JP2922694B2 - 走行車両における姿勢制御装置 - Google Patents

走行車両における姿勢制御装置

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JP2922694B2
JP2922694B2 JP3329526A JP32952691A JP2922694B2 JP 2922694 B2 JP2922694 B2 JP 2922694B2 JP 3329526 A JP3329526 A JP 3329526A JP 32952691 A JP32952691 A JP 32952691A JP 2922694 B2 JP2922694 B2 JP 2922694B2
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佐藤良昭
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等走行車両
における姿勢制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンバインにおいては、従来、走行機体
を左右一対の走行装置で支持し、かつこれら左右の走行
装置と走行機体との間に油圧シリンダ等の油圧アクチュ
エータを介在して走行機体を左右独立的に昇降制御する
ようにしたものは、特開昭62296811号公報や
特開平1291719号公報等により既に公知であり
且つ実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者
は、走行機体に対して、より上方に位置する側の走行装
置が耕地面(基準面)にあることを前提としているた
め、例えば左右いずれか一方の走行装置がこの基準面か
ら凹部に落込むことによって走行機体が左右に傾斜した
場合は、落込み側の油圧シリンダを伸長させて機体の傾
きを復元させ、走行機体の対地高さを基準高さから略一
定に保つことはできるが、一方の走行装置が基準面より
も盛り上がった個所に乗り上げることによって走行機体
が左右に傾斜した場合は、他方の走行装置を上昇制御す
ることによって傾斜姿勢を復元することになるから基準
面に対する本来の機体高さが上昇し過ぎてしまい、その
結果、コンバインにあっては刈高さが変動することにな
って穀稈の搬送乱れや扱残しを発生させる等の問題があ
り、また、後者の場合は、籾タンク側の走行機体を他方
の走行機体に優先して昇降制御するものであるため、た
だ単に上記のような問題があるばかりでなく、走行機体
が沈下して走行不能状態を生じ易いという問題もあっ
た。本発明は上記従来の問題点を解決し、接地面の凹凸
のいかんに拘らず、走行機体の姿勢を基準面からの高さ
を含めて実質的に一定に維持することができる走行車両
の姿勢制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、左右傾斜センサの検知角度が変化したと
き、前後傾斜センサの検知状況を加味して接地面の凹凸
を検出し、左右対応する走行装置がその凹凸に応じて走
行機体を上昇、下降させるようにしたものである。即
、走行機体を左右一対の走行装置で支持し、かつこれ
ら左右の走行装置と走行機体との間に油圧シリンダ等の
油圧アクチュエータを介在して走行機体を左右独立的に
昇降制御するようにした走行車両において、前記走行機
体の左右及び前後傾斜角を検知する傾斜センサと、走行
機体の左右傾斜角度を設定する傾斜角設定手段と、左右
傾斜センサと前後傾斜センサ両方からの信号に基づき
接地面の凹部または凸部いずれにより走行機体が左右
に傾斜したかを判断し、傾斜角設定手段にて設定された
設定値に合致させるべく前記左右の油圧アクチュエータ
のうち前記接地面の凹部または凸部が存在した側の油圧
アクチュエータを作動させると共に、凹部の場合は凹部
が存在した側の走行装置を上昇させ、また凸部の場合は
凸部が存在した側の走行装置を下降させる傾斜制御手段
を備えて構成したものである
【0005】
【作用】本発明によれば、上記手段を装備したことによ
り、走行機体の左右の傾斜だけでなく、前後の傾斜
検知し、両者を組合せることで接地面の凹凸を検出
し、接地面の凹部または凸部が存在した側の油圧アクチ
ュエータを作動させて走行機体の左右傾斜を修正するよ
うにしたため、走行機体の姿勢が、基準面からの高さを
含めて実質的に一定に維持されることになる。
【0006】
【実施例】本発明の構成を図面に示された一実施例につ
いて説明する。実施例では本発明を自脱型コンバインに
適用したものが例示されている。図1はコンバインの姿
勢制御装置の一実施例をブロック図で示したものであ
り、このコンバインは、図3(a)、(b)、図4及び
図5に示すように、走行機体1を左右一対のクローラ走
行装置2,2で支持し、かつこれら左右の走行装置
2,2と走行機体1の間に油圧アクチュエータ(油圧
シリンダ)3,3を介在して走行機体1を左右独立的
に昇降制御するようになっている。このような自脱型コ
ンバインの各部の構成及び作用は従来からよく知られた
ものであるから、詳細な説明は省略し、以下では専ら姿
勢制御装置について説明することにする。
【0007】図1において、4は姿勢制御装置の中核を
なすマイクロコンピュータからなる制御部であって、こ
の制御部4は、傾斜制御手段5と、車高維持手段6を備
えている。傾斜制御手段5には、図2に示す傾斜角設定
手段(傾斜角設定ダイヤル)7と、走行機体1の適所に
装着した左右傾斜センサ8及び前後傾斜センサ9と、前
記油圧シリンダ3,3に連係されたストロークセンサ
10,10とが接続され、また、走行装置2,2
油圧シリンダ3,3を作動させるソレノイドバルブ1
1,12が接続されている。さらに制御部4には、図2
に示す手動操作レバー13、傾斜自動スイッチ14及び
自動ランプ14aが接続されている。なお、ストローク
センサ10,10は油圧シリンダ3,3の伸縮移動
量を検知するもので、車高維持手段6はこのストローク
センサ10,10と傾斜角設定手段7により車高を一
定に保つ機能を有するものである。
【0008】上記姿勢制御装置は、図6に示すフローチ
ャートに従って動作するように構成されている。即ち、
データ取り込み動作は、図7のフローチャートに示すよ
うに、傾斜角設定ダイヤル7から得られた設定角と、左
右傾斜センサ8及び前後傾斜センサ9から得られた傾斜
角との偏差を求め、その偏差によって、機体左右傾斜状
態フラグを右上りまたは左上りにセットし、また、機体
前後傾斜状態フラグを前傾または後傾にセットする。
【0009】次に、目標値設定動作は、図8(a)のフ
ローチャート及び図8(b)に示すように、左ストロー
クセンサ10の値と右ストロークセンサ10′の値とか
ら、車高(H)を割り出し、車高(H)を使って右目標
値及び左目標値を割り出す。
【0010】また、自動傾斜動作は、図9のフローチャ
ートに示すように、偏差が大きい場合は、機体左右傾斜
状態フラグの右上り、左上りに応じて、また、機体前後
傾斜状態フラグの前傾、後傾に応じて、左上昇インチン
グ、右下降インチング、右上昇インチング、左下降イン
チングを行なう。そして、偏差が小さくなったら、図1
0のフローチャートに示すように、右ストロークセンサ
10の値と右目標値とが一致するように、右下降イン
チングまたは右上昇インチングを行ない、また、左スト
ロークセンサ10の値と左目標値とが一致するように、
左下降インチングまたは左上昇インチングを行なう。
【0011】上記のように構成された姿勢制御装置を使
用すると、左右傾斜センサ8によって検知される走行機
体1の左右の傾斜と、前後傾斜センサ9によって検知さ
れる走行機体1の前後の傾斜とから、接地面の凹凸が検
出されることとなる。即ち、図11に示すように、走行
装置2,2′が水平基準面にある状態(a)から、走行
装置2が接地面の凹部に落ち込んで前傾した場合(b)
は、凹部に落ち込んだ側の走行装置2を上昇(耕地面に
対し走行装置2を上昇)させる(c)ことによって、走
行機体1の姿勢が基準面からの高さを含めて実質的に一
定に維持されることになり、また、この状態から走行装
置2が抜け出して後傾する(d)と、その走行装置2を
下降させる(e)ことによって、走行機体1の姿勢が基
準面からの高さを含めて実質的に一定に維持されること
になる。また、図12に示すように、走行装置2,2′
が水平基準面にある状態(a)から、走行装置2が接地
面の凸部に乗り上げて後傾した場合(b)は、凸部に乗
り上げた側の走行装置2′を下降(耕地面に対し走行装
置2を下降)させる(c)ことによって、走行機体1の
姿勢が基準面からの高さを含めて実質的に一定に維持さ
れることになり、また、この状態から走行装置2′が凸
部を抜け出して前傾(d)すると、その走行装置2′を
上昇させることによって、同様の姿勢維持効果が図られ
る。従って、接地面の凹部によって走行機体1が左右に
傾斜した場合も、接地面の凸部によって走行機体1が左
右に傾斜した場合も、走行機体1の姿勢は、基準面から
の高さを含めて実質的に一定に維持されることになる。
【0012】上記本実施例ではコンバインについて説明
したが、本発明は、走行機体を左右独立的に昇降制御す
るようにしたものであればコンバイン以外の走行車両に
も適用できる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したので、
第1の発明においては、走行機体が所定の姿勢から左右
に傾斜したとき、それが接地面の凹部または凸部いずれ
によるものかを判断して、その凹部または凸部が存在し
た側の油圧アクチュエータを作動させることにより適切
に対応することができ、そのため接地面の凹部によって
走行機体が左右に傾斜した場合だけでなく、接地面の凸
部によって走行機体が左右に傾斜した場合でも、走行機
体の姿勢をその傾斜発生前の姿勢に制御することがで
き、従って、接地面の凹部または凸部のいかんに拘らず
走行機体の姿勢を実質的に一定に維持しながら作業を行
なうことができる。また、上記の効果に加えて基準面
(耕地面)に対して車高を実質的に一定に保持すること
ができるので、これをコンバインに採用した際には刈高
さが変動することなく、穀稈の搬送乱れや扱残しを発生
させることがないと共に、走行機体が沈下して走行不能
状態を生じるようなことがなくなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を装備したコンバインの姿勢制御装置の
一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の姿勢制御装置の操作部を示す斜視図であ
る。
【図3(a)(b)】走行機体と走行装置との昇降関係
を示す側面図である。
【図4】コンバインの正面図である。
【図5】コンバインの側面図である。
【図6】姿勢制御装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】データ取り込み動作のフローチャートである。
【図8(a)(b)】目標値設定動作のフローチャート
である。
【図9】自動傾斜動作の前半部分のフローチャートであ
る。
【図10】自動傾斜動作の後半部分のフローチャートで
ある。
【図11(a)(b)(c)(d)(e)】接地面が凹
の場合の走行状態を示す説明図である。
【図12(a)(b)(c)(d)(e)】接地面が凸
の場合の走行状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 走行機体 2 走行装置 2 走行装置 3 油圧アクチュエータ(油圧シリンダ) 3 油圧アクチュエータ(油圧シリンダ) 制御部 5 傾斜制御手段 6 車高維持手段 7 傾斜角設定手段(傾斜角設定ダイヤル) 8 左右傾斜センサ 9 前後傾斜センサ 10 ストロークセンサ 10ストロークセンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体を左右一対の走行装置で支持
    し、かつこれら左右の走行装置と走行機体との間に油圧
    シリンダ等の油圧アクチュエータを介在して走行機体を
    左右独立的に昇降制御するようにした走行車両におい
    て、前記走行機体の左右及び前後傾斜角を検知する傾斜
    センサと、走行機体の左右傾斜角度を設定する傾斜角設
    定手段と、左右傾斜センサと前後傾斜センサ両方から
    の信号に基づき接地面の凹部または凸部いずれにより
    走行機体が左右に傾斜したかを判断し、傾斜角設定手段
    にて設定された設定値に合致させるべく前記左右の油圧
    アクチュエータのうち前記接地面の凹部または凸部が存
    在した側の油圧アクチュエータを作動させると共に、凹
    部の場合は凹部が存在した側の走行装置を上昇させ、ま
    た凸部の場合は凸部が存在した側の走行装置を下降させ
    傾斜制御手段を備えてなる走行車両における姿勢制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2827372B2 (ja) * 1989-12-27 1998-11-25 井関農機株式会社 移動農機の姿勢調節装置

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