JP2932527B2 - 苗植機 - Google Patents

苗植機

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JP2932527B2 JP25478389A JP25478389A JP2932527B2 JP 2932527 B2 JP2932527 B2 JP 2932527B2 JP 25478389 A JP25478389 A JP 25478389A JP 25478389 A JP25478389 A JP 25478389A JP 2932527 B2 JP2932527 B2 JP 2932527B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、水平制御装置を設けた苗植機に関するも
のである。
〔従来技術とその解決すべき課題〕
この種の従来例としては、実公昭52−43611号公報に
示すように、水平線に対する機体左右方向傾斜を検出し
て機体を水平に維持する歩行型田植機がある。然し乍
ら、該田植機は常時水平制御が作動するものであって、
機体の走行を停止して苗補給作業をするときに、該苗補
給作業にて水平制御が作動して機体が無闇に左右に傾斜
したりすることがあり作業能率が悪いものであった。
そして、苗補給作業時に水平制御装置が作動しない状
態とすべく、水平制御装置の駆動系の作動を切換える切
換え部を切換え動作不能にロックすることが考えられる
が、この場合、水平センサが、従来製品に採用されてい
る上下動するフロートを左右に設けて構成した接地式の
水平センサに構成されていると、水平センサの接地部が
動作不能に固定されることになる。すると、例えば、作
業者が不測にバランスを崩し植付機体の左右一側部に乗
ってしまったりして、大きな外力が作用して植付機体が
左右に傾斜した場合、水平センサの接地部に反作用とし
て大きな力がかかり、よって、水平センサ自体に、或
は、水平センサと水平制御装置の前記切換え部との連携
部に、変形や破損を生じて水平制御が適正に作動しなく
なってしまう場合がある。また、水平センサの接地部が
動作不能に固定されるのを回避するために緩衝機構を設
けることが考えられるが、そうすると構造が複雑になっ
てしまう問題がある。
そこで、この発明は、機体の走行を停止して苗補給な
どの作業を行うとき、水平制御が作動して気体が無闇に
左右に傾斜しないように、また、水平制御が作動しない
ようにしているときに不測に大きな外力が作用して機体
が左右に傾いた場合があっても、上記のように変形や破
損を生じて水平制御が適正に作動しなくなってしまうこ
とがないように、しかも、簡単な構造でそれをえ実現す
ることを課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、この発明は、水平面に対する植付機体の左右
傾斜を検出する水平センサ39の機体傾斜の検出により、
該傾斜を修正する水平制御装置Aを設けてなる苗植機に
おいて、前記水平センサ39を、錘41を取付けた揺動アー
ム40の植付機体に対する左右揺動で植付機体の左右傾斜
検出動作を行うよう設けた振子式の水平センサに構成
し、該水平センサ39の揺動アーム40と、植付機体の左右
傾斜を修正駆動する油圧装置の油圧バルブ45のスプール
45aとを連結して、該揺動アーム40の左右揺動によって
該スプール45aが切換動作して水平制御装置Aが作動す
るよう構成し、機体の走行を停止する操作にて、油圧バ
ルブ45のスプール45aを強制的に中立位置にして前記水
平センサ39の揺動アーム40の左右揺動を固定するよう構
成し前記水平制御装置Aを非作動状態とすることを特徴
とする苗植機としたものである。
〔発明の作用及び効果〕
この発明は、上記の構成としたものであるから、機体
の走行を停止する操作にて機体を停止したときに、機体
の左右方向の傾きを修正する水平制御装置Aは作動しな
くなり、無闇に何等かの要因で機体が左右に傾動した
り、またその傾動により機体が細かく左右方向に振動し
たりする現象が生じることが防止され、従来例の課題を
適正に解消することができる。
しかも、機体の走行を停止する操作にて水平制御装置
Aを非作動状態とするよう構成するにあたり、水平セン
サ39を、錘41を取付けた揺動アーム40の植付機体に対す
る左右揺動で植付機体の左右傾斜検出動作を行うよう設
けた振子式の水平センサに構成し、該水平センサ39の揺
動アーム40と、植付機体の左右傾斜を修正駆動する油圧
装置の油圧バルブ45のスプール45aとを連結して、該揺
動アーム40の左右揺動によって該スプール45aが切換動
作して水平制御装置Aが作動するよう構成し、機体の走
行を停止する操作にて、油圧バルブ45のスプール45aを
強制的に中立位置にして前記水平センサ39の揺動アーム
40の左右揺動を固定するよう構成し前記水平制御装置A
を非作動状態とするようにしたものであるから、機体の
走行を停止して水平制御装置Aが非作動状態となってい
るときに、不測に大きな外力が作用して機体が左右に傾
いた場合があっても、水平センサ39は上記のように振子
式の水平センサに構成されて非接地式センサとなってい
るから、前記のように該センサ39が強制的に動作させら
れるようなことはなく、よって、センサの動作系に緩衝
機構を設ける等の必要もなくて簡単な構造でありなが
ら、前記のような変形や破損を生じて水平制御が適正に
作動しなくなってしまうこともない。
〔実施例〕
本発明の一実施例である歩行型苗植機について、以下
詳細に説明する。
1は走行ミッションケースであり、その後側面には後
方に向けて延出する角筒上のフレーム2の前端がボルト
により固着されている。
3は聘面視U字状の操縦ハンドルであって、その中央
部が前記フレーム2の後方斜上方に向けて延出された後
端部に装着されている。
4はエンジンであって、走行ミッションケース1の前
部にボルトにて固着連結されている。
5・6は左右走行車輪で、走行ミッションケース1の
左右両側に突出する駆動軸7・8を包むボス9・10に回
動自由に取付けられた左右チェンケース11・12の後方先
端に軸支されていて伝動回転されながら上下にスイング
可能に設けられている。13・14は左右チェンケース11・
12に一体に設けられた上記ボス9・10に各々一体的に設
けられた左右アームである。
15は左右走行車輪5・6を上下動せしめる油圧シリン
ダー16及びピストン177よりなる油圧装置であって、そ
の油圧シリンダー16の基部が走行ミッションケース1の
上面に固着された油圧ケース18に固着されている。そし
て、ピストン17の後端部には、前記左右アーム13・14の
上端にその前端が連結された天秤装置19の左右中央部を
縦軸20回りに回動自在に枢着し、左右走行車輪5・6が
背反的に上下動すべく構成している。
天秤装置19は、その左右中央部がピストン17の先端部
に形成された軸方向に長い長穴17aに縦軸20にて回動自
在に枢支された天秤体21と、該天秤体21の左右両側に縦
軸22・23にて回動自在に枢着された左右連結ロッド24・
25にて構成されており、該左右ロッド24・25の各々が左
右アーム13・14の上端に回動自在に枢着されている。そ
して、左ロッド24にはその中途部に油圧シリンダー26と
ピストン27とよりなる水平制御用油圧装置28が設けられ
ており、ピストン27の油圧シリンダー26に対する入出力
により左ロッド24の長さが変更できるように構成されて
いる。
29は圧縮バネであって、ピストン17に固定されたスト
ッパー用座金30と天秤体21との間に設けられており、天
秤体21はピストン17の軸方向(機体前後方向)に圧縮バ
ネ29に抗して移動できるように構成されている。
31はエンジン4に固着された平面視U字状のバンパー
であって、通常は、引張バネ32にてエンジン4の下面に
接当保持されている。31aは枢支穴31bを有する係止体で
あり、基部はバンパー31に固着されている。
33は油圧ポンプ34が走行ミッションケース1内から汲
み出した圧油を油圧シリンダー16に送り込んだ油圧シリ
ンダー16の圧油を走行ミッションケース1内に戻したり
する機体上下用油圧バルブであって、油圧ケース18内に
設けられており、その切換レバー35が油圧ケース18の左
側面側に設けられている。切換レバー35には、長穴38a
と丸穴38bとが形成されている。そして、操縦ハンドル
3に回動自在に支持された機体上下操作レバー36にその
基端が連結された操作ワイヤ37の先端部が、切換レバー
35の長穴38aに係合しており、該機体上下操作レバー36
を上げ位置若しくは下げ位置に操作することにより、機
体上下用油圧バルブ33を切換えて、左右走行車輪5・6
を同時に任意量だけ上下動させて、機体を任意に上下動
することができるように構成している。尚、機体上下操
作レバー36を自動の位置にすると、油圧バルブ33は後述
の整地フロート90の前部の適正範囲を超えた上下動にて
切換られる自動制御状態となる。また、機体上下操作レ
バー36を固定の位置にすると、油圧バルブ33は中立位置
に固定保持され、左右車輪5・6は上下動しない状態と
なる。
39は水平面に対する機体の左右傾斜を検出する水平セ
ンサであって、揺動アーム40の下部に錘41を設け上部に
円筒状のボス42を設けている。一方、バルブケース18の
側面に固設された支持アーム43の先端を曲げて機体前後
方向の枢支軸44とし、該枢支軸44にボス42を外嵌して錘
41が機体左右方向に揺動できるように構成している。そ
して、水平センサ39の揺動アーム40の中途部と水平制御
用油圧バルブ45の油圧スプール45aの先端とを枢支ピン4
6にて連結し、錘41の左右揺動により水平制御用油圧バ
ルブ45の油圧スプール45aが切換えられるように構成し
ている。
然して、機体の左右傾斜による水平センサ39の機体左
右傾斜の検出に起因して、水平制御用油圧バルブ45が切
換えられて、機体が常に水平状態に維持されるように制
御されるのであるが、具体的にその作動を次に説明す
る。先ず、機体が左側が低く右側が高くなるように傾斜
すると、錘41は黒矢印の方向に揺動するので油圧スプー
ル45aも黒矢印の方向に切換えられ、水平制御用油圧シ
リンダー26の前室26aの圧油を抜いて後室26bに圧油を送
込み左連結ロッド24の長さを短くし左走行車輪5を下動
させる側に切換えられるように構成している。逆に、機
体が右側が低く左側が高くなるように傾斜すると、錘41
は白矢印の方向に揺動するので油圧スプール45aも白矢
印の方向に切換えられ、水平制御用油圧シリンダー26の
前室26aに圧油を送込み後室26bの圧油を抜いて左連結ロ
ッド24の長さを長くし左走行車輪5を上動させる側に切
換えられるように構成している。このようにして水平制
御装置Aが構成されている。
47は水平制御用油圧バルブ45を強制的に中立位置にす
る規制装置であって、操縦ハンドル3に回動自在に支持
された後述の主クラッチレバー57にその基端が連結され
た操作ワイヤ48の先端部に固着した規制体49の左右規制
片50・51が、水平制御用油圧バルブ45の油圧スプール45
aに固設のピン体45bに左右方向から接当して油圧スプー
ル45aを強制的に中立位置にするように構成されてい
る。尚、52は、規制体49は摺動自在に支持する支持部で
あって、油圧ケース18に基部が固定されている。そし
て、主クラッチレバー57を主クラッチ入に操作すると、
規制対49の左右規制片50・51は油圧スプール45aに固設
のピン体45bと当接せず、水平制御用油圧バルブ45が水
平センサ39にて切換えられる自動制御状態となる。ま
た、主クラッチレバー57を主クラッチ切に操作すると、
規制体49の左右規制片50・51が油圧スプール45aに固設
のピン体45bに接当し油圧スプール45aを強制的に中立位
置に移動し固定するので、左走行車輪5を上下動して機
体の左右方向の傾きを修正する水平制御は作動しなくな
る。
53はPTO軸であって、走行ミッションケース1の後側
壁より突出して設けられている。
54は操縦ハンドル3に回動自在に支持された作業クラ
ッチレバーであって、操作ワイヤ55の基部が連結されて
いる。尚、操作ワイヤ55の先端にはクラッチ操作体56が
装着されている。
57は主クラッチレバーであって、入り位置に操作する
とエンジン4の動力をミッションケース1内に伝達し、
切り位置に操作するとエンジン4の動力がミッションケ
ース1内に伝達されないように構成されている。
58は作業装置装着部であって、フレーム2の左右側面
にその基端が固設された左右係止ピン59・60とフレーム
2にその基部が固設された係止板61とフレーム2に基部
が回動自在に枢着され矢印イ方向に付勢された係止フッ
ク62とにより構成されている。
63は櫛歯状の係止穴63aを有する係止板であり、フレ
ーム2に固着されている。
64はエンジン4上方を覆うボンネットであり、後部に
は接合部65が設けられている。
次に、苗植装置70について説明する。
71は植付伝動ケースであって、その下部には前後方向
に形成された凹部72と左右方向に形成された左右凹部73
・74と平な接当面壁75と係止突起76とが設けられてい
る。然して、前記フレーム2に凹部72を馬乗り状に嵌合
させると共に、左右凹部73・74を左右係止ピン59・60に
係合させ、更に、接当面壁75を係止板61に接当させて係
止フック62にて係止突起76を係止することにより、苗植
装置70を走行車体に装着できるように構成している。
そして、植付伝動ケース71の左右両側には、上下に罷
動運動し後記の苗載台80より1株分づつの苗を取りだし
て圃場に植付ける苗植付具77・77が各々回転クランク78
と揺動アーム79とで装着されている。
80は苗載台であって、植付伝動ケース71内の左右往復
動機構にて左右往復動する移動棒81に左右連結体82・83
を介して連結され、左右往復動すべく、植付伝動ケース
71の後面より後上方に向けて延出された支持体84に設け
られた上下支持装置85・86に支架されている。尚、下支
持装置68には、苗載台80に載置された苗の下側を受けて
摺接案内する側面視L字状の苗受支枠86aが一体に形成
されており、この苗受支持86aには2つの苗分割口が設
けられ、前記苗植付具77の苗分割爪77aがこの苗分割口
へ上から介入して苗載台80に収容された苗を1株分づつ
取出すよう構成されている。
87は伝動軸であって、その先端には前記PTO軸53に係
合連結できるカップリング88が軸方向に摺動自在に設け
られており、このカップリング88をPTO軸53に係合連結
して、ミッションケース1の動力が植付伝動ケース71内
に伝動されるように構成されている。
89は予備苗載せ台兼用の後部カバーであって、前記ボ
ンネット64の接合部65に接合する接合部89aがその前部
に形成されている。
90は整地フロートであって、前述の係止板63の櫛歯状
の係止穴63aに係合する操作レバー91aが一体に設けられ
た後部装着装置91の前端に軸92にてその後部が回動自在
に軸支され、前部は遊動機構93にて機体に装着されてい
る。そして、後部装着装置91の中途部はフレーム2に設
けられた支持体94の枢支穴に枢支ピン95にて枢支されて
おり、操作レバー91aの係止突起91bの係止穴63aに対す
る係合位置を変更することにより、整地フロート90の後
部高さを変更して苗植付け深さが変更できるように構成
している。
また、整地フロート90の中途部にその基部が枢着され
た連結ロッド96の上端を、油圧バルブ33の切換レバー35
の丸穴38bに連結して、整地フロート90の前部の適正範
囲を超えた上下動にて油圧バルブ33が切換られるように
構成されている。
97・98は左右走行クラッチレバーであって、各々左右
走行車輪5・6の駆動を停止できるように構成されてい
る。
99は、エンジン4のアクセル操作レバーである。
100は機体前後進切換えのチェンジレバーであって、
前進位置にすると機体が前進するように左右走行車輪5
・6は駆動回転され、後進位置にすると機体が後進する
ように左右走行車輪5・6は駆動回転されるように構成
されている。
上記のように構成した田植機を水田圃場に入れたの
ち、予備苗載せ台を兼ねた後部カバー89上と苗載台80と
に苗を載置収容する。先ず、主クラッチレバー57と作業
クラッチレバー54とを切り位置にし、機体上下操作レバ
ー36を固定位置にし、チェンジレバー100を前進位置に
して、エンジン4を始動する。次に、主クラッチレバー
57を入り位置にすると左右走行車輪5・6の回転によ
り、整地フロート90が水田の土壌表面に接地した状態で
機体が推進される。
そして、作業クラッチレバー54を入り位置に操作する
と、クラッチ操作体56が作動して植付伝動ケース71内の
作業クラッチが接続され、左右苗植付具77・77が上下に
楕円状の植付軌跡を描いて運動し左右に往復動されてい
る苗載台80上の苗を一株分づつ苗分割口より分割して整
地フロート90で整地される土壌表面に次々と植付けて行
く。
このような苗植付作業中において、耕盤面が浅くなっ
たり深くなったり変化していると、左右走行車輪5・6
は次の通りに自動的に上下動される。先ず、前後方向に
耕盤が深くなっているときは、左右走行車輪5・6が土
壌表面から深く入り込む為に、整地フロート90の前部が
上方へ押上げられることになる。そして、整地フロート
90の前部が一定以上(苗植付け作業に適正な範囲以上に
機体側へ押上げられたとき)になると、油圧切換バルブ
33の切換レバー35が、整地フロート90により連結ロッド
96を介して、油圧装置15のピストン17が突出する側へ切
換えられ、このため、ピストン17,天秤装置19,左右アー
ム24・25,チェンケース11・12を介して左右走行車輪5
・6が下動される。
そして、この走行車輪5・6が次第に耕盤に対して強
く当接してきて、機体が浮上すると、整地フロート90の
接地圧が減少し、適正な状態になると油圧切換バルブ33
が中立状態になり、走行車輪5・6の下動が停止され
る。
前後方向に耕盤が浅くなる場合は、前述の逆であり、
整地フロート90が浮き気味で機体から下動するから切換
レバー35が切換られピストン17が油圧シリンダー16内に
引込まれ走行車輪5・6が上動する。そして、適正な接
地状態になると油圧切換バルブ33が中立に復帰する。従
って、耕盤の深さの変化に応じて左右走行車輪5・6が
上下動して、常に適正深さに苗が植付けられる。
尚、機体前後方向の耕盤の深さの変動が小さい場合に
は、ピストン17に装着された圧縮バネ29の動きにより左
右走行車輪5・6が同時に上下動して機体は適正状態に
保持される。即ち、該圧縮バネ29にて補正できない程度
までに機体前後方向に耕盤の深さが変化した場合に、前
記機体上下動制御が作動するのである。
次に、左右側で耕盤深さが異なる場合を説明すると、
左右側で耕盤深さが異なると、当然ながら、機体が傾斜
することになる。すると、水平センサ39がその機体の傾
斜を検出して、水平制御用油圧バルブ45を切換えて水平
制御用油圧装置28を作動させるので、機体は常に水平状
態に維持され、苗は適正深さに植付けられる。尚、機体
左右方向の耕盤の深さの差が少ない場合には、天秤装置
19の働きにより左右走行車輪5・6が背反的に上下動し
て機体は適正状態に保持される。即ち、天秤装置19にて
補正できない程度までに機体左右方向の耕盤の深さに差
が有る場合に、前記水平制御装置が作動するのである。
そして、苗載台80の苗が残り少なくなって、後部カバ
ー89上に載置された予備苗を補給するときには、作業ク
ラッチレバー54及び主クラッチレバー57を切操作すると
機体は停止するが、その時、主クラッチレバー57の切操
作にて規制体49の左右規制片50・51が油圧スプール45a
に固設のピン体45bに当接し油圧スプール45aを強制的に
中立位置に移動し固定するので、左走行車輪5を上下動
して機体の左右方向の傾きを修正する水平制御は作動し
なくなり、苗補給時に無闇に水平制御が作動して機体が
左右に傾動したり、またその傾動により機体が細かく左
右方向に振動したりする現象(所謂、自動制御によるハ
ンチング現象)が生じることが防止され、苗補給を能率
よくおこなうことができる。
しかも、機体の走行を停止する操作にて水平制御装置
Aを非作動状態とするよう構成するにあたり、水平セン
サ39を、錘41を取付けた揺動アーム40の植付機体に対す
る左右揺動で植付機体の左右傾斜検出動作を行うよう設
けた振子式の水平センサに構成し、該水平センサ39の揺
動アーム40と、植付機体の左右傾斜を修正駆動する油圧
装置の油圧バルブ45のスプール45aとを連結して、該揺
動アーム40の左右揺動によって該スプール45aが切換動
作して水平制御装置Aが作動するよう構成し、機体の走
行を停止する操作にて、油圧バルブ45のスプール45aを
強制的に中立位置にして前記水平センサ39の揺動アーム
40の左右揺動を固定するよう構成し前記水平制御装置A
を非作動状態とするようにしたものであるから、機体の
走行を停止して水平制御装置Aが非作動状態となってい
るときに、不測に大きな外力が作用して機体が左右に傾
いた場合があっても、水平センサ39は上記のように振子
式の水平センサに構成されて非接地式センサとなってい
るから、前記のように該センサ39が強制的に動作させら
れるようなことはなく、よって、センサの動作系に緩衝
機構を設ける等の必要もなくて簡単な構造でありなが
ら、前記のような変形や破損を生じて水平制御が適正に
作動しなくなってしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明の一実施例を示したもので、第1図は全
体側面図、第2図は走行機体の平面図、第3図は要部正
面図、第4図は油圧回路図である。図中記号、1は走行
ミッションケース、2はフレーム、3は操縦ハンドル、
4はエンジン、5・6は左右走行車輪、28は水平制御用
油圧装置、39は水平センサ、40は揺動アーム、41は錘、
45は水平制御用油圧バルブ、45aはスプール、49は規制
体、54は作業クラッチレバー、57は主クラッチレバー、
Aは水平制御装置である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平面に対する植付機体の左右傾斜を検出
    する水平センサ39の機体傾斜の検出により、該傾斜を修
    正する水平制御装置Aを設けてなる苗植機において、前
    記水平センサ39を、錘41を取付けた揺動アーム40の植付
    機体に対する左右揺動で植付機体の左右傾斜検出動作を
    行うよう設けた振子式の水平センサに構成し、該水平セ
    ンサ39の揺動アーム40と、植付機体の左右傾斜を修正駆
    動する油圧装置の油圧バルブ45のスプール45aとを連結
    して、該揺動アーム40の左右揺動によって該スプール45
    aが切換動作して水平制御装置Aが作動するよう構成
    し、機体の走行を停止する操作にて、油圧バルブ45のス
    プール45aを強制的に中立位置にして前記水平センサ39
    の揺動アーム40の左右揺動を固定するよう構成し前記水
    平制御装置Aを非作動状態とすることを特徴とする苗植
    機。
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