JP3358706B2 - 物品載置用部材の連結構造 - Google Patents

物品載置用部材の連結構造

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JP3358706B2
JP3358706B2 JP05450697A JP5450697A JP3358706B2 JP 3358706 B2 JP3358706 B2 JP 3358706B2 JP 05450697 A JP05450697 A JP 05450697A JP 5450697 A JP5450697 A JP 5450697A JP 3358706 B2 JP3358706 B2 JP 3358706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を載置するた
めの物品載置用部材と、その物品載置用部材を保持する
支柱と、前記物品載置用部材に接続されたブラケットと
を備え、前記支柱に設けた取り付け孔と前記ブラケット
に設けた取り付け孔とにわたって連結ピンを挿通するこ
とにより、前記ブラケットを介して物品載置用部材を支
柱に連結固定する物品載置用部材の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】このような連結構造は、例えば、自動倉
庫の物品収納棚において、物品載置用部材としての腕木
ビームを支柱間に連結固定する際に用いられるもので、
従来、図10および図11に示すものが知られている。
この図示した従来構造においては、物品載置用の腕木ビ
ーム9に腕木14を介してブラケット15Aを連接して
おり、そのブラケット15Aが、金属製の板状体によっ
て折曲形成され、立設された支柱6の前面に当て付ける
前板16A、横側面に当て付ける横板17A、ならび
に、支柱6の長手方向に沿う凹入溝12の内側面に当て
付ける内板17Bなどを一体的に備えている。
【0003】そして、前記横板17Aの上下方向のほぼ
中央部に腕木14が溶接により接続され、同じく横板1
7Aの上下方向の中央部に連結ピン18Aと係合する切
欠き19Aが、また、前記前板16Aの上下方向の中央
部に連結ピン18Aを挿通するピン孔20Aが穿設され
て、前記切欠き19Aとピン孔20Aとが、ブラケット
15A側の取り付け孔として作用し、前記切欠き19A
に連結ピン18Aの頭部22A側を貫通係合させ、支柱
6に穿設の取り付け用のピン孔21と前板16Aのピン
孔20Aとにわたって連結ピン18Aを貫通して、その
先端の雄ねじにナット24Aを螺合して固定するように
構成されていた。
【0004】したがって、腕木ビーム9を支柱6に連結
固定した状態で腕木ビーム9上に物品を載置すると、図
7に示すように、物品の荷重Wに起因して、連結ピン1
8Aに剪断力が作用し、かつ、ブラケット15Aに対し
てブラケット15Aに対する腕木14の接続箇所近くを
中心とするモーメントMが作用する。そして、そのモー
メントMを横板17A下端部の支柱6側面への接当部B
と内板17B上端部の凹入溝12内側面への接当部Cと
の2箇所、つまり、ブラケット15Aの上下方向長さを
有効に利用して、ブラケット15A下端の接当部Bと上
端の接当部Cとで受け止め、支柱6に対するブラケット
15Aの取り付け姿勢を維持し、腕木ビーム9を物品載
置に適した姿勢に位置保持するように構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、上述した従
来構造においては、腕木ビーム9を物品載置に適した姿
勢に保持するため、前板16Aに連接の内板17Bが不
可欠となってブラケット15Aの形状が複雑となり、か
つ、支柱6側にも内板17Aの接当する凹入溝12が不
可欠となり、しかも、ブラケット15Aを支柱6に沿わ
せて連結固定する際、ブラケット15Aの横板17Aを
支柱6の横側面に、また、内板17Bを凹入溝12の内
側面に沿わせる必要があり、連結固定作業も少々煩雑に
なる虞れがあった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解消
するもので、その目的は、ブラケットの形状を極力簡単
にし、かつ、支柱に関しても、必ずしも凹入溝を必要と
せず、それでいて簡単な連結固定作業によって、物品載
置用部材を物品載置に適した姿勢に維持することのでき
る連結構造の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、物品載置用部材に
接続のブラケットを支柱の前面に当て付ける前板と物品
存在側の側面に当て付ける横板とを備えた横断面形状L
字状に形成して、従来のような内板をなくすものである
から、ブラケットの形状が簡単となってコストダウンを
図ることができ、かつ、ブラケットを支柱に沿わせて連
結固定する際にも、従来のような内板がないので、連結
固定作業も容易となり、支柱についても必ずしも従来の
ような凹入部を必要とせず、凹入部をなくして形状の簡
素化を図ることも可能となる。そして、連結ピンを挿通
するブラケット側の取り付け孔をブラケットの上端側に
設けてブラケットを貫通するように構成し、そのブラケ
ットの下端側に物品載置用部材を接続するものであるか
ら、従来不可欠とされていた内板をなくしても、ブラケ
ットの上下方向長さを有効に利用し、かつ、連結ピンに
作用する剪断力を極力小さくして、物品載置用部材を物
品載置に適した姿勢に維持することが可能となる。
【0008】この点について、図6に示す本発明のブラ
ケット15と、図7に示す従来構造によるブラケット1
5Aとの作用説明図を参照しながら詳述する。両ブラケ
ット15,15Aの上下方向長さが同じ2Lで、かつ、
載置する物品の荷重も同じWとすると、物品の荷重Wに
起因して、両連結ピン18,18Aに剪断力が作用する
とともに、両ブラケット15,15Aには、ブラケット
に対する物品載置用部材9の接続箇所近くを中心として
同じ大きさのモーメントMが作用する。従来構造のもの
では、上述したように、そのモーメントMを横板17A
下端部の接当部Bと内板17B上端部の接当部Cとが分
担して受け止めることになり、両接当部B,C間の距離
は、ブラケット15Aの上下方向長さとほぼ同じ2Lと
なる。
【0009】それに対し、本発明のものでは、モーメン
トMを横板17下端部の支柱6側面への接当部Bと連結
ピン18との2箇所で受け止めることになり、接当部B
と連結ピン18との間の距離は、ブラケット15の上下
方向長さとほぼ同じ2Lとなるため、従来の内板をなく
しても、従来構造と同様に、ブラケット15の上下方向
長さを有効に利用して支柱6に対するブラケット15の
取り付け姿勢を確実に維持することができる。それに加
えて、前記モーメントMの中心である物品載置用部材9
の接続箇所がブラケット15の下端側に位置するため、
モーメントMの中心から連結ピン18までの距離が、ブ
ラケット15の上下方向長さとほぼ同じ2Lとなり、モ
ーメントMを受け止めるために連結ピン18に作用する
剪断力を極力小さくすることができる。
【0010】したがって、本発明のブラケットにおいて
は、従来不可欠とされていた内板をなくしても、ブラケ
ットの上下方向長さを有効に利用して、連結ピンの強度
を殊更強くすることなく、物品載置用部材を物品載置に
適した姿勢に維持することができ、その結果、ブラケッ
トの形状を簡単にし、支柱側に必ずしも凹入部を必要と
せず、全体としてコストダウンを図り得るとともに、ブ
ラケットを介しての物品載置用部材の連結固定作業も容
易に行うことができるに至ったのである。
【0011】また、請求項1に記載の発明によれば、ブ
ラケットにおける物品載置用部材を接続する横板に、前
板と反対側に開口する切欠きを設け、かつ、ブラケット
の前板に貫通孔を設けて、前記切欠きと貫通孔とによっ
てブラケット側の取り付け孔を形成し、かつ、連結ピン
を折曲部と直線部とからなるL字状に形成して、その連
結ピンの折曲部が横板に設けた切欠きに貫通係合し、直
線部が支柱の前後方向に設けた取り付け孔と前板の貫通
孔とを貫通するように構成するものであるから、物品載
置用部材上の物品の荷重は、横板と前板を介して連結ピ
ンに作用し、しかも、連結ピンの両端近くに作用するこ
とになるので、連結ピンの長さを有効に利用して、物品
の荷重を保持することができ、例え重い物品であって
も、確実に載置保持することができる。
【0012】さらに、請求項1に記載の発明によれば、
ブラケットにおける横板の前板と反対側の端部を、支柱
の後面より突出させて支柱側に向けて傾斜させ、その傾
斜した横板端部に前記切欠きを設けるとともに、連結ピ
ンの折曲部の端部に前記切欠きに対する抜け止め用の頭
部を設け、連結ピンの直線部の端部にナットを螺合する
ものであるから、ナットの締付けに伴って連結ピンの頭
部が切欠きに沿って移動することになる。その際、前記
切欠きが支柱後面側において支柱側に傾斜した横板端部
に設けられているため、連結ピン頭部の裏面と横板端部
とが摺接し、その摺接によりブラケットの横板が支柱の
横側面側に移動されて支柱の横側面に強固に接当し、支
柱に対するブラケットの連結固定がより確実なものとな
る。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、ブラケッ
トにおける横板の前板と反対側の端部に、支柱の後面に
係合してブラケットの支柱前面側への移動を阻止する係
合片を設けるものであるから、この係合片によってブラ
ケットの支柱前面側への移動が阻止され、また、前記前
板によってブラケットの支柱後面側への移動が阻止され
るため、ブラケットと支柱とにわたって連結ピンを挿通
する際、支柱に対するブラケットの移動が規制されて、
連結ピンの挿通作業が容易となる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、ブラケッ
トの横板に設ける切欠きを、上下方向に長い長孔部とそ
の長孔部の下方に連なって開口する開口部とからなるL
字状に構成し、前板に設ける貫通孔を前記切欠きの長孔
部に対応する長孔に構成するものであるから、連結ピン
の折曲部を横板の切欠きに貫通係合させ、連結ピンの直
線部を支柱の取り付け孔と前板の貫通孔とに貫通させ
て、ブラケットを若干下方に移動させることにより、連
結ピンの折曲部が前記切欠きの長孔部内に入り込んでが
た付きが防止され、同時に連結ピンの抜け落ちも防止さ
れる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、連結ピン
の折曲部の端部に横板の切欠きに対する抜け止め用の頭
部を設け、連結ピンの直線部の端部に凹入溝を設けて、
その凹入溝にスナップリングを嵌入するものであるか
ら、連結ピンの頭部とスナップリングとによって、連結
ピンの抜け落ちがより確実に防止されるとともに、連結
ピンの直線部端部については、スナップリングを嵌入す
るものであるから、例えばナットを螺合する場合などに
比して、スナップリングの取り付け作業も簡単となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明による物品載置用部材の連
結構造を自動倉庫の物品収納棚に適応した実施の形態に
つき図面に基づいて説明する。かかる自動倉庫は、図1
に示すように、間口を相対向させた状態で複数個の物品
収納棚1が配設され、その相対向する物品収納棚1の間
に、物品収納棚1の間口に沿って移動可能なスタッカー
クレーン2が設けられている。このスタッカークレーン
2には、上下昇降可能な昇降台3が設けられ、かつ、昇
降台3には、出退可能なフォーク4が設けられていて、
スタッカークレーン2の自走と昇降台3の上下昇降、な
らびに、フォーク4の出退作動によって、物品収納棚1
の各物品収納部と荷移載部5との間で各種の物品Aをパ
レットP上に載せた状態で搬送できるように構成されて
いる。
【0017】各物品収納棚1は、図2に示すように、鉛
直方向に立設された長尺状の複数本の支柱6と、これら
複数本の支柱6間にわたってリベットやボルト・ナット
などの連結具により連結固定された複数本の横梁7(図
1参照)や斜め梁8などによって枠組みされ、全体がピ
ン接合による組み立て式のトラス構造に構成されてい
る。物品収納棚1の各物品収納部には、物品載置用部材
としての腕木ビーム9が間口から見て左右に一対配設さ
れ、その左右一対の腕木ビーム9上にパレットPを載置
することにより、そのパレットP上の物品Aを上下方向
に多数段にわたって、かつ、横方向に複数列に収納保管
し得るように構成されている。
【0018】各支柱6は、図3および図4から明らかな
ように、断面形状がほぼ矩形で、かつ、その一面に互い
に平行な一対の突出辺10を備えた中空の型鋼で形成さ
れ、その一対の突出辺10の間が長手方向に沿う開口溝
11に構成され、反対側の面の中央には長手方向に沿う
凹入溝12が形成されている。物品収納棚1の間口から
見て前後に位置する一対の支柱6は、その開口溝11を
相対向させた状態で配設され、各支柱6の下端部に溶接
付けされたベースプレート13を利用してアンカーボル
トにより立設され、各腕木ビーム9の前後の端部には、
それぞれ腕木14が溶接により固着され、その腕木14
がブラケット15を介して支柱6に取り付けられ、それ
によって各腕木ビーム9が支柱6の長手方向に沿って等
間隔に配置固定されている。
【0019】前記腕木ビーム9や腕木14は、それぞれ
チャンネル状の型鋼で形成されて溶接により固着され、
両腕木14に前記ブラケット15が溶接によって固着さ
れている。このブラケット15は、間口前方の腕木14
に固着のものと後方の腕木14に固着のものとで左右勝
手違いであり、また、間口前方の腕木14に固着のもの
においても、間口の左右で勝手違いではあるが、全て同
じ構造であるため、間口前方の腕木14に固着のものに
ついて説明すると、金属製の板状体によって横断面形状
がL字状になるように折曲形成され、立設した支柱6の
前面に当て付ける前板16と物品Aの存在側の横側面に
当て付ける横板17とを一体的に備え、前板16が支柱
6の凹入溝12側へ若干突出する幅に構成され、横板1
7の下端側に腕木14が溶接により接続されている。
【0020】前記ブラケット15の横板17には、ブラ
ケット取り付け用の連結ピン18と係合する取り付け孔
としてのL字状の切欠き19が穿設され、ブラケット1
5の前板16には、連結ピン18を挿通するための取り
付け孔としてのピン孔20が穿設されている。この切欠
き19とピン孔20とは、横板17や前板16の上端側
に設けられ、ピン孔20の方は、上下方向に長い長孔に
構成されている。他方、切欠き19の方は、図5の
(イ)に示すように、ピン孔20と同じ大きさの上下方
向に長い長孔部19aと、その長孔部19aの下端に連
なって、前板16と反対側に開口する開口部19bとか
らなるL字状に構成され、ピン孔20と切欠き19の長
孔部19aとが、ほぼ同じ高さに位置するように構成さ
れている。
【0021】支柱6にも連結ピン18を挿通するピン孔
21が、支柱6の長手方向に沿って等間隔に複数個穿設
されている。この支柱6側のピン孔21は円形の孔で、
図4より明らかなように、各支柱6を前後方向に貫通す
る状態に穿設され、そのような複数個のピン孔21の列
が、支柱6の凹入溝12を挟んで両側に配設されてい
る。ただし、物品収納棚1の間口に沿う方向の端部に立
設の支柱6については、凹入溝12の左右いずれか一方
にのみピン孔21の列を穿設すればよい。前記連結ピン
18は、円形の頭部22を備え、その頭部22近くがほ
ぼ直角に折曲されて、頭部22側の折曲部18aと直線
部18bとからなるL字状に形成され、その直線部18
bの先端には、環状の凹入溝23が設けられ、その凹入
溝23にスナップリング24を嵌入し得るように構成さ
れている。
【0022】前記ブラケット15と連結ピン18を用い
て各腕木ビーム9を前後の支柱6間にわたって固定する
には、両腕木14に固着のブラケット15をそれぞれ支
柱6に沿わせるとともに、前板16のピン孔20を支柱
6側のピン孔21のひとつに合致させる。そして、連結
ピン18の頭部22を腕木14側に向けた状態で、図5
の(イ)に示すように、支柱6のピン孔21と前板16
のピン孔20とにわたって直線部18bを貫通挿入する
とともに、横板17の切欠き部19bに沿って折曲部1
8aを挿入して横板17を貫通させ、ブラケット15を
若干下方に移動させる。すると、図5の(ロ)に示すよ
うに、支柱6のピン孔21に挿通された連結ピン18の
折曲部18aに切欠き19の長孔部19aの上端が、直
線部18bにピン孔20の上端がそれぞれ接当し、各支
柱6にブラケット15が保持される。その後、連結ピン
18の直線部18b先端の環状凹入溝23にスナップリ
ング24を嵌入することで、支柱6からの腕木ビーム9
の抜け落ちが防止され、その左右一対の腕木ビーム9間
にわたってパレットPを載置するのである。
【0023】〔別実施形態〕図8および図9は、別の実
施形態を示すもので、重複を避けるため、先の実施形態
のものと同じ部品については、同じ番号を付すことによ
りその説明を省略し、主として異なる構成についてのみ
説明する。この実施形態においては、先の実施形態と同
様に、腕木14が、ブラケット15の横板17の下端側
に溶接により固着されているのであるが、腕木ビーム9
の方は、両腕木14に対してボルト25によって連結固
定可能に構成され、まず、支柱6に腕木14を有するブ
ラケット15のみを連結固定し、その後、両腕木14間
にわたって腕木ビーム9を連結固定し得るように構成さ
れている。
【0024】ブラケット取り付け用の連結ピン18につ
いても、先の実施形態と同様に、円形の頭部22を備
え、折曲部18aと直線部18bとからなるL字状に形
成されているのであるが、先のスナップリング24に代
えてナット24Aが使用され、そのナット24Aを連結
ピン18の直線部18bの先端に螺合し得るように構成
されている。その連結ピン18と係合するブラケット1
5側の取り付け孔についても、横板17や前板16の上
端側に設けられているが、図10および図11に示した
従来構造と同じように、前板16と反対側に開口する直
線状の切欠き19Aと円形のピン孔20Aとから構成さ
れている。
【0025】また、前板16と反対側の横板17の端部
には、その上端と下端とに係合片17aが設けられ、そ
の上下の係合片17aが支柱6の後面に係合可能に構成
され、腕木ビーム9の連結固定前にブラケット15のみ
を支柱6に連結する場合において、横板17の切欠き1
9A、支柱6のピン孔21、前板16のピン孔20Aに
わたって連結ピン18を貫通挿入する際、その連結ピン
18の貫通挿入に伴ってブラケット15が支柱6に対し
て前面側へ位置ずれするのを阻止するように構成されて
いる。さらに、両係合片17aの間に位置する横板端部
17bは、図9より明らかなように、支柱6の後面から
後方側に突出し、かつ、支柱6側に向かって若干傾斜さ
れ、その傾斜した横板端部17bに前記切欠き19Aが
設けられていて、連結ピン18に対するナット24Aの
締付けに伴う頭部22裏面と横板端部17bとの摺接に
より、ブラケット15の横板17が支柱6の横側面側に
移動し、ブラケット15が支柱6に対して強力に抱きつ
くように構成されている。
【0026】以上、2つの実施形態について説明した
が、図3〜図5に示したブラケット15において、図8
および図9に示したように、両腕木14に対して腕木ビ
ーム9をボルト25により連結固定可能に構成し、か
つ、横板17に係合片17aを設けるとともに、横板端
部17bを支柱6後面側に傾斜させ、その傾斜した横板
端部17bに長孔部19aと開口部19bとからなる切
欠き19を設け、連結ピン18に対してナット24Aを
螺合可能にして実施することもできる。逆に、図8およ
び図9に示したブラケット15において、図3〜図5に
示したように、横板端部17bに長孔部19aと開口部
19bとからなる切欠き19を設け、前板16に上下方
向に長い長孔からなるピン孔20を設けて実施すること
もでき、さらに、図3〜図5に示したように、係合片1
7aや傾斜した横板端部17bをなくし、横板17を平
坦な形状にして実施することもできる。
【0027】これまでの実施形態においては、連結ピン
18の直線部18b先端にスナップリング24を嵌入し
たり、ナット24Aを螺合する構成を示したが、スナッ
プリング24やナット24Aに代えて、種々の形状の抜
け止め用ピンを用いて実施することもでき、また、物品
載置用部材にしても、腕木ビーム9上に物品Aを載置す
る腕木式の物品収納棚1を示したが、物品載置用部材と
して水平ビームを使用するビーム式の物品収納棚に適用
することもでき、さらに、自動倉庫以外の各種の物品収
納棚にも適用可能である。さらに、これまでの実施形態
においては、ブラケット15における横板17の下端側
に腕木14を介して腕木ビーム9などの物品載置用部材
を接続した構成を示したが、物品載置用部材をブラケッ
ト15の前板16の下端側に接続して実施することもで
きる。ただし、その場合には、支柱6側のピン孔21な
どを横方向に向けて設け、連結ピン18の直線部18b
を横方向に向けた状態でブラケット15側の取り付け孔
と支柱6側のピン孔21とにわたって貫通挿入して、ブ
ラケット15を支柱6に取り付けることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動倉庫の斜視図
【図2】物品収納棚の斜視図
【図3】物品載置用部材の連結構造を示す斜視図
【図4】物品載置用部材の連結構造を示す横断面図
【図5】物品載置用部材の連結手順を示す縦断面図
【図6】本発明による連結構造の作用説明図
【図7】従来の連結構造の作用説明図
【図8】別の実施形態の連結構造を示す斜視図
【図9】別の実施形態の連結構造を示す横断面図
【図10】従来の連結構造を示す斜視図
【図11】従来の連結構造を示す横断面図
【符号の説明】
6 支柱 9 物品載置用部材 15 ブラケット 16 前板 17 横板 17a 係合片 17b 横板端部 18 連結ピン 18a 連結ピンの折曲部 18b 連結ピンの直線部 19,19A 切欠き 19a 切欠きの長孔部 19b 切欠きの開口部 20 貫通孔としての長孔 20A 貫通孔 21 支柱の取り付け孔 22 連結ピンの頭部 23 凹入溝 24 スナップリング 24A ナット A 物品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/14 F16B 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を載置するための物品載置用部材
    と、その物品載置用部材を保持する支柱と、前記物品載
    置用部材に接続されたブラケットとを備え、前記支柱に
    設けた取り付け孔と前記ブラケットに設けた取り付け孔
    とにわたって連結ピンを挿通することにより、前記ブラ
    ケットを介して物品載置用部材を支柱に連結固定する物
    品載置用部材の連結構造であって、 前記ブラケットを支柱の前面に当て付ける前板と物品存
    在側の側面に当て付ける横板とを備えた横断面形状L字
    状に形成し、前記連結ピンを挿通するブラケット側の取
    り付け孔をそのブラケットの上端側に設け、前記連結ピ
    ンがブラケットを貫通するように構成し、そのブラケッ
    トの下端側に前記物品載置用部材を接続してあり 前記ブラケットにおける物品載置用部材を接続する横板
    に、前板と反対側に開口する切欠きを設け、かつ、ブラ
    ケットの前板に貫通孔を設けて、前記切欠きと貫通孔と
    によってブラケット側の取り付け孔を形成し、かつ、前
    記連結ピンを折曲部と直線部とからなるL字状に形成し
    て、その連結ピンの折曲部が前記横板に設けた切欠きに
    貫通係合し、直線部が前記支柱の前後方向に設けた取り
    付け孔と前記前板の貫通孔とを貫通するように構成して
    あり、 前記ブラケットにおける横板の前板と反対側の端部を、
    前記支柱の後面より突出させて支柱側に向けて傾斜さ
    せ、その傾斜した横板端部に前記切欠きを設けるととも
    に、前記連結ピンの折曲部の端部に前記切欠きに対する
    抜け止め用の頭部を設け、連結ピンの直線部の端部にナ
    ットを螺合してある 物品載置用部材の連結構造。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットにおける横板の前板と反
    対側の端部に、前記支柱の後面に係合してブラケットの
    支柱前面側への移動を阻止する係合片を設けてある請求
    項1に記載の物品載置用部材の連結構造。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットの横板に設ける切欠き
    を、上下方向に長い長孔部とその長孔部の下方に連なっ
    て開口する開口部とからなるL字状に構成し、前記前板
    に設ける貫通孔を前記長孔部に対応する長孔に構成して
    ある請求項1または2に記載の物品載置用部材の連結構
    造。
  4. 【請求項4】 前記連結ピンの折曲部の端部に横板の切
    欠きに対する抜け止め用の頭部を設け、連結ピンの直線
    部の端部に凹入溝を設けて、その凹入溝にスナップリン
    グを嵌入してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    物品載置用部材の連結構造。
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