JP3298466B2 - ショートアーク型放電ランプ、およびその製造方法 - Google Patents

ショートアーク型放電ランプ、およびその製造方法

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JP3298466B2 JP20742797A JP20742797A JP3298466B2 JP 3298466 B2 JP3298466 B2 JP 3298466B2 JP 20742797 A JP20742797 A JP 20742797A JP 20742797 A JP20742797 A JP 20742797A JP 3298466 B2 JP3298466 B2 JP 3298466B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発光管内に一対の電
極を具えた放電ランプに関する。
【0002】
【従来技術】一般照明、工業用内視鏡、オーバーヘッド
プロジェクター、液晶バックライトの光源として、放電
ランプの一種であるメタルハライドランプが使われてい
る。
【0003】図5を用いて、従来の箔シールを用いたダ
ブルエンド型メタルハライドランプの製造方法について
説明する。 〔電極加工工程〕純タングステン、或いは、トリウム入
りタングステンよりなる定格寸法の電極2本を旋盤に
て、電極先端加工、及び、モリブデン箔溶接部平面加工
を行う。図中、1は電極、100は電極1の先端を円錐
状に加工した電極先端部、110は電極1の他端の平面
加工部をそれぞれ示す。
【0004】〔電極処理工程〕その後、電極加工された
2本の電極1は、電解研磨、洗浄を施され、さらに、真
空加熱炉にてガス出しを行う。
【0005】〔マウント組立工程〕定格寸法に切断した
モリブデン箔2の一端にモリブデン棒、又は、タングス
テン棒よりなる外部リード3を溶接し、他端に、電極処
理を施した電極1を溶接する。なお、電極1、モリブデ
ン箔2、外部リード3よりなる組立体をマウントと呼
ぶ。図中、Cはマウントを示す。
【0006】〔発光管形成工程〕石英からなる発光管4
は、そのほぼ中央に発光空間となるべき膨出部を有し、
この膨出部の内容積が一定になるように、発光管の肉厚
測定を行い、発光管外径の形状はローラ成形で形成す
る。
【0007】〔マウント挿入工程〕発光管4にマウント
Cを挿入して、所望の電極間距離を出す。
【0008】〔シール工程〕 (1).(ピンチシール方法) 排気管5から不活性ガス(N2 )を発光管4に封入しな
がら、発光管4の両端部を機械的にピンチシールする。 (2).(旋盤を用いた手作業シール方法) 発光管4の両端部を封止する。次に、排気管5から発光
管4内を真空排気して、排気管5を封止する。さらに、
発光管4を回転させながら、発光管4内のモリブデン箔
2が存在する部分を、発光管4の外部から熱を加えてシ
ールする。この時、拡大鏡、又は、CCDカメラにて電
極間距離と電極の偏心調節を行う。最後に、ピンチシー
ル方法、旋盤を用いた手作業シール方法の各々でシール
された各ランプの仕上がり電極間寸法を記録しておく。
【0009】〔封入封止工程〕手作業シール方法では排
気管5がシール工程にて封止されているため、再び、排
気管5の先端を開く。一方、ピンチシール方法では排気
管5が封止されていないためそのまま排気管5を用い
る。排気管5の先端より発光管内にペレット状のハロゲ
ン化合物7、例えば、SnI2 を封入する。そして、電
気特性が各ランプ同一となるように、電極間寸法に合っ
た定量の水銀8を発光管内に挿入する。さらに、排気管
5の先端を排気台に接続して排気を行う。そして、最後
に、希ガスとしてアルゴン、キセノン等を数十Torr
から数百Torr封入して、排気管5を封止する。この
ようにして、ダブルエンド型メタルハライドランプを製
造する。
【0010】しかし、この製造方法では以下の問題があ
る。すなわち、シール工程は、電極間距離を出すために
旋盤などを使った手作業で行なわれるが、この作業は、
拡大鏡、CCDカメラにて目視で距離を合わせながらシ
ールするものであり、正確に距離を出すことは困難であ
る。さらに、電極の偏心調整も合わせて行なう必要があ
る。このため、電極間距離が一定にならず、また、ラン
プごとに電極間距離がバラツイたときは、ランプごとに
電極間距離を測定した上で、それに応じた水銀の封入量
を調整して封入していた。特に、最近は電極間距離が
3.0mm以下と極めて短くなってきているのでこの問
題は顕著に発生する。また、この製造方法では量産化、
自動化ができないという問題がある。
【0011】この問題を解決するために本発明者は先に
特開平6−310030号を発明している。この技術に
よれば上記問題が良好に解決できる。
【0012】しかし、この方法で製造したメタルハライ
ドランプは発光管の外表面に必ず排気管の残部(一般に
「チップ」という)が残ってしまう。最近では発光空間
の小型化が進み、チップが及ぼす影響を無視できなくな
りつつある。具体的には、チップがあるとその分だけラ
ンプの外表面における有効放射面積が減少すること、お
よびチップによって生じる散乱光が不所望な放射となっ
てスクリーン等に照射されることである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明が解
決しようとする課題は、発光管の外表面にチップを持た
ない、いわゆるチップレスのショートアーク型放電ラン
プであって、電極間距離を正確にすることのできるもの
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるショー
トアーク型放電ランプは、発光管内に一対の電極が設け
られ、この電極の先端面の一部には、当該電極を構成す
る材料そのものが膨張収縮することにより自然的に切断
して形成され、かつ切削、研磨等の機械加工を行わない
破断痕を有しており、かつ、この発光管の外表面に排気
管の残部を有さないことを特徴とするショートアーク型
放電ランプ。
【0015】さらに、この発明にかかるショートアーク
型放電ランプは、発光管内に一対の電極が設けられ、こ
の発光管における少なくとも一方の電極根元付近の封止
部には、封止工程の終了後に引っ張ることで形成された
不所望な小径部を有しており、かつ、この発光管の外表
面に排気管の残部を有さないことを特徴とするショート
アーク型放電ランプ。
【0016】さらに、この発明にかかるショートアーク
型放電ランプの製造方法は、以下の工程で行なうことを
特徴とする。 (1).ほぼ中間部に切断部を有する1本の電極部材を、
その中央に発光空間となるべき膨出部が形成された石英
ガラス管の中に配設して、いずれか一方の端部を封止す
る工程。 (2).次に、他方の端部から前記発光空間となるべき膨
出部に所定の発光物質を封入する工程。 (3).次に、当該他方の端部を加熱により封止すること
で気密な発光空間を形成する工程。 (4).次に、前記他方の端部を加熱したときに電極部材
と石英ガラスとが異なる係数で各々膨張して、その後の
冷却により、当該電極部材が前記切り込みにおいて亀裂
を生じて切断し、その状態から少なくとも一方の封止部
分を再加熱して、当該封止部分を加熱させながら、この
封止部分の石英ガラスとその内部に埋設する電極を合わ
せて外方に引っ張り、所望の電極間距離を作る工程。
【0017】さらに、この発明にかかるショートアーク
型放電ランプは、前記工程(4).において、中央に切断
部を有する電極部材が切断しなかった場合に、この膨
張、冷却により脆弱した切断部に対して、石英ガラスの
外部からレーザを照射することで連結した電極部材を切
断することを特徴とする。
【0018】
【作用】この発明のショートアーク型放電ランプは、従
来の製造方法が2つの電極をそれぞれ別々に発光管とシ
ールするのに対して、電極部材が1本に連結した状態で
発光管とシールを行なう。具体的には、発光管の一方の
端部をシールして、水銀等の発光金属を封入した後に他
方の端部をシールする。これにより内部に気密な発光空
間が形成される。そして、他方の端部のシール時におい
て、発光管を構成する石英ガラスと電極部材を構成する
タングステンの熱膨張係数が大きく異なることから、シ
ールが終了して、冷却されるときに電極部材の切り込み
に亀裂が生じて、この部分より自然的に切断が行われ
る。そして、この状態から少なくとも一方の封止部を再
加熱して電極をその周囲の石英ガラスとともに引っ張る
ことで所望の電極間距離を形成することができる。
【0019】このような新規な製造方法により、発光管
の外表面にチップを持たない、いわゆるチップレスなラ
ンプであって、正確な電極間距離にすることができる。
また、このようなランプの量産化、自動化も可能とな
る。また、本発明のショートアーク型放電ランプは、電
極の切断を電極部材の膨張、冷却という自然現象によっ
て行なっているので、その先端面は切削、研磨等の機械
加工を行わない破断痕を有している。また、本発明で
は、電極部材が切断された後に所望の電極間距離を出す
ために、少なくとも一方の電極をその周囲の石英ガラス
とともに引っ張る。このため、電極の根元部分は封止工
程の後で外方に引っ張ることで形成された不所望な小径
部を有している。
【0020】
【発明の実施の形態】図1はこの発明のかかるショート
アーク型放電ランプを示す。発光管4は石英ガラスから
なり発光空間膨出部41と封止部42より構成される。
発光空間膨出部41内部の発光空間は、例えば、内容積
0.05ccであり、略球形をしている。発光空間には
一対の電極1(1a、1b)が対向配置する。その間隔
は、例えば1.4mmである。電極1はタングステンよ
りなり、その太さは外径Φ0.4mmである。両電極1
はそれぞれ他端においてモリブデン箔2(2a、2b)と
接合される。また、モリブデン箔2には外部リード3
(3a、3b)が接合される。
【0021】発光空間には、発光物質として水銀とハロ
ゲン化物が封入され、さらに始動用にアルゴン等の希ガ
スが封入される。ハロゲン化物は具体的にはジスプロシ
ウム、インジウム、ネオジウム、スズ、セシウム、セリ
ウム等が臭化物、沃素物の形で封入される。
【0022】一対の電極1(1a、1b)は、図2に示
すように先端の一部に切削、研磨等の機械加工を行なわ
ない破断痕1cを有している。これは、後の製造方法で
詳述するが、連結した電極部材を発光管の中に配置し
て、両端封止部をシールした後に電極の切断を行なうか
らである。すなわち、従来の方法で説明したような電極
先端部を予め研磨等する処理は行なわないからである。
ただし、この破断痕1cの形状、程度はさまざまであ
り、後述する自然切断の状態、条件によって異なる。ま
た、破断痕が微少の場合もあり、数時間の点灯によって
消滅する場合もありうる。
【0023】また、本発明のショートアーク型放電ラン
プは、図1に示すように、少なくとも一方の封止部にお
いて不所望な小径部20を有する。これは、後述する製
造方法に詳述するが、封止部を再加熱して電極1bとそ
の周囲の石英ガラスをともに外方に引っ張ることによ
る。この小径部20は、好ましくは、発光空間とモリブ
デン箔2bの間に存在する。これは、小径部20を作る
際に当該部分をバーナにより再加熱するが、モリブデン
箔を加熱することが酸化等の理由で好ましくないからで
ある。小径部20の一例を上げれば、封止部の外径より
Φ5〜6mm程度小さいものである。
【0024】図3に本発明のショートアーク型放電ラン
プの製造方法を示す。 〔工程1 電極加工工程〕連結する1本の純タングステ
ン、或いは、トリウム入りタングステンよりなる電極部
材10にグラインダ1a等で切断部11を形成する。切
断部の大きさは、電極部材10が折れない程度にしてお
く。グラインダ1aの代わりに放電加工(ワイヤカッ
ト)や旋盤加工を使うこともできる。そして、電極部材
10の両端には、モリブデン箔を溶接するための平面部
110を形成する。ここで、本発明で、「電極部材」と
いうときは、1本に連結した状態をいい、後述する「電
極」とは、この電極部材が切断された後の状態をいう。
【0025】〔工程2 電極処理工程〕その後、電極部
材10を電解研磨、洗浄に施す。さらに、この電極部材
10を真空加熱炉に置いて不純ガスのガス出しを行う。
この時、先に加工した切削部が弱い再結晶を起こす程度
の温度と時間、例えば、1500度で5分間、真空加熱
炉でガス出しを行うと都合がよい。これは、弱い再結晶
をおこした切断部は、後述する電極部材の切断を容易に
するためである。再結晶には、真空加熱炉に代えて、切
断部にレーザ光を照射することでも可能である。レーザ
光としては、炭酸ガスレーザ光,YAGレーザ光等を適
用できる。
【0026】〔工程3 マウント組立工程〕定格寸法に
切断したモリブデン箔2の一端にモリブデン棒、又は、
タングステン棒よりなる外部リード3を溶接し、他端
に、電極処理を施した電極部材10を溶接する。なお、
電極部材10、モリブデン箔2、外部リード3よりなる
組立体をマウントと呼ぶ。図中、Aはマウントを示す。
【0027】〔工程4 発光管形成工程〕石英ガラスか
らなる発光管4は、発光空間の内容積が一定になるよう
に、石英ガラスの肉厚測定を行いながら形成する。全体
の外形形状は割型成型で形成する。このようにして、発
光空間を含む膨出部41とその両端の封止部42を作
る。このとき、両端封止部42の内径は、できるかぎ
り、モリブデン箔2の幅に近い寸法に仕上げる。
【0028】〔工程5 マウント挿入工程〕発光管4に
工程3で組み立てたマウントAを挿入する。電極部材1
0の切断部11は発光空間のほぼ中央、もしくは、後述
するが電極を引っ張ることを考慮してほぼ中央に配置さ
せる。
【0029】〔工程6 第1のシール工程〕本発明で
は、まず一方の封止部42aをシールする。具体的に
は、発光管4の両端開口から不活性ガス(N2 )を封入
しながら、発光管4の一方の封止部42aを機械的にピ
ンチシールする。
【0030】〔工程7 発光物質等の封入工程〕片側封
止部がピンチシールされた発光管の他方の封止部開口か
ら、水銀、ハロゲン化金属等の発光物質、および希ガス
等を封入する。この場合、発光物質はペレットにして、
ペレットドウザーによって封入する。ハロゲン化金属と
して、例えば、沃化すずが封入される。
【0031】〔工程8 第2のシール工程〕次に、開口
して他方の封止部42bをシールする。このとき、まず
発光空間に封入した上記発光物質を液体窒素や水で冷却
させる。その理由は、これら発光物質が高温化すること
で蒸発しないようにするためである。この状態から第1
のシール工程と同様にピンチシールを行う。シール温度
は例えば、2200℃〜2300℃程度である。このと
き、電極部材10を構成するタングステンと発光管4を
形成する石英ガラスは熱膨張係数が大きく異なる。この
ため、電極部材10は図に示す方向に伸びる。このよう
にして両封止部がシールされる。その後、冷却されるこ
とで電極部材10は収縮しようとする。そして切断部1
1において亀裂を生じ自然に切断を起こす。これは、前
記したようにタングステンと石英ガラスの熱膨張係数が
大きく異なることに基づく。具体的には、1200℃〜
2300℃において、タングステンの膨張係数が70×
10-7 cm/℃であるのに対して、石英ガラスの膨張
係数は7×10-7 cm/℃で1桁の違いがある。
【0032】上記のような膨張係数の違いにより、電極
部材10は第2シール工程の終了後に切断部11から見
事に自然切断を起こす。しかしながら、万一自然切断を
起こさない場合には、第2シール工程の終了後に発光管
4の外面からレーザを照射することで切断を可能にす
る。ここで、補足説明をすると、本発明のように電極部
材が脆弱状態になっている場合は、このようなレーザに
よる切断を可能にする。しかしながら、タングステンと
石英ガラスの膨張係数の違いを利用せず、すなわち脆弱
部を形成しないような場合にあっては、レーザによる切
断は、理論的には可能であるかもしれないが、現実には
不可能である。これは、レーザ光の温度の高さから石英
ガラスの黒化を導いてしまうからであり、このことは本
発明者の実験により確認されている。
【0033】〔工程9 電極間距離の寸法出し工程〕次
に、いずれか一方の封止部42bを再加熱する。加熱
は、炎の比較的細いバーナBを使い、封止部のうち、モ
リブデン箔の埋設された部分と発光空間の間の領域に対
して行う。このようにして、被加熱部分の石英ガラスが
溶融したら、当該石英ガラスごと電極1bを引っ張り、
所望の電極間距離を設ける。このときの加熱温度は、例
えば、2000℃であり、ピンチシールのときより低い
のは、電極を移動できる程度に石英ガラスが溶融すれば
十分だからである。
【0034】〔工程10 仕上げ工程〕最後に、両封止
部を所望形状に仕上げることで完成する。
【0035】なお、以上の実施例では、両電極が同一の
形状、大きさである交流点灯型の放電ランプを用いて説
明したが、本発明は直流点灯型の放電ランプにも適用で
きる。この場合、連結した電極部材10は、例えば、図
4に示すようなものになる。陽極となる部分10aと陰
極となる部分10bが切断部11で1本に連結されてい
る。
【0036】
【発明の効果】この発明のショートアーク型放電ランプ
は、従来の製造方法が2つの電極をそれぞれ別々に発光
管とシールするのに対して、電極部材が1本に連結した
状態で発光管とシールを行なう。具体的には、発光管の
一方の端部をシールして、水銀等の発光金属を封入した
後に他方の端部をシールする。これにより内部に気密な
発光空間が形成される。そして、他方の端部のシール時
において、発光管を構成する石英ガラスと電極部材を構
成するタングステンの熱膨張係数が大きく異なることか
ら、シールが終了して、冷却されるときに電極部材の切
り込みに亀裂が生じて、この部分より自然的に切断が行
われる。そして、この状態から少なくとも一方の封止部
を再加熱して電極をその周囲の石英ガラスとともに引っ
張ることで所望の電極間距離を形成することができる。
【0037】このような新規な製造方法により、発光管
の外表面にチップを持たない、いわゆるチップレスなラ
ンプであって、正確な電極間距離にすることができる。
また、このようなランプの量産化、自動化も可能とな
る。また、本発明のショートアーク型放電ランプは、電
極の切断を電極部材の膨張、冷却という自然現象によっ
て行なっているので、その先端面は切削、研磨等の機械
加工を行わない破断痕を有している。また、本発明で
は、電極部材が切断された後に所望の電極間距離を出す
ために、少なくとも一方の電極をその周囲の石英ガラス
とともに引っ張る。このため、電極の根元部分は封止工
程の後で外方に引っ張ることで形成された不所望な小径
部を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のショートアーク型メタルハライドラ
ンプを示す。
【図2】この発明のショートアーク型メタルハライドラ
ンプの電極拡大図を示す。
【図3】この発明のショートアーク型メタルハライドラ
ンプの製造方法を示す。
【図4】この発明のショートアーク型メタルハライドラ
ンプの直流タイプを示す。
【図5】従来のショートアーク型メタルハライドランプ
の製造方法を示す。
【符号の説明】
1 電極 1a、1b 電極 10 電極部材 11 切断部 110平面加工部 2 モリブテン箔 2a、2b モリブテン箔 3 外部リード 3a、3b 外部リード 4 発光管 41 発光空間膨出部 42 封止部 20 破断痕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/86 H01J 61/88 H01J 9/32 H01J 9/40 H01J 9/385 H01J 9/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光管内に一対の電極が設けられ、この電
    極の先端面の一部には、当該電極を構成する材料そのも
    のが膨張収縮することにより自然的に切断して形成さ
    れ、かつ、切削、研磨等の機械加工を行わない破断痕を
    有しており、かつ、この発光管の外表面に排気管の残部
    を有さないことを特徴とするショートアーク型放電ラン
    プ。
  2. 【請求項2】発光管内に一対の電極が設けられ、この発
    光管における少なくとも一方の電極の根元付近の封止部
    には封止工程の終了後に引っ張ることで形成された不所
    望な小径部を有しており、かつ、この発光管の外表面に
    排気管の残部を有さないことを特徴とするショートアー
    ク型放電ランプ。
  3. 【請求項3】ショートアーク型放電ランプの製造方法で
    あって、以下の工程で行なうことを特徴とする。 (1).ほぼ中間部に切断部を有する1本の電極部材を、
    その中央に発光空間となるべき膨出部が形成された石英
    ガラス管の中に配設して、いずれか一方の端部を封止す
    る工程。 (2).次に、他方の端部から前記発光空間となるべき膨
    出部に所定の発光物質を封入する工程。 (3).次に、当該他方の端部を加熱により封止すること
    で気密な発光空間を形成する工程。 (4).次に、前記他方の端部を加熱したときに電極部材
    と石英ガラスとが異なる係数で各々膨張して、その後の
    冷却により、当該電極部材が前記切り込みにおいて亀裂
    を生じて切断し、その状態から少なくとも一方の封止部
    分を再加熱して、当該封止部分を加熱させながら、この
    封止部分の石英ガラスとその内部に埋設する電極を合わ
    せて外方に引っ張り、所望の電極間距離を作る工程。
  4. 【請求項4】前記工程(4).において、中央に切断部を
    有する電極部材が切断しなかった場合に、この膨張、冷
    却により脆弱した切断部に対して、石英ガラスの外部か
    らレーザを照射することで連結した電極部材を切断する
    ことを特徴とする請求項3に記載するショートアーク型
    放電ランプの製造方法。
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