JP2520037B2 - 免震建築物の構築方法 - Google Patents

免震建築物の構築方法

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JP2520037B2
JP2520037B2 JP2021636A JP2163690A JP2520037B2 JP 2520037 B2 JP2520037 B2 JP 2520037B2 JP 2021636 A JP2021636 A JP 2021636A JP 2163690 A JP2163690 A JP 2163690A JP 2520037 B2 JP2520037 B2 JP 2520037B2
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seismic isolation
isolation device
pit
laminated rubber
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哲郎 五十嵐
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Shimizu Construction Co Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、基礎躯体と上部躯体との間に積層ゴム等の
免震装置を設置してなる免震建築物の構築方法に関する
ものである。
「従来の技術およびその課題」 基礎躯体と上部躯体の間に、積層ゴムに代表される免
震装置を設置する免震建築物の構築方法としては、基礎
躯体および上部躯体を施工した後に、それらの間に積層
ゴムを挿入する躯体工事先行方式が採用されることが一
般的であるが、この場合、上部躯体を施工する際にそれ
を仮受けするための仮設の治具を要するとともに、積層
ゴムを挿入する際には上部躯体をジャッキアップ・ダウ
ンする必要があるので、施工が大掛かりとなるとともに
種々の安全対策が必要である。
このため、基礎躯体の上に積層ゴムを取り付け、その
上に上部躯体を施工する免震装置工事先行方式も考えら
れているが、この場合、従来においては施工途中におけ
る積層ゴムの養生を確実に行う必要があるし、また、上
部躯体を施工する際には各積層ゴムに偏荷重や水平荷重
が加わるのでその対策が不可欠であり、さらに、強度が
十分に発現していない若令コンクリートに対して積層ゴ
ムが悪影響を及ぼす恐れがある、という不具合がある。
本発明は、免震装置工事先行方式における上記のよう
な不具合を解消して、免震装置の養生を簡略化できると
ともに、それらに偏荷重や水平荷重は加わることを防止
でき、さらに、若令コンクリートに対する悪影響を軽減
することのできる構築方法を提供することを目的とす
る。
「課題を解決するための手段」 本発明の構築方法は、地盤に形成した基礎躯体である
ピット内に、積層ゴム等の免震装置により支持すること
によって上部躯体を浮上させた状態で設けてなる免震建
築物の構築方法であって、前記ピットの壁面を地中連続
壁により形成するとともに底面にマットスラブを形成
し、それらピットの壁面および底面に前記免震装置を取
り付けた後、それら免震装置にプレキャストコンクリー
ト板を取り付け、それらプレキャストコンクリート板を
外型枠としてそれらの内側にコンクリートを打設して前
記上部躯体を形成することを特徴とするものである。
「作用」 本発明方法は、上部躯体の施工に先だって免震装置の
設置工事を行う免震装置工事先行方式を採用したもので
あって、基礎躯体であるピットを施工した後、その内面
に免震装置を取り付け、その後に上部躯体の施工を行う
が、上部躯体の施工に際しては免震装置にプレキャスト
コンクリート板(PC板)を取り付け、そのPC板を上部躯
体の外型枠として用いてその内側に上部躯体を形成する
とともに、そのPC板を配筋作業やコンクリート打設作業
の際の足場として利用する。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を第1図〜第3図を参照して
説明する。
第1図は本実施例の方法により構築された免震建築物
の地下部分の概略構成を示す立断面図、第2図はその部
分拡大立断面図、第3図は平面図であり、この免震建築
物は、地盤1に形成された基礎躯体であるピット2内
に、上部躯体3が積層ゴム(免震装置)4により支持さ
れて設けられることにより、地震時には上部躯体3が上
下方向および水平方向に変位可能とされたものである。
上記のピット2の壁面2aは地中連続壁により形成され
るものであり、また、ピット2の底面はマットスラブ2b
とされている。なお、符号5は必要に応じて設けられる
杭、6はマットスラブ2bに埋設されている鉄筋である。
一方、上部躯体3は、マットスラブ3a、柱3b、梁3c、
外壁3dを有する鉄筋コンクリート造のものであって、こ
の上部躯体3は、その地下部分がピット2内面に取り付
けられた積層ゴム4に支持されることにより、ピット2
内面から浮上した形態で、すなわち、上部躯体3の外壁
3dとピット2内面との間に地震時の変位を許容し得る程
度の間隔が確保された状態で設けられている。
上記のような免震建築物を施工するには、まず、ピッ
ト2の壁面2aを地中連続壁として施工し、次いで、その
内側を掘削し、その底部にマットスラブ2bを形成する。
次に、上記で形成したマットスラブ2b上および壁面2a
上に積層ゴム4を取り付け、それら積層ゴム4に支持す
ることによって、上部躯体3のマットスラブ3aおよび外
壁3dの外型枠となるPC板10,11を取り付ける。
そして、それらPC板10,11の内側においてマットスラ
ブ3aの配筋、柱3bおよび外壁3dの配筋を行い、内型枠を
組み立てた後、コンクリートを打設してマットスラブ3
a、柱3b、外壁3dを形成する。なお、コンクリートが硬
化した後に内型枠は解体するが、外型枠としてのPC板1
0,11は捨型枠としてそのまま放置して良い。
以上の方法によれば、ピット2の壁面2aを地中連続壁
として形成するので、十分な止水性が確保されることは
勿論のこと、上部躯体3の外型枠となるPC板10,11を取
り付けた後に、その内側で配筋作業を行うので、PC板10
により自ずと足場が確保されて背筋作業が容易となる。
また、PC板10,11を積層ゴム4に取り付けた後は、PC板1
0,11の外側での作業は不要であるので施工中に積層ゴム
4を損傷してしまう恐れが少なく、その養生を簡略化す
ることができる。また、各積層ゴム4にはPC板10,11を
介して均等な荷重が加わるので、積層ゴム4に対する偏
荷重や水平荷重が加わり難くなり、同時に若令コンクリ
ートに対する悪影響を及ぼす恐れもなく、それらの対策
も軽減できる。さらに、PC板10,11は土圧を受けること
がないから、型枠および足場としての強度を有する薄い
ものを用いることで十分である。
なお、積層ゴム以外の他の免震装置を採用することも
可能である。
「発明の効果」 以上で詳細に説明したように、本発明方法によれば、
基礎躯体であるピットの壁面を地中連続壁として施工す
るとともにピットの底面にマットスラブを設けるので、
ピットの止水性を十分に確保できるとともに、ピットの
内面に免震装置を取り付け、それら免震装置に上部躯体
の外型枠となるPC板を取り付け、その内側にコンクリー
トを打設して上部躯体を形成するようにしたので、PC板
を足場として利用することができて上部躯体の配筋作業
やコンクリート打設作業が容易となり、また、PC板の外
側での作業が不要であって施工中に免震装置を損傷して
しまう恐れが少ないので、免震装置に対する養生を簡略
化することができ、さらに、各免震装置にはPC板を介し
て均等な荷重が加わるのでそれらに偏荷重や水平荷重が
加わり難くなるとともに、若令コンクリートに対する悪
影響も防止でき、それらの対策を軽減できる、という優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第3図は本発明方法の一実施例を示すもので、
第1図は本実施例の方法により構築された免震建築物の
地下部の概略構成を示す立断面図、第2図はその部分拡
大立断面図、第3図は部分平面図である。 1……地盤、2……ピット、2a……壁面、 2b……マットスラブ、 3……上部躯体、3a……マットスラブ、 3b……柱、3c……梁、3d……外壁、 4……積層ゴム(免震装置)、 10,11……プレキャストコンクリート板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤に形成した基礎躯体であるピット内
    に、積層ゴム等の免震装置により支持することによって
    上部躯体を浮上させた状態で設けてなる免震建築物の構
    築方法であって、前記ピットの壁面を地中連続壁により
    形成するとともに底面にマットスラブを形成し、それら
    ピットの壁面および底面に前記免震装置を取り付けた
    後、それら免震装置にプレキャストコンクリート板を取
    り付け、それらプレキャストコンクリート板を外型枠と
    してそれらの内側にコンクリートを打設して前記上部躯
    体を形成することを特徴とする免震建築物の構築方法。
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