JPH0220322Y2 - - Google Patents

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JPH0220322Y2
JPH0220322Y2 JP5363885U JP5363885U JPH0220322Y2 JP H0220322 Y2 JPH0220322 Y2 JP H0220322Y2 JP 5363885 U JP5363885 U JP 5363885U JP 5363885 U JP5363885 U JP 5363885U JP H0220322 Y2 JPH0220322 Y2 JP H0220322Y2
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flange
beams
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、互いに直角に交わる梁同士をその交
点部で連結する梁の仕口材に関する。
(従来の技術) 従来、例えば十字状に交わる小梁同士の交点部
における接合方法は、一方の小梁のウエブ部から
溶接により取り付けたガセツトプレートを持ち出
して、このプレートと上記小梁と直交する方向の
小梁のウエブとを接合プレートを用いてボルトで
止めて行うのが一般的である。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら従来例では、梁の軽量化のために
梁のフランジを溶接で接合しようとすると、開先
加工や端面仕上げが必要となつて、それだけ現場
施工工数が増え、仕口が複雑となり、組立が面倒
となる問題がある。
本考案の目的は仕口の複雑化を防ぎ、梁材の現
場施工工数を減少させ、組立を容易にすることに
ある。
(問題点を解決するための手段) 本考案の梁の仕口材1,1aは、フランジ部1
1,11aとウエブ部12,12aとリブ部1
3,13aとを具備し、これらを鋳造,型鍛造等
の方法で一体成形したものである。フランジ部1
1,11aは、互いに直角に交わる梁のうち一方
の梁2,2aのフランジの外面に当接しかつをフ
ランジの幅方向に横切り、他方の梁3,4のフラ
ンジの外面端部上まで延びて、一方の梁に他方の
梁を結合するに十分延びる長さを備えているもの
である。フランジ部11,11aには、これを梁
3,4のフランジ外面にそれぞれ結合するための
ボルト5のボルト孔111が設けてある。ウエブ
部12,12aは、フランジ部11,11aの外
面から立上り、上記他方の梁3,4の長手方向と
同一方向に沿つて配設してあり、他方の梁の曲げ
応力を一方の梁2,2aに伝達するに十分な長さ
としてある。リブ部13,13aはフランジ部1
1,11a外面に突設し、一方の梁2,2aのウ
エブとは上下関係で対応位置するもので、せん断
力を一方の梁2,2aのウエブに伝える役割を持
つている。
(実施例) 本考案の一実施例として、小梁を十字梁化する
場合に用いた例を第1図〜3図を参照して説明す
る。
仕口材1はその材質が鋳鋼であつて、フランジ
部11,ウエブ部12及びリブ部13を鋳造によ
つて一体に成形してある。
フランジ部11は平面長方形状に形成し、その
長さは直角に交わるH形鋼からなる小梁の交点部
における一方の小梁2を幅方向に横切りかつ他方
の小梁3,4の先端部外面に達するに十分なもの
であつて、各小梁2,3,4の外面に当接するも
のである。フランジ部11には、その両側にボル
ト5を挿通するボルト孔111を形成してあり、
このフランジ部がボルトによつて小梁2,3,4
と結合する。フランジ部11の幅は、他方の小梁
3,4のフランジ幅に等しく、厚さはこのフラン
ジと同厚以上に設定してある。
ウエブ部12とリブ部13とがフランジ部11
上に突設してあり、フランジ部の中央部で互いに
交差している。ウエブ部12は、小梁3,4の長
手方向に沿う方向にすなわちフランジ部11の長
手方向に全長にわたり延びている。ウエブ部12
と小梁3,4のウエブとの位置関係は上下で対向
している。ウエブ部12は小梁3,4のウエブ断
面積の半分以上の断面積を有する板厚とし、高さ
は梁上にスラブを打設することを考慮して設定す
る。
リブ部13は、ウエブ部12からフランジ部1
1の縁部まで延びている。リブ部13は基部から
先端部に向けて薄肉に形成し、基部付け根の幅は
先端部の幅の2倍以上に設定して梁2の長さ方向
の若千の誤差を吸収する。リブ部13の高さは、
ウエブ部12と同様に梁上にスラブを打設するこ
とを考慮して定める。リブ部はウエブ部からフラ
ンジ部の縁部まで延びている。
フランジ部11の両側に位置しているボルト孔
111,…は、ウエブ部12を挟んで互いに対向
位置関係にある。
次に小梁2と3,4との連梁作業について説明
する。
まず、第3図上下方向の小梁2に対して両側か
らこの小梁を挟んで左右方向の小梁3と4とを突
合せ、ついで小梁2,3,4の交点部の上側のフ
ランジ上に仕口材1をフランジ部11を載せ、ウ
エブ部12を小梁3,4のウエブと、そしてリブ
部13を小梁2のウエブとそれぞれ上下関係にお
いて対応させ、合致しているフランジ部のボルト
孔111と小梁2,3,4のボルト孔とに、ボル
ト5を順次挿入して、締付けて行く。小梁2と
3,4の交点部の下側も上記と同様にして仕口材
1を当ててボルト5で締付ける。こうすれば第
2,3図に示すように仕口材1,1によつて小梁
2,3,4の十字梁が構成できる。
この例において、下記の効果を生ずる。すなわ
ち従来例は、梁の接合がガセツトプレートを介し
て梁ウエブ同士によるものであるため梁のたわみ
量が多くなり、そのため梁の断面積を大きくする
必要が生じる問題があつたのに対し、上例では仕
口材が梁のフランジ外面同士を接合しかつウエブ
部とリブ部とが十字状に交つているので上記従来
例に比較して曲げ応力、たわみともに減少し、梁
の大型化を防止できる。
第4,5図に他の実施例を示す。この例では、
仕口材1aは小梁をT字梁化する場合に用いる。
仕口材1aのフランジ部11a上のウエブ部1
2aは第5図右端部から小梁2のウエブと対応位
置しているリブ部13aまで延び、リブ部と直交
している。リブ部1cの左側のフランジ部11a
上にはリブ部13bが突設してあつて、このリブ
部はウエブ部12aとは同一厚である。
仕口材1aによる小梁2,3の連結について説
明すると、小梁2に対してその片側から小梁3を
わずかな間隙を置いて突合せ、交点部の上側の小
梁2,3のフランジ上にこれらをまたぐように仕
口材1aを載せ、フランジ部と小梁フランジのボ
ルト孔を合わせてからボルト5を挿入して締付け
て上側の仕口を形成する。下側の仕口も仕口材1
aで同様の方法で構成する。
仕口材1,1aは必ずしも小梁同士の仕口に用
いるものに限られず、例えば大梁と小梁の仕口の
ように梁間に段差がある場合の仕口にも適用でき
る。
ここで仕口材1を大梁と小梁との仕口に適用し
た例を第6〜8図を参照して説明する。この例に
おいて大梁2aに対して小梁3,4を大梁の両側
から突合せて十字梁とし、各小梁の上側のフラン
ジと大梁の上側のフランジとは同一平面を形成し
ている。大梁2aと小梁3,4との上側の仕口は
仕口材1を用いて構成している。下側の仕口につ
いては、小梁2,3の下側のフランジと大梁の下
側のフランジとは段差があるから仕口材1をその
まま用いることができないから、この仕口材とは
別構成の1対の仕口材6,6を用いて仕口を形成
している。
なお、この仕口材6は、第8図に示すようにフ
ランジ部61と、このフランジ部の下面中央に長
手方向に全長にわたつて突設したウエブ部62
と、フランジ部の左端部にフランジ部と直交する
ように設けた取付板を兼用したリブ部63とを一
体成形したものである。フランジ部61には6個
のボルト孔611が、リブ部63に2個のボルト
孔631がそれぞれ設けてある。リブ部63は補
助リブ64で補強してある。
仕口材6の梁の連結は、第6,7図に示すよう
に小梁3の下側フランジに仕口材のフランジ部6
1を重ね、リブ部63を大梁2aのウエブに当
て、ボルト孔611及び631を小梁及び大梁の
ボルト孔に合せてからボルト5を締め付けて、大
梁と小梁3とを接合する。大梁と小梁4との接合
も同様にして仕口材6により行う。
(考案の効果) 本考案の梁の仕口材によれば、直交する一方の
梁のフランジと他方の梁のフランジとをボルト接
合できるので、従来のようにウエブ同士を接合す
るものに比較して梁の曲げ応力,たわみをともに
減少でき、梁の大型化を防止でき、梁の軽量化に
寄与できる。溶接を伴うガセツトプレートを用い
ないので、仕口の複雑化を防ぎ、溶接に伴う梁の
現場施工工数を少なくでき、組立が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は斜視図、第2図は使用状態を示す正面
図、第3図は第2図の平面図、第4図は他の実施
例の使用状態を示す正面図、第5図は第4図の平
面図、第6図は他の使用例を示す正面図、第7図
は第6図−線断面図、第8図は第6図の使用
例において、下側の仕口に用いる仕口材の斜視図
である。 1,1a……仕口材、11,11a……フラン
ジ部、111……ボルト孔、12,12a……ウ
エブ部、13,13a……リブ部、2,2a,
3,4……梁、5……ボルト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 互いに直角に交わる梁の交点部における各梁
    のフランジ外面に当接しかつフランジ双方を連
    結するフランジ部と、このフランジ部の外面に
    突設してあるウエブ部およびリブ部とを一体成
    形してあり、 上記フランジ部には上記各梁のフランジと結
    合するためのボルトが挿通するボルト孔を設
    け、上記ウエブ部は一方の梁に直交する他方の
    梁の長手方向に沿う方向に延び梁双方をまたぐ
    長さを備え、上記リブ部は上記ウエブ部と直交
    しかつ上記一方の梁のウエブと上下関係で対応
    位置するものであることを特徴とする梁の仕口
    材。 2 ウエブ部とリブ部とがフランジ部外面の中央
    部で十字状に交わつていることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の梁の仕口
    材。
JP5363885U 1985-04-12 1985-04-12 Expired JPH0220322Y2 (ja)

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JP5363885U JPH0220322Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

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JP5363885U JPH0220322Y2 (ja) 1985-04-12 1985-04-12

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JPS61170606U JPS61170606U (ja) 1986-10-23
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JPS61170606U (ja) 1986-10-23

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