JP2892807B2 - 地下室の構築方法 - Google Patents

地下室の構築方法

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JP2892807B2
JP2892807B2 JP2257837A JP25783790A JP2892807B2 JP 2892807 B2 JP2892807 B2 JP 2892807B2 JP 2257837 A JP2257837 A JP 2257837A JP 25783790 A JP25783790 A JP 25783790A JP 2892807 B2 JP2892807 B2 JP 2892807B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、地下室の構築方法に関し、特に構築作業を
容易にする地下室の構築方法に関する。
[従来の技術] 従来の地下室の一般的な構築方法は、次のとおりであ
る。
まず、地下室の範囲よりも広く余分な範囲まで土堀
し、底に砂利を敷き突固める。
次に、土堀した内側にコンクリート打設のための外枠
と内枠とを作り、また同時に外枠と内枠との間に鉄筋を
配設し、コンクリートを打設して養生の後、外枠と内枠
とを取外す。
次いで、コンクリートの片面又は両面、及び底を防水
処理し、余分に掘った外枠の外側部分を埋め戻して転圧
する。
更に、内装工事をして地下室を完成させる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来技術では、コンクリートを打
設するための外枠を組むために、外枠の外側まで余分に
土堀する必要があるだけでなく、また後で埋め戻しする
ために、多くの余分な土工事が必要であった。
土工事の費用は他の費用に比べて非常に高価につき、
地下室構築工事のネックになっていた。
さらに、余分な範囲まで土堀するために周辺の地盤ま
で緩くすることになり、また埋め戻して転圧しても元の
地盤強度にすることは難しく、周囲への悪影響は避けら
れなかった。
そこで本発明は、土堀する範囲を極力狭くし、埋め戻
し、転圧作業を不要にするとともに、地下室の内壁を構
成する箱状の殻体を用い、この殻体ごとコンクリートを
打設することで効率的かつ低コストの地下室の構築方法
を提供することをその解決課題としている。
さらに本発明は、上記殻体自体の強度を高くすること
なく、上記コンクリートの打設時に殻体にかかる側圧に
よって殻体に歪が生じるのを防止することにより、殻体
を必要以上に強度を高めることなく、可能な限り軽量に
して運搬を容易にし、かつ仕上りも良好にすることをも
解決課題としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決するためになしたもので、
その解決手段として本発明は、以下の工程(a)〜
(e)を含む地下室の構築方法としている。
(a)地下室を構築する工事範囲の周囲に沿って複数の
杭を打設し、この杭で囲まれた領域の内側を工事深さま
で土堀する。
(b)前記杭にそって矢板を設置して土留壁を構成し、
かつ底面の基礎工事を行ない、地下室収容堀を形成す
る。
(c)地下室の内壁を構成する箱状の殻体を前記地下室
収容堀に搬入し設置する。
(d)前記土留壁と、内壁を構成する殻体との間に外壁
体を形成するコンクリートを打設して、前記殻体の略全
体をコンクリートで覆う。
(e)前記外壁体を形成するコンクリートの打設後、コ
ンクリートによる側圧に耐え得るように、前記殻体内に
空気を圧送して加圧する。
[作 用] 上記地下室の構築方法によれば、矢板で囲った土留壁
が従来の外枠に相当し、しかも、それより外側を土堀す
る必要がなく、従って埋め戻しも、転圧作業も不要であ
る。そして、地下室となる内壁殻体が、同時に内枠に相
当することとなり、別途に枠組をすることなく、コンク
リートの打設ができる。
また、上記コンクリートの打設後、内壁殻体内に空気
を圧送して加圧することにより、上記コンクリートの打
設時またはその後に側圧が殻体にかかっても殻体内圧に
よって殻体に歪が生じるのを防止することができる。
さらに、上記のように側圧による殻体の歪を加圧によ
って防止することで、殻体の強度を必要以上に高めるこ
となく、可能な限り軽量にして運搬や地下室収容堀への
搬入を容易にし、かつ仕上りも良好にすることができ
る。
[実施例] 以下、本発明の一実施例に係る地下室の構築方法を図
面に基ずいて説明する。
第1図は、本実施例の殻体を示す分解斜視図であり、
第2図〜第6図は、本実施例の構築方法による工程を段
階的に示す説明図である。
本実施例の殻体10は、構造枠12と、壁面板14と、底板
16と、天板18とを備える。
構造枠12は、主たる構造材として4本の縦枠材20を立
設し、これら4本の縦枠材20間上下に各々上枠材22およ
び下枠材24を溶接などによって固定配設するようにして
いる。なお、これら縦枠材20,上枠材22および下枠材24
には、ある程度の強度をもった型材が使用されるように
なっている。
また、構造枠12は、各縦枠材20,上枠材22,下枠材24に
て形成される上面,各側面,底面の各部分に所定間隔で
複数の補強部材26を配設するようにしている。これら複
数の補強部材26には、できるだけ軽量の材料を用い、殻
体10全体が軽量になるようにしている。
壁面板14,底板16及び天板18は、平坦な鋼板にて形成
されており、上面,各平面及び底面を構成する各縦枠材
20,上枠材22,下枠材24及び補強部材26の各々に溶接など
により固着されるようになっている。
また、天板18には地下室内への出入口28が形成されて
いる。この出入口28は天板18より立ち上がり状態に形成
されており、その上面にはコンクリート打設時に用いる
仮蓋30が取り付けられるようになっている。この仮蓋30
は、上記出入口28をパッキン等を利用して気密に密閉し
うるようになっており、しかもこの仮蓋30には上記地下
室に空気を圧送するためのコンプレッサ32が接続される
ようになっている。
次に、地下室の構築方法について、その工程順に説明
する。
(a)まず、第2図に示すように、地下室を構築するの
に必要な工事範囲34の周囲に沿って断面H形の複数の杭
36,38を間隔を置いて打ち込み、土堀する範囲を囲む。
杭36,38は予定の地下室の深さよりも深く、周囲の土
圧を支持できる深さまで打ち込む。
そして、杭36,38で囲んだ内側を地下室工事に必要な
深さまで土堀する。
なお、杭38は杭36に比較して大型であり、工事範囲34
の長辺に沿って複数個埋設され、土圧に対する強度をよ
り高めるようにしている。
また、杭36,38の断面はH型に限ることなく他の断面
形状のものでも良く、また、打ち込み方法や間隔は、杭
の断面形状、土質に応じて適宜決定し得るものである。
(b)第3図に示すように、杭36,38に接して矢板40を
設置して土留壁42を構成する。
即ち、本実施例では隣接する杭36(38)と杭36(38)
とのH型溝部分に接する状態で矢板40を挿入して掛け渡
し、土堀した底44から地上に至るまで順に矢板40を装着
する。
また、土堀した底44に砂利などを敷いて突固め、さら
に、図示しないベース部材およびスペーサを配設して基
礎工事を行なう。
そして、必要に応じて、土留壁42の表面および底44に
防水処理を施し、地下室収容堀46を完成する。
(c)第4図及び第5図に示すように、地下室収容堀46
の所定位置に箱状の殻体10を搬入して設置する。この箱
状の殻体10は、予め組立てられたものを搬入設置する。
この状態で、地下室収容堀46内に、殻体10が土留壁42
と所定の間隔を置いて配置され、土留壁42がコンクリー
ト打設のための外枠として機能し、殻体10の壁がコンク
リート打設のための内壁として機能するようになってい
る。
さらに、第5図に示すように、殻体10の天板18上には
断面H型の天井補強部材48が載置され、その両端は対向
する大型の杭38の頭部に固定されている。
このような天井補強部材48を設けることで、地下室の
機械的強度が大きくなるだけでなく、コンクリートの打
設時に殻体10の浮き上がりが防止されるようになってい
る。
(d)土留壁42と、内壁を構成する殻体10との間に、外
壁体を形成するコンクリートを打設する。
このコンクリートを打設する際には、殻体10の天板18
に形成した出入口28に、仮蓋30を取付け、出入口30を密
封するとともに、仮蓋30にコンプレッサ32を接続してお
く。
(e)外壁体を形成するコンクリートの打設後、内壁を
構成する殻体10内にコンプレッサ32にて空気を圧送して
加圧する。
このように、殻体10内を加圧することによって、コン
クリートの打設時に殻体10にかかる側圧で殻体10の壁面
板14などが歪、変形するのを防止するようにしている。
なお、殻体10内の加圧に際して、殻体10に多少の隙間
があっても、殻体10の全体がコンクリートで覆われてい
るため、殻体10内の空気が外に漏れるようなことはな
い。
(f)少なくともコンクリートの養生期間殻体10への加
圧状態を維持し、養生期間が経過してコンクリートが硬
化(初期硬化でも可)した後、殻体10内の加圧を中止
し、殻体10内を大気圧に戻す。
この場合、壁面板14、底板16及び天板18などに歪ゲー
ジを取り付け、側圧による歪みの状況などを検出しつつ
コンプレッサ32を制御して最適な加圧状態が得られるよ
うにするとよい。
また、殻体10内の加圧を中止して殻体10内を大気圧に
戻すのは、少なくともコンクリートの初期硬化が終了し
た後とするのが良い。このようにしてコンクリートが硬
化した状態で外壁体が形成されることとなる。
(g)殻体10内の内装工事,付帯工事を施工し、地下室
を完成させる。
以上説明したように、この発明に係る地下室の構築方
法によれば、地下室を構築する工事範囲34を複数の杭3
6,38を打って囲み、杭36,38で囲んだ内側を工事深さま
で土堀し、杭36,38に接して矢板40で囲むので、従来技
術が外枠の外側まで土堀するのに比べ、余分な範囲まで
土堀する必要がなく、また後の埋め戻し、転圧作業の必
要もないため、高価に付く土工事の工程数が大幅に減少
し、省力化並びに低コスト化を図ることができる。
また、殻体10が従来の内枠に相当することによる工事
量の減少と合理化が達成でき、工事期間の短縮が可能で
ある。さらに埋め戻しを行なわないので、周囲の地盤を
弱化させるなどの悪影響を及ぼすこともない。
また、殻体10の組立て作業も地上で簡単に施工するこ
とができ、従来技術に比べて工事が容易となる。
さらに、コンクリート打設時の側圧によって殻体10が
歪、変形するのを、殻体10内への加圧によって防止する
ため、殻体10自体の強度はさほど高くする必要がなく、
従ってそれだけ軽量となり、工場から現場への輸送並び
に地下室収容堀46への搬入などを容易に行なうことがで
きる。
以上、この発明の一実施例について述べたが、この発
明はこれに限定されず、発明の要旨の範囲内で種々の改
変が可能である。
即ち、例えば殻体10は構造枠12に補強部材26を設け、
これに平坦な鋼板で形成した壁面板14,底板16,天板18な
どを取り付けるようにしているが、これらを平坦な鋼板
に代えて波板鋼板を用い補強部材26を省略するようにし
てもよい。
また、殻体10を複数の殻体ユニットに分割して形成
し、これを現場で組立てるようにしてもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の地下室の構築方法によ
れば、矢板で囲った土留壁を従来の外枠に相当させ、し
かも、それより外側を土堀する必要がなくなり、従って
埋め戻しても、転圧作業も不要とすることができる上
に、地下室となる内壁殻体を、同時に内枠に相当させる
ことができ、別途に枠組をすることなく、コンクリート
の打設ができ、その結果効率的かつ低コストで地下室を
形成することができるという効果がある。
また、上記コンクリートの打設後、内壁殻体内に空気
を圧送して加圧することにより、上記コンクリートの打
設時に側圧が殻体にかかっても殻体内圧によって殻体に
歪が生じるのを防止することができるという効果があ
る。
さらに、上記のように側圧による殻体の歪を加圧によ
って防止することで、殻体の強度を必要以上に高めるこ
となく、可能な限り軽量にして運搬や地下室収容堀への
搬入を容易にでき、かつ仕上りも良好にすることができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の地下室の構築方法に用いる殻体の一実
施例を示す分解斜視図、 第2図〜第4図は本発明の一実施例に係る地下室の構築
方法を段階的に示す平面説明図、 第5図は同じく本発明の一実施例の地下室の構築方法に
おけるコンクリート打設前の状態を示す斜視図、 第6図は同じく本発明の一実施例の地下室の構築方法に
おける加圧時の状態を示す断面図である。 10……殻体、12……構造枠、14……壁面板、16……底
板、18……天板、26……補強部材、28……出入口、30…
…仮蓋、32……コンプレッサ、34……工事範囲、36,38
……杭、40……矢板、42……土留壁、44……底、46……
地下室収容堀。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の工程(a)〜(e)を含むことを特
    徴とする地下室の構築方法。 (a)地下室を構築する工事範囲の周囲に沿って複数の
    杭を打設し、この杭で囲まれた領域の内側を工事深さま
    で土堀する。 (b)前記杭にそって矢板を設置して土留壁を構成し、
    かつ底面の基礎工事を行ない、地下室収容堀を形成す
    る。 (c)地下室の内壁を構成する箱状の殻体を前記地下室
    収容堀に搬入し設置する。 (d)前記土留壁と、内壁を構成する殻体との間に外壁
    体を形成するコンクリートを打設して、前記殻体の略全
    体をコンクリートで覆う。 (e)前記外壁体を形成するコンクリートの打設後、コ
    ンクリートによる側圧に耐え得るように前記殻体内に空
    気を圧送して加圧する。
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JP3000260U (ja) * 1994-01-19 1994-08-02 房夫 坂野 境界より480mm内近接位置に構築される土留め連結壁を用いた構造物用壁
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