JP3579406B2 - ハンガーラック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柱部材に対してその前方へハンガー部材を片持ち状に設ける構成のハンガーラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、柱部材に対してその前方へハンガー部材を片持ち状に設ける構成のハンガーラックでは、柱部材として角パイプを用い、またハンガー部材としては、側面視形状が横長の直角三角形状をした棚受け板と、この棚受け板を柱部材と共に横に複数並べた状態でそれらの上縁部相互間へ架設させる棚板とを有して成るものを用いるのが普通である。
この種、ハンガーラックを組み立てるには、柱部材の下端部を基礎面へ埋め込んだり又は柱部材の背面部を躯体壁面等へアンカ固定したりして立設状態にし、これを横方向に所定間隔で立て並べてゆき、その後、各柱部材の前面部に対して、その所望高さ位置へ棚受け板を上下複数段に係合させてゆき、最後に、各棚受け板上へ棚板を載せるという手順をとる。
【0003】
ところで、トンネル内(発電所やダムその他の建築物内や坑道内等を含む)等において、その内壁面の通路方向に沿って電源送給や信号伝達用のケーブル又は流体送給用のパイプ等の長尺横部材を設けるに際し、上記のようにハンガー部材を片持ち支持する構成のハンガーラックを採用することが考えられる。
この場合、長尺横部材の本数は相当に多数本になるのが普通であり、トンネル内スペースに邪魔とならないようにするためには、これら長尺横部材を水平方向で並べるだけでなく、上下方向でも多数段に並べる必要がある。そのため、柱部材に対して上下に多数のハンガー部材を設ける必要がでてくる。
【0004】
しかし、上記従来のハンガーラックは、ハンガー部材の棚受け板を柱部材の前面部へ係合させる構造であったため、各棚受け板では柱部材への係合箇所を上下2か所として、棚板が前下がりになるのを防止しており、このような事情から棚受け板は上下方向にある程度大きな形状を必要とし、その結果、柱部材に対して上下方向に係合できる棚受け板の数(即ち、ハンガー部材としての設置数)は、自ずと制限されることになる。
すなわち、このことがネックとなり、従来のハンガーラックをそのままトンネル内等において採用することはできなかった。そこで従来において、トンネル内等では、上下方向寸法を小型化したハンガー部材を製作すると共に、これを柱部材に対して溶接等により、上下小ピッチで固定する方法を採っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
柱部材に対して小型のハンガー部材を溶接等で固定する方法は、言うまでもなく面倒であり、特に、その作業場所がトンネル内等であれば、柱部材の本数も多いことに伴って固定箇所も極めて膨大な量となり、従って、作業環境が悪いこと等も手伝って、この種作業は大変困難で、時間や労力のかかるものとなっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、トンネル内等での長尺横部材の保持等においても好適に採用可能となるハンガーラックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明に係るハンガーラックにおいて、柱部材は、前板部とこの前板部の裏側に所定間隔をおいて設けられた後板部とを有している。これに対し、この柱部材の前方へ突出して設けるハンガー部材は、その根元部を上記柱部材の前板部へ貫通させたうえで、後板部に対して係合可能になっている。
すなわち、柱部材には、前板部に対してハンガー部材の根元部を貫通させるための貫通口が設けられていると共に、後板部に対してハンガー部材の根元部を係合させるための係合口が設けられている。
【0007】
そして、これに対してハンガー部材は、その根元部の下面部が、柱部材の前板部に設けられた上記貫通口の開口縁部下面部と当接し、また根元部の上面部が、柱部材の後板部に設けられた上記係合口の開口縁部上面部と当接することになる。
このように、ハンガー部材は前後方向の2か所で前下がりとなるのを防止する構造にしているため、その上下方向寸法を小型化することが可能になる。
従って、柱部材において、ハンガー部材用の貫通口及び係合口を上下方向に小ピッチで複数設ければ、1本の柱部材あたりに多数のハンガー部材を設けることができるようになる。
【0008】
そのため、例えばトンネル内等で多数本の長尺横部材を上下方向に多段状態で保持させる場合であれば、貫通口及び係合口の上下間隔を、各ハンガー部材の上方に対して長尺横部材の係脱に必要なスペースだけ確保させつつ設定することができるものである。
なお、柱部材に設ける貫通口や係合口は、それぞれ、孔である場合に限らず、切欠状の開口である場合等でもよい。
ハンガー部材において、少なくともその根元部を、上下方向に長い断面形状の本体壁部を有する構造にすることで、柱部材の貫通口及び係合口の各開口縁部に対して、この本体壁部の上面部や下面部を当接させることができる。
【0009】
より詳しくは、ハンガー部材は、使用状態において上方へ向けられる物品支持部分と、この物品支持部分の左右両側に折曲状に設けられた上下方向に長い本体壁部とを備え、この本体壁部の下面に下面当接部分を備え、上面に上面当接部分を備えたものとすることができる。
このようにすると、本体壁部の上下各面部における圧縮強度が強くなるために、ハンガー部材としての曲げ強度や撓み強度、即ち、耐荷重強度を極めて強いものにでき、相当に重いもの、或いは流体の送給圧変動等に伴う上下振動が作用するもの等に対しても好適に使用できることになる。
【0010】
特に、この本体壁部を左右一対の連結構造にしたり、これら両本体壁部の相互間に対して、それらの内面をバックアップする補強材を内装したりすれば、一層の強度アップに繋がる。
また、前記下面当接部分は下向きの切欠状に形成され、上面当接部分は上向きの切欠状に形成されていることが推奨される
ハンガー部材において、柱部材の貫通口や係合口に対して当接する部分に、この当接を前後方向の傾斜によって導く案内部を設けておけば、柱部材に対するハンガー部材の取り付けが容易且つ迅速に行える。
【0011】
柱部材をトンネル内壁面等に当接させた状態で固定するには、その後板部に対して、壁面等に設けるアンカ等に係合させるためにダルマ孔等の壁面固定用孔を設けることになるが、この場合、柱部材の後板部の裏面には、上記壁面固定用孔の開口まわりを囲む背部スペーサを設けるのが好適となる。
この背部スペーサは、柱部材の係合口からその背面側へ突出するハンガー部材の根元端が、トンネル内壁面等に緩衝するのを防止する作用を奏するだけでなく、柱部材に設けられた壁面固定用孔の開口縁部を補強する作用をも兼備するものである。
【0012】
柱部材において、前板部の貫通口及び後板部の係合口は、いずれもハンガー部材をそのまま通す開口形状とすることも可能である。例えば、ハンガー部材における断面方向の輪郭が長方形であれば、貫通口や係合口も長方形開口とする。このようにすると、柱部材に対する貫通口及び係合口の形成が簡単にできることになるし、また、これら貫通口や係合口としての開口が大きくなるため、柱部材として軽量化が図れる利点もある。
ハンガー部材としては、根元部寄り及び突端部寄りで上方へ突出するフック具を具備して、これら両フック具間で樋形状をしたケーブルトレーを支持可能にしたものを、その品種のうちの一つとして具備させておくことも可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図7は、本発明に係るハンガーラック1の第1実施形態を示している。このハンガーラック1は、柱部材2とハンガー部材3とを有している。
図2乃至図4に示すように、柱部材2は角パイプにより形成されている。従って、この角パイプの四周面部分のうち、柱部材2としての使用状態において正面(ハンガー部材3の突出方向)へ向けられる部分は前板部5とされ、またこの前板部5の裏側に所定間隔をおいて設けられることになる部分は後板部6とされるものである。
【0014】
前板部5には、上下方向に所定間隔をおいてハンガー部材3の根元部3aを貫通させるための貫通口8が設けられている。
各貫通口8の開口形状は、縦長の長方形状となっている。また、この前板部5には、柱部材2の長手方向適数箇所(上下両端部と、必要に応じてそれらの間の何箇所か)であって、且つ上記各貫通口8の相互間となる位置に、固設作業用口9が設けられている。この固設作業用口9は、覗き窓又は工具等の挿入孔として使用されるものであって、その開口形状は、強度的に許容される範囲で可及的に大きな縦長の長丸状とされている。
【0015】
なお、本第1実施形態において、各貫通口8相互の上下間隔は、トンネル内等で多数本の長尺横部材P(図1参照)を上下方向に多段状態で保持させる場合を想定して、個々のハンガー部材3の上方に対して、長尺横部材Pの係脱に必要となる可及的に小さなスペースだけ確保できるように、細かなピッチに設定してある。
後板部6には、前板部5の各貫通口8に1対1対応となり、且つ各貫通口8よりも若干低くなる位置関係で、ハンガー部材3の根元部3aを係合させるための係合口12が設けられている。各係合口12は、縦長の溝状に開口する左右一対の小口12a,12bを有したものとなっている。
【0016】
また、この後板部6には、前板部5の各固設作業用口9に1対1対応となり、且つ各固設作業用口9よりも若干低くなる位置関係で、壁面固定用孔13が設けられている。
この壁面固定用孔13の開口形状は、図4に示すようにトンネル内壁面W等に設けられるアンカ14に対し、その頭部14aを挿通可能にする径大下部孔13aと、アンカ14の軸部14bは挿通するが頭部14aは挿通不能にする径小上部孔13bとを有するダルマ孔とされている。
【0017】
そして更に、この後板部6の裏面には、上記壁面固定用孔13に対応して、この開口まわりを囲むような状態で背部スペーサ16が設けられている。この背部スペーサ16は、柱部材2をトンネル内壁面W等に沿わせて立設させる場合に、柱部材2の背側へ隙間を保持させるためのもので、この隙間によって、上記後板部6の係合口12からその背面側へ突出するハンガー部材3の根元端を収容し、これがトンネル内壁面W等に緩衝するのを防止するものである。
この背部スペーサ16は、上記のように壁面固定用孔13の開口まわりを囲むようになっている(即ち、背部スペーサ16にも、壁面固定用孔13と同じ開口形状を有する孔16aが設けられている)ので、この壁面固定用孔13の開口縁部を補強する作用をも兼備しているものである。
【0018】
一方、図5及び図6に示すように、ハンガー部材3は、断面n字状を有する条材によって形成されている。従って、この条材のうち、ハンガー部材3としての使用状態において上方へ向けられる部分は物品支持部分18とされ、またこの物品支持部分18の左右両側に折曲状に設けられることになる部分は、断面形状を上下方向に長くした本体壁部19とされるものである。
このハンガー部材3の根元部3aにおいて、根元端の上面側には、左右の本体壁部19間を通り抜ける配置で、上向きの切欠状をした上面当接部分21が設けられており、この上面当接部分21から柱部材2の太さ分だけ前方となる部分の下面側には、左右の本体壁部19間を通り抜ける配置で、下向きの切欠状をした下面当接部分22が設けられている。
【0019】
上面当接部分21は、図7に示すように、ハンガー部材3を柱部材2へ取り付ける際に、柱部材2の係合口12に対してその開口縁部の上面部と当接させる部分である。この上面当接部分21には、ハンガー部材3の後方側へ向けて上り方向に傾斜する案内部21aが設けられている。
下面当接部分22は、ハンガー部材3を柱部材2へ取り付ける際に、柱部材2の貫通口8に対してその開口縁部の下面部と当接させる部分である。この下面当接部分22には、ハンガー部材3の後方側へ向けて下り方向に傾斜する案内部22aが設けられている。
【0020】
ハンガー部材3の先端部には、物品支持部分18から前方斜め上方へ突出するズレ落ち防止片23が設けられている。
なお、前記した柱部材2において、前板部5に設けられる貫通口8は、ハンガー部材3の根元部3aを貫通させた状態で、ハンガー部材3を上下方向へ幾らか移動可能な大きさに形成されているが、左右方向へのガタツキは生じないようにするために、下面部の左右両隅部に対して、ハンガー部材3の下面当接部分22と左右方向で係合可能にするための段落ち部8a(図2参照)が設けられている。
【0021】
また、ハンガー部材3の根元端には、柱部材2の後板部6に設けられる係合口12に対する挿入を容易にするため、下端隅部にアール面取り3bが施されている。
このような構成のハンガーラック1では、トンネル内壁面W等に予め設けられたアンカ14に対して、柱部材2の後板部6に設けられた壁面固定用孔13を、背部スペーサ16を介して係合させ、立設させる。
そして、前板部5の各貫通口8からハンガー部材3の根元部3aを挿入し、上面当接部分21を後板部6の係合口12における上面部へ当接させ、また下面当接部分22を前板部5の貫通口8における下面部へ当接させ、それぞれ係合状態とさせる。
【0022】
このようにして、柱部材2の立設と、この柱部材2に対するハンガー部材3の取り付けとを繰り返した後、各ハンガー部材3に対して長尺横部材P(例えば、電源送給や信号伝達用のケーブル又は流体送給用のパイプ等)を支持させてゆけばよい。
なお、ハンガー部材3としての強度を高めるために、図8に示すように、ハンガー部材3の内側へ断面形状がU字状をした補強材26を内装し、溶接等しておくことにより、左右の本体壁部19の内面をバックアップさせるようにするとよい。
【0023】
この補強材26の内装位置は、ハンガー部材3に必要とされる強度に応じて、根元部3aの範囲だけとするか、又はこれより突出方向へも必要長さだけ延ばすようにするかを適宜選べばよい。
また、この補強材26の断面形状は何ら限定されるものではなく、要は、ハンガー部材3の両本体壁部19に対してそれらの内面に当接すればよいので、角パイプや丸パイプ等のパイプ材をはじめ、中実材や断面n字状、H字状等の各種条材等を適用できるものである。
【0024】
また、図示は省略するが、ハンガー部材3の断面形状についても、角パイプ状やH字状等としてもよい。また本体壁部19を1枚だけ備えた構造(即ち、断面形状がI字状やT字状のもの等)にすることも可能である。
ハンガー部材3の長さは、支持する物品の形状や数等に応じて、適宜変更可能であることは言うまでもない。また、ハンガー部材3は、支持する物品の形状等に応じて、棚板やトレー等を具備した構成とすることもできる。
一方、柱部材2において、貫通口8や係合口12を設ける相互間隔や個数等は、支持する物品の大きさや数等に応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。勿論、この支持物品としても、長尺横部材Pに限定されるものではない。
【0025】
従って、このハンガーラック1は、一般的な棚として使用することも可能であり、この場合には、ハンガー部材3として棚板を有した構成とすればよく、また柱部材2に対するハンガー部材3の取付ピッチを粗くすればよい。
柱部材2に対し、ハンガー部材3を水平に突出させることの他、斜め上方又は斜め下方へ傾けて突出させるようにしてもよい。
柱部材2の下端部は、地面等の基礎に達するものとしてもよい。この場合、柱部材2の立設固定は、下端部の埋設やアンカ止め等によるものでもよい。
【0026】
柱部材2には、図9や図10に示すように、断面形状がH字状をした条材を用いることができる。この場合、前板部5及び後板部6の幅方向中央部には条材のウエブ部分27が存在することになるので、前板部5に設ける貫通口8についても、図3に示した後板部6の係合口12と同様に、縦長の溝状に開口する左右一対の小口8b,8cを有したものとすればよい。
なお、図10に示したように、柱部材2において、前板部5の貫通口8や後板部6の係合口12は、側方解放の切欠状に形成することも可能である。このような柱部材2に対応させるハンガー部材3としては、その根元部3aから上記貫通口8を通り抜ける範囲で物品支持部分18を切り欠いた構造にすればよい。
【0027】
図11乃至図17は、本発明に係るハンガーラック1の第2実施形態を示している。この第2実施形態のハンガーラック1では、図12及び図13に示すように、柱部材2の後板部6に設けられる係合口12についても、その開口形状が前板部5に設けられる貫通口8と同じように、長方形状をした1個の孔として形成されている。従って、ハンガー部材3をそのまま通すことができるものとなっている。
これに対し、図13及び図15に示すように、ハンガー部材3の根元部3aでは、上面当接部分21が物品支持部分18と同一平面上に形成されており(即ち、切欠状にはなっていない)、案内部21aは、根元端から上り方向へ傾斜して突出された舌片30によって形成されたものとしてある。
【0028】
更に図14に示すように、ハンガー部材3の根元部3aと柱部材2とを横方向に串刺しにする抜け止めピン31を設けることで、ハンガー部材3を柱部材2へ固定するものとした。この抜け止めピン31は、割りピン32によって抜け止めしてある。
このようなハンガー部材3では、図8で説明した補強材26を内装させる構造にするのが、特に好適となる。
一方、この第2実施形態では、図11に示すように、柱部材2の最上位置に設けるハンガー部材3として、図16及び図17に示すものを用いている。このハンガー部材3は、角パイプ等によって形成されており、その根元部3a寄り及び突端部3c寄りには、上方へ突出するフック具37が設けられている。そして、これら両フック具37の相互間で、樋形状をしたケーブルトレー38を支持可能になっている。
【0029】
このようなケーブルトレー38を用いると、光ファイバー等の撓みを嫌う長尺横部材の支持にとって好適となる。
なお、フック具37は、ハンガー部材3に設けられた長孔39を介してボルト40及びナット41によって止め付けられるものとしているため、この長孔39内での位置調節が可能である。また、長孔39自体を複数設けているため、これらの選択により、ケーブルトレー38として幅方向寸法の異なる複数種のものを取付可能になっている。
【0030】
このハンガー部材3の根元部3aには、柱部材2の両側面部を外嵌する平面コ字状の嵌め込み部45が溶接等により設けられている。そして、この嵌め込み部45と柱部材2との間がカム取付手段46によって固定されている。
このカム取付手段46は、ハンガー部材3の嵌め込み部45に対して、上側ほどハンガー部材3の突出方向(図16の左方)へ傾くように形成された長孔形状をしたカム孔48と、柱部材2から側方へ突出して上記カム孔48へ挿通される支持軸49とを有している。
【0031】
カム孔48は、嵌め込み部45の両側に対して設けてあり、且つそれらが互いに同位置となるように配置させてある。そして、支持軸49にはボルトを用いて、これを嵌め込み部材45及び柱部材2に対して横方向へ貫通させ、ナット50にて抜け止めさせるものとした。
このようなことから、このカム取付手段46では、ハンガー部材3上に、上記した光ファイバー等の長尺横部材による荷重が加われば加わる程、嵌め込み部45を下方へ沈ませながら柱部材2へ接近させるようになる。従って、柱部材2に対するハンガー部材3の保持強度が益々強固なものとなり、安定する。
【0032】
ところで、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その他細部構造、部材形状、材質等に関して、適宜変更が可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明に係るハンガーラックでは、ハンガー部材の根元部を、柱部材に対し、その前板部では貫通口に貫通させておきながら後板部では係合口に係合させるものである。すなわち、ハンガー部材は、その根元部の下面側に貫通口の開口縁部の下面部と当接する下面当接部分を備え、その根元部の上面側に係合口の開口縁部の上面部と当接する上面当接部分を備え、この根元部の下面当接部分と上面当接部分との前後方向の2か所を柱部材に当接させて前下がりとなるのを防止する構造である。
【0034】
従って、ハンガー部材の上下方向寸法を小型化できると共に、柱部材に対しては上下方向に小ピッチで取り付けることができ、その結果、例えばトンネル内等で多数本の長尺横部材を上下方向に多段状態で保持させる場合にも好適に対応できる。
ハンガー部材において、少なくともその根元部を、上下方向に長い断面形状をの本体壁部を有する構造とすることにより、ハンガー部材として耐荷重強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンガーラックの第1実施形態を示す中間省略側面図である。
【図2】第1実施形態で用いられる柱部材の要部正面図である。
【図3】図2に対応する背面図である。
【図4】図2に対応する側断面図である。
【図5】第1実施形態で用いられるハンガー部材の中間省略側面図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】第1実施形態における柱部材とハンガー部材との組み付け構造を示した要部側断面図である。
【図8】ハンガー部材に対して補強材を内装させた例を示した断面図(図6に対応)である。
【図9】柱部材及びハンガー部材の別実施形態における主要部の斜視図である。
【図10】柱部材における更に別実施形態の主要部の斜視図である。
【図11】本発明に係るハンガーラックの第2実施形態を示す中間省略側面図である。
【図12】第2実施形態で用いられる柱部材の要部背面図である。
【図13】第2実施形態における柱部材とハンガー部材との組み付け構造を示した要部側断面図である。
【図14】図13のB−B線断面図である。
【図15】第2実施形態で用いられるハンガー部材の中間省略側面図である。
【図16】第2実施形態で用いられる他の(最上位置の)ハンガー部材の側面図である。
【図17】図16に対応する平面図である。
【符号の説明】
1 ハンガーラック
2 柱部材
3 ハンガー部材
3a 根元部
3c 突端部
5 前板部
6 後板部
8 貫通口
12 係合口
16 背部スペーサ
18 物品支持部分
19 本体壁部
21 上面当接部分
22 下面当接部分

Claims (3)

  1. 柱部材(2)と、該柱部材(2)の前方へ突出して設けられるハンガー部材(3)とを有し、
    上記柱部材(2)は前板部(5)と該前板部(5)の裏側に所定間隔をおいて設けられた後板部(6)とを有する角パイプにより形成され、
    上記ハンガー部材(3)はその根元部(3a)を上記柱部材(2)の前板部(5)へ貫通させて後板部(6)に係合可能になっており、
    前記柱部材(2)は、前板部(5)にハンガー部材(3)貫通用の貫通口(8)を設け、後板部(6)にハンガー部材(3)係合用の係合口(12)を設けており、
    上記ハンガー部材(3)は、その根元部(3a)の下面側に貫通口(8)の開口縁部の下面部と当接する下面当接部分(22)を備え、その根元部(3a)の上面側に係合口(12)の開口縁部の上面部と当接する上面当接部分(21)を備え
    前記上面当接部分(21)は、ハンガー部材(3)の根元端側の上端隅部に上向きの切欠状に形成され、ハンガー部材(3)の根元端側の下端隅部に、アール面取り(3b)が前記上面当接部分(21)の下方に対応するように施されていることを特徴とするハンガーラック。
  2. 前記ハンガー部材(3)は、使用状態において上方へ向けられる物品支持部分(18)と、この物品支持部分(18)の左右両側に折曲状に設けられた上下方向に長い断面形状を有する本体壁部(19)とを備え、この本体壁部(19)の下面に前記下面当接部分(22)を備え、上面に前記上面当接部分(21)を備えていることを特徴とする請求項1記載のハンガーラック。
  3. 前記下面当接部分(22)は下向きの切欠状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のハンガーラック。
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