JP2908674B2 - 形鋼の接合部構造 - Google Patents

形鋼の接合部構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主としてH形鋼からな
る鉄骨梁同士あるいは鉄骨梁と鉄骨柱の接合部構造に関
するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】形鋼からなる鉄骨梁を
突合せ状態に接合する場合、上下フランジおよびウエブ
のそれぞれに添わせて接合板をボルト・ナットにより固
着するのが一般的である。ところでこの場合接合部にお
いて接合板およびボルト・ナットがフランジ表面に突出
し、鉄骨梁上にデッキプレート、床板等を載置する場合
治まりがよくなく、それに対処した構造が要求される。
そこで出願人は先に特開平4−306338においてフ
ランジ表面側に接合板が現れない構造を提案している
が、この発明はそれを改良、発展させて施工性がよく、
部品数を少なくしたものであり、さらに鉄骨梁と鉄骨柱
の接合にも応用できるようにしたものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】1番目の発明は上下フラ
ンジとウエブを有し、フランジとウエブの交差部の内隅
角部がアールをなす形鋼を突合せ状態に接合するもので
あり、成が前記形鋼の上下フランジ内法寸法に等しい隅
切鋼板の接合部材を使用し、前記接合部材を上下フラン
ジ間において突合せた形鋼のウエブ間に跨って、かつ隅
切鋼板の隅切部分がフランジとウエブの交差部の内隅角
部のアールに添った状態で形鋼のウエブにボルト・ナッ
トにより固着してある形鋼の接合部構造であり、2番目
の発明は左右フランジとウエブを有し、フランジとウエ
ブの交差部の内隅角部がアールをなす柱形鋼および梁形
鋼を、突合せ部分の柱フランジを欠いて突合せ状態に接
合するものであり、横辺の成が梁形鋼の上下フランジ内
法寸法に等しく、かつ、縦辺の巾が柱形鋼の左右フラン
ジ内法寸法に等しい隅切鋼板のT状接合部材を使用し、
前記柱形鋼のウエブと突合せた上下フランジとウエブを
有し、フランジとウエブの交差部の内隅角部がアールを
なす梁形鋼のウエブ間に跨って、かつ隅切鋼板の隅切部
分がフランジとウエブの交差部の内隅角部のアールに添
った状態で前記形鋼のウエブにボルト、ナットにより固
着してある形鋼の接合部構造である。
【0004】
【実施例】図1において鉄骨梁となるH形の梁形鋼A、
Aは突合せ状態に接合するもので、上下フランジ1、1
とウエブ2を有している。また前記フランジ1とウエブ
2の交差部の内隅角部がアールをなしている。成すなわ
ち高さが上下フランジ1,1の内法寸法に等しい隅切鋼
板からなる接合部材3−1を使用し、前記接合部材3−
1を上下フランジ1、1とウエブ2の交差部の内隅角部
に添わせ、上下フランジ1、1間において突合せた相対
する梁形鋼A、Aに跨って配し、かつ隅切鋼板の隅切部
分がフランジとウエブの交差部の内隅角部のアールに添
った状態で梁形鋼A,Aのウエブ2,2にボルト4、ナ
ットによって固着してある。
【0005】そして接合部材3−1の上端の内隅角部は
前記上下フランジ1、1とウエブ2の交差部の内隅角部
のアール部、(なおこのアール部は屈曲面,斜面等を含
む)に合致または略合致するように隅切によってアール
Bなお、このアールは屈曲面、斜面を形成してある。ま
た成は上下フランジ間に嵌めるようにその内法寸法を略
等しくしてある。
【0006】接合部材3−1はウエブ2を貫通し、高力
ボルト4およびナットによって梁形鋼A、Aに跨って固
着してある。
【0007】接合部材3−1はウエブ2より厚肉で3倍
程度までの厚板とするか、または梁形鋼A、Aより高強
度の接合部材3−1を使用することができる。
【0008】前記のように接合部材3−1を厚板あるい
は高強度とすることにより、従来構造と同等以上の接合
部の曲げ抵抗をもたらすことができる。
【0009】図2は左右フランジ1とウエブ2の交差部
の、内隅角部がアールをなす柱形鋼Cと上下フランジ1
とウエブ2を有し、フランジ1とウエブ2の交差部の内
隅角部がアールをなす梁形鋼Aを、突合せ部分の柱フラ
ンジを欠いて突合せ状態に接合するものである。横辺の
成が梁形鋼Aの上下フランジ内法寸法に等しくかつ縦辺
の巾が柱形鋼Cの左右フランジ内法寸法に等しい隅切鋼
板のT状接合部材3−3をフランジ1,1間と柱と梁の
突合せた梁形鋼Aと柱形鋼Cウエブ間に跨って、かつ隅
切鋼板の隅角部分がフランジ1とウエブ2の交差部の内
隅角部に添った状態で柱形鋼Cと梁形鋼Aのウエブ2に
ボルト、ナットにより固着してある。
【0010】なお前記T状接合部材3−3は柱の両側に
梁が位置する場合は+状とすることができる。
【0011】この発明と従来例との比較の一例を示すと
次の通りである。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】この発明は以上の構成からなりH形鋼等
の接合部において、接合部材を成が上下フランジ内法寸
法に等しく、かつ隅切鋼板の隅切部分がフランジとウエ
ブの交差部の内隅角部のアールに添った状態で形鋼のウ
エブに、ボルト、ナットによって固着することができ
る。したがって形鋼のフランジ表面側に添板が突出しな
い接合部構造とすることができ、床仕上、その他内装材
の取付けに支障のない構造とすることができる。しかも
接合部材をウエブとフランジとの交差部の内隅角部に配
しかつ厚板とすることによってあるいは高強度鋼材を使
用することによって所要の接合耐力をもたらすことが容
易である。
【0014】また接合部のボルトを太径が使用でき、ま
た場合によりボルト本数を少なくでき、接合部材を、成
が上下フランジ内法寸法に等しくして形鋼のフランジ間
より僅か小さい寸法とするので接合部材の成を大きく取
ることができる。
【0015】そしてT状接合部材を使用することにより
同様の構成を柱形鋼を梁形鋼の接合部においても実施で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この第1の発明の実施例で(a)は縦断面図、
(b)は正面図、(c)は接合部材の斜視図である。
【図2】第2の発明の実施例で、(a)は正面図、
(b)は接合部材の斜視図である。
【符号の説明】
A…梁形鋼、B…アール部、C…柱形鋼、1…フラン
ジ、2…ウエブ、3−1,3−2,3−3,3−4,3
−5…接合部材、4…高力ボルト、5…接合プレート、
6…下向きフランジ、7…添鋼板。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下フランジとウエブを有し、フランジ
    とウエブの交差部の内隅角部がアールをなす形鋼を突合
    せ状態に接合するものであり、成が前記形鋼の上下フラ
    ンジ内法寸法に等しい隅切鋼板の接合部材を使用し、前
    記接合部材を上下フランジ間において突合せた形鋼のウ
    エブ間に跨って、かつ隅切鋼板の隅切部分がフランジと
    ウエブの交差部の内隅角部のアールに添った状態で形鋼
    のウエブにボルト・ナットにより固着してあることを特
    徴とする形鋼の接合部構造。
  2. 【請求項2】 左右フランジとウエブを有し、フランジ
    とウエブの交差部の内隅角部がアールをなす柱形鋼およ
    び上下フランジとウエブを有し、フランジとウエブの交
    差部の内隅角部がアールをなす梁形鋼を、突合せ部分の
    柱フランジを欠いて突合せ状態に接合するものであり、
    横辺の成が梁形鋼の上下フランジ内法寸法に等しく、か
    つ縦辺の巾が柱形鋼の左右フランジ内法寸法に等しい隅
    切鋼板のT状接合部材を使用し、前記柱形鋼のウエブと
    突合せた梁形鋼のウエブ間に跨って、かつ隅切鋼板の隅
    切角部がフランジとウエブの交差部の内隅角部のアール
    に添った状態で前記柱形鋼および梁形鋼のウエブにボル
    ト、ナットにより固着してあることを特徴とする形鋼の
    接合部構造。
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