JP2006022213A - 筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 - Google Patents

筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 Download PDF

Info

Publication number
JP2006022213A
JP2006022213A JP2004201630A JP2004201630A JP2006022213A JP 2006022213 A JP2006022213 A JP 2006022213A JP 2004201630 A JP2004201630 A JP 2004201630A JP 2004201630 A JP2004201630 A JP 2004201630A JP 2006022213 A JP2006022213 A JP 2006022213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
ink composition
writing
writing board
resin particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004201630A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhisa Asada
浅田  勝久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Ink Co Ltd filed Critical Pilot Ink Co Ltd
Priority to JP2004201630A priority Critical patent/JP2006022213A/ja
Publication of JP2006022213A publication Critical patent/JP2006022213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

【課題】 凹凸の大きな低反射性の筆記板に筆記した場合においても、筆跡を容易に消去できる優れた性能を有する筆記板用消去性インキ組成物と、それを内蔵した筆記具を提供する。
【解決手段】 有機溶剤と、剥離剤と、染料又は顔料で着色された平均粒子径が0.5〜10μmの着色樹脂粒子と、樹脂とから少なくともなり、前記樹脂は前記着色樹脂粒子100重量部に対して10重量部以上の割合で配合されてなる筆記板用消去性インキ組成物、及びそれを内蔵した筆記具。
【選択図】 なし

Description

本発明は筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具に関する。更に詳細には、表面が非吸収性、非浸透性の材質からなる筆記板上に筆記し、得られた筆跡が筆記板の素材に関わらず、筆記直後はもちろん長期間放置後においても容易に消去することができる筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具に関する。
従来からホーロー、ガラス、金属或いは熱可塑性又は熱硬化性プラスチック等の素材からなる筆記板、いわゆる「ホワイトボード(白板)」に筆記し、乾布、軟質紙、フェルト等の乾式消去材で消去可能な筆記板用消去性インキ組成物に関して種々の提案がなされている。この種の消去性インキ組成物として、粒径が0.1〜1.0μmの着色球状樹脂粒子、樹脂、液媒体からなる拭き消し性筆記具用インキ組成物が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
近年、筆記板は筆跡の視認性を向上させたり、或いは、プロジェクター用のスクリーンとして用いることを可能とするため、表面に微細な凹凸を設けて低反射性を付与する傾向にある。
前記筆記板に従来のインキ組成物を適用した場合、筆記板の凹部に着色剤が入り込んで乾式消去材による擦過で筆跡を完全に消去できない。
また、前記特許文献1記載の着色球状樹脂粒子を用いても、筆記板の凹凸と着色球状樹脂粒子の接触面積が増加するため、前記と同様に十分な消去性を付与できない。
特公平5−83105号公報
本発明は、前記低反射性の筆記板、即ち、比較的凹凸の大きな筆記板に対しても良好な筆跡を形成できると共に、前記筆跡は乾式消去材によって容易に消去できる筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具を提供しようとするものである。
本発明は、有機溶剤と、剥離剤と、染料又は顔料で着色された平均粒子径が0.5〜10μmの着色樹脂粒子と、樹脂とから少なくともなる筆記板用消去性インキ組成物であって、前記樹脂は着色樹脂粒子100重量部に対して10重量部以上の割合で配合されてなる筆記板用消去性インキ組成物を要件とする。
更には、前記樹脂は着色樹脂粒子100重量部に対して10〜200重量部の割合で配合されてなることを要件とする。
更には、前記筆記板用消去性インキ組成物を内蔵した筆記具を要件とする。
本発明は、市販されている各種筆記板はもとより、凹凸の大きな低反射性の筆記板に筆記した場合においても、筆跡を容易に消去できる優れた性能を有する筆記板用消去性インキ組成物と、それを内蔵した筆記具を提供できる。
本発明の筆記板用消去性インキ組成物に用いられる有機溶剤は、一般に油性マーキングペンインキに従来より用いられているものを使用することができ、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール等の低級脂肪族アルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケトン、プロピレングリコールメチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸ブチル等の低級脂肪酸の低級アルコールエステル等があげられ、これら溶剤の一種または二種以上の混合溶剤が用いられるが、毒性や臭気の低さから、脂肪族低級アルコールであるエチルアルコール、イソプロピルアルコール或いはノルマルプロピルアルコール等から選ばれる一種又は二種以上の混合溶剤が好適に用いられる。
前記着色樹脂粒子は、顔料を含む着色樹脂粒子、顔料を内包したマイクロカプセル形態の着色樹脂粒子、染料を含む着色樹脂粒子等が挙げられる。
前記顔料を含む着色樹脂粒子は、樹脂粒子中に顔料が均質に分散された着色樹脂粒子、樹脂粒子の表面が顔料で被覆されている着色樹脂粒子が挙げられる。
前記顔料を含む着色樹脂粒子を構成する樹脂類としては、ポリスチレン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ベンゾグアナミン樹脂、ポリアミド、ウレタン樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリル−ウレタン共重合体、フェノール樹脂、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等が挙げられる。
前記樹脂を着色する顔料としては、アゾ系、アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオインジゴ系、金属錯塩系、フタロシアニン系、ペリノン系、ペリレン系、ジオキサジン系及びキナクリドン系の有機顔料、カーボンブラック、アニリンブラック、群青、黄鉛、酸化チタン、酸化鉄等の無機顔料が挙げられる。これらの顔料は適宜必要に応じて1種類又は2種類以上を混合して用いることができる。更には、特殊な顔料として蛍光顔料、金属粉顔料、パール顔料、蓄光顔料、可逆性熱変色顔料、導電性顔料等を挙げることもできる。
なお、前記顔料類は、該モノマー等の溶液への分散性を向上する目的で、従来公知の種々の方法により表面処理されたものであってもよい。
前記着色樹脂粒子は、従来より公知の粉砕法、重合法及びスプレードライ法等の製造方法を利用して得ることができる。前記重合法として具体的には、懸濁重合法、懸濁重縮合法、分散重合法、乳化重合法等が挙げられる。
前記着色樹脂粒子として顔料を媒体中に分散させてなる着色体を公知のマイクロカプセル化法により樹脂壁膜形成物質からなるカプセルに内包したマイクロカプセル形態の着色樹脂粒子を用いることもできる。
前記カプセルを形成する壁膜形成物質としては、ゼラチン、シェラック、アラビアガム、ロジン、ロジンエステル、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、パラフィン、トリステアリン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリイソブテン、ポリウレタン、ポリブタジエン、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン、メラミン樹脂等を単独又は混合して使用することができる。
適用できるマイクロカプセル化法としては、コアセルベーション法、インサイチュー重合法、界面重合法、液中硬化被膜法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライイング法等が挙げられる。
前記着色樹脂粒子として、樹脂粒子中に染料が均質又は不均質に分散又は溶解された着色樹脂粒子を用いることもできる。
尚、染料が樹脂中で会合したり、或いは、偏在して発色を損なうことを防止するため、樹脂中に均質に溶解することが好ましい。
染料を含む着色樹脂粒子には、特に熱硬化性樹脂が好ましく用いられる。
前記熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、キシレン系樹脂、トルエン系樹脂、グアナミン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、アルキッド系樹脂、アミド系樹脂、イミド系樹脂、ポリアミドエステル系樹脂、尿素系樹脂、シリコーン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂等が挙げられる。
前記熱硬化性樹脂は、熱可塑性樹脂と比較して耐溶剤性、耐熱性に優れると共に、含有される染料の耐移行性にも優れており、よって、含有させる染料の溶出を抑制できるため好適である。
また、前記熱硬化性樹脂のうち、グアナミン系樹脂或いはメラミン系樹脂は、含有させる染料の溶出を妨げる機能に優れているため、好適に用いられる。
前記樹脂を着色する染料としては、酸性染料、塩基性染料、直接染料、油溶性染料が挙げられる。
前記染料のうち、塩基性染料は、酸性染料や直接染料と比較して、熱硬化性樹脂と結合し易く、インキ組成物中で染料の溶出を生じ難いため、特に好適に用いられる。
前記酸性染料としては、ニューコクシン(C.I.16255)、タートラジン(C.I.19140)、アシッドブルーブラック10B(C.I.20470)、ギニアグリーン(C.I.42085)、ブリリアントブルーFCF(C.I.42090)、アシッドバイオレット6BN(C.I.43525)、ソルブルブルー(C.I.42755)、ナフタレングリーン(C.I.44025)、エオシン(C.I.45380)、フロキシン(C.I.45410)、エリスロシン(C.I.45430)、ニグロシン(C.I.50420)、アシッドフラビン(C.I.56205)等を例示できる。
塩基性染料としては、クリソイジン(C.I.11270)、メチルバイオレットFN(C.I.42535)、クリスタルバイオレット(C.I.42555)、マラカイトグリーン(C.I.42000)、ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、ローダミンB(C.I.45170)、アクリジンオレンジNS(C.I.46005)、メチレンブルーB(C.I.52015)等を例示できる。
また、蛍光性塩基染料としては、C.I.BASIC YELLOW 1、C.I.BASIC YELLOW 9、C.I.BASIC YELLOW 35、C.I.BASIC YELLOW 40、C.I.BASIC RED 1、C.I.BASIC RED 1─1、C.I.BASIC RED 2、C.I.BASIC RED 12、C.I.BASIC RED 13、C.I.BASIC RED 14、C.I.BASIC RED 15、C.I.BASIC RED 36、C.I.BASIC VIOLET 7、C.I.BASIC VIOLET 10、C.I.BASIC VIOLET 11、C.I.BASIC VIOLET 15、C.I.BASIC VIOLET 16、C.I.BASIC VIOLET 27、C.I.BASIC ORANGE 15、C.I.BASIC ORANGE 22、C.I.BASIC BLUE 1、C.I.BASIC BLUE 3、C.I.BASIC BLUE 7、C.I.BASIC BLUE 9、C.I.BASIC GREEN 1等を例示できる。
前記直接染料としては、コンゴーレッド(C.I.22120)、ダイレクトスカイブルー5B(C.I.24400)、バイオレットBB(C.I.27905)、ダイレクトディープブラックEX(C.I.30235)、カヤラスブラックGコンク(C.I.35225)、ダイレクトファストブラックG(C.I.35255)、フタロシアニンブルー(C.I.74180)等を例示できる。
前記油溶性染料としては、C.I.SOLVENT BLACK 7、C.I.SOLVENT BLACK 123、C.I.SOLVENT BLUE 2、C.I.SOLVENT BLUE 25、C.I.SOLVENT BLUE 55、C.I.SOLVENT BLUE 70、C.I.SOLVENT RED 8、C.I.SOLVENT RED 49、C.I.SOLVENT RED 100、C.I.SOLVENT VIOLET 8、C.I.SOLVENT VIOLET 21、C.I.SOLVENT GREEN 3、C.I.SOLVENT GREEN 3、C.I.SOLVENT YELLOW 21、C.I.SOLVENT YELLOW 44、C.I.SOLVENT YELLOW 61、C.I.SOLVENT ORANGE 37等を例示できる。
前記熱硬化性樹脂から形成される着色樹脂粒子は、従来より公知の粉砕法、重合法及びスプレードライ法等の製造方法を利用して得ることができる。
前記重合法として具体的には、懸濁重合法、懸濁重縮合法、分散重合法、乳化重合法等が挙げられる。
前記着色樹脂粒子は、平均粒子径が0.5〜10μmのものが用いられ、好ましくは1.2〜5μmのものが用いられる。
平均粒子径が5μm未満では筆記板の凹面に粒子が入り込み易くなって十分な消去性が得られない。また、平均粒子径が10μmを越えると筆記具に充填して使用する際、筆記先端部にて目詰まりを生じ易く、筆跡がかすれたり、筆記できなくなる。
更に、粒子径が大きいことから、筆記板に形成した筆跡中で粒子間に空隙を生じて筆記板の色調が視認され易く、筆跡の色濃度が薄く感じられる。
なお、着色樹脂粒子はインキ組成中0.5乃至15重量%、好ましくは1.0乃至10重量%の範囲で添加される。0.5重量%未満では十分な筆跡濃度が得られ難く、また15重量%以上ではインキ粘度が高くなりすぎ、ペン体からのインキ吐出性が不十分なものになる虞がある。
前記インキ組成物に適度な粘性を付与し、着色樹脂粒子の分散を安定化するために樹脂が用いられる。具体的にはポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−ビニルアセテート共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系ポリマー、エチルセルロース、ニトロセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロースアセテート、セルロースブチレート等のセルロース誘導体、アリールスルホンアミド−ホルムアルデヒド縮合樹脂、或いはスチレン−マレイン酸共重合体等を例示できる。
前記樹脂は、着色樹脂粒子100重量部に対して10重量部以上の割合で配合され、好ましくは10〜200重量部、更に好ましくは20〜50重量部の割合で配合される。
前述の着色樹脂粒子100重量部に対して10重量部以上の割合で樹脂を配合することにより、筆跡を乾式消去材で擦過した際、着色樹脂粒子を樹脂マトリックスで塊状にまとめて除去できるため、凹面に粒子が残存することを防止して消去性を向上できると共に、擦過した際に粒子が筆記板表面に拡散して筆記していない箇所の汚染を防止することもできる。
更に、着色樹脂粒子100重量部に対して10重量部未満の割合で樹脂を配合すると、前述の効果が得られないばかりか、十分な着色樹脂粒子の分散安定性も得られ難くなる。また、着色樹脂粒子100重量部に対して200重量部以上の割合で配合すると、適用する樹脂によっては筆記線の筆記板への固着性が強くなりすぎ、十分な消去性が得られ難くなる虞がある。
前記剥離剤は、ホーロー、ガラス、金属或いは熱可塑性又は熱硬化性プラスチック等の素材からなる筆記板、いわゆる「ホワイトボード(白板)」に用いられるインキ組成物に含まれる剥離性を付与できる化合物であれば全て用いることができる。
前記剥離剤としては、カルボン酸エステル類、シリコーン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等を挙げることができるが、好適に用いられる剥離剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテルの硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル又はこれらの塩、脂肪族二塩基酸エステル、脂肪族一塩基酸エステル、ポリアルキレングリコールエステルから選ばれる化合物であり、一種又は二種以上を併用して用いることもできる。
前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの硫酸エステルとしては、日光ケミカルズ(株)製、ニッコールSBLシリーズ、第一工業製薬(株)製、ハイテノールLAシリーズを例示できる。
前記ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテルの硫酸エステルとしては第一工業製薬(株)製、ハイテノールNシリーズ、花王(株)製、エマールNCを例示できる。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル又はこれらの塩としては東邦化学(株)製、フォスファノールシリーズ、第一工業製薬(株)製、プライサーフシリーズ、クラリアント(株)製、ホルダフォスシリーズを例示できる。
前記脂肪族二塩基酸エステルは一般式(1)で示される化合物が好適である。
Figure 2006022213
(式中、R1 は炭素数4から10のアルキレン基を、R2 は炭素数4から10のアルキル基をそれぞれ表わす。)
具体例としてはアジピン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソブチル、アゼライン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル及びドデカン酸ジオクチル等が挙げられる。
前記脂肪族一塩基酸エステルは一般式(2)で示される化合物が好適である。
Figure 2006022213
(式中、R3 は炭素数5から17のアルキル基を、R4 は炭素数4から20のアルキル基をそれぞれ表わし、総炭素数は20以上である。)
具体例としては、カプロン酸ミリスチル、カプロン酸イソステアリル、カプロン酸オレイル、カプリル酸イソステアリル、カプリル酸オレイル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、2−エチルヘキサン酸オレイル、カプリン酸イソオクタデシル、カプリン酸オレイル、パルミチン酸イソオクチル、パルミチン酸イソオクタデシル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸セチル、イソパルミチン酸イソオクチル、イソステアリン酸ブチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソオクタデシル、オレイン酸ラウリル等が挙げられる。
前記ポリアルキレングリコールエステルは、一般式(3)及び(4)で示される脂肪酸とポリアルキレングリコールエーテルとのエステル化合物である。
Figure 2006022213
(式中、R5 は炭素数1から30のアルキル基又は炭素数6から30のアリール基を、R6 及びR7 は水素原子又はメチル基を、Xは炭素数1から34のアルキレン基又は炭素数2から34のアルケニレン基又はフェニレン基をそれぞれ表わす。)
前記一般式(3)で示される化合物は二塩基酸のエステルであり、具体的には、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、エバシン酸、ドデカンジ酸、トリデカンジ酸、テトラデカンジ酸、ヘキサデカンジ酸、オクタデカンジ酸、エイコサジ酸、ドコサジ酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、酒石酸、フタル酸等のポリアルキレングリコールエステル等が挙げられる。
Figure 2006022213
(式中、R6 及びR7 は水素原子又はメチル基を、R8 は炭素数5から29のアルキル基を、R9 は炭素数1から29のアルキル基又はフェニル基をそれぞれ表わす。)
前記一般式(4)で示される化合物は一塩基酸のエステルであり、具体的にはヘキサン酸、オクタン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エルカ酸、リノール酸、リシノール酸、ヒドロキシステアリン酸、ジヒドロキシステアリン酸、イソオクチル酸、ノナン酸、イソラウリン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸等のポリアルキレングリコールエステル等が挙げられる。
前記インキ組成物は、チップを筆記先端部に装着したマーキングペンに充填して実用に供される。
マーキングペンに充填する場合、マーキングペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップを筆記先端部に装着し、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、弁機構を介して筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させる構造のマーキングペンが挙げられる。
以下の実施例及び比較例によって本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。以下の表に実施例及び配合を示す。
Figure 2006022213
表中の各成分の詳細を以下に記す。
(1)C.I.Pigment15−6を樹脂中に分散させた着色樹脂粒子(平均粒子径1.5μm)のエタノール分散体、固形分25.9%
(2)C.I.Pigment13を樹脂(イソブチルメタクリレート22%、ウレタン65%)中に分散させた着色樹脂粒子、平均粒子径4.2μm
(3)蛍光染料とベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂の固溶体(球状蛍光顔料)、スターリング社製、商品名:フレアー210Pink、平均粒子径3〜4μm
(4)C.I.Pigment60:55%、ポリビニルブチラール45%からなる青色加工顔料分散体、フジ色素(株)製、商品名:フジASブルー650、平均粒子径0.2μm
(5)住友化学(株)製、商品名:エスレックBL−1
(6)第一工業製薬(株)製、商品名:ハイテノール18E
(7)川研ファインケミカル(株)製、商品名:テルコール
(8)日本サーファクタント社製、商品名:ニッコールDGMIS
前記実施例及び比較例のインキ組成物は所定量の成分を混合し、ディスパーで3時間攪拌することにより得た。
上記により得られた実施例1〜3及び比較例1〜5のインキ組成物を中詰式のマーキングペン(パイロット社製、品番:WBMA−M)に充填したものを性能試験用試料とし、以下の試験を行なった。
消去性試験A
100%光沢ホーロー板(ホワイトボード)及び75%光沢ホーロー板(ホワイトボード)に「PILOT」の文字を筆記した後、乾式消去材(パイロット社製、ブラシタイプイレーザーWBEE−M)を用いて擦過して消去の度合いを目視により観察した。
消去性試験B
100%光沢ホーロー板(ホワイトボード)及び75%光沢ホーロー板(ホワイトボード)に60m/minの速度で直線を描いた後、乾式消去材(パイロット社製、ブラシタイプイレーザーWBEE−M)を用いて擦過して消去の度合いを目視により観察した。
試験結果を以下の表に示す。
Figure 2006022213
尚、性能試験の評価基準は以下の通りである。
◎:1回の擦過で消去できた。
○:5回以内の擦過で消去できた。
△:5回の擦過で極めて薄い筆跡が残った。
▲:5回の擦過でやや筆跡が残った。
×:5回の擦過で筆跡を消去できなかった。

Claims (3)

  1. 有機溶剤と、剥離剤と、染料又は顔料で着色された平均粒子径が0.5〜10μmの着色樹脂粒子と、樹脂とから少なくともなる筆記板用消去性インキ組成物であって、前記樹脂は着色樹脂粒子100重量部に対して10重量部以上の割合で配合されてなる筆記板用消去性インキ組成物。
  2. 前記樹脂は着色樹脂粒子100重量部に対して10〜200重量部の割合で配合されてなる請求項1記載の筆記板用消去性インキ組成物。
  3. 請求項1又は2記載の筆記板用消去性インキ組成物を内蔵した筆記具。
JP2004201630A 2004-07-08 2004-07-08 筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 Pending JP2006022213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004201630A JP2006022213A (ja) 2004-07-08 2004-07-08 筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004201630A JP2006022213A (ja) 2004-07-08 2004-07-08 筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006022213A true JP2006022213A (ja) 2006-01-26

Family

ID=35795727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004201630A Pending JP2006022213A (ja) 2004-07-08 2004-07-08 筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006022213A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2138550A1 (en) * 2007-04-12 2009-12-30 The Pilot Ink Co., Ltd. Thermochromic color-memory composition, and thermochromic color-memory microcapsule pigment having the composition encapsulated therein
JP2010196046A (ja) * 2009-01-30 2010-09-09 Taisei:Kk 油性インキ並びに筆記可能なマーキングペン
JP2011046889A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Taisei:Kk 金属光沢色インキ並びに筆記可能なマーキングペン
JP2017218503A (ja) * 2016-06-07 2017-12-14 株式会社パイロットコーポレーション 油性インキ組成物及びそれを内蔵したマーキングペン
WO2021198076A1 (en) 2020-03-31 2021-10-07 Societe Bic Peelable ink composition for non-porous substrates
CN114854248A (zh) * 2022-06-06 2022-08-05 山西大学 一种常温可干擦受热可褪色的白板笔墨水及其制备方法
EP3894489A4 (en) * 2018-12-14 2022-08-24 Sanford, L.P. DRY ERASE INKS AND RELATED WRITING METHODS AND INSTRUMENTS

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2138550A1 (en) * 2007-04-12 2009-12-30 The Pilot Ink Co., Ltd. Thermochromic color-memory composition, and thermochromic color-memory microcapsule pigment having the composition encapsulated therein
EP2138550A4 (en) * 2007-04-12 2010-09-01 Pilot Ink Co Ltd THERMOCHROME COLOR MEMORY COMPOSITION, AND THERMOCHROME MEMORY-COLOR MICROCAPSULE PIGMENT IN WHICH THE COMPOSITION IS ENCAPSULATED
US8222183B2 (en) 2007-04-12 2012-07-17 The Pilot Ink Co., Ltd. Thermochromic coloring color-memory composition and thermochromic coloring color-memory microcapsule pigment containing the same
JP2010196046A (ja) * 2009-01-30 2010-09-09 Taisei:Kk 油性インキ並びに筆記可能なマーキングペン
JP2011046889A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Taisei:Kk 金属光沢色インキ並びに筆記可能なマーキングペン
JP2017218503A (ja) * 2016-06-07 2017-12-14 株式会社パイロットコーポレーション 油性インキ組成物及びそれを内蔵したマーキングペン
EP3894489A4 (en) * 2018-12-14 2022-08-24 Sanford, L.P. DRY ERASE INKS AND RELATED WRITING METHODS AND INSTRUMENTS
WO2021198076A1 (en) 2020-03-31 2021-10-07 Societe Bic Peelable ink composition for non-porous substrates
CN114854248A (zh) * 2022-06-06 2022-08-05 山西大学 一种常温可干擦受热可褪色的白板笔墨水及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11891530B2 (en) Writing gel ink
JP3049456B2 (ja) 筆記板用インキ組成物
JPH0349947B2 (ja)
JP2006022213A (ja) 筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具
JP2009270033A (ja) 可逆感熱変色性マーキングペン用油性インキ
JP6839934B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP4947862B2 (ja) 感温インキおよびそれを用いた温度履歴インジケータ
JP2009543891A (ja) 非多孔質表面用の乾式消去インク
JPH10292146A (ja) 筆記板用水性マーキングペンインキ
US11041081B2 (en) Aqueous ink composition for writing instrument
JP6839935B2 (ja) 筆記具用水性インク組成物
WO2017204259A1 (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP2006335927A (ja) 油性マーキングペン用インキ組成物
JP2003231856A (ja) 固形状描画材
JP3144530B2 (ja) ボールペン用インキ
JP2007100018A (ja) 油性マーキングペンインキ組成物
KR100375741B1 (ko) 고형상 마이크로캡슐 잉크
JP2022127269A (ja) 筆記具用水性インク組成物
JP4594625B2 (ja) 油性顔料インキ組成物
JP3122779B2 (ja) 油性白色インキ
JP2008031387A (ja) 筆記板用マーキングインキ組成物
JP6954757B2 (ja) 筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具
JP2001059066A (ja) 油性消去性マーキングペン用有機顔料インキ組成物
JPH1180645A (ja) 筆記板用水性マーキングペンインキ
JPH10287840A (ja) 油性消去性マーキングペン用インキ組成物