JP2003221543A - 筆記用消しゴム消去性水性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 - Google Patents

筆記用消しゴム消去性水性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具

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JP2003221543A
JP2003221543A JP2002025728A JP2002025728A JP2003221543A JP 2003221543 A JP2003221543 A JP 2003221543A JP 2002025728 A JP2002025728 A JP 2002025728A JP 2002025728 A JP2002025728 A JP 2002025728A JP 2003221543 A JP2003221543 A JP 2003221543A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙に筆記して得られる筆跡が消しゴムにより
色残りすることなく容易に消去でき、且つ、前記筆跡は
通常の指や紙同士の擦過程度では消去されない筆跡保持
性を共に満足させる筆記用消しゴム消去性水性インキ組
成物及びそれを内蔵した筆記具を提供する。 【解決手段】 粒子表面の少なくとも一部が粘着性を有
してなり、且つ、前記粒子の粒子分布が2μm〜20μ
mの範囲に70重量%以上含まれる顔料と粘着性樹脂か
らなる粘着性着色樹脂粒状体、或いは、粒子の粒子分布
が2μm〜20μmの範囲に70重量%以上含まれる着
色樹脂粒子及び粘着性樹脂粒子、或いは、顔料と0℃以
下の造膜膜温度又は0℃以下のガラス転移温度を有する
樹脂を含有するインキにおいて、剪断減粘性付与剤と特
定の酸化防止剤を含んでなる筆記用消しゴム消去性水性
インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は筆記用消しゴム消去
性水性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具に関す
る。更に詳細には、インキ中での気泡の発生を抑制し、
且つ、紙に筆記して得られる筆跡を消しゴムにより色残
りなく消去できる筆記用消しゴム消去性水性インキ組成
物及びそれを内蔵した筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、消しゴムにより消去できる筆
跡をもたらすインキ組成物としては、着色樹脂粒状体と
粘着性樹脂粒状体とゲル化剤を含んでなり、それぞれの
粒状体の粒子分布がいずれも2μm〜20μmの範囲に
70重量%以上含まれる筆記用消しゴム消去性水性イン
キ組成物が開示されている(特開2001−19888
号公報、特開2001−19889号公報)。更に0℃
以下の造膜温度又は0℃以下のガラス転移温度を有する
樹脂と、顔料と、水と、ゲル化剤を含んでなる、消しゴ
ム消去性水性インキ組成物が開示されている(特開平1
0−195366号公報)。前記筆記用消しゴム消去性
水性インキ組成物は、着色樹脂粒状体及び粘着性樹脂粒
状体が特定粒子径に存在するため、紙面上に形成された
乾燥後の筆跡中で粒子相互間及び粒子と紙面との間で点
接着状態で存在し、筆跡は消しゴムで容易に消去でき、
且つ、前記筆跡は通常の指や紙同士の擦過程度では消去
されない筆跡保持性を有するインキ組成物である。ゲル
化剤を含む前記インキ組成物を用いた筆記具は構造を簡
易にできる反面、インキの調整及び充填に際し、インキ
後端面にインキ中の溶剤が蒸発することを防止したり、
筆記先端部が上向き状態(正立状態)においてインキの
逆流を防止するインキの消費に伴って追従するインキ逆
流防止体(液栓)が充填されるといった特別な配慮が必
要となる。そのため、インキは外部の空気と遮断された
気密空間に存在するので、インキ中に気体が混入してい
ると、経時により気体が集まって気泡が発生し、筆記時
のインキ出に悪影響を与えると共に、筆記先端部に気泡
が存在すると筆記不能になる恐れがある。前記問題を解
決するため、機械的にインキ中の気体を取り除く脱泡処
理が主に行なわれるが、それだけでは不十分であるの
で、酸化防止剤を添加してインキ中の気体を化学的に除
去する方法が開示されている。しかし、前記酸化防止剤
として先に開示されている、アスコルビン酸誘導体(特
公平7−113101号公報)、α−トコフェロール
(特開平10−330672号公報)、カテキン類(特
開平10−298483号公報)、ピロガロール等のポ
リフェノール類(特開2001−81389号公報)等
を用いた場合、紙面にインキが転写されたときに酸化防
止剤が紙内部に浸透してしまい、筆跡を消しゴムで消去
したとしても、着色剤は取り除けるが、酸化防止剤の色
調による残像が形成されることになる。それ故に前記酸
化防止剤は、消しゴム消去性インキに適しているとは言
い難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、前
記した従来の消しゴム消去性インキ組成物について更に
鋭意検討した結果、消しゴム消去性インキに適したイン
キ中の気体を化学的に除去する特定の化合物を用いるこ
とによって、良好な経時性能、筆記性能を得ることがで
きることを見出して本発明を完成させた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、顔料を含む着
色樹脂粒状体、染料を含む着色樹脂粒状体、金属光沢顔
料から選ばれる着色剤と、粘着性樹脂粒状体と、水と、
水溶性極性溶剤と、酸化防止剤と、剪断減粘性付与剤と
から少なくともなり、前記酸化防止剤が、モノ又はジア
ルキルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、亜ジチオン酸
塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、二酸化チ
オ尿素のいずれかであり、前記着色剤と、粘着性樹脂粒
状体の粒子分布がいずれも2μm〜20μmの範囲に7
0重量%以上含まれる筆記用消しゴム消去性水性インキ
組成物を要件とする。
【0005】更に本発明は、顔料と粘着性樹脂からなる
着色樹脂粒子表面の少なくとも一部が粘着性を有してな
り、且つ、前記粒子の粒子分布が2μm〜20μmの範
囲に70重量%以上含まれる粘着性着色樹脂粒状体と、
水と、水溶性極性溶剤と、酸化防止剤と、剪断減粘性付
与剤とから少なくともなり、前記酸化防止剤が、モノ又
はジアルキルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、亜ジチオ
ン酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、二酸
化チオ尿素のいずれかである筆記用消しゴム消去性水性
インキ組成物を要件とする。更には、前記酸化防止剤を
インキ組成物中0.01〜5重量%含んでなることを要
件とする。
【0006】更に本発明は、顔料と0℃以下の造膜温度
若しくは0℃以下のガラス転移温度を有する樹脂と、水
と、水溶性極性溶剤と、酸化防止剤と、剪断減粘性付与
剤とから少なくともなり、前記酸化防止剤が、モノ又は
ジアルキルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、亜ジチオン
酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、二酸化
チオ尿素のいずれかである筆記用消しゴム消去性水性イ
ンキ組成物を要件とする。更には、前記筆記用消しゴム
消去性水性インキにおいて、100rpmでの粘度が2
5〜160mPa・s(EMD型粘度計25℃の値)で
あり、且つ、剪断減粘指数が0.1〜0.7を示すこと
を要件とする。更には、前記筆記用消しゴム消去性水性
インキを、インキ収容管内に直接収容してなる筆記具を
要件とする。
【0007】本発明は大別すると三つの構成を異にする
発明からなる。そのうち、顔料を含む着色樹脂粒状体、
染料を含む着色樹脂粒状体、金属光沢顔料から選ばれる
着色剤と、粘着性樹脂粒状体と、水と、水溶性極性溶剤
と、酸化防止剤と、剪断減粘性付与剤とから少なくとも
なり、前記酸化防止剤が、モノ又はジアルキルヒドロキ
シルアミン、亜硫酸塩、亜ジチオン酸塩、チオ硫酸塩、
亜リン酸塩、次亜リン酸塩、二酸化チオ尿素のいずれか
であり、前記着色剤と、粘着性樹脂粒状体の粒子分布が
いずれも2μm〜20μmの範囲に70重量%以上含ま
れる筆記用消しゴム消去性水性インキ組成物について説
明する。
【0008】前記着色剤は目視可能な筆跡を与えるため
の着色された粒状体であり、且つ、紙への浸透を防ぐた
めにその粒子分布が2μm〜20μmの範囲に70重量
%以上含まれることを必要とする。前記着色樹脂粒状体
は、樹脂粒子中に顔料が均質に分散された着色樹脂粒状
体、樹脂粒子の表面が顔料で被覆されている着色樹脂粒
状体が挙げられる。
【0009】前記着色樹脂粒状体を構成する樹脂類とし
ては、ポリスチレン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ベンゾグ
アナミン樹脂、ポリアミド、ウレタン樹脂、ポリメチル
メタクリレート、アクリル−ウレタン共重合体、フェノ
ール樹脂、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、スチ
レン−アクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等が挙げら
れる。前記樹脂を着色する顔料としては、アゾ系、アン
スラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオインジゴ系、金属
錯塩系、フタロシアニン系、ペリノン系、ペリレン系、
ジオキサジン系及びキナクリドン系の有機顔料、カーボ
ンブラック、アニリンブラック、群青、黄鉛、酸化チタ
ン、酸化鉄等の無機顔料が挙げられる。これらの顔料は
適宜必要に応じて1種類又は2種類以上を混合して用い
ることができる。更には、特殊な顔料として蛍光顔料、
金属粉顔料、パール顔料、蓄光顔料、可逆性熱変色顔
料、導電性顔料等を挙げることもできる。なお、前記顔
料類は、該モノマー等の溶液への分散性を向上する目的
で、従来公知の種々の方法により表面処理されたもので
あってもよい。前記着色樹脂粒状体は、従来より公知の
粉砕法、重合法及びスプレードライ法等の製造方法を利
用して得ることができる。前記重合法として具体的に
は、懸濁重合法、懸濁重縮合法、分散重合法、乳化重合
法等が挙げられ、マイクロカプセル化法を用いることも
できる。本発明に用いられる大部分が2〜20μmの粒
子径を有する着色粒状体を得るためには粉砕法、懸濁重
合法、懸濁重縮合法、分散重合法が好適に用いられ、更
に好適には、懸濁重合法、粉砕法が用いられる。
【0010】尚、前記着色樹脂粒状体として顔料を媒体
中に分散させてなる着色体を公知のマイクロカプセル化
法により樹脂壁膜形成物質からなる殻体に内包又は固溶
体化させたマイクロカプセル顔料を用いることもでき
る。前記殻体を形成する壁膜形成物質としては、ゼラチ
ン、シェラック、アラビアガム、ロジン、ロジンエステ
ル、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
パラフィン、トリステアリン、ポリビニルアルコール、
ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル系樹脂、ビニ
ル系樹脂、ポリイソブテン、ポリウレタン、ポリブタジ
エン、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン、メラミン
樹脂等を単独又は混合して使用することができる。適用
できるマイクロカプセル化法としては、コアセルベーシ
ョン法、インサイチュー重合法、界面重合法、液中硬化
被膜法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離
法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライ
イング法等が挙げられる。
【0011】前記着色樹脂粒状体は、樹脂粒子中に染料
が均質又は不均質に分散又は溶解された着色樹脂粒状体
が挙げられる。尚、染料が樹脂中で会合したり、或い
は、偏在して発色を損なうことを防止するため、樹脂中
に均質に溶解することが好ましい。
【0012】染料を含む着色樹脂粒状体には、特に熱硬
化性樹脂が好ましく用いられる。前記熱硬化性樹脂とし
ては、エポキシ系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、
キシレン系樹脂、トルエン系樹脂、グアナミン系樹脂、
メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、
アルキッド系樹脂、アミド系樹脂、イミド系樹脂、ポリ
アミドエステル系樹脂、尿素系樹脂、シリコーン系樹
脂、不飽和ポリエステル系樹脂等が挙げられる。前記熱
硬化性樹脂は、熱可塑性樹脂と比較して耐溶剤性、耐熱
性に優れると共に、含有される染料の耐移行性にも優れ
ており、よって、含有させる染料の溶出を抑制でき、筆
跡を消去させる本発明の消しゴム消去性インキ組成物の
着色剤として好適である。また、前記熱硬化性樹脂のう
ち、グアナミン系樹脂或いはメラミン系樹脂は、含有さ
せる染料の溶出を妨げる機能に優れているため、好適に
用いられる。
【0013】前記樹脂を着色する染料としては、酸性染
料、塩基性染料、直接染料、油溶性染料が挙げられる。
前記染料のうち、塩基性染料は、酸性染料や直接染料と
比較して、熱硬化性樹脂と結合し易く、インキ組成物中
で染料の溶出を生じ難いため、特に好適に用いられる。
前記酸性染料としては、ニューコクシン(C.I.16
255)、タートラジン(C.I.19140)、アシ
ッドブルーブラック10B(C.I.20470)、ギ
ニアグリーン(C.I.42085)、ブリリアントブ
ルーFCF(C.I.42090)、アシッドバイオレ
ット6BN(C.I.43525)、ソルブルブルー
(C.I.42755)、ナフタレングリーン(C.
I.44025)、エオシン(C.I.45380)、
フロキシン(C.I.45410)、エリスロシン
(C.I.45430)、ニグロシン(C.I.504
20)、アシッドフラビン(C.I.56205)等を
例示できる。塩基性染料としては、クリソイジン(C.
I.11270)、メチルバイオレットFN(C.I.
42535)、クリスタルバイオレット(C.I.42
555)、マラカイトグリーン(C.I.4200
0)、ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、
ローダミンB(C.I.45170)、アクリジンオレ
ンジNS(C.I.46005)、メチレンブルーB
(C.I.52015)等を例示できる。また、蛍光性
塩基染料としては、C.I.BASIC YELLOW
1、C.I.BASIC YELLOW 9、C.
I.BASIC YELLOW 35、C.I.BAS
IC YELLOW 40、C.I.BASIC RE
D1、C.I.BASIC RED 1─1、C.I.
BASIC RED 2、C.I.BASIC RED
12、C.I.BASIC RED 13、C.I.
BASIC RED 14、C.I.BASIC RE
D 15、C.I.BASIC RED 36、C.
I.BASIC VIOLET 7、C.I.BASI
C VIOLET 10、C.I.BASIC VIO
LET 11、C.I.BASIC VIOLET 1
5、C.I.BASIC VIOLET16、C.I.
BASIC VIOLET 27、C.I.BASIC
ORANGE 15、C.I.BASIC ORAN
GE 22、C.I.BASICBLUE 1、C.
I.BASIC BLUE 3、C.I.BASIC
BLUE 7、C.I.BASIC BLUE 9、
C.I.BASIC GREEN 1等を例示できる。
前記直接染料としては、コンゴーレッド(C.I.22
120)、ダイレクトスカイブルー5B(C.I.24
400)、バイオレットBB(C.I.27905)、
ダイレクトディープブラックEX(C.I.3023
5)、カヤラスブラックGコンク(C.I.3522
5)、ダイレクトファストブラックG(C.I.352
55)、フタロシアニンブルー(C.I.74180)
等を例示できる。前記油溶性染料としては、C.I.S
OLVENT BLACK 7、C.I.SOLVEN
T BLACK 123、C.I.SOLVENT B
LUE2、C.I.SOLVENT BLUE 25、
C.I.SOLVENT BLUE 55、C.I.S
OLVENT BLUE 70、C.I.SOLVEN
T RED 8、C.I.SOLVENT RED 4
9、C.I.SOLVENT RED 100、C.
I.SOLVENT VIOLET 8、C.I.SO
LVENT VIOLET 21、C.I.SOLVE
NT GREEN3、C.I.SOLVENT GRE
EN 3、C.I.SOLVENT YELLOW 2
1、C.I.SOLVENT YELLOW 44、
C.I.SOLVENT YELLOW 61、C.
I.SOLVENT ORANGE 37等を例示でき
る。
【0014】前記着色樹脂粒状体に含まれる染料の重量
比率としては、0.1〜20重量%であることが好まし
い。0.1重量%未満では所望の色調を呈する筆跡が得
られ難く、また、20重量%を越えると溶出の度合いが
激しくなり、筆跡の十分な消去性が得られ難くなる。ま
た、前記着色樹脂粒状体中には、所望により顔料を添加
することもできるし、別途調製した粒子分布が2μm〜
20μmの範囲に70重量%以上含まれる顔料を含む着
色樹脂粒状体を添加することもできる。
【0015】前記熱硬化性樹脂から形成される着色樹脂
粒状体は、従来より公知の粉砕法、重合法及びスプレー
ドライ法等の製造方法を利用して得ることができる。前
記重合法として具体的には、懸濁重合法、懸濁重縮合
法、分散重合法、乳化重合法等が挙げられる。本発明に
用いられる大部分が2〜20μmの粒子径を有する着色
樹脂粒状体を得るためには粉砕法、懸濁重合法、懸濁重
縮合法、分散重合法が好適に用いられ、更に好適には、
懸濁重合法、粉砕法が用いられる。
【0016】前記熱硬化性樹脂から形成される着色樹脂
粒状体を粉砕法によって微粒子状に調製する方法につい
て説明すると、本発明においては、バルクの形態で重縮
合された熱硬化性着色樹脂のブロックを粗く粉砕した
後、更に粉砕機によって微粒子化する方法が挙げられ
る。
【0017】前記金属光沢顔料としては、アルミニウム
や真鍮等の金属光沢顔料、天然雲母や合成雲母の表面を
酸化チタンで被覆した真珠光沢性を有する金属光沢顔
料、酸化アルミニウムや偏平状ガラス片を表面を酸化チ
タンで被覆した真珠光沢性を有する金属光沢顔料、透明
性樹脂層を複数積層した虹彩性フィルムを細かく裁断し
た虹彩性を有する金属光沢顔料、透明又は着色透明フィ
ルムに金属蒸着膜を形成した金属光沢顔料等を例示でき
る。更に、アルミニウムや真鍮等の金属光沢顔料を用い
る場合、前記金属光沢顔料の表面を透明又は着色透明性
樹脂で被覆した顔料が好適に用いられる。前記透明又は
着色透明性樹脂で被覆した金属光沢顔料を用いることに
より、インキ組成物中での安定性に優れる。前記透明又
は着色透明性樹脂で被覆した金属光沢顔料として、具体
的には、偏平状金属粉の両面を透明又は着色透明性の樹
脂フィルムで被覆したものを例示できる。又、前記粒子
径分布の金属光沢顔料を用いることにより、例えば、粒
子径の小さい金属光沢顔料を樹脂中に分散して形成した
金属光沢調樹脂粒状体を用いた系と比較して、金属光沢
性に優れるため、光輝性に富む筆跡が得られる。
【0018】次に、前記着色剤と併用してインキ組成物
中に添加される粘着性樹脂粒状体について説明する。前
記粘着樹脂粒状体は、紙面に対し接着又は粘着性を示さ
ない前記着色樹脂粒状体を紙面に接着させ、耐軽擦過性
を付与すると共に消しゴムでの消去性を付与する役割を
有する。粘着樹脂粒状体自体の粘着力とインキ組成中に
おける配合量は消しゴム消去性と耐軽擦過性を満たす良
好な範囲で決定される。粘着性樹脂粒状体についても紙
面への浸透を防止、低減させるためにその粒子分布は2
μm〜20μmの範囲に70重量%以上含まれることを
必要とする。前記粘着性樹脂粒状体は、少なくとも表層
部が粘着性を有していれば特に製造方法に制約を受ける
ものではなく、従来公知の樹脂粒子合成方法を用いるこ
とができる。
【0019】粘着性樹脂粒状体の具体的な形態として
は、粘着性樹脂粒状体を形成する樹脂の全体が粘着性を
有する均質ポリマー組成物であるもの、粘着性樹脂粒状
体の全表面が粘着性を有するポリマー組成物で被覆され
たもの、粘着性樹脂粒状体が多層構造状のもので、少な
くとも表面の一部が粘着性を有するもの、粘着性樹脂粒
状体の少なくとも表面の一部が連続又は非連続状態の粘
着性を有するポリマー組成物で構成されたものが挙げら
れる。
【0020】前記の粘着性樹脂粒状体を得る方法として
は、懸濁重合法、懸濁重縮合法、懸濁付加反応法、シー
ド重合法、分散重合法、液中溶媒蒸発法等が適用でき
る。粒状体を形成する樹脂の全部が粘着性を有する均質
ポリマー組成のものを得るには、主として懸濁重合法、
分散重合法、シード重合法、液中溶媒蒸発法が適用で
き、一方、粒状体が多層構造状であるものを得るには、
懸濁重合法、懸濁重縮合法、懸濁付加反応法、シード重
合法、分散重合法、液中溶媒蒸発法を適宜組み合わせた
り、二次処理的な表面改質の手段を適用することができ
る。前記多層構造の例としては、中心部が硬質で表層部
が粘着性を有するものが挙げられる。粘着性付与のため
の二次処理とは、粘着性の有無に関わらず得られた一次
粒子に対して、更に前記一次粒子を改質して粘着性を付
与する処理をいう。
【0021】尚、粘着性樹脂粒状体を調製する方法とし
ては懸濁重合法、分散重合法、シード重合法から選ばれ
る少なくとも1つの重合法より調製されることが好まし
く、これらの重合法のうちシード重合法及び分散重合法
は、シャープな粒子分布曲線を示す粒状体(粒子分布の
狭い粒状体)を得ることができることから、反応後の分
級処理を実質上省略することもできるためより好まし
い。
【0022】前記粘着性樹脂粒状体が示す粘着性とは、
それ自体が消しゴムでの摩擦により除去可能であり、且
つ、軽擦過に対して必要最低限の粘着力を示す程度を意
味する。即ち、粘着力が強すぎれば消しゴムでの消去性
が低下したり、あるいは消去時に消しゴムでの強い摩擦
力を要する。逆に、粘着力が弱すぎれば軽擦過により粘
着性樹脂粒状体は容易に剥離するため、良好な消しゴム
消去性と耐軽擦過性を満たすように粘着力を調整するこ
とが必要である。粘着性樹脂粒状体に好適な粘着性を付
与する指標として、得られた粘着性樹脂粒状体のガラス
転移点が40℃未満であることが好ましく、より好まし
くは20℃未満である。ガラス転移点が40℃を越える
粘着性樹脂を用いると概して室温条件下において粘着性
の程度が弱く、耐軽擦過性を伴ない難くなる。
【0023】粘着性樹脂粒状体の調製に用いられるポリ
マー類としては粘着性を有していれば特に限定されない
が、具体的なポリマーを例示すると、アクリル酸エステ
ル樹脂、アクリルスチレン共重合樹脂、アクリル酸エス
テル共重合樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、メタクリ
ル酸エステル共重合樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、エ
チレンアクリル共重合樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエス
テル樹脂、アルキッド樹脂等が挙げられる。
【0024】本発明の粘着性樹脂粒状体の粘着性の調整
方法としては、(1)潜在的に粘着性を有するモノマー
類の種類を変えたり、混合して粘着性樹脂を得たり、
(2)多官能性モノマー(架橋性モノマー)の量を調整
することによって所望の粘着性を有する樹脂を得ること
ができるが、更に、粘着性を調節するためにロジン、ロ
ジン誘導体、クマロン・インデン樹脂、ポリテルペン樹
脂、非反応性フェノール樹脂、石油系炭化水素樹脂等の
粘着性付与剤を添加することもできる。また、ミネラル
オイル、液状ポリブテン、ラノリン、二塩基酸エステル
等の可塑剤、顔料や体質顔料等を適宜加えてもよい。
【0025】次に前記着色剤と粘着性樹脂粒状体を前述
した粒子分布に調整する方法について説明する。着色剤
は湿式分級法や乾式分級法によって所望の粒子分布に調
整することができる。湿式分級法としては、水等の媒体
中に前記粒状体を分散した後、遠心沈降法、又は、自然
沈降法により粒子を分級する方法が適用できる。又、粗
大粒子の除去には、ろ紙、フィルター等によるろ過処理
も効果的である。一方、乾式分級法は、乾燥状態にした
粒状体をバリアブルインパクター、サイクロン、クラシ
クロン、ターボクラシファイアー、ミクロンセパレータ
ー等の機具を用いて分級する方法が適用できる。所望の
粒度分布が得られるように分級を複数回繰り返し行って
もよい。なお、乾式分級法は電子写真用のコピー用トナ
ーの分級方法にも用いられている。かかる分級方法から
単一或いは複数の方法を用いて粒子分布が2μm〜20
μmの範囲に70重量%以上が含まれる粒状体が得られ
る。更に、狭い粒径範囲内に粒子の量を集中させた、粒
子径がより均一な粒状体を得るためには、上記分級をく
り返したり、不要な粒子範囲部分を拡大する方法が挙げ
られる。
【0026】一方、粘着性樹脂粒状体は室温下で粘着性
を有するため、乾式分級は概して適用が困難である。そ
のためできるかぎり粒子調製段階で2μm〜20μmの
範囲に70重量%以上が含まれるように前記粒状体を調
製することが好ましい。仮に分級が必要な場合は、湿式
分級法が適用でき、ろ紙、フィルター等によるろ過処
理、及び遠心沈降法などが適している。
【0027】次にインキ組成中における、着色剤及び粘
着性樹脂粒状体の配合重量及びこれらの重量比率につい
て説明する。インキ組成物中のそれぞれの粒状体の配合
量は、着色樹脂粒状体が5〜30重量%、粘着性樹脂粒
状体が0.5〜15重量%であり、且つ、着色剤と粘着
性樹脂粒状体の重量比率が着色剤100に対して粘着性
樹脂粒状体2〜200であることが好ましい。着色剤が
5重量%未満では良好な色濃度が得られず、30重量%
を越えるとインキ組成物中での固形分比率が高くなり、
円滑なインキの吐出を妨げ易くなる。粘着性樹脂粒状体
が0.5重量%未満では良好な耐軽擦過性が得られず、
15重量%を越えると良好な消しゴム消去性が得られ難
くなることがある。又、着色剤との配合比率が2未満で
は、良好な耐軽擦過性が得られず、200を越えると良
好な消しゴム消去性が得られ難くなることがある。
【0028】次に、顔料と粘着性樹脂からなる着色樹脂
粒子表面の少なくとも一部が粘着性を有してなり、且
つ、前記粒子の粒子分布が2μm〜20μmの範囲に7
0重量%以上含まれる粘着性着色樹脂粒状体と、水と、
水溶性極性溶剤と、酸化防止剤と、剪断減粘性付与剤と
から少なくともなり、前記酸化防止剤が、モノ又はジア
ルキルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、亜ジチオン酸
塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、二酸化チ
オ尿素のいずれかである筆記用消しゴム消去性水性イン
キ組成物について説明する。
【0029】以下に粘着性着色樹脂粒状体について説明
する。粘着性着色樹脂粒状体はそれ自体が粘着と着色の
2つの機能を有するものである。前記粘着性着色樹脂粒
状体が示す粘着性とは、粒状体が消しゴムでの摩擦によ
り除去可能であり、且つ、軽擦過に対して必要最低限の
粘着力を示す程度を意味する。即ち、粘着力が強すぎれ
ば消しゴムでの消去性が低下したり、あるいは消去時に
消しゴムでの強い摩擦力を要する。逆に、粘着力が弱す
ぎれば軽擦過により容易に剥離するため、良好な消しゴ
ム消去性と耐軽擦過性を満たすように粘着力を調整する
ことが必要である。尚、前記粘着性着色樹脂粒状体の粘
着性は、粘着性樹脂のガラス転移点(Tg)のみによっ
て決定されるものではない。粘着性を決定する要因は一
般的に様々な要因からなり、主な要因としては樹脂自体
の特性、例えば、結晶性、流動性、ガラス転移点、分子
量、架橋密度等が挙げられ、多くの要因が複雑に関与し
ている。一例として、ガラス転移点が−58℃のスチレ
ン−ブタジエンゴム(SBR)のラテックスは室温下で
全く粘着性を有さず、ゴム質で脆い性質を示す。一方、
ガラス転移点が−45℃のポリアクリル酸ブチルは室温
下で強い粘着性を示す。前記のように、樹脂の粘着性は
必ずしもガラス転移点に依存するものではない。
【0030】前記粘着性着色樹脂粒状体は、顔料を含む
着色樹脂粒子の表面の少なくとも一部が粘着性を有する
粒子であれば特に製造方法は制約を受けるものではな
く、従来公知の樹脂粒子合成技術を用いて得ることがで
きる。粘着性着色樹脂粒状体の形態としては、着色樹脂
粒状体を形成する樹脂の全部が粘着性を有する均質ポリ
マー組成物であるもの、着色樹脂粒状体の全表面が粘着
性を有するポリマー組成物で被覆されたもの、着色樹脂
粒状体の表面の一部が連続又は非連続状態の粘着性を有
するポリマー組成物で構成されたものが挙げられる。前
記の粘着性着色樹脂粒状体を得る方法としては、懸濁重
合法、懸濁重縮合法、懸濁付加反応法、シード重合法、
分散重合法、液中乾燥法が適用できる。着色樹脂粒状体
を形成する樹脂の全部が粘着性を有する均質ポリマー組
成であるものを得るには、主として懸濁重合法、液中溶
媒蒸発法が適用でき、一方、着色樹脂粒状体の全表面又
は表面の一部が連続又は非連続状態で粘着性を有するポ
リマー組成であるものを得るには、懸濁重合法、懸濁重
縮合法、懸濁付加反応法、シード重合法、分散重合法、
液中溶媒蒸発法を適宜組み合わせたり、二次処理的な表
面改質の手段を適用することができる。
【0031】粘着性着色樹脂粒状体に好適な粘着性を付
与する指標として、得られた粘着性着色樹脂粒状体のガ
ラス転移点が40℃未満であることが好ましい。40℃
以上の粘着性樹脂を用いると室温条件下において粘着性
の程度が弱く、耐軽擦過性を満たすことができない。
【0032】本発明の粘着性着色樹脂粒状体の粘着性の
調整方法としては、(1)粘着性を有するモノマー類の
種類を変えたり、二種以上のモノマーを混合したり、
(2)多官能性モノマー(架橋性モノマー)の量を調整
することによって所望の粘着性を有する樹脂を得ること
ができるが、更に、粘着性を調節するためにロジン、ロ
ジン誘導体、クマロン・インデン樹脂、ポリテルペン樹
脂、非反応性フェノール樹脂、石油系炭化水素樹脂等の
粘着性付与剤を添加することもできる。また、ミネラル
オイル、液状ポリブテン、ラノリン、二塩基酸エステル
等の可塑剤、顔料や体質顔料等を適宜加えてもよい。
【0033】次に、粘着性着色樹脂粒状体の粒子径につ
いて説明する。本発明の筆記用消しゴム消去性インキ組
成物に適用される粘着性着色樹脂粒状体は2〜20μm
の範囲に70重量%が含まれる粒子分布を有する必要が
あり、好ましくは2μm〜15μmの範囲に80重量%
以上が含まれる。前記粘着性着色樹脂粒状体の粒子径と
消しゴム消去性は密接な関係にあり、2μmより小さい
粒子の割合が多いと前述のように、紙の繊維間に浸透す
る割合が顕著に多くなり、良好な消しゴム消去性が得ら
れない。一方、20μmより大きい粒子の割合が多くな
ると、手や指での擦過で剥離し易くなり、満足な耐軽擦
過性が得られにくく、さらに各種筆記具のインキ導出
部、例えば繊維ペン、プラスチックペン、フェルトチッ
プ、ボールチップからインキが円滑に導出し難くなる。
前述の各重合法によって得られた粘着性着色樹脂粒状体
は粒子分布が前記の粒子径の範囲を満たすように乾式分
級や遠心沈降法などの湿式分級を所望により行なうこと
ができる。粘着性着色樹脂粒状体は常温下で粘着性を有
するため、粒状体の合一を防止するために、ろ過や遠心
沈降分離等の湿式条件下の分級が好ましい。
【0034】本発明の粘着性着色樹脂粒状体は着色手段
として顔料が用いられ、着色方法としては、顔料を分散
剤の存在下でモノマー、オリゴマー、プレポリマー又は
ポリマー中に、所望に応じて溶剤を加えて顔料を分散す
る。その後、各々の反応形態によって顔料を含んだ粘着
性着色樹脂粒状体が調製される。顔料は粒状体中に均一
に分散していてもよいし、粒状体中で局在化した不均一
なものであってもよい。
【0035】前記粘着性着色樹脂粒状体はインキ組成物
中5〜35重量%の範囲で添加されることが好ましい。
5重量%未満では良好な色濃度が得られず、35重量%
を越えるとインキ組成物中での固形分比率が高くなり、
円滑なインキの吐出を妨げがちである。従って、添加量
については前記範囲内で粘着性着色樹脂粒状体自体の色
濃度や使用目的に応じて適宜決めることができる。前記
粘着性着色樹脂粒状体は粘着性、色調、色濃度、粒子径
分布の異なる2種類以上の粘着性着色樹脂粒状体を所望
に応じて混合して使用することもできる。更に、粘着性
着色樹脂粒状体中に含まれる顔料の重量比率は、2〜3
0重量%であることが好ましい。特に顔料が均質に分散
された粘着性着色樹脂粒状体の場合は30重量%を越え
ると粒状体の調整、特に粒子径の調整ができ難くなる。
一方、2重量%未満では良好な色濃度を示す筆跡が得ら
れ難い。非均質形態の粘着性着色樹脂粒状体について
も、一次粒子の調整時に同様の条件が適用される。又、
本発明のインキ組成物には該粘着性着色樹脂粒状体と同
様の粒子径分布をもつ粘着性を有さない着色粒状体を補
色や粘着性を調節するために重量比で粘着性着色樹脂粒
状体100に対して40以内の比率で所望に応じて添加
することができる。
【0036】次に、顔料と0℃以下の造膜温度若しくは
0℃以下のガラス転移温度を有する樹脂と、水と、水溶
性極性溶剤と、酸化防止剤と、剪断減粘性付与剤とから
少なくともなり、前記酸化防止剤が、モノ又はジアルキ
ルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、亜ジチオン酸塩、チ
オ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、二酸化チオ尿素
のいずれかである筆記用消しゴム消去性水性インキ組成
物について説明する。
【0037】前記樹脂の具体例としては、天然ゴム、ス
チレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニ
トリルとブタジエンとの共重合物であるニトリルゴム、
イソブチレンとイソプレンとの共重合物であるブチルゴ
ム、シス−1,4−ポリイソプレン、アクリル酸の各種
エステルのゴム状重合体(アクリルゴム)、多硫化系ゴ
ム、エチレン−プロピレンゴム、ウレタンゴムなどのゴ
ム状物質、スチレン−アクリロニトリル共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重合体、ア
クリロニトリル−塩化ビニリデン共重合体などのアクリ
ロニトリル系共重合体、塩化ビニル系重合体、塩化ビニ
リデン系重合体などのビニル塩化物重合体、酢酸ビニル
重合体、酢酸ビニル−エチレン重合体、酢酸ビニル−エ
チレン−塩化ビニル重合体、酢酸ビニルマレート重合体
などの酢酸ビニル系共重合体、ポリブテン、ポリエチレ
ンなどのポリオレフィン等があり、一種若しくは二種以
上混合して用いることができる。
【0038】インキ組成物中における樹脂の配合量は、
2〜50重量%、好ましくは20〜30重量%の範囲で
使用される。樹脂量が2重量%未満ではインキ消去性を
発揮することができず、また、樹脂量が50重量%を越
えると、筆記中に樹脂の造膜に伴う糸引きが発生し易く
なる。
【0039】前記顔料としては、前述の有機顔料、無機
顔料、蛍光顔料、蓄光顔料、金属光沢顔料、可逆性熱変
色顔料、導電性顔料等を用いることができるが、粒子径
は10μm以下であることが好ましい。10μmを越え
ると、筆記具のチップ内で目詰まりをおこし、インキの
流出ができなくなり、筆記不良をおこす。
【0040】前記剪断減粘性付与剤としては、従来公知
の化合物を用いることが可能であり、キサンタンガム、
ウエランガム、構成単糖がグルコースとガラクトースの
有機酸修飾ヘテロ多糖体であるサクシノグリカン(平均
分子量約100乃至800万)、グアーガム、ローカス
トビーンガム及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロ
ース、アルギン酸アルキルエステル類、メタクリル酸の
アルキルエステルを主成分とする分子量10万〜15万
の重合体、グルコマンナン、寒天やカラゲニン等の海藻
より抽出されるゲル化能を有する炭水化物、ベンジリデ
ンソルビトール及びベンジリデンキシリトール又はこれ
らの誘導体、架橋性アクリル酸重合体等を例示でき、単
独或いは混合して使用することができる。更に、剪断減
粘性付与剤としてポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレ
ンヒマシ油類、ポリオキシエチレンラノリン・ラノリン
アルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、
脂肪酸アミド類等から選ばれるHLB値が8〜12の範
囲のノニオン系界面活性剤、ジアルキル又はジアルケニ
ルスルホコハク酸の中和物、N−アルキル−2−ピロリ
ドンとアニオン系活性剤の混合物、ポリビニルアルコー
ルとアクリル系樹脂の混合物等を例示でき、単独或いは
混合して使用することができる。前記剪断減粘性付与剤
はインキ組成物中0.1〜20重量%の範囲で用いるこ
とが好ましい。
【0041】特に本発明のインキ組成物をボールペンに
適用する場合には、比較的大きな粒状体を用いるため
に、インキ組成物中で粒状体が沈降しやすい性質があ
る。そのため、インキ組成物中に剪断減粘性付与剤を添
加して、得られたインキ組成物の25℃におけるEMD
型粘度計を用いた100rpmの粘度が25〜160m
Pa・sであり、且つ、剪断減粘指数が0.1〜0.7
であれば粒状体の沈降、分離もなく経時的に安定な筆記
具を得ることができる。前記100rpmにおけるイン
キ粘度が160mPa・sを越えるとインキ吐出性が低
下して、筆記不能になったり、かすれを生じる。また、
25mPa・s未満では粒状体の分散安定性が充分に保
てない。即ち、剪断減粘指数が前記範囲外では剪断減粘
性による効果が適正でなく、粘着性着色樹脂粒状体の分
離防止、インキ吐出性及び筆跡性能に支障を来す。尚、
前記におけるインキの剪断減粘指数は、剪断応力値
(T)及び剪断速度値(j)の如き粘度計による流動学
測定から得られる実験式(T=Kjn :K及びnは計算
された定数である)に当てはめることによって計算され
るn値である。
【0042】前記酸化防止剤は、インキ組成物中に添加
することにより、良好な酸素吸収能を発現するので、イ
ンキ中での気泡の発生を抑制することができる。前記酸
化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ノル
ジヒドログアヤレチック酸、フラボノイド、ブチルヒド
ロキシアニソール、コウジ酸、α−グルコシルルチン、
オキシム誘導体、ホスホン酸塩、ホスフィン酸塩、モノ
又はジアルキルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、亜ジチ
オン酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、二
酸化チオ尿素、没食子酸プロピルなどの油脂類等の酸化
防止剤、または、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ブチ
ルフェノール)のフェノール系酸化防止剤、更には、硫
黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤等が挙げられる。消
しゴム消去性インキ組成物中において特に好ましい酸化
防止剤は、色残りすることなく良好な消去性を与え、長
期的に顕著な気体除去機能を示すものであり、具体的に
は、モノ又はジアルキルヒドロキシルアミン、亜硫酸
塩、亜ジチオン酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リ
ン酸塩、二酸化チオ尿素が挙げられる。これらの酸化防
止剤のうち、一種又は二種以上選ばれて添加される。添
加量としては、インキ組成物中0.01〜5重量%が好
ましい。
【0043】前記水溶性極性溶剤は、筆記先端でのイン
キの乾燥抑制、筆跡の耐水性の付与等の目的で用いられ
る。水溶性極性溶剤としては水に相溶性のある従来汎用
の溶剤が全て有効であり、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プ
ロパンジオール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、チオジエチレングリ
コール、ソルビトール、グリセリン、ポリエチレングリ
コール等の多価アルコール、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエタノールアミン、2−ピロリドン、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド等を一種又
は二種以上併用して用いることができ、添加量はインキ
組成物中2〜35重量%が好ましい。
【0044】また、所望に応じて防腐剤、消泡剤、安定
剤、潤滑剤、PH調整剤、界面活性剤等の慣用の添加剤
を添加することもできる。前記添加剤は、PH調整剤と
して、炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、酢酸ソーダ
等の無機塩類、水溶性のアミン化合物等の有機塩基性化
合物が適用できる。防錆剤としてベンゾトリアゾール、
トリルトリアゾール、ジシクロヘキシルアンモニウムナ
イトライト、ジイソプロピルアンモニウムナイトライ
ト、サポニン等が使用できる。防腐剤、防黴剤として
は、石炭酸、1,2−ベンズチアゾリン3−オンのナト
リウム塩、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウ
ム、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸プロピ
ル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスル
フォニル)ピリジン等が使用できる。湿潤剤としては、
尿素、ノニオン系界面活性剤、ソルビット、マンニッ
ト、ショ糖、ぶどう糖、還元デンプン加水分解物、ピロ
リン酸ナトリウム等が使用できる。その他、インキの浸
透性向上剤としてのフッ素系界面活性剤やシリコン系、
ノニオン、アニオン、カチオン系の界面活性剤、ジメチ
ルポリシロキサン等の消泡剤、分散剤等を使用してもよ
い。潤滑剤としては、金属石鹸、ポリアルキレングリコ
ール脂肪酸エステル、エチレンオキサイド付加型カチオ
ン活性剤、リン酸エステル系活性剤、チオカルバミン酸
塩、ジメチルジチオカルバミン酸塩等が使用できる。前
記添加剤はいわゆる慣用的添加剤と呼ばれるもので、公
知の化合物から適宜必要に応じて使用することができ
る。更には、水性ビヒクル媒体にはインキの流動性の向
上や分散安定化、粘着性の微調整の目的で従来公知の水
溶性樹脂や、水性樹脂エマルジョンを添加することもで
きる。
【0045】次に、筆記用消しゴム消去性水性インキ組
成物を内蔵する筆記具について説明する。本発明の筆記
用消しゴム消去性水性インキ組成物を内蔵する筆記具と
しては、ボールペンや、繊維チップ、フェルトチップ、
プラスチックチップを筆記先端部に装着し、軸筒内部に
直接インキを収容して、弁機構により前記筆記先端部に
所定量のインキを供給する構造のマーキングペンや、先
のチップを筆記先端部に装着し、インキ収容管内に直接
インキを収容するサインペン等が挙げられる。
【0046】ボールペンに内蔵された筆記用消しゴム消
去性水性インキ組成物に適用される粒状体の粒子径につ
いて説明すると、インキ組成物中に含まれる全粒状体の
粒子分布が2μm〜20μmの範囲に80重量%以上含
まれることが好ましく、より好ましくは、2μm〜10
μmの範囲に90重量%以上含まれることである。ボー
ルペン筆記用のインキ組成物中の粒子分布はボールペン
チップ部におけるボール収容部近傍の狭い間隙を粒状体
が円滑に通過するために、粒子サイズについて他の筆記
具に比べてより大きな制約を必要とする。ボールペンチ
ップの構造にもよるが、2μm〜20μmの範囲に80
重量%以上含まれるような粒状体を適用するのが好まし
い。更に好ましくは、2μm〜10μmの範囲に90重
量%以上含まれる粒子分布の粒状体が適用される。10
μm以上の粒子の割合が多くなると、前記ボール収容部
近傍で粗大な粒子が通過することなく累積し、筆記不良
になる場合があるためである。
【0047】ボールペン自体の構造、形状は特に限定さ
れるものではなく、従来より汎用のものが適用でき、例
えば、軸筒内にインキ組成物を充填したインキ収容管を
有し、該インキ収容管はボールを先端部に装着したチッ
プに連通しており、さらにインキの端面には逆流防止用
の液栓が密接しているボールペンが例示できる。
【0048】前記インキ組成物を充填するボールペンに
ついて更に詳しく説明すると、筆記先端部(チップ)の
構造は、従来より汎用の機構が有効であり、金属製のパ
イプの先端近傍を外面より内方に押圧変形させたボール
抱持部にボールを抱持してなるチップ、或いは、金属材
料をドリル等による切削加工により形成したボール抱持
部にボールを抱持してなるチップ、或いは、金属製のパ
イプや金属材料の切削加工により形成したチップに抱持
するボールをバネ体により前方に付勢させたもの等を適
用できる。又、前記ボールは、超硬合金、ステンレス
鋼、ルビー、セラミック等の0.3〜1.2mm径程度
のものが適用できる。
【0049】前記インキ組成物を収容するインキ収容管
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート等の熱可塑性樹脂からなる成形体
が、インキの低蒸発性、生産性の面で好適に用いられ
る。又、前記インキ収容管は、2.5〜10mmの内径
を有するものが好適に用いられる。更に、前記インキ収
容管として透明、着色透明、或いは半透明の成形体を用
いることにより、インキ色やインキ残量等を確認でき
る。前記インキ収容管にはチップを直接連結する他、接
続部材を介して前記インキ収容管とチップを連結しても
よい。尚、前記インキ収容管は、ボールペン用レフィル
の形態として、前記レフィルを軸筒内に収容するもので
もよいし、先端部にチップを装着した軸筒自体をインキ
収容体として、前記軸筒内に直接インキを充填してもよ
い。前記軸筒内に収容するレフィルの内径は、2.5〜
5mmのものが好適に用いられ、インキを直接収容する
軸筒の内径は、4〜10mmのものが好適に用いられ
る。
【0050】前記インキ収容管に収容したインキ組成物
の後端にはインキ逆流防止体を充填することが好まし
い。前記インキ逆流防止体としては、液状または固体の
いずれを用いることもでき、前記液状のインキ逆流防止
体としては、ポリブテン、シリコーン油等の不揮発性媒
体が挙げられ、所望により前記媒体中にシリカ、珪酸ア
ルミニウム等を添加することもできる。また、固体のイ
ンキ逆流防止体としては樹脂成形物が挙げられる。更
に、前記液状及び固体のインキ逆流防止体を併用するこ
ともできる。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明の筆記用消しゴム消去性水
性インキ組成物は、水と水溶性極性溶剤からなる媒体中
に、粘着性着色樹脂粒状体を含む分散液、又は、着色剤
と粘着樹脂粒状体、又は、顔料と0℃以下の造膜温度若
しくは0℃以下のガラス転移温度を有する樹脂を添加
し、更に酸化防止剤及び剪断減粘性付与剤を添加し、添
加剤が配合される場合には適宜添加剤を投入して分散す
ることにより調製され、インキ収容管内に直接インキを
収容するボールペン、サインペンやフェルトペン等のマ
ーキングペン、万年筆、筆ペン等の形態の筆記具に充填
して使用される。
【0052】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実
施例によってなんら限定されるものではない。又、実施
例における粒子径分布の測定にはレーザー回折式粒度分
布測定機〔(株)島津製作所製;SALD 1100〕
を用い、ガラス転移温度の測定には示差走査熱量計〔理
学電気(株)製:DSC 8230L〕を用いて測定し
た。尚、実施例中の配合数字は重量部を示す。
【0053】実施例1 粘着性樹脂粒状体の調製 撹拌機付きセパラブルフラスコ(2リットル)に水60
0部を入れ、更にラウリル硫酸ナトリウム0.2部、メ
チルセルロース(商品名メトローズ90SH−100、
信越化学(株)製)20部を溶解して分散媒とした。前
記分散媒にブチルアクリレート120部、メタクリル酸
メチル10部、エチレングリコールジメタクリレート2
部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル2.0部か
らなる油相溶液を加え、400rpmで平均粒子径が約
6μmとなるよう撹拌を続けた。ついで、窒素雰囲気下
で懸濁液を70℃に昇温して撹拌を6時間続けて懸濁重
合を行なった。その後室温まで冷却し、水1000部を
加えて希釈した後、遠心分離法によって固液分離し、水
で固形分を30%に調整して粘着性樹脂粒状体分散体A
を得た。前記粘着性樹脂粒状体分散体A中の粒状体の平
均粒子径は7.8μmであり、粒子は2μm〜20μm
の範囲に全粒状体の85重量%が含まれるものであっ
た。
【0054】 インキ組成物の調製 黒色樹脂粒状体 10.0 〔商品名:アートパールC−800、根上工業(株)製、 平均粒子径6.1μm、2μm〜20μmの範囲に95.0重量%を含む〕 粘着性樹脂粒状体分散体A 10.0 スルホコハク酸ジオクチルナトリウム 0.3 〔商品名:OTP−100、日光ケミカルズ(株)製〕 ダイナマイトグリセリン 10.0 サクシノグリカン 0.3 (構成単糖がグルコースとガラクトースの有機酸修飾ヘテロ多糖体) 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1 〔商品名:プロキセルXL−2、ゼネカ(株)製〕 トリエタノールアミン 0.3 ジエチルヒドロキシルアミン 0.1 シリコーン変性消泡剤(ジメチルポリシロキサン) 0.1 水 58.8 合計 100.0 前記配合物を混合しディスパーにて室温で3時間撹拌し
た後、濾過することでインキ組成物を得た。得られたイ
ンキ組成物は粘度(25℃、EMD型粘度計による10
0rpmでの粘度)が43mPa・sであり、剪断減粘
指数(n)は0.4であった。
【0055】実施例2 着色樹脂粒状体の調製 ビーカー(2リットル)に水480部を入れ、更にポリ
ビニルアルコール〔商品名:ゴーセノールGL−03、
日本合成(株)製〕20部を溶解して分散媒とした。前
記分散媒にフタロシアニン系青色有機顔料(商品名ファ
ーストゲンブルー5007、大日本インキ(株)製)1
5部、エポキシ樹脂(ビスフェノールA/ジグリシジル
エーテル系、エポキシ当量184〜194)85部、酢
酸エチル60部からなる着色組成物を加えて高速撹拌に
より約5μmの液滴とした後、撹拌継続下で60℃まで
昇温し、エポキシ樹脂硬化剤(脂肪族ポリアミン)21
部を水200部中に溶解した溶液を約1時間かけて滴下
した。ついで液温を80℃まで昇温度させて5時間撹拌
を続けることにより酢酸エチルを揮散させた。室温まで
冷却し、水1000部を加えて洗浄して遠心分離によっ
て固液分離した後、水で固形分を調整して固形分50%
の青色樹脂粒状体分散液を得た。前記青色樹脂粒状体分
散液中の粒状体の平均粒子径は6.7μmであり、粒子
は2μm〜10μmの範囲に全粒状体の91重量%が含
まれるものであった。
【0056】 インキ組成物の調製 青色樹脂粒状体分散液 10.0 粘着性樹脂粒状体分散液A 20.0 エチレングリコール 10.0 シリコーン変性消泡剤(ジメチルポリシロキサン) 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 〔商品名:SLS、日光ケミカルズ(株)製〕 サクシノグリカン 0.3 ナトリウムオマジン 0.3 〔商品名:トップサイド280、パーマケム(株)製〕 亜硫酸ナトリウム 0.2 水 58.1 合計 100.0 前記配合物を混合して室温でディスパーにて3時間撹拌
後、濾過することにより筆記具用インキ組成物を得た。
得られたインキ組成物は粘度(25℃、EMD型粘度計
による100rpmでの粘度)が44mPa・sであ
り、剪断減粘指数(n)は0.4であった。
【0057】実施例3 粘着性着色樹脂粒状体分散液の調製 セパラブルフラスコ(2リットル)に水480.0部を
入れ、更にポリビニルアルコール〔商品名:ゴーセノー
ルGL−03、日本合成(株)製〕20.0部を溶解し
て分散媒とした。前記分散媒にカーボンブラック(商品
名:Printex L、デグサ社製)8.0部、アク
リル酸ブチル46.0部、スチレン46.0部、2,
2′−アゾビスイソブチロニトリル2.0部からなる着
色組成物を加え、高速撹拌により約7μmの液滴とした
後、撹拌を続けながら60℃で6時間懸濁重合を行っ
た。室温まで冷却した後、分散媒中のポリビニルアルコ
ールを除去するために水600.0部を加えて洗浄し、
遠心分離法により粘着性黒色粒状体を分離した。得られ
た粘着性黒色粒状体のスラリーに、更に水600.0部
を加えて洗浄した後、再度遠心分離法により分離し、水
で固形分を50重量%に調整して粘着性黒色樹脂粒状体
分散液を得た。前記のようにして得られた粘着性黒色樹
脂粒状体分散液中の粒状体のガラス転移温度は8℃であ
り、平均粒子径は8.2μmであり、粒子は2μm〜1
5μmの範囲に全粒状体の92.5重量%が含まれるも
のであった。
【0058】 筆記用消しゴム消去性水性インキ組成物の調製 粘着性黒色樹脂粒状体分散液 30.0 グリセリン 10.0 POE(10)アセチレングリコール 0.3 〔商品名:アセチレノールEH、川研ファインケミカル(株)製〕 サクシノグリカン 0.3 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1 トリエタノールアミン 0.5 シリコーン変性消泡剤(ジメチルポリシロキサン) 0.1 亜ジチオン酸ナトリウム 0.2 水 58.5 合計 100.0 前記配合物を混合し、室温でディスパーにて3時間攪拌
後、濾過することにより筆記具用インキ組成物を得た。
得られたインキ組成物は粘度(25℃、EMD型粘度計
による100rpmでの粘度)が41mPa・sであ
り、剪断減粘指数(n)は0.4であった。
【0059】実施例4 粘着性着色樹脂粒状体分散液の調製 セパラブルフラスコ(2リットル)に水475.0部を
入れ、更にポリビニルアルコール〔商品名:ゴーセノー
ルGL−03、日本合成(株)製〕25.0部を溶解し
て分散媒とした。前記分散媒に赤色有機顔料(商品名:
CINQUASIA ScarletRT−787−
D、チバガイギー社製)11部、アクリル酸ブチル8
0.1部、メタクリル酸メチル3.6部、エチレングリ
コールジメタクリレート5.3部、t−ブチルパーオキ
シピバレート2.0部からなる着色組成物を加え、高速
撹拌により約5μmの液滴とした後、撹拌を続けながら
60℃で6時間懸濁重合を行った。室温まで冷却した
後、実施例3と同様の方法で充分洗浄した後、遠心分離
を行い、水で固形分を50重量%に調整して粘着性赤色
樹脂粒状体分散液を得た。得られた粘着性赤色樹脂粒状
体分散液中の粒状体のガラス転移温度は−32℃であ
り、平均粒子径は5.8μmであり、粒子は2μm〜1
0μmの範囲に全粒状体の90.5重量%が含まれるも
のであった。
【0060】 筆記用消しゴム消去性水性インキ組成物の調製 粘着性赤色粒状体分散液 30.0 POE(10)アセチレングリコール 0.3 〔商品名:アセチノールEH、川研ファインケミカル(株)製〕 ジエチレングリコール 10.0 キサンタンガム 0.3 石炭酸 0.3 炭酸ナトリウム 0.2 シリコーン変性消泡剤(ジメチルポリシロキサン) 0.1 次亜リン酸一ナトリウム 0.3 水 58.5 合計 100.0 前記配合物を混合し、室温でディスパーにて3時間攪拌
後、濾過することにより筆記具用インキ組成物を得た。
得られたインキ組成物は粘度(25℃、EMD型粘度計
による100rpmでの粘度)が39mPa・sであ
り、剪断減粘指数(n)は0.4であった。
【0061】実施例5 粘着性樹脂粒状体の調整 実施例1の粘着性樹脂粒状体Aの油相溶液をブチルアク
リレート78部、エチルメタクリレート52部、t−ブ
チルパーオキピバレート1部とする以外は実施例1と同
様の手順で反応を行なった。但し、回転数を500rp
mとして平均粒子径が4μmとなるように調整した。得
られた粘着性樹脂粒状体の固形分を水で30%に調整し
て粘着性樹脂粒状体分散液Bを得た。前記粘着性樹脂粒
状体分散液B中の粒子体の平均粒子径は4.8μmであ
り、粒子は2μm〜10μmの範囲に全粒状体の90重
量%が含まれるものであった。
【0062】着色樹脂粒状体の調製 反応容器に、p−トルエンスルホンアミド72部、ホル
ムアルデヒド18部、蛍光黄色染料〔ダイアレジンブリ
リアントイエロー6G、油溶性染料、三菱化学(株)
製〕3部を投入し、150℃まで加温して均一溶解した
後、メラミン18部を加えて1時間反応させた。更に、
熱風乾燥機を用いて150℃で3時間加熱処理を行な
い、室温下で放冷した後、ハンマーミルで粗粉砕し、つ
いで、ジェットミルで微粉砕し、風力分級機で分級を行
って蛍光黄色樹脂粒状体を得た。前記蛍光黄色樹脂粒状
体中の粒状体の平均粒子径は6.3μmであり、粒子は
2μm〜20μmの範囲に全粒状体の91重量%が含ま
れるものであった。
【0063】 インキ組成物の調製 蛍光黄色樹脂粒状体 10.0 粘着性樹脂粒状体分散体B 20.0 エチレングリコール 10.0 尿素 5.0 シリコーン変性消泡剤(ジメチルポリシロキサン) 0.1 サクシノグリカン 0.2 (有機酸修飾ヘテロ多糖類、平均分子量約100万乃至800万) リン酸エステル系界面活性剤 0.5 〔商品名:プライサーフM208B、第一工業製薬(株)製〕 亜ジチオン酸ナトリウム 0.2 水 54.0 合計 100.0 前記配合物を混合しディスパーにて均質になるまで撹拌
してインキ組成物を得た。得られたインキ組成物の粘度
は42mPa・s(ELD型粘度計100rpm、25
℃)であり、剪断減粘指数(n)は0.4であった。
【0064】 実施例6 インキ組成物の調製 金属光沢顔料 6.0 〔商品名:エルジー R.GOLD #500、尾池工業(株)製、 平均粒子径15μm、2μm〜20μmの範囲に78重量%を含む〕 粘着性樹脂粒状体分散体B 20.0 ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム 0.3 〔商品名:OTP−100、日光ケミカルズ(株)製〕 ダイナマイトグリセリン 10.0 ナトリウムオマジン 0.3 〔商品名:トップサイド280、パーマケム社製〕 シリコーン変性消泡剤(ジメチルポリシロキサン) 0.1 サクシノグリカン 0.3 (有機酸修飾ヘテロ多糖類、平均分子量約100万乃至800万) 亜ジチオン酸ナトリウム 0.2 水 62.8 合計 100.0 前記配合物を混合しディスパーにて均質になるまで撹拌
してインキ組成物を得た。得られたインキ組成物の粘度
は37mPa・s(EMD型粘度計100rpm、25
℃)であり、剪断減粘指数(n)は0.4であった。
【0065】 実施例7 インキ組成物の調製 黒色顔料(カーボンブラック) 5.0 〔商品名:MCF−88、三菱化学(株)製、平均粒子径0.15μm〕 スチレン−ブタジエン系ラテックス 43.2 〔商品名:Nipol LX110、日本ゼオン(株)製、 ガラス転移温度−50℃、固形分40.5%〕 スチレン−ブタジエン系ラテックス 21.6 〔商品名:Nipol 2570×5、日本ゼオン(株)製、 ガラス転移温度−20℃、固形分41%〕 オレイン酸 2.9 ポリグリセリンポリリシノレート 0.1 〔商品名:CR−310、坂本薬品工業(株)製〕 キサンタンガムとローカストピーンガムの混合系 2.0 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 0.2 ポリオキシエチレングリコール 2.0 ジエチルヒドロキシルアミン 0.1 シリコーン変性消泡剤(ジメチルポリシロキサン) 0.1 水 22.8 合計 100.0 前記配合物を混合しディスパーにて室温で均質になるま
で撹拌した後、濾過することでインキ組成物を得た。得
られたインキ組成物の粘度は45mPa・s(ELD型
粘度計100rpm、25℃)であり、剪断減粘指数
(n)は0.5であった。
【0066】比較例1 実施例1のインキ組成物の調製において、ジエチルヒド
ロキシルアミンを除き、替わりに水を用いた以外は実施
例1と同様にして水性インキ組成物を得た。
【0067】比較例2 実施例2のインキ組成物の調製において、亜硫酸ナトリ
ウムを除き、替わりに水を用いた以外は実施例2と同様
にして水性インキ組成物を得た。
【0068】比較例3 実施例3のインキ組成物の調製において、亜ジチオン酸
ナトリウムを除き、替わりに水を用いた以外は実施例3
と同様にして水性インキ組成物を得た。
【0069】比較例4 実施例4のインキ組成物の調製において、次亜リン酸一
ナトリウムを除き、替わりに水を用いた以外は実施例4
と同様にして水性インキ組成物を得た。
【0070】比較例5 実施例5のインキ組成物の調製において、亜ジチオン酸
ナトリウムを除き、替わりに水を用いた以外は実施例5
と同様にして水性インキ組成物を得た。
【0071】比較例6 実施例6のインキ組成物の調製において、亜ジチオン酸
ナトリウムを除き、替わりに水を用いた以外は実施例6
と同様にして水性インキ組成物を得た。
【0072】比較例7 実施例7のインキ組成物の調製において、ジエチルヒド
ロキシルアミンを除き、替わりに水を用いた以外は実施
例7と同様にして水性インキ組成物を得た。
【0073】比較例8 実施例1のインキ組成物の調製において、ジエチルヒド
ロキシルアミンを除き、替わりにアスコルビン酸ナトリ
ウムを用いた以外は実施例1と同様にして水性インキ組
成物を得た。
【0074】比較例9 実施例1のインキ組成物の調製において、ジエチルヒド
ロキシルアミンを除き、替わりにカテキンを用いた以外
は実施例1と同様にして水性インキ組成物を得た。
【0075】前記インキ調整法により、実施例及び比較
例のインキを作成し、そのインキを直径0.7mmのボ
ールを抱持するステンレススチール製チップがポリプロ
ピレン製パイプの一端に嵌着されたボールペンレフィー
ルに充填した後、前記ボールペンレフィールを軸筒に組
み込み、ボールペンとした。
【0076】消しゴム消去性試験 前記ボールペンでレポート用紙(コクヨ製、品番:レ−
116AN)の紙面に直径約2cmの円を連続して描
き、得られた筆跡を消しゴム〔シードゴム工業(株)
製、商品名:STAR Radar〕を用いて、筆記1
日後に擦過消去した。
【0077】初期及び50℃、60日後における気泡の
発生、筆記可否、消しゴム消去性について以下の表に示
す。
【0078】
【表1】
【0079】尚、表中の判定基準は以下の通りである。 筆跡の状態 ○:良好な筆跡が得られる。 ×:筆跡にカスレが見られる。 消しゴム消去性 ○:容易に消去できる。 ×:色残りがある。
【0080】
【発明の効果】本発明は、消しゴム消去性水性インキ組
成物中に特定の酸化防止剤としてモノ又はジアルキルヒ
ドロキシルアミン、亜硫酸塩、亜ジチオン酸塩、チオ硫
酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、二酸化チオ尿素を添
加することにより、消去性が悪化することなく長期的に
顕著な気体除去機能を示す筆記用消しゴム消去性水性イ
ンキ組成物及びそれを内蔵した筆記具を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C350 GA03 GA04 HA08 HA15 NA19 NA23 4J039 AD01 AD03 AD04 AD08 AD09 AD10 AD11 AD15 AE01 AE04 AE05 AE06 AE08 AE11 BA04 BA13 BC33 BC39 BC54 BC56 BE01 BE02 BE12 BE23 BE24 CA06 CA11 EA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料を含む着色樹脂粒状体、染料を含む
    着色樹脂粒状体、金属光沢顔料から選ばれる着色剤と、
    粘着性樹脂粒状体と、水と、水溶性極性溶剤と、酸化防
    止剤と、剪断減粘性付与剤とから少なくともなり、前記
    酸化防止剤が、モノ又はジアルキルヒドロキシルアミ
    ン、亜硫酸塩、亜ジチオン酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸
    塩、次亜リン酸塩、二酸化チオ尿素のいずれかであり、
    前記着色剤と、粘着性樹脂粒状体の粒子分布がいずれも
    2μm〜20μmの範囲に70重量%以上含まれる筆記
    用消しゴム消去性水性インキ組成物。
  2. 【請求項2】 顔料と粘着性樹脂からなる着色樹脂粒子
    表面の少なくとも一部が粘着性を有してなり、且つ、前
    記粒子の粒子分布が2μm〜20μmの範囲に70重量
    %以上含まれる粘着性着色樹脂粒状体と、水と、水溶性
    極性溶剤と、酸化防止剤と、剪断減粘性付与剤とから少
    なくともなり、前記酸化防止剤が、モノ又はジアルキル
    ヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、亜ジチオン酸塩、チオ
    硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、二酸化チオ尿素の
    いずれかである筆記用消しゴム消去性水性インキ組成
    物。
  3. 【請求項3】 顔料と0℃以下の造膜温度又は0℃以下
    のガラス転移温度を有する樹脂と、水と、水溶性極性溶
    剤と、酸化防止剤と、剪断減粘性付与剤とから少なくと
    もなり、前記酸化防止剤が、モノ又はジアルキルヒドロ
    キシルアミン、亜硫酸塩、亜ジチオン酸塩、チオ硫酸
    塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、二酸化チオ尿素のいず
    れかである筆記用消しゴム消去性水性インキ組成物。
  4. 【請求項4】 前記酸化防止剤をインキ組成物中0.0
    1〜5重量%含んでなる請求項1乃至3のいずれかに記
    載の筆記用消しゴム消去性水性インキ組成物。
  5. 【請求項5】 100rpmでの粘度が25〜160m
    Pa・s(EMD型粘度計25℃の値)であり、且つ、
    剪断減粘指数が0.1〜0.7を示す請求項1乃至4の
    いずれかに記載の筆記用消しゴム消去性水性インキ組成
    物。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至5のいずれかに記載の
    筆記用消しゴム消去性水性インキ組成物を、インキ収容
    管内に直接収容してなる筆記具。
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