JPH10134721A - 陰極線管の真空密封方法 - Google Patents

陰極線管の真空密封方法

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JPH10134721A
JPH10134721A JP28545796A JP28545796A JPH10134721A JP H10134721 A JPH10134721 A JP H10134721A JP 28545796 A JP28545796 A JP 28545796A JP 28545796 A JP28545796 A JP 28545796A JP H10134721 A JPH10134721 A JP H10134721A
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JP
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ray tube
cathode ray
sealing
furnace
glass frit
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JP28545796A
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English (en)
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Choki Ho
兆 基 彭
Ryuji Ozawa
▲隆▼二 小澤
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Industrial Technology Research Institute ITRI
Original Assignee
Industrial Technology Research Institute ITRI
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】陰極線管を真空密封する際、不要なガスが密封
されないようにする。 【解決手段】CRT10に連結された排気管18が炉4
2から外部に出るように、CRTを炉に収納し、かつ該
排気管と3ウエイ分岐管44とを密着する。端部46に
結合された真空ポンプで吸引しCRTを真空にする。次
に、線形運動手段38によってシャフト36を上方に移
動し、該シャフトの上端のプラットフォーム34に配置
された封止プラグ32’及びガラス・フリット30を、
排気管のテーパ部60に入り込ませる。そして、吸引し
ながら炉42を加熱し、ガラス・フリットを軟化変形さ
せてテーパ部に適合させる。その後、冷却してガラス・
フリットを凝固させ、封止プラグ及びガラス・フリット
をテーパ部に嵌合固定する。次に、CRTを炉から取り
出し、プラットフォームを分離し、封止プラグの下部で
排気管を切り離す。吸引しながら密封するので、ガラス
・フリットからのガスが密封されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、陰極線管の真空密封方法
に関し、詳細には、ガラス封止プラグまたは封止プレー
トと、該封止プラグまたは封止プレートを所定の位置で
封止するための溶融ガラス状のガラス・フリットとを用
いて、陰極線管を真空にして密封する方法に関する。
【0002】陰極線管の密封は通常、炉の中で行われ、
密封が完了するまで陰極線管は真空ポンプで真空に保た
れる。アルバーティンその他に付与されたアメリカ特許
第4,071,058号には、テレビジョンの受像管を真
空にするための2段ポンピング装置が開示されている。
このポンピング装置は、油拡散ポンプに直列に接続され
た空冷の機械的ポンプを含んでいる。しかしながら、こ
の特許には、シールで密閉してそれを維持する方法は開
示されていない。ボイセルに付与されたアメリカ特許第
5,349,217号には、オーガニック・スペーサを用
いる公知の半導体処理技術を用いた真空マイクロ電子デ
バイスを製造する方法が開示されている。このデバイス
は、2極管や3極管として使用可能なものである。しか
し、この発明の処理方法は、陰極線管を密封する処理方
法とは異なるものである。本願発明は、ガラス質のガラ
ス・フリットでコーティングされた封止プラグと3ウエ
イ(3路)分岐管とを用いて、陰極線管が密封されるま
で該陰極線管を真空に保つようにした、陰極線管を真空
密封する方法に関するものである。
【0003】陰極線管は、コンピュータ・システムのデ
ィスプレイ装置や、その他の用途のディスプレイ装置と
して広く使用されている。ディスプレイ装置の陰極線管
が適切に動作し且つ適正な寿命を持つようにするために
は、陰極線管を密封する前に該陰極線管を真空にする必
要がある。しかし、陰極線管を真空にして密封する従来
の方法を用いると、幾つかの問題が発生している。
【0004】図8の(A)を参照して、陰極線管を真空
にして密封する従来の方法を説明する。図8の(A)に
おいて、符号10は、ネック11及びベース13を有す
る陰極線管すなわちCRTを示している。CRT10
は、ネック11に、陰極14及び電子銃(陽極)12を
備えている。CRT10のベース13には、複数のピン
16が、ベースとピンとの間に隙間がないように取り付
けられてる。それらのピン16を通じて、フィラメン
ト、陰極14、及び電子銃12が外部から電気的に接続
される。CRT10のベース13には排気孔20が設け
られており、ガラス製の排気管18がベース13に隙間
なく密着されて排気孔20を覆っている。排気管18
は、Oリング・シール24によりポンピング管22に隙
間なく密着される。ポンピング管22は、図示していな
い真空ポンプに接続され、該ポンプによってポンピング
管22の内部26が真空にされ、それによってCRT1
0の内部が真空にされる。CRT10が真空にされた
後、ガラス製の排気管18のCRT10のベース13に
近い部分が加熱されて軟化し、そして排気孔20を塞ぐ
ように整形される。排気管18の余分な部分は除去され
る。
【0005】図8の(B)は、上記のようにして完成さ
れたCRT10を示しており、シール21によって排気
孔20が塞がれている様子を示している。CRT10を
密封する上述の従来の方法には幾つかの問題がある。例
えば、排気孔20を封止するためにガラス製の排気管1
8が加熱されるとき、排気管18のガラスからガスが放
出され、そのガスがCRT10内部に封入されてしま
う。それらのガスがCRT10内部の圧力を上昇させ、
結果としてCRT10の寿命及び動作特性に悪影響を及
ぼすものである。C−HガスはCRT10内にとどま
り、陰極に用いられるバリウムに吸収されない。
【0006】図9の(A)を参照して、CRTを密封す
る別の従来の方法を説明する。この方法では、CRT1
0が真空炉40に入れられる。この真空炉40は真空ポ
ンプ(不図示)へ結合される接続部41を備えている。
CRT10は、上述したCRTと同様に、ベース13に
取り付けられたピン16、陰極14、及び電子銃12を
有している。CRT10のベース13には排気孔20が
設けられている。シャフト36は第1端部及び第2端部
を有し、第2端部は線形動作を行う線形運動手段39に
結合されている。シャフト36の第1端部にはベース・
プレート34が取り付けられている。ベース・プレート
34には第1面及び第2面を持つガラス封止プレート3
2が取り付けられる。この封止プレート32は、第2面
がベース・プレート34に対向するように取り付けられ
ている。封止プレート32の第1面には、ガラス・フリ
ット30が取り付けられる。
【0007】ガラス・フリット30が溶けるように真空
炉40は加熱され、かつ真空ポンプにより真空炉40が
真空にされて、CRT10が真空になる。次に、線形運
動手段38により、溶けたガラス・フリット30が置か
れた封止プレート32が排気孔20の位置まで移動さ
れ、そして、真空炉40が冷却される。封止プレート3
2が排気孔20を覆い、ガラス・フリット30が凝固し
てCRT10を密封する。図9の(B)には、このよう
にして製造されたCRT10が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8に関連して説明し
たように、従来例においては、真空密封時にガスがCR
Tの内部に封入されてしまい、その結果、CRTの寿命
及び動作特性に悪影響を及ぼしてしまうという、問題点
がある。また、このような問題点は、図9に関連して説
明した真空炉を用いた従来例の方法を用いた場合は解消
されるものの、この方法は一括処理的な方法であるの
で、時間がかかり且つコストが高くなるという問題点が
ある。本発明の目的は、このような従来例の問題点を解
決して、良好な真空度を提供し且つ陰極線管内に不要な
ガスが密封されない低コストの陰極線管密封方法を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、CRTを真空にする際に三方に延びる管(3ウエイ
分岐管)を用い、且つCRTを密封する際にガラス質の
ガラス・フリットを用いることによって達成される。本
発明に従った密封処理においては、ガラス質のガラス・
フリットのみが溶け、放出されたガスはCRTが密封さ
れる前に真空ポンプによって除去される。従って、真空
炉は必要ではない。また、熱は炉によって与えられる
が、一括処理的なオペレーションを必要としない。ある
実施例ではゲッタ(getter)が用いられ、かつ無
線周波数、即ち、RF用のコイル及び電力によって、C
RTのフィラメントに熱が与えられる。
【0010】
【実施の態様】陰極線管(CRT)を真空にして密封す
る本発明の真空密封方法の好適な実施例を、図1〜8図
を参照して説明する。図1には、ネック11及びベース
13を有するガラス製のCRT10が示されている。C
RT10は陰極14及び電子銃(すなわち陽極)12を
備えている。陰極14の一部にはフィラメント(示さ
ず)が設けられている。ベース13にはピン16が隙間
のないように取り付けられ、これらのピン16により、
フィラメント、陰極14、陽極12などのCRT10内
部のコンポーネントが、CRT10外部から電気的に接
続される。CRT10のベース13には、直径約3〜5
mmの排気孔20が設けられている。排気管18の第1
端部はテーパ部60を有し、該テーパ部60がCRT1
0の排気孔20を覆って密封するように、CRT10の
ベース13に密着される。排気管18の第2端部の直径
は約10〜20mmである。排気管18は、ガラス製で
ある。
【0011】CRT10及び該CRT10に取り付けら
れた排気管18は、一側に開口部のある炉(加熱炉)4
2に入れられ、排気管18の第2端部がその開口部から
外部に出される。この炉42は高スループット型の低コ
ストの炉である。開口部から出された排気管18の第2
端部は、第1端部45、第2端部47、及び第3端部4
6を有する3ウエイ(3路)分岐管44の第1端部45
に挿入されている。この分岐管44は、例えば、ステン
レス鋼で作られる。排気管18の第2端部は分岐管44
の第1端部45に挿入され、その接続部はOリング・シ
ール37で密着される。真空ベローズのような線形運動
手段38が、分岐管44の第2端部47に取り付けられ
ている。第1端部及び第2端部を有するシャフト36
が、分岐管44の内部に設けられている。このシャフト
36の材質は、例えば、ガラス、ステンレス鋼、又はそ
れらと同等のものである。シャフト36の第2端部は、
線形運動手段38に取り付けられている。シャフト36
の第1端部は、分岐管44の第1端部45を通って排気
管18まで延びている。シャフト36の第1端部にはプ
ラットフォーム34が取り付けられている。
【0012】シャフト36及び線形運動手段38によ
り、このプラットフォーム38を排気管18内で移動さ
せることができる。分岐管44の第3端部46には真空
ポンプ(不図示)が取り付けられている。第1面、テー
パ面、及び第2面を持つ封止プラグ32’がプラットフ
ォーム34に取り付けられる。この封止プラグ32’
は、第2面がプラットフォーム34に対向するように、
プラットフォーム34上に取り付けられている。封止プ
ラグ32’の第1面及びテーパ面にはガラス・フリット
30が配されている。
【0013】このような状態で、まず、線形運動手段3
8を用いてプラットフォーム34の位置が調節され、排
気孔20が開いた状態にされる。次に、真空ポンプを用
いてCRT10内の気体を抜き、内部の圧力が約1×1
-5から5×10-6torrの間になるようにする。次に、
CRT10、封止プラグ32’、及びガラス・フリット
30の温度が約400°Cから約500°Cの間の温度
となるように、炉42の温度を上昇させる。それによっ
てガラス・フリット30が軟化する。次に、図2に示す
ように、軟化したガラス・フリット30が排気管18の
第1端部のテーパ部60に接触する位置まで、プラット
フォーム34が線形運動手段38(図1参照)によって
移動される。排気管18のテーパ部60のテーパ角は、
封止プラグ32’のテーパ面のテーパ角と同じに設定さ
れている。その後、炉42は冷却され、それにより凝固
したガラス・フリット30と封止プラグ32’とによっ
て、排気孔20が密閉される。
【0014】次に、CRT10及び排気管18が炉42
から取り出され、そして、図3に示すように、分岐管4
4及び排気管18は、封止プラグ32’のすぐ下の部分
(切断部33)で切り離される。このようにしてCRT
10の真空化及び密封が完了される。この方法では、ガ
ラス・フリット30が軟化している最中もCRT10を
真空にするために気体が抜かれるので、CRT10を密
封する際に、軟化したガラス・フリット30から放出さ
れるガスが問題とならない。
【0015】図4〜図7を参照して、本発明の真空密封
方法の別の実施例を説明する。図4は、ネック11、ベ
ース13、及び側壁21を有するCRT10を示してい
る。CRT10のネック51には、陰極14、電子銃
(陽極)12、及びゲッタ(getter)52が取り
付けられている。本実施例におけるゲッタ52は、バリ
ウムである。陰極14の一部にはフィラメント(不図
示)が設けられている。ベース13にはピン16が取り
付けられているが、ベース13とピン16の間には隙間
がないように取り付けられている。このピン16によっ
て、CRT10内部のフィラメント、陰極14、電子銃
12などのエレメントが、外部と電気的に接続される。
CRT10の側壁21には直径約3〜5mmの排気孔2
0が設けられている。失透化されたガラス(devitrifie
d glass)31を用いて、排気管18の第1端部が、側
壁21の排気孔20を塞ぐように隙間なく該側壁21の
外部に密着されている。このガラス製の排気管18の直
径は、約10〜約20mmの間である。
【0016】CRT10のネック11の周囲には、無線
周波数コイル(RFコイル)50が設置される。CRT
10、排気管18、及びRFコイル50は、炉42の中
に入れられるが、図1に関連して説明したように、炉4
2は一側に開口部があり、その開口部から排気管18の
第2端部が炉42の外部に出される。この炉42は高ス
ループット型の低コストの炉である。排気管18の第2
端部は3ウエイ分岐管44の第1端部45に挿入され
る。この分岐管44はステンレス鋼などの材質で構成さ
れ、第1端部45、第2端部47、及び第3端部46を
有している。分岐管44の第1端部45と排気管18の
第2端部との接続部分はOリング・シール37によって
密閉される。
【0017】真空ベローズや磁気結合された真空フィー
ドスルーのような線形運動手段38が、分岐管44の第
2端部47に取り付けられている。ガラス、ステンレス
鋼、またはその他の材質のシャフト36が分岐管44内
部に配置されている。シャフト36は第1端部及び第2
端部を有し、第2端部は線形運動手段38に取り付けら
れ、そこから分岐管44の第1端部45を経て排気管1
8中に延びている。シャフト36の第1端部には、プラ
ットフォーム34が取り付けられている。プラットフォ
ーム34は、シャフト36及び線形運動手段38によっ
て排気管18内を移動される。分岐管44の第3端部4
6には、真空ポンプ(不図示)が結合されている。封止
プレート32がプラットフォーム34上に配置されてい
る。この封止プレート32は、第1面及び第2面を持
ち、第2面がプラットフォーム34上面と対向するよう
に配置される。封止プレート32の第1面にはガラス質
のガラス・フリット30が配置される。
【0018】このような状態で、まず、線形運動手段3
8を用いてプラットフォーム34の位置が調節され、排
気孔20が開いた状態にされる。次に、真空ポンプを用
いてCRT10内の気体を抜き、内部の圧力が約1×1
-5〜5×10-6torrの間になるようにする。次に、約
25〜35分の間、CRT10、封止プレート32、及
びガラス・フリット30の温度が約400°Cから約5
00°Cの間の温度となるように、炉42の温度を上昇
させる。それによってガラス・フリット30が軟化す
る。次に、陰極14の一部であるフィラメントに電力が
供給され、陰極14の温度を約900°Cから約100
0°Cの間の温度に上昇させる。この温度によって陰極
14が活性化され、陰極14上のBaCO3及びSrC
3を、BaO及びSrOに変化させ、二酸化炭素が生
成される。この二酸化炭素は、排気管18、分岐管44
を介して、真空ポンプによって除去される。その後、フ
ィラメントに与えられる電力が断たれる。
【0019】そしてRFコイル50が付勢され、バリウ
ムのゲッタ52及び電子銃12が加熱され、約1〜約1
0秒の間、それらの温度が約700°Cから約900°
Cの間の温度に保持される。次に、図5に示すように、
軟化したガラス・フリット30が排気孔20に接触しか
つ封止プレート32が排気孔20を密閉するように、プ
ラットフォーム34が線形運動手段38(図4参照)に
よって移動される。その後、炉42、RFコイル50、
及びCRT10に与えられた電力を消勢する。封止プレ
ート32、ガラス・フリット30、及び排気管18は、
約150°C以下の温度になるまで冷却され、その結
果、ガラス・フリット30が固化される。
【0019】そして、図6に示すように、CRT10及
び排気管18が炉42から取り出され、分岐管44が切
り離され、CRT10のネック11からRFコイル50
が取り外される。次に、排気管18を切断及び摩耗手段
により、CRT10から切り離す。次に、CRT10の
ネック51の周囲にRFコイル50を再び取り付け、こ
のRFコイル50を付勢し、バリウムのゲッタ52の温
度を約700°C〜約900°Cに上昇させて蒸発させ
る。そして、RFコイル50に供給される電力が消勢さ
れ、図7に示すように、RFコイル50がCRT10の
ネック11から取り外される。上述した第1の実施例と
同様に、ガラス・フリット30が軟化している最中もC
RT10を真空にするために気体が抜かれるので、軟化
したガラス・フリット30から放出されるガスが取り除
かれる。従って、該放出されるガスがCRT10に密封
されることがないので、従来例のような問題が生じな
い。更に、CRT内部に封入されてしまったガスは、ゲ
ッタによって取り除くことができる。
【0020】好適な実施例を用いて本発明を説明した
が、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく多くの変
更が可能であることは言うまでもない。例えば、分岐管
44の分離は、炉42からCRT10を取り出す前に実
行してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】陰極線管を真空密封する本発明の方法の一実施
例を説明するための説明図である。
【図2】本発明の方法により、封止プラグが最終的な位
置に配置された状態の陰極線管を示す断面図である。
【図3】本発明の方法により真空密封された陰極線管を
示す断面図である。
【図4】陰極線管を真空密封する本発明の方法の別の実
施例を説明するための説明図である。
【図5】排気孔が封止された後における、RFコイルが
取り付けられている陰極線管を示す断面図である。
【図6】RFコイルが取り付けられたままで排気管が切
り取られ、炉から出された状態の陰極線管を示す断面図
である。
【図7】RFコイルが外された状態の、真空密封された
陰極線管を示す断面図である。
【図8】(A)は、陰極線管を真空密封する従来例の方
法を説明するための説明図、(B)は、該方法を用いて
真空密封された陰極線管を示す断面図である。
【図9】(A)は、陰極線管を真空密封する従来例の真
空炉を用いる方法を説明するための説明図、(B)は、
該方法を用いて真空密封された陰極線管を示す断面図で
ある。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管を真空密封する方法において、 ネック、ベース、及び該ベースに設けられた排気孔を有
    し、かつ該排気孔以外の部分が密閉されている陰極線管
    を設けるステップと、 前記陰極線管の内部の前記ネックの部分に陰極、フィラ
    メント、及び電子銃を設けるステップと、 前記陰極線管の前記ベースに密着され、かつ前記陰極、
    フィラメント、及び電子銃への電気的接続を提供するピ
    ンを設けるステップと、 壁に1つの開口部を有する炉を設けるステップと、 テーパ部を有する第1端部と第2端部とを有する排気管
    を、前記陰極線管の外部に設けるステップと、 前記陰極線管の前記ベースの前記排気孔を覆うように、
    前記排気管の第1端部と前記陰極線管のベースとを密着
    するステップと、 第1端部、第2端部、及び第3端部を有する3ウエイ分
    岐管を設けるステップと、 前記分岐管の第2端部に取り付けられ、かつ該第2端部
    を密封する線形運動手段を設けるステップと、 第1端部及び第2端部を有し、該第2端部が前記線形運
    動手段に取り付けられ、かつ前記分岐管の第1端部を通
    って延びるシャフトであって、シャフトの前記第1端部
    が前記分岐管の外側にあり、かつ前記第2端部が前記分
    岐管の内側にあるシャフトを設けるステップと、 前記陰極線管と前記排気管とを前記炉に入れ、前記排気
    管の第2端部が前記炉の壁の前記開口部から前記炉の外
    部に出るように配置するステップと、 第1面、第2面、及び前記排気管の第1端部の前記テー
    パ部と同じテーパ角をのテーパ面を有する持つ封止プラ
    グを設けるステップと、 前記封止プラグの第2面が前記シャフトの第1端部に接
    触するように、前記封止プラグを配置するステップと、 ガラス・フリットを前記封止プラグの第1面及びテーパ
    面に配置するステップと、 前記シャフトの第1端部に前記封止プラグの第2面が接
    するように該封止プラグを配置し、そして前記封止プラ
    グの第1面及びテーパ面に前記ガラス・フリットを配置
    した後に、前記陰極線管のベースの前記排気孔が開いた
    状態を維持するように、前記排気管の内部に前記シャフ
    トの第1端部を配置するステップと、 前記排気管の第2端部を前記分岐管の第1端部内に配置
    するステップと、 前記排気管の第2端部と前記分岐管の第1端部との接続
    部をOリング・シールによって密着するステップと、 前記分岐管の第3端部を真空ポンプに接続するステップ
    と、 前記真空ポンプを用いて前記陰極線管の気体を抜いて第
    1の圧力にするステップと、 前記陰極線管内の圧力が前記第1の圧力に達した後に、
    前記炉を作動させて前記陰極線管、封止プラグ、及びガ
    ラス・フリットを加熱して第1の時間だけ第1の温度に
    し、前記ガラス・フリットを軟化させるステップと、 前記線形運動手段を用いて前記シャフトを移動させ、軟
    化した前記ガラス・フリットが前記封止プラグのテーパ
    面と前記排気管の第1端部の前記テーパ部との両方に接
    触して、前記封止プラグが前記排気孔を覆って封止する
    ようにするステップと、 前記炉の作動を停止して前記陰極線管、前記排気管の第
    1端部、前記封止プラグ、及び前記ガラス・フリットを
    第2の温度まで冷却することにより、前記ガラス・フリ
    ットが凝固して前記封止プラグ及び前記ガラス・フリッ
    トによって前記排気孔を封止するステップと、 前記排気管の第2端部から前記分岐管の第1端部を離す
    ステップと、 前記陰極線管を前記炉から出すステップと、 前記排気管の第2端部から前記封止プラグの第2面まで
    の間の前記排気管の部分を前記陰極線管から取り除くス
    テップとからなることを特徴とする真空密封方法。
  2. 【請求項2】 陰極線管を密封する方法において、 ネック、ベース、遷移壁(transition wall)、側壁、
    前壁、及び前記側壁に設けられた排気孔を有し、かつ該
    排気孔以外の部分が密閉されている陰極線管を設けるス
    テップと、 前記陰極線管の内部の前記ネックの部分に、陰極、フィ
    ラメント、電子銃、及びゲッタを設けるステップと、 前記陰極線管の前記ベースに密着され、かつ前記陰極、
    フィラメント、及び電子銃への電気的接続を提供する電
    気的接点であるピンを設けるステップと、 壁に1つの開口部を有する炉を設けるステップと、 無線周波数コイルを設けるステップと、 第1端部と第2端部とを有する排気管を前記陰極線管の
    外部に設け、前記陰極線管の前記側壁の前記排気孔を覆
    うように、前記排気管の第1端部と前記陰極線管の側壁
    とを失透したガラスによって密着するステップと、 第1端部、第2端部、及び第3端部を有する3ウエイ分
    岐管を設けるステップと、 前記分岐管の第2端部に取り付けられ、かつ該第2端部
    を密封する線形運動手段を設けるステップと、 第1端部及び第2端部を有し、該第2端部が前記線形運
    動手段に取り付けられ、かつ前記分岐管の第1端部を通
    って延びるシャフトであって、シャフトの前記第1端部
    が前記分岐管の外側にあり、かつ前記第2端部が前記分
    岐管の内側にあるシャフトを設けるステップと、 前記陰極線管と前記排気管とを前記炉に入れ、前記排気
    管の第2端部が前記炉の壁の前記開口部から前記炉の外
    部に出るように配置するステップと、 前記無線周波数コイルを前記陰極線管の前記ネックの周
    囲に配置するステップと、 第1面及び第2面を持つ封止プレートの該第2面が前記
    シャフトの第1端部に接触するように前記封止プレート
    を配置するステップと、 ガラス・フリットを前記封止プレートの第1面に配置す
    るステップと、 前記シャフトの第1端部に前記封止プレートの第2面が
    接するように該封止プレートを配置し、そして前記封止
    プレートの第1面に前記ガラス・フリットを配置した後
    に、前記陰極線管の側壁の前記排気孔が開いた状態を維
    持するように、前記排気管内部に前記シャフトの第1端
    部を配置するステップと、 前記排気管の第2端部を前記分岐管の第1端部内に配置
    するステップと、 前記排気管の第2端部と前記分岐管の第1端部との接続
    部をOリング・シールによって密着するステップと、 前記分岐管の第3端部を真空ポンプに接続するステップ
    と、 前記真空ポンプを用いて、前記陰極線管の気体を抜いて
    第1の圧力にするステップと、 前記陰極線管内の圧力が前記第1の圧力に達した後に、
    前記炉を作動させることにより前記陰極線管を加熱して
    第1の時間だけ第1の温度にし、前記ガラス・フリット
    を軟化させるステップと、 前記陰極線管の前記ベースの前記電気的接点から前記フ
    ィラメントに電流を印加して、前記陰極の温度を第2の
    温度に上昇させるステップと、 前記フィラメントへの電流の印加を停止するステップ
    と、 前記無線周波数コイルに電力を供給して前記ゲッタ及び
    前記電子銃を加熱し、第2の時間の間それらを第3の温
    度にするステップと、 前記ゲッタ及び前記電子銃を前記第2の時間だけ前記第
    3の温度に加熱した後に、前記線形運動手段を用いて前
    記シャフトを移動させ、軟化した前記ガラス・フリット
    が前記排気孔に接触し、かつ前記封止プレートの第1面
    が前記排気孔を覆って封止するようにするステップと、 軟化したガラス・フリットが前記排気孔と接触しかつ前
    記封止プレートの第1面が前記排気孔を覆った後に、前
    記炉の作動を停止して前記陰極線管及び前記ガラス・フ
    リットを第4の温度まで冷却することにより、前記ガラ
    ス・フリットが凝固して前記封止プレート及び前記ガラ
    ス・フリットによって前記排気孔を封止するステップ
    と、 前記排気管の第2端部から前記分岐管の第1端部を離す
    ステップと、 前記陰極線管を前記炉から出すステップと、 前記陰極線管のネックから前記無線周波数コイルを取り
    外すステップと、 前記排気管を前記陰極線管から取り除くステップと、 前記排気管を取り除いた後に、前記無線周波数コイルを
    前記陰極線管のネックの周囲に再配置するステップと、 前記無線周波数コイルに電力を供給して前記ゲッタを第
    5の温度に加熱し、前記ゲッタを蒸発させるステップ
    と、 前記無線周波数コイルへの電力の供給を停止するステッ
    プと、 前記陰極線管のネックから前記無線周波数コイルを取り
    外すステップとからなることを特徴とする真空密封方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の真空密封方法に
    おいて、前記第1の圧力は、約1×10-5トル(torr)
    から約5×10-6トルの間であることを特徴とする真空
    密封方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の真空密封方法に
    おいて、前記第1の温度は、約400°Cから約500
    °Cの間であることを特徴とする真空密封方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の真空密封方法に
    おいて、前記第2の温度は、約150°C以下であるこ
    とを特徴とする真空密封方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の真空密封方法に
    おいて、前記3ウエイ分岐管は、ステンレス鋼からなる
    ことを特徴とする真空密封方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の真空密封方法に
    おいて、前記排気孔の直径は、約3mmから約5mmの
    間であることを特徴とする真空密封方法。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載の真空密封方法に
    おいて、前記線形運動手段は、真空ベローズ又は磁気的
    に結合された真空フィードスルーからなることを特徴と
    する真空密封方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または2記載の真空密封方法に
    おいて、前記陰極線管は、ガラス製であることを特徴と
    する真空密封方法。
  10. 【請求項10】 請求項1または2記載の真空密封方法
    において、前記排気管は、ガラス製であるであることを
    特徴とする真空密封方法。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の真空密封方法におい
    て、前記第1の時間は、約25秒から約35秒の間であ
    ることを特徴とする真空密封方法。
  12. 【請求項12】 請求項2に記載の真空密封方法におい
    て、前記第2の温度は、約900°Cから約1000°
    Cの間であることを特徴とする真空密封方法。
  13. 【請求項13】 請求項2記載の真空密封方法におい
    て、前記第3の温度は、約700°Cから約900°C
    の間であることを特徴とする真空密封方法。
  14. 【請求項14】 請求項2記載の真空密封方法におい
    て、前記第2の時間は、約1秒から約10秒の間である
    ことを特徴とする真空密封方法。
  15. 【請求項15】 請求項2記載の真空密封方法におい
    て、前記第4の温度は、約150°C以下であることを
    特徴とする真空密封方法。
  16. 【請求項16】 請求項2記載の真空密封方法におい
    て、前記第5の温度は、約700°Cから約900°C
    の間であることを特徴とする真空密封方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001135237A (ja) * 1999-08-26 2001-05-18 Toray Ind Inc 放電型ディスプレイとその製造方法ならびに製造装置
US6860779B2 (en) 1998-05-18 2005-03-01 Canon Kabushiki Kaisha Method for manufacturing airtight vessel and image-forming apparatus using airtight vessel

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