JP2932657B2 - 拭き取り可能な固型描画材 - Google Patents

拭き取り可能な固型描画材

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は固型描画材に関し、更に詳細には、ホワイト
ボード、カラーボード、ガラス、ホーロー板、プラスチ
ック板などの非吸収面に筆記した筆跡が紙、布、白板消
し等による拭き取りで容易に消去できる拭き取り可能な
固型描画材に関するものである。
(従来の技術及びその課題) 従来ホワイトボード、カラーボード、ガラス、ホーロ
ー板、プラスチック板などの非吸収面に筆記した筆跡を
紙、布、白板消し等による拭き取りで消去できる筆記具
としては、所謂ホワイトボード用マーカーが知られてい
る。このホワイトボード用マーカーは、顔料、樹脂、剥
離材、溶剤より少なくともなるインキを内蔵したペン型
の筆記具である。この種の筆記具は、インキの溶剤とし
て低沸点有機溶剤を用いているので、キャップを開けた
ままにしておくとインキ中の溶剤が蒸発してしまい使用
できなくなるといった欠点が有る。
このような欠点を解決する筆記具として、クレヨン、
パスのような固型描画材をホワイトボード用筆記具とし
て使用することが考えられる。
しかしながら、固型描画材をホワイトボード用筆記具
として使用した場合、その筆跡を拭き取るには、何度も
強く擦過する必要が有り、しかも、筆跡を完全に拭き取
ることはほとんど不可能であった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、上記問題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果本発明を完成させた。即ち本発明は粒子径が0.1μ
m以上の着色材と、炭素数が14〜22のアルコールとフタ
ル酸との反応により得られるフタル酸エステルと、ワッ
クスとより少なくともなる拭き取り可能な固形描画材を
要旨とするものである。
以下、詳細に説明する。
着色材は、従来知られている顔料を用いることができ
るが、特に、この粒子径が0.1μm以上であることが必
要である。これは、粒子径が0.1μm未満である場合、
筆跡を何度擦過しても完全に拭き取れなくなってしまう
からである。また、粒子径は50μm未満であることが好
ましい。これは、粒子径が50μmを超えると筆跡(色調
や濃度など)として実用性がなくなってしまうためであ
る。粒子径が0.1μm以上の着色材の具体例としては、
カーボンブラックとしてMT−CI(コロンビヤンカーボン
(株)製、粒子径0.35μm)、鉄黒としてバイフェロッ
クスブラック306(粒子径0.5μm)、同316(粒子径0.3
μm)、同318(粒子径0.2μm)、同320(粒子径0.15
μm)、同318M(粒子径0.2μm)(以上、西独バイエ
ル社製)、弁柄としてバイフェロックスレッド120NM
(粒子径0.11μm)、同120M(粒子径0.12μm)、同13
0M(粒子径0.17μm)、同130BM(粒子径0.22μm)、
同140M(粒子径0.3μm)、同160M(粒子径0.4μm)、
同180M(粒子径0.7μm)、同130B(粒子径0.22μ
m)、同140(粒子径0.3μm)、同160(粒子径0.4μ
m)、同180(粒子径0.7μm)(以上、西独バイエル社
製)などの無機顔料、アニリンブラックとしてスーパー
ブラック(東京色材工業(株)製、粒子径0.3μm)な
どの有機顔料、カーボンブラックと樹脂粉体とよりなる
CY−B−7(日本触媒化学工業(株)製、粒子径4〜5
μm)や蛍光顔料であるFP−112、FP−113、FP−114、F
P−115、FP−116、FP−117、FP−1007、FP−1025、FP−
10、FP−20、FP−30、FP−40、FP−3000、FP−3000G
(以上、日本触媒化学工業(株)製、粒子径1〜2μ
m)等の加工顔料が挙げられる。上記着色材の使用量
は、固型描画材全量に対して10〜60重量%であることが
好ましい。
炭素数が14〜22のアルコールとフタル酸との反応によ
り得られるフタル酸エステルは、筆跡に容易に拭き取れ
る性質を付与するために用いるものであって、具体的に
はジテトラデシルフタレート(炭素水14のテトラデシル
アルコールとフタル酸との反応により得られるフタル酸
エステル)、ジヘキサデシルフタレート(炭素数16のヘ
キサデシルアルコールとフタル酸との反応により得られ
るフタル酸エステル)、ジステアリルフタレート(炭素
数18のステアリルアルコールとフタル酸との反応により
得られるフタル酸エステル)、ジドコシルフタレート
(炭素数22のドコシルアルコールとフタル酸との反応に
より得られるフタル酸エステル)が挙げられ、その使用
量は、固形描画材全量に対して20〜60重量%が好まし
い。
ワックスは賦型剤として使用するものであり、前記着
色材に悪影響を与えないものであれば、従来知られてい
る、常温で固体の動物系、植物系、鉱物系の天然ワック
スや、各種合成ワックスを目的に応じて単独あるいは複
数混合して使用できる。特に、非吸収面への筆記性能及
び筆跡の定着を考慮すれば、この硬度が針入度10以上の
ものを用いることが好ましい。
更に、上記成分以外に必要に応じて、常温で液体の動
物系、植物系、鉱物系の天然ワックス及び各種合成ワッ
クスや、界面活性剤、分散剤、体質剤、可塑剤といった
ものを適選択して使用できる。
本発明の固型描画材は、従来知られている固型描画材
の製造方法によって得ることができる。その一例として
は、粉体(体質顔料を含む着色材)が複数の場合、乳
鉢またはミキサーでドライブレンドする。粉体以外の
成分を加熱溶融しながら混合する。加熱溶融しながら
混合したものが均一になったら、これにドライブレンド
した粉体を加え、均一に分散させる。均一に分散した
ものを型に入れ、冷却して、型から取り出す。といった
方法がある。
(作用) 本発明の固型描画材は、着色材として粒子径が0.1μ
m以上のものを用いており、従来用いられている顔料に
比べ粒子径が大きなものを使用しているので、被筆記面
の微細な凹凸に入り込むことがない。またこの着色材
は、炭素数が14〜22のアルコールとフタル酸との反応に
より得られるフタル酸エステルの微小結晶で被われてい
るワックスによって被われているので、被筆記面への定
着面積が少なく、また、ワックスを被っているフタル酸
エステルの微細結晶により低荷重での消去が可能となる
と推察される。
(実施例) 以下、本発明を実施例に従って更に詳細に説明する
が、実施例中「部」とあるのは「重量部」を示す。
実施例1 MT−CI 30部 クレー 3部 低分子量オレフィンワックス 15部 ひまし硬化油 5部 (川研ファインケミカル(株)製) ジテトラデシルフタレート 25部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)3部 ジオクチルフタレート 4部 上記成分中、MT−CI及びクレーを除いた成分を加熱溶
融し、均一になるまで混合撹拌する。これに、MT−CI及
びクレーを乳鉢にてドライブレンドしたものを加え、混
合分散する。これを、流し込み冷却して黒色の固型描画
材を得た。
実施例2 バイフェロックスブラック306 40部 タルク 45部 低分子量オレフィンワックス 15部 ポリエチレンワックス 5部 ひまし硬化油 6部 ジヘキサデシルフタレート 25部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)3部 ジブチルフタレート 8部 上記成分中、バイフェロックスブラック306及びタル
クを除いた成分を加熱溶融し、均一になるまで混合撹拌
する。これに、バイフェロックスブラック306及びタル
クを乳鉢にてドライブレンドしたものを加え、混合分散
する。これを、流し込み冷却して黒色の固型描画材を得
た。
実施例3 スーパーブラック 20部 クレー 45部 低分子量オレフィンワックス 15部 ポリエチレンワックス 5部 ひまし硬化油 6部 ジステアリルフタレート 25部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)3部 ジオクチルフタレート 8部 上記成分中、スーパーブラック及びクレーを除いた成
分を加熱溶融し、均一になるまで混合撹拌する。これ
に、スーパーブラック及びクレーを乳鉢にてドライブレ
ンドしたものを加え混合分散する。これを、流し込み冷
却して黒色の固型描画材を得た。
実施例4 バイフェロックスレッド180 30部 マイカ 35部 アローワックス 15部 ポリエチレンワックス 5部 ひまし硬化油 6部 ジドコシルフタレート 25部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)3部 ジオクチルフタレート 8部 上記成分中、バイフェロックスレッド180及びマイカ
を除いた成分を加熱溶融し、均一になるまで混合撹拌す
る。これに、バイフェロックスレッド180及びマイカを
乳鉢にてドライブレンドしたものを加え、混合分散す
る。これを、流し込み冷却して赤色の固型描画材を得
た。
実施例5 FP−112 25部 低分子量オレフィンワックス 15部 ポリエチレンワックス 5部 ひまし硬化油 6部 ジヘキサデシルフタレート 25部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)3部 流動パラフィン 8部 上記成分中、FP−112を除いた成分を加熱溶融し、均
一になるまで混合撹拌する。これに、FP−112を加え混
合分散する。これを、流し込み冷却してピンク色の固型
描画材を得た。
比較例1 MA−100 7部 (カーボンブラック、三菱化成工業(株)製、粒子径0.
02μm) クレー 68部 低分子量オレフィンワックス 15部 ポリエチレンワックス 5部 ひまし硬化油 6部 ジステアリルフタレート 25部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)3部 スピンドル油 8部 上記成分中、MA−100及びクレーを除いた成分を加熱
溶融し、均一になるまで混合撹拌する。これに、MA−10
0及びクレーを乳鉢にてドライブレンドしたものを加
え、混合分散する。これを、流し込み冷却して黒色の固
型描画材を得た。
比較例2 アサヒサーマル 7部 (カーボンブラック、旭カーボン(株)製、粒子径0.08
μm) タルク 68部 低分子量オレフィンワックス 15部 ポリエチレンワックス 5部 ひまし硬化油 6部 ジヘキサデシルフタレート 5部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)3部 ジオクチルフタレート 8部 上記成分中、アサヒサーマル及びタルクを除いた成分
を加熱溶融し、均一になるまで混合撹拌する。これに、
アサヒサーマル及びタルクを乳鉢にてドライブレンドし
たものを加え、混合分散する。これを、流し込み冷却し
て黒色の固型描画材を得た。
比較例3 Raven−450 7部 (カーボンブラック、コロンビヤンカーボン(株)製、
粒子径0.06μm) クレー 68部 低分子量オレフィンワックス 15部 ポリエチレンワックス 5部 ひまし硬化油 6部 ジドコシルフタレート 25部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)3部 ジオクチルフタレート 8部 比較例4 MT−CI 30部 クレー 3部 低分子量オレフィンワックス 25部 ひまし硬化油 10部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)5部 黄色ワセリン 4部 上記成分を実施例1と同様になして黒色の固型描画剤
を得た。
比較例5 バイフェロックスブラック306 40部 タルク 45部 低分子量オレフィンワックス 35部 ポリエチレンワックス 5部 ひまし硬化油 6部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)3部 ジブチルフタレート 8部 上記成分を実施例2と同様になして黒色の固型描画剤
を得た。
比較例6 FP−112 25部 低分子量オレフィンワックス 15部 ポリエチレンワックス 5部 ひまし硬化油 6部 分散剤(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)3部 白色ワセリン 8部 上記成分を実施例5と同様になしてピンク色の固型描
画剤を得た。
(発明の効果) 上記実施例及び比較例で得た固型描画材を用い、市販
のホワイトボードに文字を筆記し、消去試験を行った。
結果を表1に示す。
以上、詳細に説明したように、本発明に係る拭き取り
可能な固型描画材は、固型描画材でありながら、消去性
に優れ、しかも、容易に消去できるという、従来の固型
描画材にない優れた品質を有するものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子径が0.1μm以上の着色材と、炭素数
    が14〜22のアルコールとフタル酸との反応により得られ
    るフタル酸エステルと、ワックスとより少なくともなる
    拭き取り可能な固形描画材。
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