JP2002012809A - 固形描画材 - Google Patents
固形描画材Info
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- JP2002012809A JP2002012809A JP2000200324A JP2000200324A JP2002012809A JP 2002012809 A JP2002012809 A JP 2002012809A JP 2000200324 A JP2000200324 A JP 2000200324A JP 2000200324 A JP2000200324 A JP 2000200324A JP 2002012809 A JP2002012809 A JP 2002012809A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 筆跡が容易に消去可能な固形描画材を提供す
ること。 【解決手段】 表面がワックス及び/又は樹脂で被覆さ
れた顔料を少なくとも含み、顔料がワックスに被覆され
る被覆率は、40%以上であることを特徴とする固形描
画材。
ること。 【解決手段】 表面がワックス及び/又は樹脂で被覆さ
れた顔料を少なくとも含み、顔料がワックスに被覆され
る被覆率は、40%以上であることを特徴とする固形描
画材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分】本発明は、着色材と賦形材とか
ら少なくともなる固形描画材に関し、更に詳細には、ガ
ラス、ホーロー板、プラスチック板などのインキを吸収
しない非吸収面をもったホワイトボード、カラーボード
に筆記した筆跡が紙、布、白板消し等の乾式消去具によ
りふき取り可能な固形描画材に関するもである。
ら少なくともなる固形描画材に関し、更に詳細には、ガ
ラス、ホーロー板、プラスチック板などのインキを吸収
しない非吸収面をもったホワイトボード、カラーボード
に筆記した筆跡が紙、布、白板消し等の乾式消去具によ
りふき取り可能な固形描画材に関するもである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス、ホーロー板、プラスチッ
ク板などのインキを吸収しない非吸収面をもったホワイ
トボード、カラーボードに筆記した文字を紙、布、白板
消し等の乾式消去具によりふき取り可能なホワイトボー
ド用マーカーが知られている。このホワイトボード用マ
ーカーは、顔料、低級アルコールに可溶なポリビニルブ
チラール等の樹脂、脂肪酸アルキルエステル等の剥離
材、エチルアルコール等の低級アルコールの溶剤より少
なくともなるインキを内蔵したペン型の筆記具である。
この種の筆記具には揮発性の有機溶剤を含む油性インキ
が知られている。これらの筆跡は、半乾燥状態から完全
乾燥をへて長期間放置された後までの種々の状態に於い
て乾式の消去具にて擦過することによって、ふき取りを
行っていた。しかしながら、筆跡の消去時において、非
吸収面の表面状態及び筆跡の乾燥状態によっては、消去
具が筆跡を伸ばしてしまい、表面が汚れるため消去不良
を起こし、何度も擦過しなければならないことがあっ
た。上記のような環境条件による筆跡の乾燥状態が影響
されない消去可能な筆記具として、ワックス状物質、滑
剤及び顔料からなる固形筆記具が「特開平8−1291
7」、「特開平6−184488」等に提案されてい
る。
ク板などのインキを吸収しない非吸収面をもったホワイ
トボード、カラーボードに筆記した文字を紙、布、白板
消し等の乾式消去具によりふき取り可能なホワイトボー
ド用マーカーが知られている。このホワイトボード用マ
ーカーは、顔料、低級アルコールに可溶なポリビニルブ
チラール等の樹脂、脂肪酸アルキルエステル等の剥離
材、エチルアルコール等の低級アルコールの溶剤より少
なくともなるインキを内蔵したペン型の筆記具である。
この種の筆記具には揮発性の有機溶剤を含む油性インキ
が知られている。これらの筆跡は、半乾燥状態から完全
乾燥をへて長期間放置された後までの種々の状態に於い
て乾式の消去具にて擦過することによって、ふき取りを
行っていた。しかしながら、筆跡の消去時において、非
吸収面の表面状態及び筆跡の乾燥状態によっては、消去
具が筆跡を伸ばしてしまい、表面が汚れるため消去不良
を起こし、何度も擦過しなければならないことがあっ
た。上記のような環境条件による筆跡の乾燥状態が影響
されない消去可能な筆記具として、ワックス状物質、滑
剤及び顔料からなる固形筆記具が「特開平8−1291
7」、「特開平6−184488」等に提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記提案されている固
形描画材は、使用されている顔料の粒子径によって筆跡
消去性の低さや満足な色調が得られない。これらの固形
描画材は、顔料の粒子径が0.1μm以上の顔料を用い
てるため、色調が限られてしまう。また、顔料の粒子径
が0.1μm未満の顔料を用いた固形描画材の筆跡を消
去具で消そうとしたとき、非吸収面の凹凸に着色材が入
り込んでしまい何度も強く擦過する必要があった。本発
明は、顔料の粒子径に関係なく、容易に消去可能な固形
描画材を提供することを課題とする。
形描画材は、使用されている顔料の粒子径によって筆跡
消去性の低さや満足な色調が得られない。これらの固形
描画材は、顔料の粒子径が0.1μm以上の顔料を用い
てるため、色調が限られてしまう。また、顔料の粒子径
が0.1μm未満の顔料を用いた固形描画材の筆跡を消
去具で消そうとしたとき、非吸収面の凹凸に着色材が入
り込んでしまい何度も強く擦過する必要があった。本発
明は、顔料の粒子径に関係なく、容易に消去可能な固形
描画材を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、着色材と賦形
材とから少なくともなる固形描画材において、前記着色
材が顔料の表面をワックス及び/又は樹脂で被覆された
加工顔料であり、前記ワックス及び/又は樹脂の前記顔
料の表面に対する被覆率を40%以上としたことを特徴
とする固形描画材を要旨とするものである。
材とから少なくともなる固形描画材において、前記着色
材が顔料の表面をワックス及び/又は樹脂で被覆された
加工顔料であり、前記ワックス及び/又は樹脂の前記顔
料の表面に対する被覆率を40%以上としたことを特徴
とする固形描画材を要旨とするものである。
【0005】以下本発明の各成分について詳細に説明す
る。顔料は、ワックスや樹脂と共にボールミル、ロール
ミル、ヘンシェルミキサー等の分散機にて処理し、顔料
の表面に前記ワックスや樹脂を被覆したものを用いる。
分散機にて処理する際の顔料と被覆物の割合は、顔料1
0〜50重量部に対してワックスまたは樹脂が50〜9
0重量部が好ましい。
る。顔料は、ワックスや樹脂と共にボールミル、ロール
ミル、ヘンシェルミキサー等の分散機にて処理し、顔料
の表面に前記ワックスや樹脂を被覆したものを用いる。
分散機にて処理する際の顔料と被覆物の割合は、顔料1
0〜50重量部に対してワックスまたは樹脂が50〜9
0重量部が好ましい。
【0006】上記のようにワックスや樹脂が被覆される
前の顔料としては、アゾ系顔料、縮合系ポリアゾ系顔
料、インジゴ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリ
ドン系顔料、チオインジゴ系顔料などの有機顔料や、酸
化チタン、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、酸化亜鉛な
どの無機顔料や、アルミニウム粉末、真鍮粉末などの金
属粉顔料等が挙げられる。具体的には、有機顔料は、フ
ァーストイエロー10G、シャニンブルー2045、フ
タロシャニングリーンB609(以上、山陽色素(株)
製)、クロモファインレッド6820、セイカファース
トイエロー2035、クロモファインイエロー591
0、クロモファイングリーン5308(以上、大日精化
(株)製)、無機顔料としてはタイトーンR−5N(堺
化学工業(株)製)、カーボンブラックMA100(三
菱化成工業(株)製)、バイフェロックスレッド11
0、バイフェロックスイエロー415(以上、バイエル
(株)製)、金属粉顔料としてはパールグレイズME1
00、パールグレイズML100R、パールグレイズM
R100R、パールグレイズMV100R(以上日本光
研工業(株)、0900M、0200M(以上、東洋ア
ルミ(株)製)などが挙げられる。
前の顔料としては、アゾ系顔料、縮合系ポリアゾ系顔
料、インジゴ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリ
ドン系顔料、チオインジゴ系顔料などの有機顔料や、酸
化チタン、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、酸化亜鉛な
どの無機顔料や、アルミニウム粉末、真鍮粉末などの金
属粉顔料等が挙げられる。具体的には、有機顔料は、フ
ァーストイエロー10G、シャニンブルー2045、フ
タロシャニングリーンB609(以上、山陽色素(株)
製)、クロモファインレッド6820、セイカファース
トイエロー2035、クロモファインイエロー591
0、クロモファイングリーン5308(以上、大日精化
(株)製)、無機顔料としてはタイトーンR−5N(堺
化学工業(株)製)、カーボンブラックMA100(三
菱化成工業(株)製)、バイフェロックスレッド11
0、バイフェロックスイエロー415(以上、バイエル
(株)製)、金属粉顔料としてはパールグレイズME1
00、パールグレイズML100R、パールグレイズM
R100R、パールグレイズMV100R(以上日本光
研工業(株)、0900M、0200M(以上、東洋ア
ルミ(株)製)などが挙げられる。
【0007】また、上記顔料を被覆するワックスまたは
樹脂としては、ポリエチレンワックス、パラフィンワッ
クス等の合成ワックスや石油ワックスなどが挙げられ、
樹脂はアクリル樹脂、ブチラール樹脂等が挙げられる。
特にポリエチレンワックスは針入度が10mm未満のも
のを使用することが好ましい。この針入度の測定方法
は、下記の測定順序で行う。 試料となるワックスを80℃で熱溶解し、JIS K
2530 3.3.3に指定した試料容器に流し込み、
1時間放置し、試料を作製する。 JIS K2530 3.3.5に指定したガラスザ
ラに試料容器を載せ、JIS K2530 3に指定し
た装置に移し、JIS K2530 5.(3)の条件
3で、JIS K2530 5に指定した操作に従って
測定を行う。
樹脂としては、ポリエチレンワックス、パラフィンワッ
クス等の合成ワックスや石油ワックスなどが挙げられ、
樹脂はアクリル樹脂、ブチラール樹脂等が挙げられる。
特にポリエチレンワックスは針入度が10mm未満のも
のを使用することが好ましい。この針入度の測定方法
は、下記の測定順序で行う。 試料となるワックスを80℃で熱溶解し、JIS K
2530 3.3.3に指定した試料容器に流し込み、
1時間放置し、試料を作製する。 JIS K2530 3.3.5に指定したガラスザ
ラに試料容器を載せ、JIS K2530 3に指定し
た装置に移し、JIS K2530 5.(3)の条件
3で、JIS K2530 5に指定した操作に従って
測定を行う。
【0008】上記顔料をワックスや樹脂にて被覆した加
工顔料としては、Yellow 3G、Yellow
WGP、Yellow 2RLTS、DPP Oran
geTR、DPP RedBP、DPPFlame R
edFP、Red RT−759、Red A3B、R
ed BRN、Red RT−195、Magenta
RT−235、DPP RubineTR、Blue
4GNP、BlueBCS、Blue 119、Gr
een GFN、Green GLNP、Black
B、Black 782(以上、チバ・スペシャルティ
・ケミカルズ)、Colortex Black P1
002、Colortex BlueP1010、Co
lortex Green P1011、Colort
exRed P625、Colortex Black
U906、Colortex Blue U618、
Colortex Green U716、Color
tex Red U455、Colortex yel
low U261、Colortex yellow
U262(以上、山陽色素(株)製)などが挙げられ
る。これらの加工顔料は、1種又は2種以上混合して使
用することができ、その使用量は固形描画材全量に対し
て5〜80重量%が好ましい。
工顔料としては、Yellow 3G、Yellow
WGP、Yellow 2RLTS、DPP Oran
geTR、DPP RedBP、DPPFlame R
edFP、Red RT−759、Red A3B、R
ed BRN、Red RT−195、Magenta
RT−235、DPP RubineTR、Blue
4GNP、BlueBCS、Blue 119、Gr
een GFN、Green GLNP、Black
B、Black 782(以上、チバ・スペシャルティ
・ケミカルズ)、Colortex Black P1
002、Colortex BlueP1010、Co
lortex Green P1011、Colort
exRed P625、Colortex Black
U906、Colortex Blue U618、
Colortex Green U716、Color
tex Red U455、Colortex yel
low U261、Colortex yellow
U262(以上、山陽色素(株)製)などが挙げられ
る。これらの加工顔料は、1種又は2種以上混合して使
用することができ、その使用量は固形描画材全量に対し
て5〜80重量%が好ましい。
【0009】賦形材は、固形描画材の形状を形作る為の
機能を有するものである。その具体的には、以下の通り
である。蜜ろう、鯨ろう、虫白ろう等の動物系ワック
ス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう
等の植物系ワックス、モンタンワックス、オゾケライト
等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス等の石油系ワックスといった天然ワ
ックスや、フィッシャートロプシュワックス、低分子量
ポリエチレン及び、これらの誘導体、セチルアルコー
ル、ステアリン酸、ポリエチレングリコールセテアレー
ト、カスターワックス、ジヘプタデシルケトン等の合成
ワックス等が挙げられる。具体例として、動物系ワック
スとしては、純白晒、type170、type776
(みつろう 加藤洋行(株)製)などが挙げられる。植
物系ワックスとしては、Prime Yellow、F
attyGray(カルナバワックス 加藤洋行(株)
製 )、Refined Canndelilla W
ax、TOA C31(キャンデリラワックス 東亜化
成(株)製)、Japan Wax、Japan Wa
x W−100(木ロウ東亜化成(株)製)などが挙げ
られる。天然ワックスとしては、130度パラフィンワ
ックス、135度パラフィンワックス(パラフィンワッ
クス 谷口石油精製(株)製)、Hi−Mic−104
5、Hi−Mic−1080(日本精蝋(株)製)、8
13、3200738A(晒モンタンワックス 加藤洋
行(株)製 )、合成ワックスとして、Hoe−Wax
PE520、Hoe−PE840(ポリエチレンワック
ス クラリアントジャパン(株)製)、花王ワックスT
−1(ジヘプタデシルケトン 花王(株)製)、カスタ
ーワックス#100(硬化ひまし油 小倉合成工業
(株)製)などが挙げられる。
機能を有するものである。その具体的には、以下の通り
である。蜜ろう、鯨ろう、虫白ろう等の動物系ワック
ス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう
等の植物系ワックス、モンタンワックス、オゾケライト
等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス等の石油系ワックスといった天然ワ
ックスや、フィッシャートロプシュワックス、低分子量
ポリエチレン及び、これらの誘導体、セチルアルコー
ル、ステアリン酸、ポリエチレングリコールセテアレー
ト、カスターワックス、ジヘプタデシルケトン等の合成
ワックス等が挙げられる。具体例として、動物系ワック
スとしては、純白晒、type170、type776
(みつろう 加藤洋行(株)製)などが挙げられる。植
物系ワックスとしては、Prime Yellow、F
attyGray(カルナバワックス 加藤洋行(株)
製 )、Refined Canndelilla W
ax、TOA C31(キャンデリラワックス 東亜化
成(株)製)、Japan Wax、Japan Wa
x W−100(木ロウ東亜化成(株)製)などが挙げ
られる。天然ワックスとしては、130度パラフィンワ
ックス、135度パラフィンワックス(パラフィンワッ
クス 谷口石油精製(株)製)、Hi−Mic−104
5、Hi−Mic−1080(日本精蝋(株)製)、8
13、3200738A(晒モンタンワックス 加藤洋
行(株)製 )、合成ワックスとして、Hoe−Wax
PE520、Hoe−PE840(ポリエチレンワック
ス クラリアントジャパン(株)製)、花王ワックスT
−1(ジヘプタデシルケトン 花王(株)製)、カスタ
ーワックス#100(硬化ひまし油 小倉合成工業
(株)製)などが挙げられる。
【0010】更に、上記成分以外に必要に応じて、炭酸
カルシウム、タルク、クレー、シリカ、炭酸バリウム等
の増量材を使用したり、アニオン系やカチオン系やノニ
オン系の界面活性剤、流動パラフィン、ポリエチレング
リコール、マシン油、スピンドル油、脂肪酸アルキルエ
ステル等の高沸点溶剤、液状油、エステル類、常温で固
体の動、植物系、鉱物系の天然ワックスや各種合成ワッ
クスを適宜選択して使用できる。
カルシウム、タルク、クレー、シリカ、炭酸バリウム等
の増量材を使用したり、アニオン系やカチオン系やノニ
オン系の界面活性剤、流動パラフィン、ポリエチレング
リコール、マシン油、スピンドル油、脂肪酸アルキルエ
ステル等の高沸点溶剤、液状油、エステル類、常温で固
体の動、植物系、鉱物系の天然ワックスや各種合成ワッ
クスを適宜選択して使用できる。
【0011】尚、本発明の固形描画材は、上記各成分を
必要量混合し、従来公知の分散機にて加熱混合分散さ
せ、分散後、型に流し込んで、冷却後、型より取りだす
ことによって容易に得ることができる。更に、射出成形
や押し出し成形でも得られる。また繰り出し可能な棒状
容器に流し込んで冷却、固化させても容易に得ることが
できる。
必要量混合し、従来公知の分散機にて加熱混合分散さ
せ、分散後、型に流し込んで、冷却後、型より取りだす
ことによって容易に得ることができる。更に、射出成形
や押し出し成形でも得られる。また繰り出し可能な棒状
容器に流し込んで冷却、固化させても容易に得ることが
できる。
【0012】
【作用】本発明の固形描画材は、筆跡中の顔料が、あら
かじめ樹脂またはワックスにて被覆されていることによ
って消去時にその被覆物質によって筆跡と非吸収面の間
に滑性作用が働き滑りやすくなり、従来よりも容易に消
去することが出来る。また、あらかじめ樹脂またはワッ
クスにて被覆されている顔料は被覆物が硬いため非吸収
面につきにくく、消去時にその被覆物質によって筆跡と
非吸収面の間に滑性作用が働き滑りやすくなり、従来よ
りも容易に消去することが出来る。
かじめ樹脂またはワックスにて被覆されていることによ
って消去時にその被覆物質によって筆跡と非吸収面の間
に滑性作用が働き滑りやすくなり、従来よりも容易に消
去することが出来る。また、あらかじめ樹脂またはワッ
クスにて被覆されている顔料は被覆物が硬いため非吸収
面につきにくく、消去時にその被覆物質によって筆跡と
非吸収面の間に滑性作用が働き滑りやすくなり、従来よ
りも容易に消去することが出来る。
【0013】
【実施例】以下に、本発明を実施例に従って更に詳細に
説明する。 実施例1 マイクロレン DPP RED BP (C.I.Pigment Red25 4;50%、ポリチレンワックス;50%、チバ・ガイキ・スペシャリティケミ カルズ(株)製) 5.0重量部 スーパー#2000(重質炭酸カルシウム、丸尾カルシウム(株)製) 50.0重量部 硬化ヒマシ油 18.5重量部 パラフィンワックス 7.5重量部 ミリスチン酸イソプロピル 17.0重量部 ペグノールC−18(ポリオキシエチレンセチルエーテル、東邦化学工業(株) 製) 2.0重量部 上記各成分を熱溶解し、ロールミルにて分散処理して、
成形型に流し込んで、冷却後、型より取りだすことによ
って固形描画材を得た。
説明する。 実施例1 マイクロレン DPP RED BP (C.I.Pigment Red25 4;50%、ポリチレンワックス;50%、チバ・ガイキ・スペシャリティケミ カルズ(株)製) 5.0重量部 スーパー#2000(重質炭酸カルシウム、丸尾カルシウム(株)製) 50.0重量部 硬化ヒマシ油 18.5重量部 パラフィンワックス 7.5重量部 ミリスチン酸イソプロピル 17.0重量部 ペグノールC−18(ポリオキシエチレンセチルエーテル、東邦化学工業(株) 製) 2.0重量部 上記各成分を熱溶解し、ロールミルにて分散処理して、
成形型に流し込んで、冷却後、型より取りだすことによ
って固形描画材を得た。
【0014】 実施例2 Colortex Blue U618(C.I.Pigment Blue1 5:1;47.5%、アクリル樹脂;52.5% 山陽色素(株)製) 5.0重量部 PC(軽質炭酸カルシウム、白石工業(株)製) 40.0重量部 カルナバワックス 6.0重量部 ヒマシ硬化油 20.0重量部 パルミチン酸イソプロピル 25.0重量部 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 4.0重量部 上記各成分を実施例1と同様になして固形描画材を得
た。
た。
【0015】 実施例3 Colortex Green P1011(C.I.Pigment Gre en7;10%、ポリエチレンワックスとパラフィンワックスの混合ワックス; 90% 山陽色素(株)製) 15.0重量部 NDタルク(タルク、日本タルク(株)製) 45.0重量部 パラフィンワックス 20.0重量部 ペグノールC−18(ポリオキシエチレンセチルエーテル、東邦化学工業(株) 製) 5.0重量部 ミリスチン酸ブチル 15.0重量部 上記各成分を実施例1と同様になして固形描画材を得
た。
た。
【0016】 実施例4 群青05(群青、ホリデーピグメント社製) 3.0重量部 三井ハイワックス420P(ポリエチレンワックス、針入度:3mm、三井石油 化学工業(株)) 17.0重量部 スーパー4S(重質炭酸カルシウム、丸尾カルシウム(株)製) 35.0重量部 花王ワックスT−1(ジステアリルケトン、花王(株)製) 7.0重量部 ヒマシ硬化油 14.0重量部 サーフィノール104(テトラメチルデシンジオール、日信化学(株)製) 20.0重量部 ステリアリン酸ブチル 14.0重量部 上記配合物のうち、群青05とネオワックスCLをロー
ルミルにて処理し、群青05の表面に三井ハイワックス
420Pを被覆させて加工顔料とし、その被覆した加工
顔料を粉砕する。次に、その粉砕した加工顔料と残りの
成分を熱溶融しロールミルにて分散処理し固形描画材を
得た。
ルミルにて処理し、群青05の表面に三井ハイワックス
420Pを被覆させて加工顔料とし、その被覆した加工
顔料を粉砕する。次に、その粉砕した加工顔料と残りの
成分を熱溶融しロールミルにて分散処理し固形描画材を
得た。
【0017】 実施例5 Permanent Red 1206(C.I.Pigment、Red、山 陽色素(株)製) 9.0重量部 三井ハイワックスNL500(ポリエチレンワックス、針入度:3mm、三井石 油化学工業(株)製) 21.0重量部 PC−700(軽質炭酸カルシウム、白石工業(株)製) 43.0重量部 ライスワックス 20.0重量部 ポリエチレングリコール脂肪酸エステル 5.0重量部 リノール酸エチル 18.0重量部 上記、Permanent Red 1206と三井ハ
イワックスNL500をロールミルにて処理し、Per
manent Red 1206の表面に三井ハイワッ
クスNL500を被覆させ加工顔料とし、その被覆した
加工顔料を粉砕する。次に、その粉砕した加工顔料と残
りの成分を実施例4と同様になして固形描画材を得た。
イワックスNL500をロールミルにて処理し、Per
manent Red 1206の表面に三井ハイワッ
クスNL500を被覆させ加工顔料とし、その被覆した
加工顔料を粉砕する。次に、その粉砕した加工顔料と残
りの成分を実施例4と同様になして固形描画材を得た。
【0018】 実施例6 Raven−450(カーボンブラック、コロンビアンカーボン(株)製) 8.0重量部 ネオワックスCL(ポリエチレンワックス、針入度:3mm、安原ケミカル(株 )製) 12.0重量部 R重炭(重質炭酸カルシウム、丸尾カルシウム(株)製) 20.0重量部 JAPAN WAX(木ロウ、東亜化成(株)製) 14.0重量部 ヒドロキシステアリンR(12−ヒドロキシステアリン酸、川研ファインケミカ ル(株)製) 17.0重量部 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 9.0重量部 イソオクタン酸セチル 20.0重量部 上記のRaven−450とHoe−WAX PP23
0をロールミルにて処理し、Raven−450の表面
にネオワックスCLを被覆させた加工顔料とし、その被
覆した加工顔料を粉砕する。次に、その粉砕した加工顔
料と残りの成分を各成分を実施例4と同様になして固形
描画材を得た。
0をロールミルにて処理し、Raven−450の表面
にネオワックスCLを被覆させた加工顔料とし、その被
覆した加工顔料を粉砕する。次に、その粉砕した加工顔
料と残りの成分を各成分を実施例4と同様になして固形
描画材を得た。
【0019】比較例1 実施例1においてマイクロレン DPP RED BP
に代えてワッチングレッド55(C.I.Pigmen
t Red48、日本ピグメント(株)製)2.5重量
部とし、パラフィンワックスに代えてマイクロワックス
(針入度:35mm)の配合量を量を7.5重量部から
10.0重量部に代えたほかは実施例1と同様になして
固形描画材を得た。
に代えてワッチングレッド55(C.I.Pigmen
t Red48、日本ピグメント(株)製)2.5重量
部とし、パラフィンワックスに代えてマイクロワックス
(針入度:35mm)の配合量を量を7.5重量部から
10.0重量部に代えたほかは実施例1と同様になして
固形描画材を得た。
【0020】比較例2 実施例2においてColortex Blue U61
8に代えてフォストゲンブルーGP(C.I.Pigm
ent Blue15:2、大日本インキ(株)製)
2.4重量部とし、カルナバワックスに代えて木ロウ
(針入度;10mm)の配合量を6.0から8.6重量
部に代えたほかは実施例2と同様になして固形描画材を
得た。
8に代えてフォストゲンブルーGP(C.I.Pigm
ent Blue15:2、大日本インキ(株)製)
2.4重量部とし、カルナバワックスに代えて木ロウ
(針入度;10mm)の配合量を6.0から8.6重量
部に代えたほかは実施例2と同様になして固形描画材を
得た。
【0021】比較例3 実施例3において群青05の配合量3重量部とネオワッ
クスCLの配合量17重量部を群青05の配合量17重
量部、ネオワックスCLの配合量3重量部に入れ替えた
ほかは実施例3と同様になして固形描画材を得た。
クスCLの配合量17重量部を群青05の配合量17重
量部、ネオワックスCLの配合量3重量部に入れ替えた
ほかは実施例3と同様になして固形描画材を得た。
【0022】以上、実施例1〜6、比較例1〜3で得ら
れた固形描画材、及び下記配合による一般的なホワイト
ボード用マーカーインキを市販の直液式ホワイトボード
用マーカー(ノックル細字、ぺんてる(株)製)に充填
したホワイトボード用マーカーのサンプルについて、筆
跡消去回数、消去後の汚れの有無について試験を行なっ
た。結果を表1に示す。
れた固形描画材、及び下記配合による一般的なホワイト
ボード用マーカーインキを市販の直液式ホワイトボード
用マーカー(ノックル細字、ぺんてる(株)製)に充填
したホワイトボード用マーカーのサンプルについて、筆
跡消去回数、消去後の汚れの有無について試験を行なっ
た。結果を表1に示す。
【0023】 一般的なホワイトボード用マーカーインキの配合 フジASレッド(有機顔料であるアゾ系顔料をポリビニルブチラールでコ ーティングした加工顔料) 7重量部 エチルアルコール 45重量部 イソプロピルアルコール 37重量部 ジステアリン酸プロピレングリコール 6重量部 カプリル酸ステアリル 3重量部 ポリオキシエチレンセチルエーテル 2重量部 上記成分を攪拌機にて4時間攪拌してマーキングインキ
組成物を得た。尚、一般的なホワイトボード用マーカー
インキの配合は、特開平11−310741号公報に記
載の実施例1に基づき作成した。
組成物を得た。尚、一般的なホワイトボード用マーカー
インキの配合は、特開平11−310741号公報に記
載の実施例1に基づき作成した。
【0024】筆跡消去試験;ホーロー板(マーカーボー
ド用 B−901−G 川鉄建材(株)製)に螺旋筆記
(筆記速度;7cm/秒)を行う。筆記後、ホーロー板
(または市販のホワイトボード)を水平に置き、質量1
Kgの重りの荷重をのせた市販のホワイトボードマーカ
ー用イレイザー(コクヨ(株)製、RA−11N)に
て、筆跡上を左右に往復させ筆跡を拭取る作業をし、筆
跡が消去できるまでの回数(上限を10回とする)を計
測する。
ド用 B−901−G 川鉄建材(株)製)に螺旋筆記
(筆記速度;7cm/秒)を行う。筆記後、ホーロー板
(または市販のホワイトボード)を水平に置き、質量1
Kgの重りの荷重をのせた市販のホワイトボードマーカ
ー用イレイザー(コクヨ(株)製、RA−11N)に
て、筆跡上を左右に往復させ筆跡を拭取る作業をし、筆
跡が消去できるまでの回数(上限を10回とする)を計
測する。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】以上の如く、本発明の固形描画材は、筆
跡の消去が可能な固形描画材である。
跡の消去が可能な固形描画材である。
Claims (2)
- 【請求項1】 着色材と賦形材とから少なくともなる固
形描画材において、前記着色材が顔料の表面をワックス
及び/又は樹脂で被覆された加工顔料であり、前記ワッ
クス及び/又は樹脂の前記顔料の表面に対する被覆率を
40%以上としたことを特徴とする固形描画材。 - 【請求項2】 前記顔料を被覆するワックスがポリエチ
レンワックスであり、このワックスの針入度が10mm
未満であることを特徴とする請求項1記載の固形描画
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000200324A JP2002012809A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 固形描画材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000200324A JP2002012809A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 固形描画材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002012809A true JP2002012809A (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=18698213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000200324A Pending JP2002012809A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 固形描画材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002012809A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009166310A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Pilot Ink Co Ltd | 固形筆記体及びそれを用いた固形筆記体セット |
JP2013249475A (ja) * | 2013-07-23 | 2013-12-12 | Pilot Ink Co Ltd | 固形筆記体及びそれを用いた固形筆記体セット |
JP2016084379A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 三菱鉛筆株式会社 | 鉛筆芯 |
JP2019014886A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | ぺんてる株式会社 | 固形描画材 |
-
2000
- 2000-06-30 JP JP2000200324A patent/JP2002012809A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009166310A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Pilot Ink Co Ltd | 固形筆記体及びそれを用いた固形筆記体セット |
JP2013249475A (ja) * | 2013-07-23 | 2013-12-12 | Pilot Ink Co Ltd | 固形筆記体及びそれを用いた固形筆記体セット |
JP2016084379A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 三菱鉛筆株式会社 | 鉛筆芯 |
JP2019014886A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | ぺんてる株式会社 | 固形描画材 |
JP7067324B2 (ja) | 2017-07-04 | 2022-05-16 | ぺんてる株式会社 | 固形描画材 |
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