JP2000011879A - 真空封止方法及び真空封止装置と真空封止具と真空密閉容器 - Google Patents

真空封止方法及び真空封止装置と真空封止具と真空密閉容器

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JP2000011879A
JP2000011879A JP18080598A JP18080598A JP2000011879A JP 2000011879 A JP2000011879 A JP 2000011879A JP 18080598 A JP18080598 A JP 18080598A JP 18080598 A JP18080598 A JP 18080598A JP 2000011879 A JP2000011879 A JP 2000011879A
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exhaust
sealing
exhaust pipe
container
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Tatsuo Horiuchi
辰男 堀内
Makoto Suzuki
鈴木  誠
Kiyoichi Shimizu
喜代一 清水
Takuo Kariya
卓夫 刈谷
Kiyoshi Iizuka
清志 飯塚
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TOHOKU EREBAMU KK
Canon Inc
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TOHOKU EREBAMU KK
Canon Inc
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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気完了後に、パネルに残る排気管の一部の
高さを極小に抑えることと、安全で壊れにくい構造と
し、水分の侵入を抑えて長時間の真空度を維持すること
を課題とする。 【解決手段】 容器の排気孔から排気手段で排気し、前
記容器内を所定の真空度として前記排気孔を封止する真
空封止方法において、前記容器の排気孔に接続された第
1の排気管に、前記排気手段と接続された第2の排気管
を接着する工程と、前記容器内を前記第1及び第2の排
気管を通じて排気して所定の真空度とする工程と、前記
第1の排気管に封止蓋を接着して封止する工程と、前記
第1の排気管から前記第2の排気管を離脱する工程とを
有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイや電界放出型や表面伝導放出型等の冷陰極電子源を
用いたフラットパネルディスプレイ等の密閉容器、特に
好適に高真空を必要とするディスプレイの密閉容器を密
閉する真空封止方法及び、当該方法に用いる真空封止具
並びに真空封止装置及び当該方法で形成した真空密閉容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CRT管を用いたディスプレイか
ら、液晶やプラズマ、蛍光表示管、エレクトロルミナン
ス、冷陰極型電子放出素子等を用いたフラットパネルデ
ィスプレイ(以下、FPDと称する)の開発が進んでい
る。FPDは、奥行きが小さく、軽量であるので、その
需要は大きい。また、特に情報機器の中で、表示機器の
薄型化や高性能化が進み、液晶表示パネルに続いて、微
細な蛍光灯や電子放出素子、紫外線放出素子を平板上に
多数並べて、表示機能を付与したFPDが開発されてい
る。ここで、液晶表示パネル装置は、それ自体では発光
せず、シャッターの役目を利用して、文字や記号等を表
示するのに対し、これ以外のFPD装置は、それ自体が
発光し、高輝度で高コントラストの性能特性上で優れて
いるとされている。特に、近年、電界放出型や表面伝導
放出型,MIM型等の冷陰極電子源を用いたフラットパ
ネルディスプレイは自発光型でCRT管と同等の蛍光体
を用いるので、高輝度で高コントラスト及び広視野角を
備えているのでその期待度は高い。
【0003】一方、従来、フラットパネルを構成する平
板のガラスに機械加工で排気孔を開け、この排気孔上に
孔をほぼ同心にガラス製の排気管をフリットガラスで接
着して取付け、このガラス製の排気管を介してパネルを
真空ポンプに接続して排気し、排気が完了すると、この
ガラス管をバーナー等で加熱して溶かし、溶着・封止し
ていた。しかしながら、封止後の排気管は、フラットパ
ネル容器外面から突出し、全く邪魔なものである他、ガ
ラス管であるために衝撃でクラックが生じ、真空漏れを
生じることがあった。
【0004】かかる課題を解決しようとする従来例とし
て、特開平4−298944号公報、特開平6−139
935号公報、及び、特開平6−302279号公報に
は、表示装置、表示管、フラットディスプレイパネルの
製造方法において、真空容器の排気孔を蓋部材を用いて
封止する封止方法が記載されている。しかしながら、上
記各公報に記載された蓋部材を用いた封止方法では、上
記蓋部材による排気孔の封止に際し、真空容器内の排気
を、該真空容器の排気孔の周囲をOリングを用いて真空
排気装置と密着させることで行っており、特に、高真空
度までの排気を要求される真空容器においては不適当な
方法であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術に鑑
み、とりわけ、本発明においては、高い真空度までの排
気と高真空の下での封止を可能とする真空容器の真空封
止方法を提供することを目的とする。本発明において
は、また、封止後の真空漏れの危険性の極めて少ない真
空封止方法、それに用いられる真空封止具を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するもので、容器の排気孔から排気手段で排気し、前
記容器内を所定の真空度として前記排気孔を封止する真
空封止方法において、前記容器の排気孔に接続された第
1の排気管に、前記排気手段と接続された第2の排気管
を互いの空洞部を連通させて接着する工程と、前記容器
内を前記第1及び第2の排気管を通じて排気して所定の
真空度とする工程と、前記第1の排気管の開口部を封止
蓋で封止する工程と、前記第1の排気管から前記第2の
排気管を離脱する工程とを有することを特徴とする。
【0007】また、本発明は、容器の排気部位から排気
し、前記容器内を所定の真空度として前記排気部位を封
止する真空封止装置であって、排気手段と、前記排気手
段に接続された排気管と、前記排気管内に設けられてお
り前記排気部位の封止に用いられる封止蓋を保持するた
めの保持手段と、前記排気管の前記排気部位への接着と
その離脱とをなすための着脱手段とを有することを特徴
とする。
【0008】また、本発明は、容器の排気孔から排気手
段で排気し、前記容器内を所定の真空度として前記排気
孔を封止する真空封止具であって、前記容器の排気孔に
接続される管と、前記管の開口部に接着材にて接着され
る封止蓋とを備えることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、真空に維持・密閉されて
いる真空密閉容器であって、前記容器の排気孔には、管
と前記管に接着材にて接着されている封土蓋とが備えら
れていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】[第1の実施形態]図1に、本発明による
真空密閉容器の封止部分を示す。図1(a)は平面図で
あり、図1(b)はそのA−A’の断面図である。図に
おいて、1は内部に電子放出素子とその対面に蛍光体等
を有する画像表示装置や、プラズマ発生部とその対面に
蛍光体等を有するプラズマディスプレイパネル等の真空
密封容器であり、真空密封容器1はソーダガラス等から
なり、側壁21とフリットガラス等で接着され、密封状
態になされる。
【0012】また、2は排気管としての封止接続具であ
り、3は真空密閉容器1の密閉用孔を塞ぐ封止蓋であ
る。この封止接続具2は、図1(a)、(b)に示され
るように、例えば、フランジ部Xを介して、互いに大き
さの異なる、開口部27一aと27−bとを有し、開口
部27−b側は真空密閉容器1の排気孔20と接着され
ている他、上記フランジ部Xに封止蓋3が接着される。
また、後述する通り、上記開口部27−a側は、真空密
閉容器1の排気時に別の排気管が接続される。
【0013】また、この封止接続具2の形状として、図
1(c)に示されるように、フランジ部Xが所定の曲率
を有することは、同様の曲率を有する封止蓋3を用いて
封止をなす際に封止接続具2と封止蓋3との密着性をよ
り向上させることができ、また、図1(d)に示される
ように、フランジ部Xに溝5’を有することは、封止蓋
3の該フランジ部Xへの接着に際して、接着材5の真空
密閉容器1内への流入をより少なくすることができ、真
空密閉容器1内の接着材5による汚染をより少なくする
ことができる。
【0014】また、封止接続具2の真空密閉容器外面か
らの高さが1mm〜10mmであることは、封止後の真
空密閉容器の取り扱い上、さほど邪魔にはならず有利
で、封止接続具2が金属管であることは、衝撃などに対
し強度上好ましい。また、封止蓋3は、気密性維持やハ
ンドリング上、厚さが0.1mm〜3mm程度、好まし
くは、0.2mm〜2mm程度とされ、また、封止接続
具2とともに金属からなることが、真空密閉容器1の気
密性維持の点からより好ましい。
【0015】なお、封止接続具2や封止蓋3の厚さや形
状は、上記に限らず適宜選択できる。また、真空密閉容
器1と封止接続具2とは、例えば、接着材4を用いて接
着されており、この接着材4としては、例えば、水ガラ
ス、または、B22−PbO−ZnOや、B22一Pb
O一SiO2等の結晶性または非結晶性のフリットガラ
スが用いられており、特に、接着強度の点から、結晶性
のフリットガラスが用いられていることが望ましい。
【0016】また、真空密閉容器1と封止接続具2との
接着方法は、真空密閉容器1に封止接続具2を直接鋳込
んであっても良い。また、封止接続具2と封止蓋3と
は、接着材5を用いて接着されており、かかる接着材5
を介して接着されていることでより気密性維持の向上が
計られている。ここで、この接着材5は、好ましくは、
Sn−PbあるいはPb−Ag等の二元系合金やSn−
Pb−Ag等の三元系合金のような半田が用いられてい
る。
【0017】[第2の実施形態]次に、第2の実施形態
として、本発明の真空封止方法とその封止を行う真空封
止装置について説明する。
【0018】(真空封止装置全体)図2に真空封止装置
の概念図を示す。図2において、7は真空排気手段10
に接続された排気管であり、12は排気管7内に設けら
れ、前述の封止蓋3の保持金具12−1を備えた封止蓋
の保持手段である。ここで、保持手段には、更に、加熱
電源装置15に電流導入端子14を介して接続されたニ
クロム線などの発熱手段11が備えられていることが望
ましい。
【0019】また、図2において、下側駆動ベアリング
16及び上側駆動ベアリング17と、これら両方の駆動
ベアリングを支持する駆動案内シャフト18と、前記排
気管の一部に設けられた蛇腹の可動真空隔壁13とは、
排気管7及び封止蓋3の保持手段12を上下動するため
の可動手段である。かかる可動手段は、真空密閉される
容器が設置されるステージ(台座)自体を上下動させる
ための別の可動手段を有する装置である場合には、排気
管7及び封止蓋3の保持手段12のいずれか一方を上下
動する可動手段であっても構わない。
【0020】また、図2において、8は、後述するよう
に、排気部位への排気管7の接着とその離脱とを可能に
する着脱手段であり、例えば、加熱電源装置9に接続さ
れたニクロム線などの発熱手段8−1が備えられてい
る。次に、上記真空封止装置を用いた真空封止方法につ
いて、該装置の動作とともに説明する。
【0021】(排気準備)まず、排気準備段階として、
図3に従って説明する。
【0022】まず、排気孔20に第1の排気管Aが接続
された容器1を、真空封止装置19のステージ上に配置
する、ここで、本実施形態においては、第1の排気管A
は、第1の実施形態として前述した封止接続具2であ
り、鉄、ニッケル、クロムを主成分とする合金からなる
金属製の封止接続具が用いられている。また、この封止
接続具2の排気孔20への接続は、封止接続具2を容器
1に直接鋳込んであっても良いが、図3に示すように、
接続材としての第1の接着材4にてガラス容器1の排気
孔20周辺で接着される。ここで、第1の接着材4とし
ては、例えば、水ガラス、または、B22−PbO−Z
nOや、B22一PbO一SiO2等の結晶性または非
結晶性のフリットガラスが用いられ、特に、接着強度の
点からは、結晶性のフリットガラスが用いられるのが好
ましい。尚、上記第1の接着材4による接着は、例えば
410℃以上でなされる。
【0023】また、封止接続具2の封止蓋3が当接する
フランジ部Xには第2の接着材5が配置されており、封
止接続具2の外側の管部の内側には第3の接着材6が配
置されている。ここで、第2の接着材5及び第3の接着
材6としては、例えば、Sn一PbあるいはPb−Ag
等の二元系合金やSn−Pb−Ag等の三元系合金のよ
うな半田が用いられるのが好ましい。尚、上記第2の接
着材5及び第3の接着材6による接着は、例えば、18
0℃以上でなされる。
【0024】次に、排気手段10に接続された第2の排
気管Bを上記第1の排気管Aに互いの空洞部が連通する
ように接着する。ここで、本実施形態においては、第2
の排気管Bは、前述した真空封止装置19の排気管7で
あり、鉄、ニッケル、クロムを主成金とする合金からな
る金属製の排気管が用いられている。
【0025】また、本実施形態においては、前述した真
空封止装置19の下側駆動ベアリング16を下方に下げ
ることで、排気管7を下方に下げ、第1の排気管Aであ
る封止接続具2の外側の管部と排気管7とを接合させ、
更に、着脱手段8の発熱手段8一1に加熱電源装置9よ
り電力を供給レて、排気管7と封止接続具2との接合部
を加熱し、前記第3の接着材6を溶かすことで図4に示
すように、排気管7と封止接続具2とを接着する。
【0026】(排気工程)次に、前記容器1内を、前記
第1の排気管A及び前記第2の排気管Bを通じて排気
し、所定の真空度とする。本実施形態におけるかかる排
気工程は図4に示すように、排気管7の突出部に接続さ
れた真空排気手段10によって、容器1内部と排気管7
内部とを排気して真空化する。このとき、容器1自体を
加熱しながら行うことは、容器1内部の不要なガス成分
をより効率的に除去できるので好ましい。又、更には排
気のためイオンポンプやゲッターポンプを用いることに
より更に不要なガス成分の混入を除去でき、高真空を要
する冷陰極電子源に適した高真空密閉容器を作成でき
る。
【0027】(封止蓋接着工程)次に、前記第1の排気
管Aに封止蓋3を配して容器1を封止する。本実施形態
におけるかかる封止工程は、図5に示すように、前記排
気工程にて容器1の内部が所定の真空度に達した後、前
述した真空封止装置19の上側駆動ベアリング17を下
方に下げることで、この上側駆動ベアリング17に接続
された保持手段12の保持金具12−1によって保持さ
れている封止蓋3を下方に移動させ、封止接続具2の内
側の連通する管部を塞ぐように封止蓋3で蓋をする。こ
の際、接着材を用いて封止蓋3を前記管部に接着するこ
とが好ましく、保持手段12の発熱手段11に加熱電源
装置15より電力を供給して、封止蓋3と封止接続具2
との接合部を加熱し、前記第2の接着材5を溶かすこと
で、封止蓋3を封止接続具2のフランジ部Xに接着して
容器1の封止を行う。その後、排気手段10による排気
を停止する。ここで、封止蓋3の封止接続具2への接着
において、更に、以下の方法が採用されることが好まし
い。
【0028】図7は、前述の封止工程の別の形態を示す
ものであるが、真空封止装置19の前記着脱手段8が冷
却手段24を更に備えている点で図5と異なっている。
この冷却手段24は冷却材導入手段25に接続されてお
り、前述の封止蓋3と封止接続具2との接合部の加熱に
際して、空気や窒素ガスなどの冷却材を封止蓋3と封止
接続具2との接合部の近傍に流すものである、これによ
り、前述の封止蓋3と封止接続具2との接合部の加熱に
よる第3の接着材6の溶融を防ぐことが可能で、前述の
封止工程時における真空漏れを防ぐことができる。
【0029】(真空容器と真空封止装置との離脱工程)
以上の工程の後、前記第1の排気管Aから前記第2の排
気管Bを離脱する。本実施形態におけるかかる離脱工程
は、図6に示すように、真空封止装置19の前記着脱手
段8の発熱手段8−1に加熱電源装置9より電力を供給
して、排気管7と封止接続具2との接合部を再び加熱
し、前記第3の接着材6を溶かすとともに、下側駆動ベ
アリング16を上方に移動して排気管7と封止接続具2
とを離脱する。また、封止蓋3と前記保持手段12とを
上側駆動ベアリング17を上方に移動することで離脱す
る。
【0030】こうして、図1に示したように、容器1内
部が所定の真空度とされ、排気孔20に封止接続具2と
封止蓋3とで、封止がなされた真空密閉容器とすること
ができる。
【0031】(接着材)上記説明したように、用いられ
る接着材としては、水ガラスや、フリットガラスや、半
田があり、特に容器1と封止接続具2とを接着する第1
の接着材4にはフリットガラスが接着力の点で好適であ
る。更に、結晶性のフリットガラスを用いることは接着
強度の点からより好適である。
【0032】上記工程上、接着方法に着目すれば、例え
ば、容器1と封止接続具2とを、第1の接着材4とし
て、B22−PbO−ZnOや、B22一PbO一Si
2等のフリットガラスを用いて410℃以上で接着す
る。また、封止接続具2と封止蓋3とを接着する第2の
接着材5、及び、封止接続具2と排気管7とを接着する
第3の接着材6として、Sn一PbあるいはPb−Ag
等の二系合金やSn−Pb−Ag等の三元系合金のよう
な半田を用い、180℃以上で接着する。ここで、上記
半田は、SnーPbが180℃〜320℃程度の範囲、
Pb−Agが300℃〜370℃程度の範囲、SnーP
t−Agが180℃〜310℃程度の範囲で溶融・接着
ができるので、例えば、上記第3の接着材6としてSn
一Pb合金を用い、300℃程度にて封止接続具2と排
気管7とを接着し、更に、上記第2の接着材5としてP
b−Ag合金を用い、350℃程度にて封止接続具2と
封止蓋3とを接着し、その後、封止接続具2と排気管7
の接着部を再び300℃程度の温度に加熱して離脱させ
る。
【0033】このような接着方法によれば、封止接続具
2への封止蓋3の接着作業時の温度、及び、封止接続具
2への排気管7の接着時の作業温度は、前工程における
容器1への封止接続具2の接着作業時の温度よりも低く
することができるので、封止接続具2への封止蓋3の接
着時、及ぴ、封止接続具2への排気管7の接着時におけ
る作業温度によって、容器1と封止接続具2の接着部の
劣化による真空漏れを抑制することができる。
【0034】また、封止接続具2からの排気管7の離脱
時の作業温度は、前工程における封止接続具2への封止
蓋3の接着作業時の温度よりも低くすることができるの
で、封止接続具2からの排気管7の離脱時における作業
温度によって、封止接続具2と封止蓋3の接着部の劣化
による真空漏れを抑制することができる。
【0035】上記容器1は内部に電子放出素子や紫外線
放出素子等で画像を形成する表示装置に用いるもので、
内部を排気して、特定のガスを混入する場合もあり、ま
たガスの混入を嫌う場合もあり、ケースバイケースで、
排気後の処理が若干異なってもよい。要は、本真空封止
装置により、真空容器1に内部の真空度を長期間、或い
は特定のガスを封じ込めてその真空度を長期間一定に保
持する手段として、封止接続具2とその封止蓋という薄
くて堅固な封止手段により表示装置の薄さが達成される
ことである。
【0036】[第3の実施形態]上述の密閉容器と封止
接続具及び封止蓋を形成し終えた画像表示装置の例を図
8に示して説明する。図8は画像形成装置の表示パネル
の一例を示す模式図であり、図において、121はマト
リクス状に電子放出素子を複数配した電子源基板、13
1は電子源基板121を固定したリアプレート、136
はガラス基板133の内面に蛍光膜134とメタルバッ
ク135等が形成されたフェースプレートである。13
2は支持枠であり、該支持枠132には、リアプレート
131、フェースプレート136がフリットガラス等を
用いて接続され、真空密閉容器138を構成している。
この真空密閉容器138は、前述した真空封止装置を用
いて、上述の方法により、リアプレート131側の排気
孔120に封止接続具及び封止蓋が設けられ、容器内を
封止されている。
【0037】尚、排気孔は側面の支持枠132側に設け
てあってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、真空密閉容器に残る封
止具の高さは、該容器面から2mm〜10mm程度で済
むので、取扱い上、さほど邪魔にならない。また、特
に、封止具が、いずれも金属からなる排気管(A)と封
止蓋とを半田にて接着したものであることは、壊れる危
険が少ない上に、真空漏れの危険性も少ない。
【0039】また、Oリングを用いずに、排気管と封止
接続具とを接着して排気するので、高真空の下で封止蓋
を接着でき、10-5Pa以上の真空度を達成でき、実験
室で行われる封止方法というよりも、量産に適した封止
方法として効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による真空容器の封止部分の
平面図と断面図である。
【図2】本発明の真空封止装置の外観図である。
【図3】本発明の排気前の準備段階の外観図である。
【図4】本発明の排気段階の外観図である。
【図5】本発明の封止蓋を接着する工程の外観図であ
る。
【図6】本発明の封止装置と真空容器とを分離する工程
の外観図である。
【図7】本発明の封止装置と真空容器とを分離する工程
の外観図である。
【図8】本発明の画像表示装置の外観図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2 封止接続具(第1の排気管A) 3 封止蓋 4 第1の接着材 5 第2の接着材 6 第3の接着材 7 排気管(第2の排気管B) 8−1,11 発熱手段 9,15 加熱電源装置 10 真空排気手段 12 封止蓋保持手段 12−1 封止蓋保持金具 13 可動真空隔壁(蛇腹) 14 電流導入端子 16 下側駆動ベアリング 17 上側駆動ベアリング 18 駆動案内シャフト 19 真空封止装置 20 排気孔 24 冷却手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 29/86 H01J 29/86 Z (72)発明者 鈴木 誠 福島県喜多方市関柴町下柴字市道上515− 1 東北エレバム株式会社内 (72)発明者 清水 喜代一 福島県喜多方市関柴町下柴字市道上515− 1 東北エレバム株式会社内 (72)発明者 刈谷 卓夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 飯塚 清志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C012 AA05 BC03 PP04 PP08 5C032 AA07 EE08 EE10 5C040 EE01

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の排気孔から排気手段で排気し、前
    記容器内を所定の真空度として前記排気孔を封止する真
    空封止方法において、前記容器の排気孔に接続された第
    1の排気管に、前記排気手段と接続された第2の排気管
    を互いの空洞部を連通させて接着する工程と、前記容器
    内を前記第1及び第2の排気管を通じて排気して所定の
    真空度とする工程と、前記第1の排気管の開口部を封止
    蓋で封止する工程と、前記第1の排気管から前記第2の
    排気管を離脱する工程とを有することを特徴とする真空
    封止方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の排気管は、金属からなる請求
    項1に記載の真空封止方法。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の排気管は、いずれも
    金属からなる請求項1に記載の真空封止方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の排気管への前記第2の排気管
    の接着は、半田を用いて行われる請求項3に記載の真空
    封止方法。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の排気管、並びに前記
    封止蓋は、いずれも金属からなる請求項1に記載の真空
    封止方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の排気管の開口部を封止する工
    程は、前記封止蓋を前記開口部に接着することで行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の真空封止方法。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の排気管、並びに前記
    封止蓋は、いずれも金属からなる請求項6に記載の真空
    封止方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の排気管への前記第2の排気管
    の接着、及び、前記第1の排気管への前記封止蓋の接着
    は、いずれも半田を用いて行われる請求項5又は7に記
    載の真空封止方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の排気管へ前記第2の排気管を
    接着する工程は、前記容器の排気孔への前記第1の排気
    管の接続がなされた作業温度よりも低い温度にて行われ
    る請求項1に記載の真空封止方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の排気管へ前記第2の排気管
    を接着する工程、及び、前記第1の排気管へ前記封止蓋
    を接着する工程は、いずれも、前記容器の排気孔への前
    記第1の排気管の接続がなされた作業温度よりも低い温
    度にて行われる請求項1に記載の真空封止方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の排気管へ前記封止蓋を接着
    する工程は、前記第1の排気管と前記第2の排気管との
    接着部の温度を制御しながら行われる請求項1又は6に
    記載の真空封止方法。
  12. 【請求項12】 容器の排気部位から排気し、前記容器
    内を所定の真空度として前記排気部位を封止する真空封
    止装置であって、排気手段と、前記排気手段に接続され
    た排気管と、前記排気管内に設けられており前記排気部
    位の封止に用いられる封止蓋を保持するための保持手段
    と、前記排気管の前記排気部位への接着とその離脱とを
    なすための着脱手段とを有することを特徴とする真空封
    止装置。
  13. 【請求項13】 前記着脱手段は、発熱手段を有するこ
    とを特徴とする請求項12に記載の真空封止装置。
  14. 【請求項14】 更に、前記封止蓋を前記排気部位に接
    着するための接着手段を有する請求項12に記載の真空
    封止装置。
  15. 【請求項15】 前記接着手段は、発熱手段を有する請
    求項14に記載の真空封止装置。
  16. 【請求項16】 更に、前記排気管と前記排気部位との
    接着部の温度を制御するための手段を有する請求項12
    に記載の真空封止装置。
  17. 【請求項17】 前記温度を制御するための手段は、前
    記排気管と前記排気部位との接着部を冷却する手段を有
    する請求項16に記載の真空封止装置。
  18. 【請求項18】 前記排気管は、金属からなる請求項1
    2乃至17のいずれかに記載の真空封止装置。
  19. 【請求項19】 前記封止蓋は、金属からなる請求項1
    2乃至18のいずれかに記載の真空封止装置。
  20. 【請求項20】 容器の排気孔から排気手段で排気し、
    前記容器内を所定の真空度として前記排気孔を封止する
    真空封止具であって、前記容器の排気孔に接続される管
    と、前記管の開口部に接着材にて接着される封止蓋とを
    備えることを特徴とする真空封止具。
  21. 【請求項21】 前記管と前記封止蓋は、いずれも金属
    からなる請求項20に記載の真空封止具。
  22. 【請求項22】 前記管は、前記接着材が配されるフラ
    ンジ部と、該フランジ部を介して、互いに大きさの異な
    る、前記排気手段に接続される開口部及び前記排気孔に
    接続される開口部とを有する請求項20に記載の真空封
    止具。
  23. 【請求項23】 前記フランジ部は、前記接着材が配さ
    れる溝を有する請求項22に記載の真空封止具。
  24. 【請求項24】 前記フランジ部及び前記封止蓋の双方
    の接着面は、同じ曲率の曲面を有する請求項22に記載
    の真空封止具。
  25. 【請求項25】 真空に維持・密閉されている真空密閉
    容器であって、前記容器の排気孔には、管と前記管に接
    着材にて接着されている封土蓋とが備えられていること
    を特徴とする真空密閉容器。
  26. 【請求項26】 前記管と前記封止蓋は、いずれも金属
    からなる請求項25に記載の真空密閉容器。
  27. 【請求項27】 前記管は、フランジ部を介して、互い
    に大きさの異なる、前記排気孔に接続された開口部と大
    気中に解放された開口部とを有し、前記フランジ部には
    接着材にて前記封止蓋が接着されている請求項25に記
    載の真空密閉容器。
  28. 【請求項28】 前記フランジ部は、前記接着材が配さ
    れた溝を有する請求項25に記載の真空密閉容器。
  29. 【請求項29】 前記フランジ部及び前記封止蓋の双方
    の接着面は、同じ曲率の曲面を有する請求項25に記載
    の真空密閉容器。
  30. 【請求項30】 請求項25乃至29のいずれかに記載
    された真空密閉容器において、前記容器内部には、複数
    の電子放出素子と該電子放出素子からの電子が照射され
    る蛍光体とを備える画像表示装置であることを特徴とす
    る真空密閉容器。
  31. 【請求項31】 請求項25〜29のいずれかに記載さ
    れた真空密閉容器において、前記容器が、少なくとも一
    面に蛍光表示面を有し、これと対面する容器内の位置
    に、該蛍光表示面へ電子を照射する複数の電子放出素子
    が配置されているフラットパネルディスプレイであるこ
    とを特徴とする真空密閉容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009149752A1 (en) * 2008-06-11 2009-12-17 R&B Energy Research Sarl Sealing mechanism for an evacuated device, evacuated device and method for vacuum tight sealing of an evacuated device

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WO2009149752A1 (en) * 2008-06-11 2009-12-17 R&B Energy Research Sarl Sealing mechanism for an evacuated device, evacuated device and method for vacuum tight sealing of an evacuated device

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