JP2901447B2 - 樹脂成形物の製造方法、マスターバッチ、および、押出成形用の樹脂組成物 - Google Patents
樹脂成形物の製造方法、マスターバッチ、および、押出成形用の樹脂組成物Info
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- JP2901447B2 JP2901447B2 JP5006946A JP694693A JP2901447B2 JP 2901447 B2 JP2901447 B2 JP 2901447B2 JP 5006946 A JP5006946 A JP 5006946A JP 694693 A JP694693 A JP 694693A JP 2901447 B2 JP2901447 B2 JP 2901447B2
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- resin composition
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂成形物の製造方
法、マスターバッチ、および、押出成形用の樹脂組成物
に関する。
法、マスターバッチ、および、押出成形用の樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】農業用途のフィルムとして、畑地の畝な
どの地表面を直に被覆するための農業用フィルムがあ
る。この農業用フィルムの一つにアルミニウム粉を分散
含有させたポリエチレン樹脂を製膜した金属光沢を有す
る農業用フィルムがある。この金属光沢を有する農業用
フィルムは、普通は銀色(シルバー)であって太陽光に
対する反射率が高く、地温上昇の抑制、雑草繁茂の抑
制、害虫の忌避などのために用いられる。
どの地表面を直に被覆するための農業用フィルムがあ
る。この農業用フィルムの一つにアルミニウム粉を分散
含有させたポリエチレン樹脂を製膜した金属光沢を有す
る農業用フィルムがある。この金属光沢を有する農業用
フィルムは、普通は銀色(シルバー)であって太陽光に
対する反射率が高く、地温上昇の抑制、雑草繁茂の抑
制、害虫の忌避などのために用いられる。
【0003】元々、銀色の農業用フィルムでは高圧法低
密度ポリエチレン樹脂(以下、適宜「LDPE」と略
す)が用いられていたのであるが、フィルムの物性向上
や薄肉化によるコストダウンなどから、直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂(以下、適宜「L−LDPE」と略す)
が用いられるようになってきている。しかしながら、L
−LDPEを用いた場合、押出成形による製膜過程でフ
ィルム中に気泡が生じ(発泡し)、鮫肌のフィルムとな
ったり、押出方向に細長く伸びた形の気泡部分が全面に
生じたフィルムとなり、外観が悪いばかりか遮光機能が
低下してしまうため全く商品価値を失うことになる。
密度ポリエチレン樹脂(以下、適宜「LDPE」と略
す)が用いられていたのであるが、フィルムの物性向上
や薄肉化によるコストダウンなどから、直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂(以下、適宜「L−LDPE」と略す)
が用いられるようになってきている。しかしながら、L
−LDPEを用いた場合、押出成形による製膜過程でフ
ィルム中に気泡が生じ(発泡し)、鮫肌のフィルムとな
ったり、押出方向に細長く伸びた形の気泡部分が全面に
生じたフィルムとなり、外観が悪いばかりか遮光機能が
低下してしまうため全く商品価値を失うことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑み、L−LDPEなどのポリオレフィン樹脂にアル
ミニウム粉を含ませた樹脂組成物を押出成形するにあた
り、前述の気泡発生を回避しうることの出来る樹脂成形
物の製造方法を提供することを課題とし、さらには、こ
の樹脂成形物の製造方法の実施に適したマスターバッチ
ないし樹脂ペレットなどの樹脂組成物を提供することを
課題とする。
に鑑み、L−LDPEなどのポリオレフィン樹脂にアル
ミニウム粉を含ませた樹脂組成物を押出成形するにあた
り、前述の気泡発生を回避しうることの出来る樹脂成形
物の製造方法を提供することを課題とし、さらには、こ
の樹脂成形物の製造方法の実施に適したマスターバッチ
ないし樹脂ペレットなどの樹脂組成物を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明においては、以下の構成をとるようにして
いる。すなわち、この発明の樹脂成形物の製造方法の場
合、ポリオレフィン樹脂に少なくともアルミニウム粉に
加え酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウムが
含まれている樹脂組成物を押出成形するようにしてお
り、特に樹脂成形物がフィルム状である場合に有用性の
高い方法である。
め、この発明においては、以下の構成をとるようにして
いる。すなわち、この発明の樹脂成形物の製造方法の場
合、ポリオレフィン樹脂に少なくともアルミニウム粉に
加え酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウムが
含まれている樹脂組成物を押出成形するようにしてお
り、特に樹脂成形物がフィルム状である場合に有用性の
高い方法である。
【0006】この発明にかかる押出成形用の樹脂組成物
は、ポリオレフィン樹脂に少なくともアルミニウム粉に
加え酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウムを
含ませてなる樹脂組成物であり、特に樹脂組成物がペレ
ット化された樹脂ペレットである形態は有用性が高い。
また、この発明にかかるマスターバッチ(以下、「マス
ターバッチA」と言う)は、支持基体に少なくともアル
ミニウム粉と酸化カルシウムおよび/または酸化マグネ
シウムとが混ぜ合わされてなる構成であり、この発明の
押出成形物の製造方法で押出成形にかける樹脂組成物、
あるいは、押出成形用の樹脂組成物の作製に使われるも
のである。
は、ポリオレフィン樹脂に少なくともアルミニウム粉に
加え酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウムを
含ませてなる樹脂組成物であり、特に樹脂組成物がペレ
ット化された樹脂ペレットである形態は有用性が高い。
また、この発明にかかるマスターバッチ(以下、「マス
ターバッチA」と言う)は、支持基体に少なくともアル
ミニウム粉と酸化カルシウムおよび/または酸化マグネ
シウムとが混ぜ合わされてなる構成であり、この発明の
押出成形物の製造方法で押出成形にかける樹脂組成物、
あるいは、押出成形用の樹脂組成物の作製に使われるも
のである。
【0007】この発明の押出成形物の製造方法で押出成
形にかける樹脂組成物、あるいは、押出成形用の樹脂組
成物(勿論、樹脂ペレットの場合も)でのアルミニウム
粉の含有率は、通常、樹脂組成物あるいは樹脂ペレット
全体100重量%のうち0.5〜20重量%である。
0.5重量%未満ではアルミニウム粉の添加効果が十分
に現れず、20重量%を越すと効果が飽和するばかりか
表面の平滑性が悪化するなど添加量過多の弊害が現れる
傾向がみられるからである。
形にかける樹脂組成物、あるいは、押出成形用の樹脂組
成物(勿論、樹脂ペレットの場合も)でのアルミニウム
粉の含有率は、通常、樹脂組成物あるいは樹脂ペレット
全体100重量%のうち0.5〜20重量%である。
0.5重量%未満ではアルミニウム粉の添加効果が十分
に現れず、20重量%を越すと効果が飽和するばかりか
表面の平滑性が悪化するなど添加量過多の弊害が現れる
傾向がみられるからである。
【0008】この発明で用いられるアルミニウム粉は、
平均粒径が2〜20μm(好ましくは4〜10μm)で
あり、その形状は一般に薄片状であって、水面被覆面積
が5000〜100000cm2 /g以上(好ましくは
10000〜100000cm2 /g)程度のものが望
ましい。但し、水面被覆面積Saとは、DIN5592
3に準拠して測定する方法において、Sa=L×b÷S
(cm2 /g)で算出される。但し、L:金属鏡面長
(cm)、b:金属鏡面の幅(10cm)、S:試料採
取量(g)である。なお、DINはドイツ規格協会(De
utsche Institutfor Normung)の定める規格である。
平均粒径が2〜20μm(好ましくは4〜10μm)で
あり、その形状は一般に薄片状であって、水面被覆面積
が5000〜100000cm2 /g以上(好ましくは
10000〜100000cm2 /g)程度のものが望
ましい。但し、水面被覆面積Saとは、DIN5592
3に準拠して測定する方法において、Sa=L×b÷S
(cm2 /g)で算出される。但し、L:金属鏡面長
(cm)、b:金属鏡面の幅(10cm)、S:試料採
取量(g)である。なお、DINはドイツ規格協会(De
utsche Institutfor Normung)の定める規格である。
【0009】この発明の押出成形物の製造方法で押出成
形にかける樹脂組成物、押出成形用の樹脂組成物(勿
論、樹脂ペレットの場合も)、あるいは、マスターバッ
チAにおけるアルミニウム粉と酸化カルシウムおよび/
または酸化マグネシウムの配合割合は、アルミニウム粉
100重量部に対し酸化カルシウムおよび/または酸化
マグネシウム5〜25重量部の範囲とするのが適当であ
る。5重量部未満だと十分な発泡抑制効果が得にくく、
25重量部を越すと樹脂成形物の表面が粗くなったり、
コスト上昇の程度が大きくなるため望ましくない。ま
た、この発明の押出成形物の製造方法で押出成形にかけ
る樹脂組成物、押出成形用の樹脂組成物(勿論、樹脂ペ
レットの場合も)それぞれを100重量%とした場合、
そのうち酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウ
ムの含有量は、0.05〜5重量%の範囲とするのがよ
く、含有量が0.05重量%未満だと発泡防止効果が少
なく、5重量%を越すと押出成形物の表面状態が悪化す
るため望ましくない。
形にかける樹脂組成物、押出成形用の樹脂組成物(勿
論、樹脂ペレットの場合も)、あるいは、マスターバッ
チAにおけるアルミニウム粉と酸化カルシウムおよび/
または酸化マグネシウムの配合割合は、アルミニウム粉
100重量部に対し酸化カルシウムおよび/または酸化
マグネシウム5〜25重量部の範囲とするのが適当であ
る。5重量部未満だと十分な発泡抑制効果が得にくく、
25重量部を越すと樹脂成形物の表面が粗くなったり、
コスト上昇の程度が大きくなるため望ましくない。ま
た、この発明の押出成形物の製造方法で押出成形にかけ
る樹脂組成物、押出成形用の樹脂組成物(勿論、樹脂ペ
レットの場合も)それぞれを100重量%とした場合、
そのうち酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウ
ムの含有量は、0.05〜5重量%の範囲とするのがよ
く、含有量が0.05重量%未満だと発泡防止効果が少
なく、5重量%を越すと押出成形物の表面状態が悪化す
るため望ましくない。
【0010】酸化カルシウムと酸化マグネシウムは単独
・併用いずれのかたちでもよい。酸化カルシウム、酸化
マグネシウムは共に発泡抑制効果はあるが、酸化カルシ
ウムは発泡抑制効果がより強く、また、酸化マグネシウ
ムは押出成形されたフィルムの表面平滑度を悪化させる
程度が小さい。この発明で用いる酸化カルシウムや酸化
マグネシウムは平均粒径が特に限定されるものではない
が、発明者らは平均粒径は1〜10μmのものを用い
た。
・併用いずれのかたちでもよい。酸化カルシウム、酸化
マグネシウムは共に発泡抑制効果はあるが、酸化カルシ
ウムは発泡抑制効果がより強く、また、酸化マグネシウ
ムは押出成形されたフィルムの表面平滑度を悪化させる
程度が小さい。この発明で用いる酸化カルシウムや酸化
マグネシウムは平均粒径が特に限定されるものではない
が、発明者らは平均粒径は1〜10μmのものを用い
た。
【0011】この発明で用いられるポリオレフィン樹脂
としては、パーオキサイド類を反応開始剤とした高温・
高圧下でラジカル重合によって得られるエチレン重合体
(LDPE)、エチレンと不飽和カルボン酸またはその
誘導体との共重合体、エチレンとカルボン酸のビニルエ
ステルとの共重合体などが挙げられる。また、チタニウ
ム、ジルコニウム、クロム等の遷移金属化合物とアルミ
ニウム他の有機金属化合物とを含む、いわゆる配位イオ
ン重合触媒によって得られるエチレン、プロピレン、1
−ブテン等のエチレン系単量体の単独重合体もしくは共
重合体も用いることが出来る。
としては、パーオキサイド類を反応開始剤とした高温・
高圧下でラジカル重合によって得られるエチレン重合体
(LDPE)、エチレンと不飽和カルボン酸またはその
誘導体との共重合体、エチレンとカルボン酸のビニルエ
ステルとの共重合体などが挙げられる。また、チタニウ
ム、ジルコニウム、クロム等の遷移金属化合物とアルミ
ニウム他の有機金属化合物とを含む、いわゆる配位イオ
ン重合触媒によって得られるエチレン、プロピレン、1
−ブテン等のエチレン系単量体の単独重合体もしくは共
重合体も用いることが出来る。
【0012】特に配位イオン重合触媒によるエチレンと
他のα−オレフィンとの共重合体であるL−LDPEが
この発明で用いられるポリオレフィン樹脂として好適で
ある。このL−LDPEは、フィルムに押出成形された
場合、その引裂き強度、衝撃強度、引張強度などが従来
の農業フィルムに使用されてきたLDPE、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(以下、「EVA」と略す)などよ
り優れており、逐次、これらと置換されつつある。そし
て、L−LDPEとしては、一般に、密度0.90g/
ミリリットル〜0.94g/ミリリットルのものが農業
用途に多く使われているが、特に制限されるものではな
い。
他のα−オレフィンとの共重合体であるL−LDPEが
この発明で用いられるポリオレフィン樹脂として好適で
ある。このL−LDPEは、フィルムに押出成形された
場合、その引裂き強度、衝撃強度、引張強度などが従来
の農業フィルムに使用されてきたLDPE、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(以下、「EVA」と略す)などよ
り優れており、逐次、これらと置換されつつある。そし
て、L−LDPEとしては、一般に、密度0.90g/
ミリリットル〜0.94g/ミリリットルのものが農業
用途に多く使われているが、特に制限されるものではな
い。
【0013】なお、L−LDPEは単独で使用されるこ
ともあるが、LDPE、EVA、その他のポリオレフィ
ン樹脂と混合使用されることも多い。この場合、L−L
DPEの特性を保つために、混合割合は、普通、重量割
合で、L−LDPEを50重量%以上、他のものを50
重量%以下の範囲で用いるが、L−LDPEが更に少な
い範囲でも可能である。
ともあるが、LDPE、EVA、その他のポリオレフィ
ン樹脂と混合使用されることも多い。この場合、L−L
DPEの特性を保つために、混合割合は、普通、重量割
合で、L−LDPEを50重量%以上、他のものを50
重量%以下の範囲で用いるが、L−LDPEが更に少な
い範囲でも可能である。
【0014】この発明の押出成形物の製造方法で押出成
形にかける樹脂組成物、押出成形用の樹脂組成物(勿
論、樹脂ペレットの場合も)は、前述の如く、ポリオレ
フィン樹脂に少なくともアルミニウム粉と酸化カルシウ
ムおよび/または酸化マグネシウムが含まれてなる組成
なのであるが、この樹脂組成物は、例えば、アルミニウ
ム粉や酸化カルシウム、酸化マグネシウムを含まないポ
リオレフィン樹脂と、支持基体に少なくともアルミニウ
ム粉と酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウム
とが混ぜ合わされてなるマスターバッチAとを混ぜ合わ
せることでも得られるし、この他にも、アルミニウム粉
や酸化カルシウム、酸化マグネシウムを含まないポリオ
レフィン樹脂と、支持基体に少なくともアルミニウム粉
が含まれているマスターバッチ(以下、マスターバッチ
Bと言う)と、支持基体に少なくとも酸化カルシウムお
よび/または酸化マグネシウムが含まれているマスター
バッチ(以下、マスターバッチCと言う)とを混ぜ合わ
せることでも得られる。上記の樹脂組成物は、マスター
バッチB、ポリオレフィン樹脂、酸化カルシウムおよび
/または酸化マグネシウムを混合することでも得られる
し、マスターバッチC、ポリオレフィン樹脂およびアル
ミニウム粉を混合することで得てもよい。
形にかける樹脂組成物、押出成形用の樹脂組成物(勿
論、樹脂ペレットの場合も)は、前述の如く、ポリオレ
フィン樹脂に少なくともアルミニウム粉と酸化カルシウ
ムおよび/または酸化マグネシウムが含まれてなる組成
なのであるが、この樹脂組成物は、例えば、アルミニウ
ム粉や酸化カルシウム、酸化マグネシウムを含まないポ
リオレフィン樹脂と、支持基体に少なくともアルミニウ
ム粉と酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウム
とが混ぜ合わされてなるマスターバッチAとを混ぜ合わ
せることでも得られるし、この他にも、アルミニウム粉
や酸化カルシウム、酸化マグネシウムを含まないポリオ
レフィン樹脂と、支持基体に少なくともアルミニウム粉
が含まれているマスターバッチ(以下、マスターバッチ
Bと言う)と、支持基体に少なくとも酸化カルシウムお
よび/または酸化マグネシウムが含まれているマスター
バッチ(以下、マスターバッチCと言う)とを混ぜ合わ
せることでも得られる。上記の樹脂組成物は、マスター
バッチB、ポリオレフィン樹脂、酸化カルシウムおよび
/または酸化マグネシウムを混合することでも得られる
し、マスターバッチC、ポリオレフィン樹脂およびアル
ミニウム粉を混合することで得てもよい。
【0015】上記のマスターバッチA〜Cに用いられる
支持基体としては、特に制限されるものではないが、一
般にLDPE、EVA、L−LDPE、ポリプロピレン
などのポリオレフィン樹脂類、不飽和カルボン酸あるい
はその誘導体で変成されたポリオレフィン樹脂類、低分
子量ポリオレフィンワックス類、不飽和カルボン酸ある
いはその誘導体で変成された低分子量ポリオレフィンワ
ックス類、高級アルコールと脂肪酸とのエステルである
蝋類、石油樹脂類、ビニル芳香族化合物とジエン類との
共重合体、あるいは、その水素添加物等が挙げられる。
更に、マスターバッチの均一混合性、流動性等を望まし
い状態に保つため、金属石ケンやそれ以外の分散剤や滑
剤が添加されていてもよい。また、それぞれのマスター
バッチ中の構成成分の割合についても、特に制限される
ものではないが、一般的に、マスターバッチAでのアル
ミニウム粉の含有量は、マスターバッチA全体100重
量%のうち10〜90重量%程度である。また、マスタ
ーバッチBでのアルミニウム粉の含有量は、マスターバ
ッチB全体100重量%のうち10〜90重量%程度で
あり、マスターバッチCでの酸化カルシウムおよび/ま
たは酸化マグネシウムの含有量は、マスターバッチC全
体100重量%のうち10〜90重量%程度である。
支持基体としては、特に制限されるものではないが、一
般にLDPE、EVA、L−LDPE、ポリプロピレン
などのポリオレフィン樹脂類、不飽和カルボン酸あるい
はその誘導体で変成されたポリオレフィン樹脂類、低分
子量ポリオレフィンワックス類、不飽和カルボン酸ある
いはその誘導体で変成された低分子量ポリオレフィンワ
ックス類、高級アルコールと脂肪酸とのエステルである
蝋類、石油樹脂類、ビニル芳香族化合物とジエン類との
共重合体、あるいは、その水素添加物等が挙げられる。
更に、マスターバッチの均一混合性、流動性等を望まし
い状態に保つため、金属石ケンやそれ以外の分散剤や滑
剤が添加されていてもよい。また、それぞれのマスター
バッチ中の構成成分の割合についても、特に制限される
ものではないが、一般的に、マスターバッチAでのアル
ミニウム粉の含有量は、マスターバッチA全体100重
量%のうち10〜90重量%程度である。また、マスタ
ーバッチBでのアルミニウム粉の含有量は、マスターバ
ッチB全体100重量%のうち10〜90重量%程度で
あり、マスターバッチCでの酸化カルシウムおよび/ま
たは酸化マグネシウムの含有量は、マスターバッチC全
体100重量%のうち10〜90重量%程度である。
【0016】そして、マスターバッチA、マスターバッ
チB、マスターバッチCにポリオレフィン樹脂を混ぜ合
わせて成形にかける樹脂組成物とした場合にアルミニウ
ム粉や酸化カルシウム、酸化マグネシウムの配合が特許
請求の範囲での配合となるようにする。この発明におけ
る押出成形にかける樹脂組成物や樹脂ペレットは、ポリ
オレフィン樹脂、アルミニウム粉末、酸化カルシウム、
酸化マグネシウム以外に、マスターバッチに使われてい
る支持基体を含んでいたり、アルミニウム粉の分散また
は加工性改良のため、パラフィンや分散剤、離型剤など
を少量含んでいてもよい。 この発明において、マスタ
ーバッチが使われる場合、ポリオレフィン樹脂とマスタ
ーバッチの配合割合は、重量比率で、マスターバッチ
(マスターバッチB,Cを使う場合は両者の合計)の1
に対してポリオレフィン樹脂が2〜50程度の割合とす
るのである。
チB、マスターバッチCにポリオレフィン樹脂を混ぜ合
わせて成形にかける樹脂組成物とした場合にアルミニウ
ム粉や酸化カルシウム、酸化マグネシウムの配合が特許
請求の範囲での配合となるようにする。この発明におけ
る押出成形にかける樹脂組成物や樹脂ペレットは、ポリ
オレフィン樹脂、アルミニウム粉末、酸化カルシウム、
酸化マグネシウム以外に、マスターバッチに使われてい
る支持基体を含んでいたり、アルミニウム粉の分散また
は加工性改良のため、パラフィンや分散剤、離型剤など
を少量含んでいてもよい。 この発明において、マスタ
ーバッチが使われる場合、ポリオレフィン樹脂とマスタ
ーバッチの配合割合は、重量比率で、マスターバッチ
(マスターバッチB,Cを使う場合は両者の合計)の1
に対してポリオレフィン樹脂が2〜50程度の割合とす
るのである。
【0017】この発明の樹脂成形物の製造方法における
押出成形は、例えば、フィルム成形の場合、後述の実施
例で用いたインフレーション法やTダイ法が用いられ
る。インフレーション法の場合、樹脂組成物をインフレ
ーションダイに取り付けられた押出機で溶融しチューブ
状に押出し垂直方向に引取りながら直ちに空気圧でふく
らませ、引き続き空冷または水冷しながらフラットにし
て巻き取る形態が取られる。Tダイ法の場合、樹脂組成
物をスリットから押し出すようにし、スリットより出て
きた幅広のシート状物を引き取りつつ冷却・巻き取ると
いう形態がとられる。Tダイ法の場合、上記のアルミニ
ウム粉(したがって、酸化カルシウムや酸化マグネシウ
ムも)を含まない樹脂も上ないし下に同時に押出す等し
てアルミニウム粉無含有樹脂層をラミネートした多層形
態としてもよい。アルミニウム粉無含有樹脂層の樹脂と
しては、例えば、アルミニウム粉含有樹脂層と同様のポ
リオレフィン樹脂が挙げられる。
押出成形は、例えば、フィルム成形の場合、後述の実施
例で用いたインフレーション法やTダイ法が用いられ
る。インフレーション法の場合、樹脂組成物をインフレ
ーションダイに取り付けられた押出機で溶融しチューブ
状に押出し垂直方向に引取りながら直ちに空気圧でふく
らませ、引き続き空冷または水冷しながらフラットにし
て巻き取る形態が取られる。Tダイ法の場合、樹脂組成
物をスリットから押し出すようにし、スリットより出て
きた幅広のシート状物を引き取りつつ冷却・巻き取ると
いう形態がとられる。Tダイ法の場合、上記のアルミニ
ウム粉(したがって、酸化カルシウムや酸化マグネシウ
ムも)を含まない樹脂も上ないし下に同時に押出す等し
てアルミニウム粉無含有樹脂層をラミネートした多層形
態としてもよい。アルミニウム粉無含有樹脂層の樹脂と
しては、例えば、アルミニウム粉含有樹脂層と同様のポ
リオレフィン樹脂が挙げられる。
【0018】押出成形の際の温度は一般に160〜28
0℃程度とする。得られるフィルムの厚み(多層形態の
場合は全体の厚み)は、普通、10〜100μm程度で
ある。このフィルムは、アルミニウム粉を含むため銀色
の金属光沢を有し、農業用フィルムとして適している
が、その他ファッションバッグ等の用途に用いられても
よい。
0℃程度とする。得られるフィルムの厚み(多層形態の
場合は全体の厚み)は、普通、10〜100μm程度で
ある。このフィルムは、アルミニウム粉を含むため銀色
の金属光沢を有し、農業用フィルムとして適している
が、その他ファッションバッグ等の用途に用いられても
よい。
【0019】
【作用】この発明の場合、押出成形にかける樹脂成形物
には、アルミニウム粉末の他に酸化カルシウムや酸化マ
グネシウムが添加混合されているため、成形工程での発
泡を回避することが出来る。発泡が回避できる理由は明
らかではないが、以下のごとき現象によるものであろ
う。すなわち、発泡は成形工程で生じる揮発分がガス化
して気泡となるため起こると考えられるのである。そし
て、酸化カルシウムや酸化マグネシウムにより、この揮
発分がガス化し難い物質に転換されるか、あるいは、揮
発分の発生自体が抑制されるかして、ガス化が起こらな
くなるのであろうと推察されるのである。
には、アルミニウム粉末の他に酸化カルシウムや酸化マ
グネシウムが添加混合されているため、成形工程での発
泡を回避することが出来る。発泡が回避できる理由は明
らかではないが、以下のごとき現象によるものであろ
う。すなわち、発泡は成形工程で生じる揮発分がガス化
して気泡となるため起こると考えられるのである。そし
て、酸化カルシウムや酸化マグネシウムにより、この揮
発分がガス化し難い物質に転換されるか、あるいは、揮
発分の発生自体が抑制されるかして、ガス化が起こらな
くなるのであろうと推察されるのである。
【0020】マスターバッチAおよびマスターバッチB
あるいはマスターバッチCでは、アルミニウム粉や酸化
カルシウム、酸化マグネシウムは支持基体と既に馴染ん
だ状態となっており、そのため、マスターバッチを用い
る場合、樹脂組成物の作製に際し、主材のポリオレフィ
ン樹脂にアルミニウム粉と酸化カルシウム、酸化マグネ
シウムが分散し易くて適切な混合状態が速やかに得られ
るという利点がある。
あるいはマスターバッチCでは、アルミニウム粉や酸化
カルシウム、酸化マグネシウムは支持基体と既に馴染ん
だ状態となっており、そのため、マスターバッチを用い
る場合、樹脂組成物の作製に際し、主材のポリオレフィ
ン樹脂にアルミニウム粉と酸化カルシウム、酸化マグネ
シウムが分散し易くて適切な混合状態が速やかに得られ
るという利点がある。
【0021】ポリオレフィン樹脂に少なくともアルミニ
ウム粉と酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウ
ムとを含む押出成形用の樹脂組成物ペレットは既に必要
な混合がなされており、樹脂成形物の加工に際して素材
混合段階が要らなくなる。この樹脂組成物を用いれば素
材混合の技術・設備がなくても樹脂成形物の製造が行え
るのである。
ウム粉と酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウ
ムとを含む押出成形用の樹脂組成物ペレットは既に必要
な混合がなされており、樹脂成形物の加工に際して素材
混合段階が要らなくなる。この樹脂組成物を用いれば素
材混合の技術・設備がなくても樹脂成形物の製造が行え
るのである。
【0022】
【実施例】以下、実施例に関して説明する。この発明
は、下記の実施例に限らない。 マスターバッチB:下記のアルミマスターパウダAとL
DPE(住友化学工業社製スミカセンF208−1、密
度:0.92g/ミリリットル、MFR=メルトフロー
レイト:1.5g/10分)を50重量部/50重量部
の割合で均一混合し、180℃の加工温度で単軸押出機
(L/D=28)で押出しペレット化した。マスターバ
ッチB中のアルミニウム粉濃度は30重量%である。
は、下記の実施例に限らない。 マスターバッチB:下記のアルミマスターパウダAとL
DPE(住友化学工業社製スミカセンF208−1、密
度:0.92g/ミリリットル、MFR=メルトフロー
レイト:1.5g/10分)を50重量部/50重量部
の割合で均一混合し、180℃の加工温度で単軸押出機
(L/D=28)で押出しペレット化した。マスターバ
ッチB中のアルミニウム粉濃度は30重量%である。
【0023】マスターバッチC:LDPE(スミカセン
F208−1)と酸化カルシウムを40重量部/60重
量部の割合で均一混合し、160℃の加工温度で加圧ニ
ーダで混練りしたあと、粉砕したもの20重量部にさら
にLDPE(スミカセンF208−1)80重量部を加
え均一混合し、180℃の加工温度で単軸押出機(L/
D=28)で押出しペレット化した。マスターバッチC
中の酸化カルシウム濃度は12重量%である。
F208−1)と酸化カルシウムを40重量部/60重
量部の割合で均一混合し、160℃の加工温度で加圧ニ
ーダで混練りしたあと、粉砕したもの20重量部にさら
にLDPE(スミカセンF208−1)80重量部を加
え均一混合し、180℃の加工温度で単軸押出機(L/
D=28)で押出しペレット化した。マスターバッチC
中の酸化カルシウム濃度は12重量%である。
【0024】マスターバッチA:LDPE(F208−
1)を30重量部、下記のアルミマスターパウダA50
重量部と上記マスターバッチC20重量部の割合で均一
混合し、180℃の加工温度で単軸押出機(L/D=2
8)で押出しペレット化した。マスターバッチA中のア
ルミニウム粉濃度は30重量%、酸化カルシウム濃度は
2.4重量%である。
1)を30重量部、下記のアルミマスターパウダA50
重量部と上記マスターバッチC20重量部の割合で均一
混合し、180℃の加工温度で単軸押出機(L/D=2
8)で押出しペレット化した。マスターバッチA中のア
ルミニウム粉濃度は30重量%、酸化カルシウム濃度は
2.4重量%である。
【0025】アルミマスターパウダA:アルミニウム粉
(平均粒径7μm、水面被覆面積28000cm2 )と
低分子ポリエチレンワックスを60重量部/40重量部
の割合で均一に混合し三本ロールミルで加熱混練したあ
と、常温まで冷却し粉砕機で粉砕し、アルミニウム粉と
ポリエチレンワックスの塊状混合物であってアルミニウ
ム粉濃度60重量%のアルミマスターパウダAを得た。
(平均粒径7μm、水面被覆面積28000cm2 )と
低分子ポリエチレンワックスを60重量部/40重量部
の割合で均一に混合し三本ロールミルで加熱混練したあ
と、常温まで冷却し粉砕機で粉砕し、アルミニウム粉と
ポリエチレンワックスの塊状混合物であってアルミニウ
ム粉濃度60重量%のアルミマスターパウダAを得た。
【0026】アルミマスターパウダB:アルミニウム粉
(平均粒径6μm、水面被覆面積52300cm2 )を
用いた他は、アルミマスターパウダAの場合と同様にし
てアルミニウム粉濃度60重量%のアルミマスターパウ
ダBを得た。 ペレット(着色ペレット)A:上記のアルミマスターパ
ウダB25重量部、L−LDPE(住友化学工業社製ス
ミカセンL FA101−0、密度:0.92g/ミリ
リットル、MFR=メルトフローレイト:0.8g/1
0分)67.5重量部およびマスターバッチC7.5重
量部を均一に混合し、180℃の加工温度で単軸押出機
(L/D=28)で押出しペレット化した。
(平均粒径6μm、水面被覆面積52300cm2 )を
用いた他は、アルミマスターパウダAの場合と同様にし
てアルミニウム粉濃度60重量%のアルミマスターパウ
ダBを得た。 ペレット(着色ペレット)A:上記のアルミマスターパ
ウダB25重量部、L−LDPE(住友化学工業社製ス
ミカセンL FA101−0、密度:0.92g/ミリ
リットル、MFR=メルトフローレイト:0.8g/1
0分)67.5重量部およびマスターバッチC7.5重
量部を均一に混合し、180℃の加工温度で単軸押出機
(L/D=28)で押出しペレット化した。
【0027】ペレット(着色ペレット)B:上記のアル
ミマスターパウダB8.3重量部、L−LDPE(住友
化学工業社製スミカセンL FA101−0)83.4
重量部およびマスターバッチC8.3重量部を均一に混
合し、180℃の加工温度で単軸押出機(L/D=2
8)で押出しペレット化した。 −実施例1〜8,比較例1,2− 表1の配合でポリオレフィン樹脂、マスターバッチを均
一に混合した組成物を従来の一段エアーリングからなる
インフレーションフィルム製造装置(スクリュー径40
m/m,L/D=25)を用いて加工温度230℃で厚
み20μmのフィルムに成形した。
ミマスターパウダB8.3重量部、L−LDPE(住友
化学工業社製スミカセンL FA101−0)83.4
重量部およびマスターバッチC8.3重量部を均一に混
合し、180℃の加工温度で単軸押出機(L/D=2
8)で押出しペレット化した。 −実施例1〜8,比較例1,2− 表1の配合でポリオレフィン樹脂、マスターバッチを均
一に混合した組成物を従来の一段エアーリングからなる
インフレーションフィルム製造装置(スクリュー径40
m/m,L/D=25)を用いて加工温度230℃で厚
み20μmのフィルムに成形した。
【0028】なお、表1中、ポリオレフィンP1はL−
LDPE(スミカセンL FA101−0)のみからな
り、ポリオレフィンP2はL−LDPE(スミカセンL
FA101−0)とLDPE(スミカセンLF208
−1)を重量比で85/15で混合したものである。 −実施例9− ペレットAをインフレーションフィルム製造装置を用い
て加工温度230℃で厚み20μmのフィルムに成形し
た。
LDPE(スミカセンL FA101−0)のみからな
り、ポリオレフィンP2はL−LDPE(スミカセンL
FA101−0)とLDPE(スミカセンLF208
−1)を重量比で85/15で混合したものである。 −実施例9− ペレットAをインフレーションフィルム製造装置を用い
て加工温度230℃で厚み20μmのフィルムに成形し
た。
【0029】−実施例10− ペレットBをインフレーションフィルム製造装置を用い
て加工温度230℃で厚み20μmのフィルムに成形し
た。フィルム中のアルミニウム粉および酸化カルシウム
粉の量とその割合を表2に示す。
て加工温度230℃で厚み20μmのフィルムに成形し
た。フィルム中のアルミニウム粉および酸化カルシウム
粉の量とその割合を表2に示す。
【0030】実施例および比較例のフィルムの発泡状態
および表面光沢を以下により判定した。発泡状態は、厚
み20μmのフィルムをガラス板に貼り付けガラス板の
向こうから蛍光灯を照射することにより観察した。観察
結果を○・・・発泡なし、×・・・発泡有りで表3に示
す。フィルムの表面光沢は、フィルム表面の状態を目視
で観察した。観察結果を○・・・光沢あり、×・・・表
面光沢不良で表3に示す。
および表面光沢を以下により判定した。発泡状態は、厚
み20μmのフィルムをガラス板に貼り付けガラス板の
向こうから蛍光灯を照射することにより観察した。観察
結果を○・・・発泡なし、×・・・発泡有りで表3に示
す。フィルムの表面光沢は、フィルム表面の状態を目視
で観察した。観察結果を○・・・光沢あり、×・・・表
面光沢不良で表3に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】実施例の場合、発泡は全く起こらず表面が
平滑な良品のフィルムが得られたが、比較例1,2で
は、いずれも発泡が起こり不良品のフィルムしか得られ
なかった。なお、酸化カルシウムが酸化マグネシウムで
ある他は全く同じである場合も、酸化カルシウムと同じ
結果が得られることを別途に実作して確認した。
平滑な良品のフィルムが得られたが、比較例1,2で
は、いずれも発泡が起こり不良品のフィルムしか得られ
なかった。なお、酸化カルシウムが酸化マグネシウムで
ある他は全く同じである場合も、酸化カルシウムと同じ
結果が得られることを別途に実作して確認した。
【0035】また、実施例において、下側にポリオレフ
ィン樹脂のみの単独層を同時に押出成形した多層形態と
した場合も同様に良品が得られることも確認出来た。
ィン樹脂のみの単独層を同時に押出成形した多層形態と
した場合も同様に良品が得られることも確認出来た。
【0036】
【発明の効果】この発明における樹脂組成物は、ポリオ
レフィン樹脂にアルミニウム粉を含ませてなる樹脂組成
物に酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウムが
含まれているため、押出成形の際に発泡を回避し良品の
樹脂成形物が得られる。この発明のマスターバッチを使
う場合には、ポリオレフィン樹脂にアルミニウム粉や酸
化カルシウム、酸化マグネシウムが分散し易く適切な混
合状態が速やかに得られるという利点がある。
レフィン樹脂にアルミニウム粉を含ませてなる樹脂組成
物に酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウムが
含まれているため、押出成形の際に発泡を回避し良品の
樹脂成形物が得られる。この発明のマスターバッチを使
う場合には、ポリオレフィン樹脂にアルミニウム粉や酸
化カルシウム、酸化マグネシウムが分散し易く適切な混
合状態が速やかに得られるという利点がある。
【0037】この発明の押出成形用の樹脂組成物ペレッ
トを使う場合は、素材混合の技術・設備がなくても樹脂
成形物の製造が行えるという利点がある。つまり、マス
ターバッチや押出成形用の樹脂組成物を用いれば、この
発明の樹脂成形物の製造方法の実施が円滑に進められる
ようになるのである。
トを使う場合は、素材混合の技術・設備がなくても樹脂
成形物の製造が行えるという利点がある。つまり、マス
ターバッチや押出成形用の樹脂組成物を用いれば、この
発明の樹脂成形物の製造方法の実施が円滑に進められる
ようになるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29C 47/00 B29C 47/00 (56)参考文献 特開 平2−255842(JP,A) 特開 昭58−53933(JP,A) 特開 昭55−158933(JP,A) 特開 昭56−43354(JP,A) 特開 昭56−86952(JP,A)
Claims (7)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂にアルミニウム粉を
含ませてなる樹脂組成物を押出成形する樹脂成形物の製
造方法において、前記樹脂組成物に酸化カルシウムおよ
び/または酸化マグネシウムが含まれており、樹脂組成
物全体100重量%のうちアルミニウム粉の含有量が
0.5〜20重量%であり、アルミニウム粉100重量
部に対し酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウ
ムが5〜25重量部の範囲で含まれていることを特徴と
する樹脂成形物の製造方法。 - 【請求項2】 樹脂成形物がフィルム状である請求項1
記載の樹脂成形物の製造方法。 - 【請求項3】 ポリオレフィン樹脂として、少なくとも
直鎖状低密度ポリエチレンが用いられている請求項1ま
たは2記載の樹脂成形物の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
樹脂成形物の製造方法の樹脂組成物の作製に用いられる
マスターバッチであって、支持基体に少なくともアルミ
ニウム粉と酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシ
ウムとが混ぜ合わされてなり、アルミニウム粉と酸化カ
ルシウムおよび/または酸化マグネシウムとの配合割合
が、アルミニウム粉100重量部に対し酸化カルシウム
および/または酸化マグネシウム5〜25重量部である
マスターバッチ。 - 【請求項5】 ポリオレフィン樹脂にアルミニウム粉を
含ませてなる押出成形用の樹脂組成物において、樹脂組
成物に酸化カルシウムおよび/または酸化マグネシウム
が含まれており、樹脂組成物全体100重量%のうちア
ルミニウム粉の含有量が0.5〜20重量%であり、ア
ルミニウム粉100重量部に対し酸化カルシウムおよび
/または酸化マグネシウムが5〜25重量部の範囲で含
まれていることを特徴とする押出成形用の樹脂組成物。 - 【請求項6】 ポリオレフィン樹脂に少なくとも直鎖状
低密度ポリエチレンが用いられている請求項5記載の押
出成形用の樹脂組成物。 - 【請求項7】 樹脂組成物がペレット化されてなる樹脂
ペレットである請求項5または6に記載の押出成形用の
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5006946A JP2901447B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 樹脂成形物の製造方法、マスターバッチ、および、押出成形用の樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5006946A JP2901447B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 樹脂成形物の製造方法、マスターバッチ、および、押出成形用の樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212031A JPH06212031A (ja) | 1994-08-02 |
JP2901447B2 true JP2901447B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=11652404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5006946A Expired - Lifetime JP2901447B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 樹脂成形物の製造方法、マスターバッチ、および、押出成形用の樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2901447B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11147294A (ja) * | 1997-11-19 | 1999-06-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 耐薬品性積層フィルムとその積層体からなる紙容器 |
JP4756957B2 (ja) * | 2005-09-01 | 2011-08-24 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 押出発泡体 |
JP4748541B2 (ja) | 2008-11-21 | 2011-08-17 | 東洋アルミニウム株式会社 | 合成樹脂着色用マスターバッチ |
WO2020170891A1 (ja) * | 2019-02-19 | 2020-08-27 | 株式会社フジクラ | 難燃性樹脂組成物、これを用いた絶縁電線、ケーブル、光ファイバケーブル及び成形体 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6058252B2 (ja) * | 1979-05-30 | 1985-12-19 | 大日本印刷株式会社 | 炭酸ガス吸収シ−ト及びその製造方法 |
JPS5853933A (ja) * | 1981-09-25 | 1983-03-30 | Mikado Kako Kk | ポリエチレンフイルム |
JPH02255842A (ja) * | 1988-11-15 | 1990-10-16 | Tokyo Ink Kk | 金属光沢を有する樹脂組成物 |
-
1993
- 1993-01-19 JP JP5006946A patent/JP2901447B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06212031A (ja) | 1994-08-02 |
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