JP3287621B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3287621B2
JP3287621B2 JP34368392A JP34368392A JP3287621B2 JP 3287621 B2 JP3287621 B2 JP 3287621B2 JP 34368392 A JP34368392 A JP 34368392A JP 34368392 A JP34368392 A JP 34368392A JP 3287621 B2 JP3287621 B2 JP 3287621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、特にMOS FETの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のシリサイドトランジスタに関する
製造方法は、図8(a)〜(d)に示すような製造方法
がある。 図8(a)に示すように、所定の領域にフィ
ールド酸化膜202を形成した半導体基板201上に多
結晶シリコン膜203を堆積する行程と、図8(b)に
示すように、上記多結晶シリコン膜203上に酸化膜2
04を形成した後、トランジスタのチャンネル領域とな
る領域の上記酸化膜204及び多結晶シリコン膜203
をRIEにより、シリコン基板が露出するまでエッチン
グする行程と、図8(c)に示すように、ゲート酸化膜
205、ゲート電極206を形成し、半導体基板と逆導
電型の高濃度の不純物イオンをイオン注入法によりドー
ピングする行程と、図8(d)に示すように、Ti金属
をスパッタし、急速加熱処理(RTA)により自己整合
的に上記ソース、ドレイン領域208及びゲート電極2
06表面をシリサイド化し、チタンシリサイド層207
を形成した後、未反応のTiを選択的に除去する行程を
備えている。(例えば、M.Shimizu et al., Symposium
on VLSI Technology Digest of Tchnical Papers, p11
(1988))
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のMOS FET
の製造方法では、前記トランジスタのチャンネル領域と
なる領域の酸化膜、及び多結晶シリコン膜を、RIEに
よりシリコン基板が露出するまでエッチンングする工程
に於いて、RIEにより、シリコン基板がダメージを受
けると共に、図8(d)A部、B部が、急峻な鋭角形状
となるため、電解集中が起こりトランジスタ特性を劣化
させるという問題点がある。また、ゲート電極がT型形
状と成るため、ソース、ドレイン領域形成のための不純
物イオン注入時にゲート電極がマスクとなりオフセット
が発生する。さらに、シリサイド化反応を行う前に(T
i金属を堆積する前に)不純物拡散層を形成しているた
め、不純物の影響、及び多結晶シリコンのグレインの影
響によりシリサイド化反応の制御が困難となり、TiS
i2 C54結晶が安定的に形成できず抵抗が高くなる
という問題点が有る。
【0004】
【0005】
【0006】また、上記構造のトランジスタの製造方法
として、半導体基板上に、多結晶シリコン膜を堆積する
工程と、フィールド領域の上記多結晶シリコン膜を酸化
しフィールド酸化膜を形成する工程と、その上に第1の
シリコン酸化膜を堆積する工程と、その上に第1のシリ
コン窒化膜を堆積する工程と、ワード線と成る領域の該
第1のシリコン窒化膜及び第1のシリコン酸化膜をエッ
チング除去しワード線パターンの溝を形成する工程と、
上記シリコン窒化膜をマスクとして、活性領域上の多結
晶シリコン膜をエッチングする工程と、酸化工程によ
り、チャンネル領域のシリコン基板表面及び、上記多結
晶シリコン膜側壁に第2のシリコン酸化膜を形成する工
程と、第2のシリコン窒化膜を堆積する工程と、該第2
のシリコン窒化膜を上記第2のシリコン酸化膜が露出す
るまでエッチバックする工程と、トランジスタのチャン
ネル部の上記第2のシリコン酸化膜をエッチング除去す
る工程と、上記チャンネル領域に酸化工程により第3の
酸化膜を形成する工程と、上記第2のシリコン窒化膜を
エッチング除去する工程と、トランジスタのしきい値電
圧を調節するための不純物イオンをイオン注入法により
上記第3のシリコン酸化膜を透して上記チャンネル部に
注入する工程と、上記第3の酸化膜をエッチング除去す
る工程と、上記チャンネル領域にゲート酸化膜を形成す
る工程と、上記ワード線パターンの溝に第1の導電性膜
を埋め込みゲート電極を形成する工程と、上記第1のシ
リコン窒化膜をエッチング除去する工程と、半導体基板
と逆導電型の不純物を上記多結晶シリコン膜中にイオン
注入法により注入し、熱処理により上記半導体基板と逆
導電型の不純物を活性化し、上記半導体基板まで達する
ソース、ドレイン領域を形成する工程を備えている。
【0007】もしくは、上記構造のトランジスタの製造
方法として、半導体基板上に、多結晶シリコン膜を堆積
する工程と、フィールド領域の上記多結晶シリコン膜を
酸化しフィールド酸化膜を形成する工程と、その上に第
1のシリコン酸化膜を堆積する工程と、その上に第1の
シリコン窒化膜を堆積する工程と、ワード線と成る領域
の該第1のシリコン窒化膜及び第1のシリコン酸化膜を
エッチング除去し、ワード線パターンの溝を形成する工
程と、上記シリコン窒化膜をマスクとして、活性領域上
の多結晶シリコン膜をエッチングする工程と、酸化工程
により、チャンネル領域のシリコン基板表面及び、上記
多結晶シリコン膜側壁に第2のシリコン酸化膜を形成す
る工程と、第2のシリコン窒化膜を堆積する工程と、該
第2のシリコン窒化膜を上記第2のシリコン酸化膜が露
出するまでエッチバックする工程と、トランジスタのチ
ャンネル部の上記第2のシリコン酸化膜をエッチング除
去する工程と、上記チャンネル領域に酸化工程により第
3の酸化膜を形成する工程と、上記第2のシリコン窒化
膜をエッチング除去する工程と、トランジスタのしきい
値電圧を調節するための不純物イオンをイオン注入法に
より上記第3のシリコン酸化膜を透して上記チャンネル
部に注入する工程と、上記第3の酸化膜をエッチング除
去する工程と、上記チャンネル領域にゲート酸化膜を形
成する工程と、上記ワード線パターンの溝に第2の多結
晶シリコン膜を埋め込む工程と、上記第1のシリコン窒
化膜をエッチング除去する工程と、上記第2の多結晶シ
リコン膜をマスクとして上記第1のシリコン酸化膜をエ
ッチングする工程と、上記第1、2の多結晶シリコン膜
表面に自己整合的に高融点金属シリサイド層が形成され
た半導体基板まで達するソース、ドレイン領域、及び、
ゲート電極を形成する工程を備えている。
【0008】また、上記半導体装置の高融点金属シリサ
イド層の形成方法として、上記第1及び第2の多結晶シ
リコン膜上部に、高融点金属膜を堆積する工程と、第1
の急速加熱処理により上記高融点金属膜を上記多結晶シ
リコン膜と反応させ高融点金属シリサイド膜を形成する
工程と、未反応の上記高融点金属膜をエッチング除去す
る工程と、イオン注入法により半導体基板と逆導電型の
不純物を上記高融点金属シリサイド膜中に注入する工程
と、第2の急速加熱処理により上記高融点金属シリサイ
ド膜を安定な結晶構造に変化させる工程と、その上に層
間絶縁膜を堆積した後、熱処理を行ない上記半導体基板
と逆導電型の不純物を活性化させると供に、ソース、ド
レイン領域に於て、半導体基板まで不純物を拡散させる
工程を備えている。
【0009】もしくは、上記高融点金属シリサイド層の
形成方法として、高融点金属をイオン注入法により上記
第1及び第2の多結晶シリコン膜表面に注入し、該多結
晶シリコン膜表面を非晶質化する工程と、該多結晶シリ
コン膜上部に、上記高融点金属から成る高融点金属膜を
堆積する工程と、第1の急速加熱処理により多結晶シリ
コン膜中の上記高融点金属及び、上記高融点金属膜を上
記多結晶シリコン膜中のシリコン原子と反応させ高融点
金属シリサイド膜を形成する工程と、シリコン原子と未
反応の上記高融点金属膜をエッチング除去する工程と、
イオン注入法により半導体基板と逆導電型の不純物を注
入する工程と、第2の急速加熱処理により上記高融点金
属シリサイド膜を安定な結晶構造に変化させる工程と、
その上に層間絶縁膜を堆積した後、熱処理を行ない上記
半導体基板と逆導電型の不純物を活性化させると供に、
ソース、ドレイン領域に於て、半導体基板まで不純物を
拡散させる工程を備えている。
【0010】また、上記高融点金属は、Ti、Co、N
i、Zr、V、Hfである事を特徴とする。
【0011】或は、上記半導体装置の製造方法に於て、
上記第1及び第2の多結晶シリコン膜の替りに第1及び
第2の非晶質シリコン膜を用いることを特徴とする。
【0012】
【実施例】以下、本発明の半導体装置の製造方法を実施
例により詳細に説明する。
【0013】図1(a)〜(c)及び図2(d)〜
(e)及び図3(f)〜(g)及び図4(h)〜(i)
及び図5(j)〜(k)及び図6(l)〜(m)及び図
7(n)〜(o)は本発明の第1の実施例のトランジス
タ形成方法の工程順断面図である。
【0014】まず図1(a)に示すように、半導体基板
(本実施例ではP型半導体基板)101上に膜厚100
nm程度の多結晶シリコン膜102を堆積する。
【0015】次に、図1(b)に示すように、上記多結
晶シリコン膜102を周知の方法で選択的に酸化しフィ
ールド酸化膜103を形成した後、約40nm程度の酸
化膜104を堆積する。
【0016】次に、図1(c)に示すように、約500
nm程度の窒化膜105を堆積する。
【0017】次に、図2(d)に示すように、フォトリ
ソグラフィー工程及びエッチング工程により、フォトレ
ジストをマスクとして上記窒化膜105及び酸化膜10
4をエッチングし、ワード線パターンの溝を形成した
後、該窒化膜105をマスクとして、上記多結晶シリコ
ン膜102をエッチングする。ここで、多結晶シリコン
膜102のエッチングは、なるべく半導体基板にダメー
ジを与えないように10nm程度残すようなエッチング
条件が良い。
【0018】次に、図2(e)に示すように、酸化工程
により、半導体基板表面上のエッチング残りの多結晶シ
リコン膜及びチャンネル領域上の半導体基板表面及び多
結晶シリコン膜102側壁部を酸化し、約50nm程度
の酸化膜107を形成する。この酸化工程により、仮に
上記多結晶シリコン膜102のエッチングによりチャン
ネル領域の半導体基板にダメージが残っても除去するこ
とができる 次に、図3(f)に示すように、約7nm
程度の窒化膜108を堆積する。 次に、図3(g)に
示すように、エッチバック工程により、窒化膜108、
酸化膜107を順次エッチングする。ここでエッチバッ
クは、半導体基板がダメージを受けない様にチャンネル
領域上の酸化膜107を10nm程度残す様なエッチン
グ条件がよい。
【0019】次に、図4(h)に示すように、フッ酸系
溶液により、上記チャンネル領域上の酸化膜残りをエッ
チング除去する。
【0020】次に、図4(i)に示すように、酸化雰囲
気中で約10nm程度酸化し、酸化膜109を形成した
後、トランジスタのしきい値電圧調整のための不純物を
注入する。
【0021】次に、図5(j)に示すように、溝106
側壁の窒化膜108を燐酸系のウェットエッチングによ
りエッチング除去した後(この工程により、窒化膜10
5は若干エッチングされ、溝106は、若干広がる)、
酸化膜109をフッ酸系溶液によりエッチング除去す
る。この時に、多結晶シリコン102側壁の酸化膜10
7も若干エッチングされ、30nm程度の膜厚と成る。
【0022】次に、図5(k)に示すように、多結晶シ
リコン膜111を周知の方法で溝106に埋め込む。
【0023】次に、図6(l)に示すように、窒化膜1
05を燐酸系のウェットエッチングによりエッチング除
去した後、酸化膜104を多結晶シリコン膜111をマ
スクとして多結晶シリコン膜102表面が露出するまで
RIEによりエッチングする。
【0024】次に、図6(m)に示すように、高融点金
属膜(本実施例では、50nm程度のチタン膜)を堆積
する。
【0025】次に、図7(n)に示すように、第1のR
TA処理を、例えば窒素雰囲気中で、625℃、20秒
程度行ない準安定なチタンシリサイド層113を形成
し、未反応のチタン金属を硫酸と過酸化水素水の混合液
でエッチング除去し、次に、基板と逆導電型の不純物イ
オン(本実施例では、砒素イオン)をドーズ量の95%
以上が、上記チタンシリサイド膜113中に注入される
ようなエネルギーで、例えば、本実施例では、35Ke
v程度の注入エネルギーで、5E15/cm2程度のド
ーズ量を上記チタンシリサイド膜113中に注入した
後、第2のRTA処理を例えば、窒素雰囲気中で、90
0℃、20秒程度行ない上記チタンシリサイド膜113
を安定な、TiSi2 C54結晶構造に変化させる。
次に、図7(o)に示すように、層間絶縁膜114を
堆積した後900℃、15分程度の熱処理により、半導
体基板101まで達するソース、ドレイン領域115を
形成すると供に、ゲート電極中のAsイオンを十分活性
化する。
【0026】後は、周知の工程を経て、所望の半導体装
置を得る。
【0027】本実施例で形成されたトランジスタは、チ
ャンネル領域上の多結晶シリコン膜をエッチングした後
犠牲酸化を2回行なっているため半導体基板表面のエッ
チングによりダメージを受けた層を除去するする事がで
きる。また、シリサイド層を形成した後でn+拡散層領
域を形成しているため、n+拡散層領域上のシリサイド
化におけるAsイオンの影響が無くなり、非常に低層抵
抗のシリサイド層を形成することが可能となった。更に
半導体基板へのチタン金属の拡散を極力抑えることが可
能となり、かつ、n+拡散層領域形成のためのAsイオ
ン注入のRpをチタンシリサイド層中に抑えているた
め、半導体基板はイオン注入によるダメージを受けない
事により、ソース、ドレイン領域から半導体基板へのリ
ーク電流を減少させることが可能となった。更に、チャ
ンネル部より上部に形成されたシリサイド層より不純物
を拡散するため、非常に浅いジャンクションを形成する
ことが可能となり、トランジスタの短チャンネル効果を
抑制することが可能となった。また、従来例のようにゲ
ート電極はT字型にならない為、ソース、ドレイン領域
形成のための不純物イオン注入時に図8(d)の様なゲ
ート電極によるオフセットが発生しない。
【0028】(実施例2)本発明の半導体装置の形成方
法は、第1の実施例に限るものではない。
【0029】図6(l)に示すように、窒化膜105を
燐酸系のウェットエッチングによりエッチング除去した
後、酸化膜104を多結晶シリコン膜111をマスクと
して多結晶シリコン膜102表面が露出するまでRIE
によりエッチングする迄の工程を第1の実施例と同様に
経た後、基板と逆導電型の不純物イオン(例えば、砒素
イオン)を35Kev程度の注入エネルギーで、5E1
5/cm2程度のドーズ量を上記多結晶シリコン膜10
2、111中に注入し、層間絶縁膜を堆積した後、90
0℃、15分程度の熱処理により、半導体基板101ま
で達するソース、ドレイン領域115を形成すると供
に、ゲート電極111中のAsイオンを十分活性化す
る。後は、周知の工程を経て、所望の半導体装置を得
る。
【0030】(実施例3)本発明のシリサイド層の形成
方法は、第1の実施例に限るものではない。多結晶シリ
コン膜のシリサイド化として、多結晶シリコン膜10
2、111中に高融点金属イオン、例えばTiイオンを
イオン注入法により注入し、多結晶シリコン膜102、
111表面を非晶質化する。次に上記高融点金属と同じ
金属から成る高融点金属膜、例えば本実施例ではTi膜
を堆積する。次に第1のRTA処理を、例えば窒素雰囲
気中で、625℃、20秒程度行ない上記多結晶シリコ
ン膜204、211中のTi及び上記Ti膜と多結晶シ
リコン膜中のシリコンを反応させ、準安定なチタンシリ
サイド層113、を形成し、未反応のチタン金属を硫酸
と過酸化水素水の混合液でエッチング除去する。後は、
第1の実施例と同様の工程を経て所望のトランジスタ素
子を形成する。
【0031】なお、本発明の実施例1〜3の多結晶シリ
コン膜102、111の替りに、非晶質シリコン膜を使
用してもよい。非晶質シリコン膜を使用した場合、多結
晶シリコン膜のようなグレインが存在しないため、シリ
サイド化反応が均一に起こるという利点が有る。
【0032】また、本発明のシリサイド層の形成の為の
高融点金属材料は、チタン金属に限るものではない。C
o、Ni、Zr、V、Hf金属を使用してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明は、
半導体基板表面に多結晶シリコン膜を堆積し、トランジ
スタのチャンネル領域部の多結晶シリコン膜をエッチン
グした後、犠牲酸化を2回行なうため、チャンネル領域
上のダメージ層を完全に除去することが可能となる。
【0034】また、半導体基板表面に多結晶シリコン膜
を設けてシリサイド化を行なっているため、半導体基板
へのチタン金属の拡散を極力抑えることが可能となり、
また、Rpがチタンシリサイド層内に納まるようにイオ
ン注入を行うため、半導体基板への欠陥の発生を抑制
し、更に、図8(d)A部、B部、のような電解集中が
発生し易い鋭角部は犠牲酸化により酸化膜が厚く形成さ
れないため、リーク電流を低減させることが可能とな
る。
【0035】また、シリサイド層を形成した後でn+拡
散層領域を形成できるため、n+拡散層領域上のシリサ
イド化におけるAsイオンの影響が無くなり、完全なTi
Si2C54結晶構造を形成することができ、非常に低抵
抗のシリサイド層を形成することが可能となる。
【0036】更に、トランジスタのチャンネル領域部の
多結晶シリコン膜をエッチングした後の犠牲酸化は、上
記イオン注入前に行なうため、また、チャンネル部より
上部に形成されたシリサイド層より不純物を拡散するた
め、非常に浅い接合を形成することが可能となり、トラ
ンジスタの短チャンネル効果を抑制することが可能とな
る。
【0037】また、従来例のようにゲート電極はT字型
にならず、ソース、ドレイン領域形成のための不純物イ
オン注入時にゲート電極によるオフセットが発生しない
ため、トランジスタスピードを高速化することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例の工程順断面図(a)〜
(c)である。
【図2】本発明における実施例の工程順断面図(d)〜
(e)である。
【図3】本発明における実施例の工程順断面図(f)〜
(g)である。
【図4】本発明における実施例の工程順断面図(h)〜
(i)である。
【図5】本発明における実施例の工程順断面図(j)〜
(k)である。
【図6】本発明における実施例の工程順断面図(l)〜
(m)である。
【図7】本発明における実施例の工程順断面図(n)〜
(o)である。
【図8】従来例における行程順断面図(a)〜(d)で
ある。
【符号の説明】
101、201 半導体基板 202 フィールド酸化膜 102、203 多結晶シリコン膜 103 フィールド酸化膜 104、204 酸化膜 105 窒化膜 106 溝 107 酸化膜 108 窒化膜 109 酸化膜 110、205 ゲート酸化膜 206 ゲート電極 111 多結晶シリコン膜 112、 高融点金属膜(Ti金属膜) 113、207 チタンシリサイド膜 114 層間絶縁膜 115、208 ソース、ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 21/336

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタのソース、ドレイン領域の
    一部は、多結晶シリコン膜よりなり、該ソース、ドレイ
    ン領域は多結晶シリコン膜下の半導体基板まで達してお
    り、ゲート電極は上記多結晶シリコン膜上部までオーバ
    ーラップしていないことを特徴とする電界効果トランジ
    スタの製造方法であって、上記ゲート電極を形成する工
    程と上記多結晶シリコン膜を形成する工程の間に、ゲー
    ト酸化膜よりも厚く、かつ、上記多結晶シリコン膜より
    も上方まで存在する、ゲート電極側壁と上記多結晶シリ
    コン膜を分離するための絶縁膜を形成する工程とを含
    み、新たに上記ゲート電極と上記多結晶シリコン膜とを
    分離する絶縁膜を設けることなく、上記ゲート電極と上
    記多結晶シリコン膜上に高融点金属を堆積する工程と、
    熱処理を行うことにより、自己整合的に上記多結晶シリ
    コン膜と上記ゲート電極に高融点金属シリサイドを形成
    する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 半導体装置のトランジスタ形成工程に於
    いて、半導体基板上に、多結晶シリコン膜を堆積する工
    程と、フィールド領域の上記多結晶シリコン膜を酸化し
    フィールド酸化膜を形成する工程と、その上に第1のシ
    リコン酸化膜を堆積する工程と、その上に第1のシリコ
    ン窒化膜を堆積する工程と、ワード線と成る領域の該第
    1のシリコン窒化膜及び第1のシリコン酸化膜をエッチ
    ング除去しワード線パターンの溝を形成する工程と、上
    記シリコン窒化膜をマスクとして、活性領域上の多結晶
    シリコン膜をエッチングする工程と、酸化工程により、
    チャンネル領域のシリコン基板表面及び、上記多結晶シ
    リコン膜側壁に第2のシリコン酸化膜を形成する工程
    と、第2のシリコン窒化膜を堆積する工程と、該第2の
    シリコン窒化膜を上記第2のシリコン酸化膜が露出する
    までエッチバックする工程と、トランジスタのチャンネ
    ル部の上記第2のシリコン酸化膜をエッチング除去する
    工程と、上記チャンネル領域に酸化工程により第3の酸
    化膜を形成する工程と、上記第2のシリコン窒化膜をエ
    ッチング除去する工程と、トランジスタのしきい値電圧
    を調節するための不純物イオンをイオン注入法により上
    記第3のシリコン酸化膜を透して上記チャンネル部に注
    入する工程と、上記第3の酸化膜をエッチング除去する
    工程と、上記チャンネル領域にゲート酸化膜を形成する
    工程と、上記ワード線パターンの溝に第1の導電性膜を
    埋め込みゲート電極を形成する工程と、上記第1のシリ
    コン窒化膜をエッチング除去する工程と、半導体基板と
    逆導電型の不純物を上記多結晶シリコン膜中にイオン注
    入法により注入し、熱処理により上記半導体基板と逆導
    電型の不純物を活性化し上記半導体基板まで達するソー
    ス、ドレイン領域を形成する工程を含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体装置のトランジスタ形成工程に於
    いて、半導体基板上に、多結晶シリコン膜を堆積する工
    程と、フィールド領域の上記多結晶シリコン膜を酸化し
    フィールド酸化膜を形成する工程と、その上に第1のシ
    リコン酸化膜を堆積する工程と、その上に第1のシリコ
    ン窒化膜を堆積する工程と、ワード線と成る領域の該第
    1のシリコン窒化膜及び第1のシリコン酸化膜をエッチ
    ング除去しワード線パターンの溝を形成する工程と、上
    記シリコン窒化膜をマスクとして、活性領域上の多結晶
    シリコン膜をエッチングする工程と、酸化工程により、
    チャンネル領域のシリコン基板表面及び、上記多結晶シ
    リコン膜側壁に第2のシリコン酸化膜を形成する工程
    と、第2のシリコン窒化膜を堆積する工程と、該第2の
    シリコン窒化膜を上記第2のシリコン酸化膜が露出する
    までエッチバックする工程と、トランジスタのチャンネ
    ル部の上記第2のシリコン酸化膜をエッチング除去する
    工程と、上記チャンネル領域に酸化工程により第3の酸
    化膜を形成する工程と、上記第2のシリコン窒化膜をエ
    ッチング除去する工程と、トランジスタのしきい値電圧
    を調節するための不純物イオンをイオン注入法により上
    記第3のシリコン酸化膜を透して上記チャンネル部に注
    入する工程と、上記第3の酸化膜をエッチング除去する
    工程と、上記チャンネル領域にゲート酸化膜を形成する
    工程と、上記ワード線パターンの溝に第2の多結晶シリ
    コン膜を埋め込む工程と、上記第1のシリコン窒化膜を
    エッチング除去する工程と、上記第2の多結晶シリコン
    膜をマスクとして上記第1のシリコン酸化膜をエッチン
    グする工程と、上記第1、2の多結晶シリコン膜表面に
    自己整合的に高融点金属シリサイド層が形成された半導
    体基板まで達するソース、ドレイン領域、及び、ゲート
    電極を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記特許請求の範囲第項記載の半導体
    装置の高融点金属シリサイド層の形成方法は、上記第1
    及び第2の多結晶シリコン膜上部に、高融点金属膜を堆
    積する工程と、第1の急速加熱処理により上記高融点金
    属膜を上記多結晶シリコン膜と反応させ高融点金属シリ
    サイド膜を形成する工程と、未反応の上記高融点金属膜
    をエッチング除去する工程と、イオン注入法により半導
    体基板と逆導電型の不純物を上記高融点金属シリサイド
    膜中に注入する工程と、第2の急速加熱処理により上記
    高融点金属シリサイド膜を安定な結晶構造に変化させる
    工程と、その上に層間絶縁膜を堆積した後、熱処理を行
    ない上記半導体基板と逆導電型の不純物を活性化させる
    と供に、ソース、ドレイン領域に於て、半導体基板まで
    不純物を拡散させる工程を含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記特許請求の範囲第項記載の半導体
    装置の高融点金属シリサイド層の形成方法は、高融点金
    属をイオン注入法により上記第1及び第2の多結晶シリ
    コン膜表面に注入し、該多結晶シリコン膜表面を非晶質
    化する工程と、該多結晶シリコン膜上部に、上記高融点
    金属から成る高融点金属膜を堆積する工程と、第1の急
    速加熱処理により多結晶シリコン膜中の上記高融点金属
    及び、上記高融点金属膜を上記多結晶シリコン膜中のシ
    リコン原子と反応させ高融点金属シリサイド膜を形成す
    る工程と、シリコン原子と未反応の上記高融点金属膜を
    エッチング除去する工程と、イオン注入法により半導体
    基板と逆導電型の不純物を注入する工程と、第2の急速
    加熱処理により上記高融点金属シリサイド膜を安定な結
    晶構造に変化させる工程と、その上に層間絶縁膜を堆積
    した後、熱処理を行ない上記半導体基板と逆導電型の不
    純物を活性化させると供に、ソースドレイン領域に於
    て、半導体基板まで不純物を拡散させる工程を含むこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 特許請求の範囲第4、5項記載の高融点
    金属は、Ti、Co、Ni、Zr、V、Hfである事を
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記特許請求の範囲第項記載の半導体
    装置の製造方法に於て、上記第1及び第2の多結晶シリ
    コン膜の替りに第1及び第2の非晶質シリコン膜を用い
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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