JP2846736B2 - 薄膜半導体装置 - Google Patents

薄膜半導体装置

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JP2846736B2 JP2338880A JP33888090A JP2846736B2 JP 2846736 B2 JP2846736 B2 JP 2846736B2 JP 2338880 A JP2338880 A JP 2338880A JP 33888090 A JP33888090 A JP 33888090A JP 2846736 B2 JP2846736 B2 JP 2846736B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、薄膜半導体装置に関し、特に液晶表示素子
の駆動に適した薄膜半導体装置に関する。
(従来の技術) 液晶パネル内の各画素に対応する部分に、薄膜トラン
ジスタ素子(TFT)がスイッチング素子として設けられ
たアクティブマトリクス型液晶表示装置の研究及び実用
化が進められている。
さらに、上述のTFTとともに、それらのTFTを駆動する
ための駆動回路(ドライバ)を構成するTFTが、液晶表
示パネルの基板上に直接形成された駆動回路一体型の表
示装置も研究が進められている。
液晶表示装置の駆動回路の最小構成単位はインバータ
である。CMOS構造を有するインバータ(CMOSインバー
タ)は、一対のn型TFT及びp型TFTにより構成される。
上記TFTとしては、半導体層が多結晶シリコンで構成
されるTFT(多結晶シリコンTFT)が通常用いられる。そ
の理由は、多結晶シリコンは、非晶質シリコンに比較し
て、電子及びホールの移動度が高いこと、及び、n型及
びp型のTFTを同一のプロセスによって作成することが
できるために、CMOS構造を構成し易いことである。この
ような性質を有する多結晶シリコンTFTにより構成され
たCMOSは、従って、動作周波数特性や消費電力の面で優
れている。
従来のCMOSインバータの一例を第3図に示す。
端子33がインバータの入力端子、端子34がインバータ
の出力端子である。また、端子31には、2値論理のうち
低い方のレベルの電位(以下、L電位とする)が、端子
32には、高い方のレベルの電位(以下、H電位とする)
が与えられる。
L電位が与えられる端子31はコンタクトホール39を通
じてn型のTFT35のソースと接続され、n型のTFT35のド
レインはコンタクトホール40を通じてインバータの出力
端子34と接続されている。また、H電位が与えられる端
子32は、コンタクトホール42を通じてp型のTFT36のソ
ースと接続され、p型のTFT36のドレインはコンタクト
ホール41を通じてインバータの出力端子34と接続されて
いる。インバータの入力端子33は、コンタクトホール43
を通じて両TFT35、36のゲート電極37、38に接続されて
いる。
このインバータの出力端子34の電位は、端子31の電位
と端子32の電位との差、及び両TFT35、36のソース−ド
レイン間抵抗の比によって決まる。すなわち、入力端子
33の電位がLの時はn型のTFT35はオフの状態であるの
に対し、p型のTFTはオン状態であり、p型TFT36の抵抗
がn型TFT35の抵抗に比べて十分低い。従って、出力端
子34には端子32の電圧Hが出力される。逆に、入力端子
33の電位がHの時には、n型TFT35がオン、p型TFT36が
オフとなり、出力端子34にはL電位が出力される。
(発明が解決しようとする課題) アクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動回路は、
通常のLSIの動作圧力よりも高い電圧を必要とする。例
えば、表示モードとして現在最も表示特性が良いとされ
ているノーマリホワイトモードを用いる場合、100:1以
上のコントラスト比を得るためには液晶に7.5V程度の圧
力を加える必要がある。また、液晶に直流電圧を長時間
にわたって印加すると液晶に特性劣化を生じるため、液
晶は交流バイアスにより駆動する必要がある。
従って、各絵素部の液晶を駆動するためのTFT(液晶
パネル内のTFT)のゲート電極には、そのTFTがオフの時
に、ドレイン電位が−7.5Vであっても書き込んだ映像信
号を保持できるだけの電圧を加える必要があり、また、
そのTFTがオンの時にはドレイン電極に7.5Vの映像信号
を書き込むことができるような電圧を加える必要があ
る。液晶パネル内の全TFTの閾値電圧のばらつき等を考
慮すると、アクティブマトリクス液晶表示装置の駆動回
路は、Hレベル電位とLレベル電位との間の電位差VHL
を20V程度にして動作させる必要がある。
一般に、TFTのソース−ドレイン間の電圧を高くして
ゆくと、TFTをオフにするような電圧を、そのゲート電
極に印加していても、TFTのソース−ドレイン間に電流
(リーク電流)が流れるようになる。
第4図に、n型TFT35における、ドレイン−ソース間
の電圧VDSに対するドレイン電流IDの依存性を実線で示
す。ここで、ゲート−ソース間の電圧VGSは、0Vである
(n型TFT35はオフ状態となる)。
VDSは、第3図のCMOSインバータにおいて、端子31の
電位を0Vとしたときの端子34の電位に対応する。また、
IDは、n型TFTがオフ状態のときのn型TFT35のチャネル
領域を流れるリーク電流に対応する。
第4図の実線で示される特性線より、従来のインバー
タ中のn型TFT35に於いては、VDSが15Vよりも大きくな
ると、リーク電流(ID)が大きく増加することがわか
る。このような傾向はp型のTFTよりもn型のTFTにおい
て、より顕著に現れる。
また第5図に、VHL=20Vの時の第3図のCMOSインバー
タの伝達特性を実線で示す。
入力電圧VINが0V(n型FET35はオフ状態)のとき、出
力電圧VOUTは20Vよりも低い値となる。これは、第4図
に示されるように、VGS=0V(n型FET35はオフ状態)で
あっても、VDSが大きくなるとn型TFT35の抵抗が十分に
大きくならず、p型TFT36の抵抗がn型TFT35の抵抗に比
べて相対的に無視し得えなくなるためである。こうし
て、VIN=0Vのとき、出力電圧VOUTにp型TFTの抵抗によ
る電圧降下の影響が顕著に表れ、出力電圧VOUTが20Vよ
りも低い値となる。
一方、VIN=20Vの場合には、出力電圧VOUTは0Vであ
り、正常な出力を行っている。これは、前述のn型TFT
とp型TFTの特性の違いに起因する。
また、伝達特性の出力レベルは、全体的に低い。
第5図の実線で示されるような、正常でないインバー
タ特性では、インバータの動作速度が低くなったり、誤
動作を起こしやすくなる等の問題が生ずる。本発明はこ
のような問題点を解決するためのものであり、その目的
とするところは、上記電位差VHLが大きい場合でも良好
な伝達特性を有するCMOSインバータを備えた薄膜半導体
装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の薄膜半導体装置は、一対のn型及びp型の薄
膜トランジスタ素子によって構成されるCMOSインバータ
を備えた薄膜半導体装置であって、前記n型の薄膜トラ
ンジスタ素子のゲート電極は、基部から分岐された複数
のゲート電極部分を有し、該ゲート電極部分がチャネル
長方向に間隔をもって配されてなり、前記n型の薄膜ト
ランジスタ素子のチャネル領域は、チャネル長方向に間
隔をもって配された複数のチャネル領域部分を有し、該
複数のチャネル領域部分に挟まれた領域はn型領域とな
っており、該チャネル領域部分の各々が該薄膜トランジ
スタ素子のゲート絶縁膜を介して該ゲート電極部分の各
々に対向して配されているとともに、該n型の薄膜トラ
ンジスタのチャネル長及び/又はチャネル幅が前記p型
の薄膜トランジスタのチャネル長及び/又はチャネル幅
と異なって構成されていることを特徴としており、その
ことにより上記目的が達成される。
(作用) TFTでは、ゲート電極にオフ電圧を印加したときのソ
ース−ドレイン間抵抗を主に構成するのは、TFTのドレ
イン領域とチャネル領域との間の接合部の抵抗である。
しかし、ソース−ドレイン間にあるレベル以上の電圧が
加わると、その接合部を大きなリーク電流が流れるよう
になるため、接合部の抵抗は低くなる。
本発明の薄膜半導体装置の薄膜トランジスタ素子は、
ゲート電極及びチャネル領域が、そのチャネル長方向に
沿って、間隔をもって配された部分を有しているため、
ソース−ドレイン間に印加された電圧が、ソース−ドレ
イン間に形成された複数の接合によって分担されること
になる。例えば、ゲート電極及びチャネル領域を、2つ
の部分に分割することにより、ソース−ドレイン間の電
圧は、2つの接合でそれぞれ約1/2づつ負担される。こ
の場合、1つの接合に印加される電圧は半減するため、
接合を流れるリーク電流は低下する。こうして、接合部
の抵抗低下が防がれることになる。従って、全体とし
て、大きなオフ抵抗を保つことができるようになる。
(実施例) 本発明を実施例について以下に説明する。
本実施例の薄膜半導体装置が有するCMOSインバータの
平面構造の一例を第1図に示す。
このCMOSインバータが、第3図に示す従来のCMOSイン
バータと構造上異なる主要な点は、本実施例のn型TFT5
のゲート電極7が2本に分割されている点である。ゲー
ト電極7の分割された部分(ゲート電極部分7a及び7b)
は、チャネル長方向に、間隔をもって配されている。
第1図の線A−A′に沿った断面の構造が、第2図に
示されている。
以下、第2図を参照しながら、製造工程に即して、本
実施例におけるCMOSインバータの構成を説明する。
最初に、ガラス、石英等の透明の絶縁性基板15上の全
面に、CVD法によって多結晶シリコン薄膜を80nmの厚み
で形成した。この多結晶シリコン薄膜は、後にn型TFT5
のチャネル領域16、ソース領域(ソース電極)25、ドレ
イン領域(ドレイン電極)26、チャネル層16の間のドー
ピングされた部分29、及びp型TFT6のチャネル領域30、
ソース領域(ソース電極)28、ドレイン領域(ドレイン
電極)27となるものである。
この多結晶シリコン薄膜にSi+イオンを注入して非晶
質化した後、窒素雰囲気中でアニールすることにより、
大きな結晶粒径を有する多結晶シリコン薄膜を得た。
なお、基板としては、上記の絶縁性透明基板以外に
も、半導体基板上に絶縁膜を形成したものも用いること
ができる。
次に、上記多結晶シリコン薄膜は、第1図に示される
ような矩形形状を有する多結晶シリコン薄膜50及び60に
パターニングした。n型TFT5及びp型TFT6のチャネル幅
は、CMOSインバータに要求される駆動能力を勘案して決
められる。なお、本図ではCMOSインバータの構成説明を
容易に行うため、どちらのチャネル幅も20μmと仮定し
た。
その後、CVD法によって、ゲート絶縁膜となる酸化膜1
7を100nmの厚みで形成した。酸化膜17の形成は、スパッ
タリング法による堆積、あるいは上記多結晶シリコン薄
膜50及び60の上面を熱酸化することによっても形成する
ことができる。
更にその上に、CVD法により多結晶シリコン薄膜を形
成し、拡散法によって不純物(ドーパント)のドーピン
グを行って低抵抗化した。このドーピングはイオン注入
法によって行うことも可能である。本実施例では、この
多結晶シリコン薄膜の厚さを450nmとした。
この多結晶シリコン薄膜をパターニングすることによ
り、両TFT5、6のゲート電極7、8を形成した。n型TF
T5のゲート電極7は、2本のゲート電極部分7a及び7bを
有する形状にパターニングした。2つのゲート電極部分
7a及び7bは、チャネル長方向に間隔をもって配された。
各ゲート電極部分7a又は7bの幅(チャネル長方向の長
さ)を各々4μm(合計8μm)とした。なお、CMOSイ
ンバータの構成説明を容易に行うため、p型TFT6のゲー
ト電極の幅も8μmと仮定した。
n型TFT5の2つのゲート電極部分7a及び7bには、共に
等しい電圧が印加されるように、入力端子3から延びる
ゲート電極7が途中で、枝わかれしている(第1図参
照)。しかし、ゲート電極7の形状は、必ずしも、枝状
に分割されている必要はなく、各々の枝状のゲート電極
部分7a及び7bの先端が、チャネル領域の外で、互いに接
続された形状であってもよい。また、ゲート電極7は、
独立したゲート電極部分7a及び7bに完全に分割され、そ
の上に絶縁膜を介して形成されたA1等の配線により互い
に電気的に接続される構造を有していてもよい。
次に、多結晶シリコン薄膜50において、n型TFT5のソ
ース領域25、ドレイン領域26、及び2つのゲート電極部
分7a及び7bに挟まれた領域29に、イオン注入法によって
n型不純物をドーピングした。このイオン注入は、ゲー
ト電極部分7a及び7bをマスクとして行われた。このイオ
ン注入によって、n型TFT5のチャネル領域16は、チャネ
ル長方向に間隔をもって配された2つのチャネル領域部
分16a及び16bに分割された。また、ソース領域25及びド
レイン領域26の形成と同様にして、領域29が自己整合的
に形成されたため、チャネル領域部分16a及び16bの各々
は、ゲート絶縁膜17を介してゲート電極部分7a及び7bの
各々に対向するように配置している。
このようにして形成された領域29は、ソース領域25及
びドレイン領域26と同じ導電型である。一方、チャネル
領域部分16a及び16bとはn型不純物はドープされていな
いため、領域29とチャネル領域部分16a及び16bとの間に
は、整合が形成された。
次に、多結晶シリコン薄膜60に於いて、p型TFT6のソ
ース領域28及びドレイン領域27に、ゲート電極8をマス
クしてイオン注入を行うことにより、p型不純物をドー
ピングした。
なお、n型TFT5のソースドレインを形成するためのイ
オン注入を行うときは、p型TFT6が形成されるべき部分
を覆うレジストが注入マスクとして形成され、p型TFT6
のソースドレインを形成するためのイオン注入を行うと
きは、n型TFT5が形成されるべき部分を覆うレジストが
注入マスクとして形成された。
基板上の全面にCVD法によってシリコン酸化膜又はシ
リコン窒化膜を700nmの厚みで形成し、絶縁層20とし
た。
次に、第1図に示す位置にコンタクトホール9、10、
11、12及び13を形成した。第2図に示すように、コンタ
クトホール9、10、11及び12は、絶縁層20及び前述のゲ
ート絶縁膜17を貫通してゲート電極7及び8に達するよ
うに形成された。また、入力端子のコンタクトホール13
は、絶縁層20を貫通して形成された。
次に、L電位供給端子1、H電位供給端子2、入力端
子3及び出力端子4を、A1等の低抵抗金属膜により形成
した。端子1はコンタクトホール9を通じてn型TFT5の
ソース領域25に接続された。端子2はコンタクトホール
12を通じてp型TFT6のソース領域28に接続され、端子3
はコンタクトホール13を通じn型及びp型TFT5、6のゲ
ート電極7、8に接続された。また、端子4はコンタク
トホール10、11を通じてn型及びp型のTFTのドレイン
領域26、27に接続された。
上記CMOSインバータを構成するn型TFT5について、オ
フ時のリーク電流を測定した結果を第4図に点線で示
す。
従来のn型TFT35では(実線)、VDSが15V以上になる
とリーク電流が大きく増加し、VDS=20Vでは約10μA
(10-6A)の電流が流れているのに対し、本実施例のイ
ンバータのn型TFT5ではVDSが20Vのときでもリーク電流
は十分低いレベルに抑えられている。これは、本発明の
TFTではVDSが2つの接合により分割して負担されるた
め、接合リーク電流が低減され、TFTのオフ抵抗が全体
として低下しないためである。
また、VHL=20Vのときの伝達特性を第5図に点線で示
す。第3図に示す従来のインバータでは入力電圧VINが0
Vのときの出力電圧VOUTの値は20V以下でしかなかった
(実線)のに対し、本実施例のインバータでは正しく20
Vの値が出力され、正常なインバータ特性を示してい
る。これは、本実施例ではVDS=20Vのときのn型TFT5を
流れるリーク電流が低く、オフ抵抗が十分に大きいため
である。
なお、ここまでCMOSインバータの構成説明を容易に行
うため、CMOSインバータを構成する一対のn型及びp型
TFT5、6のチャネル幅を等しく仮定して説明したが、本
実施例においては、n型TFT5とp型TFT6の特性が対称で
ないことから、夫々チャネル幅を異ならせることにより
両者間の駆動能力のアンバランスを調整することが可能
である。また、同様にCMOSインバータを構成する一対の
n型及びp型TFT5、6のチャネル長も等しく仮定して説
明したが、本実施例においては、夫々チャネル長を異な
らせることにより両者間の駆動能力のアンバランスを調
整することが可能である。このように、n型TFT5とp型
TFT6のチャネル長及び/又はチャネル幅を異ならせるこ
とにより、インバータ特性を更に改善することができ
る。
また本実施例においては、n型TFT5のゲート電極7を
2つのゲート電極部分7a及び7bに分割した構造とした
が、更に多数のゲート電極部分に分割してもよい。この
場合、ソースードレイン間に加えられた電圧が、より多
くの接合に分割して負担されることになる。このため、
ソースードレイン間の耐圧が更に向上し、より高い電圧
でも正常な動作を行うことのできるCMOSインバータを得
ることができる。
本実施例においてはCMOSインバータを構成する一対の
TFTのうち、n型のTFT5のゲート電極7のみを分割形状
にしたが、p型TFT6の方のゲート電極8を分割形状にす
ることもできる。この場合、p型TFT6においてもソー
ス、ドレイン間の耐圧特性が向上し、いっそう良好なイ
ンバータ特性を得ることができる。
なお、TFTの構造としては、ゲート電極7及び8が多
結晶シリコン薄膜50及び60の下方(基板側)に設けられ
た構造であってもよい。ただし、この場合、ソース領域
25及び28、ドレイン領域26及び27等の形成は、ゲート電
極7又は8をマスクとして自己整合的に行うことができ
ないため、マスクパターンを形成して行う必要がある。
(発明の効果) 本発明の薄膜半導体装置は、高いソースードレイン間
電圧に対しても、リーク電流が抑えられ、大きなオフ抵
抗を保つことができる薄膜トランジスタを有している。
これにより、誤動作を起こすことのない、伝達特性に優
れたインバータ機能が発揮される。また、n型TFTとp
型TFTのチャネル長及び/又はチャネル幅を異ならせて
構成していることにより、両者間の駆動能力のアンバラ
ンスを調整することが可能となり、インバータ特性を更
に改善することができる。
従って、本発明の薄膜半導体装置は、特にアクティブ
マトリクス型液晶表示装置の比較的高い電圧が印加され
る駆動回路に適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の薄膜半導体装置を示す平面
図、第2図は第1図中のA−A′線断面図、第3図は従
来の薄膜半導体装置を示す平面図、第4図は薄膜トラン
ジスタのID−VDS特性(VGS=0V)を示すグラフ、第5図
は実施例のCMOSインバータ(点線)及び従来のCMOSイン
バータ(実線)のVHL=20Vにおける伝達特性を示すグラ
フである。 1、31…CMOSインバータのLレベル電位の端子、2、32
…Hレベル電位の端子、3、33…入力端子、4、34…出
力端子、5、35…n型TFT、6、36…p型TFT、7、37…
n型TFTのゲート電極、7a、7b…ゲート電極部分、8、3
8…p型TFTのゲート電極、9〜13、39〜43…コンタクト
ホール、14…p型TFTのチャネル領域、15…基板、16…
n型TFTのチャネル領域、16a、16b…チャネル領域部
分、17…ゲート絶縁膜、20…層間絶縁膜、25…n型TFT
のソース領域(電極)、26…n型TFTのドレイン領域
(電極)、27…p型TFTのドレイン領域(電極)、28…
p型TFTのソース領域(電極)、50及び60…多結晶シリ
コン薄膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/08 321M (72)発明者 松島 康浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−164568(JP,A) 特開 昭63−76474(JP,A) 特開 昭63−18662(JP,A) 特開 平1−218070(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のn型及びp型の薄膜トランジスタ素
    子によって構成されるCMOSインバータを備えた薄膜半導
    体装置であって、 前記n型の薄膜トランジスタ素子のゲート電極は、基部
    から分岐された複数のゲート電極部分を有し、該ゲート
    電極部分がチャネル長方向に間隔をもって配されてな
    り、 前記n型の薄膜トランジスタ素子のチャネル領域は、チ
    ャネル長方向に間隔をもって配された複数のチャネル領
    域部分を有し、該複数のチャネル領域部分に挟まれた領
    域はn型領域となっており、該複数のチャネル領域部分
    の各々が該薄膜トランジスタ素子のゲート絶縁膜を介し
    て該ゲート電極部分の各々に対向して配されているとと
    もに、該n型の薄膜トランジスタのチャネル長及び/又
    はチャネル幅が前記p型の薄膜トランジスタのチャネル
    長及び/又はチャネル幅と異なって構成されていること
    を特徴とする薄膜半導体装置。
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