JP2905761B2 - エレベータのガイドローラ支持装置 - Google Patents

エレベータのガイドローラ支持装置

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JP2905761B2
JP2905761B2 JP9287230A JP28723097A JP2905761B2 JP 2905761 B2 JP2905761 B2 JP 2905761B2 JP 9287230 A JP9287230 A JP 9287230A JP 28723097 A JP28723097 A JP 28723097A JP 2905761 B2 JP2905761 B2 JP 2905761B2
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    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
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    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/04Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes
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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ走行時
にエレベータのかご(ケージ)をガイドレールに沿って
案内するために、かごの上下両側に設けられるガイドロ
ーラに関し、特にガイドローラの横方向(かごの走行方
向と直角方向)の動荷重を縦方向(かごの走行方向)へ
分散・吸収させ、横方向振動を低減させることによって
エレベータの乗り心地を向上させ得るエレベータのガイ
ドローラに関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータのかごは乗降路内に設けられ
たガイドレールに沿って乗降走行を行う。該ガイドレー
ルを垂直に設ける際に、設置精度によっては、ガイドレ
ールには撓み等が存在するようになる。特に、エレベー
タが設けられる建物にあっては、自重及び新たな設備な
どの設置に伴う垂直圧縮力により幾何学的な変形(例え
ば、座屈荷重)が発生したり、風圧に伴う弾性的な変形
が発生する。
【0003】前述のような変形は、乗降路内に垂直に設
けられたガイドレールに当然に影響を及ぼし、ガイドレ
ールの長手方向に直角な方向の変形が引き起こされる。
斯かる変形は、建物が高層化されて行くほど量的に大き
くなる。
【0004】このようなガイドレールの変化・変形は、
エレベータのかごが乗降路を走行するとき、横振動を発
生させるように作用する。エレベータが高速で走行すれ
ばするほど、横振動は増幅され、これにより、かごに搭
乗している乗客は、不快感及び不安感を覚えることにな
る。このため、ガイドレールと接触係合して転動(ロー
リング)するガイドローラ支持装置が、ごの横振動を低
減させ遮断させる役割を有するように構成して、乗客の
不快感及び不安感をなくすことが希求されている。
【0005】図1は、上下両側にガイドローラが設けら
れた従来のかごの一例の正面図である。図から理解され
るように、かご50の上下両側(すなわち上側4箇所、
下側4箇所)には、対応するガイドレール52に係合す
るガイドローラ構造が設けられる。各ガイドローラ構造
は、3つのガイドローラ54、すなわち、ガイドレール
52の前面部52aに接触する1つのガイドローラ54
と、一方側面部52bに接触する1つのガイドローラ5
4と、他方側面部に接触する1つのガイドローラ54と
から成る。各ガイドローラ54は、上記対応するガイド
レール52部分に接触しながら回転し得るように構成さ
れている。
【0006】図2〜4は、上記従来のガイドローラ構造
の要部拡大図である。参照符号56は、かご50にボル
トなどの固定手段で取付けられるフレームである。フレ
ーム56には、下板57が取り付けられる。下板57に
は、複数のレバーブラケット58が垂直に設けられる。
レバーブラケット58には、垂直にレバー60がヒンジ
62を介して結合される。ガイドローラ54は、前記レ
バー60の中間部分に対してベアリング64を介して連
結される。ガイドローラ54は、ヒンジ62を中心にし
て回動し得るように構成される。
【0007】下板57には、支持片66が垂直に設けら
れる。支持片66には、支持片66に直交する方向(横
方向)に案内棒68が設けられる。案内棒68は、レバ
ー60に穿設した案内孔70を貫通しており、その突き
出た端部には、固定ナット72が取付けられる。固定ナ
ット72とレバー60との間には、ばね74が装着され
る。ばね74は、ガイドローラ54がガイドレール52
に弾発的に接触し得るようにするものであって、ガイド
ローラ54の伝達荷重を支持するように構成されてい
る。尚、支持片66の下部には、支持片66に直交する
方向(横方向)にストッパロッド76が設けられる。ス
トッパロッド76は、レバー60に穿設した案内孔78
を貫通しており、その突き出た端部には、ストッパ80
が取付けられる。ストッパ80は、ガイドローラ54が
ヒンジ62を中心にして回動運動する際のその回転角度
を制限する作用を行う。
【0008】支持片66の上部には、上板82が設けら
れる。上板82には、レバー60の上部と接触し得る摩
擦ダンパ84が設けられる。摩擦ダンパ84は、レバー
60の作動時に摩擦効果を与えて振動を抑制し得る。ガ
イドローラ構造は、図3に示すように3つのガイドロー
ラ54を一組として構成されている。1のガイドローラ
54は、上述のようにガイドレール52の前面52a と
接触し、残りの2つのガイドローラ54は、ガイドレー
ル52の左右側面52b及び52cにそれぞれ接触しな
がら回動し得る。
【0009】前述のように、ガイドローラ54に案内さ
れてガイドレール52に沿ってかご50が乗降走行を行
うとき、ガイドレール52の垂直直進状態によって、ガ
イドローラ54はヒンジ62を中心に動く。この際、ガ
イドローラ54へ伝達される荷重がばね74に伝達され
ながら横荷重を減少させ、これにより、かご50の横振
動が低減される。ガイドレール52の垂直直進状態によ
っては、かご50が過度に揺動する。このとき、ストッ
パ80が、ヒンジ62を中心に動くガイドローラ54の
回転移動を所定量に制限し、かご50がガイドレール5
2から脱線しないように作用する。尚、摩擦ダンパ84
がレバー60に接触し、ばね74の減衰作用の補助を行
うようになる。
【0010】しかるに、上記従来のガイドローラ構造に
あっては、案内棒68及びばね74がフレーム56に対
して水平方向(横方向)に位置するように構成されてい
るため、ガイドレール52からの不規則な振動がガイド
ローラ54を介して直接伝達されて横方向振動となり、
これにより、かごに搭乗している乗客は不快感及び不安
感を覚える結果となっている。
【0011】また、案内棒68に装着したばね74を支
持するための固定ナット72は、フレーム56に対して
水平方向に設けられているため、ガイドローラ54の振
動力が固定ナット72に直接伝達され、これによる固定
ナット72の緩みや破損といった信頼性・安定性の問題
がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたものであって、ガイドレール
からガイドローラに伝達される横方向の動荷重がそのま
ま伝達されることがなく、エレベータの走行方向、すな
わち縦方向に分散、吸収され得るように構成され、横方
向の振動を低減させ、以てかごの乗り心地を大幅に改善
し得ると共に、ガイドローラの横方向振動に対する各部
品の信頼性・安定性を向上させ得るエレベータのガイド
ローラ支持装置を提供することをその課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、昇降路に垂直方向に設けられたガイドレー
ルに案内されて移動するエレベータかごの走行を案内し
ガイドレールの前面及び左右側面に沿って転動するガイ
ドローラを支持するために前記エレベータかごに設けら
れたフレームに設けたガイドレール支持装置において、
前記ガイドレールの左右側面に沿って転動する両ガイド
ローラの回転中心と連結されフレームに対して斜めの角
度αを有して連結される剛体部材と前記フレームに対し
て傾斜姿勢角度βを成しながら前記剛体部材と連結され
た弾性部材を含む。
【0014】ガイドレールの前面を転動するガイドロー
ラもガイドレールの左右側面に沿って転動するガイドロ
ーラのように、ガイドローラの軸に対してヒンジブラケ
ットのヒンジ軸と連結された剛体部材を所定傾斜角度で
設けることにより、3つのガイドローラが、横方向の動
荷重を縦方向へ分散、吸収させることを非常に効果的に
行うことができる。
【0015】尚、ガイドレールの前面を転動するガイド
ローラの場合、原価低減を勘案して、上述したようにガ
イドレールの左右側面に沿って転動するガイドローラの
み剛体部材が斜めを有するように構成することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施態様を図
面に基づいて詳細に説明する。図5は、本発明に係るガ
イドローラ構造の斜視図、図6は、図5の正面図、図7
は、図6の側面図、図8は、図7の平面図、図9は、本
発明に係る剛体部材の正面図、図10は、図9の側面図
である。
【0017】参照符号10は、かご50にボルトなどの
固定手段で取付けられるフレームを示す。
【0018】図8に示すように、フレーム10上には、
ガイドレール52の前面52aと左右側面52b及び5
2cに接触しながら転がる3つのガイドローラ54a、
54b、54cがそれぞれ配置される。
【0019】図5〜8に示すように、各ガイドローラ5
4a、54b、54cは、ベアリング18及びそれを貫
通する軸19によって回動可能であって、ガイドレール
52に接触して回動し得る(転動し得る)ように構成さ
れている。
【0020】フレーム10上には、ガイドローラ54
a、54b、54cと同じ数のヒンジブラケット12が
設けられる。ヒンジブラケット12には、ヒンジブラケ
ット12の孔を貫通するヒンジ軸16を介して、剛体部
材14がヒンジ連結される。ガイドローラ54a〜cを
支持する軸19は、剛性部材14の上部側に形成した中
空部14bに挿入され、ナット21のような固定手段が
取付けられる。
【0021】図9、10に示すように、一体部品から成
る剛体部材14は、一端側に設けたヒンジ軸16の連結
用の中空部14aと、他端側に設けた、中空部14aと
平行である、軸19の連結用の中空部14bと、中空部
14bに直交するように配設され、(後述する)ばね部
材24の着座用のばね案内部14c と、ばね案内部14
cより下方側に配置され、(後述する)ストッパロッド
26を案内する長孔14d 、とを含む。
【0022】フレーム10上には、ガイドローラ54
a、54b、54c の各々に対応した弾性部材支持台2
0、23、23が設けられる。弾性部材支持台23、2
3は、ガイドレール52の左右側面52b、52cに接
触して転動する2つのガイドローラ54b、54cを支
持するために対向配置される。図5及び図6に示すよう
に、弾性部材支持台23、23には、第1傾斜面23a
が形成される。第1傾斜面23aには、フレーム10に
対して剛体部材14が傾斜角度αを有するように、剛体
部材14を弾性支持する弾性部材が設けられる。
【0023】弾性部材は、ばねシート22と、ばねシー
ト22と剛体部材14のばね案内部14cとの間に介装
されるばね部材24、とから構成される。ばねシート2
2は、ばね部材24の取付けを容易にするように構成さ
れており、ばね部材24のばね力を調整するためのナッ
ト25を具備する。
【0024】弾性部材(ばね部材24及びばねシート2
2)と剛体部材14とは、直交するように構成すること
が好ましい。
【0025】弾性部材支持台23、23には、第2傾斜
面23bが形成される。第2傾斜面23bには、ストッ
パロッド26がナット27を用いて固定される。ストッ
パロッド26は、フレーム10に対して傾斜角度βを有
するように設けられる。ストッパロッド26には、スト
ッパ28が螺着され、ストッパ28は、固定ナット29
で固定される。ストッパロッド26の先端部分は、剛体
部材14の長孔14dを貫通しており、ガイドローラ5
4の揺動運動を制限し得るように構成されている。
【0026】図5及び図7に示すように、ガイドレール
52の前面52aに接触して転動する1つのガイドロー
ラ54aを支持するために設けられたばね支持台20
は、フレーム10に垂直な垂直面20aを有する。上側
の垂直面20a部分には、ばねシート22がナット25
によって固定され、その下側の垂直面20a部分には、
ストッパロッド26がナットによって固定される。ばね
シート22と、剛体部材14のばね案内部14cとの間
には、ばね部材24が介装される。
【0027】このような構成を有する本実施態様にあっ
ては、3つのガイドローラ54a、54b、54cによ
って、横方向の動荷重をより効果的に縦方向へ分散、吸
収させることができる。尚、ガイドローラ52の前面5
2aに接触しながら転動するガイドローラ54aについ
ても、他の2つのガイドローラ54b、54cの支持形
式と同じように、すなわち、剛体部材等が傾斜している
ように構成することもできる。
【0028】ストッパロッド26には、ストッパ28が
螺着され、ストッパ28は、固定ナット29で固定され
る。ストッパロッド26の先端部分は、剛体部材14の
長孔14dを貫通しており、ガイドローラ54aの揺動
運動を制限し得るように構成されている。図5及び図8
に示すように、参照符号30は、フレームストッパを示
す。フレームストッパ30は、ボルト32及びナット3
4(固定手段)によりフレーム10上に固定される。フ
レームストッパ30の内側の⊃字状の表面には、ゴムパ
ッド36が取付けられる。ゴムパッド36は、ガイドレ
ール52の前面52a及び左右側面52b、52cに係
合して、フレーム10がガイドレール52に直接衝突す
るのを回避し得るように構成されている。
【0029】ヒンジブラケット12とばね支持台20、
23、23は、フレーム10と共に、鋳造によって一体
形成される。ヒンジブラケット12には、図5に示すよ
うに、グリースニップル38が取付けられ、ヒンジ軸1
6にグリースを注入・供給できるように構成される。
【0030】このように構成された本発明においては、
かご50の乗降走行時、ガイドレール52の垂直直進状
態によっては、ガイドローラ54a、54b、54cは
転動しながらヒンジ軸16を中心に剛体部材14を通じ
て動くようになり、このときばね部材24を支えている
ばね支持台20、23、23がかご50の横方向動荷重
に対応するように作用する。特に、ガイドレール52の
左右側面52b、52cに沿って転動するガイドローラ
54b、54cの場合、弾性部材支持台23、23の第
1傾斜面23aによりばね部材24とばねシート22と
が剛体部材14と直角を成しながらフレーム10に対し
て傾斜姿勢を呈しており、かご50の横方向動荷重に対
応してこれを分散させるように作用して、横方向の動荷
重を縦方向へ分散、吸収させ、これによりかごの乗り心
地が著しく向上し得る。
【0031】図6に示すように、エレベータの走行中の
ガイドレール53からガイドローラ54a、54b、5
4cには、横方向Xの動荷重のみ作用し、縦方向Yには
殆ど作用していない。斯かるエレベータの特別な境界条
件から理解されるように、横方向Xの動荷重を縦方向へ
多く吸収させるほど横方向Xの振動が相対的に少なくな
る。他方、エレベータの縦方向Yの慣性が横方向Xの慣
性より大きい場合、横方向から縦方向に分散伝達される
力は、縦方向の振動に影響を及ぼさない。
【0032】図11〜図13は、従来の剛体部材及びば
ね部材の衝撃量に対する比較した結果を示す。図11に
示されるように、横方向へ0. 025秒毎に周期的に1
0Nの大きさの力を加えたとき、剛体部材には、横方向
Xと縦方向Yの力は殆ど作用されない。他方、図12に
示されるように、ばね部材には、横方向Xの約±5. 0
N程度の大きさの力が作用され、縦方向Yの力が殆ど作
用されない。両結果をまとめた剛体部材とばね部材との
合成衝撃量を示す図13から理解されるように、横方向
Xの力は約±5. 0N程度であり、縦方向Yの力は殆ど
ない。
【0033】このように、従来ではガイドローラ54へ
伝達される横方向の動荷重がそのまま横方向振動として
現出し、乗り心地を低下させていた。これに対して、図
14〜図16は、本発明の剛体部材とばね部材との衝撃
量に対する比較した結果を示す。図14に示されるよう
に、横方向へ0. 025秒毎に周期的に10Nの大きさ
の力を加えたとき、剛体部材には、横方向Xの約±2.
5Nの大きさの力が作用され、縦方向Yの約±4. 5N
程度の大きさの力が作用される。図15に示されるよう
に、ばね部材には、横方向Xの約±2. 5N程度の大き
さの力が作用され、縦方向Yの約±1. 5N程度の大き
さの力が作用される。図16に示されるように、剛体部
材の横方向衝撃量が正方向(+)に及ぶときに、略同一
の大きさのばね部材の横方向の衝撃量が逆方向(−)に
及び、両者が相殺され、その合成衝撃量が殆ど僅かであ
って、この際、縦方向Yの合成衝撃量は約±6. 0N以
上の大きさとなっている。
【0034】このように本発明にあっては、ガイドロー
ラ54a、54b、54cへ伝達される横方向の動荷重
が縦方向へ分散、吸収され、かご50の横方向振動を大
きく低減させることができ、かごの乗り心地が著しく向
上する。
【0035】エレベータの固有特性に関して考察すれ
と、エレベータに同一の力が伝達されても、横方向へ及
ぼす振動については、縦方向(エレベータの走行方向)
の振動と比べ、乗客は、横方向の振動(すなわち、乗客
が左右に揺れる振動)の方が大きいと感じる。また、縦
方向の振動(すなわち、乗客が上下に揺れる振動)が大
きくなっても、その感じは相対的に小さく感じられる。
従って、エレベータの特性上、横振動を低減させること
が、乗り心地を向上させるのに有用である。このため、
ガイドレール52からガイドローラ54a、54b、5
4cへ伝達される横方向の動荷重を縦方向へ分散、吸収
させることが必要である。
【0036】他方、かご50の過度な揺動時、各ストッ
パ28は、ヒンジ軸16を中心に動くガイドローラ54
a、54b、54cの回転量を制限し、かご50がガイ
ドレール52から脱線するのが防止され、フレームスト
ッパ30は、フレーム10がガイドレール52に直接衝
突するのを防止する。
【0037】尚、ガイドローラ54b、54cから剛体
部材14へ伝達される力を安定化するように、ばね支持
台23、23が約60°の傾斜角度を有してばね部材2
4を支持しているため部品の安定性を向上できる。
【0038】更に、グリースニップル38を介してグリ
スをヒンジ軸16に注入することにより、剛体部材14
の回転時の摩擦を少なくして自己加振運動を効果的に回
避でき、これにより、かご50の横方向振動を少なくす
ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明においては、フレー
ムに固定されたばね支持台の第1傾斜面にばね部材とば
ねシートとが剛体部材と直角を成しながらフレームに対
して傾斜姿勢を成し、剛体部材と連結されてガイドレー
ルの左右側面に沿って転動するガイドローラが、ガイド
レールから伝達される横方向の動荷重を縦方向へ分散、
吸収させ、横方向の振動を低減させ、これにより、かご
の乗り心地が向上する。弾性部材支持台がばね部材を支
持するばねシートを一定角度を有して支持し、ガイドロ
ーラから伝達される力を安定するように支持するので、
部品の安全性・信頼性を確保・向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のかごの上下両側に設けられるガイドロー
ラを例示したかごの正面図である。
【図2】従来のガイドローラの斜視図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】本発明のガイドローラの斜視図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】本発明の剛体部材の正面図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】従来の横方向の外部の力と横方向の剛体部材
の衝撃量とに対する比較図である。
【図12】従来の横方向の外部の力と横方向のばね部材
の衝撃量とに対する比較図である。
【図13】従来の横方向の外部の力と横方向の剛体部材
とのばね部材の合成衝撃量とに対する比較図である。
【図14】本発明の横方向の外部の力と横方向の剛体部
材の衝撃量とに対する比較図である。
【図15】本発明の横方向の外部の力と横方向のばね部
材の衝撃量とに対する比較図である。
【図16】本発明の横方向の外部の力と横方向の剛体部
材とばね部材の合成衝撃量とに対する比較図である。
【符号の説明】
10…フレーム 12…ヒンジブラケット 14…剛体部材 14a、14b…中空部 14c…ばね案内部 14d…長孔 16…ヒンジ軸 18…ベアリング 19…軸 22…ばねシート 20、23…弾性部材支持台 21…ナット 24…ばね部材 26…ストッパロッド 50…かご 52…ガイドレール 54a、54b、54c…ガイドローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−193841(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66B 7/04 B66B 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内で垂直方向に設けたガイドレー
    ルに沿って移動するエレベータかごの走行を案内し、ガ
    イドレールの前面並びに左及び右側面に係合して転動す
    るガイドローラを支持するための、エレベータかごのフ
    レームに設けたガイドローラ支持装置において、 ガイドレールの左及び右側面に係合して転動する両ガイ
    ドローラの回転中心と連結され、フレームに対して第1
    の傾斜角度(α)を有して連結される剛体部材と、 剛体部材と連結され、フレームに対して第2の傾斜角度
    (β)を有して連結される弾性部材、とを含み、 フレームには、剛体部材をヒンジ連結するためのヒンジ
    ブラケットと、弾性部材の一方側を連結するための弾性
    部材支持台、とが設けられ、 弾性部材支持台には、弾性部材をフレームに対して傾斜
    保持するための傾斜面が形成される ことを特徴とするエ
    レベータのガイドローラ支持装置。
  2. 【請求項2】 ガイドローラ及びガイドレールの離脱防
    止用に、弾性部材支持台と剛体部材とを連結するストッ
    パロッドが更に設けられることを特徴とする請求項1記
    載の装置。
JP9287230A 1996-10-19 1997-10-20 エレベータのガイドローラ支持装置 Expired - Fee Related JP2905761B2 (ja)

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