JP2841880B2 - 枠組棚の連結構造 - Google Patents

枠組棚の連結構造

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JP2841880B2 JP3011350A JP1135091A JP2841880B2 JP 2841880 B2 JP2841880 B2 JP 2841880B2 JP 3011350 A JP3011350 A JP 3011350A JP 1135091 A JP1135091 A JP 1135091A JP 2841880 B2 JP2841880 B2 JP 2841880B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば工場内に設置
され、フォークリフトなどにより荷を出し入れする棚
や、自動化倉庫における棚の、特に荷支持部の連結構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の構造としては、たとえば
実開平2−85748号公報に見られる構成が提供されてい
る。この従来形式では、支柱を、外板部と左右の側板部
と外板部に長さ方向に沿う補強溝とを有する型材状に形
成し、この補強溝の底板に上下方向に所定間隔をあけて
複数の係合穴を形成している。
【0003】そして腕木を、支柱の側板部および外板部
にそれぞれ当て付け自在な側面板部および前面板部を有
する連結部材と、この連結部材に設けられた腕木部材と
で構成し、前記前面板部の端部に前記係合穴にそれぞれ
挿入自在な係合突起を形成するとともに、これら係合突
起の下部から係止爪を垂設している。
【0004】この従来形式によると、支柱の前方から連
結部材の係合突起を係合穴に挿入後、連結部材を下方に
押し下げて係止爪を係合穴下部の補強溝の底板背面に係
止することにより、腕木を支柱に取付け得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来形式による
と、係合穴に係止爪を挿入し係止させて支柱に腕木を組
み立てた状態において、現地据付けまでの間に種々な力
が加わって支柱や腕木に振動が生じたとき、その係止が
外れる恐れがある。そのために最近では、側板部と側面
板部とに互いに合致自在な貫通孔を形成し、そして両貫
通孔間に亘って外側からリベツトを打ち込む構造が考え
られている。
【0006】しかし、この形式においても、両貫通孔を
合致させる作業が容易に行えず、またリベツトの打ち込
み時にずれ易いなど、その連結は容易に行えなかった。
さらに棚として組み立てられた角筒状の支柱は内部が見
にくいものであり、したがってリベツト止めが確実に行
われているか否かは確認しにくく、リベツト止めが確実
に行われていないときにはガタ付いたり外れたりしてい
た。
【0007】本発明の目的とするところは、支柱に対す
る腕木など他部材の連結を、リベツトを打ち込むことな
く容易に行え、しかも連結は、振動が付加されたとして
もガタ付くことなく行えるとともに、外部から容易に確
認し得る枠組棚の連結構造を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の枠組棚の連結構造は、支柱に対して他部材を取り
付ける枠組棚の連結構造であって、前記支柱を外板部と
左右の側板部とを有する型材状に形成し、前記支柱の一
つの板部に、上位幅広部と下位幅狭部とからなる上下方
向の係合孔を、上下方向に所定間隔をあけて複数形成
し、前記他部材は、支柱の側板部および外板部にそれぞ
れ当て付け自在な側面板部および前面板部を有し、前記
他部材に、前記係合孔の上位幅広部に挿入自在でかつ下
位幅狭部内での下降により前記板部の裏面側に係合自在
な係合突起を形成するとともに、支柱に対する他部材の
係合時に、係合突起が係合された係合孔に押し込み変形
自在な係止片を設けている。また本発明は、上記構成の
枠組棚の連結構造において、係合突起は、他部材の上下
方向の複数箇所に形成し、最上段の係合突起が係合され
係合孔に係止片を押し込み変形させている。
【0009】
【作用】かかる本発明の構成によると、支柱に対して他
部材の連結を行うに、まず支柱に他部材を接近させ、支
柱の側板部および外板部に他部材の側面板部および前面
板部をそれぞれ当て付け、これにより係合突起を上位幅
広部に挿入させる。次いで他部材を下降させ、係合突起
を下位幅狭部内で下降させて前面板部の裏面側に係合さ
せる。これにより支柱に対して他部材が前方に離脱する
ことを防止し得る。
【0010】そして上述のような係合状態において、係
止片を押し込み変形させて、係合突起が係合された係合
に挿入させる。これにより他部材の上方への移動を阻
止し得る。
【0011】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図4に示すように、この棚1は、前後および左右
に所定間隔をあけて支柱2が立設されている。前後の支
柱2間には、上端部および下端部間に水平材3が連結さ
れるとともに、複数の斜材4が連結され、前後の支柱2
が互いに連結固定される。また、左右の支柱2は横方向
に連続する横ビーム5が棚1の前面および背面の所定位
置にボルトを介して連結される。
【0012】各支柱2には、左右の支柱2の対向位置に
それぞれ左右の支柱2に向って水平方向に突出する腕木
6が着脱自在に取付けられる。この腕木6は他部材の一
例であって、支柱2に装着される連結部材7と、この連
結部材7の下部から左右方向に設けられた腕木部材8か
らなり、前後の支柱2の腕木部材8の先端部間には荷11
の底部を支持する腕木レール9が連結されている。ま
た、支柱2と横ビーム5の交差部間の対角線方向には、
補強用斜線材10が連結される。さらに、支柱2の下端部
には着座部材12が取付けられている。
【0013】支柱2は、図1〜図3に示すように、互い
に対向する外板部21および内板部22と左右の側板部23と
を有し、内板部22の中央に長手方向にわたってスリット
24が形成される。そして、外板部21のスリット24に対向
した位置に長手方向に補強溝25が形成され、さらに内板
部22にはスリット24の端縁から90度外側に折り曲げられ
て突出する左右一対の連結板部26がスリット24に沿って
互いに対向して形成される。この連結板部26間には斜材
3および水平材4の端部が挿入されてリベットなどによ
り連結固定される。
【0014】そして前記外板部21で補強溝25の両側位置
には、上下方向の係合孔27を、上下方向に所定間隔をあ
けて複数形成している。これら係合孔27は上位幅広部27
A と下位幅狭部27B とからなり、この下位幅狭部27B を
側板部23側に位置させるとともに、前記外板部21におけ
る下位幅狭部27B よりも内側に位置する部分を被係合部
28に形成している。
【0015】前記腕木6の連結部材7と腕木部材8とは
溶接などにより逆T字状に一体成形されている。すなわ
ち連結部材7は、支柱2の外板部21に当て付け自在な前
面板部31と、この前面板部31から90度折り曲げられて支
柱2の側板部23に当て付け自在な左右一対の側面板部32
とを有し、そして前面板部31の中央部分には、前記補強
溝25に外側から嵌合自在な突条33が折り曲げ状に一体形
成されている。
【0016】前記前面板部31でかつ突条33の両側位置
に、前記係合孔27の上位幅広部27Aに挿入自在でかつ下
位幅狭部27B 内での下降により前面板部31における前
記被係合部28の裏面側に係合自在な係合突起34が、内側
切り越し状で上下複数箇所に形成されている。そして前
面板部31の上端で両側には、係合時に上位幅広部27Aの
上部に挿入自在な係止片35を押し込み変形自在に設けて
いる。前記腕木部材8は、連結部材7の前面板部31下端
から面一状に連続する前板36と、連結部材7の側面板部
32から連続する上板37と、前板36の下端に沿って後方に
90°折り曲げた下板38とで断面チャンネル状に形成され
る。そして、先端面には連結用孔39を有する端板40が設
けられる。
【0017】前記腕木レール9は、連結面42の中央に長
さ方向の溝部43が形成されたチャンネル状で、凹部内に
腕木部材8の先端部が嵌合され、溝部底板43aに形成さ
れた連結用孔44と端板40の連結用孔39にリベット45(ま
たはボルトなど)が挿入されて連結固定される。
【0018】次に上記実施例における作用を説明する。
支柱2に対して腕木6の連結を行うに、腕木6の係止片
35は切り込み形成され、かつ前面板部31と面一状にあ
る。この状態でまず支柱2に腕木6を接近させ、支柱2
の側板部23および外板部23に連結部材7の側面板部32お
よび前面板部31をそれぞれ当て付ける。これにより係合
突起34を上位幅広部27A に挿入させる。次いで腕木6を
下降させ、係合突起34を下位幅狭部27B 内で下降させて
外板部21における被係合部28の裏面側に係合させる。こ
れにより支柱2に対して腕木6が前方に離脱することを
防止し得る。
【0019】このような係合状態において、係止片35を
押し込み変形させて上位幅広部27A の上部に挿入させ
る。これにより腕木6の上方への移動は、係止片35が上
位幅広部27A の上縁に当接することで阻止し得、以て腕
木6を容易かつ強固に支柱6に固定することができる。
【0020】上記実施例では他部材として腕木6を示し
たが、これは棚板支持用のブラケツトや、引き出し棚を
支持案内するガイドレールを支柱2に固定するためのブ
ラケツトなどでもよい。
【0021】上記実施例では腕木6として、連結部材7
の下部から腕木部材8を左右方向に設けた構成を示した
が、この構成によると前後や左右を考えることなく腕木
6を共用化しえる。しかし共用化を考えないときには、
連結部材7の下部から腕木部材8を左右方向のいずれか
一方に設けた構成であってもよい。
【0022】上記実施例では係止片35と係合孔27の係合
方向を前面側としているが、これは側面側としてもよ
い。
【0023】
【発明の効果】上記構成の本発明によると、支柱に対し
て他部材の連結を行うに、まず支柱に他部材を接近して
係合突起を上位幅広部に挿入させ、次いで他部材を下降
して係合突起を前面板部の裏面側に係合させことで、支
柱に対して他部材が前方に離脱することなく強固に行う
ことができる。このような係合状態において、係止片を
押し込み変形させて、係合突起が係合された係合孔に挿
入させることにより、他部材の上方への移動を阻止する
ことができる。
【0024】したがって支柱に対する他部材の連結は、
リベツトを打ち込むことなく容易に行うことができ、組
立てコストを低減できる。しかも連結は、ガタ付くこと
なく強固に行うことができるとともに外部から容易に確
認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、支柱と腕木を示す分
解斜視図である。
【図2】同連結状態での正面図である。
【図3】同連結状態での平面図である。
【図4】同枠組棚を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 枠組棚 2 支柱 6 腕木(他部材) 7 連結部材 8 腕木部材 9 腕木レール 11 荷 21 外板部 23 側板部 25 補強溝 27 係合孔(被係合孔) 27A 上位幅広部 27B 下部幅狭部 28 被係合部 31 前面板部 32 側面板部 33 突条 34 係合突起 35 係止片
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 1/14 A47B 47/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱に対して他部材を取り付ける枠組棚
    の連結構造であって、前記支柱を外板部と左右の側板部
    とを有する型材状に形成し、前記支柱の一つの板部に、
    上位幅広部と下位幅狭部とからなる上下方向の係合孔
    を、上下方向に所定間隔をあけて複数形成し、前記他部
    材は、支柱の側板部および外板部にそれぞれ当て付け自
    在な側面板部および前面板部を有し、前記他部材に、前
    記係合孔の上位幅広部に挿入自在でかつ下位幅狭部内で
    の下降により前記板部の裏面側に係合自在な係合突起を
    形成するとともに、支柱に対する他部材の係合時に、係
    合突起が係合された係合孔に押し込み変形自在な係止片
    を設けたことを特徴とする枠組棚の連結構造。
  2. 【請求項2】 係合突起は、他部材の上下方向の複数箇
    所に形成し、最上段の係合突起が係合された係合孔に係
    止片を押し込み変形させることを特徴とする請求項1記
    載の枠組棚の連結構造。
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JPS54165071U (ja) * 1978-05-10 1979-11-19
JPH0527053Y2 (ja) * 1985-09-27 1993-07-09
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