JP2797988B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MOSトランジスタ
のソース・ドレイン領域をシリサイド化したときの抵抗
値を、p型の拡散層の場合とn型の拡散層の場合とで同
一にする半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの微細化にともない、M
OSトランジスタの拡散層であるソース・ドレインの深
さも浅くなり、そのために逆に抵抗値は増大してきてお
り、その低抵抗化が必要となっている。その方法とし
て、従来より以下に示す2つの方法が提案されている。
【0003】まず、第1に、拡散層を形成した後、その
表面に高融点金属を形成し、さらに選択的にアモルファ
スシリコンを形成し、シリサイド膜を拡散層上に形成す
る方法がある。次に、第2に、拡散層上に高融点金属を
堆積した後、シリコンイオンを照射してシリサイド化す
るか、あるいは非晶質化多結晶シリコン膜を堆積した
後、高融点金属イオンを照射し、シリサイド膜を拡散層
上に形成する方法である。
【0004】以下、まず、上述した第1の方法(文献:
特開平2−1120号公報)について説明する。図3
は、この形成工程を示す断面図であり、まず、シリコン
基板21上にフィールド酸化膜22,ゲート酸化膜2
3,ゲート電極24,および,サイドウォール25を形
成した後、イオン注入により接合が0.1μmのn+
純物が拡散したソース・ドレイン26を形成する。そし
て、図3(a)に示すように、その上に膜厚100nm
のTi膜27および膜厚200nmのアモルファスシリ
コン膜28を堆積形成する。
【0005】その後、サイドウォール25の部分でパタ
ーニングを行い、アモルファスシリコン膜28をゲート
電極24上の部分のみ除去する(図3(b))。その
後、ハロゲンランプアニール装置などのRTA(Rapid
Thermal Annerler:短時間アニール装置)を用いて60
0℃で熱処理して、Ti膜27とアモルファスシリコン
膜28をシリサイド化反応をさせてシリサイド層29を
形成する(図3(c))。
【0006】このとき、Ti膜27はシリコン基板21
とは反応せず、アモルファスシリコン膜28と優先的に
反応する。しかし、ゲート電極24上では、アモルファ
スシリコン膜28がないので、Ti膜27のTiはゲー
ト電極24と反応する。ここで、サイドウォール25上
にもアモルファスシリコン膜28がないので、この部分
は未反応Ti30となり、この未反応Ti30のみをエ
ッチング除去すれば、拡散層が浅いまま、その拡散層上
にシリサイド層29が形成される(図3(d))。
【0007】次に、前述した第2の方法(文献:特開昭
64−59812号公報)について説明する。図4は、
この形成工程を示す断面図であり、まず、半導体基板3
1上にエピタキシャル層32を成長する。その後、通常
のプロセスを用いて、n型ウエル33,p型ウエル3
4、フィールド酸化膜35,ゲート酸化膜36,ゲート
電極37,サイドウォール38を形成する。加えて、ソ
ース・ドレインとなるp+ 拡散層39,n+ 拡散層41
および低濃度拡散層40を形成してpおよびnチャネル
MOSFETを作成する(図4(a))。
【0008】その後、図4(b)に示すように、Ti膜
42をスパッターにより形成する。次いで、図4(c)
に示すように、収束イオンビーム法を用いて、ゲート電
極37上やp+ 拡散層39,n+ 拡散層41上の領域
に、選択的にSi+ を1×1015cm-2以上注入するこ
とで、Si+ を注入した領域がシリサイド化したTiS
x からなるシリサイド層43を形成する。そして、図
4(d)に示すように、シリサイド化していない余剰な
Tiをエッチングした後、800℃,30分の熱処理を
行い、配線44を形成する。なお、上述したTiの代わ
りに、アモルファスシリコンを堆積させ、Tiイオンあ
るいはTi化合物イオンを5×15cm-2照射すること
で、シリサイド層を形成することもできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上、2つの方法につ
いて述べたが、まず第1の方法における問題点について
以下に記載する。Ti膜27がシリコン基板21と反応
しない理由は、ソース・ドレイン26がAsなどのn+
不純物が導入されているため、ノンドープの領域に比べ
シリサイド化までの反応に時間遅れがあり、Ti層27
上のアモルファスシリコン膜28と優先的に反応したも
のと考えられる。
【0010】しかし、これがp+ 層の場合、例えばBF
2 +あるいはB+ イオンが注入されている場合、シリサイ
ド化のための反応の遅れが生じず、従って、p+ 層とア
モルファスシリコンでは同一の反応膜となる。このた
め、ソース・ドレインがp型の不純物が導入されている
場合は、ゲート電極のみをシリサイド化することができ
ず、シリコン基板のソース・ドレイン領域もシリサイド
化してしまうことになる。
【0011】図5は、p型拡散層上とn型拡散層上とノ
ンドープのシリコン層上とにおける熱拡散によるシリサ
イド化にともなって形成されるシリサイド膜の処理時間
に対する膜厚変化を示す特性図である。破線で示すノン
ドープの試料と比較して、白丸「○」で示すp型拡散層
はほぼ同じになっている。これに対し、黒丸「●」で示
すn型拡散層では、反応の初期に差があり、形成される
シリサイドの膜厚に差が生じている。n型拡散層ではシ
リサイド反応の初期にTi−Si反応に遅れが生じるか
らである。
【0012】このように、シリサイド反応では、拡散層
の種類に応じて形成されるシリサイド層の膜厚が異な
り、従ってCMOSの場合抵抗値がpチャネルとnチャ
ネルで異なり、トランジスタ特性の違いの1つの原因に
なっている。またこれとは別に、従来では、フォトリソ
グラフィを用いてアモルファスシリコン膜28をパター
ニングしており(図3(b))、これにはサイドウォー
ル25上との位置合わせの必要がある。このため、素子
を微細化しようとしていくと、この位置合わせが困難に
なっていくため、従来では素子の微細化に対応できない
という問題があった。
【0013】一方、従来の第2の方法に関して以下に説
明する。前述したように、この方法では、選択的にシリ
サイド化するために収束イオンビームを用いている。こ
れは、拡散層の種類によるシリサイド膜厚の差は発生し
ないと考えられるが、製造におけるスループットが悪
く、量産には全く適さないという大きな問題がある。そ
して、この方法では、イオン注入された領域のみシリサ
イド化するというものであるが、単純に注入ドーズ量か
ら判断すると、5×1015cm-2のドーズ量でも、最大
濃度領域で約1021cm-3程度である。
【0014】Tiなどの高融点金属とのシリサイドにお
けるシリコンの構成原子濃度は5×1022cm-3であ
り、シリサイドを形成するには注入ドーズ量が1桁程度
少なく、これでは均一なシリサイドは形成できない。あ
る程度の膜厚のシリサイドを形成するためには、イオン
注入のドーズ量としては、少なくとも1〜3×1017
-2程度必要になる。従って、イオン注入によりシリサ
イドを形成するためには、極めて多くの注入ドーズ量が
必要であり、注入時間が極めて長くなり、現実的には使
用できない。
【0015】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、セルフアライン構造でか
つ通常の装置を用いて高いスループットを維持したまま
で、拡散層の種類に関係なく同一の膜厚を有するシリサ
イドを形成できるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体装置の
製造方法は、まず、半導体基板上にゲート電極を形成し
た後、pチャネルトランジスタのソース・ドレイン領域
となるp型拡散層と、nチャネルトランジスタのソース
・ドレイン領域となるn型拡散層とを形成する。次い
で、半導体基板上の少なくとも前記p型拡散層およびn
型拡散層の両方同時にイオンを注入することでn型拡散
層のみを非晶質化し、p型拡散層上と非晶質化したn型
拡散層上とに金属を堆積して熱処理することでその金属
からなるシリサイド層を形成することを特徴とする。ま
た、シリサイド層を形成した後、このシリサイド層を介
して、p型拡散層およびn型拡散層に、それぞれp型不
純物としてボロン,n型不純物としてリンををイオン注
入して熱処理を行い、その後、ソース・ドレインとのコ
ンタクトを形成することを特徴とする。
【0017】
【作用】シリサイド形成時に、例えば、Ti−Siの反
応では、単に熱反応で形成する場合、図5にも示したよ
うに、シリコンに導入されている不純物の導電形によっ
て形成されるシリサイドの膜厚に相違が生じる。この理
由として、以下のことが考えられる。まず、n型では、
シリサイド化の反応時に、例えば、AsがTi−Si界
面に集中(パイルアップ)することである。また、n型
の方が自然酸化膜が形成されやすくその影響があること
がある。
【0018】あるいは、拡散層形成時の不純物のイオン
注入時に、Asイオン注入の方が表面の酸化膜の酸素を
基板内部にたたき出す酸素のノックオンが多く、その影
響があることなどである。酸素が基板中に入ると結晶欠
陥が多くなり、リークが多くなる。すなわち、ノックオ
ンにより基板中にたたき出された酸素は、熱処理工程を
経ることなどによりウエルの底に集中し、その領域で結
晶欠陥が発生する。これは、接合が深い場合にはあまり
問題にならないが、接合が浅い場合は、ウエルの底が浅
いため、リークの原因となる。
【0019】いずれにしても、n型の不純物が導入され
ている場合ではシリサイド化の反応が遅く、p型の不純
物が導入されている場合では、この反応の遅れは生じな
い。従って、トランジスタの特性を均一にするには、こ
の反応速度の差により抵抗値に差ができるので、n型拡
散層上ではシリサイド化の反応を促進してやればよいこ
とになる。そして、このシリサイド化の反応の促進のた
めには、n型拡散層におけるシリコンを非晶質としてお
けばよい。例えばTiは、結晶シリコンより、シリコン
の自由エネルギーの大きい非晶質シリコンとの方がシリ
サイド化の反応が早い。
【0020】相補型のMOSトランジスタを形成する場
合、拡散層を形成した後、基板表面にはp型およびn型
の拡散層が形成されているが、この状態でSi+ あるい
はGe+ をイオン注入して、非晶質層を形成する。この
イオン注入のドーズ量を増加していくと、まずn型拡散
層が先に非晶質化が始まり、その後にp型拡散層の非晶
質化が起こる。すなわち、n型拡散層とp型拡散層とで
は、非晶質化されるドーズ量に差がある。
【0021】従って、n型拡散層が非晶質になり、p型
拡散層が非晶質にはならない程度のドーズ量のイオン注
入により、ほぼ自己整合的にn型層のみの非晶質化が可
能となる。そして、n型拡散層は非晶質化し、p型拡散
層は結晶シリコンのままの状態でシリサイド化を行え
ば、形成されるシリサイドの膜厚をほど同一にすること
が可能となる。
【0022】
【実施例】以下この発明の1実施例を図を参照して説明
する。図1は、この発明の1実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。以下、図1を
用いてこの発明の製造方法について説明する。まず、通
常のMOS形成プロセスを用いて、図1(a)に示すよ
うに、シリコン基板1上に素子分離用のフィールド酸化
膜2を形成した後、ゲート酸化膜3,ゲート電極4,サ
イドウォール5,ソース・ドレイン領域となるn型拡散
層6,p型拡散層7を形成する。
【0023】n型拡散層6はAs+ を30KeVで1×
1015cm-2注入し、また、p型拡散層7はBF2+を1
0KeVで2×15cm-2注入し、その後、RTAにより
1000℃,10秒の熱処理を行った(図1(a))。
なお、当然のことながら、CMOSを構成するpチャネ
ルトランジスタおよびnチャネルトランジスタは、図示
していないが、それぞれシリコン基板1に形成されたp
型ウエル,n型ウエル上に形成されているものである。
【0024】その後、シリコン基板1全面にSi+ を1
0KeVで0.8×1014cm-2注入し、引き続いてこ
の上にスパッタによりTiを20nm堆積してTi膜1
0を形成した(図1(b))。このSi+ の注入でn型
拡散層6の一部が非晶質層8となったが、p型拡散層7
には非晶質層は形成されず、Si+ が注入されているS
+ 注入層9が形成された。これらSi+ 注入により形
成されたSi+ 注入層9を後方散乱法で評価した結果、
チャネリングイールドχminの値で約10%であっ
た。ちなみに、単結晶シリコンでは、χminの値は、
約3%であり、非晶質層8は100%であった。
【0025】その後、RTAにより650℃,60秒の
熱処理をし、余剰Tiエッチングにより未反応Tiを除
去し、シリコン基板1のTiシリサイドの形成された領
域の抵抗をさらに下げるために、850℃,30秒の熱
処理を行った。これらのことにより、図1(c)に示す
ように、シリコン基板1の露出していた面とゲート電極
4上部表面に、抵抗値の低い結晶の相がC−54のTi
Si2からなるシリサイド層11が形成された。なお、
上述のRTAで熱処理した状態で形成されるシリサイド
は、結晶の相がC−49の抵抗の高い状態である。
【0026】このとき、n型拡散層6上では、ここが非
晶質化されているので、Ti膜10との反応が結晶シリ
コンの場合より促進され、p型拡散層7上とほぼ同等の
膜厚のシリサイド層11が形成された。この結果、形成
されたシリサイド層11はどこも同じ抵抗値となり、p
チャネルトランジスタにおいてもnチャネルトランジス
タにおいてもその特性の相違が低減できた。
【0027】なお、上記実施例では、シリサイドを形成
するための金属として、Tiを用いるようにしたが、こ
れに限るものではなく、CoやNiを用いるようにして
も良い。また、n型拡散層を非晶質化するためのイオン
注入に、Si+ を用いるようにしたが、これに限るもの
ではなく、Ge+ やAr+ を用いるようにしても良く、
質量の大きなイオンであれば単結晶シリコンは非晶質化
する。
【0028】非晶質のためのイオン注入条件としては、
室温における注入では、Si+ を用いるなら5〜30K
eV,0.6〜6×1014cm-2で行い、Ge+ を用い
るなら、10〜50KeV,0.5〜5×1014cm-2
で行えばよい。シリコン基板を液体窒素などで低温とし
た状態で注入を行う場合、Si+ を用いるなら5〜30
KeV,0.3〜4×1014cm-2で行い、Ge+ を用
いるなら、10〜50KeV,0.2〜3×1014cm
-2で行えばよい。シリコン基板の温度が液体窒素温度と
室温との中間の場合、上述のイオン注入条件の間とする
ようにすればよい。
【0029】実施例2.以下、この発明の第2の実施例
について、図2を用いて説明する。図1に示した上記実
施例と同様に、図2(a)に示すように、通常のMOS
プロセスを用いてpチャネルトランジスタおよびnチャ
ネルトランジスタのゲート電極4およびサイドウオール
5までを形成する。
【0030】その後、浅い拡散層を形成するために、n
型ではAsイオンを10KeVで2×1015cm-2注入
し、また、p型ではBF2 を7KeVで2×1015cm
-2注入する。そして、RTAを用いて1000℃,15
秒間の熱処理を行い、それぞれn型拡散層6およびp型
拡散層7を形成する。このとき、拡散層の深さとして
は、約0.07μmであった。
【0031】次に、Ge+ を用いて、10KeVで6×
1013cm-2注入し、その後、CoとTiをそれぞれ1
0nmスパッタにより堆積した。このとき、熱処理とし
て、RTAにより600℃で30秒間行い、その後、余
剰のTi−Co−Si層を除去し、更に、900℃,1
0秒間の熱処理を行った。このことにより、図2(b)
に示すように、p型拡散層6,n型拡散層7上で膜厚が
同じCoSi2 からなるシリサイド層12が形成され
た。
【0032】しかし、このとき、拡散層の厚みが薄いた
め、ここに直接コンタクトをとることは困難である。そ
こで、図2(c)に示すように、サイドウオール13を
形成した後、そのシリサイド層12を通して、更にn型
ではP+ をp型ではB+ を、それぞれ15KeV、およ
び、7KeVで2×1015cm-2注入し、P+ 注入領域
14およびB+ 注入領域15を形成した。このとき、表
面にはシリサイド層12が形成されているため、P+
よびB+を注入するときに、チャネリングが抑制され、
さらに、P+ やB+ はCoに比べて質量が小さいため、
ノックオンも抑制でき、格子欠陥の発生を抑えられる。
【0033】その後、600〜700℃,30分間の熱
処理により活性化を行った。この熱処理としてRTAに
よる1000℃,10秒間の処理でも良い。これによ
り、この拡散層の部分は、接合の深さが約0.13μm
となり、その後のコンタクトを形成するときには、問題
とならない。
【0034】この場合、シリサイド層の膜厚がp型とn
型の拡散層で異なると、シリサイド層を通した不純物注
入時に、不純物の注入深さが、それらで異なることにな
る。このため、注入した不純物の横方向の広がりが異な
り、pチャネルトランジスタとnチャネルトランジスタ
でチャネル長が変化してしまう。また、それらにおいて
拡散層の抵抗が異なるなどの問題も生じ、トランジスタ
特性にアンバランスが生じることになる。しかし、前述
したように、本発明によれば、そのような問題は生じる
ことがなく、かつ、ソース・ドレイン電極とのコンタク
トも再現よくとれることになる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、相補型のMOSFETのp型とn型の拡散層におい
て、p型拡散層およびn型拡散層の両方同時にSi
Geなどの不純物として作用しない質量の大きなイオ
ンを注入してn型の拡散層領域のみを非晶質化するよう
にした。そして、これらの上にTiなどの金属を堆積
し、下層のシリコンとでシリサイド化を行うとき、非晶
質層にしたことにより、n型となったシリコン上でのシ
リサイド化の遅れを解消するようにした。以上のことに
より、p型とn型の拡散層において、シリサイド層を同
一の膜厚で形成することできるという効果がある。
【0036】また、非晶質化を行うためのイオン注入
が、p型の拡散層領域は非晶質化しないようにするため
に、注入量が例えば1014cm-2前半と小さいため、酸
化膜上から注入を行っても、損傷を発生させることがあ
まりない。そして、その後の工程による金属と酸化膜と
の反応が抑制され、ゲートとソース・ドレイン間のリー
ク電流も抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の1実施例である半導体装置の製造
方法を説明するための断面図である。
【図2】 この発明の第2の実施例である半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図3】 従来のMOSトランジスタの形成工程を示す
断面図である。
【図4】 従来のMOSトランジスタの形成工程を示す
断面図である。
【図5】 シリサイド化にともなって形成されるシリサ
イド膜の処理時間に対する膜厚変化を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…フィールド酸化膜、3…ゲート
酸化膜、4…ゲート電極、5…サイドウォール、6…n
型拡散層、7…p型拡散層、8…非晶質層、9…Si+
注入層、10…Ti膜、11…シリサイド層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 27/092 H01L 21/28 301

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相補型のMOSトランジスタの形成にお
    いて、 半導体基板上にゲート電極を形成した後、pチャネルト
    ランジスタのソース・ドレイン領域となるp型拡散層
    と、nチャネルトランジスタのソース・ドレイン領域と
    なるn型拡散層とを形成する工程と、 前記半導体基板上の少なくとも前記p型拡散層およびn
    型拡散層の両方同時にイオンを注入することで前記n型
    拡散層のみを非晶質化する工程と、 前記p型拡散層上と前記非晶質化したn型拡散層上とに
    金属を堆積して熱処理することで前記金属からなるシリ
    サイド層を形成する工程とを有することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記シリサイド層を形成した後、このシリサイド層を介
    して、前記p型拡散層およびn型拡散層に、それぞれp
    型不純物としてボロン,n型不純物としてリンをイオン
    注入して熱処理を行い、その後、ソース・ドレインとの
    コンタクトを形成することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記金属は、TiもしくはCoもしくはNiであること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記イオンは、SiまたはGeであることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
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