JPS5998175A - インク組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規なインク組成物、さらに詳しくは、紙上
に記載した文字や図案を市販の消しゴムで消去すること
ができ、さらにその消去跡に再び文字や図案を記載する
ことのできるインク組成物に関するものである。

従来の万年筆やゼールペン、サインペン等に用いられて
いる筆記用インクは、これを用いて紙に記載した場合、
その記載事項を消しゴムで消去することは殆んど不可能
である。従来のインクで記載された事項を消去するには
、一般的には字消し液や隠蔽液が使用されている。しか
しながら、このような字消し液や隠蔽液を用いる場合、
その消去跡は湿った状態にあるため、その消去直後に文
字を記載することができず、消去跡に再度文字を記載す
るには、消去跡を完全に乾燥させる必要があった。

本発明者は、前記したような字消し液や隠蔽液によらず
、記載した文字や図案が従来の消しゴムにより容易に消
去可能なインク組成物を開発すべく種々研究を重ね、先
に、顔料を、非電解質の水溶性高分子と共に水性媒体中
に分散させたインク組成物を提案した（特願昭５７〜４
９７３４号）。このインク組成物は、製造後の初期の段
階では、サインベンインクとして利用した場合でも、紙
上に文字や図案を円滑に記載することができ、またその
記載事項を市販の消しゴムによシ容易に消去し得ること
ができたが、しかしながら、長期間保存する間には、顔
料の一部が凝集沈降するという欠点があることが判明し
た。

本発明者は、この点を改良すべく種々研究を重ねた結果
、顔料としてカーボンブラック又はア二リンブラックを
選定すると共に、この顔料を、水溶性のアルギン酸誘導
体と共に水性媒体中に分散させることによって、凝集沈
降性の欠点が改善され、長期保存性にすぐれたインク組
成物が得られることを見出し、本発明を完成するに到っ
た。

即ち、本発明によれば、カーボンブラック及びアニリン
ブラックの中から選ばれる顔料を、水溶性のアルギン酸
誘導体を溶解させた水性媒体中に、必要に応じての活面
活性剤の存在下、均一に分散させたことを特徴とするイ
ンク組成物が提供される。

本発明においては、顔料としてカーボンブラック又はア
ニリンブラックを選定すると共に、消しゴムによシ消去
可能なインクを得るための消去促進剤として水溶性のア
ルギン酸誘導体を選定する。

この場合、水溶性のアルギン酸誘導体としては、水溶性
のものでかつアルギン酸構造を持つものであれば任意に
採用することができ、このようなものとしては、例えば
、アルギン酸アルカリ金属塩や、アンモニウム塩の他、
アルギン酸プロピレングリコールエステル等の水溶性の
アルギン酸塩及びアルギン酸アルキレングリコールエス
テル等が好ましく適用される。また、水性媒体としては
、通常、水が用いられる。

本発明のインク組成物において、顔料の濃度は所望する
色調によって異なるが、１〜２０重量％、好ましくは２
〜１０重量％の範囲であり、アルギン酸誘導体の濃度は
、通常、０．０１〜５重量％、好ましくは０．０５〜３
重量％である。

本発明において、前記したようなカーボンブラック又は
アニリンブラックと、インク安定剤及び消去促進剤とし
てのアルギン酸誘導体の組合せを用いる場合、分散促進
剤として、界面活性剤の使用が好ましいことが判明した
。この場合の界面活性剤としては、非イオン系及びアニ
オン系のものが任意に用いられ、その濃度は０．０２〜
７重量％、好ましくは、０，０５〜３重量％である。こ
の場合の非イオン系界面活性剤としては、ポリエチレン
グリコールアルキルエーテル、ポリエチレンクリコール
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリ！キシエチレンポリオキシプロビレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン等が
挙げられ、アニオン系界面活性剤としては、高級脂肪酸
アルカリ塩、アルキルシん酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルリン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アル
キルアリールスルポン酸、アシルアミノ酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸エ
ステル塩等が挙げられる。界面活性剤を用いる場合、カ
ーボンブラック又はアニリンブラックを界面活性剤で処
理し、これにアルギン酸誘導体の水溶液を加えて攪拌分
散を行うことにより、目的のインク組成物を得ることが
できる。

本発明のインク組成物中には、必要に応じ、慣用の補助
添加剤を加えることができ、例えば、グリセリンや低分
子量のポリエチレングリコール（分子量２００〜３００
）、アルキレングリコールを３〜４０重量％、好ましく
は５〜３０重量％加えることができる。

また、本発明においては、高分子量のポリエチレンオキ
シドを併用することも有効である。このポリエチレンオ
キシドの併用によシ、水溶液の粘度を調整し、顔料の液
中における分散性を助けることができる。この場合のポ
リエチレンオキシドとしては、分子量１０万〜５００万
、好ましくは１０万〜１５Ｑ万程度のものが用いられる
。このポリエチレンオキシドの使用量は、インク組成物
中、０．０１〜１５重惜チ、好ましくは０．０５〜１０
重量％である。

本発明のインク組成物は、前記したように、顔料として
カーボンブラック又はアニリンブラックを選択すると共
に、インクの安定剤及び消去促進剤として水溶性アルギ
ン酸誘導体を選択したことにより、そのインク組成物で
記載した文字や図案は消しゴムで消去可能である上、長
期保存性にすぐれているという利点を有している。

次に、本発明を実施例によシさらに詳細に説明する。

実施例 顔料、高分子物質水溶液及び必要に応じての助剤を水と
共に均一に混合分散させて、インク組成物を製造した。

なお、助剤として界面活性剤を用いる場合、顔料を界面
活性剤の水溶液に顔料を添加して、ミキサーを用いて攪
拌し、あらかじめ顔料表面を界面活性剤でぬらした。

表−１に、前記のようにして調製されたインク組成物の
成分組成を示す。

なお表−１において示した符号は次のことを意味する。

ＣＢ・・・カーゼンブラック （商品名二カーゼンブラック 三菱化成工業株式会社製） ＼Ｉ°°゛アーリ′シラ２り （商品名：ダイヤモンドブラック（Ｃ，１，５０４４０
）ＢＡＳＦ　（西独）社製） ＡＬＧ　（Ｎａ）・・・アルギン酸ナトリウム（１％水
溶液として使用） ＡＬＧ　（ＰＣ）・・・アルギン酸プロピレングリコー
ルエステル（１％水溶液として使用） ＰＥＯ（Ｉ）・・・ポリエチレンオキシド（分子量１０
万〜２５万、５％水溶液として使用）ＰＥＯ（ｎ）・・
・ポリエチレンオキシ１（分子量６０万〜１１０万、１
％水溶液として使用）ＭＣ・・・メチルセルロース （１％水溶液として使用） ＣＭＣ・・・カルブキシメチルセルロース（１襲水溶液
として使用） ＳＡ・・・界面活性剤 （ナフタレンスルホン酸／ホルマリン縮合物、チモール
Ｎ１花王アトラス社製） ＧＬ・・・グリセリン 次に、前記のインク組成物をそれぞれ別個にサインペン
の中綿に含浸させ、ペン芯より滲出させるようにしだ。

このサインペンで記載した文字はいずれも市販の消しゴ
ムにより消去することができだ。

また、前記のサインペンを、被ン芯を上にして垂直に立
て、２力月間放置した後、再びそれぞれのサインペンで
文字を書くと、実験Ｎｏ２２〜２５のインク組成物を用
いたものは、本発明による実験Ｎｏ１〜２４のインク組
成物を用いたものに比して、記載した文字の呈色は薄く
なり、長期保存性に関しては、本発明による組成物の方
がすぐれていることが確認された。

特許出願人　アドガ一工業株式会社 代理人　弁理士　　池　浦　敏　明 手続補正書 昭和５８年９月１２日 ２、発明の名称 インク組成物 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住　所　　埼玉県草加市瀬崎町字堤外１１７５番６氏　
名　　アドガー工業株式会社 代表者飯島善四部 ４、代理人〒１５１ 住　所　　東京都渋谷区代々木１丁目５８番１０号５、
補正命令の日付　　　　　　自　　発６、補正により増
加する発明の数　　　　０７、補正の対象　明細書の発
明の詳細な説明の欄８、補正の内容

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　カーボンブラック及びアニリンブラックの中
   から選ばれる顔料を、水溶性のアルギン酸誘導体を溶解
   させた水性媒体中に、必要に応じての活面活性剤の存在
   下、均一に分散させたことを特徴とするインク組成物。