JP2520662B2 - 固形描画材 - Google Patents

固形描画材

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JP2520662B2 JP24690787A JP24690787A JP2520662B2 JP 2520662 B2 JP2520662 B2 JP 2520662B2 JP 24690787 A JP24690787 A JP 24690787A JP 24690787 A JP24690787 A JP 24690787A JP 2520662 B2 JP2520662 B2 JP 2520662B2
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郁夫 高岸
克彦 川端
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は固形描画材に関し、更に詳細には、ホワイト
ボード等の非吸収面に筆記した筆跡が紙、布等によるふ
き取りで容易に消去できうる固形描画材に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来ホワイトボード等の非吸収面に筆記した筆跡を
紙、布等によるふき取りで消去できうるものとしては、
所謂ホワイトボード用マーカーが知られている。
このホワイトボードマーカーはインキを内蔵したペンタ
イプの筆記具であり、筆記後筆跡中の樹脂を凝集させて
被筆記面への定着性を無くすことにより、紙、布等によ
るふき取りで消去できうる様になしたものである。
又、近年、固形描画材タイプのホワイトボード用描画
材も上市されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら前記ホワイトボード用マーカーは筆跡を
ふき取る際、消し滓(顔料を含んだ樹脂の凝集物)が飛
散して周りを汚すという問題点があり、前記ホワイトボ
ード用描画材は紙、布等によるふき取りできれいに消去
できないという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) そこで、本発明者等は、上記問題点を解決すべく鋭意
研究を重ねた結果、着色剤として多孔質樹脂粉の孔の中
に顔料を充填した着色加工粉体、又は、更にこれを封孔
したものを用いることにより非吸収面に対して筆記した
筆跡を紙、布等によるふき取りで良好に消去できうる様
になし、かつ、消し滓が飛散しない固形描画材が得られ
ることを見出し本発明を完成させたものであって、即ち
本発明は少なくとも着色剤と油脂とからなる固形描画材
において、前記着色剤が多孔質樹脂粉の孔の中に顔料を
充填した着色加工粉体、又は、更にこれを封孔したもの
であることを特徴とする固形描画材を要旨とするもので
ある。
以下本発明に使用する各成分について詳細に説明す
る。
本発明の骨子である多孔質樹脂粉の孔の中に顔料を充
填した着色加工粉体、又は、更にこれを封孔したものは
着色剤として使用するものであって、多孔質樹脂粉と顔
料とを混合撹拌し、多孔質樹脂粉の孔の中に顔料を充填
することにより得られるものであるが、更に充填した顔
料が多孔質樹脂粉より脱落しないよう適当な混合磨砕力
及び/又は衝撃力を加えて封孔させることによっても得
られる。多孔質樹脂粉と顔料とを混合し多孔質樹脂粉の
孔の中に顔料を充填する工程後において、多孔質樹脂粉
の孔の中に入ら無い遊離した顔料が少量存在しても、本
発明の効果には影響を与えない。
上記多孔質樹脂粉としては、多孔性のナイロン粉とし
て球状ナイロンパウダー((株)メタルカラー製)、ポ
ーラスナイロンパウダー(わかもと製薬(株)製)等
が、多孔性のポリスチレン粉としてTSK-GEL S、同H
(東洋曹達(株)製)、ShodexA(昭和電工(株)製)
等が、多孔性ポリアクリルアミド粉としてビオゲルP
(Bio-Rad laboratories製)等が、多孔性アガロースと
してビオゲルA(Bio-Rad laboratories製)等が使用で
き、消色性、発色性、書き味性等の点からその粒子径は
1.0〜100μmであることが好ましい。
上記顔料は、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレ
ッド、硫酸バリウム、酸化チタン、ベンガラ、鉄黒、水
酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、カーボンブラック
等の無機顔料や、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、
ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸
性染料系顔料、建染染料系顔料、媒染染料系顔料及び天
然染料系顔料等の有機顔料の中から単独、あるいは複数
混合して使用できる。
上記多孔質樹脂粉と顔料との混合比率は、顔料と、多
孔質樹脂粉の粒子径や比重によっても異なるが、顔料:
多孔質樹脂粉の重量比が1:20〜5:1の範囲のものが好ま
しい。
油脂としては、前記多孔質樹脂粉及び顔料に悪影響を
与えないものなら使用でき、常温で固体の動植物系、鉱
物系ワックス、常温で液体の動植物系、鉱物系液状油脂
を目的に応じて単独あるいは複数混合して使用できる。
尚、上記成分以外に必要に応じて、界面活性剤、体質
剤、分散剤、崩壊剤、結合剤等を適宜選択して使用でき
る。
つぎに本発明の固形描画材の製造方法について説明す
る。
先ず、多孔質樹脂粉と顔料とを必要量配合し、自動乳
鉢、ボールミル、擂潰器、ヘンシェルミキサー等を用い
て混合撹拌し、顔料を多孔質樹脂粉体の孔の中に充填し
着色加工粉体を得る。更に、これにボールミル、ジェッ
トミル、ハイブリダイザー、ハンマーミル、アトマイザ
ー等の混合機分散機を用いて混合磨砕力及び/又は衝撃
力を加ることにより封孔した着色加工粉体を得る。次
に、上記着色加工粉体と油脂とを、多孔質樹脂粉が溶融
せず。かつ、油脂が溶融する温度で混合分散させ、これ
を所定の型に流入、あるいは射出させて、冷却し、型か
ら取りだして固形描画材を得る。
尚、上記着色加工粉体と油脂とを混合分散させる時
に、前記界面活性剤、体質剤、分散剤、崩壊剤、結合剤
等を適宜選択して添加することにより、固形描画材の物
性を調節し、用途に適した固形描画材を得ることができ
る。
(作用) 本発明の固形描画材が非吸収面に対して筆記した筆跡
を紙、布等によるふき取りで消去でき、かつ、消し滓が
飛散しないのは、着色剤として顔料を多孔質樹脂粉の孔
の中に封入した着色加工粉体を使用しているので、着色
剤の大きさが従来用いられている顔料に比べ格段に大き
くなっており、被筆記面の微細な凹凸に入らないため良
好な消去が可能となる、また、成形材料である油脂は、
ある程度粘着性を有しているので、ふき取りを行なった
際、消し滓は、ふき取りに使用した紙、布等に付着する
ため飛散しないと考えられる。
(実施例) 以下本発明を実施例に伴って更に詳細に説明するが、
実施例中「部」とあるのは「重量部」を示す。
実施例1 三菱カーボンMA-100 1.0部 (カーボンブラック、三菱化成(株)製、平均粒子径
0.02μm) 球状ナイロンパウダー 3.0部 SNP-613 (多孔質ナイロン、(株)メタルカラー製、平均粒子
径14μm) ステアリン酸 18.2部 (融点約70℃、旭電化(株)製) マイクロワックス 4.3部 (鉱物系固形油脂、融点約70℃、東燃石油化学(株)
製) Cマシン油 11.2部 (鉱物系液状油脂、日本石油(株)製) 黄色ワセリン 8.3部 (鉱物系ペースト状油脂、融点約55〜60℃) 軽質炭酸カルシウム 54.0部 (体質剤、奥多摩工業(株)製) 上記成分中、まず顔料と球状ナイロンパウダーSNP-61
3とを常温でボールミルにて約10時間乾式混合して着色
加工粉体を得た。つぎに該着色加工粉体を溶融させた油
脂に充分分散させ、更に体質剤を加えてよく混合し、金
型に流し込み、冷却凝固させて離型し、黒色の固形描画
材を得た。
比較例2 三菱カーボンMA100 1.0部 ステアリン酸 15.0部 マイクロワックス 3.5部 Cマシン油 9.2部 黄色ワセリン 6.8部 軽質炭酸カルシウム 64.5部 上記成分のちう顔料を溶融した油脂に充分分散させ、
体質剤を加えてよく混合し、黒色の固形描画材を得た。
実施例2 Symuler Fast Yellow 5GF 2.5部 (ジアゾ系黄色顔料、大日本インキ化学工業(株)
製) ビオゲルP 2.5部 (多孔性アクリルアミド粉、Bio-Rad laboratories
製、平均粒子径68μm) ステアリン酸 17.4部 マイクロワックス 4.1部 Cマシン油 10.8部 黄色ワセリン 8.0部 軽質炭酸カルシウム 54.7部 上記成分中、顔料とビオゲルPとを自動乳鉢で時間混
合した後、ハイブリダイザー(奈良機械製作所製)にて
機械的衝撃力を加えて着色加工粉体を得た。この着色加
工粉体と他の成分とを実施例1と同様になして黄色の固
形描画材を得た。
比較例2 Symuler Fast Yellow 5GF 2.5部 ステアリン酸(融点約70℃) 17.6部 マイクロワックス 4.1部 Cマシン油 10.9部 黄色ワセリン 8.1部 軽質炭酸カルシウム 56.8部 上記成分を比較例1と同様になして黄色の固形描画材
を得た。
実施例3 ZA-361レッド 3.0部 (クリムゾンレーキ系顔料、大日精化(株)製) TSK-GEL G6000H 6.0部 (多孔性ポリスチレン粉、東洋曹達(株)製、平均粒
子径20μm) ステアリン酸 34.0部 マイクロワックス 8.2部 Cマシン油 20.8部 黄色ワセリン 18.0部 PEG#1000 10.0部 (ポリエチレングリコール、ライオン(株)製) 上記各成分中顔料とTSK-GEL G6000Hとを自動乳鉢で時
間混合した後実施例2と同様になして赤色の固形描画材
を得た。
実施例4 TB-50 5.0部 (黒酸化鉄、利根産業(株)製、平均粒子径0.25μ
m) 球状ナイロンパウダー 15.0部 SNP-613 ヒマシ油 40.0部 流動パラフィン 15.0部 ワイスワックス#1 10.0部 (植物性固形油脂、野田ワックス(株)製、融点約79
〜83℃) 蜜臘 15.0部 (動物性固形油脂、野田ワックス(株)製、融点約60
〜67℃) 上記成分中球状ナイロンパウダーSNP-613と顔料とを
自動乳鉢で混合した後アトマイザーにて衝撃力を加え、
着色加工粉体を得た。該着色加工粉体と他の成分とを実
施例1と同様になして黒色の固形描画材を得た。
比較例4 TB-50 5.0部 ヒマシ油 47.5部 流動パラフィン 17.5部 ワイスワックス#1 11.9部 蜜臘 18.1部 上記成分を比較例1と同様になして黒色の固形描画材
を得た。
比較例5 市販ホワイトボードマーカー (効果) 以上実施例1〜4、比較例1〜5について、非吸収面
(ホワイトボード)に筆記を行ない、その筆跡のふき取
り時の消し易さ、消し滓の発生について試験を行なっ
た。結果を表に示す。
以上詳細に説明したように、本発明の固形描画材は、
ホワイトボード等の非吸収面に書いた筆跡を紙、布等で
ふき取ることによって容易に消去でき、かつ、消し滓も
飛散せず周辺を汚すことの無い優れた特徴を有する物で
ある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも着色剤と油脂とからなる固形描
    画材において、前記着色剤が多孔質樹脂粉の孔の中に顔
    料を充填した着色加工粉体、又は、更にこれを封孔した
    ものであることを特徴とする固形描画材。
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