JP2892756B2 - 地下室の構築方法 - Google Patents

地下室の構築方法

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輝興 大島
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、地下室の構築方法に関するものである。
[従来の技術] 従来の地下室の一般的な構築方法は、次のとおりであ
る。まず、地下室の範囲よりも広く余分な範囲まで土堀
し、底に砂利を敷き突固め、その内側にコンクリート打
設のための外枠と内枠とを作り、また同時に両枠の間に
鉄筋を配設し、コンクリートを打設して養生の後、外枠
と内枠とを取外す。ついで、コンクリートの片面または
両面、および底を防水処理し、余分に堀った外枠の外側
部分を埋め戻して転圧する。さらに、内装工事をして地
下室を完成させる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来技術では、コンクリートを打
設するための外枠を組むために、外枠の外側まで余分に
土堀する必要あるだけでなく、また後で埋め戻しするた
めに、多くの余分な土工事が必要である。
土工事の費用は他の費用に比べて非常に高価につき、
地下室構築工事のネックになっていた。さらに、余分な
範囲まで土堀するために周辺の地盤まで緩くすることに
なり、また埋め戻して転圧しても元の地盤強度にするこ
とは難しく、周囲への悪影響は避けられなかった。
この発明は、上記の問題点を解消するためになされた
ものであり、その目的とするところは土堀する範囲を極
力狭くし、埋め戻し,転圧作業を不要とし、効率的かつ
低コスト地下室の構築方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] この発明は、以下の工程(a)〜(d)を含むことを
特徴とする地下室の構築方法に関する。
(a)地下室を構築する工事範囲の周囲に沿って複数の
杭を打設し、この杭で囲まれた領域の内側を工事深さま
で土堀する。
(b)前記杭に沿って矢板を設置して土留壁を構成し、
かつ底面の基礎工事を行い、地下室収容堀を形成する。
(c)地下室の内壁を構成する箱状の殻体を輪切り状に
分割して複数の殻体ユニットを形成する。
(d)複数の前記殻体ユニットを前記地下室収容堀に搬
入し、相互に連結して内壁殻体を組立てる。
(e)前記土留壁と内壁殻体との間にコンクリートを打
設して外壁体を形成する。
[作 用] 以上の構築方法によれば、矢板で囲った土留壁が従来
の外枠に相当し、しかも、それより外側を土堀する必要
がなく、従って埋め戻しも転圧作業も不要である。そし
て、地下室となる内壁殻体が、同時に内枠に相当するこ
とになり、別途に枠組をすることなく、コンクリートの
打設ができる。
また、内壁殻体は、箱状の殻体を輪切り状に分割して
形成された複数の殻体ユニットによって構成されるた
め、殻体ユニットの数や配置を決定することにより、大
型の地下室や多様化した形態の地下室に幅広く対応する
ことができる。つまり、元来は一定の大きさの殻体であ
っても、分割して再構築することにより、いかなる大き
さにも対応させ得る。このため、コンテナ等のように大
きさが限定されたものを再利用して、任意の広さの地下
室を形成することが可能となる。また、分割方式が輪切
り状であることから、地下室収容堀内における殻体の構
築作業を、簡単かつ迅速に行うことができる。さらに、
殻体ユニットは、殻体に比べてその重量を軽量にするこ
とができるため、搬送や地下室収容堀へ搬入が容易であ
る。
[実施例] 以下、この発明にかかる地下室の構築方法を一実施例
により説明する。
第1図は、この発明の殻体ユニットの一例を示す斜視
説明図であり、第2図〜第5図は、この発明の一実施例
の構築方法による工程を段階的に示す説明図である。
この実施例の殻体ユニットUは、箱体の殻体を輪切り
状に分割して形成される。より詳しくは、殻体ユニット
Uは、端部ユニットU1,端部開口ユニットU3及びこれら
ユニットU1とU3との間に配置される中間ユニットU2を含
む。
前記端部ユニットU1は、一端が閉塞され他端が開放さ
れ、内部に複数の補強リブ12を設けてなる箱体10と、こ
の箱体10の外表面に組付けられた鉄筋網体14とから構成
されている。前記端部開口ユニットU3は、基本的な構成
は前記端部ユニットU1と同様であるが、その上面に地下
室の出入口として機能する開口部12が設けられている。
また、前記中間ユニットU2は、両端が開放されている点
を除けば、前記端部ユニットU1と同様の構成を有してい
る。
これらユニットU1〜U3は、壁ジョイント部材20,床ジ
ョイント部材30および天井ジョイント部材40によって相
互に連結され、地下室の内壁を構成する内壁殻体とな
る。
前記壁ジョイント部材20,床ジョイント部材30および
天井ジョイント部材40は、いずれも鋼板22,32,44の外表
面に鉄筋網体24,34,44を配設して構成され、これらジョ
イント部材20,30,40は、それぞれユニットU1,U2,U3の側
板,床板および天井板の相互に掛け渡され、ボルト結合
や溶接等の手段により固着される。
次に、地下室の構築方法について、その工程順に説明
する。
(a)まず、第2図に示すように、地下室を構築するの
に必要な工事範囲100の周囲に沿って断面H形の複数の
杭50,52を間隔を置いて打込み、土堀する範囲を囲む。
杭50,52は予定の地下室の深さよりも深く、周囲の土圧
を支持できる深さまで打込む。そして、杭50,52で囲ん
だ内側を地下室工事に必要な深さまで土堀する。
なお、杭52は杭50に比較して大型であり、工事範囲10
0の長辺に沿って複数個埋設され、土圧に対する強度を
より高めるようにしている。
また、杭50,52の断面はH型に限ることなく他の断面
形状のものでもよく、また、打込み方法や間隔は、杭の
断面形状、土質等に応じて適宜決定し得るものである。
(b)第3図に示すように、杭50,52に接して矢板54を
設置して土留壁Wを構成する。すなわち、本実施例では
隣接する杭50(52)と杭50(52)とのH型溝部分に接す
る状態で矢板54を挿入して掛け渡し、土堀した底56から
地上に至るまで順に矢板54で装着する。
また、土堀した底56に砂利等を敷いて突固め、さら
に、図示しないペース部材およびスペーサを配接して基
礎工事を行う。
そして、必要に応じて、土留壁Wの表面および底56に
防水処理を施し、地下室収容堀200を完成する。
(c)第4図および第5図に示すように、地下室収容堀
200の所定位置に端部ユニットU1,適数個(本実施例では
2個)の中間ユニットU2および端部開口ユニットU3を搬
入し、これらユニットU1,U2,U3の相互を壁ジョイント部
材20,床ジョイント部材30および天井ジョイント部材40
によって連結し、箱状の内壁殻体Sを構成する。なお、
このとき、壁ジョイント部材20および床ジョイント部材
30はユニットU1〜U3の内側から固定され、天井ジョイン
ト部材40はユニットU1〜U3の外側から固定されている。
この状態では、地下室収容堀200内に内壁殻体Sが土
留壁Wと所定の間隔をおいて配置され、土留壁Wがコン
クリート打設のための外枠として機能し、内壁殻体Sの
壁がコンクリート打設のための内枠として機能してい
る。
さらに、第5図に示すように、天井ジョイント部材40
上には断面H型の天井補強部材60が載置され、その両端
は対向する大型の杭52,52の頭部に固定されている。こ
のような天井補強部材60を設けることにより、地下室の
機械的強度が大きくなるだけでなく、コンクリートの打
設時に内壁殻体Sの浮き上りが防止される。
(d)土留壁Wと内壁殻体Sとの間にコンクリートを打
設して外壁体を形成する。なお、打設したコンクリート
の養生が終了するまでの間、必要に応じ内壁殻体Sの内
部に耐圧補強材を仮設することもできる。また、コンク
リートの打設時には、端部開口ユニットU3の開口部16に
仮の蓋を設けておく。
(e)内壁殻体S内の内装工事,付帯工事を施工し、地
下室を完成させる。
以上説明したように、この発明にかかる地下室の構築
方法によれば、地下室を構築する工事範囲100を複数の
杭50,52を打って囲み、該杭50,52で囲んだ内側を工事深
さまで土堀し、前記杭50,52に接して矢板54で囲むの
で、従来技術が外枠の外側まで土堀するのに比べ、余分
な範囲まで土堀する必要がなく、また後の埋め戻し,転
圧作業の必要もないため、高価につく土工事の工程数が
大幅に減少し、省力化ならびに低コスト化を図ることが
できる。また内壁殻体Sが従来の内枠に相当することに
よる工事量の減少と合理化が達成でき、工事期間の短縮
が可能である。さらに、埋め戻しを行わないので、周囲
の地盤を弱体化させるなどの悪影響を及ぼすこともな
い。
また、鉄筋組立作業も地上で予め殻体ユニットU1〜U3
の外側に鉄筋網体14を設けることで簡単に施工すること
ができ、従来技術に比べて工事が容易となる。
さらに、内壁殻体Sは殻体ユニットU1〜U3をジョイン
ト部材20,30,40によって連結することにより構成され、
殻体ユニットU1,U2,U3自体は軽量であるため、工場から
現場への輸送ならびに地下室収容堀200への搬入等を容
易に行うことができる。また、内壁殻体Sを殻体ユニッ
トU1,U2,U3によって構成しているため、中間ユニットU2
の数を適宜設定することにより、小型の地下室から大型
の地下室まで幅広く対応することができる。このため、
元来大きさが限定された箱状の殻体、例えば使い古しの
コンテナ等、を再利用して、任意の広さの地下室を形成
することが可能となる。
以上、この発明の一実施例について述べたが、この発
明はこれに限定されず、発明の要旨の範囲内で種々の改
変が可能である。
すなわち、例えば殻体ユニット相互間の連結手段も前
記実施例のジョイント部材に限定されずユニット自体に
連結部材を設けてもよい。また、鉄筋網体は必ずしも殻
体ユニットの外表面に設けられる必要はなく、矢板によ
って構成される土留壁側に設けられていてもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、土堀する範囲が極力狭くてよく、埋
め戻し,転圧作業を不要とするため、施工を極めて効率
的かつ低コストで行うことができる地下室の構築方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の殻体ユニットの構成を示す斜視説明
図、 第2図〜第4図は、本発明の構築方法を段階的に示す平
面説明図、 第5図は、同じく本発明の構築方法の最終工程を示す斜
視説明図である。 U……殻体ユニット、U1……端部ユニット、 U2……中間ユニット、U3……端部開口ユニット、 20……壁ジョイント部材、 30……床ジョイント部材、 40……天井ジョイント部材、 50,52……杭、54……矢板、 60……天井補強部材、100……工事範囲、 200……地下室収容堀、W……土留壁。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の工程(a)〜(e)を含むことを特
    徴とする地下室の構築方法。 (a)地下室を構築する工事範囲の周囲に沿って複数の
    杭を打設し、この杭で囲まれた領域の内側を工事深さま
    で土堀する。 (b)前記杭に沿って矢板を設置して土留壁を構成し、
    かつ底面の基礎工事を行い、地下室収容堀を形成する。 (c)地下室の内壁を構成する箱状の殻体を輪切り状に
    分割して複数の殻体ユニットを形成する。 (d)複数の前記殻体ユニットを前記地下室収容堀に搬
    入し、相互に連結して内壁殻体を組立てる。 (e)前記土留壁と内壁殻体との間にコンクリートを打
    設して外壁体を形成する。
  2. 【請求項2】請求項(1)おいて、 殻体ユニットの外側面に鉄筋網体を配設したことを特徴
    とする地下室の構築方法。
  3. 【請求項3】請求項(1)又は請求項(2)において、 殻体ユニットの相互がこれと別体のジョイント部材によ
    って連結されたことを特徴とする地下室の構築方法。
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