JPH05113061A - 仮囲い及び仮囲い用基礎 - Google Patents

仮囲い及び仮囲い用基礎

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JPH05113061A
JPH05113061A JP14489791A JP14489791A JPH05113061A JP H05113061 A JPH05113061 A JP H05113061A JP 14489791 A JP14489791 A JP 14489791A JP 14489791 A JP14489791 A JP 14489791A JP H05113061 A JPH05113061 A JP H05113061A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 仮囲い及び仮囲い用基礎に関し、仮囲いの設
立を簡単に、楽に、しかも、短時間でできるようにする
ことを目的とする。 【構成】 左右に適当な間隔を置いて立設された各支柱
2に複数のパネル5を下から順に係合して組み付け、各
支柱2と最上位に係合されるパネル5とにわたって当該
パネル5を支柱2に固定する固定手段8を設ける構成と
する。また、前列の基礎1と支柱2及び根がらみ4との
間、基礎1と控え柱3との間の一方または双方にジャッ
キ10を介在させる構成とする。更に、土中に差し込ま
れる杭部11とこれの上端に固定された板状のアンカー
プレート部12とを備え、このアンカープレート部12
にはジャッキ10のベース101を結合するためのボル
トが螺入されるねじ孔15が形成される構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築現場等に仮設され
る仮囲いに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、仮囲いは、左右方向に適当な間隔
を置いて支柱を立設し、この支柱の倒壊を防止するた
め、各支柱に斜めに交差する控え柱と、支柱の下端と控
え柱とを連結する根がらみとを連結し、必要に応じて支
柱間に筋交いを設けて、各支柱に前面に上下方向に適当
な間隔を置いて横桁を固定し、この横桁に縦長の鋼板を
当てがい、横桁に係合されたフックボルトの先を鋼板の
ボルト孔に挿通し、フックボルトの先に螺締されるナッ
トで鋼板を横桁に押さえつけて固定している。フックボ
ルトは、強度上、鋼板1枚当たり6〜8本用いている。
【0003】支柱や控え柱はその下部を直接に地面やコ
ンクリートの基礎に埋め込んだり、別に土中に突き刺し
た杭状の基礎に番線で縛り着けたりしている。また、根
がらみは番線で支柱や控え柱に縛り着けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の仮囲いの設
置方法においては、鋼板1枚当たり6〜8本もの多数の
フックボルトとナットとの螺締作業が必要であり、1人
1日当たり20m程度の仮囲いを完成できれば良い方で
ある。また、人手不足の昨今では、作業者の高齢化によ
って重い鋼板を使用する作業は一層手間と暇とが要る作
業となっており、低作業性が一層顕著になっている。
【0005】また、支柱やこれを支持する杭基礎を土中
に打ち込む作業も、支柱や杭基礎の直立状態を見ながら
掛矢を振り降ろす必要があるので、かなりの熟練を要
し、また、困難な作業である。特に、力の弱い高齢労働
者等にとってはその困難さが一層酷くなる。本発明は、
上記の事情を鑑みてなされたものであり、仮囲いのパネ
ルの組み付けが簡単で、楽で、しかも、短時間でできる
とともに、横桁や筋交いを省略できるようにした仮囲い
を提供すること、支柱、控え柱、根がらみ等の設置が簡
単で、楽で、しかも、短時間で行えるようにした仮囲い
を提供すること、及び、土中への打ち込みが簡単に行え
るととも、ジャッキを介して支柱、控え柱、根がらみ等
の設置を簡単に、楽に、しかも、短時間で行えるように
した仮囲い用基礎を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る仮囲いは、
仮囲いのパネルの組み付けが簡単で、楽で、しかも、短
時間でできるとともに、横桁や筋交いを省略できるよう
にするため、例えば図1に示すように、左右に適当な間
隔を置いて立設された各支柱2に上下方向に所定の間隔
を置いて差込み係合部6を設け、差込み係合部6の上下
間隔と同じ高さを有する複数のパネル5の両端部に各差
込み係合部6に上下方向に差し込んで係合される差込み
被係合部7を設け、各支柱2とこれの最上位の差込み係
合部6に係合されるパネル5とにわたって当該パネル5
を支柱2に固定する固定手段8を設けている。
【0007】また、本発明に係る仮囲いは、支柱、控え
柱、根がらみ等の設置が簡単で、楽で、しかも、短時間
で行えるようにするため、例えば図1に示すように、前
後方向及び左右方向に適当な間隔を置いて土中に打ち込
まれる基礎1と、左右方向に適当な間隔を置いて立設さ
れ、下端部が前列の基礎1に連結される支柱2と、下端
が後列の基礎1に連結され、上端が支柱2に連結される
控え柱3と、下端が前列の基礎1に連結され、上端が控
え柱3に連結される根がらみ4と、互いに隣合う支柱2
に両端が連結されるパネル5とを備え、前列の基礎1と
支柱2及び根がらみ4とがジャッキ10を介して高さ調
整可能に連結され、これと共に、もしくはこれに代え
て、後列の基礎1と控え柱3とがジャッキ10を介して
高さ調整可能に連結させる。
【0008】更に、本発明に係る仮囲い用基礎は、支
柱、控え柱、根がらみ等の設置を簡単に、楽に、しか
も、短時間で行えるようにするため、例えば図1に示す
ように、土中に差し込まれる杭部11とこれの上端に固
定された板状のアンカープレート部12とを備え、この
アンカープレート12にはジャッキ10のベース101
を結合するボルトが螺入されるねじ孔15が形成され
る。
【0009】
【作用】本発明における仮囲いは、次のような手順で組
み立てることができる。即ち、まず、前後方向及び左右
方向に適当な間隔を置いて基礎1を土中に打ち込む。前
列の基礎1に支柱2の下端部を連結し、上端が支柱2に
連結された控え柱3の下端を後列の基礎1に連結する。
【0010】控え柱3の上端部は、支柱2を立てる前に
該支柱2に揺動可能に連結してもよく、支柱2を立てて
から支柱2に連結してもよい。支柱2の下端部を前列の
基礎1に立てる際や控え柱3を後列の基礎1に連結する
際に、前列の基礎1と支柱2との間、及び、後列の基礎
1と控え柱との間、もしくはこれらの一方にはジャッキ
10を介在させ、このジャッキ10を伸縮させて支柱2
を直立させる。
【0011】ジャッキ10は、基礎1のアンカープレー
ト部12にジャッキ10のベース101を載せ、ボルト
やこれに螺合されるナットを締結することにより簡単に
結合される。この後、支柱2の下部と控え柱3とを根が
らみ4で連結する。次に、各支柱2に設けた差込み係合
部6に下から順にパネル5を係合し、最上位のパネル5
を係合した後、この最上位のパネル5を固定手段8で支
柱2に固定することにより隣合う2本の支柱2の間の仮
囲いが完成される。
【0012】更に、予め、上記の手順で全ての支柱2、
控え柱3及び根がらみ4を組み立てておいて、各支柱2
にパネル5を組み着けることにより、あるいは、同様の
手順で順に隣合う支柱2、控え柱3及び根がらみ4を基
礎1に固定して立て、パネル5を組み着けることによ
り、所要の長さの仮囲いを設立することができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例に係る仮囲い及び仮囲い用
基礎を図1ないし図15に基づきその設立手順を追って
具体的に説明すれば、以下の通りである。まず、例えば
掛矢を用いて前後方向及び左右方向に適当な間隔を置い
て基礎1を土中に打ち込む。
【0014】各基礎1は、図3に示すように、土中に差
し込まれる杭部11とこれの上端に固定された板状のア
ンカープレート部12とを備える。杭部11は鉄管ある
いは鋼管からなり、その下端部は土中への打ち込みを容
易にするため、斜めに切断してある。上記アンカープレ
ート部12はほぼ正方形に切断された鉄板あるいは鋼板
からなり、その中央部が杭部12の上端に溶接される。
また、図4に示すように、このアンカープレート部12
の中央には杭部11の中空部に連通する水抜き孔16が
形成され、アンカープレート部12の各隅部には後述す
るジャッキ10のベース101を結合するための4個の
ボルト孔13が形成される。また、アンカープレート部
12の下面には、各ボルト孔13に挿通されるボルトに
螺合されるナット14が溶接により固定される。このナ
ット14には、ジャッキ10を固定するボルトが螺入さ
れるねじ孔15が形成されている。
【0015】この基礎1は、杭部11の下端を地面に突
き立て、アンカープレート部12の中央部を掛矢で打つ
ことによって、アンカープレート部12が地面に接する
まで土中に打ち込まれる。次に、図1及び図2に示すよ
うに、各基礎1にジャッキ10を固定する。図5及び図
6に示すように、このジャッキ10は、ほぼ正方形に切
断された鉄板あるいは鋼板からなるベース101と、ベ
ース101の上面中央に立設されたねじ棒102と、こ
のねじ棒102に螺合される調節ナット103と、調節
ナット103の両側に一文字状に配置して溶接された操
作軸104とを備えている。図6に示すように、上記ベ
ース101には基礎1の各ボルト孔13及びねじ孔15
に対応するボルト孔105が形成される。したがって、
ベース101を基礎1のアンカープレート部12の上に
載せ、ボルト孔105に挿通したボルトをアンカープレ
ート部12のボルト孔13に挿通し、ナット14のねじ
孔15に螺入し、螺締することによりジャッキ10が基
礎に固定される。
【0016】この傍ら、図7ないし図10に示す支柱2
に後述する控え柱3の上端部を例えばボルトとナットと
によって揺動可能に連結しておく。図8に示すように、
支柱2は、2本の鉄板あるいは鋼板を折り曲げて作った
L型軽量型材(軽量アングル)を溶接したT型材からな
り、ウェブ21とこれの中央部に直角に交差するリブ2
2とを備える。図7に示すように、そのリブ22の両面
に上下方向に適当な間隔を置いて複数(ここでは6個)
の差込み係合部6を備えている。図8に示すように、各
差込み係合部6はウェブ21に適当な差込み空間61を
おいて平行に配置されるL型材からなる押さえ金具62
と、押さえ金具62の下部に固定され、差込み空間61
に突出するピン63とを備えている。また、図9に示す
ように、各押さえ金具62の上部には、ピン63と平行
にボルト挿通孔64が形成されている。なお、このボル
ト挿通孔64は、最上位の差込み係合部6を除いて省略
することが可能である。
【0017】図7に示すように、支柱2の上半部にはリ
ブ22の後方に連出させた控え柱3用のブラケット23
が設けられ、また、支柱の下端部にはジャッキ10のね
じ棒102が挿通される連結パイプ24をブラケット2
5を介して固定している。更に、この連結パイプ24の
後方には後述する根がらみ4の下端部が連結されるブラ
ケット26を連出してある。
【0018】上記控え柱3は、図10に示すように、一
定の長さの鋼管あるいは鉄管からなる主材31と、これ
の両端に固定された連結用のブラケット32とを備えて
いる。この控え柱3の一端(上端)のブラケット32を
支柱2の上半部に設けたブラケット23に例えばボルト
とナットとによって揺動可能に連結しておく。次に、こ
の控え柱3の他端(下端)のブラケット32にジャッキ
10のねじ棒102が挿通される連結パイプ33を例え
ばボルトとナットとによって揺動可能に連結しておく。
【0019】この後、支柱2、控え柱3及び連結パイプ
33を立てて持ち上げ、連結パイプ24を前列の基礎1
に固定されたジャッキ10のねじ棒102に嵌め、控え
柱3に連結された連結パイプ33を後列の基礎1に固定
されたジャッキ10のねじ棒102に嵌めることによ
り、支柱2と控え柱3とが立ち上げられる。前列のジャ
ッキ10と後列のジャッキ10の調整ナット103を螺
進退させて連結パイプ24と連結パイプ33との高さを
調整することにより、支柱2を鉛直に立ち上げた後、必
要に応じて、各ジャッキ10のねじ棒102に上方から
固定ナットを螺締することにより、支柱2及び控え柱3
が各ジャッキ10を介して基礎1に固定される。
【0020】この後、図11及び図12に示す根がらみ
4が組み付けられる。根がらみ4は、一定の長さの鋼管
あるいは鉄管からなる主材41と、主材41の一端(下
端)に固定され、支柱2の下端部のブラケット26に連
結されるブラケット42と、主材41の他端(上端)に
固定され、控え柱3の主材31を挟持するクランパ43
とを備えている。このクランパ43は、組立式建築足場
等のパイプフレームどうしの連結に使用されるクランパ
と同様に構成され、ボルト44を介して主材41に揺動
可能に支持される基部43aと、基部43aに基部43
aの揺動軸心及び主材41の軸心に直角方向に揺動可能
に連結された先端部43bと、先端部43bの遊端部を
基部43aに固定する固定手段43cとを備えている。
【0021】この根がらみ4の下端のブラケット42と
支柱2の下端部のブラケット26とを例えばボルトとナ
ットとによって揺動可能に連結し、上端のクランパ43
で控え柱3の主材31を挟持することにより、支柱2、
控え柱3及び根がらみ4の仮組みが終わり、支柱2と控
え柱4とを連結するボルトとナット、控え柱3と連結パ
イプ33とを連結するボルトとナット、根がらみ4と支
柱2とを連結するボルトとナットをそれぞれ締め込むこ
とにより、支柱2、控え柱3及び根がらみ4が互いに強
固に連結されることになる。
【0022】次に、図13ないし図15に示すパネル5
が組み付けられる。各パネル5は、差込み係合部6の上
下間隔と同じ高さを有する格子骨枠で構成される。すな
わち、各パネル5は、図13あるいは図15に示すよう
に、上下左右の各周囲枠51a〜54dと、上下の周囲
枠51a,51bの間にほぼ等間隔を置いて平行に配置
され、左右の周囲枠51c,51dに両端が連結された
3本の横桟52a〜52cとを備え、更に、図15に示
すように、上下の周囲枠51a,51bと中央の横桟5
2bとを左右方向の中央で互いに連結する補強材53
a,53bと、左右の周囲枠51c,51dの外側に固
定された差込み被係合部7とで構成され、1枚当たりの
重量を約14kg程度に押さえている。
【0023】図14に示すように、上下左右の各周囲枠
51a〜54dはそれぞれ鉄板あるいは鋼板を折り曲げ
て作った軽量溝型材からなり、上下の横桟52a,52
cは鉄あるいは鋼の帯材からなり、中央の横桟52bは
2本の軽量L型材(軽量アングル)を突き合わせて溶接
した溝型材からなる。また、補強材53a,53bは鉄
板あるいは鋼板をプレスで打抜き成形したものであり、
上下の周囲枠51a,51bにボルト止めされ、必要に
応じて各横桟52a〜52cの後縁が溶接される。
【0024】差込み被係合部7は、L型鋼(アングル)
を所定の長さに裁断したものであって、例えば図14に
示すように、その側辺73の表面が左右の周囲枠51c
(51d)の右(あるいは左)外側面に接し、前辺71
の表面と左右の周囲枠51c(51d)の前面とが面一
状になるようにして溶接される。差込み被係合部7の前
辺71には、図13あるいは図15に示すように、その
下端から上記差込み係合部6のピン63に対応する逆U
字形の位置決め溝72が形成され、また、その上端から
位置決め溝72と上下対称にU字形のボルト挿通孔74
が形成されている。なお、この差込み被係合部7の高さ
は支柱2の差込み係合部6と合わせて各パネル5の高さ
を超えないようにする必要があり、ここでは、作業性を
高めるとともに、パネル5が前後に傾斜することを確実
に防止するため、差込み係合部6及び差込み被係合部7
の高さをそれぞれ各パネル5の高さの約3分の1の高さ
にしている。
【0025】このパネル5を左右に並ぶ2本の支柱2の
間で最下位の差込み係合部6よりも差込み被係合部7が
高くなる位置に位置させ、差込み被係合部7の前辺71
を差込み係合部6の差込み空間61に差し込むようにし
てパネル5を下げる。パネル5を係合部6のピン63に
位置決め溝72が係合されるまで落とし込むと、差込み
被係合部7の前辺71が差込み空間61内に位置するこ
とによりパネル2が支柱2に対して前後方向に移動する
ことが防止され、また、係合部6のピン63に位置決め
溝72が係合されることによりパネル2が支柱2に対し
て左右方向にずれることが防止される。
【0026】このような手順で、順に低い位置からパネ
ル5を支柱2間に架着し、図1及び図2に示すように、
最上位の差込み係合部6に最上位のパネル5を係合した
後、各支柱2とこれの最上位の差込み係合部6に係合さ
れたパネル5とを固定手段8で固定する。固定手段8
は、特に限定されないが、パネル5と支柱との前後方向
及び左右方向のずれは差込み係合部6と差込み被係合部
7との係合により防止されるので、パネル5が支柱2に
対して上下方向に移動しないように固定できるものであ
ればよい。ここでは、構成を簡単にするとともに、パネ
ル5と支柱との前後方向及び左右方向のずれが生じるこ
とも確実に防止できるようにするため、図7に示すよう
に、最上位の差込み係合部6のボルト挿通孔64をねじ
孔にし、このボルト挿通孔64に螺通され、差込み被係
合部7のボルト挿通孔74に貫通状に挿抜されるボルト
81と、このボルト81に螺合される緩み止め用のナッ
ト82とで構成される。したがって、最上位の差込み係
合部6に最上位のパネル5を係合した後、最上位の差込
み係合部6のボルト挿通孔64に予めナット82を螺合
したボルト81を、このボルト81の先端部が差込み被
係合部7のボルト挿通孔74を貫通するまでねじ込み、
ナット82で固定することにより各支柱2とこれの最上
位の差込み係合部6に係合されたパネル5とが固定され
る。これにより、最上位よりも低いパネル5が上下方向
に移動することも防止される。
【0027】このようにして1対の支柱2の間の仮囲い
が完成される。仮囲いを所要の長さにわたって設けるた
めには、予め、上記の手順で全ての支柱2、控え柱3及
び根がらみ4をジャッキ10を介して各基礎1上にを組
み立てておいて、各支柱2間に順次パネル5を組み着け
るたり、あるいは、上記の手順でパネル5を係合した隣
の支柱2、控え柱3及び根がらみ4を基礎1に固定して
立て、パネル5を組み着ける手順を繰り返したりすれば
よい。
【0028】上記のように、この仮囲いでは、支柱2へ
のパネル5の組み付けが差込み係合部6に差込み被係合
部7を差し込むという簡単な作業で行え、また、パネル
5が小さく分割され、軽量にしてあるので、パネル5の
組み付けが楽である。しかも、各パネル5を支柱2に固
定する固定手段8は最上位のパネル5と支柱2にわたっ
て設けられるだけであるので、多数のフックボルトで鋼
板を固定する従来の仮囲いに比べて短時間で仮囲いを完
成できる。
【0029】その上、支柱2どうしが上下に多段に積み
重ねられるパネル5によって連結されるので、横桁や筋
交いを省略できる。また、支柱2、控え柱3、根がらみ
4等の設置は、これらの部材を互いにボルトとナットや
クランパ43等で連結すればよいので、簡単に、楽に、
しかも、短時間で組み立てることができる。また、支柱
2は、ジャッキ10によって支柱2及び控え柱3あるい
はこれらの一方の下端部の高さを調整するだけで簡単
に、楽に、しかも、正確に短時間内に直立させることが
できる。
【0030】更に、上記基礎1によれば、杭部11を備
えているので、掛矢で簡単に土中に打ち込むことができ
る上、ジャッキ10のベース101を固定するボルトが
螺入されるねじ孔15を備えているので、簡単にジャッ
キ10を組み着けることができ、このジャッキ10を介
して支柱2、控え柱3、根がらみ4等を簡単に、楽に、
しかも、短時間で設置できる。
【0031】上記の実施例では、支柱2が2本の鉄板あ
るいは鋼板を折り曲げて作ったL型軽量型材(軽量アン
グル)を溶接したT型材で構成してあるが、図16に示
すように、2本の鉄板あるいは鋼板を折り曲げて作った
L型軽量型材(軽量アングル)2a,2bをヒンジ9を
介してブラケット23及びブラケット25に揺動可能に
連結するように構成することができる。この支柱2の場
合、ブラケット23及びブラケット25に対して左右の
L型軽量型材2a,2bを揺動させることにより、支柱
2の右側のパネル5の向きと左側のパネル5の向きとを
例えば90°異ならせることができる。
【0032】また、上記パネル5は平板状に形成されて
いるが、適当に水平面状で曲がる曲板状に形成すること
も可能である。更に、上記固定手段8はボルト81に限
らず、例えばピン、番線等を使用することも可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る仮囲いは、
左右に適当な間隔を置いて立設された各支柱に上下方向
に所定の間隔を置いて差込み係合部を設け、差込み係合
部の上下間隔と同じ高さを有する複数のパネルの両端部
に各差込み係合部に上下方向に差し込んで係合される差
込み被係合部を設け、各支柱とこれの最上位の差込み係
合部に係合されるパネルとにわたって当該パネルを支柱
に固定する固定手段を設けるので、支柱に下位から順に
パネルを係合し、最上位のパネルを固定手段で支柱に固
定するという簡単な作業で仮囲いを設立できる。また、
パネルが上下多段に分割されているので、1枚のパネル
の重量を軽量に押さえることができ、楽にパネルを支柱
に組み着けることができる。その上、多数のフックボル
トの締結をせずに済むので、短時間でパネルを支柱に組
み着けることができる。また、完成した仮囲いは互いに
上下に積み重ねられた多段のパネルで支柱が連結される
構造になっており、横桁や筋交いを省略でき、一層短時
間で設立を完了できるようになる。
【0034】また、本発明において、特に、支柱がヒン
ジを介して互いに揺動可能に連結された1対のL型材で
構成する場合には、両L型材をヒンジを介して開閉する
ことによりその両側に組み付けられるパネルの向きを異
ならせることができ、容易に仮囲いのコーナー部を設立
することができる。また、本発明の仮囲いは、前後方向
及び左右方向に適当な間隔を置いて土中に打ち込まれる
基礎と、左右方向に適当な間隔を置いて立設され、下端
部が前列の基礎に連結される支柱と、下端が後列の基礎
に連結され、上端が支柱に連結される控え柱と、下端が
前列の基礎に連結され、上端が控え柱に連結される根が
らみと、互いに隣合う支柱に両端が連結されるパネルと
を備え、前列の基礎と支柱及び根がらみとがジャッキを
介して高さ調整可能に連結され、これとともに、もしく
はこれに代えて、後列の基礎と控え柱とがジャッキを介
して高さ調整可能に連結されるので、支柱、控え柱、根
がらみ等をボルトとナットとで互いに連結し、ジャッキ
で支柱及び控え柱の高さ関係を調整するだけで支柱を正
確に直立させることができ、支柱、控え柱、根がらみ等
の設置が簡単で、楽で、しかも、短時間で行える。
【0035】更に、本発明の仮囲い用基礎は、土中に差
し込まれる杭部とこれの上端に固定された板状のアンカ
ープレート部とを備えるので、例えば掛矢を用いて簡単
に途中に打ち込むことができ、しかも、上記アンカープ
レート部にはジャッキのベースを結合するためのボルト
が螺入されるねじ孔が形成されているので、基礎を土中
に打ち込んだ後に上にジャッキのベースを載せてこれを
ボルトで基礎に固定することができ、このジャッキを介
して支柱、控え柱、根がらみ等の設置を簡単に、楽に、
しかも、短時間で行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の側面図である。
【図2】実施例の背面図である。
【図3】基礎の側面図である。
【図4】基礎の底面図である。
【図5】ジャッキの側面図である。
【図6】ジャッキの平面図である。
【図7】支柱の側面図である。
【図8】差込み係合部の平面図である。
【図9】差込み係合部の正面図である。
【図10】控え柱の側面図である。
【図11】根がらみの平面図である。
【図12】根がらみの側面図である。
【図13】パネルの正面図である。
【図14】パネルの横断平面図である。
【図15】パネルの背面図である。
【図16】別の支柱の横断平面図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 支柱 2a L型軽量型材(L型材) 2b L型軽量型材(L型材) 3 控え柱 4 根がらみ 5 パネル 6 差込み係合部 7 差込み被係合部 8 固定手段 9 ヒンジ 10 ジャッキ 11 杭部 12 アンカーブレート部 15 ねじ孔 21 ウェブ 22 リブ 61 差込み空間 62 押さえ金具 63 ピン 71 前辺(受け金具) 72 位置決め溝 101 ベース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に適当な間隔を置いて立設された各
    支柱(2) に上下方向に所定の間隔を置いて差込み係合部
    (6) を設け、差込み係合部(6) の上下間隔と同じ高さを
    有する複数のパネル(5) の両端部に各差込み係合部(6)
    に上下方向に差し込んで係合される差込み被係合部(7)
    を設け、各支柱(2) とこれの最上位の差込み係合部(6)
    に係合されるパネル(5) とにわたって当該パネル(5) を
    支柱(2) に固定する固定手段(8) を設けたことを特徴と
    する仮囲い。
  2. 【請求項2】 支柱(2) がウェブ(21)とこれの中央部に
    直角に交差するリブ(22)とからなるT型材からなり、差
    込み係合部(6) がウェブ(21)に適当な差込み空間(61)を
    おいて平行に配置されるL型材からなる押さえ金具(62)
    と、差込み空間(61)に突出するピン(63)とを備え、差込
    み被係合部(7) がパネル(5) の両側方に固定され、差込
    み空間(61)に挿入される受け金具(71)からなり、この受
    け金具(71)の下端から所定の高さまで上記ピン(63)が挿
    入される逆U字形の位置決め溝(72)が形成された請求項
    1に記載の仮囲い。
  3. 【請求項3】 支柱(2) がT型材に代えて、ヒンジ(9)
    を介して互いに揺動可能に連結された1対のL型材(2a,
    2b) からなる請求項2に記載の仮囲い。
  4. 【請求項4】 固定手段(8) が差込み結合部(6) と差込
    み被係合部(7) とに挿通されるボルトで構成された請求
    項1、2または3に記載の仮囲い。
  5. 【請求項5】 前後方向及び左右方向に適当な間隔を置
    いて土中に打ち込まれる基礎(1) と、左右方向に適当な
    間隔を置いて立設され、下端部が前列の基礎(1) に連結
    される支柱(2) と、下端が後列の基礎(1) に連結され、
    上端が支柱(2) に連結される控え柱(3)と、下端が前列
    の基礎(1) に連結され、上端が控え柱(3) に連結される
    根がらみ(4) と、互いに隣合う支柱(2) に両端が連結さ
    れるパネル(5) とを備え、前列の基礎(1) と支柱(2) 及
    び根がらみ(4) とがジャッキ(10)を介して高さ調整可能
    に連結され、これとともに、もしくはこれに代えて、後
    列の基礎(1) と控え柱(3) とがジャッキ(10)を介して高
    さ調整可能に連結されることを特徴とする仮囲い。
  6. 【請求項6】 土中に差し込まれる杭部(11)とこれの上
    端に固定された板状のアンカープレート部(12)とを備
    え、このアンカープレート部(12)にはジャッキ(10)のベ
    ース(101) を結合するためのボルトが螺入されるねじ孔
    (15)が形成されることを特徴とする仮囲い用基礎。
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JP2020190178A (ja) * 2019-05-17 2020-11-26 日本セイフティー株式会社 仮囲い用下地材ユニット

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