JPH01217088A - 消しゴムにより消去し得るインキ組成物 - Google Patents

消しゴムにより消去し得るインキ組成物

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JPH01217088A
JPH01217088A JP63045341A JP4534188A JPH01217088A JP H01217088 A JPH01217088 A JP H01217088A JP 63045341 A JP63045341 A JP 63045341A JP 4534188 A JP4534188 A JP 4534188A JP H01217088 A JPH01217088 A JP H01217088A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、インキ組成物に関し、さらに詳しくは、筆記
後に消しゴムにより消去し得るインキ組成物に関する。
従来技術とその問題点 筆記後に消しゴムにより消去し得るインキ組成物(以下
消去性インキという)は、公知である。
例えば、特開昭59−223769号公報は、「ポリオ
キシエチレン基を含有する界面活性剤の存在下、カーボ
ンブラック及びアニリンブラックの中から選ばれる顔料
を、ポリエチレンオキシドを溶解させた水性媒体中に均
一に分散させたことを特徴とするインキ組成物」を開示
している。しかしながら、この消去性インキは、安定性
に劣り、さらに消去性自体も、満足すべきものではなく
、特に長期間経過後の消去は困難である。その他にも、
種々の組成の消去性インキが提案されているが、これら
は、保存性、消去性、流動性などの消去性インキに要求
される特性のいずれかが不十分であって、いずれも所望
の効果を奏するには至っていない。
問題点を解決するための手段 本発明者は、上記の如き従来技術の現状に鑑みて、種々
研究を重ねた結果、特定の造膜温度を有する樹脂を配合
する組成物が公知の消去性インキの問題点を大巾に軽減
し得ることを見出した。すなわち、本発明は、下記の消
去性インキを提供するものである: 「インキ全重量に占める割合が顔料1〜50%、40℃
以上の造膜温度を有する樹脂3〜50%、有機溶剤0.
5〜50%及び水7〜60%であることを特徴とする消
しゴムにより消去し得るインキ組成物。」 本発明消去性インキにおける顔料は、特に限定されず、
通常筆記具インキにおいて使用されている一般的な顔料
をそのまま単独でまたは2種以上を併せて使用すること
が出来る。使用し得る顔料をカラー インデックス(C
,1,)番号により例示すれば、以下の通りである。
■、無機顔料 (イ)ピグメントブラック 6,7,9.10(ロ)ピ
グメントレッド  101,105゜106.107.
108 (ハ)ピグメントブルー  27.28.29゜(ニ)
ピグメントグリーン 17.18,19゜■、有機顔料 (イ)ピグメントブラック 1 (ロ)ピグメントレッド  1,2,3,4,5゜7.
9. 12.22 (ハ)ピグメントブルー  1.2,15,16゜(ニ
)ピグメントグリーン 2,7,8.10本発明消去性
インキで使用する樹脂成分としては、アクリル系樹脂、
アクリル−スチレン系共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル−塩化ビニル系共重合樹脂、アクリル−酢酸ビニル系
樹脂、カルボキシル化SBR,スチレン系樹脂などの中
から造膜温度40℃以上のものを選択して使用する。樹
脂成分としては、造膜温度50℃以上のものがより好ま
しい。造膜温度が、40℃未満の場合には、室温でも樹
脂被膜が形成され、筆跡部と紙との間での接着性のため
に、消しゴムで消去することが不可能となる。これらの
樹脂は、通常固形分濃度30〜60重量%程度のエマル
ジョンの形態で市販されているので、これをそのまま使
用することができる。樹脂成分としても、必要ならば、
2種以上を併用することが出来る。
本発明消去性インキで使用する有機溶媒としては、特に
限定されず、通常筆記具インキにおいて使用されている
ものを使用することができ、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ヘキシレングリコールなどのアルキ
レングリコール:ジエチレングリコール、ジプロピレン
グリコールなどのジアルキレングリコール:ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレンクリコールなどのポリア
ルキレングリコール:グリセリン:などが例示される。
溶剤としても、必要ならば、2種以上を併用することが
出来る。
本発明消去性インキにおいては、組成物重量中に占める
各成分の割合を以下の範囲内とする必要がある。
顔料は、1〜50%、より好ましくは5〜30%とする
。顔料が1%未満の場合には、筆跡の濃度が不足して、
インキとしての実用性に欠けるのに対し、50%を上回
る場合には、分散安定性が低下するとともに、筆記後の
消去が困難となる。
樹脂成分は、固形分として、3〜50%、より好ましく
は10〜45%とする。樹脂成分の量が3%未満の場合
には、筆記面上に樹脂粒子の層が十分に形成されなくな
り、顔料を包含する樹脂粒子の層の除去による筆記部の
完全消去が不可能となる。一方、樹脂成分が50%を上
回る場合には、インキの粘度が高くなり過ぎて、収容容
器からの流出が困難となる。
有機溶剤は、0.5〜50%より好ましくは10〜30
%とする。有機溶剤が0.5%未満では、インキの長期
保存性が低下するのに対し、50%を上回ると、紙に対
するインキの浸透性が大きくなって、顔料が低内部に移
行し、完全消去が困難となる。
水は、エマルジョンの形態で使用される樹脂成分に由来
する量をも含めて、7〜60%である。
エマルジョンに由来する水に加えて、新たに添加する場
合には、イオン交換水を使用する。
本発明による消去性インキは、各成分を均一に分散させ
ることが出来る限り、任意の方法で調製することが出来
る。具体的には、例えば、顔料と樹脂エマルジョンとを
混練して、顔料ペーストを得た後、有機溶剤と水とを加
えてさらに温容することにより、インキが得られる。
本発明の消去性インキは、低粘度(10〜100cps
程度)で保存安定性に優れているので、加圧タイプの容
器を必要とする既存の筆記具で使用される公知の消去性
インキとは違って、通常の筆記具用インキと同様にして
、使用することができる。
発明の効果 以下実施例を示し、本発明の特徴とするところをより一
層明確にする。
以下において“部”とあるのは、重量部を示す。
樹脂の量は、エマルジョンとしての量を示し、水の量は
、添加したイオン交換水の量を示す。
実施例1 下記に示す各成分を使用して、本発明の消去性インキを
製造した。
カーボンブラック (C,1,ピグメント ブラック7)    5部アク
リル−スチレン共重合 樹脂エマルジョン(注1)     80部エチレング
リコール         7部水         
             8部注1:商標“モビニー
ル970”、造膜温度100℃、固形分濃度40%、ヘ
キスト合成(株)製 製造に際しては、カーボンブラックと樹脂エマルジョン
とを三本ロールで混練して顔料ペーストを得た後、さら
にエチレングリコールとイオン交換水とを加え、攪拌し
て、本発明インキを得た。
得られたインキをインキフリータイプの容器に充填し、
筆記した後、乾燥後の筆記部を通常の消しゴムにより擦
ったところ、完全に消去することが出来た。
また、得られたインキをインキフリータイプの容器に充
填して、温度25℃で30日間放置した後、上記と同様
にして筆記後の消去テストを行ったが、消去性の変化は
、認められなかった。
実施例2 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
カーボンブラック (C,1,ピグメント ブラック7)    7部アク
リル−スチレン共重合 (C,1,ピグメント ブラック7)    6部樹脂
エマルジョン(注2)     68部グリセリン  
         11部水            
        14部注2=商標“ポリゾールAT−
2011”、造膜温度100℃、固形分濃度50%、昭
和高分子(株)製 得られたインキの消去性及び保存安定性は、実施例1品
と同等以上であった。
実施例3 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
カーボンブラック (C,1,ピグメント ブラック7)    7部アク
リル−スチレン共重合 樹脂エマルジョン(注3)     74部プロピレン
グリコール        7部水         
           12部ルミ:実施例1のものと
同じ。
得られたインキあ消去性及び保存安定性は、実施例1品
と同等以上であった。
実施例4 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
カーボンブラック (C,! 、ピグメント ブラック7)    6部ア
クリル樹脂 エマルジョン(注4)       71部ジエチレン
グリコール        8部水         
             15部ルミ=商標“モビニ
ール742”、造膜温度50℃、固形分濃度46%、ヘ
キスト合成(株)製 得られたインキの消去性及び保存安定性は、実施例1品
と同等以上であった。
実施例5 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
カーボンブラック (C,1,ピグメント ブラック7)    5部アク
リル樹脂 エマルジョン(注5)       68部ポリエチレ
ングリコール (分子量200 ’)           12部水
                     15部ル
ミ:商標“アクリセット11E”、造膜温度50℃、固
形分濃度42%、日本触媒化学(株)製 得られたインキの消去性及び保存安定性は、実施例1品
と同等以上であった。
実施例6 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
カーボンブラック (C,1,ピグメント ブラック7)    8部アク
リル−スチレン共重合 樹脂エマルジョン(注6)     65部グリセリン
           11部水          
           13部ルミ:実施例2のものに
同じ。
得られたインキの消去性及び保存安定性は、実施例1品
と同等以上であった。
実施例7 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
カーボンブラック (C,l 、ピグメント ブラック7)    9部ス
チレン樹脂 エマルジョン(注7)       68部エチレング
リコール         9部水         
            14部ルミ:商標“ポリゾー
ルC−10”、 造膜温度100℃、固形分濃度49%、昭和高分子(株
)製 得られたインキの消去性及び保存安定性は、実施例1品
と同等以上であった。
実施例8 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
カーボンブラック (C,1,ピグメント ブラック7)    6部アク
リル−酢酸ビニル共重合 樹脂エマルジョン(注8)     72部グリセリン
            9部水          
           13部ルミ:商標“ポリゾール
AT−1000”、造膜温度45℃、固形分濃度50%
、 昭和高分子(株)製 得られたインキの消去性及び保存安定性は、実施例1品
と同等以上であった。
実施例9 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
カーボンブラック (C,1,ピグメント ブラック7)    9部アク
リル−スチレン共重合 樹脂エマルジョン(注9)     64部エチレング
リコール        12部水         
           15部ルミ:実施例1のものと
同じ。
得られたインキの消去性及び保存安定性は、実施例1品
と同等以上であった。
比較例1 下記に示す各成分を使用して、比較消去性インキを製造
した。
カーボンブラック (C,1,ピグメント ブラック7)    7部アク
リル−スチレン共重合 樹脂エマルジョン(注10)     70部エチレン
グリコール        10部水        
            13部ルミ0:商標“モビニ
ール748”、造膜温度10℃、固形分濃度45%、ヘ
キスト 合成(株)製 使用する樹脂エマルジョンの造膜温度が低すぎるため、
筆記後に樹脂膜が紙表面に形成され、筆記部と紙とが強
固に接着して、得られたインキにより形成された筆跡を
消しゴムで消去することは、不可能であった。
比較例2 下記に示す各成分を使用して、比較消去性インキを製造
した。
カーボンブラック (C,!、ピグメント ブラック7)   8部アクリ
ル−スチレン共重合 樹脂エマルジョン(注目)     69部グリセリン
            8部水          
           15部注目:商標“モビニール
670”、造膜温度20℃、固形分濃度45%、ヘキス
ト 合成(株)製 使用する樹脂エマルジョンの造膜温度が低すぎるため、
得られたインキにより形成された筆跡を消しゴムで消去
することは、やはり不可能であった。
実施例10 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
パーマネント レッド4R (C,l 、ピグメント レッド3)     8部ア
クリル−スチレン共重合 樹脂エマルジョン(注12)     75部プロピレ
ングリコール        8部水        
              9ルミ12=実施例1の
ものと同じ。
得られたインキの消去性及び保存安定性は、実施例1品
と同等以上であった。
実施例11 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
フタロシアニン ブルー (C,1,ピグメント ブルー15)    22部ス
チレン樹脂 エマルジョン(注13)        59部ポリエ
チレングリコール (分子量400)            7部水  
                     12部ル
ミ3:実施例7のものと同じ。
得られたインキの消去性及び保存安定性は、実施例1品
と同等以上であった。
実施例12 下記に示す各成分を使用して、実施例1と同様な操作に
より、本発明の消去性インキを製造した。
フタロシアニン グリーン (C,1,ピグメント グリーン7)   20部アク
リル−スチレン共重合 樹脂エマルジョン(注14)      52部ジエチ
レングリコール         7部水      
                15部ルミ4:実施
例2のものと同じ。
得られたインキの消去性及び保存安定性は、実代理人 
弁理士 三 枝 英 二

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インキ全重量に占める割合が顔料1〜50%、4
    0℃以上の造膜温度を有する樹脂3〜50%、有機溶剤
    0.5〜50%及び水7〜60%であることを特徴とす
    る消しゴムにより消去し得るインキ組成物。
JP4534188A 1988-02-26 1988-02-26 消しゴムにより消去し得るインキ組成物 Expired - Fee Related JP2931901B2 (ja)

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