JP2003268284A - 消しゴム消去性水性インキ - Google Patents

消しゴム消去性水性インキ

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JP2003268284A
JP2003268284A JP2002075360A JP2002075360A JP2003268284A JP 2003268284 A JP2003268284 A JP 2003268284A JP 2002075360 A JP2002075360 A JP 2002075360A JP 2002075360 A JP2002075360 A JP 2002075360A JP 2003268284 A JP2003268284 A JP 2003268284A
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JP
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particle size
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average particle
eraser
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JP2002075360A
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English (en)
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Takushi Maru
拓志 丸
Yuichi Kobayashi
雄一 小林
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆跡が指で擦過する程度では剥離することな
く、且つ消しゴムで擦過した時、容易に消去でき、色跡
が残らない消去性インキを提供すること。 【解決手段】 粒径が1μm以上15μm以下の範囲に
全着色粒子中70重量%以上の割合で分布する着色粒子
とワックスとを少なくとも含む消しゴム消去性水性イン
キ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙面に筆記した筆
跡が消しゴムで擦過したとき容易に消去でき、且つ筆跡
が指等の触れたことによる通常の擦過では剥離し難い消
しゴム消去性水性インキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙面に筆記された筆跡が消しゴム
で擦過したとき、消去可能なインキについて様々な提案
がなされている。例えば、特開平1−217088号公
報には40℃以上の造膜温度を有する樹脂と顔料を含有
してなる消去性インキ組成物が提案されている。又、特
開平10−195366号公報には、0℃以下のガラス
転移温度又は造膜温度を有する樹脂及び増粘剤を含有し
てなる消去性ボールペン用組成物が開示されている。更
に、特開2000−136339号公報には着色樹脂粒
状体とガラス転移温度又は最低造膜温度が0℃を越え、
且つ、40℃未満の樹脂と剪断減粘性付与剤とから少な
くともなる消しゴム消去性ボールペン用水性インキ組成
物が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】40℃以上の造膜温度
を有する樹脂と顔料を含有してなる消去性インキ組成物
は、樹脂の造膜温度が高いため被膜を形成し難く、水が
蒸発した時、各々樹脂粒子が紙面上に独立した状態で存
在するため、紙面への定着性が弱く、指で擦過すると容
易に剥離するという欠点があった。又、0℃以下のガラ
ス転移温度又は造膜温度を有する樹脂は、水が蒸発した
時、紙面上で、樹脂が柔軟性を有する被膜を形成し、紙
面への定着性が強くなり、指で擦過しても剥離し難くな
るが、反面、消しゴムで擦過しても消去し難くなる。更
に、ガラス転移温度又は最低造膜温度が0℃を越え、且
つ、40℃未満の樹脂と剪断減粘性付与剤とからなる消
しゴム消去性ボールペン用水性インキ組成物では、紙面
上の筆跡は、消しゴムで消去し易くなっているが、消し
ゴムで消去後、紙面に染着された色跡が残ってしまう問
題点及び指等による擦過に対する剥離の面で、まだ満足
できるものではなかった。本発明は、コピー用紙、上質
紙、中質紙等紙面に筆記した時、乾燥後、筆跡が指で擦
過する程度の軽い摩擦、或いは、通常起こりうるような
紙面同士の摩擦程度では剥離することがなく、且つ、消
しゴムで擦過した時、容易に消去でき、色跡が残らない
インキを得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも水
と、粒径が1μm以上15μm以下の範囲に全着色粒子
中70重量%以上が存在する着色粒子と、ワックスとを
含有する消しゴム消去性水性インキを要旨とするもので
ある。
【0005】以下、本発明について説明する。本発明に
おける着色粒子は、着色材として使用され、無色或いは
白色の合成樹脂粒子や無機粒子を1種類又は2種類以上
を併用して、そのままで或いは適当な手法により着色し
たものが好適に使用できる。着色粒子は、粒子径は紙面
の繊維間に入り込み難い大きさ、即ち1μm以上15μ
m以下の範囲に全着色粒子中70重量%以上の割合で分
布し、好ましくは2μm以上15μm以下の範囲に70
重量%以上の割合で分布する。尚、粒径や粒度分布の測
定には、レーザー光回折・散乱法を用いる。インキ中の
着色粒子を分析する場合は、インキを光学顕微鏡や電子
顕微鏡で直接観察することでおよその粒度分布が判る。
さらに詳細に測定する場合は、遠心分離やフィルター濾
過等により着色粒子を抽出し、レーザー光回折・散乱法
により粒度分布を測定する方法を用いる。着色粒子を着
色法により分類すると、樹脂粒子中に顔料が均一に分散
された着色樹脂粒子や粒子の表面が顔料で被覆されてい
る着色粒子及び粒子に染料が化学的に表面又は全体的に
結合されて染着されている着色粒子等がある。粒子表面
への顔料の被覆法や染料の染着法について例を挙げて詳
細に説明すると、湿式法として、染料又は顔料を有機溶
剤中に樹脂と共に溶解又は分散させた着色液と樹脂粒子
を混合し、着色させ、有機溶剤を蒸発させ、染料又は顔
料を樹脂粒子表面に固着させる。又、乾式法として、昇
華性染料を昇華させ樹脂粒子に染着させる。
【0006】前記着色粒子は、消しゴムで擦過した時の
消去性の付与のために添加するものである。着色前の無
色或いは白色の粒子として具体例を挙げると、合成樹脂
粒子として綜研化学(株)製のケミスノーMX−150
(平均粒径1.5μm)、同MX−180(平均粒径
1.8μm)、同MX−300(平均粒径3μm)、同
MX−500(平均粒径5μm)、同MX−1000
(平均粒径10μm)、同MX−1500H(平均粒径
15μm)、同MR−7G(平均粒径7μ)、同MR−
3GSN(平均粒径3μm)、同MR−5GSN(平均
粒径5μm)同MR−2G(平均粒径1.0μm)、同
MR−2HG(平均粒径2.0μm)、同MG−10G
(平均粒径9μm)、MP−1451(平均粒径0.1
5μm)、同MP−2200(平均粒径0.35μ
m)、同MP−1000(平均粒径0.40μm)、同
MP2701(平均粒径0.40μm)、同MP−50
00(平均粒径0.40μm)、同MP−5500(平
均粒径0.40μm)、同MP−1600(平均粒径
0.80μm)、MP−1400(平均粒径1.50μ
m)、JSR(株)製のSX8742(P)−03(平
均粒径0.3μm)、同−05(平均粒径0.5μ
m)、同−08(平均粒径0.8μm)、SX8742
(F)−03(平均粒径0.3μm)、同−05(平均粒
径0.5μm)、同−08(平均粒径0.8μm)、S
X8705(P)−01(平均粒径1.5μm)、SX8
703(A)−01(平均粒径2μm)、ローム・アンド
・ハース・ジャパン(株)製のローペイクHP−91
(平均粒径1.0μm)、同OP−84J(平均粒径
0.55μm)等の等がある。無機粒子としては、炭酸
カルシウムや硫酸バリウム、シリカ、アルミナホワイ
ト、水酸化マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、カオリ
ナイト、クレー等があり、具体例を挙げると、炭酸カル
シウムとして白石工業(株)製のPC(平均粒径3μ
m)等が、水酸化アルミニウムとしてタテホ化学工業
(株)製のエコーマグZ−10(平均粒径1μm)、同
ZL(平均粒径2μm)、ティーエムジー(株)製のフ
ァイマグSN−T(平均粒径0.9μm)、同SN−L
(平均粒径0.9μm)、MO−T(平均粒径0.9μ
m)、同MO−L(平均粒径0.9μm)等が、カオリ
ナイトとして竹原化学工業(株)のネオゲン200(平
均粒径2μm)等が、又シリカとカオリナイトの結合物
として正華産業(株)製のシリチンP87(平均粒径
1.6μm)、同Z86(平均粒径1.8μm)、同Z
89(平均粒径2μm)、同V88(平均粒径3.3μ
m)等がある。着色された粒子として具体例を挙げる
と、大日精化工業(株)製のラブコロール020(3
M)Black(平均粒径3μm)、同040(3M)
Red(平均粒径3μm)、同060(3M)Blue
(平均粒径3μm)、同818(3M)White(平
均粒径3μm)、同220(M)Black(平均粒径
8.5μm)、オリエント化学工業(株)製の着色樹脂
粒子イエロー(平均粒径10μm)、同マゼンタ(平均
粒径10μm)、同シアン(平均粒径10μm)、綜研
化学(株)製の着色樹脂粒子Black(平均粒径4μ
m)、同(平均粒径6μm)、同Red(平均粒径4μ
m)、同(平均粒径6μm)等がある。これらの具体例
はそのままで使用する、または、適当な手法により分級
し、粒径を目的の範囲に選別して使用することもでき
る。
【0007】また、紙面の繊維間の隙間を埋める、消し
ゴムで擦過したときに消去性を付与する助剤の目的で、
前記具体例の中から選ばれた着色粒子、好ましくは無色
或いは白色の粒子で粒径が2μm未満のものを、インキ
中に少量添加することができる。
【0008】ワックスは、紙面に対して適度な定着性及
び耐擦過性を付与するものである。インキ中のワックス
が紙面に対して適度な定着性及び被膜が滑り性を有して
いるため、耐擦過性も同時に付与することができる性質
を持っている。ワックスは親油性であり、そのままでは
水を主溶剤とした水性インキに混ざらないので、水に分
散させたエマルションタイプが良いが、また、水と相溶
性のある有機溶剤中に溶かしてから水中に混合し、機械
的操作により分散するようなことも可能である。ワック
スは、1種類又は2種類以上を併用して使用され、その
良好な定着性と滑り性の為には、ワックスの単独或いは
複数の混合物としての融点が150℃以下、好ましくは
75℃以上90℃以下のものが良い。尚、融点の測定に
は、DSC法を用いる。ワックスの使用量については、
固形分換算で着色粒子の添加量に対して12重量%以上
30重量%以下の範囲が良い。この範囲よりもワックス
が少ないと定着性が弱くなり、逆にこの範囲よりもワッ
クスが過多になると定着性が強くなりすぎて消しゴムで
消去し難くなるので、目的の機能の為には好ましくな
い。前記ワックスとしては、カルナバワックス、キャン
デリラワックス、ライスワックス、蜜蝋、オゾケライト
等の天然ワックスや、パラフィンワックス、マイクロワ
ックス等の石油ワックス、ポリエチレンワックス、ポリ
プロピレンワックス等の合成ワックス等が挙げられ、具
体例を挙げると、シンエ−産業(株)製のカルナバワッ
クスエマルションWE−100、同WE−1−252、
日興ファインプロダクツ社製ワックスエマルション、東
邦化学(株)製のポリエチレンワックスエマルションハ
イテックE−1000、同社製ポリプロピレンワックス
エマルションハイテックP−5043、同P−5300
等がある。
【0009】上記した成分の他に、粘度の調整のため、
グァーガム、キサンタンガム、ウエランガム、ラムザン
ガム、サクシノグルカン等の天然水溶性高分子や、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス等の合成水溶性高分子等を併用したり、又、凍結安定
性のため、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル等のグリコール類、グリセリン、ソルビトール等の多
価アルコール類及びソルビタンを併用しても良い。更
に、PH調整剤、防腐・防黴剤を適宜添加することがで
きる。尚、一般的には、定着性、耐擦過性を付与するた
めには樹脂が使われるが、樹脂の定着性が強いため、使
用量を多くすると、定着性、耐擦過性が向上するが、筆
跡が消しゴムで擦過しても全く消去できなくなる。逆に
筆跡が消去できるまで樹脂の使用量を少なくすると、定
着性、耐擦過性が悪くなり、両方満足させることが難し
い。しかし、定着性の補強の為に、ワックスの他に樹脂
を少量併用することはできる。
【0010】本発明の水性インキは、上記各成分をロー
ルミル、ダイノーミル、ボールミル、アトライター、サ
ンドグラインダー等の分散機を使用して分散混合するこ
とによって得られる。
【0011】
【作用】本発明が、何故紙面に筆記した筆跡が消しゴム
で容易に消去でき、且つ筆跡が指等による擦過に対して
剥離しないか次のように推察される。本発明のインキ
は、インキが乾燥したときにはワックスの被膜が着色粒
子の表面に形成されており、ワックスによる被膜の適度
の定着力と適度の滑り性により、消しゴム等による擦過
では剥離し、指等による軽度の擦過では剥離し難くなっ
ている。また、紙面に筆記し、インキが乾燥した時、紙
面の繊維の隙間より着色樹脂粒子の粒径が大きい着色樹
脂粒子が紙面上に並び、紙面の繊維の隙間に入り込まな
いため、消しゴムで擦過した時には、消去し易くなって
いると推察される。
【0012】
【実施例】以下、実施例にて本発明のインキを説明す
る。 実施例1 CMX−600RBK(W)(黒色着色済み樹脂粒子、固形分66wt%(残り 34wt%は水分)、粒径4μm以上8μm未満、平均粒径6μm、綜研化学( 株)製) 9.1重量部 WE-100(カルナバワックスエマルション、ワックス固形分30重量%、固形 分融点80〜86℃、シンエー産業(株)製) 4重量部 ケルザンAR(1%水溶液)(前述) 18重量 部 エチレングリコール 5重量部 グリセリン 5重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 水 58.7重量部 上記各成分をボールミルにて24時間分散処理して、黒
色の消去性インキを得た。
【0013】<赤色樹脂粒子1の調製>富士色素(株)
製のASレッド#575(赤色アゾ顔料とポリビニール
ブチラールのカラーチップ)12重量部をソルミックス
AP−4(変性アルコール)を88重量部に溶解する。
これを着色剤Aとする。次に着色剤Aを15重量部とケ
ミスノーMX−1000(無着色樹脂粒子、粒径9μm
以上12μm未満、平均粒径10μm、綜研化学(株)
製)60重量部とソルミックスAP−4(変性アルコー
ル)25重量部とを混合攪拌し、着色させた後、溶剤を
蒸発させ、赤色樹脂粒子1を得た。 実施例2 赤色樹脂粒子1 15重量部 エコーマグZ−10(無着色水酸化マグネシウム、粒度分布は粒径0.2μm以 上1μm未満に全粒子の約50重量%、1μm以上2μm未満に全粒子の約47 重量%、2μm以上4μm未満に全粒子の約3重量%、平均粒径1μm、タテホ 化学工業(株)製) 5重量部 サイビノールPC−10(パラフィンワックスエマルション、ワックス固形分5 0重量%、固形分融点64℃、サイデン化学(株)製) 5重量部 ジャガーHP−8(1%水溶液)(グァーガム、三晶(株)製) 15重量 部 エチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 水 44.8重量部 上記各成分を実施例1と同様になして赤色の消去性イン
キを得た。
【0014】<黒色樹脂粒子の調製>富士色素(株)製
のASブラック#810(カーボンブラックとポリビニ
ールブチラールのカラーチップ)20重量部をソルミッ
クスAP−4(変性アルコール)を80重量部に溶解す
る。これを着色剤Bとする。次に着色剤Bを15重量部
とケミスノーMX−500(無着色樹脂粒子、粒径4μ
m以上7μm未満、平均粒径5μm、綜研化学(株)
製)60重量部とソルミックスAP−4(変性アルコー
ル)25重量部とを混合攪拌し、着色させた後、溶剤を
蒸発させ、黒色樹脂粒子を得た。 実施例3 黒色樹脂粒子 10重量部 ケミスノーMR−2G(無着色樹脂粒子、粒度分布は粒径1μm未満に全粒子の 約70重量%、1μm以上5μm未満に全粒子の約70重量%、平均粒径1.0 μm、綜研化学(株)製) 7重量部 ハイテックE−1000(ポリエチレンワックスエマルション、固形分35重量 %、固形分の融点約120℃、東邦化学工業(株)製) 7.5重量部 ケルザンAR(1%水溶液)(キサンタンガム、三晶(株)製) 16重量部 エチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 プロクセルGXL(1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防腐防黴剤、ゼ ネカ(株)製) 0.2重量部 水 44.3重量部 上記各成分を実施例1と同様になして黒色の消去性イン
キを得た。
【0015】<蛍光桃色樹脂粒子の調製>日本蛍光化学
(株)製の蛍光着色剤MPI−507・C(桃色)4重
量部をソルミックスAP−4(変性アルコール)28重
量部とアセトン28重量部の混合溶剤に溶解する。これ
を着色剤Cとする。次に着色剤Cを10重量部とケミス
ノーMX−1500H(無着色樹脂粒子、粒度分布は粒
径10μm以上15μm以下に全粒子の約50重量%、
15μmを超える範囲に全粒子の約50重量%、平均粒
径15μm、綜研化学(株)製)12重量部とケミスノ
ーMX−1000(無着色樹脂粒子、粒径9μm以上1
2μm未満、平均粒径10μm、綜研化学(株)製)4
8重量部とソルミックスAP−4(変性アルコール)2
5重量部とを混合攪拌し、着色させた後、溶剤を蒸発さ
せ、蛍光桃色樹脂粒子を得た。 実施例4 蛍光桃色樹脂粒子 16重量部 ハイテックP−5043(ポリプロピレンワックスエマルション、固形分30重 量%、固形分の融点約130℃、東邦化学工業(株)製) 8重量部 ケルザンAR(1%水溶液)(前述) 18重量 部 エチレングリコール 10重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 水 47.8重量部 上記各成分を実施例1と同様になして蛍光桃色の消去性
インキを得た。
【0016】<蛍光橙色無機粒子の調製>日本蛍光化学
(株)製の蛍光着色剤MPI−504・C(橙色)4重
量部をソルミックスAP−4(変性アルコール)28重
量部とアセトン28重量部の混合溶剤に溶解する。これ
を着色剤Dとする。次に着色剤Dを10重量部とケミス
ノーMR−10G(無着色樹脂粒子、粒度分布は粒径1
μm未満に14.3重量%、1μm以上15μm以下に
66.8重量%、15μmを超える範囲に18.9重量
%、平均粒径9μm、綜研化学(株)製)45重量部と
ケミスノーMX−1000(無着色樹脂粒子、粒径9μ
m以上12μm未満、平均粒径10μm、綜研化学
(株)製)15重量部とソルミックスAP−4(変性ア
ルコール)25重量部とを混合攪拌し、着色させた後、
溶剤を蒸発させ、蛍光橙色樹脂粒子を得た 実施例5 蛍光橙色樹脂粒子 15重量部 WE−1−252(カルナバワックスエマルション、固形分40重量%、固形分 融点80〜86℃、シンエー産業(株)製) 11重量部 エチレングリコール 10重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 水 63.8重量部 上記各成分を実施例1と同様になして蛍光橙色の消去性
インキを得た。
【0017】 実施例6 CMX−600B(W)(青色着色済み樹脂粒子、固形分65wt%(残り35 wt%は水分)、粒径4μm以上8μm未満、平均粒径6μm、綜研化学(株) 製) 9.1重量部 WE−1−252(カルナバワックスエマルション、固形分40重量%、固形分 融点80〜86℃、シンエー産業(株)製) 5.2重量部 ケルザンAR(1%水溶液)(前述) 18重量 部 エチレングリコール 5重量部 グリセリン 5重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 水 57.5重量部 上記各成分を実施例1と同様になして、青色の消去性イ
ンキを得た。
【0018】 実施例7 CMX−400EGH4−R(赤色着色済み樹脂粒子、粒径2μm以上6μm未 満、平均粒径4μm、綜研化学(株)製) 6重量部 WE-100(カルナバワックスエマルション、ワックス固形分30重量%、固形 分融点80〜86℃、シンエー産業(株)製) 2重量部 ケルザンAR(1%水溶液)(前述) 15重量 部 エチレングリコール 10重量部 グリセリン 5重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 水 61.8重量部 上記各成分を実施例1と同様になして、赤色の消去性イ
ンキを得た。
【0019】 実施例8 白色粒子(エコーマグZL、無着色水酸化マグネシウム、粒度分布は粒径1μm 以上2μm未満に全粒子の約50重量%、2μm以上5μm未満に全粒子の約5 0重量%、平均粒径2μm、タテホ化学工業(株)製) 20重量部 ハイテックP−5300(ポリプロピレンワックスエマルション、固形分30重 量%、固形分の融点約140℃、東邦化学工業(株)製) 9重量部 ケルザンAR(1%水溶液)(前述) 18重量 部 エチレングリコール 10重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 水 42.8重量部 上記各成分を実施例1と同様になして白色の消去性イン
キを得た。
【0020】<黒色無機粒子の調製>前記着色剤Bを2
0重量部とエコーマグZ−10(無着色水酸化マグネシ
ウム、粒度分布は粒径0.2μm以上1μm未満に全粒
子の約50重量%、1μm以上2μm未満に全粒子の約
47重量%、2μm以上4μm未満に全粒子の約3重量
%、平均粒径1μm、タテホ化学工業(株)製)50重
量部とを混合攪拌し、着色させた後、溶剤を蒸発させ、
黒色無機粒子を得た。 比較例1 前記黒色無機粒子 6重量部 WE−1−252(カルナバワックスエマルション、固形分40重量%、固形分 融点80〜86℃、シンエー産業(株)製) 3重量部 ケルザンAR(1%水溶液)(前述) 18重量 部 エチレングリコール 10重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 水 62.8重量部 上記各成分を実施例1と同様になして黒色の消去性イン
キを得た。
【0021】<赤色樹脂粒子2の調製>前記着色剤Aを
15重量部とケミスノーMR−10G(無着色樹脂粒
子、粒度分布は粒径1μm未満に14.3重量%、1μ
m以上15μm以下に66.8重量%、15μmを超え
る範囲に18.9重量%、平均粒径9μm、綜研化学
(株)製)60重量部とソルミックスAP−4(変性ア
ルコール)25重量部とを混合攪拌し、着色させた後、
溶剤を蒸発させ、赤色樹脂粒子2を得た。 比較例2 前記赤色樹脂粒子2 10重量部 ハイテックP−5300(ポリプロピレンワックスエマルション、固形分30重 量%、固形分の融点約140℃、東邦化学工業(株)製) 5重量部 ジャガーHP−8(1%水溶液)(前述) 15重量 部 エチレングリコール 10重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 水 59.8重量部 上記各成分を実施例1と同様になして赤色の消去性イン
キを得た。
【0022】比較例3 実施例1においてWE−100の代わりにプライマルA
C−33(アクリル樹脂エマルション、ローム・アンド
・ハース・ジャパン(株)製)を用いた他は、実施例1
と同様になして黒色消去性インキを得た。
【0023】以上、実施例1〜8、比較例1〜3で得ら
れた水性インキについて、消しゴム消去性試験及び耐擦
過試験を行った。結果を表1に示す。
【0024】消しゴム消去性試験 実施例1〜4と6〜8及び各比較例の水性インキを、1
mmボールチップを使用したぺんてるハイブリットボー
ルペン(K105)に、実施例5の水性インキはぺんて
る修正筆(ZL9)にそれぞれ充填し、実施例1〜7及
び各比較例は上質紙に、実施例8は黒上質紙に螺旋書き
し筆跡が乾燥後、ぺんてるハイポリマー消しゴム(ZE
H)で荷重0.5kgにて筆跡が消去するまでの往復の
回数を測った。
【0025】筆跡耐擦過試験 上記消しゴム消去性試験で筆記した筆跡の消しゴムで消
去作業を施していない部分の筆跡を荷重0.1kgにて
指で擦過し、剥離し始めるまでの往復の回数を目視で測
定した。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
水性インキは、紙面に筆記した筆跡が、消しゴムで擦過
したとき、容易に消去でき、且つ指等による擦過では、
筆跡が剥離しない消去性インキである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水と、粒径が1μm以上15
    μm以下の範囲に全着色粒子中70重量%以上が存在す
    る着色粒子と、ワックスとを含有する消しゴム消去性水
    性インキ。
  2. 【請求項2】 前記ワックスの融点が150℃以下であ
    る請求項1に記載の消しゴム消去性水性インキ。
  3. 【請求項3】 インキ中における前記ワックスの配合量
    が、前記着色粒子に対して12重量%以上30重量%以
    下である請求項1または請求項2に記載の消しゴム消去
    性水性インキ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013103986A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Mitsubishi Pencil Co Ltd ボールペン用インク組成物
WO2014142014A1 (ja) * 2013-03-12 2014-09-18 株式会社サクラクレパス 消色性水性インキ組成物
JP2017119800A (ja) * 2015-12-29 2017-07-06 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具
WO2023054002A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 ソマール株式会社 塗料用水性樹脂組成物及び塗料

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