JP3357297B2 - ハンガーラック - Google Patents

ハンガーラック

Info

Publication number
JP3357297B2
JP3357297B2 JP29236498A JP29236498A JP3357297B2 JP 3357297 B2 JP3357297 B2 JP 3357297B2 JP 29236498 A JP29236498 A JP 29236498A JP 29236498 A JP29236498 A JP 29236498A JP 3357297 B2 JP3357297 B2 JP 3357297B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hanger
column member
hole
hanger member
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29236498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11322028A (ja
Inventor
秀次郎 丸山
Original Assignee
双福鋼器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 双福鋼器株式会社 filed Critical 双福鋼器株式会社
Priority to JP29236498A priority Critical patent/JP3357297B2/ja
Publication of JPH11322028A publication Critical patent/JPH11322028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3357297B2 publication Critical patent/JP3357297B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱部材に対してそ
の前方へハンガー部材を片持ち状に設ける構成のハンガ
ーラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、柱部材に対してその前方へハンガ
ー部材を片持ち状に設ける構成のハンガーラックでは、
柱部材として角パイプを用い、またハンガー部材として
は、側面視形状が横長の直角三角形状をした棚受け板
と、この棚受け板を柱部材と共に横に複数並べた状態で
それらの上縁部相互間へ架設させる棚板とを有して成る
ものを用いるのが普通である。この種、ハンガーラック
を組み立てるには、柱部材の下端部を基礎面へ埋め込ん
だり又は柱部材の背面部を躯体壁面等へアンカ固定した
りして立設状態にし、これを横方向に所定間隔で立て並
べてゆき、その後、各柱部材の前面部に対して、その所
望高さ位置へ棚受け板を上下複数段に係合させてゆき、
最後に、各棚受け板上へ棚板を載せるという手順をと
る。
【0003】ところで、トンネル内(発電所やダムその
他の建築物内や坑道内等を含む)等において、その内壁
面の通路方向に沿って電源送給や信号伝達用のケーブル
又は流体送給用のパイプ等の長尺横部材を設けるに際
し、上記のようにハンガー部材を片持ち支持する構成の
ハンガーラックを採用することが考えられる。この場
合、長尺横部材の本数は相当に多数本になるのが普通で
あり、トンネル内スペースに邪魔とならないようにする
ためには、これら長尺横部材を水平方向で並べるだけで
なく、上下方向でも多数段に並べる必要がある。そのた
め、柱部材に対して上下に多数のハンガー部材を設ける
必要がでてくる。
【0004】しかし、上記従来のハンガーラックは、ハ
ンガー部材の棚受け板を柱部材の前面部へ係合させる構
造であったため、各棚受け板では柱部材への係合箇所を
上下2か所として、棚板が前下がりになるのを防止して
おり、このような事情から棚受け板は上下方向にある程
度大きな形状を必要とし、その結果、柱部材に対して上
下方向に係合できる棚受け板の数(即ち、ハンガー部材
としての設置数)は、自ずと制限されることになる。す
なわち、このことがネックとなり、従来のハンガーラッ
クをそのままトンネル内等において採用することはでき
なかった。
【0005】そこで従来において、トンネル内等では、
上下方向寸法を小型化したハンガー部材を製作すると共
に、これを柱部材に対して溶接等により、上下小ピッチ
で固定する方法を採っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】柱部材に対して小型の
ハンガー部材を溶接等で固定する方法は、言うまでもな
く面倒であり、特に、その作業場所がトンネル内等であ
れば、柱部材の本数も多いことに伴って固定箇所も極め
て膨大な量となり、従って、作業環境が悪いこと等も手
伝って、この種作業は大変困難で、時間や労力のかかる
ものとなっていた。本発明は、上記事情に鑑みてなされ
たものであって、トンネル内等での長尺横部材の保持等
においても好適に採用可能となるハンガーラックを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係るハンガーラックにおいて、柱部材は、前板部と
この前板部の裏側に所定間隔をおいて設けられた後板部
とを有している。これに対し、この柱部材の前方へ突出
して設けるハンガー部材は、その根元部を上記柱部材の
前板部へ貫通させたうえで、後板部に対して係合可能に
なっている。すなわち、柱部材には、前板部に対してハ
ンガー部材の根元部を貫通させるための貫通口が設けら
れていると共に、後板部に対してハンガー部材の根元部
を係合させるための係合口が設けられている。そして、
これに対してハンガー部材は、その根元部の下面部が、
柱部材の前板部に設けられた上記貫通口の開口縁部下面
部と当接し、また根元部の上面部が、柱部材の後板部に
設けられた上記係合口の開口縁部上面部と当接すること
になる。
【0008】このように、ハンガー部材は前後方向の2
か所で前下がりとなるのを防止する構造にしているた
め、その上下方向寸法を小型化することが可能になる。
従って、柱部材において、ハンガー部材用の貫通口及び
係合口を上下方向に小ピッチで複数設ければ、1本の柱
部材あたりに多数のハンガー部材を設けることができる
ようになる。そのため、例えばトンネル内等で多数本の
長尺横部材を上下方向に多段状態で保持させる場合であ
れば、貫通口及び係合口の上下間隔を、各ハンガー部材
の上方に対して長尺横部材の係脱に必要なスペースだけ
確保させつつ設定することができるものである。
【0009】なお、柱部材に設ける貫通口や係合口は、
それぞれ、孔である場合に限らず、切欠状の開口である
場合等でもよい。ハンガー部材において、少なくともそ
の根元部を、上下方向に長い断面形状の本体壁部を有す
る構造にすることで、柱部材の貫通口及び係合口の各開
口縁部に対して、この本体壁部の上面部や下面部を当接
させることができる。このようにすると、本体壁部の上
下各面部における圧縮強度が強くなるために、ハンガー
部材としての曲げ強度や撓み強度、即ち、耐荷重強度を
極めて強いものにでき、相当に重いもの、或いは流体の
送給圧変動等に伴う上下振動が作用するもの等に対して
も好適に使用できることになる。
【0010】特に、この本体壁部を左右一対の連結構造
にしたり、これら両本体壁部の相互間に対して、それら
の内面をバックアップする補強材を内装したりすれば、
一層の強度アップに繋がる。ハンガー部材において、柱
部材の貫通口や係合口に対して当接する部分に、この当
接を前後方向の傾斜によって導く案内部を設けておけ
ば、柱部材に対するハンガー部材の取り付けが容易且つ
迅速に行える。柱部材をトンネル内壁面等に当接させた
状態で固定するには、その後板部に対して、壁面等に設
けるアンカ等に係合させるためにダルマ孔等の壁面固定
用孔を設けることになるが、この場合、柱部材の後板部
の裏面には、上記壁面固定用孔の開口まわりを囲む背部
スペーサを設けるのが好適となる。
【0011】この背部スペーサは、柱部材の係合口から
その背面側へ突出するハンガー部材の根元端が、トンネ
ル内壁面等に緩衝するのを防止する作用を奏するだけで
なく、柱部材に設けられた壁面固定用孔の開口縁部を補
強する作用をも兼備するものである。柱部材において、
前板部の貫通口及び後板部の係合口は、いずれもハンガ
ー部材をそのまま通す開口形状とすることも可能であ
る。例えば、ハンガー部材における断面方向の輪郭が長
方形であれば、貫通口や係合口も長方形開口とする。
【0012】このようにすると、柱部材に対する貫通口
及び係合口の形成が簡単にできることになるし、また、
これら貫通口や係合口としての開口が大きくなるため、
柱部材として軽量化が図れる利点もある。ところで、本
発明は、上記のような柱部材に対するハンガー部材の保
持構造とすることの他に、次のような構造を採用しても
よい。すなわち、ハンガー部材に対し、その根元部に平
面コ字状の嵌め込み部を設けて、柱部材の両側面部を外
嵌可能にしておき、この嵌め込み部と柱部材との間に、
ハンガー部材上に荷重が加われば加わる程、嵌め込み部
を柱部材へ接近させる向きのカム取付手段を設けるよう
にする。
【0013】このようなカム取付手段であると、ハンガ
ー部材上に許容範囲内で長尺横部材を載せれば載せるほ
ど、柱部材に対するハンガー部材の保持強度が強くな
り、安定することになる。また、ハンガー部材として、
その上下方向寸法を小型に抑えられるという利点も有す
るものである。ただ、このようなカム取付手段は、柱部
材に対してハンガー部材の高さを調節するということが
できないため、全てのハンガー部材において採用するに
は不向きであり、例えば柱部材の最上位置とか、中間位
置とかの、限られた範囲で採用するのが好適である。
【0014】ハンガー部材としては、根元部寄り及び突
端部寄りで上方へ突出するフック具を具備して、これら
両フック具間で樋形状をしたケーブルトレーを支持可能
にしたものを、その品種のうちの一つとして具備させて
おくことも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図7は、本発明に係るハ
ンガーラック1の第1実施形態を示している。このハン
ガーラック1は、柱部材2とハンガー部材3とを有して
いる。図2乃至図4に示すように、柱部材2は角パイプ
により形成されている。従って、この角パイプの四周面
部分のうち、柱部材2としての使用状態において正面
(ハンガー部材3の突出方向)へ向けられる部分は前板
部5とされ、またこの前板部5の裏側に所定間隔をおい
て設けられることになる部分は後板部6とされるもので
ある。
【0016】前板部5には、上下方向に所定間隔をおい
てハンガー部材3の根元部3aを貫通させるための貫通
口8が設けられている。各貫通口8の開口形状は、縦長
の長方形状となっている。また、この前板部5には、柱
部材2の長手方向適数箇所(上下両端部と、必要に応じ
てそれらの間の何箇所か)であって、且つ上記各貫通口
8の相互間となる位置に、固設作業用口9が設けられて
いる。この固設作業用口9は、覗き窓又は工具等の挿入
孔として使用されるものであって、その開口形状は、強
度的に許容される範囲で可及的に大きな縦長の長丸状と
されている。
【0017】なお、本第1実施形態において、各貫通口
8相互の上下間隔は、トンネル内等で多数本の長尺横部
材P(図1参照)を上下方向に多段状態で保持させる場
合を想定して、個々のハンガー部材3の上方に対して、
長尺横部材Pの係脱に必要となる可及的に小さなスペー
スだけ確保できるように、細かなピッチに設定してあ
る。後板部6には、前板部5の各貫通口8に1対1対応
となり、且つ各貫通口8よりも若干低くなる位置関係
で、ハンガー部材3の根元部3aを係合させるための係
合口12が設けられている。各係合口12は、縦長の溝
状に開口する左右一対の小口12a,12bを有したも
のとなっている。
【0018】また、この後板部6には、前板部5の各固
設作業用口9に1対1対応となり、且つ各固設作業用口
9よりも若干低くなる位置関係で、壁面固定用孔13が
設けられている。この壁面固定用孔13の開口形状は、
図4に示すようにトンネル内壁面W等に設けられるアン
カ14に対し、その頭部14aを挿通可能にする径大下
部孔13aと、アンカ14の軸部14bは挿通するが頭
部14aは挿通不能にする径小上部孔13bとを有する
ダルマ孔とされている。そして更に、この後板部6の裏
面には、上記壁面固定用孔13に対応して、この開口ま
わりを囲むような状態で背部スペーサ16が設けられて
いる。
【0019】この背部スペーサ16は、柱部材2をトン
ネル内壁面W等に沿わせて立設させる場合に、柱部材2
の背側へ隙間を保持させるためのもので、この隙間によ
って、上記後板部6の係合口12からその背面側へ突出
するハンガー部材3の根元端を収容し、これがトンネル
内壁面W等に緩衝するのを防止するものである。この背
部スペーサ16は、上記のように壁面固定用孔13の開
口まわりを囲むようになっている(即ち、背部スペーサ
16にも、壁面固定用孔13と同じ開口形状を有する孔
16aが設けられている)ので、この壁面固定用孔13
の開口縁部を補強する作用をも兼備しているものであ
る。
【0020】一方、図5及び図6に示すように、ハンガ
ー部材3は、断面n字状を有する条材によって形成され
ている。従って、この条材のうち、ハンガー部材3とし
ての使用状態において上方へ向けられる部分は物品支持
部分18とされ、またこの物品支持部分18の左右両側
に折曲状に設けられることになる部分は、断面形状を上
下方向に長くした本体壁部19とされるものである。こ
のハンガー部材3の根元部3aにおいて、根元端の上面
側には、左右の本体壁部19間を通り抜ける配置で、上
向きの切欠状をした上面当接部分21が設けられてお
り、この上面当接部分21から柱部材2の太さ分だけ前
方となる部分の下面側には、左右の本体壁部19間を通
り抜ける配置で、下向きの切欠状をした下面当接部分2
2が設けられている。
【0021】上面当接部分21は、図7に示すように、
ハンガー部材3を柱部材2へ取り付ける際に、柱部材2
の係合口12に対してその開口縁部の上面部と当接させ
る部分である。この上面当接部分21には、ハンガー部
材3の後方側へ向けて上り方向に傾斜する案内部21a
が設けられている。下面当接部分22は、ハンガー部材
3を柱部材2へ取り付ける際に、柱部材2の貫通口8に
対してその開口縁部の下面部と当接させる部分である。
この下面当接部分22には、ハンガー部材3の後方側へ
向けて下り方向に傾斜する案内部22aが設けられてい
る。
【0022】ハンガー部材3の先端部には、物品支持部
分18から前方斜め上方へ突出するズレ落ち防止片23
が設けられている。なお、前記した柱部材2において、
前板部5に設けられる貫通口8は、ハンガー部材3の根
元部3aを貫通させた状態で、ハンガー部材3を上下方
向へ幾らか移動可能な大きさに形成されているが、左右
方向へのガタツキは生じないようにするために、下面部
の左右両隅部に対して、ハンガー部材3の下面当接部分
22と左右方向で係合可能にするための段落ち部8a
(図2参照)が設けられている。
【0023】また、ハンガー部材3の根元端には、柱部
材2の後板部6に設けられる係合口12に対する挿入を
容易にするため、下端隅部にアール面取り3bが施され
ている。このような構成のハンガーラック1では、トン
ネル内壁面W等に予め設けられたアンカ14に対して、
柱部材2の後板部6に設けられた壁面固定用孔13を、
背部スペーサ16を介して係合させ、立設させる。そし
て、前板部5の各貫通口8からハンガー部材3の根元部
3aを挿入し、上面当接部分21を後板部6の係合口1
2における上面部へ当接させ、また下面当接部分22を
前板部5の貫通口8における下面部へ当接させ、それぞ
れ係合状態とさせる。
【0024】このようにして、柱部材2の立設と、この
柱部材2に対するハンガー部材3の取り付けとを繰り返
した後、各ハンガー部材3に対して長尺横部材P(例え
ば、電源送給や信号伝達用のケーブル又は流体送給用の
パイプ等)を支持させてゆけばよい。なお、ハンガー部
材3としての強度を高めるために、図8に示すように、
ハンガー部材3の内側へ断面形状がU字状をした補強材
26を内装し、溶接等しておくことにより、左右の本体
壁部19の内面をバックアップさせるようにするとよ
い。
【0025】この補強材26の内装位置は、ハンガー部
材3に必要とされる強度に応じて、根元部3aの範囲だ
けとするか、又はこれより突出方向へも必要長さだけ延
ばすようにするかを適宜選べばよい。また、この補強材
26の断面形状は何ら限定されるものではなく、要は、
ハンガー部材3の両本体壁部19に対してそれらの内面
に当接すればよいので、角パイプや丸パイプ等のパイプ
材をはじめ、中実材や断面n字状、H字状等の各種条材
等を適用できるものである。
【0026】また、図示は省略するが、ハンガー部材3
の断面形状についても、角パイプ状やH字状等としても
よい。また本体壁部19を1枚だけ備えた構造(即ち、
断面形状がI字状やT字状のもの等)にすることも可能
である。ハンガー部材3の長さは、支持する物品の形状
や数等に応じて、適宜変更可能であることは言うまでも
ない。また、ハンガー部材3は、支持する物品の形状等
に応じて、棚板やトレー等を具備した構成とすることも
できる。一方、柱部材2において、貫通口8や係合口1
2を設ける相互間隔や個数等は、支持する物品の大きさ
や数等に応じて適宜変更可能であることは言うまでもな
い。勿論、この支持物品としても、長尺横部材Pに限定
されるものではない。
【0027】従って、このハンガーラック1は、一般的
な棚として使用することも可能であり、この場合には、
ハンガー部材3として棚板を有した構成とすればよく、
また柱部材2に対するハンガー部材3の取付ピッチを粗
くすればよい。柱部材2に対し、ハンガー部材3を水平
に突出させることの他、斜め上方又は斜め下方へ傾けて
突出させるようにしてもよい。柱部材2の下端部は、地
面等の基礎に達するものとしてもよい。この場合、柱部
材2の立設固定は、下端部の埋設やアンカ止め等による
ものでもよい。
【0028】柱部材2には、図9や図10に示すよう
に、断面形状がH字状をした条材を用いることができ
る。この場合、前板部5及び後板部6の幅方向中央部に
は条材のウエブ部分27が存在することになるので、前
板部5に設ける貫通口8についても、図3に示した後板
部6の係合口12と同様に、縦長の溝状に開口する左右
一対の小口8b,8cを有したものとすればよい。な
お、図10に示したように、柱部材2において、前板部
5の貫通口8や後板部6の係合口12は、側方解放の切
欠状に形成することも可能である。
【0029】このような柱部材2に対応させるハンガー
部材3としては、その根元部3aから上記貫通口8を通
り抜ける範囲で物品支持部分18を切り欠いた構造にす
ればよい。図11乃至図17は、本発明に係るハンガー
ラック1の第2実施形態を示している。この第2実施形
態のハンガーラック1では、図12及び図13に示すよ
うに、柱部材2の後板部6に設けられる係合口12につ
いても、その開口形状が前板部5に設けられる貫通口8
と同じように、長方形状をした1個の孔として形成され
ている。従って、ハンガー部材3をそのまま通すことが
できるものとなっている。
【0030】これに対し、図13及び図15に示すよう
に、ハンガー部材3の根元部3aでは、上面当接部分2
1が物品支持部分18と同一平面上に形成されており
(即ち、切欠状にはなっていない)、案内部21aは、
根元端から上り方向へ傾斜して突出された舌片30によ
って形成されたものとしてある。更に図14に示すよう
に、ハンガー部材3の根元部3aと柱部材2とを横方向
に串刺しにする抜け止めピン31を設けることで、ハン
ガー部材3を柱部材2へ固定するものとした。この抜け
止めピン31は、割りピン32によって抜け止めしてあ
る。
【0031】このようなハンガー部材3では、図8で説
明した補強材26を内装させる構造にするのが、特に好
適となる。一方、この第2実施形態では、図11に示す
ように、柱部材2の最上位置に設けるハンガー部材3と
して、図16及び図17に示すものを用いている。この
ハンガー部材3は、角パイプ等によって形成されてお
り、その根元部3a寄り及び突端部3c寄りには、上方
へ突出するフック具37が設けられている。そして、こ
れら両フック具37の相互間で、樋形状をしたケーブル
トレー38を支持可能になっている。
【0032】このようなケーブルトレー38を用いる
と、光ファイバー等の撓みを嫌う長尺横部材の支持にと
って好適となる。なお、フック具37は、ハンガー部材
3に設けられた長孔39を介してボルト40及びナット
41によって止め付けられるものとしているため、この
長孔39内での位置調節が可能である。また、長孔39
自体を複数設けているため、これらの選択により、ケー
ブルトレー38として幅方向寸法の異なる複数種のもの
を取付可能になっている。
【0033】このハンガー部材3の根元部3aには、柱
部材2の両側面部を外嵌する平面コ字状の嵌め込み部4
5が溶接等により設けられている。そして、この嵌め込
み部45と柱部材2との間がカム取付手段46によって
固定されている。このカム取付手段46は、ハンガー部
材3の嵌め込み部45に対して、上側ほどハンガー部材
3の突出方向(図16の左方)へ傾くように形成された
長孔形状をしたカム孔48と、柱部材2から側方へ突出
して上記カム孔48へ挿通される支持軸49とを有して
いる。
【0034】カム孔48は、嵌め込み部45の両側に対
して設けてあり、且つそれらが互いに同位置となるよう
に配置させてある。そして、支持軸49にはボルトを用
いて、これを嵌め込み部材45及び柱部材2に対して横
方向へ貫通させ、ナット50にて抜け止めさせるものと
した。このようなことから、このカム取付手段46で
は、ハンガー部材3上に、上記した光ファイバー等の長
尺横部材による荷重が加われば加わる程、嵌め込み部4
5を下方へ沈ませながら柱部材2へ接近させるようにな
る。従って、柱部材2に対するハンガー部材3の保持強
度が益々強固なものとなり、安定する。
【0035】ところで、本発明は、上記各実施形態に限
定されるものではなく、その他細部構造、部材形状、材
質等に関して、適宜変更が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るハンガーラックでは、ハンガー部材の根元部を、柱
部材に対し、その前板部では貫通させておきながら後板
部において係合させるものである。すなわち、ハンガー
部材は、その根元部の下面部と上面部との前後方向の2
か所を柱部材に当接させて前下がりとなるのを防止する
構造である。従って、ハンガー部材の上下方向寸法を小
型化できると共に、柱部材に対しては上下方向に小ピッ
チで取り付けることができ、その結果、例えばトンネル
内等で多数本の長尺横部材を上下方向に多段状態で保持
させる場合にも好適に対応できる。
【0037】ハンガー部材において、柱部材の貫通口及
び係合口に対する当接部に案内部を設けることによっ
て、柱部材に対する取り付けが容易且つ迅速に行える。
ハンガー部材において、少なくともその根元部を、上下
方向に長い断面形状の本体壁部を有する構造にすると、
ハンガー部材として耐荷重強度を高めることができる。
特に、この本体壁部を左右一対の連結構造にしたり、補
強材を内装したりすれば、一層の強度アップができる。
【0038】部材の後板部裏面に対し、壁面固定用孔
に対応させて背部スペーサを設けておくと、ハンガー部
材の根元端とトンネル内壁面等との緩衝防止のみなら
ず、上記壁面固定用孔に対する補強が可能になる。柱部
材に設ける貫通口や係合口を、ハンガー部材をそのまま
通す開口形状にすると、それらの開口形成作業が簡単と
なり、また柱部材としての軽量化も可能となる。柱部材
に対するハンガー部材の保持構造として、ハンガー部材
の根元部に平面コ字状の嵌め込み部を設けて柱部材の両
側面部を外嵌させ、この嵌め込み部と柱部材との間にカ
ム取付手段を設けて、ハンガー部材上の荷重付加に比例
して嵌め込み部が柱部材へ接近する構造にすると、柱部
材に対するハンガー部材の保持強度を強くでき、一層の
安定化が得られる。
【0039】ハンガー部材の根元寄り及び突端寄りにフ
ック具を設けて、これらで樋形状をしたケーブルトレー
を支持可能にすると、光ファイバー等の支持に好適とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンガーラックの第1実施形態を
示す中間省略側面図である。
【図2】第1実施形態で用いられる柱部材の要部正面図
である。
【図3】図2に対応する背面図である。
【図4】図2に対応する側断面図である。
【図5】第1実施形態で用いられるハンガー部材の中間
省略側面図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】第1実施形態における柱部材とハンガー部材と
の組み付け構造を示した要部側断面図である。
【図8】ハンガー部材に対して補強材を内装させた例を
示した断面図(図6に対応)である。
【図9】柱部材及びハンガー部材の別実施形態における
主要部の斜視図である。
【図10】柱部材における更に別実施形態の主要部の斜
視図である。
【図11】本発明に係るハンガーラックの第2実施形態
を示す中間省略側面図である。
【図12】第2実施形態で用いられる柱部材の要部背面
図である。
【図13】第2実施形態における柱部材とハンガー部材
との組み付け構造を示した要部側断面図である。
【図14】図13のB−B線断面図である。
【図15】第2実施形態で用いられるハンガー部材の中
間省略側面図である。
【図16】第2実施形態で用いられる他の(最上位置
の)ハンガー部材の側面図である。
【図17】図16に対応する平面図である。
【符号の説明】
1 ハンガーラック 2 柱部材 3 ハンガー部材 3a 根元部 3c 突端部 5 前板部 6 後板部 8 貫通口 12 係合口 13 壁面固定用孔 16 背部スペーサ 19 本体壁部 21 上面当接部分 21a 案内部 22 下面当接部分 22a 案内部 26 補強材 37 フック具 38 ケーブルトレー 45 嵌め込み部 46 カム取付手段 P 長尺横部材

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱部材(2)と、該柱部材(2)の前方
    へ突出して設けられるハンガー部材(3)とを有し、上
    記柱部材(2)は前板部(5)と該前板部(5)の裏側
    に所定間隔をおいて設けられた後板部(6)とを有して
    おり、上記ハンガー部材(3)はその根元部(3a)を
    上記柱部材(2)の前板部(5)へ貫通させて後板部
    (6)に係合可能になっており、 前記柱部材(2)において、前板部(5)にハンガー部
    材(3)貫通用の貫通口(8)が設けられ、後板部
    (6)に設けられるハンガー部材(3)係合用の係合口
    (12)が設けられており、 前記ハンガー部材(3)において、柱部材(2)の貫通
    口(8)又は係合口(12)に対する少なくとも一方の
    当接部分(22)(21)に、この当接を前後方向の傾
    斜によって導く案内部(22a)(21a)が設けられ
    ていること を特徴とするハンガーラック。
  2. 【請求項2】 前記ハンガー部材(3)は、少なくとも
    その根元部(3a)が上下方向に長い断面形状の本体壁
    部(19)を有して形成されており、柱部材(2)の貫
    通口(8)及び係合口(12)の各開口縁部に対して上
    記本体壁部(19)の上下面部が当接可能になっている
    ことを特徴とする請求項1記載のハンガーラック。
  3. 【請求項3】 前記ハンガー部材(3)において、柱部
    材(2)の貫通口(8)及び係合口(12)に対して当
    接可能になる本体壁部(19)は左右一対の連結構造を
    有しており、両本体壁部(19)の相互間には、これら
    両本体壁部(19)の内面をバックアップする補強材
    (26)が内装されていることを特徴とする請求項2に
    記載のハンガーラック。
  4. 【請求項4】 前記柱部材(2)において、貫通口
    (8)と係合口(12)とがそれぞれ上下方向に複数設
    けられており、これら貫通口(8)及び係合口(12)
    の上下間隔が、各ハンガー部材(3)の上方に対して長
    尺横部材(P)の係脱に必要なスペースだけを確保する
    ものとされていることを特徴とする請求項 1〜3のいず
    れかに記載のハンガーラック。
  5. 【請求項5】 前記柱部材(2)において、前板部
    (5)の貫通口(8)及び後板部(6)の係合口(1
    2)は、いずれもハンガー部材(3)をそのまま通す開
    口形状とされていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載のハンガーラック。
  6. 【請求項6】 前記柱部材(2)には、後板部(6)に
    対して壁面固定用孔(13)が設けられており、この後
    板部(6)の裏面には、上記壁面固定用孔(13)の開
    口まわりを囲む背部スペーサ(16)が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のハン
    ガーラック。
  7. 【請求項7】 柱部材(2)と、該柱部材(2)の前方
    へ突出して設けられるハンガー部材(3)とを有し、上
    記ハンガー部材(3)には、その根元部(3a)で上記
    柱部材(2)の両側面部を外嵌する平面コ字状の嵌め込
    み部(45)が設けられ、該嵌め込み部(45)と柱部
    材(2)との間に、ハンガー部材(3)上に荷重が加わ
    れば加わる程、嵌め込み部(45)を柱部材(2)へ接
    近させる向きのカム取付手段(46)が設けられている
    ことを特徴とするハンガーラック。
  8. 【請求項8】 前記ハンガー部材(3)は、根元部(3
    a)寄り及び突端部(3c)寄りで上方へ突出するフッ
    ク具(37)を具備して、これら両フック具(37)間
    で樋形状をしたケーブルトレー(38)を支持可能にな
    っていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいず
    れかに記載のハンガーラック。
JP29236498A 1998-03-12 1998-10-14 ハンガーラック Expired - Fee Related JP3357297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29236498A JP3357297B2 (ja) 1998-03-12 1998-10-14 ハンガーラック

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-61539 1998-03-12
JP6153998 1998-03-12
JP29236498A JP3357297B2 (ja) 1998-03-12 1998-10-14 ハンガーラック

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002220173A Division JP3579406B2 (ja) 1998-03-12 2002-07-29 ハンガーラック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11322028A JPH11322028A (ja) 1999-11-24
JP3357297B2 true JP3357297B2 (ja) 2002-12-16

Family

ID=26402579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29236498A Expired - Fee Related JP3357297B2 (ja) 1998-03-12 1998-10-14 ハンガーラック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3357297B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170027670A (ko) * 2015-09-02 2017-03-10 가부시키가이샤 다이후쿠 보관 선반

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4655817B2 (ja) * 2005-08-17 2011-03-23 株式会社豊田自動織機 物品用支持棚
JP5363028B2 (ja) * 2008-05-19 2013-12-11 株式会社システマック 貯蔵設備
CN104260979B (zh) * 2014-07-07 2016-08-24 浙江中智机器人有限公司 适用于工业机器人的多层半自动物料筐

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170027670A (ko) * 2015-09-02 2017-03-10 가부시키가이샤 다이후쿠 보관 선반
KR102414045B1 (ko) 2015-09-02 2022-06-27 가부시키가이샤 다이후쿠 보관 선반

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11322028A (ja) 1999-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6383891B1 (ja) 壁形成パネル、壁構造、及び建築物
JP3357297B2 (ja) ハンガーラック
JPH02127305A (ja) ブーム式棚
JP5147153B2 (ja) 組立棚
JP3579406B2 (ja) ハンガーラック
JP4849916B2 (ja) 棚板とハンガーパイプの支持構造
JP2535494B2 (ja) ラック組立用支柱及び水平材
JP2010220702A (ja) 棚装置
JP3000440B2 (ja) 陳列棚
JP2739551B2 (ja) 流動棚
JP6434187B1 (ja) 壁形成パネル、壁構造、及び建築物
JPH0428418Y2 (ja)
JP2841880B2 (ja) 枠組棚の連結構造
JP4860191B2 (ja) 商品陳列什器
JP2988813B2 (ja) 木質構造物の柱−梁接合構造
JP2001207693A (ja) フェンス
JPH0130102Y2 (ja)
JP3838118B2 (ja) 収納ラックの棚受け板の取り付け構造
JPH11290140A (ja) 枠構成用杆材
JP3570217B2 (ja) 杆材の連結構造
JP2000325155A (ja) 棚ユニット
JP4166740B2 (ja) バルコニーの根太掛け取付け構造
JPS6329043Y2 (ja)
JP3152451B2 (ja) ブラケットの支柱への取付構造
JP2000237004A (ja) 陳列台におけるベース脚の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081004

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091004

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091004

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101004

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees