JPH05186163A - エレベーターのローラガイド及び該ローラガイドを用いたエレベーター - Google Patents
エレベーターのローラガイド及び該ローラガイドを用いたエレベーターInfo
- Publication number
- JPH05186163A JPH05186163A JP74292A JP74292A JPH05186163A JP H05186163 A JPH05186163 A JP H05186163A JP 74292 A JP74292 A JP 74292A JP 74292 A JP74292 A JP 74292A JP H05186163 A JPH05186163 A JP H05186163A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- lever
- elevator
- guide
- roller guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B7/00—Other common features of elevators
- B66B7/02—Guideways; Guides
- B66B7/04—Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes
- B66B7/046—Rollers
Landscapes
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 乗かご走行時の横振動及び乗客の乗り込み時
の横揺れを防止可能とする。 【構成】 ローラガイド４のローラ７を支持するレバー
６の他端と、ベース５の上部に設けたプレート１２との
間に平行板１９を櫛形に配置した上容器１５と、下容器
１６及び粘性液１７よりなる平行板型粘性ダンパー１４
を設け、ローラガイド４にダンピングを与えローラ７の
変位を低減させる。 【効果】 ローラガイドに外力が加わりローラを支持す
るレバーか変位すると、粘性ダンパーに抵抗力が発生
し、レバーの変位を低減できるため、乗かご走行時の横
振動及び乗客乗り込み時の横揺れを低減することができ
る。
の横揺れを防止可能とする。 【構成】 ローラガイド４のローラ７を支持するレバー
６の他端と、ベース５の上部に設けたプレート１２との
間に平行板１９を櫛形に配置した上容器１５と、下容器
１６及び粘性液１７よりなる平行板型粘性ダンパー１４
を設け、ローラガイド４にダンピングを与えローラ７の
変位を低減させる。 【効果】 ローラガイドに外力が加わりローラを支持す
るレバーか変位すると、粘性ダンパーに抵抗力が発生
し、レバーの変位を低減できるため、乗かご走行時の横
振動及び乗客乗り込み時の横揺れを低減することができ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターの乗りか
ごの防振に係り、特に乗りかごの横揺れ及び横振動を防
止するのに好適なエレベーターのローラガイド及び該ロ
ーラガイドを具備したエレベーターに関する。
ごの防振に係り、特に乗りかごの横揺れ及び横振動を防
止するのに好適なエレベーターのローラガイド及び該ロ
ーラガイドを具備したエレベーターに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のエレベーターのローラガイドにお
いては、図４に示すように、エレベーターのかご枠１の
上端及び下端のそれぞれの端部に配置され、ガイドレー
ル２に沿って乗りかご３を案内する。これらのローラガ
イド４は同一構成であるため、その一例について説明す
る。図５及び図６に示すように、かご枠１に取り付けら
れるローラガイド４は、ベース５に一端をピン支持され
た３個のレバー６のそれぞれにローラ７が設けられ、ロ
ーラ７はガイドレール２の正面及び両側面にそれぞれ接
触転動するようになっている。そして、レバー６の中間
位置に設けた横方向の孔に挿通され、一端を支柱２０を
介してベース５に固定された支持軸８の他端と、レバー
６との間にコイルばね９を設け、コイルばね９を有する
付勢手段によりローラ７をガイドレール２に向けて付勢
するようにしている。また、ローラ７の横方向の変位を
規制するため、レバー６の上端部に、横方向の孔に挿通
され一端を支柱２０を介してベース５に固定したストッ
パ軸１０の他端と、レバー６との間にストッパゴム１１
を設けている。また、ガイドローラ７にダンピングを与
えるため、レバー６の上端面とベース５の上部に設けた
プレート１２との間に摩擦ダンパ（緩衝手段）１３を設
けている。
いては、図４に示すように、エレベーターのかご枠１の
上端及び下端のそれぞれの端部に配置され、ガイドレー
ル２に沿って乗りかご３を案内する。これらのローラガ
イド４は同一構成であるため、その一例について説明す
る。図５及び図６に示すように、かご枠１に取り付けら
れるローラガイド４は、ベース５に一端をピン支持され
た３個のレバー６のそれぞれにローラ７が設けられ、ロ
ーラ７はガイドレール２の正面及び両側面にそれぞれ接
触転動するようになっている。そして、レバー６の中間
位置に設けた横方向の孔に挿通され、一端を支柱２０を
介してベース５に固定された支持軸８の他端と、レバー
６との間にコイルばね９を設け、コイルばね９を有する
付勢手段によりローラ７をガイドレール２に向けて付勢
するようにしている。また、ローラ７の横方向の変位を
規制するため、レバー６の上端部に、横方向の孔に挿通
され一端を支柱２０を介してベース５に固定したストッ
パ軸１０の他端と、レバー６との間にストッパゴム１１
を設けている。また、ガイドローラ７にダンピングを与
えるため、レバー６の上端面とベース５の上部に設けた
プレート１２との間に摩擦ダンパ（緩衝手段）１３を設
けている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベーター用
ローラガイドにあっては、乗りかごの振動を防止するた
め、ローラガイドに設けた緩衝手段のばね定数を可能な
限り小さくし、ガイドレールの局部的な凹凸や継ぎ目の
段差等による振幅が小さく振動数の高い振動を吸収する
ようにしている。このため変位が大きい乗客の乗降時の
横揺れや、乗りかごがガイドレールの曲がりが大きい位
置を通過時に生じる１〜２Ｈｚの横振動つまり、振幅が
大きく振動数の低い振動に対しては、摩擦ダンパの摩擦
力が一定値であるため、ローラガイドの変位に対する減
衰効果が小さく、横揺れや横振動が大きく生じる問題が
ある。また、低周波数の振動を防止するダンパを設ける
と高周波数の振動が増加する問題がある。さらに、摩擦
ダンパは摩擦力を発生時に内蔵したばねの接触により異
常な騒音を発生する問題がある。
ローラガイドにあっては、乗りかごの振動を防止するた
め、ローラガイドに設けた緩衝手段のばね定数を可能な
限り小さくし、ガイドレールの局部的な凹凸や継ぎ目の
段差等による振幅が小さく振動数の高い振動を吸収する
ようにしている。このため変位が大きい乗客の乗降時の
横揺れや、乗りかごがガイドレールの曲がりが大きい位
置を通過時に生じる１〜２Ｈｚの横振動つまり、振幅が
大きく振動数の低い振動に対しては、摩擦ダンパの摩擦
力が一定値であるため、ローラガイドの変位に対する減
衰効果が小さく、横揺れや横振動が大きく生じる問題が
ある。また、低周波数の振動を防止するダンパを設ける
と高周波数の振動が増加する問題がある。さらに、摩擦
ダンパは摩擦力を発生時に内蔵したばねの接触により異
常な騒音を発生する問題がある。
【０００４】本発明の目的はは、走行時の乗りかごの横
振動や、乗客が乗り降り時に生じる乗りかごの横揺れを
防止するとともに、高周波数の振動を増加させないエレ
ベーターのローラガイド及び該ローラガイドを用いたエ
レベーターを提供することにある。
振動や、乗客が乗り降り時に生じる乗りかごの横揺れを
防止するとともに、高周波数の振動を増加させないエレ
ベーターのローラガイド及び該ローラガイドを用いたエ
レベーターを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るエレベーターのローラガイドは、ガイ
ドレールに沿ってローラを軸支し一端をかご枠にピン支
持されたレバーと、レバーを介してローラをガイドレー
ルに付勢するコイルばねを有する付勢手段と、レバーの
他端と該他端より離間しかご枠に固設されたプレートと
の間に設けられローラの変位を吸収する緩衝手段とより
なるエレベーターのローラガイドにおいて、緩衝手段
を、レバー又はプレートのいずれか一方に固設され粘性
液を充填する容器と、レバー又はプレートの他方に設け
られ容器内の粘性液に浸される少なくとも一つの突出部
材とよりなる粘性ダンパで形成した構成とする。
め、本発明に係るエレベーターのローラガイドは、ガイ
ドレールに沿ってローラを軸支し一端をかご枠にピン支
持されたレバーと、レバーを介してローラをガイドレー
ルに付勢するコイルばねを有する付勢手段と、レバーの
他端と該他端より離間しかご枠に固設されたプレートと
の間に設けられローラの変位を吸収する緩衝手段とより
なるエレベーターのローラガイドにおいて、緩衝手段
を、レバー又はプレートのいずれか一方に固設され粘性
液を充填する容器と、レバー又はプレートの他方に設け
られ容器内の粘性液に浸される少なくとも一つの突出部
材とよりなる粘性ダンパで形成した構成とする。
【０００６】そして容器は、少なくとも一つの突出部材
を内設している構成でもよい。
を内設している構成でもよい。
【０００７】またそれぞれの突出部材は、互に並列して
配設されている構成でもよい。
配設されている構成でもよい。
【０００８】さらにそれぞれの突出部材は、ローラの変
位方向にほぼ平行に配列された平板よりなる構成でもよ
い。
位方向にほぼ平行に配列された平板よりなる構成でもよ
い。
【０００９】そしてそれぞれの突出部材は、互いの隙間
を１〜５ｍｍに形成されている構成とする。
を１〜５ｍｍに形成されている構成とする。
【００１０】またガイドレールに沿ってローラを軸支し
一端をかご枠にピン支持されたレバーと、レバーを介し
てローラをガイドレールに付勢するコイルばねを有する
付勢手段と、レバーの他端と他端より離間しかご枠に固
設されたプレートとの間に設けられローラの変位を吸収
する緩衝手段とよりなるエレベーターのローラガイドに
おいて、緩衝手段を、ローラの変位速度に比例した制振
力を発生する粘性液を有する粘性ダンパで形成した構成
でもよい。
一端をかご枠にピン支持されたレバーと、レバーを介し
てローラをガイドレールに付勢するコイルばねを有する
付勢手段と、レバーの他端と他端より離間しかご枠に固
設されたプレートとの間に設けられローラの変位を吸収
する緩衝手段とよりなるエレベーターのローラガイドに
おいて、緩衝手段を、ローラの変位速度に比例した制振
力を発生する粘性液を有する粘性ダンパで形成した構成
でもよい。
【００１１】さらにガイドレールに沿ってローラを軸支
し一端をかご枠にピン支持されたレバーと、レバーを介
してローラをガイドレールに付勢するコイルばねを有す
る付勢手段と、レバーの他端と他端より離間しかご枠に
固設されたプレートとの間に設けられローラの変位を吸
収する緩衝手段とよりなるエレベーターのローラガイド
において、緩衝手段を、粘性液の抵抗力を利用した粘性
ダンパで形成した構成でもよい。
し一端をかご枠にピン支持されたレバーと、レバーを介
してローラをガイドレールに付勢するコイルばねを有す
る付勢手段と、レバーの他端と他端より離間しかご枠に
固設されたプレートとの間に設けられローラの変位を吸
収する緩衝手段とよりなるエレベーターのローラガイド
において、緩衝手段を、粘性液の抵抗力を利用した粘性
ダンパで形成した構成でもよい。
【００１２】そしてガイドレールに沿ってローラを軸支
し一端をかご枠にピン支持されたレバーと、レバーを介
してローラをガイドレールに付勢するコイルばねを有す
る付勢手段と、レバーの他端と他端より離間しかご枠に
固設されたプレートとの間に設けられローラの変位を吸
収する緩衝手段とよりなるエレベーターのローラガイド
において、緩衝手段を、粘性液の剪断力を利用した粘性
ダンパで形成した構成でもよい。
し一端をかご枠にピン支持されたレバーと、レバーを介
してローラをガイドレールに付勢するコイルばねを有す
る付勢手段と、レバーの他端と他端より離間しかご枠に
固設されたプレートとの間に設けられローラの変位を吸
収する緩衝手段とよりなるエレベーターのローラガイド
において、緩衝手段を、粘性液の剪断力を利用した粘性
ダンパで形成した構成でもよい。
【００１３】またガイドレールに沿ってローラを軸支し
一端をかご枠にピン支持されたレバーと、レバーを介し
てローラをガイドレールに付勢するコイルばねを有する
付勢手段と、レバーの他端と他端より離間しかご枠に固
設されたプレートとの間に設けられローラの変位を吸収
する緩衝手段とよりなるエレベーターのローラガイドに
おいて、緩衝手段を、粘性液の撹拌力を利用した粘性ダ
ンパで形成した構成でもよい。
一端をかご枠にピン支持されたレバーと、レバーを介し
てローラをガイドレールに付勢するコイルばねを有する
付勢手段と、レバーの他端と他端より離間しかご枠に固
設されたプレートとの間に設けられローラの変位を吸収
する緩衝手段とよりなるエレベーターのローラガイドに
おいて、緩衝手段を、粘性液の撹拌力を利用した粘性ダ
ンパで形成した構成でもよい。
【００１４】さらに粘性液は、温度２５℃における動粘
度が１０００〜３０００ｃｍ2／ｓのシリコンオイル系
である構成でもよい。
度が１０００〜３０００ｃｍ2／ｓのシリコンオイル系
である構成でもよい。
【００１５】そしてエレベーターにおいては、請求項１
〜１０のいずれか１項記載のエレベーターのローラガイ
ドを具備した構成とする。
〜１０のいずれか１項記載のエレベーターのローラガイ
ドを具備した構成とする。
【００１６】
【作用】本発明によれば、レバーの上端とプレートとの
間に設けた粘性ダンパは、ローラが変位し、粘性ダンパ
の平行板が移動するとき粘性液にせん断による抵抗力が
発生し、ローラに抵抗力が加わり変位が減衰する。平行
板型の粘性ダンパの抵抗力は速度比例形であるため、ロ
ーラの変位速度に比例して抵抗力が増加するため、特
に、乗客の乗降時に生じる乗りかごの横揺れ及び乗りか
ごがレール曲がりの大きい位置通過時に生じる横振動が
防止される。
間に設けた粘性ダンパは、ローラが変位し、粘性ダンパ
の平行板が移動するとき粘性液にせん断による抵抗力が
発生し、ローラに抵抗力が加わり変位が減衰する。平行
板型の粘性ダンパの抵抗力は速度比例形であるため、ロ
ーラの変位速度に比例して抵抗力が増加するため、特
に、乗客の乗降時に生じる乗りかごの横揺れ及び乗りか
ごがレール曲がりの大きい位置通過時に生じる横振動が
防止される。
【００１７】
【実施例】本発明の一実施例として平行板型粘性ダンパ
について図１〜図３を参照しながら説明する。なお、図
１において図５〜図６と同一部材については同一符号を
付する。図１は本発明のローラガイドの側面図で、図２
は平行板型粘性ダンパの側面断面図、図３は平行板型粘
性ダンパの正面断面図である。
について図１〜図３を参照しながら説明する。なお、図
１において図５〜図６と同一部材については同一符号を
付する。図１は本発明のローラガイドの側面図で、図２
は平行板型粘性ダンパの側面断面図、図３は平行板型粘
性ダンパの正面断面図である。
【００１８】図１に示すように、平行板型粘性ダンパ
（緩衝手段）１４は、下端をかご枠にピン支持された各
レバー６の上端面と、ベース５の上部に設けたプレート
１２との間にそれぞれ設けられる。そして、図２及び図
３に示すように、平行板（突出部材）１９を櫛形に配置
した上容器１５及び下容器１６と、粘性液１７とより構
成され、粘性液１７を注入した下容器１６の平行板の間
に上容器１５の平行板が接触しないように配置されてお
り、上容器１５はプレート１２にボルト、ナット１９で
固定され、下容器１６はレバー６の上端面に設けたブラ
ケット１８にボルト、ナット２０で固定されている。ま
た、前記と同様にレバーを介してローラをガイドレール
に付勢する付勢手段を備えている。
（緩衝手段）１４は、下端をかご枠にピン支持された各
レバー６の上端面と、ベース５の上部に設けたプレート
１２との間にそれぞれ設けられる。そして、図２及び図
３に示すように、平行板（突出部材）１９を櫛形に配置
した上容器１５及び下容器１６と、粘性液１７とより構
成され、粘性液１７を注入した下容器１６の平行板の間
に上容器１５の平行板が接触しないように配置されてお
り、上容器１５はプレート１２にボルト、ナット１９で
固定され、下容器１６はレバー６の上端面に設けたブラ
ケット１８にボルト、ナット２０で固定されている。ま
た、前記と同様にレバーを介してローラをガイドレール
に付勢する付勢手段を備えている。
【００１９】平行板型粘性ダンパによる抵抗力Ｆは、減
衰係数Ｃと変位速度Ｖに比例してＦ＝ＣＶで表され、減
衰係数ＣはＣ＝２μＡ／εで表される。したがって、抵
抗力は平板の粘性液との接触面積Ａと粘度μとに比例
し、平板同志の隙間εに反比例するため、粘性液は、温
度２５℃における動粘度が１０００〜３０００ｃｍ2／
ｓのシリコンオイル系であること、また、それぞれの平
板は、互いの隙間を１〜５ｍｍに形成されていることが
望ましい。さらに平板を変位方向に対し傾ける構成、粘
性液を撹拌してその撹拌力により抵抗力を増大させる構
成でもよい。
衰係数Ｃと変位速度Ｖに比例してＦ＝ＣＶで表され、減
衰係数ＣはＣ＝２μＡ／εで表される。したがって、抵
抗力は平板の粘性液との接触面積Ａと粘度μとに比例
し、平板同志の隙間εに反比例するため、粘性液は、温
度２５℃における動粘度が１０００〜３０００ｃｍ2／
ｓのシリコンオイル系であること、また、それぞれの平
板は、互いの隙間を１〜５ｍｍに形成されていることが
望ましい。さらに平板を変位方向に対し傾ける構成、粘
性液を撹拌してその撹拌力により抵抗力を増大させる構
成でもよい。
【００２０】本実施例によれば、平行板型粘性ダンパを
ローラの中心より上方に設けてあるため、平行板型粘性
ダンパの変位はレバー比によりローラ中心部より大きく
なるため、平行板型粘性ダンパの抵抗力は変位速度に比
例して増加し、特に乗客の乗降時の横揺れやレール曲が
りの大きい位置通過時の横振動を効率良く減衰できると
いう効果がある。また、平行板型粘性ダンパの動ばね定
数は、ローラガイドのコイルばねのばね定数より小さ
く、高周波数振動が増加することはない。また、抵抗力
は、粘性液の剪断抵抗力により生じるため、摩擦ダンパ
のような異常音の発生がなくなる。
ローラの中心より上方に設けてあるため、平行板型粘性
ダンパの変位はレバー比によりローラ中心部より大きく
なるため、平行板型粘性ダンパの抵抗力は変位速度に比
例して増加し、特に乗客の乗降時の横揺れやレール曲が
りの大きい位置通過時の横振動を効率良く減衰できると
いう効果がある。また、平行板型粘性ダンパの動ばね定
数は、ローラガイドのコイルばねのばね定数より小さ
く、高周波数振動が増加することはない。また、抵抗力
は、粘性液の剪断抵抗力により生じるため、摩擦ダンパ
のような異常音の発生がなくなる。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、ローラを支持するレバ
ーの他端とベース上部に設けたプレートとの間に平行板
型の粘性ダンパを設けることにより、ローラの変位速度
に比例した抵抗力を与えることができるため、乗客の乗
り込み時の横揺れ及び乗りかご走行時の横振動を防止で
きるエレベーターのローラガイド、及びこのローラガイ
ドを備えた乗心地のよいエレベーターを提供することが
できる。
ーの他端とベース上部に設けたプレートとの間に平行板
型の粘性ダンパを設けることにより、ローラの変位速度
に比例した抵抗力を与えることができるため、乗客の乗
り込み時の横揺れ及び乗りかご走行時の横振動を防止で
きるエレベーターのローラガイド、及びこのローラガイ
ドを備えた乗心地のよいエレベーターを提供することが
できる。
【図１】本発明の一実施例を示すローラガイドの側面図
である。
である。
【図２】本発明の一実施例を示す平行板型粘性ダンパの
側面断面図である。
側面断面図である。
【図３】図２の正面断面図である。
【図４】エレベーターの乗かごを示す図である。
【図５】従来のローラガイドを示す平面図である。
【図６】図５の側面図である。
２ ガイドレール ４ ローラガイド ５ ベース ６ レバー ７ ローラ ９ コイルばね（付勢手段） １２ プレート １４ 平行板型粘性ダンパ（緩衝手段） １５ 上容器 １６ 下容器 １７ 粘性液 １９ 平行板（突出部材）
Claims (11)
- 【請求項１】 ガイドレールに沿ってローラを軸支し一
端をかご枠にピン支持されたレバーと、該レバーを介し
て前記ローラを前記ガイドレールに付勢するコイルばね
を有する付勢手段と、前記レバーの他端と該他端より離
間し前記かご枠に固設されたプレートとの間に設けられ
前記ローラの変位を吸収する緩衝手段とよりなるエレベ
ーターのローラガイドにおいて、前記緩衝手段を、前記
レバー又はプレートのいずれか一方に固設され粘性液を
充填する容器と、前記レバー又はプレートの他方に設け
られ前記容器内の粘性液に浸される少なくとも一つの突
出部材とよりなる粘性ダンパで形成したことを特徴とす
るエレベーターのローラガイド。 - 【請求項２】 前記容器は、少なくとも一つの突出部材
を内設していることを特徴とする請求項１記載のエレベ
ーターのローラガイド。 - 【請求項３】 それぞれの突出部材は、互に並列して配
設されていることを特徴とする請求項１又は２記載のエ
レベーターのローラガイド。 - 【請求項４】 それぞれの突出部材は、前記ローラの変
位方向にほぼ平行に配列された平板よりなることを特徴
とする請求項１〜３のいずれか１項記載のエレベーター
のローラガイド。 - 【請求項５】 それぞれの突出部材は、互いの隙間を１
〜５ｍｍに形成されていることを特徴とする請求項１〜
４のいずれか１項記載のエレベーターのローラガイド。 - 【請求項６】 ガイドレールに沿ってローラを軸支し一
端をかご枠にピン支持されたレバーと、該レバーを介し
て前記ローラを前記ガイドレールに付勢するコイルばね
を有する付勢手段と、前記レバーの他端と該他端より離
間し前記かご枠に固設されたプレートとの間に設けられ
前記ローラの変位を吸収する緩衝手段とよりなるエレベ
ーターのローラガイドにおいて、前記緩衝手段を、前記
ローラの変位速度に比例した制振力を発生する粘性液を
有する粘性ダンパで形成したことを特徴とするエレベー
ターのローラガイド。 - 【請求項７】 ガイドレールに沿ってローラを軸支し一
端をかご枠にピン支持されたレバーと、該レバーを介し
て前記ローラを前記ガイドレールに付勢するコイルばね
を有する付勢手段と、前記レバーの他端と該他端より離
間し前記かご枠に固設されたプレートとの間に設けられ
前記ローラの変位を吸収する緩衝手段とよりなるエレベ
ーターのローラガイドにおいて、前記緩衝手段を、粘性
液の抵抗力を利用した粘性ダンパで形成したことを特徴
とするエレベーターのローラガイド。 - 【請求項８】 ガイドレールに沿ってローラを軸支し一
端をかご枠にピン支持されたレバーと、該レバーを介し
て前記ローラを前記ガイドレールに付勢するコイルばね
を有する付勢手段と、前記レバーの他端と該他端より離
間し前記かご枠に固設されたプレートとの間に設けられ
前記ローラの変位を吸収する緩衝手段とよりなるエレベ
ーターのローラガイドにおいて、前記緩衝手段を、粘性
液の剪断力を利用した粘性ダンパで形成したことを特徴
とするエレベーターのローラガイド。 - 【請求項９】 ガイドレールに沿ってローラを軸支し一
端をかご枠にピン支持されたレバーと、該レバーを介し
て前記ローラを前記ガイドレールに付勢するコイルばね
を有する付勢手段と、前記レバーの他端と該他端より離
間し前記かご枠に固設されたプレートとの間に設けられ
前記ローラの変位を吸収する緩衝手段とよりなるエレベ
ーターのローラガイドにおいて、前記緩衝手段を、粘性
液の撹拌力を利用した粘性ダンパで形成したことを特徴
とするエレベーターのローラガイド。 - 【請求項１０】 粘性液は、温度２５℃における動粘度
が１０００〜３０００ｃｍ2／ｓのシリコンオイル系で
あることを特徴とする請求項１〜９のいずれか１項記載
のエレベーターのローラガイド。 - 【請求項１１】 請求項１〜１０のいずれか１項記載の
エレベーターのローラガイドを具備したことを特徴とす
るエレベーター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP74292A JPH05186163A (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | エレベーターのローラガイド及び該ローラガイドを用いたエレベーター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP74292A JPH05186163A (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | エレベーターのローラガイド及び該ローラガイドを用いたエレベーター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05186163A true JPH05186163A (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=11482164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP74292A Pending JPH05186163A (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | エレベーターのローラガイド及び該ローラガイドを用いたエレベーター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05186163A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5632358A (en) * | 1994-08-03 | 1997-05-27 | Otis Elevator Company | Elevator roller guide |
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1992
- 1992-01-07 JP JP74292A patent/JPH05186163A/ja active Pending
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