JP3122779B2 - 油性白色インキ - Google Patents

油性白色インキ

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雄一 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油性白色インキに関する
ものである。更に詳細には、経時後の沈降が少なく、特
に、インキ内蔵型筆記具に用いるに好適な白色インキに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油性白色インキは、白色顔料と有
機溶剤と該有機溶剤に可溶な樹脂とよりなっている。白
色顔料としては、白色度の大きさ故に酸化チタンが用い
られている。
【0003】ところで、酸化チタンは比重が大きく経時
的に沈降し易いという欠点を有しているため、酸化チタ
ンを用いた白色インキを筆記具に内蔵して用いる場合、
インキ収容部に金属球等の撹拌部材を内蔵させ、使用
時、筆記具を上下に振り、上記撹拌部材の撹拌力によっ
て沈降した酸化チタンを再分散させて使用するようにし
たり、増粘効果を有する物質の添加により、インキの粘
度を高くして酸化チタンの沈降を防止するようにしたり
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
上記撹拌部材を用いる方法では、沈降した酸化チタンを
再分散する為に、数多く筆記具を振ることが必要である
ばかりか、沈降物によって撹拌部材が動かなくなってし
まい酸化チタンを再分散出来なくなってしまったり、
(2)インキの粘度を高くした場合、ペン先からインキ
が吐出しなくなったりしてしまうという問題点が生じて
しまった。本発明は、経年後の沈降の少ない、特にイン
キ内蔵型筆記具に用いて好適な油性白色インキを得るこ
とを目的とするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、スチレン−ア
クリル共重合体製中空粒体と極性有機溶剤とを少なくと
も含むことを特徴とする油性白色インキを要旨とするも
のである。
【0006】以下詳細に説明する。スチレン−アクリル
共重合体製中空粒体は、着色材として使用する。スチレ
ン−アクリル共重合体製中空粒体は、筆記後、該中空粒
体内部の溶剤が蒸発し空気と置換されるため、殻である
高分子層と内側の空気とで光散乱が起こり白色に見える
ので、白色の着色材として用いることができる。種々の
高分子中、スチレン−アクリル共重合体は、特に殻の硬
さの点で好ましい。市販品の一例としては、SX863
(P)(日本合成ゴム(株)製)がある。その他、水を
ベースとしたエマルジョンの形で供給されているSX8
63(A)、SX864(B)、SX865(B)(以
上、日本合成ゴム(株)製)、ROPAQUE OP4
2M、同OP62、同OP84(以上、英国、ロームア
ンドハース社)といったものを用いることもできる。勿
これら水をベースとしたエマルジョン型のものは、予
め水を蒸発して粉末にしてから使用する。この使用量は
油性白色インキ全量に対して1〜40重量%、より好ま
しくは10〜35重量%である。
【0007】極性有機溶剤としては、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、
イソプロピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、
イソブチルアルコール等のアルコール系溶剤、メチルエ
チルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチル
ケトン等のケトン系溶剤などが挙げられる。
【0008】上記の成分以外に、着色材として通常白色
顔料として用いられる酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アル
ミニウム、リトポン等を併用してもよい。更に、従来油
性インキに用いているものを用途に応じて適宜選択して
用いることができる。バインダーとしては、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリビニルピロリドン、ロジン変性マ
レイン酸樹脂、アクリル系樹脂、ケトン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリビニルメチルエーテル等を用いることがで
き、その他、濡れ性の向上剤として界面活性剤や、乾燥
調整剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、セロソルブ、カルビトールや、防錆剤などを添加す
ることもできる。
【0009】本発明に係る油性白色インキは、着色材と
して前記スチレン−アクリル共重合体製中空粒体を単独
で用いる場合には、通常知られている撹拌機を用い上記
成分を撹拌・混合することにより容易に得られるが、酸
化チタン等の白色顔料と併用する場合には、該白色顔料
をあらかじめ公知の分散機で分散したものに他の成分を
加え撹拌・混合することで得られる。
【0010】
【作用】本発明の油性白色インキは、着色材としてスチ
レン−アクリル共重合体製中空粒体を含んでいるが、こ
の中空粒子は酸化チタンに対し比重が小さいため沈降が
少なく、であるが故に、インキの粘性を低く保つことが
できるため経時後の沈降が少なく、特に筆記具に用いて
好適であると推察される。
【0011】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて、更に詳細
に説明するが、表1の実施例、表2の比較例中の数値は
「重量部」を示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】表1、2の説明 (1)SX863(P):スチレン−アクリル共重合体
製中空粒体 平均粒子径 0.35μm、日本合成ゴム(株)製 (2)SX864(B):スチレン−アクリル共重合体
製中空粒体 平均粒子径 0.45μm、日本合成ゴム(株)製 から水を蒸発させて粉末状にしたもの (3)ROPAQUE OP42M:スチレン−アクリ
ル共重合体製中空粒体 平均粒子径 0.55μm、英国ロームアンドハース社
製 から水を蒸発させて粉末状にしたもの (4)ROPAQUE OP62:スチレン−アクリル
共重合体製中空粒体 平均粒子径 0.4μm、英国ロームアンドハース社製 から水を蒸発させて粉末状にしたもの (5)デンカブチラール2000L:ポリビニルブチラ
ール、電気化学(株)製 (6)PVP K−30:ポリビニルピリドン、関東化
学(株)製 (7)ハロン 110H:ケトン樹脂、本州化学(株)
製 (8)ソルミックスAP−4:変性アルコール、日本ア
ルコール販売(株)製
【0015】油性白色インキの製法 (実施例1、2、5)各成分を公知の翼付撹拌機にて2
時間撹拌することにより油性白色インキを得た。 (実施例3、4、比較例1、2)成分中、酸化チタンと
バインダーとをボールミルにて分散し、ペースト状とし
たものに、他の成分を添加して2時間撹拌することによ
り油性白色インキを得た。
【0016】上記、実施例1〜5、比較例1、2で得た
白色インキについて試験を行った。結果を表3に示す。
【0017】
【表3】
【0018】※1.貯蔵安定性試験 油性白色インキを栓付き試験管(15mm径)に10CC
入れて自然放置し、3日後、沈降状態を目視にて判定し
た。 ○:沈降なし △:やや沈降あり ×:沈降あり
【0019】※2.再分散性試験 ※1と同じサンプルをつくり、これらに撹拌ボール(ス
テンレス製)を1個入れて上向けに3ヶ月間放置後、栓
付き試験管を上下に振り、撹拌ボールが動く迄の振った
回数を測定した。
【0020】※3.筆記性試験 中綿式マーカー(ホワイトボード用マーカー:ぺんてる
(株)製)に白色インキを4cc充填し、ペン先にイン
キが浸透する迄該中綿式マーカーを横向け静置した後、
ガラス板上に手書きで螺旋筆記し、その筆跡を目視で観
察判定した。 ○:良好な筆跡 △:ややカスレる ×:カスレが発生する
【0021】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る油性白色インキは経時沈降が少なく、従って再分散
性もよく、特にインキ内蔵型筆記具に用いるに好適な白
色インキである。尚、本発明に係る油性白色インキは、
筆記具以外、例えば、筆、ハケ等を用いる所謂つけペン
タイプとして用い得ることは勿論、スタンプ用インキ、
記録用インキとしても用いることができ、更に、従来無
機顔料を用いるため実用化が困難であったジェット印刷
用白色インキとしても用いることができる良好なインキ
である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン−アクリル共重合体製中空粒体
    極性有機溶剤とを少なくとも含むことを特徴とする油
    性白色インキ。
JP34530992A 1992-11-30 1992-11-30 油性白色インキ Expired - Lifetime JP3122779B2 (ja)

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JPH06166844A JPH06166844A (ja) 1994-06-14
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JP4594625B2 (ja) * 2004-01-26 2010-12-08 寺西化学工業株式会社 油性顔料インキ組成物
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