JPH0139470B2 - - Google Patents
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- JPH0139470B2 JPH0139470B2 JP57209148A JP20914882A JPH0139470B2 JP H0139470 B2 JPH0139470 B2 JP H0139470B2 JP 57209148 A JP57209148 A JP 57209148A JP 20914882 A JP20914882 A JP 20914882A JP H0139470 B2 JPH0139470 B2 JP H0139470B2
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Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
本発明は、新規なインク組成物、さらに詳しく
は、紙上に記載した文字や図案を市販の消しゴム
で消去することができ、さらにその消去跡に再び
文字や図案を記載することのできるインク組成物
に関するものである。 従来の万年筆やボールペン、サインペン等に用
いられている筆記用インクは、これを用いて紙に
記載した場合、その記載事項を消しゴムで消去す
ることは殆んど不可能である。従来のインクで記
載された事項を消去するには、一般的には字消し
液や隠蔽液が使用されている。しかしながら、こ
のような字消し液や隠蔽液を用いる場合、その消
去跡は湿つた状態にあるため、その消去直後に文
字を記載することができず、消去跡に再度文字を
記載するには、消去跡を完全に乾燥させる必要が
あつた。 本発明者は、前記したような字消し液や隠蔽液
によらず、記載した文字や図案が従来の消しゴム
により容易に消去可能なインク組成物を開発すべ
く種々研究を重ね、先に、顔料を、非電解質の水
溶性高分子と共に水性媒体中に分散させたインク
組成物を提案した（特願昭57−49734号）。このイ
ンク組成物は、製造後の初期の段階では、サイン
ペンインクとして利用した場合でも、紙上に文字
や図案を円滑に記載することができ、またその記
載事項を市販の消しゴムにより容易に消去し得る
ことができたが、しかしながら、長期間保存する
間には、顔料の一部が凝集沈降するという欠点が
あることが判明した。 本発明者は、この点を改良すべく種々研究を重
ねた結果、顔料としてカーボンブラツク又はアニ
リンブラツクを選定すると共に、この顔料を、高
分子量のポリエチレンオキシドと共に水性媒体中
に分散させることによつて、凝集沈降性の欠点が
改善され、長期保存性にすぐれたインク組成物が
得られることを見出し、本発明を完成するに到つ
た。 即ち、本発明によれば、カーボンブラツク及び
アニリンブラツクの中から選ばれる顔料、高分子
量のポリエチレンオキシドを溶解させた水性媒体
中に、必要に応じての界面活性剤の存在下、均一
に分散させたものからなり、顔料１〜20重量％及
び高分子量のポリエチレンオキシド0.01〜５重量
％含有することを特徴とする紙上に記載した文字
や図案が消しゴムで消去可能な紙用インク組成物
が提供される。 本発明においては、顔料としてカーボンブラツ
ク又はアニリンブラツクを選定すると共に、消し
ゴムにより消去可能なインクを得るための消去促
進剤として高分子量のポリエチレンオキシドを選
定する。この場合、ポリエチレンオキシドの分子
量は10万〜500万、好ましくは、10万〜150万適度
である。水性媒体としては、通常、水が用いられ
る。 本発明のインク組成物において、顔料の濃度は
所望する色調によつて異なるが、１〜20重量％、
好ましくは２〜10重量％の範囲であり、ポリエチ
レンオキシドの濃度は、分子量の大小によつて異
なるが、通常、0.01〜15重量％、好ましくは、
0.05〜10重量％である。分子量の小さなものは、
その分濃度を高めることができる。 本発明において、前記したようなカーボンブラ
ツク又はアニリンブラツクと、インクの安定剤及
び消去促進剤としてのポリエチレンオキシドの組
合せを用いる場合、分散促進剤として、界面活性
剤の使用が好ましいことが判明した。この場合の
界面活性剤としては、非イオン系及びアニオン系
のものが任意に用いられ、その濃度は、0.02〜７
重量％、好ましくは、0.05〜３重量％である。こ
の場合の非イオン系界面活性剤としては、ポリエ
チレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、プロピレグリコール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビツト脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン等が挙げられ、アニオン系界面活性剤として
は、高級脂肪酸アルカリ塩、アルキルりん酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルりん酸塩、
アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホ
ン酸、アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸エステル
塩等が挙げられる。界面活性剤を用いる場合、カ
ーボンブラツク又はアニリンブラツクを界面活性
剤で処理し、これにポリエチレンオキシド水溶液
を加えて撹拌分散を行うことにより、目的のイン
ク組成物を得ることができる。 本発明のインク組成物中には、必要に応じ、慣
用の補助添加剤を加えることができ、例えば、グ
リセリンや低分子量のポリエチレングリコール
（分子量200〜300）、アルキレングリコールを３〜
40重量％、好ましくは５〜30重量％加ることがで
きる。 本発明のインク組成物は、前記したように、顔
料としてカーボンブラツク又はアニリンブラツク
を選択すると共に、インクの安定剤及び消去促進
剤として高分子量のポリエチレンオキシドを選択
したことにより、そのインク組成物で記載した文
字や図案は消しゴムで消去可能である上、長期保
存性にすぐれているという利点を有している。 次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例 顔料、高分子物質水溶液及び必要に応じての助
剤を水と共に均一に混合分散させて、インク組成
物を製造した。なお、助剤として界面活性剤を用
いる場合、顔料を、界面活性剤水溶液中に添加し
てミキサーを用いて撹拌し、あらかじめ顔料の表
面を界面活性剤でぬらした。 表−１に、前記のようにして調整されたインク
組成物の成分を示す。 なお表−１において示した符号は次のことを意
味する。 CB…カーボンブラツク （商品名：カーボンブラツク 三菱化成工業株
式会社製） AB…アニリンブラツク （商品名：ダイヤモンドブラツク（CI50440）、
BASF（西独）社製） PEO（）…ポリエチレンオキシド （分子量10万〜25万、５％水溶液として使用） PEO（）…ポリエチレンオキシド （分子量60万〜110万、１％水溶液として使用） MC…メチルセルロース （１％水溶液として使用） CMC…カルボキシメチルセルロース （１％水溶液として使用） SA…界面活性剤 （ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン
共重合体Ｌ−64、旭電化工業社製） GL…グリセリン
は、紙上に記載した文字や図案を市販の消しゴム
で消去することができ、さらにその消去跡に再び
文字や図案を記載することのできるインク組成物
に関するものである。 従来の万年筆やボールペン、サインペン等に用
いられている筆記用インクは、これを用いて紙に
記載した場合、その記載事項を消しゴムで消去す
ることは殆んど不可能である。従来のインクで記
載された事項を消去するには、一般的には字消し
液や隠蔽液が使用されている。しかしながら、こ
のような字消し液や隠蔽液を用いる場合、その消
去跡は湿つた状態にあるため、その消去直後に文
字を記載することができず、消去跡に再度文字を
記載するには、消去跡を完全に乾燥させる必要が
あつた。 本発明者は、前記したような字消し液や隠蔽液
によらず、記載した文字や図案が従来の消しゴム
により容易に消去可能なインク組成物を開発すべ
く種々研究を重ね、先に、顔料を、非電解質の水
溶性高分子と共に水性媒体中に分散させたインク
組成物を提案した（特願昭57−49734号）。このイ
ンク組成物は、製造後の初期の段階では、サイン
ペンインクとして利用した場合でも、紙上に文字
や図案を円滑に記載することができ、またその記
載事項を市販の消しゴムにより容易に消去し得る
ことができたが、しかしながら、長期間保存する
間には、顔料の一部が凝集沈降するという欠点が
あることが判明した。 本発明者は、この点を改良すべく種々研究を重
ねた結果、顔料としてカーボンブラツク又はアニ
リンブラツクを選定すると共に、この顔料を、高
分子量のポリエチレンオキシドと共に水性媒体中
に分散させることによつて、凝集沈降性の欠点が
改善され、長期保存性にすぐれたインク組成物が
得られることを見出し、本発明を完成するに到つ
た。 即ち、本発明によれば、カーボンブラツク及び
アニリンブラツクの中から選ばれる顔料、高分子
量のポリエチレンオキシドを溶解させた水性媒体
中に、必要に応じての界面活性剤の存在下、均一
に分散させたものからなり、顔料１〜20重量％及
び高分子量のポリエチレンオキシド0.01〜５重量
％含有することを特徴とする紙上に記載した文字
や図案が消しゴムで消去可能な紙用インク組成物
が提供される。 本発明においては、顔料としてカーボンブラツ
ク又はアニリンブラツクを選定すると共に、消し
ゴムにより消去可能なインクを得るための消去促
進剤として高分子量のポリエチレンオキシドを選
定する。この場合、ポリエチレンオキシドの分子
量は10万〜500万、好ましくは、10万〜150万適度
である。水性媒体としては、通常、水が用いられ
る。 本発明のインク組成物において、顔料の濃度は
所望する色調によつて異なるが、１〜20重量％、
好ましくは２〜10重量％の範囲であり、ポリエチ
レンオキシドの濃度は、分子量の大小によつて異
なるが、通常、0.01〜15重量％、好ましくは、
0.05〜10重量％である。分子量の小さなものは、
その分濃度を高めることができる。 本発明において、前記したようなカーボンブラ
ツク又はアニリンブラツクと、インクの安定剤及
び消去促進剤としてのポリエチレンオキシドの組
合せを用いる場合、分散促進剤として、界面活性
剤の使用が好ましいことが判明した。この場合の
界面活性剤としては、非イオン系及びアニオン系
のものが任意に用いられ、その濃度は、0.02〜７
重量％、好ましくは、0.05〜３重量％である。こ
の場合の非イオン系界面活性剤としては、ポリエ
チレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、プロピレグリコール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビツト脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン等が挙げられ、アニオン系界面活性剤として
は、高級脂肪酸アルカリ塩、アルキルりん酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルりん酸塩、
アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホ
ン酸、アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸エステル
塩等が挙げられる。界面活性剤を用いる場合、カ
ーボンブラツク又はアニリンブラツクを界面活性
剤で処理し、これにポリエチレンオキシド水溶液
を加えて撹拌分散を行うことにより、目的のイン
ク組成物を得ることができる。 本発明のインク組成物中には、必要に応じ、慣
用の補助添加剤を加えることができ、例えば、グ
リセリンや低分子量のポリエチレングリコール
（分子量200〜300）、アルキレングリコールを３〜
40重量％、好ましくは５〜30重量％加ることがで
きる。 本発明のインク組成物は、前記したように、顔
料としてカーボンブラツク又はアニリンブラツク
を選択すると共に、インクの安定剤及び消去促進
剤として高分子量のポリエチレンオキシドを選択
したことにより、そのインク組成物で記載した文
字や図案は消しゴムで消去可能である上、長期保
存性にすぐれているという利点を有している。 次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例 顔料、高分子物質水溶液及び必要に応じての助
剤を水と共に均一に混合分散させて、インク組成
物を製造した。なお、助剤として界面活性剤を用
いる場合、顔料を、界面活性剤水溶液中に添加し
てミキサーを用いて撹拌し、あらかじめ顔料の表
面を界面活性剤でぬらした。 表−１に、前記のようにして調整されたインク
組成物の成分を示す。 なお表−１において示した符号は次のことを意
味する。 CB…カーボンブラツク （商品名：カーボンブラツク 三菱化成工業株
式会社製） AB…アニリンブラツク （商品名：ダイヤモンドブラツク（CI50440）、
BASF（西独）社製） PEO（）…ポリエチレンオキシド （分子量10万〜25万、５％水溶液として使用） PEO（）…ポリエチレンオキシド （分子量60万〜110万、１％水溶液として使用） MC…メチルセルロース （１％水溶液として使用） CMC…カルボキシメチルセルロース （１％水溶液として使用） SA…界面活性剤 （ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン
共重合体Ｌ−64、旭電化工業社製） GL…グリセリン
【表】
＊ 比較例を示す。
次に、前記のインク組成物をそれぞれ別個にサ
インペンの中綿に含浸させ、ペン芯より出させる
ようにした。このサインペンで記載した文字はい
ずれも市販の消しゴムにより消去することができ
た。 また、前記のサインペンを、ペン芯を上にして
垂直に立て、２カ月間放置した後、再びそれぞれ
のサインペンで文字を書くと、実験No.11〜15のイ
ンク組成物を用いたものは、本発明による実験No.
１〜10のインク組成物を用いたものに比して、記
載した文字の呈色は薄くなり、長期保存性に関し
ては、本発明による組成物の方がすぐれているこ
とが確認された。
次に、前記のインク組成物をそれぞれ別個にサ
インペンの中綿に含浸させ、ペン芯より出させる
ようにした。このサインペンで記載した文字はい
ずれも市販の消しゴムにより消去することができ
た。 また、前記のサインペンを、ペン芯を上にして
垂直に立て、２カ月間放置した後、再びそれぞれ
のサインペンで文字を書くと、実験No.11〜15のイ
ンク組成物を用いたものは、本発明による実験No.
１〜10のインク組成物を用いたものに比して、記
載した文字の呈色は薄くなり、長期保存性に関し
ては、本発明による組成物の方がすぐれているこ
とが確認された。
Claims (1)
- １ カーボンブラツク及びアニリンブラツクの中
から選ばれる顔料を、高分子量のポリエチレンオ
キシドを溶解させた水性媒体中に、必要に応じて
の界面活性剤の存在下、均一に分散させたものか
らなり、顔料１〜20重量％及び高分子量のポリエ
チレンオキシド0.01〜５重量％を含有することを
特徴とする紙上に記載された文字や図案が消しゴ
ムで消去可能な紙用インク組成物。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57209148A JPS5998174A (ja) | 1982-11-29 | 1982-11-29 | インク組成物 |
| EP83305643A EP0122348B1 (en) | 1982-11-29 | 1983-09-22 | Ink composition for writing instrument |
| DE8383305643T DE3379272D1 (en) | 1982-11-29 | 1983-09-22 | Ink composition for writing instrument |
| US06/536,758 US4509982A (en) | 1982-11-29 | 1983-09-28 | Ink composition for writing instruments |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57209148A JPS5998174A (ja) | 1982-11-29 | 1982-11-29 | インク組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5998174A JPS5998174A (ja) | 1984-06-06 |
| JPH0139470B2 true JPH0139470B2 (ja) | 1989-08-21 |
Family
ID=16568100
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57209148A Granted JPS5998174A (ja) | 1982-11-29 | 1982-11-29 | インク組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5998174A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61159472A (ja) * | 1984-12-29 | 1986-07-19 | Adogaa Kogyo Kk | インク組成物 |
| US5120359A (en) * | 1988-02-26 | 1992-06-09 | Sakura Color Products Corporation | Erasable ink compositions |
| JP2662882B2 (ja) * | 1988-07-29 | 1997-10-15 | ぺんてる株式会社 | ボールペン用顔料インキ |
| JP2002371219A (ja) * | 2001-06-18 | 2002-12-26 | Sakura Color Prod Corp | ボールペン用水性インキ組成物 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5749734A (en) * | 1980-09-09 | 1982-03-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Gas cooker |
-
1982
- 1982-11-29 JP JP57209148A patent/JPS5998174A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5749734A (en) * | 1980-09-09 | 1982-03-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Gas cooker |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5998174A (ja) | 1984-06-06 |
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