しておく。次い
で、シュラウドガラス管9内に、アークチューブ本体1
を挿通し、シュラウドガラス管9の前後端側を加熱溶融
軟化させ、成形ローラ等を用いて、この軟化した部位を
縮径する方向(図12矢印方向)に変形させて、内側の
アークチューブ本体1のピンチシール部3a,3bに押
圧して溶着する。その後、必要に応じて、シュラウドガ
ラス管9を所定位置で切断する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のアークチューブでは、シュラウドガラス8(シュラウ
ドガラス管9)をアークチューブ本体1に溶着して密閉
空間7を形成しているにもかかわらず、失透現象が生じ
るという問題が提起された。
【0008】発明者は、この原因を調べたところ、シュ
ラウドガラス8を溶着するアークチューブ本体(ピンチ
シール部3a,3b)の断面形状に原因があると判断し
た。即ち、シュラウドガラス管9の横断面は円筒形状で
あるのに対し、ピンチシール部3a(3b)の横断面は
ピンチャーでピンチされるため、図13(a)に示すよ
うに矩形状である。このため、シュラウドガラス溶着工
程において、図13(a)仮想線で示すように、溶融軟
化して半径方向縮径する方向に押圧されて変形したシュ
ラウドガラス管9が、ピンチシール部3aの表面(平坦
面)に密着する際に、密着面に沿って軸方向に延びる隙
間Sが形成されてしまう(図13(b)参照)。この結
果、溶着部にできた隙間Sからアークチューブ本体1周
りの密閉空間7に灯室内の大気(水分)が侵入し、失透
現象が発生するのである。
【0009】そこで、発明者は、アークチューブ本体1
におけるシュラウドガラス被溶着部を横断面円形状にし
たところ、アークチューブ本体1とシュラウドガラス8
との密着面に隙間が形成されないことが確認されたの
で、本発明を提案するに至ったものである。
【0010】本発明は前記した従来技術の問題点および
前記した発明者の知見に基づいてなされたもので、その
目的は、アークチューブ本体のシュラウドガラス被溶着
部の横断面を円形状に形成することで、シュラウドガラ
スとアークチューブ本体との溶着部に隙間が生じること
のない放電ランプ用アークチューブおよびその製造方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するために、請求項1に係る放電ランプ用アークチュ
ーブにおいては、ガラス管の長手方向途中に前後2カ所
のピンチシール部に挟まれた放電部である密閉ガラス球
が形成されたアークチューブ本体と、前記密閉ガラス球
を覆うように前記アークチューブ本体に溶着一体化され
て、前記アークチューブ本体周りに気密性の密閉空間を
形成する円筒形状のシュラウドガラスとを備えた放電ラ
ンプ用アークチューブにおいて、前記シュラウドガラス
の前後端部を、前記アークチューブ本体前後端側にそれ
ぞれ設けられた横断面円形のシュラウドガラス被溶着部
に溶着するようにした。また、請求項2に係る放電ラン
プ用アークチューブの製造方法においては、ガラス管の
長手方向途中に前後2カ所のピンチシール部に挟まれた
放電部である密閉ガラス球が形成されたアークチューブ
本体を製造するアークチューブ本体製造工程と、前記密
閉ガラス球を覆うように円筒形状のシュラウドガラスを
前記アークチューブ本体に溶着一体化するシュラウドガ
ラス溶着工程とを備えた放電ランプ用アークチューブの
製造方法において、前記アークチューブ本体製造工程で
は、前記アークチューブ本体前後端側に横断面円形のシ
ュラウドガラス被溶着部をそれぞれ形成し、前記シュラ
ウドガラス溶着工程では、前記アークチューブ本体をシ
ュラウドガラス管内に挿通し、加熱して溶融軟化させた
前記シュラウドガラス管の所定位置を縮径する方向に変
形させて、前記アークチューブ本体前後端側のシュラウ
ドガラス被溶着部にそれぞれ溶着するようにした。 (作用)シュラウドガラスをアークチューブ本体に溶着
するには、加熱により溶融軟化したシュラウドガラス管
所定位置を半径方向内側に縮径するように変形させてア
ークチューブ本体に密着させるが、本発明の実施例の図
9(シュラウドガラスがシュリンクシールされる様子を
説明する図)に示すように、アークチューブ本体のシュ
ラウドガラス被溶着部(シュリンクシール部15aおよ
び円筒部14a)の外周面と、シュラウドガラス管20
における溶融縮径領域の内周面とがほぼ整合する円形で
あるため、アークチューブ本体のシュラウドガラス被溶
着部(シュリンクシール部15aおよび円筒部14a)
の外周面にシュラウドガラス管20の溶融縮径部の内周
面が周方向均一に隙間無く溶融密着して、アークチュー
ブ本体とシュラウドガラス管の溶着部には、アークチュ
ーブ本体周りの密閉空間を大気に解放するような隙間が
形成されない。そして、特に、アークチューブ本体周り
に形成された気密性の密閉空間内には、アークチューブ
の点灯発熱時に約1気圧となるように負圧に調整した不
活性ガスを封入すれば、アークチューブ本体と水分を多
く含む大気との接触を確実に回避できる。また、請求項
3においては、請求項2に記載の放電ランプ用アークチ
ューブの製造方法において、前記アークチューブ本体製
造工程では、前記アークチューブ本体後端側ピンチシー
ル部の後方に円筒形状の非ピンチシール部を延出形成す
るとともに、前記アークチューブ本体前端側のピンチシ
ール部前方に隣接してシュリンクシール部を形成し、前
記シュラウドガラス溶着工程では、前記アークチューブ
本体後端側の円筒形状非ピンチシール部に前記シュラウ
ドガラス管の後端側を溶着するとともに、前記アークチ
ューブ本体前端側のシュリンクシール部に前記シュラウ
ドガラス管の前端側を溶着するようにした。 (作用)シュラウドガラスの後端部では、溶融軟化して
縮径する方向に変形するシュラウドガラス管の後端側の
円形内周面が、アークチューブ本体側の円筒形状の非ピ
ンチシール部外周面にほぼ整合し、溶融シュラウドガラ
スの内周面が非ピンチシール部の外周面に周方向均一に
隙間無く溶融密着する。一方、シュラウドガラスの前端
部では、シュリンクシール部の外周面が円形であるた
め、溶融軟化して縮径する方向に変形するシュラウドガ
ラス管の前端側の円形内周面がアークチューブ本体側の
シュリンクシール部の円形外周面に周方向均一に隙間無
く密着する。なお、アークチューブ本体前端側の横断面
円形の被溶着部の形態としては、例えば、前端側ピンチ
シール部の前方に延出する非ピンチシール部である円筒
部(図11参照)、横断面矩形状の前端側ピンチシール
部の前方に隣接して設けられた横断面円形状のピンチシ
ール部、前端側ピンチシール部の前方に隣接して設けら
れたシュリンクシール部、あるいは前記横断面円形状の
ピンチシール部および前記円筒部(図10参照)、前記
シュリンクシール部および前記円筒部(図1参照)があ
る。そして、シュラウドガラス管が溶着されるシュリン
クシール部は、次のようにして形成できる。即ち、アー
クチューブ本体は、一端側を一次ピンチシールしたガラ
ス管のガラス球に所定の封入物を供給した後、他端側を
二次ピンチシールすることで製造される。そして、二次
ピンチシール工程では、ガラス管のガラス球を冷媒で冷
却しつつガラス球近傍のシール予定領域を加熱溶融軟化
させて行うが、ピンチャーによる二次ピンチシールに先
立って、加熱により溶融軟化したシール予定領域がガラ
ス管内の負圧(ガラス球内の不活性ガス等の封入物が凝
縮することで形成される負圧)により縮径方向に変形し
て縮み、横断面円形のシュリンクシール部が形成され
る。換言すれば、ガラス管の二次ピンチシール予定領域
全体がシュリンクシールされる。次いで、シュリンクシ
ール部のガラス球側を所定幅でピンチシールする(所定
幅のシュリンクシール部が残るように、シュリンクシー
ル部のガラス球寄りをピンチシールする)ことで、横断
面矩形のピンチシール部に隣接して横断面円形のシュリ
ンクシール部(シュラウドガラス被溶着部)が形成され
る。なお、シュラウドガラス被溶着部であるシュリンク
シール部の幅(長さ)は、シール部(ピンチシール部と
シュリンクシール部)の全長Lに対し、L/6〜L/2
の範囲が望ましい。L/6以下であると、シュラウドガ
ラスの溶着が困難となり、かつ溶着面に隙間ができる。
逆にL/2以上であると、それだけピンチシール部の長
さが短くなって、シール部におけるガラス層と電極アッ
シーとの密着性に不安が生じ、密閉ガラス球の気密性を
確保できないおそれがある。また、請求項4において
は、請求項2または3に記載の放電ランプ用アークチュ
ーブの製造方法において、前記アークチューブ本体製造
工程では、前記アークチューブ本体後端側ピンチシール
部の後方に、外周に円形フランジ部を形成した円筒形状
の非ピンチシール部を延出形成し、前記シュラウドガラ
ス溶着工程では、前記アークチューブ本体後端側の円形
フランジ部に前記シュラウドガラスの後端側を溶着する
ように構成した。 (作用)シュラウドガラス被溶着部である円形フランジ
部は、シュラウドガラス管後端部の内側に接近配置され
て、加熱溶融軟化したシュラウドガラス管後端部は内側
の円形フランジ部にスムーズに溶融溶着する。請求項5
においては、請求項2〜4のいずれかに記載の放電ラン
プ用アークチューブの製造方法において、前記アークチ
ューブ本体製造工程は、ガラス管の途中にガラス球を成
形するガラス球成形工程と、前記ガラス球の形成された
ガラス管の一端側から電極アッシーを挿通してガラス球
近傍をピンチシールする一次ピンチシール工程と、前記
ガラス球に水銀等の所定の封入物を供給するとともに、
前記ガラス管の他端側から電極アッシーを挿通保持し、
さらにガラス球内に不活性ガスを供給してガラス管の開
口端側をピンチシールまたはチップオフしてガラス管内
を封止する封入・排気工程と、前記ガラス管のガラス球
近傍をピンチシールする二次ピンチシール工程とを備
え、前記シュラウドガラス溶着工程は、前記アークチュ
ーブ本体後端側にシュラウドガラス管の後端側を溶着す
る工程と、前記アークチューブ本体前端側にシュラウド
ガラス管の前端側を溶着する工程とを備え、前記アーク
チューブ本体製造工程を構成する前記二次ピンチシール
工程では、前記ガラス球を冷媒で冷却しつつガラス球近
傍のシール予定領域を加熱溶融してシュリンクシールし
た後、前記シュリンクシール部における前記ガラス球側
を所定幅でピンチシールして、ピンチシール部に隣接す
るシュリンクシール部を形成し、前記シュラウドガラス
溶着工程を構成するシュラウドガラス管前端側溶着工程
では、後端側をアークチューブ本体後端側に溶着したシ
ュラウドガラス管内を負圧に保持し、シュラウドガラス
管の前端側溶着予定領域を加熱溶融軟化させて、前記ピ
ンチシール部に隣接するシュリンクシール部にシュラウ
ドガラス管前端側をシュリンクシールするように構成し
た。 (作用)アークチューブ本体製造工程の二次ピンチシー
ル工程では、加熱により溶融軟化したガラス管の前端側
シール予定領域が管内の負圧(ガラス球内の不活性ガス
等の封入物が凝縮することで形成される負圧)により縮
径方向に変形して縮み、横断面円形のシュリンクシール
部を形成する。次いで、シュリンクシール部のガラス球
側をピンチシールすることで、アークチューブ本体前端
側には、ピンチシール部の前方に隣接するシュリンクシ
ール部(シュラウドガラス被溶着部)が形成される。ま
た、シュラウドガラス溶着工程のシュラウドガラス管の
前端側溶着工程では、加熱溶融軟化したシュラウドガラ
ス管の溶着予定領域が管内の負圧により縮径方向に変形
して縮み、アークチューブ本体前端側の横断面円形のシ
ュリンクシール部(シュラウドガラス被溶着部)に溶融
密着する。請求項6においては、請求項2〜5のいずれ
かに記載の放電ランプ用アークチューブの製造方法にお
いて、前記アークチューブ本体製造工程では、前記アー
クチューブ本体前端側ピンチシール部の前方に円筒形状
の非ピンチシール部を延出形成し、前記シュラウドガラ
ス溶着工程では、前記アークチューブ本体前端側の円筒
形状の非ピンチシール部だけに、または前記円筒形状の
非ピンチシール部を含む横断面円形状の被溶着部に前記
シュラウドガラス管の前端側を溶着するようにしたもの
である。 (作用)アークチューブ本体前端側の円筒形状の非ピン
チシール部にシュラウドガラス管の前端側を溶着するこ
とで、溶着面の軸方向長さを大きくとれる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0013】図1〜図9は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は本発明の一実施例であるアークチューブの断
面図で、(a)は同アークチューブの水平断面図、
(b)は同アークチューブの縦断面図、(c)は同アー
クチューブのシュリンクシール部位置における横断面図
(図1(b)に示す線I−Iに沿う断面図)、図2は同
アークチューブを適用した放電ランプ装置の縦断面図で
ある。図3〜図6は、アークチューブ本体の製造工程を
示し、図3はガラス球成形工程説明図、図4は一次ピン
チシール工程説明図、図5は封入・排気工程説明図、図
6は二次ピンチシール工程説明図、図7は二次ピンチシ
ール工程におけるシュリンクシール作用を説明する拡大
図である。図8はシュラウドガラス溶着工程説明図、図
9はシュラウドガラス管がシュリンクシールされる様子
を説明する断面図である。
【0014】アークチューブは、図1に示すように、長
手方向途中に放電部である密閉ガラス球12を備えたア
ークチューブ本体10に円筒形状の紫外線遮蔽用のシュ
ラウドガラス20が溶着一体化されて、密閉ガラス球1
2がシュラウドガラス20で覆われた構造となってい
る。
【0015】アークチューブ本体10は、密閉ガラス球
12の前後に横断面矩形のピンチシール部13a,13
bが形成され、ピンチシール部13a,13bの前後に
非ピンチシール部である円筒部14a,14bがそれぞ
れ延出形成された棒状に構成されている。
【0016】ピンチシール部13a,13bで密封され
ている密閉ガラス球12内には、電極a,aが対設され
るとともに、始動用希ガス,水銀及び金属ハロゲン化物
(以下、発光物質等という)が封入されている。密閉ガ
ラス球12両端のピンチシール部13a,13bから
は、モリブデン箔b,bに接続されたリード線c,cが
それぞれ導出し、円筒部14a,14bを貫通したリー
ド線c,cはアークチューブ本体10の前後に延びてい
る。
【0017】また、アークチューブ本体10の後端側円
筒部14bの外周には、シュラウドガラス20の後端部
20bを溶着するための円形フランジ部16が形成さ
れ、一方、アークチューブ本体10の前端側ピンチシー
ル部13aと円筒部14a間には、シュラウドガラス2
0の前端部20aを溶着するための横断面円形のシュリ
ンクシール部15aが形成されている。
【0018】そして、シュラウドガラス20の後端部が
アークチューブ本体10の円形フランジ部16に溶着さ
れるとともに、シュラウドガラス20の前端部20aが
アークチューブ本体10の横断面円形のシュリンクシー
ル部15aにから円筒部14aにかけて溶着されて、ア
ークチューブ本体10(密閉ガラス球12)の周りには
大気に対し隔絶された密閉空間24が形成されている。
【0019】シュラウドガラス20の後端側の溶着部
は、図1および図8(b)に示すように、シュラウドガ
ラス管20の後端部内側に接近配置された円形フランジ
部16に溶着すればよいので、加熱されて溶融軟化した
シュラウドガラス管後端部は内側の円形フランジ部16
に隙間無く溶融溶着する。
【0020】また、シュラウドガラス管20の前端側の
溶着部は、図8(c)および図9(a)矢印に示すよう
に、シュラウドガラス管20内に負圧を作用させること
で、加熱溶融軟化したシュラウドガラス管20の溶着予
定領域が管内の負圧により縮径方向に変形して縮み、図
9(b)に示すように、アークチューブ本体10前端側
の横断面円形のシュリンクシール部15aから円筒部1
4aの外周面にかけて隙間無く溶融密着する。
【0021】なお、アークチューブ本体10側のシュラ
ウドガラス被溶着部である横断面円形のシュリンクシー
ル部15aと円筒部14a間には、図1(c)および図
7(b)に示すように、段差dが生じているが、この段
差dは横断面円形のなだらかなテーパ形状であるため、
シュラウドガラス20とアークチューブ本体10間の溶
着面には、この段差dに起因した隙間が形成されること
はない。
【0022】また、この密閉空間24には、乾燥ガス
(例えば、大気が排出されて水分濃度を極小にしたアル
ゴンガス)が封入され、しかもこの密閉空間24内の圧
力は、高温となるアークチューブ点灯時に約1気圧とな
るように、非点灯時(常温)では約0.5気圧となるよ
うに調整されている。これによって、水分がほとんど存
在しない断熱密閉空間24の気密性が保証されるので、
アークチューブに失透が生じることがない。
【0023】図2は、図1に示すアークチューブを用い
た放電ランプを示す。アークチューブの前端部は、絶縁
性ベース41の前方に突出する一本のリードサポート4
2によって支持され、アークチューブの後端部は、ベー
ス41の凹部41aで支持され、さらにアークチューブ
の後端部寄りが絶縁性ベース41の前面に固定された金
属製支持部材44によって把持された構造となってい
る。
【0024】アークチューブから導出する前端側リード
線cは、溶接によってリードサポート42に固定され、
一方、後端側リード線cは、ベース41の凹部41a形
成底面壁41bを貫通し、底面壁41bに設けられてい
る端子46に、溶接により固定されている。
【0025】そして、図1に示すアークチューブを製造
するには、まず、アークチューブ本体製造工程によっ
て、密閉ガラス球12を備えた棒状のアークチューブ本
体10を製造し、次いで、シュラウドガラス溶着工程に
よって、アークチューブ本体10に紫外線遮蔽用のシュ
ラウドガラス20を溶着一体化する。
【0026】まず、アークチューブ本体製造工程を説明
する。アークチューブ本体製造工程は、図3に示すガラ
ス球成形工程と、図4に示す一次ピンチシール工程と、
図5に示す封入・排気工程と、図6,7に示す二次ピン
チシール工程とから主として構成されている。
【0027】図3(a)、(b)に示すガラス球成形工
程では、円パイプ形状の石英ガラス管Wを軸周りに回転
させながら所定領域をバーナ31,32で加熱溶融軟化
させて、肉寄せによりガラス管Wの開口端寄りに円形フ
ランジ部16を形成するとともに、ブロー成形によりガ
ラス管Wの所定位置にガラス球12を成形する。符号1
3は、成形型を示す。
【0028】図4(a)、(b)に示す一次ピンチシー
ル工程では、垂直に立てたガラス管Wの下方の開口端側
から、電極棒aとモリブデン箔bとリード線cを接続一
体化した電極アッシーAを挿入して所定位置に保持する
とともに、バーナ33で加熱して溶融軟化したガラス球
12の近傍位置をピンチシール(一次ピンチシール)す
る。
【0029】一次ピンチシールは、まず、図4(a)に
示すように、ガラス管Wの上方開口端から酸化防止ガス
を管内に供給しつつ、ピンチシール予定領域の円形フラ
ンジ部16寄りを幅狭のピンチャー34で仮ピンチシー
ルする。仮ピンチシールする際に、ガラス管W内に供給
される酸化防止ガスは、ピンチシール時のガラス管W内
を余圧状態に保持し、かつ電極アッシーAが酸化される
のを抑制する。
【0030】続いて、図4(b)に示すように、真空ポ
ンプ(図示せず)によって、ガラス管W内を真空(40
0Torr以下の圧力)に保持し、バーナ33で加熱し
軟化した仮ピンチシール部を含むピンチシール予定領域
全体を幅広のピンチャー35で本ピンチシールする。
【0031】なお、ガラス管W内に作用させる真空度
は、400Torr〜4×10-3Torrが望ましい。
特に、ピンチャー35による本ピンチシールに先だっ
て、軟化したピンチシール予定領域はガラス管W内に作
用する負圧によってシュリンクシールされ、その後さら
にピンチャー35によってピンチシールされるため、後
端側ピンチシール部におけるガラス層の電極アッシーA
への密着度は非常に高いものとなっている。次の封入・
排気工程は、図5に示されており、まず、ガラス管W内
を不活性ガスに置換した後、図5(a)に示すように、
ガラス管Wの上方の開口端側から管内を排気し、図5
(b)に示すように、ガラス球12内に水銀や金属ハロ
ゲン化物等の発光物質P等を投入する。続いて、図5
(c)、(d)に示すように、電極棒aとモリブデン箔
bとリード線cを接続一体化した他の電極アッシーA’
を挿入して所定位置に保持する。符号36は、電極アッ
シーA’のリード線cを把持してガラス管W内に挿入す
るための補助具である。また、リード線cには、長手方
向途中にW字形状の屈曲部が設けられており、この屈曲
部がガラス管Wの内周面に圧接された形態となって、ガ
ラス管Wの長手方向所定位置に電極アッシーA’が位置
決め保持される。
【0032】そして、図5(e)に示すように、ガラス
管W内にキセノンガスを供給しつつ、ガラス管Wの上方
所定部位をチップオフすることで、発光物質等を管内に
封止する。符号W1は、チップオフ部を示す。
【0033】その後、図6に示すように、ガラス球12
を液体窒素(LN2 )で冷却し封入物である発光物質等
を凝縮させてガラス球12内を負圧に保持しつつ、ピン
チシール予定領域をバーナー37で2100℃に加熱し
て溶融軟化させ、所定幅のピンチャー38でシール予定
領域のガラス球12側をピンチシール(二次ピンチシー
ル)して、ガラス球12を密封する。符号37aは、遮
熱板である。そして、二次ピンチシール部13aに連な
る非ピンチシール部である円筒部14aの所定位置でガ
ラス管Wを切断することで、図8(a)に示すように、
電極a,aが対設され発光物質等が封止された密閉ガラ
ス球12をもつアークチューブ本体10ができ上がる。
【0034】また、二次ピンチシール工程では、一次ピ
ンチシール工程の本ピンチシール(図4(b)参照)の
ように、真空ポンプでガラス管W内を負圧にするまでも
なく、ガラス管W内に封止されている発光物質等を凝縮
させることにより、ガラス管W(ガラス球12)内は負
圧(約400Torr)に保持される。このため、図7
(a),(b)に示すように、バーナ37により加熱さ
れて溶融軟化したガラス管Wのシール予定領域W2は、
ピンチャー38による二次ピンチシールに先立って、管
内の負圧によってシュリンクシールされる。即ち、図7
(a)仮想線で示すように、加熱されて溶融軟化したシ
ール予定領域W2は、ガラス管W内の負圧により縮径方
向に変形して縮み、ガラス球12と円筒部14a間に横
断面円形のシュリンクシール部15が形成される。次い
で、ピンチャー38がシュリンクシール部15のガラス
球12側を幅(長さ)L2だけピンチシールすること
で、ピンチシール部13aに隣接した幅(長さ)L3の
横断面円形のシュリンクシール部15aが形成されるこ
とになる。シュリンクシール部15aと円筒部14a間
は、図1(a),(b)および図1(c)に示すよう
に、シュリンクシール部15aから円筒部14aに向か
って外径が徐々に拡大するテーパ形状となっている。
【0035】なお、二次ピンチシール側では、一次ピン
チシール側とは異なって、シール予定領域W2の全域が
ピンチシールされておらず、図7(b)に示すように、
二次ピンチシール部13aの幅(長さ)L2は、一次ピ
ンチシール部12bの幅(長さ)L1よりも露出シュリ
ンクシール部15aの幅(長さ)L3相当だけ短い。し
かし、シール予定領域W3の全域がシュリンクシールさ
れ、さらにシュリンクシール部15全域のほぼ7割の長
さにわたってピンチシールされているため、二次ピンチ
シール13a部におけるガラス層の電極アッシーA’
(電極棒a,モリブデン箔b,リード線c)への密着度
は非常に高いものとなっている。
【0036】そして、露出するシュリンクシール部15
aの幅(長さ)L3は、シール部(ピンチシール部13
aとシュリンクシール部15a)の全長L(=L1)に
対し、L/6〜L/2の範囲が望ましく、この実施例で
は、ピンチシール部12mm、露出シュリンクシール部
5mmである。露出シュリンクシール部15aの幅(長
さ)L3が短すぎると、後述するシュラウドガラス20
の溶着面が横断面矩形状のピンチシール部13aにまで
かかることになって、溶着面に隙間が生じ易かったり、
あるいはシュラウドガラス20の溶着面が円筒部14a
の先の方まで延びることとなって、アークチューブが大
型化する。逆に長すぎると、それだけピンチシール部1
3aの幅(長さ)L2が短くなって、シール部における
ガラス層の電極アッシーA’への密着度が低下して、密
閉ガラス球12の気密性を確保できない。
【0037】次に、シュラウドガラス溶着工程を図8、
9に基づいて説明する。
【0038】まず、アークチューブ本体10の密閉ガラ
ス球12よりも内径が大きいシュラウドガラス管20を
用意する。そして、図8(b)に示すように、垂直状態
にしたシュラウドガラス管20内にアークチューブ本体
10を挿通し、シュラウドガラス管20の後端部20b
をバーナ39aで加熱溶融しアークチューブ本体10側
の円形フランジ部16に溶着する。
【0039】次いで、図8(c) に示すように、シュ
ラウドガラス管20内の大気を強制排出するとともに、
乾燥ガス(例えば、大気が排出されて、水分濃度を極少
にしたアルゴンガス)をシュラウドガラス管20内に供
給するガス置換を行い、さらに管内圧力を負圧(例えば
0.5気圧)にして、シュラウドガラス管20のシール
予定領域をバーナ39bで加熱溶融軟化させてシュリン
クシールする。
【0040】即ち、加熱されて溶融軟化したシュラウド
ガラス管20の溶着予定領域は、管内の負圧により縮径
方向に変形して縮み、アークチューブ本体10前端側の
横断面円形のシュリンクシール部15aから円筒部14
aにかけての領域に隙間無く溶融密着する。図8(c)
における符号21は、シュラウドガラス管20のシュリ
ンクシール部である。
【0041】なお、図7(b)に示すように、アークチ
ューブ本体10のシュラウドガラス被溶着部であるシュ
リンクシール部15aから円筒部14aにかけての外周
面は、途中に段差dがあるものの、横断面円形のなだら
かなテーパ形状であり、シュラウドガラス管20側の溶
融軟化縮径部の内周面も同じく円形である。このため、
アークチューブ本体10側のシュラウドガラス被溶着部
の外周面(シュリンクシール部15aから円筒部14a
にかけての外周面)にシュラウドガラス管20の溶融軟
化縮径部の円形内周面が周方向均一に隙間無く溶融密着
して、シュリンクシール部21(アークチューブ本体1
0とシュラウドガラス管20の溶着部)には、アークチ
ューブ本体10周りの密閉空間24を大気に解放するよ
うな隙間が形成されない。
【0042】最後に、シュラウドガラス管20をシュリ
ンクシール部21位置において切断すれば、図1に示す
ような、アークチューブ本体10にシュラウドガラス2
0を溶着一体化したアークチューブが得られる。
【0043】なお、前記した実施例では、シュラウドガ
ラス後端部20bは、アークチューブ本体10後端側の
円筒部14bの外周に形成した円形フランジ部16に溶
着されているが、従来構造のように、加熱溶融軟化した
シュラウドガラス管の後端側領域を成形ロールなどによ
り縮径させて、アークチューブ本体後端側の円筒部14
bに直接溶着するようにしてもよい。
【0044】また、シュラウドガラス前端部20aは、
アークチューブ本体10前端側のシュラウドガラス被溶
着部(シュリンクシール部15aから円筒部14aにか
けての領域)にシュリンクシールにより溶着されている
が、従来構造のように、加熱溶融軟化したシュラウドガ
ラス管の前端側所定領域を成形ロール等により縮径させ
て、アークチューブ本体前端側のシュラウドガラス被溶
着部(シュリンクシール部15aから円筒部14aにか
けての領域)に溶着するようにしてもよい。
【0045】また、前記した実施例では、シュラウドガ
ラス前端部20aが、アークチューブ本体10のピンチ
シール部13a前方に隣接して設けられたシュリンクシ
ール部15aから円筒部14aにかけて溶着されている
が、アークチューブ本体10前端側のシュラウドガラス
被溶着部は、次のような構成であってもよい。
【0046】第1に、図10に示すように、二次ピンチ
シール用のピンチャーの成形面を、横断面矩形状のピン
チシール部13a成形用の第1の成形面と、シュリンク
シール部15aに対応する横断面円形のシュラウドガラ
ス被溶着部成形用の第2の成形面を設けた構造とするこ
とで、横断面矩形状のピンチシール部13a前方に隣接
して、図7に示すシュリンクシール部15aのように、
円筒部14aに滑らかに連続する横断面円形テーパ型ピ
ンチシール部13a1を形成し、このテーパ型ピンチシ
ール部13a1から円筒部14aにかけて、シュラウド
ガラス管20の前端側を溶着するようにしてもよい。
【0047】第2に、図11に示すように、シュラウド
ガラス20の前後長さ、ひいてはアークチューブの長さ
が多少(ΔLだけ)長くなるが、アークチューブ本体前
端側の横断面矩形状のピンチシール部13aを後端側ピ
ンチシール部13bと同一の長さL1に形成するととも
に、前端側ピンチシール部13aにかからないように円
筒部14aのみにシュラウドガラス前端部20aを溶着
するようにしてもよい。
【0048】さらに、前記したシュリンクシール部15
aや横断面円形ピンチシール部13a1を実施例で示す
よりも長くして、シュリンクシール部15aや横断面円
形ピンチシール部13a1だけにシュラウドガラス前端
部20aを溶着するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る放電ランプ用アークチューブおよび請求項2に
係る放電ランプ用アークチューブの製造方法によれば、
アークチューブ本体のシュラウドガラス被溶着部とシュ
ラウドガラスとの溶融密着面にアークチューブ本体周り
の密閉空間を大気に解放するような隙間が形成されない
ので、失透の生じない長寿命の放電ランプ用アークチュ
ーブが提供される。請求項3によれば、アークチューブ
本体前後端側それぞれに横断面円形のシュラウドガラス
被溶着部を形成するための新たな工程を別途設けなくて
も、従来のアークチューブ本体の製造工程で対応できる
ので、アークチューブ本体の製造工程が従来の工程以上
に複雑になることがない。請求項4によれば、シュラウ
ドガラスの後端側は、加熱溶融させるだけで溶着できる
ので、それだけシュラウドガラスの溶着工程および設備
が簡単となる。請求項5によれば、製造設備上、シュラ
ウドガラス被溶着部となるシュリンクシール部をアーク
チューブ本体前端側に形成するためには、前端側ピンチ
シール部形成用のピンチャーの先端部を取り替えるだけ
でよいので、製造上のコストもほとんどかからない。ま
た、シュラウドガラス管内に負圧を作用させてシュラウ
ドガラス管を加熱溶融軟化させるだけで、シュラウドガ
ラス管前端側がシュリンクシールされてアークチューブ
本体側のシュラウドガラス被溶着部の円形外周面に溶融
密着するので、ピンチャーや成形ロール等のシュラウド
ガラス溶着用の器具が不要な分、設備が簡単となる。請
求項6によれば、シュラウドガラス前端部の溶着長さが
大きくとれるので、アークチューブ本体を取り囲む密閉
空間の気密性を一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例であるアークチューブ
の水平断面図 (b)同アークチューブの縦断面図 (c) 同アークチューブのシュリンクシール部位置に
おける横断面図(図1(b)に示す線I−Iに沿う断面
図)
【図2】同アークチューブを適用した放電ランプの縦断
面図
【図3】ガラス球成形工程説明図
【図4】一次ピンチシール工程説明図
【図5】封入・排気工程説明図
【図6】二次ピンチシール工程説明図
【図7】二次ピンチシール工程におけるシュリンクシー
ル作用を説明する拡大図
【図8】シュラウドガラス溶着工程説明図
【図9】シュラウドガラス管がシュリンクシールされる
様子を説明する断面図
【図10】本発明の第2の実施例であるアークチューブ
の縦断面図
【図11】本発明の第3の実施例であるアークチューブ
の縦断面図
【図12】従来の放電ランプ用アークチューブの縦断面
【図13】従来のアークチューブの製造工程においてる
シュラウドガラスが溶着される様子を説明する説明図
【符号の説明】
a 電極棒 b モリブデン箔 c リード線 A,A’ 電極アッシー 10 アークチューブ本体 12 密閉ガラス球 13a,13b ピンチシール部 13a1 横断面円形ピンチシール部 14a 非ピンチシール部である前端側円筒部 14b 非ピンチシール部である後端側円筒部 15a 前端側ピンチシール部に隣接するシュリンクシ
ール部 20 シュラウドガラス(管) 20a シュラウドガラス前端部 20b シュラウドガラス後端部 21 シュラウドガラス管のシュリンクシール部 24 密閉ガラス球を取り囲む密閉空間 L1 一次ピンチシール部の幅(長さ) L2 二次ピンチシール部の幅(長さ) L3 露出シュリンクシール部の幅(長さ) W アークチューブ用ガラス管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管の長手方向途中に前後2カ所の
    ピンチシール部に挟まれた放電部である密閉ガラス球が
    形成されたアークチューブ本体と、前記密閉ガラス球を
    覆うように前記アークチューブ本体に溶着一体化され
    て、前記アークチューブ本体周りに気密性の密閉空間を
    形成する円筒形状のシュラウドガラスとを備えた放電ラ
    ンプ用アークチューブにおいて、 前記シュラウドガラスの前後端部は、前記アークチュー
    ブ本体前後端側にそれぞれ設けられた横断面円形のシュ
    ラウドガラス被溶着部に溶着されたことを特徴とする放
    電ランプ用アークチューブ。
  2. 【請求項2】 ガラス管の長手方向途中に前後2カ所の
    ピンチシール部に挟まれた放電部である密閉ガラス球が
    形成されたアークチューブ本体を製造するアークチュー
    ブ本体製造工程と、前記密閉ガラス球を覆うように円筒
    形状のシュラウドガラスを前記アークチューブ本体に溶
    着一体化するシュラウドガラス溶着工程とを備えた放電
    ランプ用アークチューブの製造方法において、 前記アークチューブ本体製造工程では、前記アークチュ
    ーブ本体前後端側に横断面円形のシュラウドガラス被溶
    着部をそれぞれ形成し、 前記シュラウドガラス溶着工程では、前記アークチュー
    ブ本体をシュラウドガラス管内に挿入し、加熱して溶融
    軟化させた前記シュラウドガラス管の所定位置を縮径す
    る方向に変形させて、前記アークチューブ本体前後端側
    のシュラウドガラス被溶着部にそれぞれ溶着することを
    特徴とする放電ランプ用アークチューブの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アークチューブ本体製造工程では、
    前記アークチューブ本体後端側ピンチシール部の後方に
    円筒形状の非ピンチシール部を延出形成するとともに、
    前記アークチューブ本体前端側のピンチシール部前方に
    隣接してシュリンクシール部を形成し、 前記シュラウドガラス溶着工程では、前記アークチュー
    ブ本体後端側の円筒形状非ピンチシール部に前記シュラ
    ウドガラス管の後端側を溶着するとともに、前記アーク
    チューブ本体前端側のシュリンクシール部に前記シュラ
    ウドガラス管の前端側を溶着することを特徴とする請求
    項2に記載の放電ランプ用アークチューブの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記アークチューブ本体製造工程では、
    前記アークチューブ本体後端側ピンチシール部の後方
    に、外周に円形フランジ部を形成した円筒形状の非ピン
    チシール部を延出形成し、 前記シュラウドガラス溶着工程では、前記アークチュー
    ブ本体後端側の円形フランジ部に前記シュラウドガラス
    の後端側を溶着することを特徴とする請求項2または3
    に記載の放電ランプ用アークチューブの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記アークチューブ本体製造工程は、 ガラス管の途中にガラス球を成形するガラス球成形工程
    と、前記ガラス球の形成されたガラス管の一端側から電
    極アッシーを挿通してガラス球近傍をピンチシールする
    一次ピンチシール工程と、前記ガラス球に水銀等の所定
    の封入物を供給するとともに、前記ガラス管の他端側か
    ら電極アッシーを挿通保持し、さらにガラス球内に不活
    性ガスを供給してガラス管の開口端側をピンチシールま
    たはチップオフしてガラス管内を封止する封入・排気工
    程と、前記ガラス管のガラス球近傍をピンチシールする
    二次ピンチシール工程とを備え、 前記シュラウドガラス溶着工程は、 前記アークチューブ本体後端側にシュラウドガラス管の
    後端側を溶着する工程と、前記アークチューブ本体前端
    側にシュラウドガラス管の前端側を溶着する工程とを備
    え、 前記アークチューブ本体製造工程を構成する前記二次ピ
    ンチシール工程では、前記ガラス球を冷媒で冷却しつつ
    ガラス球近傍のシール予定領域を加熱溶融してシュリン
    クシールした後、前記シュリンクシール部における前記
    ガラス球側を所定幅でピンチシールして、ピンチシール
    部に隣接するシュリンクシール部を形成し、 前記シュラウドガラス溶着工程を構成するシュラウドガ
    ラス管前端側溶着工程では、後端側をアークチューブ本
    体後端側に溶着したシュラウドガラス管内を負圧に保持
    し、シュラウドガラス管の前端側溶着予定領域を加熱溶
    融軟化させて、前記ピンチシール部に隣接するシュリン
    クシール部にシュラウドガラス管前端側をシュリンクシ
    ールすることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記
    載の放電ランプ用アークチューブの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記アークチューブ本体製造工程では、
    前記アークチューブ本体前端側ピンチシール部の前方に
    円筒形状の非ピンチシール部を延出形成し、 前記シュラウドガラス溶着工程では、前記アークチュー
    ブ本体前端側の円筒形状の非ピンチシール部だけに、ま
    たは円筒形状の非ピンチシール部を含む横断面円形状の
    被溶着部に前記シュラウドガラス管の前端側を溶着する
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の放電
    ランプ用アークチューブの製造方法。
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