JP2916163B2 - リパーゼおよびエステラーゼによるエステル化およびエステル開裂方法 - Google Patents

リパーゼおよびエステラーゼによるエステル化およびエステル開裂方法

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Description

【発明の詳細な説明】 不飽和糖は例えば糖複合体、二糖、オリゴ糖、2−デ
オキシ糖、アミノ糖、トロンボキサン類並びにコンパク
チンのラクトン部分の製造のような化学合成におけるビ
ルディングブロツクとして広く使用されている。
これらの合成に必要とされる不飽和糖の位置選択性変
換および修飾はしばしば有機化学において問題を投げか
けそして困難または複雑な反応順序を必要とする。多数
のヒドロキシル基の位置選択性的の化学反応によるアシ
ル化はアシル基の導入に時間がかかりかつその後に特定
の保護基の除去を必要とする。
位置選択性エステル化およびエステル開裂が選択され
たリパーゼを用いて単純な飽和糖の第1ヒドロキシル基
において遂行されうることは知られている〔Therisod
M.,Klibonov A.M.,J.Am.Chem.Soc.108,5638(1986),Kl
oos−terman M.et al.Tetrahedron Letters 28,2989(1
987)参照〕。Therisod氏およびKlibanov氏により記載
の諸反応は大過剰の酵素および少なくとも2日間の反応
時間を必要とし、しかも転化率は通常50%以下である。
Sweers氏およびWong氏は2,3,4,6−テトラ−0−アシ
ル−D−ヘキソピラノシドから6−OH誘導体を得る位置
選択性酵素開裂について記載している。しかしながら、
それらのアシル基は長鎖エステルである。
Kloostermann氏はメチル2,3,4,6−テトラ−0−アセ
チル−α−D−グルコピラノシドの位置選択的脱アセチ
ル化について記載している。
単糖類ペンタアセテートの酵素エステル開裂は種々の
位置異性体の複合混合物をもたらす。すなわちShaw氏お
よびKlibanov氏〔Biotech.Bioeng.29,648(1987)〕は
グラム量のグルコース2,3,4,6−テトラアセテート、グ
ルコーストリアセテート特に2,4,6−および3,4,6−トリ
アセテートの混合物並びにグルコース4,6−ジアセテー
トを得ている。
本発明によれば不飽和糖がリパーゼおよびエステラー
ゼによって位置特異的または位置選択的にエステル化さ
れうるか、または条件によってはエステル結合もまた開
裂されうるということが見出された。これは酵素が特定
の基質とのみ反応するということが知られているので特
に予想外である。
不飽和糖はリパーゼに対する新しい基質を意味する。
該糖は飽和糖よりも感受性でありそして相異なる空間的
構造およびさらに付加された官能基を有する。このため
にこれらの反応が行われるかどうかは全く予言され得な
かったし、そして該反応がこのような経済的方法で実施
されうるとは事実予想され得なかった。
従って、本発明はリパーゼおよびエステラーゼによる
エステル化およびエステル開裂の方法に関する。該方法
は下記の一般式I 〔式中、 a)R1、R2およびR3は(C1〜C10)−アシルオキシ{そ
れらの炭素原子はハロゲンおよび/またはアミノおよび
/またはメトキシおよび/またはフエニルおよび/また
はフエノキシで置換されうる}および/またはベンゾイ
ルオキシ{それらの炭素原子はニトロおよび/またはハ
ロゲンおよび/または(C1およびC2)−アルコキシで置
換されうる}であり、 b)R1、R2およびR3はヒドロキシルであり、 c)R1は保護されたヒドロキシルでありそしてR2および
R3は(C1〜C10)−アシルオキシおよび/またはベンゾ
イルオキシであり、 d)R1およびR3は(C1〜C10)−アシルオキシおよび/
またはベンゾイルオキシであり、そしてR2は保護された
ヒドロキシルであり、 e)R1は保護されたヒドロキシルでありそしてR2および
R3はヒドロキシルであり、 f)R1およびR3はヒドロキシルでありそしてR2は保護さ
れたヒドロキシルであり、 g)R1およびR2はヒドロキシルでありそしてR3は(C1
C10)−アシルオキシ、ベンゾイルオキシまたは保護さ
れたヒドロキシルでありそして h)R1およびR2はアシルオキシおよび/またはベンゾイ
ルオキシでありそしてR3は保護されたヒドロキシルであ
り、 アシルオキシおよびベンゾイルオキシの各々は前記a)
に定義のように置換されることができる〕 で表される不飽和糖化合物を使用することからなる。本
発明はまた一般式Iにおいて i)R1がヒドロキシルでありそしてR2およびR3が(C1
C10)−アシルオキシおよび/またはベンゾイルオキシ
であり、 j)R1およびR3が(C1〜C10)−アシルオキシおよび/
またはベンゾイルオキシでありそしてR2がヒドロキシル
であり、 k)R1およびR2がヒドロキシルでありそしてR3が(C1
C10)−アシルオキシまたはベンゾイルオキシであり、 上記アシルオキシおよびベンゾイルオキシの各々は前
記a)に定義のように置換されうることができる化合物
並びにその誘導体にも関する。本発明はまた中間体とし
てのこれらの化合物の使用にも関する。
以下に本発明を特にその好ましい態様について詳記す
る。
一般式Iの不飽和化合物は購入することができる(グ
ルカールおよびガラクタール並びにそれらのトリアセチ
ル化合物:3,4,6−トリ−0−アセチル−1,5−アンヒド
ロ−2−デオキシ−アラビノ−ヘキセ−1−エニトール
または3,4,6−トリ−0−アセチル−1,5−アンヒドロ−
2−デオキシ−リキソ−ヘキセ−1−エニトール)かま
たは化学合成によって容易に得ることができる〔Roth
W.,Pigman W.,Methods Carbohydr.Chem.2,405(1963)
参照〕。
一般式Iの不飽和糖化合物の保護された誘導体は本質
的にはa)アセタール好ましくは例えばテトラヒドロピ
ラニルエーテル(THPエーテル)、メトキシメチルエー
テル(MOMエーテル)、メチルチオメチルエーテル(MTM
エーテル)、2−メトキシエトキシメチルエーテル(ME
Mエーテル)、2−(トリメチルシリル)エトキシメチ
ルエーテル(SEMエーテル)および1−エトキシエチル
エーテルまたはb)エーテル好ましくは例えばメチルエ
ーテル、ベンジルエーテル、トリメチルシリルエーテ
ル、第三ブチルジメチルシリルエーテル、第三ブチルジ
フエニルシリルエーテルおよびアリルエーテル並びに
c)エステル好ましくは例えばアセテート、クロロアセ
テート、トリフルオロアセテート、ベンゾエート、ピバ
レート、トリフルオロメタンスルホネート、メタンスル
ホネートおよびトルエンスルホネートである。
アシルオキシは1〜10個好ましくは1〜5個の炭素原
子を有する基であると理解されたい。これらの炭素原子
はハロゲン、アミノ、メトキシ、フエニルおよび/また
はフエノキシで置換されうる。ベンゾイルオキシはニト
ロ、ハロゲンおよび/または(C1およびC2)−アルコキ
シで置換されうる。
本発明では好ましくは微生物からまたは動物の膵臓も
しくは肝臓から得られるリパーゼおよびエステラーゼを
使用することができる。特に好ましいのはプソイドモナ
ス(Pseudomonas)、カンジダ(Candida)ケカビ(Muco
r)、リゾプス(Rhizopus)、ペニシリウム(Penicilli
um)およびアスペルギルス(Aspergillus)から並びに
ブタの肝臓およびブタの膵臓からのリパーゼおよびエス
テラーゼである。これらの酵素は購入することができる
かまたは適当な微生物からまたは肝臓もしくは膵臓から
知られた方法で抽出されうる。該反応はまたその反応に
必要な酵素を含有する限り前記微生物の全細胞を用いて
実施されうる。次にある条件下では酵素がより容易に基
質に到達することができるように該細胞をそれ自体知ら
れた方法で浸透性にするのが有利である。
以下に最良の酵素エステル化法を示す。前記化合物I
b、e、fまたはgを溶媒例えば酢酸エチル、ジメトキ
シエタン、テトラヒドロフラン、第三ブチルメチルエー
テルまたはメチルエチルケトン中に溶解しついでベンゾ
イルまたはアシル供与体例えばカルボン酸エステル好ま
しくはビニルエステル例えばビニルアセテート、ビニル
ベンゾエート、ビニルクロロアセテート、ビニルメトキ
シアセテート、ビニルフエノキシアセテート、ビニルフ
エニルアセテート、アミノ酸ビニルエステル(例えばZ
−グリシンビニルエステル)もしくはイソプロペニルア
セテートまたはカルボン酸エステルの代りに無水カルボ
ン酸例えば無水ピバリン酸、無水酢酸および無水安息香
酸を加える。しかしながら、溶媒としてベンゾイルまた
はアシル供与体を同時に使用することもできる。リパー
ゼまたはエステラーゼは遊離または固定化形態で加えら
れそしてインキユベーシヨンは0〜80℃好ましくは10〜
50℃で実施される。
文献〔W.Hartmeier,Trends in Biotechnology 3,149
(1985);A.Rosevaer.J.Chem.Tech.Biotechnol.34B,127
(1984)〕に記載の常套法すべてがこれらの酵素を固定
化させるのに適当である。また固定化酵素および遊離酵
素はカラム法において使用されうる。
反応時間は不飽和糖の構造および溶解度、温度並びに
濃度比率特に酵素の量に左右される。該反応時間は0.5
時間〜3日であることができるが、しかし通常は5〜24
時間である。
これらの反応は通常遊離または固定化酵素を例えば
別することによって分離し、溶媒および/またはアシル
供与体を真空中で留去しそして必要に応じ結晶化、クロ
マトグラフイーまたは抽出によって生成物を精製するこ
とで後処理される。
酵素加水分解の場合には前記化合物Ia、c、d、fま
たはhを純粋もしくは溶解された形態で緩衝水溶液に加
えついで所望の酵素を加える。約4〜8のpH範囲におい
て、一定のpHおよびpH調整なしの両状態で操作すること
ができる。反応の完了後所望生成物は抽出によって得ら
れるかまたは例えば過もしくはクロマトグラフイーに
よって酵素および付随塩を凍結乾燥しついで分離させた
後に得られる。
個々の反応は特に最高の反応率および収量を達成しう
る特定の酵素を用いて行うのが有利である。R1、R2およ
びR3がアシルオキシおよび/またはベンゾイルオキシを
示す式Iaの化合物のエステル開裂はプソイドモナスから
のリパーゼまたはエステラーゼで行うのが好ましい。反
応生成物はR1がヒドロキシルを示しそしてR2およびR3
アシルオキシおよび/またはベンゾイルオキシを示す式
Iiの化合物である。次にエステル化はプソイドモナスま
たはカンジダのリパーゼまたはエステラーゼを用いて行
うのが有利であるが、しかし主要な最終生成物は相異な
る。R1、R2およびR3がヒドロキシルを示す式Ibの化合物
をプソドモナスからの酵素とともにインキユベートする
とR1およびR3がアシルオキシおよび/またはベンゾイル
オキシを示しそしてR2がヒドロキシルを示す式Ijの化合
物が得られる。しかしながら、ベンゾイル基のR1への転
換はおそらく立体反応のためと思われるが、アシル基の
転換よりも遅いのでプソイドモナスリパーゼを使用して
も6−O−モノベンゾエートを生成させうる。R1および
R2がヒドロキシルを示し、そしてR3がアシルオキシまた
はベンゾイルオキシである式Ikの化合物はカンジダリパ
ーゼを用いて得られる。
得られた化合物Ii、jおよびkはそれ自体知られた方
法によって前記保護基(T.W.Greene,Protective Groups
in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1981参
照)で化学的に誘導体化されついで各有機化学反応にお
いておよび/またはリパーゼおよびエステラーゼによる
新たなエステル化もしくはエステル開裂においてかのい
ずれかで使用されうる。すなわち、例えばR1が保護され
たヒドロキシル基を示しそしてR2およびR3がアシルオキ
シ基を示す式の化合物は化学的に製造されついで該アシ
ル基はリパーゼおよびエステラーゼによってR3から除去
されてR3はヒドロキシルを示すようになる。これらの反
応ではカンジダ、プソイドモナス、ケカビおよび膵臓の
リパーゼまたはエステラーゼを使用するのが好ましい。
化合物Ijの場合には同様にR2に保護基を導入すること
が可能である。次にこの型の化合物を好ましくはプソイ
ドモナスまたはカンジダからの酵素で処理すると2種の
相異なる生成物が得られる。)前者の場合にはR1がヒド
ロキシルであり、R2が保護されたヒドロキシル基であり
そしてR3がアシルオキシである式Iの化合物が得られ、
後者のカンジダリパーゼの場合にはR1がアシルオキシを
示し、R2が保護ヒドロキシル基を示しそしてR3がヒドロ
キシル基を示す式Iの化合物が得られる。
前記観察から、プソイドモナスリパーゼまたはエステ
ラーゼが式Iの化合物中の第2官能基R1を優先的に攻撃
するのに対してカンジダリパーゼまたはエステラーゼは
第1官能基R3を優先的に攻撃するという驚くべき結論が
演繹される。酵素エステル化の場合にはまたプソイドモ
ナスリパーゼまたはエステラーゼの代わりに所望により
ケカビ、リゾプスおよびペニシリウム種からのリパーゼ
またはエステラーゼを使用して式Ib、f、gおよびiの
各化合物中のR1への攻撃に触媒作用をすることができ
る。式Ia、d、hおよびjの各化合物中のR1における加
水分解についてもそれぞれまた前記とは別のブタ膵臓か
らのリパーゼを使用することができる。
本発明方法の利点はより高い位置選択性を有する予想
外の位置配位にありそしてそれに関連した生成物の均一
性、高い反応率並びに高い収率および容易な後処理にあ
る。
以下に本発明を実施例によって詳記する。特記しない
限り、%は重量を基準とする。
実施例1 6−O−アセチルグルカールの製造 グルカール1.022g(7ミリモル)を酢酸エチル2mlお
よび酢酸ビニル30ml中に取り入れ、カンジダシリンドラ
セ(Candida cylindracea)リパーゼOF(名糖産業社
製)を加え、その混合物を室温で一夜撹拌した。再使用
可能な酵素を分離しついでクロマトグラフイーまたは結
晶化処理を行った後に6−O−アセチルグルカール1.12
〜1.25g(85〜95%収率)を得た。
実施例2 6−O−アセチル−3−O−tert.−ブチルジメチルシ
リル−グルカールの製造 3−O−tert.−ブチルジメチルシリル−グルカール
1.09g(5ミリモル)を酢酸エチル約10mlおよび酢酸ビ
ニル50〜70ml中に取り入れ、カンジダシリンドラセ(シ
グマ)からのリパーゼ1gを加える。室温で約20〜24時間
撹拌後、再使用可能な酵素を去した。真空中で濃縮し
ついでシリカゲルカラム(へキサンまたはエーテル/ヘ
キサン v:v中で)で単純過して所望の6−O−アセ
チル−3−O−tert.−ブチルジメチルシリル−グルカ
ール1.0〜1.2g(80〜90%収率)を得た。
実施例3 6−O−アセチル−4−O−tert.−ブチルジメチルシ
リル−グルカールの製造 4−O−tert.−ブチルジメチルシリル−グルカール
1.09g(5ミリモル)を酢酸エチル10〜20mlおよび酢酸
ビニル50〜80ml中に取り入れ、カンジダシリンドラセ
(シグマ)からのリパーゼ1.0gを加える。室温で20〜24
時間撹拌後、再使用可能な酵素を去しそして溶液を真
空中で濃縮した。ついでエーテル/ヘキサン(約1:1
v:v)中においてシリカゲルカラムで単純過して6−
O−アセチル−4−O−tert.−ブチルジメチルシリル
−グルカール1.1〜1.2g(80〜90%収率)を得た。
実施例4 6−O−アセチルガラクタールの製造 ガラクタール1.0g(6.85ミリモル)を水約1ml中に溶
解しそして粉砕したモレキユラーシーブ1〜4g、酢酸ビ
ニル25〜75mlおよびカンジダシリンドラセ(シグマ)か
らのリパーゼ800mgを加えた。この混合物を室温で約45
分間撹拌した。乾燥し、過し、真空中で濃縮しついで
シリカゲル上でクロマトグラフイー(酢酸エチル/ヘキ
サン 1:1)にかけるかまたは結晶化(酢酸エチル/へ
キサンから)させて所望の6−O−アセチルガラクター
ル1.090〜1.160g(85〜95%)を得た。
実施例5 4,6−ジ−O−アセチルグルカールの製造 0.25M燐酸塩緩衝液(pH=7)70ml中に入れたトリ−
O−アセチルグルカール7.0g(30ミリモル)をプソイド
モナス種からのリパーゼ(リパーゼP、天野製薬会社
(名古屋)製)(遊離形態またはSiO2上に固定化された
形態)7gとともに室温で撹拌した。反応完了後(約5〜
7時間後)再使用可能な酵素を分離した。所望の4,6−
ジ−O−アセチルグルカールは水溶液をCHCl3もしくは
酢酸エチルで抽出することによって得られるかあるいは
凍結乾燥しついで例えば酢酸エチルのような有機溶媒中
に取り入れそして不溶性付随物を去した後に得られ
た。約90%収率で得られた4,6−ジ−O−アセチルグル
カールはそれ以上精製しないで次の各反応に使用されう
る。
実施例6 3,6−ジ−O−アセチルグルカールの製造 グルカール7.3g(50ミリモル)を酢酸エチル50mlおよ
び酢酸ビニル150ml中に取り入れついでプソイドモナス
種からのリパーゼ(リパーゼP、天野製薬社製)2gとと
もに室温で撹拌した。反応の完了(TLCで調査、約48時
間)後、再使用可能な酵素を去しそして溶媒を蒸発さ
せた。90%以上の収率で得られた3,6−ジ−O−アセチ
ルグルカールはそれ以上精製しないで合成用に使用され
うる。
実施例7 3,6−ジ−O−アセチルガラクタールの製造 ガラクタール1.0g(6.85ミリモル)を水約1ml中に溶
解し、粉砕したモレキユラーシーブ1〜4g、酢酸ビニル
25〜75mlプソイドモナス種からのリパーゼ(天野製薬社
製)1.0gを加え、その混合物を室温で一夜撹拌した。乾
操し、過しついでシリカゲルでのクロマトグラフイー
(酢酸エチル/ヘキサン 2:3,v:v)処理を行って3,6−
ジ−O−アセチルガラクタール1.1〜1.26g(70〜80%)
を得た。
実施例8 3.6−ジ−O−アセチルグルカールの製造 グルカール1.02g(7ミリモル)、H2O 0.5〜0.7mlお
よび粉砕したモレキユラーシーブ約2gを酢酸イソプロペ
ニル25〜50ml中に取り入れ、プソイドモナス種からのリ
パーゼ1gを加えそしてその混合物を室温で25〜30時間撹
拌した。過しついで真空中で濃縮し、次にシリカゲル
でのクロマトグラフイー(酢酸エチル/ヘキサン 2:3,
v:v)処理を行って3,6−ジ−O−アセチルグルカール0.
97〜1.05g(60〜65%)を得た。
実施例9 3−O−アセチル−6−O−tert.−ブチルジメチルシ
リル−グルカールの製造 酢酸ビニル5〜10ml中に入れた6−O−tert.−ブチ
ルジメチルシリル−グルカール1.0g(4ミリモル)をプ
ソイドモナス種からのリパーゼ1.0gとともに室温で3〜
4時間撹拌した。過し、濃縮しついでクロマトグラフ
イー(SiO2、エーテル/ヘキサン 1:3)処理を行って
所望の3−O−アセチル−6−O−tert.−ブチルジメ
チルシリル−グルカールを約85%収率(0.98〜1.0g)で
得た。
実施例10 4−O−アセチル−6−O−tert.−ブチルジメチルシ
リル−グルカールの製造 0.1M燐酸カリウム緩衝液(pH=7)10ml中に入れた3,
4−ジ−O−アセチル−6−O−tert.−ブチルジメチル
シリル−グルカール1.03g(3ミリモル)をSiO2上に固
定化されたリパーゼPまたはリパーゼFp(天野製薬社
製)0.5〜1.0gとともに室温で撹拌した。反応完了(5
〜8時間)後、固定化された再使用可能な酵素を分離し
た。所望の4−O−アセチル−6−O−tert.−ブチル
ジメチルシリル−グルカールは、その水溶液をクロロホ
ルムまたは酢酸エチルで抽出することによってまたは凍
結乾燥しついでシリカゲル上でクロマトグラフイー(エ
ーテル/ヘキサン 1:2)処理を行った後に82%収率で
得られた。
実施例11 3−O−アセチル−6−O−ベンゾイルグルカールの製
造 6−O−ベンゾイルグルカール1.0g(4ミリモル)を
酢酸ビニル10〜20ml中に取り入れついでリパーゼ(プソ
イドモナス種)1gとともに室温で5時間撹拌した。酵素
を去し、そして結晶化させるかまたはシリカゲル上で
クロマトグラフイー(酢酸エチル/ヘキサン1:1)処理
を行って3−O−アセチル−6−O−ベンゾイルグルカ
ールを88〜94%収率(1.03〜1.10g)で得た。
実施例12 3−O−アセチル−6−O−ベンゾイルガラクタールの
製造 6−O−ベンゾイルガラクタール1.0g(4ミリモル)
をジメトキシエタン(DME)10〜15mlおよび酢酸ビニル2
0〜25ml中に取り入れ、リパーゼP1gとともに室温で8時
間撹拌した。酵素を去しついで結晶化させるかまたは
シリカゲル上でクロマトグラフイー(エーテル/ヘキサ
ン 1:1)処理を行って3−O−アセチル−6−O−ベ
ンゾイルガラクタールを80〜85%収率で得た。
実施例13 6−O−アセチル−3−O−クロロアセチル−グルカー
ルの製造 6−O−アセチルグルカール1.03g(5.5ミリモル)を
ジメトキシエタン約2〜5mlおよびクロロ酢酸ビニル10m
l中に取り入れついでリパーゼP(天野製薬社製)1gと
ともに室温で約2〜3時間撹拌した。酵素を去し、溶
液を濃縮しそしてシリカゲル上でクロマトグラフイー
(エーテル/へキサン 1:2)処理を行って6−O−ア
セチル−3−O−クロロアセチル−グルカールを80〜85
%収率で得た。
実施例14 6−O−アセチル−3−O−クロロアセチル−ガラクタ
ールの製造 6−O−アセチルガラクタール1.03g(5.5ミリモル)
をDME10〜15mlおよびクロロ酢酸ビニル20〜25ml中に取
り入れついでリパーゼP(プソイドモナス種)1gととも
に室温で5〜6時間撹拌した。再使用可能な酵素を去
し、溶液を濃縮しついでクロマトグラフイー(SiO2、エ
ーテル/ヘキサン 1:2)処理を行って6−O−アセチ
ル−3−O−クロロアセチルガラクタールを80%収率で
得た。
実施例15 6−O−ベンゾイル−3−0−クロロアセチル−グルカ
ールの製造 6−O−ベンゾイルグルカール1.0g(4ミリモル)を
ジメトキシエタン2〜5mlおよびクロロ酢酸ビニル10〜1
5ml中に溶解しついでリパーゼP(天野製薬社製)1gと
ともに1〜2時間撹拌した。酵素を去し、シリカゲル
でのクロマトグラフイー(エーテル/ヘキサン 1:1)
処理によって6−O−ベンゾイル−3−O−クロロアセ
チル−グルカールを82〜87%収率で得た。
実施例16 6−O−ベンゾイル−3−O−クロロアセチル−ガラク
タールの製造 6−O−ベンゾイルガラクタール1.0g(4ミリモル)
をDME約20〜25mlおよびクロロ酢酸ビニル10〜15ml中に
取り入れついでプソイドモナス種からのリパーゼ(リパ
ーゼP、天野製薬社製)1gとともに室温で約5〜7時間
撹拌した。再使用可能な酵素を去し、溶液を真空中で
濃縮しついでシリカゲル上でクロマトグラフイー(エー
テル/ヘキサン 1:1)処理するか結晶化させて6−O
−ベンゾイル−3−O−クロロアセチル−ガラクタール
を80%収率(1050mg)で得た。
実施例17 6−O−ベンゾイルグルカールの製造 グルカール1.0g(6.85ミリモル)をテトラヒドロフラ
ン1.5〜2.0mlおよび安息香酸ビニル3〜5ml中に取り入
れついでカンジダシリンドラセからのリパーゼ(アマノ
AY−20)1gとともに室温で6時間撹拌した。酵素を去
し、溶液を真空中で濃縮し、残留物を酢酸エチル中に取
り入れそしてそれをNaHCO 3水溶液で抽出し、引き続いて
シリカゲル上でクロマトグラフイー(酢酸エチル/ヘキ
サン 1:1)処理して所望の6−O−ベンゾイルグルカ
ール1.20g(70%)を得た。
実施例18 6−O−ベンゾイルガラクタールの製造 ガラクタール1.0g(6.85ミリモル)をH2O 0.5〜1.5ml
中に取り入れ、粉砕したモレキユラーシーブ8gを加えつ
いでその混合物を安息香酸ビニル10〜15ml中においてカ
ンジダリパーゼAY−20(名糖産業社製)1gまたはリパー
ゼP(天野製薬社製)1gとともに室温で8〜10時間撹拌
した。酵素を去し、溶液を真空中で濃縮し、残留物を
酢酸エチル中に取り入れ、それをNaHCO3水溶液で抽出し
ついでシリカゲルでのクロマトグラフイー(酢酸エチル
/ヘキサン 1:1)処理を行って所望の6−O−ベンゾ
イルガラクタール65〜68%(約1130mg)を得た。
実施例19 6−O−アセチル−3−O−メトキシアセチルグルカー
ルの製造 6−O−アセチルグルカール325mg(1.73ミリモル)
をジメトキシエタン1ml中に溶解し、メトキシ酢酸ビニ
ル1mlおよびリパーゼFp(プソイドモナスフルオレセン
ス、天野製薬社製)325mgを加えそして混合物を室温で
51/2時間撹拌した。酵素を去しついでシリカゲルで
のフラツシユクロマトグラフイー(酢酸エチル/ヘキサ
ン 1:2)処理を行って所望の3−O−メトキシアセチ
ル−6−O−アセチルグルカール422mg(1.62ミリモ
ル、93.8%収率)を得た。
実施例20 6−O−ベンゾイル−3−O−メトキシアセチルグルカ
ールの製造 ジメトキシエタン1m必中に入れた6−O−ベンゾイル
グルカール200mg(0.8ミリモル)をメトキシ酢酸ビニル
1mlおよびプソイドモナスフルオレセンス(Pseud.fluor
escens)からのリパーゼFp200mgとともに室温で3時間
撹拌した。酵素を去しついでシリカゲル上でのフラツ
シユクロマトグラフイー(へキサンおよびエーテル/ヘ
キサン 1:1)処理を行って所望の6−O−ベンゾイル
−3−O−メトキシアセチルグルカール232mg(0.72ミ
リモル、90%収率)を得た。
実施例21 6−O−アセチル−3−O−フエノキシアセチルグルカ
ールの製造 ジメトキシエタン1ml中に入れた6−O−アセチルグ
ルカール318mg(1.69ミリモル)をフエノキシ酢酸ビニ
ル1mlおよびリパーゼFp320mgとともに室温で7時間撹拌
した。酵素を去しついでシリカゲルでのフラツシユク
ロマトグラフイー(酢酸エチル/へキサン 1:2)処理
を行って6−O−アセチル−3−O−フエノキシアセチ
ルグルカール478mg(1.48ミリモル、87.8%収率)を得
た。
実施例22 6−O−ベンゾイル−3−O−フエノキシアセチルグル
カールの製造 6−O−ベンゾイルグルカール226mg(0.90ミリモ
ル)をジメトキシエタン1mlに溶解しついでフエノキシ
酢酸ビニル1mlおよびリパーゼFp220mgとともに室温で3
時間撹拌した。過しついでフラツシユクロマトグラフ
イー(シリカゲル;ヘキサンおよびエーテル/ヘキサン
1:1)処理を行って6−O−ベンゾイル−3−O−フ
エノキシアセチルグルカールを88%収率(304.5mg、0.7
9ミリモル)で得た。
実施例23 6−O−ベンゾイル−3−O−フエナセチルグルカール
の製造 6−O−ベンゾイルグルカール200mg(0.80ミリモ
ル)をジメトキシエタン1ml中に溶解し、ついでフエニ
ル酢酸ビニル1mlおよびプソイドモナスフルオレセンス
からのリパーゼFp200mgとともに室温で一夜(<20時
間)撹拌した。酵素を去し、SiO2上でのクロマトグラ
フイー(ヘキサンおよびエーテル/へキサン 1:1)に
より精製して6−O−ベンゾイル−3−O−フエナセチ
ルグルカールを75〜85%収率(200〜250mg)で得た。
実施例24 6−O−アセチル−3−O−フエナセチルグルカールの
製造 6−O−アセチルグルカール214mg(1.14ミリモル)
をジメトキシエタン1ml中に溶解し、フエニル酢酸ビニ
ル1mlおよびリパーゼFp200mgを加え、そして混合物を約
20℃で48時間撹拌した。過しついでクロマトグラフイ
ー処理を行って6−O−アセチル−3−O−フエナセチ
ルグルカールを80〜85%収率(280〜297mg、0.91〜0.97
ミリモル)で得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 309/00 - 309/40 REGISTRY(STN) CA(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 〔式中、R1は(C1〜C10)−アシルオキシまたはベンゾ
    イルオキシであり、R2およびR3はそれぞれヒドロキシ
    ル、保護されたヒドロキシル、(C1〜C10)−アシルオ
    キシまたはベンゾイルオキシであり、前記アシルオキシ
    の炭素原子はハロゲンおよび/またはアミノおよび/ま
    たはメトキシおよび/またはフェニルおよび/またはフ
    ェニキシで置換されることができ、そしてベンゾイルオ
    キシの炭素原子はニトロおよび/またはハロゲンおよび
    /または(C1およびC2)−アルコキシで置換されること
    ができる〕で表される化合物をプソイドモナス、ケカ
    ビ、リゾプス、ペニシリウム、アスペルギルス、ブタ肝
    臓またはブタ膵臓からのリパーゼまたはエステラーゼに
    よりエステル開裂せしめることを特徴とする、式
    (I′) (式中、R2およびR3は前述したものと同一意義を有す
    る)で表される不飽和糖化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】式 〔式中、R1およびR2はそれぞれヒドロキシル、保護され
    たヒドロキシル、(C1〜C10)−アシルオキシまたはベ
    ンゾイルオキシであり、R3は(C1〜C10)−アシルオキ
    シまたはベンゾイルオキシであり、前記アシルオキシの
    炭素原子はハロゲンおよび/またはアミノおよび/また
    はメトキシおよび/またはフェニルおよび/またはフェ
    ニキシで置換されることができ、そしてベンゾイルオキ
    シの炭素原子はニトロおよび/またはハロゲンおよび/
    または(C1およびC2)−アルコキシで置換されることが
    できる〕で表される化合物をカンジダからのリパーゼま
    たはエステラーゼによりエステル開裂せしめることを特
    徴とする、式(I″) (式中、R1およびR2は前述したものと同一意義を有す
    る)で表される不飽和糖化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】式 で表される化合物を、ベンゾイルまたはアシル供与体の
    存在下で、プソイドモナス、ケカビ、リゾプス、ペニシ
    リウム、アスペルギルス、ブタ肝臓またはブタ膵臓から
    のリパーゼまたはエステラーゼによりエステル化せしめ
    ることを特徴とする、式(I) 〔式中、R1およびR3はそれぞれ(C1〜C10)−アシルオ
    キシまたはベンゾイルオキシであり、前記アシルオキシ
    の炭素原子はハロゲンおよび/またはアミノおよび/ま
    たはメトキシおよび/またはフェニルおよび/またはフ
    ェニキシで置換されることができ、そしてベンゾイルオ
    キシの炭素原子はニトロおよび/またはハロゲンおよび
    /または(C1およびC2)−アルコキシで置換されること
    ができる〕で表される不飽和糖化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】式 で表される化合物を、ベンゾイルまたはアシル供与体の
    存在下で、カンジダからのリパーゼによりエステル化せ
    しめることを特徴とする、式(I′) 〔式中、R3は(C1〜C10)−アシルオキシまたはベンゾ
    イルオキシであり、前記アシルオキシの炭素原子はハロ
    ゲンおよび/またはアミノおよび/またはメトキシおよ
    び/またはフェニルおよび/またはフェニキシで置換さ
    れることができ、そしてベンゾイルオキシの炭素原子は
    ニトロおよび/またはハロゲンおよび/または(C1およ
    びC2)−アルコキシで置換されることができる〕で表さ
    れる不飽和糖化合物の製造方法。
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