JP6759657B2 - 低温易加工性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
さらに、化学発泡剤を添加し、フィルムやシート状に加工された後に熱処理により発泡剤を分解させ発泡シートとしたり、耐熱性を持たせるために有機過酸化物などの架橋剤や架橋助剤を添加し、フィルムやシート状に加工された後に熱処理により架橋フィルムや架橋シートを得るといった加工法も存在する。
これら化学発泡剤や有機過酸化物は、特定の温度を超えると分解反応が始まる。フィルムやシート化といった押出加工の段階で分解反応が始まると、押出加工が非常に困難になる。そのため押出加工の段階では分解温度を超えない樹脂温度を保って低い温度で加工する必要がある。
ただし、無機粉体と相溶性が高い樹脂は、樹脂と無機粉体の親和性の高さから、元々の樹脂の粘度特性が無機粉体の添加前後で大きく変化するケースが多い。具体的には無機粉体を添加することで粘度が上がる現象がみられ、延展性や高速成形性といった加工適性が低下するため加工温度設定を上げるなどの対応を必要とする場合があった。
以上のことより、化学発泡剤や架橋剤を使用し通常より低温度、例えば140℃以下で押出加工する際は、顔料やフィラーといった樹脂の粘度を上げてしまう無機粉体を併用することが非常に困難であった。
樹脂温度120℃におけるメルトテンション測定(東洋精機製キャピログラフ1C 使用キャピラリー 2.095mmφ L/D=8 ピストンスピード10mm/分)において、ストランド破断時の最大引取り速度が40m/分以上であり、引取り速度4m/分でのメルトテンション(MT4)と引取り速度10m/分でのメルトテンション(MT10)とストランド破断時のメルトテンション(MTB)が下記関係式(式1)及び(式2)を満たす熱可塑性樹脂組成物、に存する。
MT10/MT4 ≧ 1.2 (式1)
MTB/MT4 ≧ 1.5 (式2)
(a1)密度が0.890〜0.910
(a2)融点が76℃〜103℃
(a3)JIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)でのMFRが10〜50g/10分
(b1)融点が90℃〜100℃
(b2)コモノマー含量が5〜15wt%
(b3)JIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)でのMFRが7〜15g/10分
(c1)密度が0.917〜0.920
(c2)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めた重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が8.0〜15.0
(c3)JIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)でのMFRが10〜50g/10分
本発明における熱可塑性樹脂組成物は樹脂温度120℃におけるメルトテンション測定(東洋精機製キャピログラフ1C 使用オリフィス 2.095mmφ L/D=8 ピストンスピード10mm/分)において、ストランドが破断する最大引取り速度が40m/分以上であり、引取り速度4m/分でのメルトテンション(MT4)と引取り速度10m/分でのメルトテンション(MT10)とストランド破断時のメルトテンション(MTB)が下記関係式(式1)及び(式2)を満たす。
MT10/MT4 ≧ 1.2 (式1)
MTB/MT4 ≧ 1.5 (式2)
本発明においては、120℃の温度でピストンスピード10mm/分にて樹脂を2.095mmφ L/D=8のオリフィスから押出し、このストランドを直径50mmのローラで引き取り、引取り速度4m/分、10m/分、ストランド破断時のそれぞれの張力と、ストランド破断時の最大引取り速度を測定する。ストランド破断時の最大引取り速度が40m/分に満たない場合、フィルム成形時の延展性が不足し薄膜化や高速成型が劣ることになる。
メルトテンションの引取り速度依存性が小さい樹脂組成物は、フィルム・シート成形において、加工速度を上げていくとドローレゾナンス現象(不安定伸長現象:樹脂の押出量と引取り速度が一定であるにも関わらず流れ方向で厚みムラが発生する現象)を起こしやすくなる。
引取り速度4m/分でのメルトテンション(MT4)と引取り速度10m/分でのメルトテンション(MT10)の比が1.2以上かつ引取り速度4m/分でのメルトテンション(MT4)とストランド破断時のメルトテンション(MTB)の比が1.5以上であれば、高速成形時のドローレゾナンス現象が回避できる。式1・式2を満たさない熱可塑性樹脂組成物は140℃以下の加工温度でドローレゾナンスを起こしやすくなるため好ましくない。
本発明におけるエチレン・α−オレフィン共重合体(A)の熱可塑性樹脂組成物中の配合量は20〜40重量%である。
また、本発明におけるエチレン・α−オレフィン共重合体(A)は下記(a1)〜(a3)の特性を有することが望ましい。更に(a4)の特性も有すると好ましい。
(a1)密度が0.890〜0.910g/cm3
(a2)融点が76℃〜103℃
(a3)JIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)でのMFRが10〜50g/10分
(a4)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めた重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.5〜3.0
本発明に使用されるエチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンから誘導される構成単位を主成分としたエチレンとα−オレフィンのランダム共重合体である。
コモノマーとして用いられるα−オレフィンは、好ましくは炭素数3〜12のα−オレフィンである。具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等を挙げることができる。かかるエチレン・α−オレフィン共重合体の具体例としては、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・4−メチル−ペンテン−1共重合体等が挙げられる。
また、α−オレフィンは1種または2種以上の組み合わせでもよい。2種のα−オレフィンを組み合わせて三元共重合体とする場合は、エチレン・プロピレン・1−ヘキセン三元共重合体、エチレン・1−ブテン・1−ヘキセン三元共重合体、エチレン・プロピレン・1−オクテン三元共重合体、エチレン・1−ブテン・1−オクテン三元共重合体等が挙げられる。
なかでも、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・プロピレン・1−ヘキセン三元共重合体が好ましい。
ポリマーの密度を調節するには、例えばα−オレフィン含有量、重合温度、触媒量などを適宜調節する方法がとられる。
なお、エチレン・α−オレフィン共重合体の密度は、JIS−K6922−2:1997附属書(低密度ポリエチレンの場合)に準拠して、23℃で測定する。
この範囲であれば低温加工性やフィルムの性状が良好である。融点が76℃未満であると得られたフィルム・シートがべたつきブロッキングが発生するので好ましくない。融点が103℃を超えると低温度での加工が困難になるため好ましくない。
ポリマーの融点を調節するには、例えばα−オレフィン含有量、重合温度、触媒量などを適宜調節する方法がとられる。
装置:ウオーターズ社製GPC 150C型
検出器:MIRAN社製 1A赤外分光光度計(測定波長、3.42μm)
カラム:昭和電工製AD806M/S 3本(カラムの較正は、東ソー製 単分散ポリスチレン(A500,A2500,F1,F2,F4,F10,F20,F40,F288の各0.5mg/ml溶液)の測定を行い、溶出体積と分子量の対数値を2次式で近似した。また、試料の分子量は、ポリスチレンとポリエチレンの粘度式を用いてポリエチレンに換算した。ここでポリスチレンの粘度式の係数は、α=0.723、logK=−3.967であり、ポリエチレンはα=0.733、logK=−3.407である。)
測定温度:140℃
濃度:20mg/10mL
注入量:0.2ml
溶媒:オルソジクロロベンゼン
流速:1.0ml/分
本発明で用いるエチレン・α−オレフィン共重合体は、チーグラー触媒、バナジウム触媒又はメタロセン触媒等、好ましくはバナジウム触媒又はメタロセン触媒、より好ましくはメタロセン触媒を使用して製造することができる。
メタロセン触媒としては、特に限定されるわけではないが、シクロペンタジエニル骨格を有する基等が配位したジルコニウム化合物などのメタロセン化合物と助触媒とを触媒成分とする触媒が挙げられる。
バナジウム触媒としては、可溶性バナジウム化合物と有機アルミニウムハライドとを触媒成分とする触媒が挙げられる。
製造法としては、公知の高圧イオン重合法、気相法、溶液法、スラリー法等が挙げられる。
本発明で用いるエチレン・α−オレフィン共重合体の熱可塑性樹脂組成物中の配合量は20〜40重量%である。本発明の熱可塑性樹脂組成物におけるエチレン・α−オレフィン共重合体(A)の特性として、メルトテンションを下げる役割がある。特に引取り速度4m/分でのメルトテンション(MT4)を下げる効果がある。これはエチレン・α−オレフィン共重合体が長鎖分岐を持たず、さらに特性(a4)にあるように狭い分子量分布を有することにより、基本的に低いメルトテンションを有することによる。これにより熱可塑性樹脂組成物の遅い引取り速度でのメルトテンションが下がるため、結果としてメルトテンションの引取り速度依存性を大きくすることができる。
本発明におけるエチレン−官能基含有モノマー共重合体(B)の熱可塑性樹脂組成物中の配合量は30〜60重量%である。
(b1)融点が90℃〜100℃
(b2)コモノマー含量が5〜15wt%
(b3)JIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)でのMFRが7〜15g/10分
本発明に使用されるエチレン−官能基含有モノマー共重合体は、エチレンから誘導される構成単位を主成分としたエチレンと官能基含有モノマーとのランダム共重合体である。
官能基含有モノマーの例としてエチレン系不飽和エステル化合物、エチレン系不飽和アミド化合物、エチレン系不飽和酸化合物、エチレン系不飽和エーテル化合物、不飽和カルボン酸無水物等を挙げることができる。これらを具体的に記せば、エチレン系不飽和エステル化合物としては、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ベンジル、フマル酸メチル、フマル酸エチル、フマル酸プロピル、フマル酸ブチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジプロピル、フマル酸ジブチル、マレイン酸メチル、マレイン酸エチル、マレイン酸プロピル、マレイン酸ブチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジプロピル、マレイン酸ジブチル、等を例示する事ができる。エチレン系不飽和アミド化合物としては、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−ヘキシル(メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、等を例示することができる。エチレン系不飽和酸化合物としては(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、等を例示することができる。エチレン系不飽和エーテル化合物としてはメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、等を例示することができる。不飽和カルボン酸無水物化合物としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水エンディック酸、無水シトラコン酸、1−ブテン−3,4−ジカルボン酸無水物、炭素数が多くとも18である末端に二重結合を有するアルケニル無水コハク酸、炭素数が多くとも18である末端に二重結合を有するアルカジエニル無水コハク酸等を挙げることができる。これらは2種類以上同時に併用しても差し支えない。このうち、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸が好適に用いられる。エチレン−官能基含有モノマー共重合体の具体例としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル多元共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−無水マレイン酸多元共重合体、又はエチレン−(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル多元共重合体等が挙げられ、一種又は2種以上を混合して用いることができる。
エチレン−官能基含有モノマー共重合体(B)としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−無水マレイン酸多元共重合体が好ましい。
ポリマーの融点を調節するには、例えばコモノマー含有量、重合温度などを適宜調節する方法がとられる。
ポリマーのコモノマー含量を調節するには、例えば反応器へのコモノマー注入量、重合温度などを適宜調節する方法がとられる。
なお、エチレン−官能基含有モノマー共重合体のMFRはJIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)に準拠して測定する。
MFRを調節するには、例えば、重合温度、重合圧力、連座移動剤などを適宜調節する方法がとられる。
本発明で用いるエチレン−官能基含有モノマー共重合体は公知の高圧法低密度ポリエチレンのプロセスでラジカル重合で製造することができる。
本発明で用いるエチレン−官能基含有モノマー共重合体の熱可塑性樹脂組成物中の配合量は30〜60重量%である。本発明の熱可塑性樹脂組成物におけるエチレン−官能基含有モノマー共重合体(B)の特性として、無機粉体の分散性の向上とメルトテンションを上げる役割がある。特に早い引取り速度でのメルトテンション(MT4)を上げる効果がある。これはエチレン−官能基含有モノマー共重合体はラジカル重合により長鎖分岐を持ち、さらに無機粉体との相互作用により基本的に高いメルトテンションを有することによる。これにより早い引取り速度での熱可塑性樹脂組成物のメルトテンションが上がるため、結果としてメルトテンションの引取り速度依存性を大きくすることができる。
エチレン−官能基含有モノマー共重合体の配合量は30重量%未満だと樹脂組成物のメルトテンションを上げる効果が不十分であり、60重量%を超えると樹脂組成物のメルトテンションが上りすぎてメルトテンションの引取り速度依存性が小さくなり好ましくない。
本発明における高圧法低密度ポリエチレン(C)の熱可塑性樹脂組成物中の配合量は10〜40重量%である。
(c1)密度が0.917〜0.920
(c2)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めた重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が8.0〜15.0
(c3)JIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)でのMFRが10〜50g/10分
本発明で用いる高圧法低密度ポリエチレン(C)は密度が0.917〜0.920g/cm3の範囲であることが好ましい。この範囲であれば低温加工性が良好である。密度が0.917未満であると得られたフィルム・シートがべたつきブロッキングが発生するので好ましくない。密度が0.920を超えると、融点が高くなりすぎ低温度での加工が困難になるため好ましくない。
ポリマーの密度を調節するには、重合温度、重合圧力などを適宜調節する方法がとられる。
なお、エチレン・α−オレフィン共重合体の密度は、JIS−K6922−2:1997附属書(低密度ポリエチレンの場合)に準拠して、23℃で測定する。
Mw/Mnを所定の範囲に調整するには、例えば重合温度や重合圧力を選択する方法等によることができる。
なお、高圧法低密度ポリエチレン(C)のMFRはJIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)に準拠して測定する。
MFRを調節するには、例えば、重合温度、重合圧力、連座移動剤などを適宜調節する方法がとられる。
本発明で用いる高圧法低密度ポリエチレン(C)は公知の高圧法低密度ポリエチレンのプロセスでラジカル重合にて製造することができ、好ましくはオートクレーブ型の反応器を用いたプロセスが好ましい。オートクレーブ型の反応器は分子量分布の制御が容易であるため、本発明で用いる高圧法低密度ポリエチレン(C)のMw/Mnが8.0〜15.0の範囲に調整することが容易となる。
本発明で用いる高圧法低密度ポリエチレン(C)の熱可塑性樹脂組成物中の配合量は10〜40重量%である。
本発明の樹脂組成物には、本発明の効果を著しく損なわない範囲で、他の付加的任意成分を配合することができる。このような任意成分としては、通常のポリオレフィン系樹脂材料に使用される酸化防止剤、結晶核剤、透明化剤、滑剤、着色剤、分散剤、充填剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を挙げることができる。
特に本発明の樹脂組成物は例えば140℃以下といった低温で易加工性の樹脂組成物であるため、シート状に加工された後に、熱処理により発泡剤を分解するような、発泡剤を含有する熱可塑性樹脂組成物、同様にフィルムやシート状に加工された後に、熱処理により架橋させるような、架橋剤含有熱可塑性樹脂組成物において有効である。
また、特に低温での、顔料やフィラー等の無機紛体の分散性が好ましいので、無機紛体を含有する熱可塑性樹脂組成物において有効である。
発泡剤としては、公知の発泡剤を用いることができる。例えば、揮発性発泡剤、分解型発泡剤のいずれを使用してもよい。
分解型発泡剤としては、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アジド化合物、ホウ水素化ナトリウムなどの無機系発泡剤、アゾジカルボンアミド、アゾジカルボン酸バリウム、ジニトロソペンタメチレンテトラミンなどの有機系発泡剤が挙げられる。
上記発泡剤は、単独で用いても良く、2種以上を混合して用いてもよい。
発泡剤の含有量は、発泡剤の種類とその用途によって適宜設定しうるが、樹脂成分100重量部に対して、1〜20重量部程度とすることが好ましい。その他、亜鉛系発泡助剤等の発泡助剤も用いることが好ましい。発泡助剤は、樹脂成分100重量部に対して1〜10重量部程度が好ましく、3〜8重量部程度がより好ましい。
架橋剤としては、有機過酸化物等の公知の架橋剤を用いることができる。
有機過酸化物としては、分解温度(半減期が1時間である温度)が70〜180℃、特に90〜160℃の有機過酸化物を用いることができる。このような有機過酸化物として、例えば、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、メチルエチルケトンパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ジパーオキシベンゾエート、t−ブチルハイドロパーオキサイド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロルベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、ヒドロキシヘプチルパーオキサイド、ジクロヘキサノンパーオキサイドなどが挙げられる。
その他任意の架橋助剤を用いてもよい。
架橋剤の含有量は、その用途によっても異なるが、樹脂成分100重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物に含有可能な無機紛体としては、例えば、顔料や、いわゆるフィラー(無機充填剤)と呼ばれる公知の無機紛体から任意に選択し使用できる。
顔料としては、例えば酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄等の無機顔料;例えば、アニリンブラック、ペリレンブラック、アゾ系、多環式等の有機顔料が挙げられる。顔料の含有量は、樹脂成分100重量部に対して10〜50重量部程度が好ましく、15〜30重量部程度がより好ましい。
無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、シリカ、タルク等が挙げられる。無機充填剤の平均粒径は任意の粒径を適宜選択しうる。また、無機充填剤は、ポリエチレン樹脂との分散性を向上させるために表面処理が施されたものを用いることができる。
無機充填剤の含有量は、用いる種類及び用途によって異なるが、一般に樹脂成分100重量部に対して、5〜200重量部、好ましくは20〜70重量部である。無機充填剤が多すぎるとフィルムの成形不良や機械的強度が低下しやすくなる。
本願発明は、更に、上記低温易加工性の熱可塑性樹脂組成物を用いて、140℃以下の低温で、樹脂組成物を加工する方法を特徴とする。
樹脂の加工方法とは、具体的には、フィルムやシート等の成形物を成形するための、Tダイ成形法、カレンダー成形法、インフレーション成形法等の押出加工方法であったり、他の基材上に樹脂層を形成するための、押出ラミネート加工方法、その他任意の加工方法を採用することができるが、特に、フィルムやシートを成形するTダイフィルム成形方法等の低温の押出加工方法において、本発明の効果をより有効に発揮することができる。
(2)密度:JIS−K6922−2:1997附属書(23℃、低密度ポリエチレンの場合)に準拠して測定した。
(3)メルトテンション特性:東洋精機製キャピログラフ1C を用いて、120℃の樹脂温度で、使用オリフィス 2.095mmφ L/D=8 ピストンスピード10mm/分において、引取り速度を4m/分、10m/分、ストランド破断時の最大引取り速度でメルトテンションを測定した。
(4)融点:日立ハイテクサイエンス社製DSC7020を用い、ISO 11357−3の条件で測定した。
(5)コモノマー含量:FT−IR赤外吸収測定器を用いて、極性基由来の赤外特性吸収ピーク高さからコノモマー量を算出した。
(6)Mw/Mn:ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で行い、測定条件は次のとおりである。
検出器:MIRAN社製 1A赤外分光光度計(測定波長、3.42μm)
カラム:昭和電工製AD806M/S 3本(カラムの較正は、東ソー製 単分散ポリスチレン(A500,A2500,F1,F2,F4,F10,F20,F40,F288の各0.5mg/ml溶液)の測定を行い、溶出体積と分子量の対数値を2次式で近似した。また、試料の分子量は、ポリスチレンとポリエチレンの粘度式を用いてポリエチレンに換算した。ここでポリスチレンの粘度式の係数は、α=0.723、logK=−3.967であり、ポリエチレンはα=0.733、logK=−3.407である。)
測定温度:140℃
濃度:20mg/10mL
注入量:0.2ml
溶媒:オルソジクロロベンゼン
流速:1.0ml/分
Tダイ押出フィルム成形機を用いて、加工温度130℃で樹脂組成物を押し出した。金属製の冷却ロールとシリコンゴム製のニップロールを有する引取り機で、押し出した溶融膜を冷却ロールとニップロールで挟み溶融膜を冷却しつつ引き取りフィルム加工を行った。
スクリュー回転数50rpmに固定したまま、引取り速度を上げていき、フィルムにドローレゾナンスによる厚みムラが発生した引取り速度をドローレゾナンス発生速度の値とした。
またスクリュー回転数50rpmに固定したまま、引取り速度を上げていき、Tダイより押し出された溶融膜が破断した引取り速度を延展性の値とした。
加工温度:130℃
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)としてメタロセン触媒によるエチレン・1−ヘキセン共重合体下記A−1、A−2、A−3を使用した。物性値を表1に示す。
<エチレン−官能基含有モノマー共重合体(B)>
エチレン−官能基含有モノマー共重合体(B)としてエチレン・酢酸ビニル共重合体である下記B−1、B−2を使用した。物性値を表1に示す。
<高圧法低密度ポリエチレン(C)>
高圧法低密度ポリエチレン(C)として下記C−1、C−2、C−3、C−4を使用した。物性値を表1に示す。
A−1:30重量%、B−1:45重量%、C−1:25重量%、酸化チタン:30重量部をよく混合し、130℃で2軸押出機で押出混練し樹脂組成物のペレットを得た。得られた樹脂組成物をキャピログラフにて120℃でのメルトテンション特性を測定し、MT4=28mN、MT10=36mN、MTB=45mN、破断時引取り速度=50m/分の値を得た。この時MT10/MT4=1.3、MTB/MT4=1.6であった。
また、得られたペレットをTダイ押出フィルム成形機でフィルム加工特性の評価を行い、ドローレゾナンス開始速度と延展性の評価を行い、ドローレゾナンス開始速度=25m/分、延展性=28m/分の値を得た。結果を表2に示す。
高圧法低密度ポリエチレン(C)としてC−2を使用した以外は実施例1と同じ方法で樹脂組成物のペレットを得た。得られた樹脂組成物の溶融張力評価とTダイフィルム加工性評価を実施例1と同様の手法で行った。結果を表2に示す。
表2に示す配合にて、実施例1と同様の手法で樹脂組成物のペレットを得た。得られた樹脂組成物の溶融張力評価とTダイフィルム加工性評価を実施例1と同様の手法で行った。結果を表2に示す。
高圧法低密度ポリエチレン(C)としてC−3を使用した以外は実施例1と同じ方法で樹脂組成物のペレットを得た。得られた樹脂組成物の溶融張力評価とTダイフィルム加工性評価を実施例1と同様の手法で行った。結果を表2に示す。この配合では高圧法低密度ポリエチレン(C)のMFRが低すぎるため、メルトテンションの速度依存性が不足すると共に破断時引取り速度も低い。そのため実際のフィルム成形でも実施例に比べ、ドローレゾナンス開始速度が低く延展性も悪い。
表2に示す配合にて、実施例1と同様の手法で樹脂組成物のペレットを得た。得られた樹脂組成物の溶融張力評価とTダイフィルム加工性評価を実施例1と同様の手法で行った。結果を表2に示す。この配合では高圧法低密度ポリエチレン(C)のMFRが低すぎるため、メルトテンションの速度依存性が不足すると共に破断時引取り速度も低い。そのため実際のフィルム成形でも実施例に比べ、ドローレゾナンス開始速度が低く延展性も悪い。
表2に示す配合にて、実施例1と同様の手法で樹脂組成物のペレットを得た。得られた樹脂組成物の溶融張力評価とTダイフィルム加工性評価を実施例1と同様の手法で行った。結果を表2に示す。この配合ではエチレン・α−オレフィン共重合体(A)と高圧法低密度ポリエチレン(C)の配合量が低すぎるため、メルトテンションの速度依存性が不足すると共に破断時引取り速度も低い。そのため実際のフィルム成形でも実施例に比べ、ドローレゾナンス開始速度が低く延展性も悪い。
表2に示す配合にて、実施例1と同様の手法で樹脂組成物のペレットを得た。得られた樹脂組成物の溶融張力評価とTダイフィルム加工性評価を実施例1と同様の手法で行った。結果を表2に示す。この配合ではエチレン・α−オレフィン共重合体(A)を使用していないため、メルトテンションの速度依存性が不足すると共に破断時引取り速度も低い。そのため実際のフィルム成形でも実施例に比べ、ドローレゾナンス開始速度が低く延展性も悪い。
表2に示す配合にて、実施例1と同様の手法で樹脂組成物のペレットを得た。得られた樹脂組成物の溶融張力評価とTダイフィルム加工性評価を実施例1と同様の手法で行った。結果を表2に示す。この配合ではエチレン・α−オレフィン共重合体(A)を使用していないため、メルトテンションの速度依存性が不足すると共に破断時引取り速度も低い。そのため実際のフィルム成形でも実施例に比べ、ドローレゾナンス開始速度が低く延展性も悪い。
表2に示す配合にて、実施例1と同様の手法で樹脂組成物のペレットを得た。得られた樹脂組成物の溶融張力評価とTダイフィルム加工性評価を実施例1と同様の手法で行った。結果を表2に示す。この配合ではエチレン・α−オレフィン共重合体(A)と高圧法低密度ポリエチレン(C)を使用していないため、メルトテンションの速度依存性が不足すると共に破断時引取り速度も低い。そのため実際のフィルム成形でも実施例に比べ、ドローレゾナンス開始速度が低く延展性も悪い。
Claims (3)
- 少なくとも 下記(a1)〜(a3)の特性を有するエチレン・α−オレフィン共重合体(A)と、下記(b1)〜(b3)の特性を有するエチレン−官能基含有モノマー共重合体(B)と、下記(c1)〜(c3)の特性を有する高圧法低密度ポリエチレン(C)からなり、前記エチレン・α−オレフィン共重合体(A)が樹脂組成物中20〜40重量%であり、前記エチレン−官能基含有モノマー共重合体(B)が樹脂組成物中30〜60重量%であり、前記高圧法低密度ポリエチレン(C)が樹脂組成物中10〜40重量%である熱可塑性樹脂組成物であって、樹脂温度120℃におけるメルトテンション測定(東洋精機製キャピログラフ1C 使用キャピラリー 2.095mmφ L/D=8 ピストンスピード10mm/分)において、ストランド破断時の最大引取り速度が40m/分以上であり、引取り速度4m/分でのメルトテンション(MT4)と引取り速度10m/分でのメルトテンション(MT10)とストランド破断時のメルトテンション(MTB)が下記関係式(式1)及び(式2)を満たす熱可塑性樹脂組成物。
MT10/MT4 ≧ 1.2 (式1)
MTB/MT4 ≧ 1.5 (式2)
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)の特性;
(a1)密度が0.890〜0.910
(a2)融点が76℃〜103℃
(a3)JIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)でのMFRが10〜50g/10分
エチレン−官能基含有モノマー共重合体(B)の特性;
(b1)融点が90℃〜100℃
(b2)コモノマー含量が5〜15wt%
(b3)JIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)でのMFRが7〜15g/10分
高圧法低密度ポリエチレン(C)の特性;
(c1)密度が0.917〜0.920
(c2)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めた重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が8.0〜15.0
(c3)JIS−K6922−2(190℃、21.18N荷重)でのMFRが10〜50g/10分 - 無機粉体を含む請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物を用いて、140℃以下の低温で加工を行うことを特徴とする、樹脂組成物の低温加工方法。
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