JPH0750892Y2 - 水田作業機における機体の平行姿勢復帰装置 - Google Patents
水田作業機における機体の平行姿勢復帰装置Info
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- JPH0750892Y2 JPH0750892Y2 JP4730088U JP4730088U JPH0750892Y2 JP H0750892 Y2 JPH0750892 Y2 JP H0750892Y2 JP 4730088 U JP4730088 U JP 4730088U JP 4730088 U JP4730088 U JP 4730088U JP H0750892 Y2 JPH0750892 Y2 JP H0750892Y2
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- balance
- balance mechanism
- sensing
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、田植機、施肥機、播種機等の水田作業機にお
ける機体の平行姿勢復帰装置に関するものである。
ける機体の平行姿勢復帰装置に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点] 一般に、この種水田作業機においては、左右走行車輪側
に連繋された揺動自在な天秤機構を設け、この天秤機構
の揺動制御によつて、作業走行時に耕盤の凹凸によつて
機体が左右に傾斜してしまうことがないよう所謂ローリ
ング制御を行つている。そしてこのローリング制御を、
天秤機構に連結される専用のローリング制御用シリンダ
機構を用いて積極的に行うようにしたものが有る。
に連繋された揺動自在な天秤機構を設け、この天秤機構
の揺動制御によつて、作業走行時に耕盤の凹凸によつて
機体が左右に傾斜してしまうことがないよう所謂ローリ
ング制御を行つている。そしてこのローリング制御を、
天秤機構に連結される専用のローリング制御用シリンダ
機構を用いて積極的に行うようにしたものが有る。
ところで機体回行時や路上走行時、あるいは後進走行時
等においては、左右走行車輪を同時に下降させることで
機体をその作業領域を越えて高く上昇せしめることにな
るが、この場合、ローリング感知をする左右の感知フロ
ートは何れも宙吊り状態となつてしまい、この結果、左
右走行車輪が機体に対して平行状態となつていない場合
に、これが何ら是正されること無くそのままの非平行姿
勢状態で上昇してしまうことになつて機体の安定性に欠
け、これを回避するための操作も煩雑かつ面倒である等
の欠点が有り問題となつている。
等においては、左右走行車輪を同時に下降させることで
機体をその作業領域を越えて高く上昇せしめることにな
るが、この場合、ローリング感知をする左右の感知フロ
ートは何れも宙吊り状態となつてしまい、この結果、左
右走行車輪が機体に対して平行状態となつていない場合
に、これが何ら是正されること無くそのままの非平行姿
勢状態で上昇してしまうことになつて機体の安定性に欠
け、これを回避するための操作も煩雑かつ面倒である等
の欠点が有り問題となつている。
[問題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができる水田作業機における機体の平行姿勢復
帰装置を提供することを目的として創案されたものであ
つて、左右走行車輪側が対応端部にそれぞれ連繋され、
かつ中間部が揺動自在に枢支される姿勢制御用の天秤機
構と、天秤機構の揺動を伴わない平行移動を行つて左右
走行車輪の同時昇降制御をするよう天秤機構に連動連結
される機体の昇降制御用シリンダと、天秤機構の平行移
動を伴わない揺動を行つて左右走行車輪の背反昇降の制
御をするよう天秤機構に連動連結されるローリング制御
用シリンダと、機体を作業領域越えの高さに上昇すべく
昇降制御用シリンダの作動で移動する天秤機構に対向
し、該移動した天秤機構が揺動姿勢であつたときこの感
知作動をするよう揺動自在に取付けられた揺動感知手段
とを備え、該揺動感知手段を、ローリング制御用シリン
ダの作動を司るローリング感知制御機構に連動連結し
て、上記揺動感知手段の感知作動に基づき左右走行車輪
が機体に対して平行復帰するようローリング制御用シリ
ンダを作動させる構成とすると共に、前記揺動感知手段
は、天秤機構の移動軌跡と該天秤機構に対向する機体フ
レームとのあいだの空間部に配されていることを特徴と
するものである。
することができる水田作業機における機体の平行姿勢復
帰装置を提供することを目的として創案されたものであ
つて、左右走行車輪側が対応端部にそれぞれ連繋され、
かつ中間部が揺動自在に枢支される姿勢制御用の天秤機
構と、天秤機構の揺動を伴わない平行移動を行つて左右
走行車輪の同時昇降制御をするよう天秤機構に連動連結
される機体の昇降制御用シリンダと、天秤機構の平行移
動を伴わない揺動を行つて左右走行車輪の背反昇降の制
御をするよう天秤機構に連動連結されるローリング制御
用シリンダと、機体を作業領域越えの高さに上昇すべく
昇降制御用シリンダの作動で移動する天秤機構に対向
し、該移動した天秤機構が揺動姿勢であつたときこの感
知作動をするよう揺動自在に取付けられた揺動感知手段
とを備え、該揺動感知手段を、ローリング制御用シリン
ダの作動を司るローリング感知制御機構に連動連結し
て、上記揺動感知手段の感知作動に基づき左右走行車輪
が機体に対して平行復帰するようローリング制御用シリ
ンダを作動させる構成とすると共に、前記揺動感知手段
は、天秤機構の移動軌跡と該天秤機構に対向する機体フ
レームとのあいだの空間部に配されていることを特徴と
するものである。
そして本考案は、この構成によつて、機体を作業領域を
越えて持ち上げた場合に、左右走行車輪が機体に対して
自動的に平行復帰するように構成したものである。
越えて持ち上げた場合に、左右走行車輪が機体に対して
自動的に平行復帰するように構成したものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1は歩行型田植機の走行機体であつて、該
走行機体1の機体フレーム1aの前部にはエンジン2が、
後部には苗載せ台3、運転ハンドル4、植付け爪5等の
部材が設けられていること等は何れも従来通りである。
面において、1は歩行型田植機の走行機体であつて、該
走行機体1の機体フレーム1aの前部にはエンジン2が、
後部には苗載せ台3、運転ハンドル4、植付け爪5等の
部材が設けられていること等は何れも従来通りである。
6は機体の前部左右に配設される感知フロートであつ
て、該感知フロート6の前部が一体的に止着されたブラ
ケツト6aはエンジン2を支持すべく設けられたエンジン
フレーム7の側縁部に支軸8を介して上下揺動自在に枢
支されているが、このブラケツト6aの下端部には作動ロ
ツド9の前端部が支軸9aを介して枢結されている。この
感知フロート6は中空状となつている一方、水等の液体
を出入できる栓体6dが後端部に設けられており、封入す
る液体量によつて感知フロート6の感知荷重を調整し
て、圃場条件に適合した感知フロート6の感知調整がで
きるようになつている。
て、該感知フロート6の前部が一体的に止着されたブラ
ケツト6aはエンジン2を支持すべく設けられたエンジン
フレーム7の側縁部に支軸8を介して上下揺動自在に枢
支されているが、このブラケツト6aの下端部には作動ロ
ツド9の前端部が支軸9aを介して枢結されている。この
感知フロート6は中空状となつている一方、水等の液体
を出入できる栓体6dが後端部に設けられており、封入す
る液体量によつて感知フロート6の感知荷重を調整し
て、圃場条件に適合した感知フロート6の感知調整がで
きるようになつている。
一方、感知フロート6の後端部上面に下流が枢支された
アジヤスタプレート6bの上部には長孔6cが開設されてい
るが、このアジヤスタプレート6bは弾性板材によつて形
成されており、これによつて例えば機体回行時等の際、
感知フロート6の泥押し現象によつて感知フロート6に
左右方向の負荷が働いた場合、アジヤスタプレート6bが
撓んで曲げ変形して負荷吸収し、作動不良等の不具合を
無くすることができるように配慮されている。また作動
ロツド9の後端部には作動リンク10の下端部が支軸9bを
介して枢結されるが、該作動リンク10の略冂字形状に形
成された上端部にはエンジンフレーム7側に支持された
支軸10aが貫通している。そしてこの支軸10aには作動ア
ーム11のボス部11aが回動自在に軸支される一方、支軸1
0aは上記長孔6cに対し摺動自在に遊嵌している。また作
動リンク10から突設したアーム片10bは、連結ロツド1
2、リンク12aを介して揺動アーム13の端部に連動連結さ
れている。この揺動アーム13が軸芯回りに回動自在に軸
承されるブラケツト13aの中央部は、ローリング制御用
バルブ14の支持部材14aに支軸14cを介して上下揺動自在
に枢支され、かつブラケツト13aにはバルブロツド14bが
連結されている。そして左右の感知フロート6が、同方
向に同時に上下揺動した場合には、揺動アーム13がブラ
ケツト13aに対して軸芯回りに回動するのみでこの動き
が吸収されるが、左右の感知フロート6が、背反的に上
下感知揺動した場合に、揺動アーム13がブラケツト13a
と一体となつて支軸14cを支点として揺動し、これによ
つてローリング制御用バルブ14のバルブロツド14bを上
下変位させてバルブ切換え作動を行い、後述するサブシ
リンダ22の制御を行うようになつており、この様にして
ローリング感知制御機構が構成されている。
アジヤスタプレート6bの上部には長孔6cが開設されてい
るが、このアジヤスタプレート6bは弾性板材によつて形
成されており、これによつて例えば機体回行時等の際、
感知フロート6の泥押し現象によつて感知フロート6に
左右方向の負荷が働いた場合、アジヤスタプレート6bが
撓んで曲げ変形して負荷吸収し、作動不良等の不具合を
無くすることができるように配慮されている。また作動
ロツド9の後端部には作動リンク10の下端部が支軸9bを
介して枢結されるが、該作動リンク10の略冂字形状に形
成された上端部にはエンジンフレーム7側に支持された
支軸10aが貫通している。そしてこの支軸10aには作動ア
ーム11のボス部11aが回動自在に軸支される一方、支軸1
0aは上記長孔6cに対し摺動自在に遊嵌している。また作
動リンク10から突設したアーム片10bは、連結ロツド1
2、リンク12aを介して揺動アーム13の端部に連動連結さ
れている。この揺動アーム13が軸芯回りに回動自在に軸
承されるブラケツト13aの中央部は、ローリング制御用
バルブ14の支持部材14aに支軸14cを介して上下揺動自在
に枢支され、かつブラケツト13aにはバルブロツド14bが
連結されている。そして左右の感知フロート6が、同方
向に同時に上下揺動した場合には、揺動アーム13がブラ
ケツト13aに対して軸芯回りに回動するのみでこの動き
が吸収されるが、左右の感知フロート6が、背反的に上
下感知揺動した場合に、揺動アーム13がブラケツト13a
と一体となつて支軸14cを支点として揺動し、これによ
つてローリング制御用バルブ14のバルブロツド14bを上
下変位させてバルブ切換え作動を行い、後述するサブシ
リンダ22の制御を行うようになつており、この様にして
ローリング感知制御機構が構成されている。
一方、15は前記エンジンフレーム7に略U形状をした取
付け金具15aを用いて一体的に取付け支持されたブラケ
ツトであつて、該ブラケツト15には弾機16の一端部が係
止される一方、後述する作動ワイヤ18のアウタ受け17が
設けられている。そして弾機16の他端部は前記作動アー
ム11に係止されており、而して作動アーム11のアーム片
11bに連結される作動ワイヤ18を常時下側に引張る方向
に向けて付勢している。
付け金具15aを用いて一体的に取付け支持されたブラケ
ツトであつて、該ブラケツト15には弾機16の一端部が係
止される一方、後述する作動ワイヤ18のアウタ受け17が
設けられている。そして弾機16の他端部は前記作動アー
ム11に係止されており、而して作動アーム11のアーム片
11bに連結される作動ワイヤ18を常時下側に引張る方向
に向けて付勢している。
さらに作動アーム11には作動片11bが突設されている
が、この作動片11bは、前記作動リンク10の冂状部にお
ける天井部10cの内面に対向しており、そして前述した
ように感知フロート6の感知上動があり、作動リンク10
が連結ロツド12を上動させるべく揺動した場合には、天
井部10cが作動片11bから離間する方向に単独で揺動して
作動アーム11に影響を与えないよう融通する(第4図の
実線状態)が、後述するように作動ワイヤ18が引張られ
て作動アーム11が弾機16に抗して揺動する場合に、作動
片11bが作動アームの天井面10cに下側から接当して、こ
れを前記感知フロート6が持ち上げられた場合と同様の
方向に強制揺動せしめるように設定されている。
が、この作動片11bは、前記作動リンク10の冂状部にお
ける天井部10cの内面に対向しており、そして前述した
ように感知フロート6の感知上動があり、作動リンク10
が連結ロツド12を上動させるべく揺動した場合には、天
井部10cが作動片11bから離間する方向に単独で揺動して
作動アーム11に影響を与えないよう融通する(第4図の
実線状態)が、後述するように作動ワイヤ18が引張られ
て作動アーム11が弾機16に抗して揺動する場合に、作動
片11bが作動アームの天井面10cに下側から接当して、こ
れを前記感知フロート6が持ち上げられた場合と同様の
方向に強制揺動せしめるように設定されている。
19は機体の中央部に前後方向を向いて設けられる機体の
昇降制御用シリンダとなるメインシリンダであつて、該
メインシリンダ19の左右両側にはガイド杆20が前後方向
に設けられているが、このガイド杆20にブラケツト21が
前後方向移動自在に設けられている。このブラケツト21
の左右両端部にはローリング制御用シリンダとなるサブ
シリンダ22のシリンダロツド22aの両端部が一体的に固
定されている。一方、前記ローリング制御用バルブ14に
油パイプ23を介して連結される複動式のシリンダ筒22b
がシリンダロツド22aに左右方向移動自在に設けられて
おり、またメインシリンダ19のシリンダロツド19aの先
端部には左右方向を向いた姿勢制御用天秤機構を構成す
る第一天秤腕24の中央部が支軸25を介して水平方向揺動
自在に枢支されている。しかもこの天秤腕24の左右両端
部は連結ロツド26、スイングケース26a等の部材を介し
て走行車輪27に連動連結されている。さらに天秤腕24の
中央上部には作動腕28が前記サブシリンダ22側に向けて
延設されていて、その先端部に形成される長孔状の係止
孔28aにシリンダ筒22bより突設したピン22cが係合して
いる。そして、例えばセンターフロート29の上下揺動感
知、あるいはレバー操作に基づく水平制御用バルブ30の
切換え作動によりメインシリンダ19が前後方向に伸縮作
動した場合に、第一天秤腕24は揺動を伴うことなくその
姿勢を維持したままで平行に前後移動し、これによつて
左右走行車輪27の同時の昇降動制御を行つて機体の高さ
制御を行うことができるようになつている。
昇降制御用シリンダとなるメインシリンダであつて、該
メインシリンダ19の左右両側にはガイド杆20が前後方向
に設けられているが、このガイド杆20にブラケツト21が
前後方向移動自在に設けられている。このブラケツト21
の左右両端部にはローリング制御用シリンダとなるサブ
シリンダ22のシリンダロツド22aの両端部が一体的に固
定されている。一方、前記ローリング制御用バルブ14に
油パイプ23を介して連結される複動式のシリンダ筒22b
がシリンダロツド22aに左右方向移動自在に設けられて
おり、またメインシリンダ19のシリンダロツド19aの先
端部には左右方向を向いた姿勢制御用天秤機構を構成す
る第一天秤腕24の中央部が支軸25を介して水平方向揺動
自在に枢支されている。しかもこの天秤腕24の左右両端
部は連結ロツド26、スイングケース26a等の部材を介し
て走行車輪27に連動連結されている。さらに天秤腕24の
中央上部には作動腕28が前記サブシリンダ22側に向けて
延設されていて、その先端部に形成される長孔状の係止
孔28aにシリンダ筒22bより突設したピン22cが係合して
いる。そして、例えばセンターフロート29の上下揺動感
知、あるいはレバー操作に基づく水平制御用バルブ30の
切換え作動によりメインシリンダ19が前後方向に伸縮作
動した場合に、第一天秤腕24は揺動を伴うことなくその
姿勢を維持したままで平行に前後移動し、これによつて
左右走行車輪27の同時の昇降動制御を行つて機体の高さ
制御を行うことができるようになつている。
一方、機体が耕盤の凹凸等により左右ローリング傾斜を
し、これが左右感知フロート6の背反的な上下感知作動
により感知された場合に、前述したようにローリング制
御用バルブ14が切換えられて、サブシリンダ22を、機体
が低く傾斜した側(つまり感知フロート6が上昇した
側)の連結ロツド26を後方に移動せしめて該側の走行車
輪が下降するよう第一天秤腕24の揺動作動をさせ、機体
の左右姿勢を圃場面に対して略一定に維持する所謂ロー
リング制御を行うように設定されている。
し、これが左右感知フロート6の背反的な上下感知作動
により感知された場合に、前述したようにローリング制
御用バルブ14が切換えられて、サブシリンダ22を、機体
が低く傾斜した側(つまり感知フロート6が上昇した
側)の連結ロツド26を後方に移動せしめて該側の走行車
輪が下降するよう第一天秤腕24の揺動作動をさせ、機体
の左右姿勢を圃場面に対して略一定に維持する所謂ロー
リング制御を行うように設定されている。
31は前記ガイド杆20の後端部を支持すべく設けられたス
テー20aと共に機体フレーム側に一体的に組付けられる
支持部材であつて、該支持部材31の前端部には前記作動
ワイヤ18のアウタ受け31aが一体的に形成されている
が、後端部には略コ字形に折曲形成されたガイド部31b
が設けられている。
テー20aと共に機体フレーム側に一体的に組付けられる
支持部材であつて、該支持部材31の前端部には前記作動
ワイヤ18のアウタ受け31aが一体的に形成されている
が、後端部には略コ字形に折曲形成されたガイド部31b
が設けられている。
また、32は本実施例において本考案の揺動感知手段に相
当する第二天秤腕であつて、該第二天秤腕32は、第9図
に示されるように機体フレーム1aと第一天秤腕24の移動
軌跡との間に形成される空間部に配されるものである
が、略コ字形とした上ガイド部32cの中央部は前記ガイ
ド部31bに摺動自在に嵌合し、かつその左右方向中央に
突設したピン軸32aはガイド部31bに形成した前後方向を
向くガイド孔31cに回動自在に係合している。
当する第二天秤腕であつて、該第二天秤腕32は、第9図
に示されるように機体フレーム1aと第一天秤腕24の移動
軌跡との間に形成される空間部に配されるものである
が、略コ字形とした上ガイド部32cの中央部は前記ガイ
ド部31bに摺動自在に嵌合し、かつその左右方向中央に
突設したピン軸32aはガイド部31bに形成した前後方向を
向くガイド孔31cに回動自在に係合している。
さらに第二天秤腕32の左右両端部は前記左右の作動ワイ
ヤ18は途中で左右交叉された状態で連結されると共に、
前記第一天秤腕24の後方移動の略限界位置、つまりメイ
ンシリンダ19が大きく伸長して機体高さが作業領域を充
分越え、圃場面から持上つた非作業領域位置に対応する
位置まで移動した場合に干渉するよう作動片32bが上方
に向けて突設されている。そしていま、第一天秤腕24が
支軸25を支点として前後揺動している状態、つまり左右
走行車輪27に対し機体が傾斜している(つまり平行にな
つておらず、下降している走行車輪27側が後側となるよ
う第一天秤腕24が前後揺動している)状態で、メインシ
リンダ19が伸長して機体姿勢が非作業領域まで上昇する
場合に、第一天秤腕24の後方揺動端側が該側の第二天秤
腕の作動片32bに接当してこれを後方に押しやり、これ
によつて第二天秤腕32はピン軸32aを支点として第一天
秤腕24と同方向に前後揺動しながらガイド孔31cを後方
に移動することとなつて第一天秤腕24の揺動感知が成さ
れ、そして該側の作動ワイヤ18が引張られることにな
る。この結果、この引張られた側とは逆側の作動リンク
11が矢印方向に揺動することになり、これによつて前述
したよう該逆側の作動アーム10も一体揺動して対応する
側の連結ロツド12を持ち上げ、そして走行車輪27が高く
なつている側の感知フロート6が上動感知したと同じ状
態とし、ローリング制御用バルブ14を、該高くなつてい
る側の走行車輪27を低くするよう切換え、これによつて
サブシリンダ22が作動して第一天秤腕24を左右方向平行
となるように揺動制御し、而して左右走行車輪27が機体
に対して平行状態になるよう自動復帰する。
ヤ18は途中で左右交叉された状態で連結されると共に、
前記第一天秤腕24の後方移動の略限界位置、つまりメイ
ンシリンダ19が大きく伸長して機体高さが作業領域を充
分越え、圃場面から持上つた非作業領域位置に対応する
位置まで移動した場合に干渉するよう作動片32bが上方
に向けて突設されている。そしていま、第一天秤腕24が
支軸25を支点として前後揺動している状態、つまり左右
走行車輪27に対し機体が傾斜している(つまり平行にな
つておらず、下降している走行車輪27側が後側となるよ
う第一天秤腕24が前後揺動している)状態で、メインシ
リンダ19が伸長して機体姿勢が非作業領域まで上昇する
場合に、第一天秤腕24の後方揺動端側が該側の第二天秤
腕の作動片32bに接当してこれを後方に押しやり、これ
によつて第二天秤腕32はピン軸32aを支点として第一天
秤腕24と同方向に前後揺動しながらガイド孔31cを後方
に移動することとなつて第一天秤腕24の揺動感知が成さ
れ、そして該側の作動ワイヤ18が引張られることにな
る。この結果、この引張られた側とは逆側の作動リンク
11が矢印方向に揺動することになり、これによつて前述
したよう該逆側の作動アーム10も一体揺動して対応する
側の連結ロツド12を持ち上げ、そして走行車輪27が高く
なつている側の感知フロート6が上動感知したと同じ状
態とし、ローリング制御用バルブ14を、該高くなつてい
る側の走行車輪27を低くするよう切換え、これによつて
サブシリンダ22が作動して第一天秤腕24を左右方向平行
となるように揺動制御し、而して左右走行車輪27が機体
に対して平行状態になるよう自動復帰する。
しかもこのものは、第一天秤腕24は左右平行状態に復帰
することにタイミングを合わせて、第二天秤腕32はガイ
ド孔31c分だけ左右の作動ワイヤ18を後方に自動的に引
張ることになる。そして作動ワイヤ18が引張られると、
前述したように作動アーム10が連結ロツド12を持ち上げ
るよう揺動するが、このとき作動ロツド9も合わせて後
方に強制移動せしめられ、この結果、感知フロート6を
対応する移動分だけ上昇した収納姿勢にセツトするよう
に設定されており、而して第一天秤腕24が左右平行状態
となつて、両作動ワイヤ18が同時に引張られた場合に、
両感知フロート6を収納位置に自動的に上動セツトでき
るようになつている。
することにタイミングを合わせて、第二天秤腕32はガイ
ド孔31c分だけ左右の作動ワイヤ18を後方に自動的に引
張ることになる。そして作動ワイヤ18が引張られると、
前述したように作動アーム10が連結ロツド12を持ち上げ
るよう揺動するが、このとき作動ロツド9も合わせて後
方に強制移動せしめられ、この結果、感知フロート6を
対応する移動分だけ上昇した収納姿勢にセツトするよう
に設定されており、而して第一天秤腕24が左右平行状態
となつて、両作動ワイヤ18が同時に引張られた場合に、
両感知フロート6を収納位置に自動的に上動セツトでき
るようになつている。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、水田作
業走行時において、機体の左右ローリング制御は左右感
知フロート6の上下感知揺動に伴うサブシリンダ22の作
動によつて、また機体の前後ピツチング制御、並びに機
体回行時等における機体の昇降制御はセンターフロート
29の感知作動、あるいは操作レバーの切換え操作に伴う
メインフロート19の伸縮作動によつてそれぞれ成される
ことになるが、いまローリング制御により第一天秤腕24
が支軸25を支点として前後揺動した状態で、機体回行や
後進走行等のためメインシリンダ19を大きく伸長させ、
機体を圃場面から上昇させたい場合に、左右走行車輪27
は機体に対して自動的に平行姿勢に復帰する。
業走行時において、機体の左右ローリング制御は左右感
知フロート6の上下感知揺動に伴うサブシリンダ22の作
動によつて、また機体の前後ピツチング制御、並びに機
体回行時等における機体の昇降制御はセンターフロート
29の感知作動、あるいは操作レバーの切換え操作に伴う
メインフロート19の伸縮作動によつてそれぞれ成される
ことになるが、いまローリング制御により第一天秤腕24
が支軸25を支点として前後揺動した状態で、機体回行や
後進走行等のためメインシリンダ19を大きく伸長させ、
機体を圃場面から上昇させたい場合に、左右走行車輪27
は機体に対して自動的に平行姿勢に復帰する。
即ち、第一天秤腕24が支軸25を支点として前後揺動して
いる状態でメインシリンダ19が伸長し、走行車輪27を機
体に対して下降せしめて機体を圃場面から持ち上げて非
作業領域に位置させると、第一天秤腕24の後方に揺動し
ている端部側がこれに対応する第二天秤腕32の作動片32
bに接当してこれを後方に押しやり、これに追随して第
二天秤腕32がピン軸32cを支点として揺動して第一天秤
腕の揺動感知が成されることとなり、これに伴いローリ
ング制御バルブ14が切換つて、サブシリンダ22を第一天
秤腕24が左右平行状となるよう作動し、而して左右走行
車輪27は機体に対して平行姿勢に自動復帰することにな
る。
いる状態でメインシリンダ19が伸長し、走行車輪27を機
体に対して下降せしめて機体を圃場面から持ち上げて非
作業領域に位置させると、第一天秤腕24の後方に揺動し
ている端部側がこれに対応する第二天秤腕32の作動片32
bに接当してこれを後方に押しやり、これに追随して第
二天秤腕32がピン軸32cを支点として揺動して第一天秤
腕の揺動感知が成されることとなり、これに伴いローリ
ング制御バルブ14が切換つて、サブシリンダ22を第一天
秤腕24が左右平行状となるよう作動し、而して左右走行
車輪27は機体に対して平行姿勢に自動復帰することにな
る。
この様に、本考案が実施されたものにおいては、機体回
行等をするため機体を作業領域を越えて高く持ち上げた
場合に、左右走行車輪27は機体に対しで自動的に平行姿
勢となり、従つて機体が自動的に安定化し、しかもいち
いち平行復帰をするための面倒かつ煩雑な操作が不要に
なつて作業性の改善が計れる。
行等をするため機体を作業領域を越えて高く持ち上げた
場合に、左右走行車輪27は機体に対しで自動的に平行姿
勢となり、従つて機体が自動的に安定化し、しかもいち
いち平行復帰をするための面倒かつ煩雑な操作が不要に
なつて作業性の改善が計れる。
しかもこのものにおいては、機体に対して走行車輪が傾
斜しているか否かの検知をする手段、つまり第二天秤腕
32が、機体フレーム1aと第一天秤腕32の移動軌跡との間
に形成される空間部に配されており、従つて第二天秤腕
32の保護が、機体フレーム1aと第一天秤腕24とによつて
成される許りでなく、第二天秤腕32の設置スペースが別
途確保する必要が無くて、コンパクト化に寄与できる。
斜しているか否かの検知をする手段、つまり第二天秤腕
32が、機体フレーム1aと第一天秤腕32の移動軌跡との間
に形成される空間部に配されており、従つて第二天秤腕
32の保護が、機体フレーム1aと第一天秤腕24とによつて
成される許りでなく、第二天秤腕32の設置スペースが別
途確保する必要が無くて、コンパクト化に寄与できる。
そして第一天秤腕24の揺動検知をする第二天秤腕32の作
動片32bは、前記空間に配された第二天秤腕32から上方
に突出しているが、その位置は、第一天秤腕24の移動後
端部側であり、従つて圃場走行時におけるローリング制
御およびピツチング制御のための第一天秤腕24の移動に
は影響を与えることが無く、第二天秤腕32が設けられて
いない従来のものと同様、円滑な姿勢制御作動を行うこ
とができることになる。
動片32bは、前記空間に配された第二天秤腕32から上方
に突出しているが、その位置は、第一天秤腕24の移動後
端部側であり、従つて圃場走行時におけるローリング制
御およびピツチング制御のための第一天秤腕24の移動に
は影響を与えることが無く、第二天秤腕32が設けられて
いない従来のものと同様、円滑な姿勢制御作動を行うこ
とができることになる。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであ
るから、姿勢制御用の天秤機構が揺動している状態にお
いて機体回行等のため昇降制御用シリンダを作動させて
機体を上昇させた場合に、揺動感知手段によつて天秤機
構の揺動感知が成され、この感知結果に基づいてローリ
ング感知制御機構がローリング制御用シリンダに対して
左右走行車輪が機体に対して平行状態となるよう制御す
ることとなり、従つて左右走行車輪の機体に対する平行
復帰が、機体を高く上昇させたことに伴つて自動的に成
される。この結果、機体が安定化し、しかも従来必要だ
つた面倒かつ煩雑な平行復帰操作が不要となつて作業性
の改善が計れる。
るから、姿勢制御用の天秤機構が揺動している状態にお
いて機体回行等のため昇降制御用シリンダを作動させて
機体を上昇させた場合に、揺動感知手段によつて天秤機
構の揺動感知が成され、この感知結果に基づいてローリ
ング感知制御機構がローリング制御用シリンダに対して
左右走行車輪が機体に対して平行状態となるよう制御す
ることとなり、従つて左右走行車輪の機体に対する平行
復帰が、機体を高く上昇させたことに伴つて自動的に成
される。この結果、機体が安定化し、しかも従来必要だ
つた面倒かつ煩雑な平行復帰操作が不要となつて作業性
の改善が計れる。
しかもこの揺動感知手段は、機体フレームと天秤機構の
移動軌跡との間に形成される空間部を有効利用して配さ
れており、従つて揺動感知手段の保護が機体フレームと
天秤機構とによつて成されることとなつて殊更保護手段
を設ける必要が無くなる許りでなく、揺動感知機構の設
置スペースを別途確保する必要が無くて、コンパクト化
に寄与できる。
移動軌跡との間に形成される空間部を有効利用して配さ
れており、従つて揺動感知手段の保護が機体フレームと
天秤機構とによつて成されることとなつて殊更保護手段
を設ける必要が無くなる許りでなく、揺動感知機構の設
置スペースを別途確保する必要が無くて、コンパクト化
に寄与できる。
図面は、本考案に係る水田作業機における機体の平行姿
勢復帰装置の実施例を示したものであつて、第1図は歩
行型田植機の側面図、第2図は同上要部斜視図、第3
図、第4図は感知フロート部の作用姿勢状態を示す側面
図、第5図はローリング制御バルブ部の正面図、第6図
は同上側面図、第7図は同上平面図、第8図は制御シリ
ンダ部の平面図、第9図は同上側面図、第10図は同上背
面図、第11図、第12図は同上作用を説明した平面図、側
面図である。 図中、1は走行機体、6は感知フロート、10は作動リン
ク、11は作動アーム、18は作動ワイヤ、19はメインシリ
ンダ、22はサブシリンダ、24は第一天秤腕、27は走行車
輪、31は支持部材、32は第二天秤腕である。
勢復帰装置の実施例を示したものであつて、第1図は歩
行型田植機の側面図、第2図は同上要部斜視図、第3
図、第4図は感知フロート部の作用姿勢状態を示す側面
図、第5図はローリング制御バルブ部の正面図、第6図
は同上側面図、第7図は同上平面図、第8図は制御シリ
ンダ部の平面図、第9図は同上側面図、第10図は同上背
面図、第11図、第12図は同上作用を説明した平面図、側
面図である。 図中、1は走行機体、6は感知フロート、10は作動リン
ク、11は作動アーム、18は作動ワイヤ、19はメインシリ
ンダ、22はサブシリンダ、24は第一天秤腕、27は走行車
輪、31は支持部材、32は第二天秤腕である。
Claims (1)
- 【請求項1】左右走行車輪側が対応端部にそれぞれ連繋
され、かつ中間部が揺動自在に枢支される姿勢制御用の
天秤機構と、天秤機構の揺動を伴わない平行移動を行つ
て左右走行車輪の同時昇降制御をするよう天秤機構に連
動連結される機体の昇降制御用シリンダと、天秤機構の
平行移動を伴わない揺動を行つて左右走行車輪の背反昇
降の制御をするよう天秤機構に連動連結されるローリン
グ制御用シリンダと、機体を作業領域越えの高さに上昇
すべく昇降制御用シリンダの作動で移動する天秤機構に
対向し、該移動した天秤機構が揺動姿勢であつたときこ
の感知作動をするよう揺動自在に取付けられた揺動感知
手段とを備え、該揺動感知手段を、ローリング制御用シ
リンダの作動を司るローリング感知制御機構に連動連結
して、上記揺動感知手段の感知作動に基づき左右走行車
輪が機体に対して平行復帰するようローリング制御用シ
リンダを作動させる構成とすると共に、前記揺動感知手
段は、天秤機構の移動軌跡と該天秤機構に対向する機体
フレームとのあいだの空間部に配されていることを特徴
とする水田作業機における機体の平行姿勢復帰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4730088U JPH0750892Y2 (ja) | 1988-04-08 | 1988-04-08 | 水田作業機における機体の平行姿勢復帰装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4730088U JPH0750892Y2 (ja) | 1988-04-08 | 1988-04-08 | 水田作業機における機体の平行姿勢復帰装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01155314U JPH01155314U (ja) | 1989-10-25 |
JPH0750892Y2 true JPH0750892Y2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=31273515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4730088U Expired - Lifetime JPH0750892Y2 (ja) | 1988-04-08 | 1988-04-08 | 水田作業機における機体の平行姿勢復帰装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0750892Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-04-08 JP JP4730088U patent/JPH0750892Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01155314U (ja) | 1989-10-25 |
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