JPS6227438A - 通気性フイルムの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、ポリオレフィン系樹脂と無機充填剤とのｑ３
物からなるフィルムを延伸してなる通気性フィルムの製
造方法に関し、特に、紙おむつ、あるいは生理用品等の
衛生用品への利用に適する、ソフト感を有する通気性フ
ィルムの製造方法だ関する。

（ロ）従来の技術 従来より、ポリオレフィン系樹脂と無機充填剤との組成
物からなるフィルムを一軸あるいは二軸方向に延伸して
、フィルム洗連通しｆｉ＆イドを発生させて通気性フィ
ルムを製造する方法は多数提案されておシ、この通気性
フィルムは、紙おむつ、あるいけ生理用品等の衛生用品
等用途への応用が試みられ始めている。

（７かしながら、この通気性フィルムは、延伸てよるポ
リオレフィン系樹脂の分子配向により剛性のあるものと
なっている之め、商機のソフト感が求められるこれら用
途においては、剛性のあること番でよるシャリシャリし
ｔ紙様であることが問題となっている。

一方、この通気性フィルムにソフト感ヲ付与する方法と
して、剛性の小さい、いわゆる柔らかい樹脂組成物を用
いることが考えられ、例えば、ピリオレフィン樹脂とし
て直鎖状低密度ポリエチレンを用いる方法、ま九、液状
重合体等を配合する方法が提案されてｂる。しかし、こ
れらの方法では、得られる通気性フィルムのソフト感は
未だ充分ではなく、ま比、後者の方法では、フィルムが
過度に粘着性を帯びることとなる。

ま九、低延伸倍率として配向の程度を抑えること、およ
び、フィルム厚みを薄肉とすることもソフト感の付与に
有効と考えられるが、特に、直鎖状低密度ポリエチレン
と無機充填剤との組成物からなるフィルムを延伸して通
気性フィルムｔ−ａ造する場合、低延伸倍率とすると、
延伸開始時に発生する局部的なネッキングが製品フィル
ムに残って厚み均一性が劣ることとなり、薄肉とする場
合にはその傾向が顕著になるとｂう問題がある。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 以上のように、ポリオレフィン系樹脂と無機充填剤との
組成物からなるフィルムを延伸して通気性フィルムを人
造する従来の方法では、ソフト感を有し、かつ薄肉で均
一厚みの通気性フィルムを特に低延伸倍率で製造するに
は到っていないのが現状であり、本発明は、この現状に
鑑み、従来の製造方法における問題点を解決することを
目的としてなされ念ものである。

に）問題点を解決する之めの手段 本発明の通気性フィルムの製造方法は、ポリオレフィン
系樹脂４２〜８７体ｆ′Ｒ憾と無機充填剤５８〜１３体
ｆｊ［との組成物からなるフィルムを少くとも一軸方向
に延伸して通気性フィルムを製造するにおいて、前記ポ
リオレフィン系樹脂を直鎖状低密度ノリエチレン５０〜
９５重量壬と分岐状低密度ポリエチレン５０〜５重量係
との混合物とし、かつ、前記組成物に炭素数１０〜２２
の脂肪酸と炭素数１〜１２の脂肪族アルコールとの化合
物である脂肪族アルコール系脂肪酸エステルを、前記組
成物１００ｉ量部に対して３〜２５重量部配合すること
を特徴とする。

ここで、直鎖状低密度ポリエチレンとは、Ｃ３〜Ｃ８の
分子骨格であるα−オレフィンが１〜２０重ｉ％、好ま
しくは３〜１５重量％、エチレンが９９〜８０ｉｉｉ％
、好壕しくは９７〜８５重ｉ％からなるエチレン−α−
オレフィン共重合体で遷移金属化合物と有機金属化合物
とを組合せｔ触媒を用いてイオン反応によりエチレンと
０３〜Ｃ８の分子骨格であるα−オレフィンを１つ以上
含んで共重合させて生成される樹脂であり、一般的に知
られている酸素ラジカルを開始剤とし高圧力下でラジカ
ル反応によりエチレンを重合させて生成される、本発明
におけるもう一つの樹脂成分である分岐状低密度ポリエ
チレンとは、分子構造、溶融特性、結晶化特性、固体物
性、延伸特性において異なっｔ性能を有するものである
。

この直鎖状低密度ポリエチレンは、密度が０．９１０〜
０．９４（１／α３、好ましくは０．９１６〜０．９３
５　ｉ／ｃｍ”で、ＭＦＲが０．１〜５ｙ／１ｏ分、好
ましくは０．１〜３，９／１０分の範囲に含まれるもの
がよい。直鎖状低密度ポリエチレンの密度が０．９１０
９１０ｎ”未満になると均一延伸性が悪化し、ｏ、９４
ａｓ／σ３を越えると延伸フィルムのソフト感が損われ
る。ま２．ｈｉＦＲが０．１，９／１０分未満になると
フィルムをダイ間隙より溶融押出しする際、異常流動が
発生し均一なフィルムが得られなくなり、５．９／１０
分を越えると均一延伸性が悪化する。

ま之、分岐状低密度ポリエチレンは、密度が０．９１０
〜０．９２８　ｉ／ｃｒｎ３で、’ｖｌＦＦ、が０．３
〜ｌｏｇ／１０分のものである。

本発明においては、ポリオレフィン系樹脂として、直鎖
状低密度ポリエチレン５０〜９５重量壬、好ましくは６
５〜９０重＠壬と、分岐状低密度ポリエチレン５０〜５
重清チ、好壕り、　＜は３５〜１０重量係との混合物を
用いる。分岐状低密度ポリエチレンが５０重量係を超え
ると、延伸による・？イドの発生自体が少なくなって通
気性の劣るフィルムしか得られないこととなる。

一方、５重量％未満では、薄肉で均一厚みの通気性フィ
ルムの連続安定生産性が横われ、′１な、フィルムのソ
フト感もなくなる。さらに、得られる通気性フィルムが
延伸方向に引裂は易いものとなる。

ま念、無機充填剤としては、炭酸カルシウム、酸化カル
シウム、タルク、クレー、シリカ、酸化チタン、アルミ
ナ、硫酸アルミニウム等があり、単独あるいは混合状態
で用いることができる。好ましい無機充填剤の形態とし
ては、板状、棒状、針状以外の球状、粒状、不定形等で
あり、その平均粒径は０．１〜５μ、好ましくはＯ１６
〜３μである。平均粒径が０．１μ未満になるとフィル
ムの延伸時の伸びがなくなって延伸が困難になり、５μ
を越えると延伸フィルムの表面の凹凸が荒くなり通気性
フィルムとして望ましくなくなるとともに、６０μ以下
の薄いフィルムを製造するにおいて連続安定延伸性が損
われる。

前記ポリオレフィン系樹脂と無機充填剤との組成比は、
前記Ｉリオレフイ／樹脂が４２〜８７体積壬、好ましく
ｌ″ｉ５５〜８０体積壬、無機充填剤が５８〜１３体積
彊、好ましくは４５〜２０体積傷の範囲である。無機充
填剤が１３体積係未満になると、ポリオレフィン系樹脂
と無機充填剤との界面が剥離してできる隣接し之？ンド
どうしが連通しなくなり、通気性が得られなくなる。ま
ｔ、５８体１１　％を越えると、フィルムの延伸時の伸
びがなくなり、延伸が困難に々る。

本発明に訃いては、前記、ｄ　リオレフイン系禰脂と無
機充填剤との組成物に、脂肪族アルコール系脂肪酸エス
テルを配合する。

この脂肪族アルコール系脂肪酸エステルは、炭素数１０
〜２２、好ましくは１２〜１８の脂肪酸と、炭素数１〜
１２、好ましくは１〜６の脂肪族アルコールとのエステ
ル化合物であって、脂肪酸としては、例えば、ラウリン
酸、ミリスチン酸、ツクルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リルン酸、リシノール酸等、脂
肪族アルコールとしては、例えば、メチルアルコール、
エチルアルコール、メチルアルコール、エチレングリコ
ール、クロピレングリコール、グリセリン、（ンタエリ
スリトール、ンルビトール等、これらのエステル化合物
としては、例えば、（ポリ）エチレングリコールラウレ
ート、（ポリ）プロピレングリコールラウレート、グリ
セリンラウレート、ソルビタンラウレート、（ポリ）エ
チレングリコールノルビタンラウレート、グリセリンミ
リステート、グリセリン・母ルミテート、ブチルステア
レート、（，１５１Ｊ　）エチレングリコールステアレ
ート、クリセリンステアレート、ブチルオレエート、（
７１Ｊ　）エチレングリコールオレエー）、　　（、Ｎ
す）プロピレングリコールオレエート、グリセリンオレ
エート、インタエリスリトールオレエート、ソルビタン
オレエー）、（４す）エチレングリコールソルビタンオ
レエート、グリセリンオレエート、グリセリンオレエ−
ト、メチルリシルレート、エチルリシルレート、フチル
リシル−ト、メチルアセチルリシルレート、エチルアセ
チルリシルレート、プチルアセチルリシル−ト、（ぼり
）エチレングリコールリシルレート、グリセリンリシル
−ト、グリセリンアセチルリシル−ト等が挙げられる。

なかで、脂肪酸としてリシノール酸、アルコールとして
グリセリン、のエステルが最も好ましく、グリセリンリ
シルレート、グリセリンアセチルリシルレートが最も好
ましい化合物である。

前記ポリオレフィン系樹脂と無機充填剤との組成物に対
する脂肪酸エステルの配合割合は、前記ポリオレフィン
系樹脂と無機充填剤との組成物１００重量部だ対して、
脂肪酸エステルが３〜２５重量部、好ましくけ５〜１５
重寸部の範囲である。脂肪酸エステルが３重量部未満で
は、均一な延伸が困難となり、まｔ、薄肉の延伸フィル
ムを製造するＩＫ−２ＩＡての連続安定主意が困難とな
る。さらに、延伸フィルムのソフト感が損われる。ま念
、２５重＠部を越えると、フィルムの押出成形が不安定
になり、結果として均一厚みの通気性フィルムが得られ
なくなる。

前記ポリオレフィン系樹脂と無機充填剤、および脂肪酸
エステルとの混練方法としては、−軸あるいは二軸押出
機、バンバリーミキサ−、ニーダ−、ミキシングロール
等による加熱混練が採用できるう加熱混練の際には、分
散剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、帯電防止
剤等ｊ！１常添加する添加剤を同時に混線できる。

特に、分散剤として、炭素数１２以上の高級脂肪酸が好
結果を与える。無機充填剤は、加熱混練する前にこれら
の分散剤等で処理されていてもよい。

本発明においては、前記ポリオレフィン系樹脂と無機充
填剤と脂肪酸エステルとの配合物を、公知のＴダイ成形
、インフレーション成形等でフィルムとなし穴径、該フ
ィルムを通常の延伸温度にて一軸あるいは二軸方向に延
伸する。

この延伸方法も、従来より公知の方法でよく、例えば、
−軸延伸ではフラット状でのロール延伸、オープン延伸
、およびチューブ状延伸等、二軸延伸ではフラット状で
のテンター延伸、チュー　７’　状でのインフレーショ
ン延伸、マンドレル延伸等がある。

なお、本発明における延伸倍率は、１．２〜６倍、好ま
しくは１．２〜４倍でちる。

また、延伸フィルムの寸法精度を安定化させる友め、通
常は、延伸後に熱処理がなされる。

本発明によって製造される通気性フィルムの物性は、前
記ポリオレフィン系樹月ψ性、混合結合、無機充填剤の
種類、粒径、充填割合、脂肪酸エステルの種類、配合割
合、延伸方向および延伸東件である延伸温度、延伸倍率
等により自由にコントロール可能である。通気性フィル
ムの厚みが２５〜１５０μの場合、ＪＩＳＺＯ２０８ｆ
　測定ＩＪ透湿度は３００〜２５０００ｊ’／ｍ”２４
時間の範囲の値を有するのが望ましく、厚みは、６０μ
以下が好ましく、特には５０μ以下が好ましい。

（ホ）　作用 本発明の通気性フィルムの製造方法は、ポリオレフィン
系樹脂として°、直鎖状低密度ポリエチレンと分岐状低
密度ポリエチレンとの混合物を用い、かつ、その無機充
填剤との組成物に特定の脂肪酸エステルを配合して製造
するので、ソフト感を有する通気性フィルムを得ること
ができ、しかも、低延伸倍率でも薄肉で均一厚みとする
ことができることから、一層のソフト感の付与できるも
のである。

官 （へ）実施例 実施例１ エチレン−ブテン−１共重合体（ブテン−１含量６重ｉ
％、密度０．９２３９　／ｃｒｎ”、ＭＦＲｏ、９ｉ／
１０分）７５５重量部高圧法低密度、ｄ　ＩＪエチレン
（密度０．９２５９／ｃｍ３、ＭＦＲ２，８Ｅ　／　１
０分）２５重址壬との混合物６５体積チ、重置炭酸カル
シウム（平均粒径１．２μ、板状棒状でない不定形）３
５体ＰＲ係、前記ポリオレフィン系樹脂１００重量部に
対して熱安定剤（２，６−ノーｔ−ブチＡ／　−ｐ−ク
ンゾール）０．１重量部、重質炭酸カルシウム１００１
址部に対して分散剤（オレイン酸）１．０重量部、およ
び前記ポリオレフィン系樹脂と重質炭酸カルシウムの合
計量１００重址１に対して精製ヒマシ油（グリセリント
リリシルレート８５％以上含有、伊藤裂油社裏）５１址
部をクー・ンーミキサーで５分間混合した後、二軸押出
機より２００℃でストランド状に押出し穴径、被レッド
状に切断し皮。

得られ之ベレットを、スクリニー径５０φ、ｌ７Ｄ２　
ｓの押出機に取シ付けｉＴダイより２１０℃で押出し７
を後、２５℃の表面温度の冷却ロールにて冷却固化して
厚み５０μのフィルムと冷し、しかる後、ロール延伸法
てより、延伸温度８０℃、延伸倍率２倍で一軸延伸する
ことにより厚み３５μの通気性フィルムを製造した。

得られた通気性フィルムの外観および物性を表１１Ｃ示
す。なお、透湿度はＪＩＳＺＯ２０８に基づいて測定し
念。

実施例２〜４、比較例１〜４ 実施例１において、エチレン−ブテン−１共重合体と高
圧法低密度、７　リエチレンの混合割合、および、ｆ４
Ｒヒマシ油の配合割合を表１に示すよう：て変更し北外
は、実施例１と同様にしてフイルムを製造し九。

得られ之フィルムの評価結果を表１に合せて記す。

（ト）発明の効果 本発明の通気性フィルムの製造方法は、ソフト感を有す
る通気性フィルムを得ることができ。

しかも、低延伸倍率でも薄肉で均一厚みとすることが可
能であるので、一層のソフト感を有する商機の通気性フ
ィルムが得られるものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポリオレフィン系樹脂４２〜８７体積％と無機充填剤５
   ８〜１３体積％との組成物からなるフィルムを少くとも
   一軸方向に延伸して通気性フィルムを製造するにおいて
   、前記ポリオレフィン系樹脂を直鎖状低密度ポリエチレ
   ン５０〜９５重量％と分岐状低密度ポリエチレン５０〜
   ５重量％との混合物とし、かつ、前記組成物に炭素数１
   ０〜２２の脂肪酸と炭素数１〜１２の脂肪族アルコール
   との化合物である脂肪族アルコール系脂肪酸エステルを
   、前記組成物１００重量部に対して３〜２５重量部配合
   することを特徴とする通気性フィルムの製造方法。