JP2555712Y2 - 角形鋼管柱とはりの接合部 - Google Patents

角形鋼管柱とはりの接合部

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JP2555712Y2
JP2555712Y2 JP7135591U JP7135591U JP2555712Y2 JP 2555712 Y2 JP2555712 Y2 JP 2555712Y2 JP 7135591 U JP7135591 U JP 7135591U JP 7135591 U JP7135591 U JP 7135591U JP 2555712 Y2 JP2555712 Y2 JP 2555712Y2
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康生 一戸
章夫 大竹
俊雄 牧野
啓一 高田
浩司 福田
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は角形鋼管柱とH形鋼はり
の接合部の構造に関するものであり、主として鉄骨造の
建築構造物に利用される。
【0002】
【従来の技術】角形鋼管柱とH形鋼はりとの接合をボル
ト接合で行う場合、特公昭62−2087号公報記載の
発明によれば、図8、図9のようになる。
【0003】すなわち、角形鋼管柱11の所定位置に、
ねじ孔16またはナットを溶接した垂直断面がH形の接
合金物13(図10(a) 、(b) 参照)を内挿し、当該接
合金物13に対応させて角形鋼管柱11の外面にT字形
接合金物14を配置して、両者をボルト15で接合し、
さらにT字形接合金物14とH形鋼はり12とをボルト
15で接合している。また、角形鋼管柱の側面には現場
溶接のシヤープレート18を設け、H形鋼はり12のウ
ェブとボルト接合している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記接合部の場合、力
の伝達は明解なものの、垂直断面がH形の接合金物13
の製作方法が問題となる。すなわち、溶接による組立て
か鋳造かの何れかであり、金物の製作はともに非常に面
倒である。
【0005】溶接による組立ての場合、第1の問題は接
合金物13が突合せ溶接組立てになることである。すな
わち、プレートには図11(a) に示すような開先を設け
る必要がある。
【0006】第2に、溶接熱によるプレートの変形の問
題がある。すなわち、プレートは溶接熱により図11
(b) のように変形し、接合金物13と角形鋼管柱11を
高力ボルト摩擦接合する場合には、接合金物13の柱側
プレート(フランジ部)の変形による柱内面との隙間が
大きな問題となる。
【0007】第3は接合金物13の精度の問題である。
すなわち、接合金物13は何らかの方法により柱1内に
挿入、内装する必要がある。このとき、接合金物13の
サイズは内径より僅かに小さくする必要がある。この比
較的微妙な寸法調整を溶接組立てで行うことは、上述し
た第2の問題とも関連して困難な点である。
【0008】鋳造の場合については寸法調整、熱歪みの
問題はないものの、鋳造型枠を一々作ることによる作業
効率の悪さについては論を待たない。
【0009】本考案は上述の欠点を解消するためになさ
れたもので、角形鋼管柱とはりの接合を容易にするとと
もに、コストも低下させ、さらに鉄骨構造の精度及び強
度を高めることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下、本考案の角形鋼管
柱とはりの接合部を実施例に対応する図面の符号を用い
て説明する。
【0011】本考案の接合部はボルト接合により柱とは
りの接合を行うものであり、垂直断面が略H形の内側接
合金物3を角形鋼管柱1内に挿入し、角形鋼管柱1の外
面にはT字形金物からなる外側接合金物4を配置し、こ
れら内側接合金物3と外側接合金物4どうしを角形鋼管
柱1の管壁を貫通するボルト5で接合している。また、
H形鋼はり2は外側接合金物4のウェブ4aにボルト接
合される。なお、必要に応じ、上述した従来例と同様、
角形鋼管柱1の外面にシヤープレートを設け、H形鋼は
り2のウェブとボルト接合する場合もある。
【0012】内側接合金物3は水平なウェブ3aの両端
に垂直なフランジ3bを有するH字形金物を2個組み合
わせたもので、互いに直交する方向に配置し、ウェブ3
aどうしを重ね合わせた状態で、すみ肉溶接8またはボ
ルト8a等により一体化する。
【0013】また、内側接合金物3のフランジ3bにね
じ孔6を形成したり、あるいはナット7を溶接しておく
ことにより、ボルト接合を容易にすることができる。
【0014】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に従って説明す
る。
【0015】図2〜図5は本考案の接合部に用いる内側
接合金物3の例を示したものである。
【0016】図2は内側接合金物3の組立てに用いるH
字形金物を示したものであり、水平なウェブ3aと両端
の垂直なフランジ3bとからなる。このH字形金物は例
えば既存のH形鋼から切り出す等して、容易かつ大量に
得ることができる。フランジ3b部分には、図に示すよ
うに、ねじ孔6またはナット7を設ける。
【0017】このH字形金物を2個、図3及び図4に示
すように互いに直交する2方向に重ね合わせ、重ね合わ
せたウェブ3a部分をすみ肉溶接8で一体化することに
より、垂直断面が略H形の内側接合金物3を形成する。
このように内側接合金物3はすみ肉溶接組立てのため開
先が不要であり、また溶接部がH字形金物のウェブ3a
であるため、フランジ3bの変形に関する溶接熱の影響
も少ない。
【0018】図5はH字形金物のウェブ3aどうしをボ
ルト8aで接合した例である。もちろん、図4に示すす
み肉溶接と、図5に示すボルト接合とを併用してもよ
い。
【0019】また、鋼管の内面には通常、溶接ビード1
9(図6、図7参照)があり、内側接合金物3がこれと
干渉しない工夫が必要となる。この解決方法として、図
6の実施例では溶接ビード19がある壁面にフィラープ
レート20を挿入し、図7の実施例では内側接合金物3
のフランジ3bに予め溶接ビード19をかわせる大きさ
の溝21を設けている。
【0020】図1は本考案による角形鋼管柱とH形鋼は
りの接合部の一実施例を示したもので、施工手順の一例
を挙げると以下のようになる。
【0021】 工場において、上述の内側接合金物3
をH形鋼はり2の上下フランジ2b位置に対応させて角
形鋼管柱1内に挿入する。内側接合金物3を所定の位置
にセットすると同時に、内側接合金物3に設けたねじ孔
に仮止め用ボルト9を挿入し、角形鋼管柱1と内側接合
金物3を仮止めする。
【0022】 トラック等により建設現場に搬送す
る。
【0023】 仮止め用ボルト9を外しながら、H形
鋼はり2の下フランジ2b位置の外側接合金物4を角形
鋼管柱1の外面に配置し、対応位置の内側接合金物3と
ボルト5で固定する。
【0024】 角形鋼管柱1を立ち上げる。
【0025】 H形鋼はり2をで予め固定した下側
の外側接合金物4に載せる。
【0026】 上側の外側接合金物4は予めH形鋼は
り2の上フランジ2bにボルト接合しておき、仮止め用
ボルト9を外しながら外側接合金物4と角形鋼管柱1を
ボルト5により結合する。
【0027】
【考案の効果】本考案の接合部では接合金物を既存のH
形鋼より切り出したH字形金物を重ね合わせ、すみ肉溶
接またはボルト等により組み立てるので、大量生産に適
し、作業効率を著しく向上させ、コストを低下させるこ
とができる。
【0028】また、柱はり接合部において、柱及びはり
を短く切断することもないため、骨組の精度も高めるこ
とができる。
【0029】さらに、接合金物は柱面からの出がほとん
どないため、運搬時の効率もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の接合部の一実施例における要部の鉛直
断面図である。
【図2】本考案で用いる内側接合金物の構成要素である
H字形金物の斜視図である。
【図3】本考案で用いる内側接合金物の一例を示す正面
図である。
【図4】本考案で用いる内側接合金物の一例を示す平面
図である。
【図5】本考案で用いる内側接合金物の一例を示す平面
図である。
【図6】本考案で用いる内側接合金物の他の例を角形鋼
管柱とともに示した平面図である。
【図7】本考案で用いる内側接合金物のさらに他の例を
角形鋼管柱とともに示した平面図である。
【図8】従来例を示す斜視図である。
【図9】図8に対応する鉛直断面図である。
【図10】従来例における内側接合金物を示したもの
で、(a) は平面図、(b) は鉛直断面図である。
【図11】(a) 、(b) は従来例における問題点を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…角形鋼管柱、2…H形鋼はり、2a…ウェブ、2b
…フランジ、3…内側接合金物、3a…ウェブ、3b…
フランジ、4…外側接合金物、4a…ウェブ、4b…フ
ランジ、5…ボルト、6…ねじ孔、7…ナット、8…す
み肉溶接、8a…ボルト、9…仮止め用ボルト、19…
溶接ビード、20…フィラープレート、21…溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高田 啓一 東京都千代田区大手町一丁目1番3号 住友金属工業株式会社内 (72)考案者 福田 浩司 東京都千代田区大手町一丁目1番3号 住友金属工業株式会社内

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平なウェブの両端に垂直なフランジを
    有するH字形金物を2つ、互いに直交する方向に配置
    し、前記H字形金物のウェブどうしを重ね合わせた状態
    で一体化して、前記各フランジが角形鋼管柱の内面に接
    する垂直断面が略H形の内側接合金物を形成し、前記内
    側接合金物を角形鋼管柱内に挿入し、前記角形鋼管柱の
    外面には水平なウェブと垂直なフランジを有するT字形
    金物からなる外側接合金物を配置し、前記内側接合金物
    と外側接合金物どうしを前記角形鋼管柱の管壁を貫通す
    るボルトで接合し、さらに前記外側接合金物の前記ウェ
    ブとH形鋼はりのフランジとをボルト接合したことを特
    徴とする角形鋼管柱とはりの接合部。
  2. 【請求項2】 前記内側接合金物のフランジには前記外
    側接合金物とボルト接合するためのねじ孔またはナット
    を設けてある請求項1記載の角形鋼管柱とはりの接合
    部。
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