JPH07263682A - サリサイド構造を有するmosfetの製造方法 - Google Patents

サリサイド構造を有するmosfetの製造方法

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JPH07263682A
JPH07263682A JP5416694A JP5416694A JPH07263682A JP H07263682 A JPH07263682 A JP H07263682A JP 5416694 A JP5416694 A JP 5416694A JP 5416694 A JP5416694 A JP 5416694A JP H07263682 A JPH07263682 A JP H07263682A
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JP
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heat treatment
diffusion layer
forming
gate electrode
temperature
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JP5416694A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Wakamatsu
秀利 若松
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リーク電流を低減できかつ寄生抵抗を低減す
ることができる、サリサイド構造を有するMOSFET
の製造方法の提供。 【構成】 下地12に第1の拡散層22を形成、加熱処
理後、次に、ゲート電極18の側壁にサイドウォール2
6形成し、このサイドウォールをマスクとして用いて、
イオン注入を行なって、第1の拡散層22よりも接合の
深い第2の拡散層28を形成する。次に、1050℃の
温度下で10秒間、高温短時間熱処理を行なう。この、
高温短時間熱処理によって、不純物濃度を高濃度に維持
したまま不純物を活性化し、かつ、イオン注入によって
生じた結晶欠陥を消滅させることができる。次にサリサ
イド工程によりシリサイド層32を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サリサイド構造を有
するMOSFETの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサリサイド構造を有するMOSF
ETの一例が、文献:「アイイーイーイー・トランスア
クションズ・オン・エレクトロン・デバイセズ(IEEE T
RANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES ),vol.ED−
34,No.3,pp.562−574(1987)」
に開示されている。特に、この文献の570頁〜572
頁のVI章に開示の半導体素子においては、ソース及び
ドレイン領域のN型拡散層の不純物のドーズ量を通常の
5×1015イオン/cm2 よりも一桁低い4×1014
オン/cm2 とし、かつ、拡散層の接合を浅くしてい
る。そして、その拡散層にサリサイド工程によってシリ
サイドの電極を形成した例が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、拡散層
の不純物濃度を低くすると、拡散層にシリサイド層を形
成した際に、シリサイド層と拡散層との界面(特に、シ
リサイド層のゲート電極側の側面部分)にショットキー
バリアコンタクトが形成され、MOSFETの寄生抵抗
が増大してしまう。その結果、MOSFETのドレイン
電圧−ドレイン電流特性のリニア領域で示されるコンダ
クタンスが低下して、MOSFETの特性が劣化してし
まうという問題点があった。
【0004】これは、以下の理由によると考えられる。
従来のMOSFETの製造工程においては、不純物をイ
オン注入した拡散層を通常電気炉で加熱処理して不純物
を電気的に活性化させていた。電気炉で加熱処理した場
合、拡散層中の深さ方向の活性した不純物の濃度勾配が
緩やかになり、拡散層の表面の不純物濃度に対して、シ
リサイド層の底面が形成される深さの不純物濃度が低く
なってしまう。このため、サリサイド工程によって拡散
層にシリサイド層を形成すると、拡散層とシリサイド層
との界面付近の不純物がシリサイド中に吸い上げられて
しまう。その結果、界面付近に不純物が低濃度化された
領域が形成されてしまうため、上述したように寄生抵抗
が増大すると考えられる。
【0005】一方、また、拡散層の接合を浅くすると、
シリサイド層の底面と拡散層の底面との距離が近くな
り、接合リーク電流が増大してしまう。さらに、シリサ
イド層の底面の凹凸が大きくなると、接合リーク電流が
より増大してしまうという問題点があった。
【0006】このため、リーク電流を低減できかつ寄生
抵抗を低減することができる、サリサイド構造を有する
MOSFETの製造方法の実現が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のサリサイド構
造を有するMOSFEOの製造方法によれば、(a)第
1導電型の下地上に、第1絶縁膜を形成する工程と、
(b)第1絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
(c)第1絶縁膜およびゲート電極を覆う第2絶縁膜を
形成する工程と、(d)ゲート電極および第2絶縁膜の
ゲート電極の側壁を覆っている部分をマスクとして用い
て、下地に対して第2導電型の不純物の1回目のイオン
注入を行なうことにより、第1の拡散層を形成する工程
と、(e)第2絶縁膜上全面に、第3絶縁膜を形成する
工程と、(f)第1の拡散層に対して加熱処理を行なう
工程と、(g)第2および第3絶縁膜に対して異方性エ
ッチングを行なって、ゲート電極の側壁に、第2および
第3絶縁膜の残存部分からなるサイドウォールを形成す
る工程と、(h)サイドウォールをマスクとして用い
て、下地に対して第2導電型の不純物の2回目のイオン
注入を行なうことにより、第1の拡散層よりも接合の深
い第2の拡散層を形成する工程と、(i)第2の拡散層
に対して、高温短時間熱処理を行なう工程と、(j)高
温短時間熱処理を行なった後、サリサイド工程により、
拡散層およびゲート電極にシリサイド層を形成する工程
と、(k)シリサイド層を形成した構造体上に、層間絶
縁膜を形成した後、メタル配線を形成する工程とを含
む。
【0008】尚、ここで、下地とは、例えば、N型また
はP型の半導体基板、若しくは、半導体基板に形成され
たP型またはN型のウエルを含む。また、尚、(e)の
工程と(f)の工程とは、実施する順序が前後しても良
い。
【0009】また、好ましくは、(i)の工程におい
て、高温短時間熱処理は、1000℃〜1050℃の温
度下で1秒〜30秒間の条件で行うことが望ましい。
【0010】また、好ましくは、(i)の工程の後、
(j)の工程の前に、ゲート電極および拡第2の散層に
対して第1導電型の不純物を、5×1013〜1×1015
イオン/cm2 のドーズ量で、かつ、10〜40keV
の加速エネルギーでイオン注入することにより、ゲート
電極の上面および第2の拡散層の表面をアモルファス化
する工程を含むことが望ましい。
【0011】また、好ましくは、(k)の工程におい
て、層間絶縁膜を形成した後、メタル配線を形成する前
に、加熱処理を行なう工程を含むことが望ましい。
【0012】また、好ましくは、(j)の工程におい
て、シリサイド化に必要な最終温度まで加熱処理をする
にあたり、加熱処理を2段階加熱処理とし、2段階加熱
処理の1段階目の加熱処理において、昇温速度を100
〜125℃/秒として、室温と最終温度との間の中間温
度まで昇温し、2段階加熱処理の2段階目の加熱処理に
おいて、昇温速度を50〜100℃/秒として、中間温
度から最終加熱温度まで昇温することにより、シリサイ
ド層を形成する工程を含むことが望ましい。
【0013】
【作用】この発明によれば、まず、第2絶縁膜をマスク
として用いたイオン注入および加熱処理を行なって第1
の拡散層を形成した後、第2および第3絶縁膜の残存部
分をマスクとして用いたイオン注入を行なって第2の拡
散層(以下、単に拡散層とも称する)を形成する。そし
て、高温短時間熱処理法(RTA)を用いて第2の拡散
層の不純物を活性化する。このため、従来の電気炉を用
いて拡散層に熱処理を行なった場合に比べて、拡散層の
表面から底面に至るまで拡散層中の活性化した不純物濃
度を高めることができる。その結果、シリサイド層と拡
散層との界面付近の不純物濃度を、コンタクト抵抗をオ
ーミックコンタクトをとることができる程度まで低くす
るために必要な不純物濃度である1×1020イオン/c
3以上に保つことができる。
【0014】また、高温短時間熱処理法を行なうことに
よって、イオン注入によって生じた、拡散層中の結晶欠
陥を消滅させることができる。このため、シリサイド層
と拡散層との界面の凹凸を小さくして滑らかな界面とす
ることができる。
【0015】従って、高温短時間熱処理法を用いて、不
純物濃度を高め、かつ界面を滑らかにすることにより、
界面付近に低不純物濃度層を発生させることなく寄生抵
抗を低減するとともに、接合リーク電流を低減すること
ができる。
【0016】尚、高温短時間熱処理は、1000℃〜1
050℃の温度下で1秒〜30秒間の条件で行なうこと
が望ましい。経験的にこの条件の範囲内ならば、上述し
た効果が得られるからである。
【0017】また、この発明では、高温短時間熱処理を
行なった拡散層に対して第1導電型の不純物をイオン注
入し、拡散層をアモルファス化してからシリサイド層を
形成しても良い。その場合、Tiといった高融点金属膜
をスパッタリングで形成する段階で、シリサイド化反応
が生じる。このため、スパッタリング後の加熱処理にお
いて、より低温でシリサイド化を行なうことが可能とな
るだけでなく、拡散層表面からシリサイド化が均一に進
む。このため、シリサイド層の底面の凹凸をより小さく
することができる。その結果、拡散層をアモルファス化
しない場合よりも薄いシリサイド層を形成することがで
きる。従って、シリサイド層の底面と拡散層の底面(接
合)との距離を保ったまま(従って、接合リーク電流を
増大させることなく)、拡散層の厚さを薄くすることが
できる。その結果、MOSFETの短チャネル効果をよ
り抑制することが可能となり、また、パンチスルー耐性
の向上を図ることができる。
【0018】ところで、活性化された不純物は、例えば
シリコン結晶の格子位置に存在する。しかし、シリサイ
ド層や拡散層にストレスが生じると、不純物が格子位置
でなく格子間に位置するために電気的に不活性となる。
この点、拡散層の表面をアモルファス化してからサリサ
イド工程を行なうと、シリサイド層中に第2導電型の不
純物およびSi原子を過剰にとり込むことがないため、
ストレスの低減されたシリサイド層を形成することがで
きる。
【0019】従って、アモルファス化の工程を経れば、
シリサイド層を薄くできるだけでなく活性層中の不純物
活性化率の低減を抑制することができる。
【0020】尚、アモルファス化にあたり、第1導電型
の不純物の注入条件を、5×1013〜1×1015イオン
/cm2 のドーズ量で、かつ、10〜40keVの加速
エネルギーとしたのは、この条件の範囲内ならば、シリ
サイド層中に、第2導電型の不純物を過剰にとり込むこ
とがなく、かつ、上述した、オーミックコンタクトをと
るために必要な第2導電型の不純物濃度である1×10
20イオン/cm3 を維持することができるからである。
【0021】また、従来、サリサイド構造のMOSFE
Tを製造する場合、層間膜形成後に、層間膜の平坦化の
ための加熱処理を行なうと、リーク電流が増大してしま
うことが知られていた。このため、従来は、サリサイド
構造のMOSHETを製造する場合には、層間絶縁膜膜
の平坦化のための加熱処理は行なわない方が好ましいと
されていた。ところが、この出願にかかる発明者は、高
温短時間熱処理を用いて形成したサリサイド構造のMO
SFETに、層間膜形成後に加熱処理(以下、後加熱と
も称する)を行なったところ、リーク電流が低減するこ
とを見出した。これは、高温短時間熱処理の際に発生し
た点欠陥が、後加熱により消滅するためと考えられる。
【0022】また、サリサイド工程において、シリサイ
ド層を形成するために、拡散層をシリサイド化するため
の最終温度にまで加熱するにあたり、従来は、一定の昇
温速度で加熱処理を行なっていた。ところが、この出願
にかかる発明者は、加熱処理を2段階加熱処理として、
1段階目の熱処理において、昇温速度を100〜125
℃/秒とし、室温と最終温度との間の中間温度まで昇温
させ、2段階目の熱処理において、昇温速度を50〜1
00℃/秒とし、中間温度から最終加熱温度まで昇温さ
せてシリサイド層を形成したところ、シリサイド層がよ
り均一に形成されることを見出した。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明のサリサイ
ド構造を有するMOSFETの製造方法の一例について
説明する。尚、以下に参照する図面は、この発明が理解
できる程度に各構成成分の大きさ、形状及び配置関係を
概略的に示してあるにすぎない。従って、この発明はこ
の図示例にのみ限定されるものではないことは明らかで
ある。また、図では断面を表すハッチングを一部省略し
て示してある。
【0024】<第1実施例>第1実施例では、サリサイ
ド構造を有するPMOSFET(以下、素子とも略称す
る)の製造方法の一例について説明する。図1の(A)
〜(C)は、第1実施例の説明に供する工程図である。
また、図2の(A)〜(C)は、図1の(C)に続く工
程図である。また、図3の(A)〜(C)は、図2の
(C)に続く工程図である。また、図4は、図3の
(C)に続く工程図である。各図は、ゲート長方向に沿
った切り口での縦断面部分を示している。
【0025】第1実施例では、P型で面方位(100)
の半導体基板10に形成したN型のウエル層12を下地
12とし、この下地12に先ずLOCOS法を用いて素
子分離領域としてのフィールド酸化膜14を4000Å
程度の厚さで形成する。以下に説明する工程は、このフ
ィールド酸化膜14で素子分離された素子形成領域にて
行なうものである。
【0026】次に、下地12上に第1絶縁膜16とし
て、ウエット酸化雰囲気中で、膜厚50〜100Å程度
の酸化膜16を形成する(図1の(A))。尚、この酸
化膜の一部分が後にゲート酸化膜16aとなる。
【0027】次に、ゲート電極18を形成するため、先
ず、第1絶縁膜上にLPCVD(減圧化学的気相成長)
法を用いて、膜厚2500Å程度のポリシリコン(多結
晶シリコン)膜(図示せず)を形成する。次に、このポ
リシリコン膜中に、イオン注入法あるいはPOCl3
体ソースを用いた熱拡散法により、N型不純物を導入し
て、導電性のポリシリコン膜(図示せず)とする。次
に、通常のホトリソグラフィおよびエッチング技術によ
り、ゲート電極18を所定のパターンで形成する(図1
の(B))。
【0028】次に、第1絶縁膜16およびゲート電極1
8を覆う第2絶縁膜20として、厚さ700Å程度のシ
リコン酸化膜20をLPCVD法を用いて形成する(図
1の(C))。
【0029】次に、ゲート電極18および第2絶縁膜2
0のゲート電極18の側壁を覆っている部分をマスクと
して用いて、下地12に対してP型の不純物の1回目の
イオン注入を行なう。この実施例では、BF2 をドーズ
量4×1014〜1×1015イオン/cm2 、加速エネル
ギー60keVの条件でイオン注入する。イオン注入に
より、第1の拡散層22として、浅いp+ 拡散層22が
形成される(図2の(A))。尚、1回目のイオン中に
際に、第2絶縁膜20はイオン注入装置からの金属汚染
を防止する役割も果たす。また、第2絶縁膜22の一部
をマスクとして第1の拡散層22を形成するため、エッ
チングにより形成されたサイドウォールをマスクとして
拡散層を形成する場合に比べて実効ゲートチャネル長の
バラツキを小さくすることができる。また、図2の
(A)に示すように、第1の拡散層22をゲート電極1
8と僅かにオーバーラップさせることにより、バンド間
トンネルによるドレインリーク電流(ゲート電極の両側
の拡散層のうち、設計に応じて、どちらか一方をソース
領域とし、もう一方をドレイン領域とすれば良い。)の
発生やゲートオーバーラップ容量の増大を回避すること
が可能である。また、上述のドーズ量ならば、第1の拡
散層22の接合深さを浅くし、短チャネル効果を抑制す
ることができる。
【0030】次に、第2絶縁膜20上全面に第3絶縁膜
24として、厚さ2000Åのシリコン酸化膜24をL
PCVD法を用いて形成する(図2の(B))。
【0031】次に、第1の拡散層22に対して、通常の
電気炉を用い、窒素ガス(N2 )雰囲気中、800℃の
温度で20分間加熱処理を行なう。この加熱処理によ
り、第1の拡散層22中の不純物を活性化させる。
【0032】次に、第2および第3絶縁膜20および2
4に対して異方性の反応性イオンエッチング(RIE)
によりエッチングを行ない、ゲート電極18の側壁に、
第2および第3絶縁膜の残存部分20aおよび24aか
らなるサイドウォール26を形成する。このエッチング
により、第2絶縁層20は、L字形状(逆L字形状)の
断面形状部分22aとしてゲート電極18の側壁部に残
り、サイドウォール26の一部分となる(図2の
(C))。
【0033】次に、このサイドウォール26をマスクと
して用いて、下地12に対してP型の不純物の2回目の
イオン注入を行なう。この実施例では、BF2 をドーズ
量2×1015〜1×1016イオン/cm2 、加速エネル
ギー40keVの条件でイオン注入する。イオン注入に
より、第2の拡散層28として、第1の拡散層22より
も接合の深いp+ 拡散層28が形成される(図3の
(A))。尚、シリサイド層32が形成される第2の拡
散層28の接合深さを深くすることにより、接合リーク
電流の増大の抑制を図ることができる。
【0034】次に、第2の拡散層28に対して、105
0℃の温度下で10秒間、高温短時間熱処理を行なう。
この、高温短時間熱処理によって、高濃度部分の不純物
を全て活性化し、かつ、イオン注入によって生じた結晶
欠陥を回復させることができる。
【0035】尚、従来の製造方法においては、第2の拡
散層に対しても通常電気炉を用いて加熱処理を行なって
不純物を活性化させていた。しかし電気炉で加熱処理し
た場合は、拡散層の深さ方向に、不純物濃度の緩やかな
濃度勾配が形成される。また、拡散層の表面近く部分の
不純物濃度の活性化率は低下していた。従って、次工程
で形成されるシリサイド層の底面となる深さの不純物濃
度も充分高くなっていなかった。この点、高温短時間熱
処理によって不純物を活性化した場合は、拡散層28の
表面から底面近くまで活性化された不純物濃度を再現性
良く高濃度とすることができる。従って、拡散層の深さ
方向の不純物の濃度分布は、拡散層の底面近くまでは、
不純物高濃度が維持され、底面の直上で不純物濃度の急
勾配で減少することになる。このため、シリサイド層の
底面となる深さの活性化された不純物濃度は充分高く
(例えば、1×1020イオン/cm3 以上に)なってい
る。
【0036】次に、高温短時間熱処理を行なった構造体
に、サリサイド工程により、第2の拡散層28およびゲ
ート電極18にシリサイド層32を形成する。この実施
例では、先ず、構造体上全面に高融点金属であるチタン
(Ti)膜30を、DCマグネトロンスパッタリング法
により、膜厚100〜500Å程度に形成する(図3の
(B))。
【0037】次に、この実施例では、2段階短時間熱処
理方法によりシリサイド(TiSi2 )層32を形成す
る。先ず、第1段階目の短時間熱処理では、N2 雰囲気
中で600〜700℃の温度範囲で10〜60秒間加熱
処理をする。次に、サイドウォール上およびフィールド
酸化膜上14の未反応のTi膜30部分(図示せず)お
よびTiN膜部分(図示せず)を、ウエットエッチング
法(例えば、アンモニア水、過酸化水素水および水の混
合液)により、室温で選択的にエッチング除去する。次
に、第2段階目の短時間熱処理では、N2 雰囲気中ある
いはアルゴン(Ar)雰囲気中で700〜900℃の温
度範囲で10〜60秒間加熱処理をする。第1実施例で
は、第1および第2段階目いずれの短時間熱処理は、そ
れぞれ昇温速度を125℃/秒と50℃/秒として熱処
理を行なった。このときゲート電極18上および第2の
拡散層28に形成されるシリサイド層32は、化学量論
的に安定で、低抵抗な結晶構造(C54)のTiSi2
を形成する。一般に、上述したような工程でシリサイド
層32を形成して得られた形状をサリサイド構造とい
う。このサリサイド構造では、第2の拡散層28の形成
時にマスクとなったサイドウォール26が、第2の拡散
層28のシリサイド化に対するマスクとして働くので、
第2拡散層28の露出部分に自己整合的にシリサイド層
32を形成することができる(図3の(C))。尚、ゲ
ート電極18のポリシリコンと高融点金属とを反応させ
るシリサイド化工程では、シリサイド化の前に高温短時
間熱処理を行なうことで、ゲート電極18のポリシリコ
ン中に含まれるN型不純物がポリシリコンの粒界および
粒内に均一に分布する。このため、ゲート電極18での
シリサイド化反応が均一に起こり、低抵抗のゲート電極
配線(ゲート電極上のシリサイド層)を再現性良く安定
形成することができる。
【0038】次に、シリサイド層32を形成した構造体
上に、層間絶縁膜34として膜厚5000〜10000
Å程度のシリコン酸化膜34を常圧CVD法により形成
する。
【0039】次に、ドライN2 雰囲気中で、700〜9
00℃の温度範囲で20〜60分間加熱処理(以下、後
加熱処理とも称する)を行なうことにより、シリコン酸
化膜34を平滑化する。尚、従来、シリサイド層32を
有するMOSFETを形成する場合には後加熱処理を行
なうと、接合リーク電流が増大することが知られていた
が、高温短時間熱処理を用いてシリサイド層を有するM
OSFETを形成する場合には、後加熱処理を行なうこ
とによって、後述の比較例で説明するように、接合リー
ク電流を低減させることができる。
【0040】次に、通常のホトリソグラフィおよびエッ
チング技術を用いて、ゲート電極18上および第2の拡
散層28に形成したシリサイド層32上にコンタクトホ
ール36を形成する。
【0041】次に、層間絶縁膜34上およびコンタクト
ホール36に、CDマグネトロンスパッタリング法によ
り金属膜(図示せず)を形成し、通常のホトリソグラフ
ィおよびエッチング技術を用いてメタル配線38を画成
する。ここでは、4層構造(TiN/Al/TiN/T
i)のメタル配線38を形成する。
【0042】次に、外部からの水分の透過によるメタル
配線の腐食を抑制するため、パッシベーション膜として
膜厚5000〜9000Å程度のプラズマ窒化膜をプラ
ズマCVD法を用いて形成する(図4)。
【0043】<第2実施例>第2実施例では、第2の拡
散層の高温短時間熱処理後、ゲート電極の上面および第
2の拡散層の表面をアモルファス化してからシリサイド
層を形成する製造方法の例について説明する。
【0044】第2実施例では、図3の(B)に示され
た、高温短時間熱処理法により第2の拡散層の不純物を
活性化する工程までの材料、構成および形成条件は、第
1実施例と同一である。従って、ここでは、高温短時間
可熱処理を行なう工程までの説明を省略し、高温短時間
熱処理後に、ゲート電極の上面第2の拡散層の表面をプ
ラズマ化する工程から説明する。図5の(A)〜(C)
は、第2実施例の製造方法の説明に供する工程図であ
り、図3の(B)に続く工程図である。尚、各図は、ゲ
ート長方向に沿った切り口での縦断面部分を示してい
る。
【0045】第2実施例では、高温短時間熱処理を行な
った後、シリサイド層42を形成する前に、ゲート電極
18および第2の拡散層28に対してN型の不純物であ
るヒ素(As)をドーズ量5×1013〜1×1015イオ
ン/cm2 、加速エネルギー40keVの条件でイオン
注入する。このイオン注入により、ゲート電極18の上
面および第2の拡散層28の表面がアモルファス化する
(図5の(A)中、アモルファス化した部分を40で示
す)。
【0046】次に、アモルファス化を行なった構造体
に、サリサイド工程により、第2の拡散層28およびゲ
ート電極18にシリサイド層42を形成する。第2実施
例では第1実施例と同様にして、構造体上全面に高融点
金属であるチタン(Ti)膜30を、DCマグネトロン
スパッタリング法により、膜厚100〜500Å程度に
形成する(図5の(B))。
【0047】次に、第2実施例では、第1実施例と同一
の工程により、2段階短時間熱処理方法によりシリサイ
ド層32を形成する(図5の(C))。
【0048】尚、アモルファス化した部分40は、2段
階加熱処理によるシリサイド化の工程において、シリサ
イド層32中に全てとり込まれる。従って、シリサイド
層42以外の第2の拡散層28中にN型の拡散層が形成
されることはない。
【0049】以下、第1実施例と同様の工程により、層
間絶縁膜、メタル配線およびパッシベーション膜を形成
することにより、図4に示された構造と同様の構造を有
する素子を得ることができる。
【0050】<電気特性の比較>以下、第1および第2
実施例で製造した素子の電気特性の測定結果について説
明する。
【0051】電気特性の試験結果にあたっては、第1お
よび第2比較例についても同一の測定を行なった。第1
比較例は、シリサイド電極を設けていないMOSFET
であり、第1の拡散層がゲート電極に対してオフセット
状態になっていない(ズレていない)ことを示すために
用いている。第1比較例は、第1実施例で述べた製造方
法において、第2の拡散層を形成した段階のものである
(高温短時間熱処理は行なっていない)。
【0052】一方、第2比較例は、高温短時間熱処理を
行なわず、通常の電気炉による加熱処理によって、不純
物を活性化した拡散層にシリサイド層を形成した後、シ
リサイド層に不純物をイオン注入し、固相拡散させたM
OSFETである。しかし、第2比較例では固相拡散が
不純分なため、シリサイド層と拡散層との界面付近に低
濃度層が生じてしまっている。このため、素子特性が第
1および第2実施例に比べて劣化している。
【0053】以下、図6の(A)〜(C)を参照して、
第2比較例の素子の製造方法について簡単に説明する。
第2比較例の製造にあっては、ゲート電極の側壁にサイ
ドウォールを形成する工程迄は、第1実施例と同一であ
る。従って、図6の(A)は、図2の(C)に続く工程
図となる。
【0054】第2比較例では、サイドウォール26を形
成した後、第2の拡散層を形成せずにサリサイド工程を
行なう。先ず、サイドウォール26を形成した構造体上
全面に、高融点金属であるチタン(Ti)膜30を、D
Cマグネトロンスパッタリング法により、膜厚100〜
500Å程度に形成する(図6の(A))。
【0055】次に、2段階短時間熱処理方法により、第
1実施例と同一の条件で、ゲート電極18および第1の
拡散層にシリサイド層44を形成する(図6の
(B))。
【0056】次に、シリサイド層44に対して、P型の
不純物であるBF2 を、ドーズ量5×1015イオン/c
2 、加速エネルギー40keVの条件でイオン注入す
る。そして、熱拡散により、イオン注入した不純物を、
シリサイド層44と第1の拡散層22との界面付近へ固
相拡散させる(図6の(C))。
【0057】次に、層間絶縁膜、メタル配線およびパッ
シベーション膜(いずれも図示せず)を第1実施例と同
様に形成してPMOSFETを得る。
【0058】以下、図7〜図10のグラフに、第1およ
び第2実施例、第1および第2比較例のドレイン電圧
(Vd )−ドレイン電流(Id )特性の測定結果を示
す。各図のグラフの横軸は、ドレイン電圧(V)を表
し、縦軸は、ドレイン電流(mA)をそれぞれ表してい
る。また、各グラフ中では、ゲート電圧(VG )を1、
2、3、4、5Vとしたときの特性を、第1実施例につ
いては、曲線I1 、I2 、I3 、I4 、I5 で表し、第
2実施例については、曲線II1 、II2 、II3 、II4 、II
5 で表し、第3実施例については、曲線III1、III2、II
I3、III4、III5で表し、第4実施例については、曲線IV
1 、IV2 、IV3 、IV4 、IV5 で表している。
【0059】各グラフから、第1および第2実施例で
は、第2比較例の曲線IV1 〜IV5 に見られる低ドレイン
電圧領域(リニア領域)での立上がり不良は見らず、良
好な立上がりとなっている。また、図7のグラフ中の曲
線から、第1実施例ではリニア領域のコンダクタンス
が、第1および第2比較例よりも改善していることが分
かる。
【0060】次に、素子の電気特性の測定結果を下記の
表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】表1に測定結果を示すシート抵抗の測定に
あたっては、長さL=150μm、幅W=15μmの領
域で測定した。また、接合リーク電流の測定にあたって
は、測定面積を1.125mm2 とし、逆バイアス電圧
として−5Vを印加して測定した。また、ドレイン飽和
電流の測定にあたっては、各素子のゲート長を0.45
μm、ゲート幅を10μmに揃え、第1比較例を基準
(0)として測定した。また、n値は、拡散層のP/N
接合の順方向バイアスを印加したときの電流−電圧特性
の傾きを示している。そしてn値が1であるとき理想的
な拡散電流が流れていることを示す。
【0063】表1で示すように、第1実施例の素子の電
気特性は、測定したいずれのパラメータにおいても第1
および第2比較例の素子より優れいてることが分かる。
また、第2実施例の素子の電気特性については、n値で
は、第1実施例よりも僅かに劣っているが、ほかの測定
パラメータにおいては、第1および第2実施例の素子よ
りも優れていることが分かる。
【0064】また、層間絶縁膜を形成する工程までは第
1実施例と同一の工程で製造し、層間絶縁膜形成後の後
加熱処理を行なわなかった素子の接合リーク電流を測定
したところ、3.56×10-10 A/cm2 であった。
この値は、表1に示す、後加熱処理を行なった場合の接
合リーク電流値の8.89×10-11 A/cm2 に比べ
て大きな値である。従って、層間絶縁膜形成後の後加熱
処理を行なうことにより、接合リーク電流をより低減す
ることができることが分かった。
【0065】また、シリサイド層を形成するための熱処
理においては、2段階の昇温速度で加熱処理をすると良
い。例えば室温から450℃まで125℃/秒の昇温速
度で加熱し、引き続き、450℃から650℃まで50
℃/秒の昇温速度で加熱処理をすれば、シリサイド層を
より均一に形成することができ、シート抵抗のバラツキ
を小さくすることができる。この場合シート抵抗の平均
値は、8.94Ω/□、バラツキはσ=3.51%であ
る。一方、例えば、室温から650℃まで50℃/秒で
昇温して加熱処理をした場合のシート抵抗の平均値は
8.96Ω/□、バラツキσ=4.36%であった。従
って、2段階の昇温速度で加熱処理を行なってシリサイ
ド層を形成した場合は、1段階の昇温速度で加熱処理を
行なった場合よりもシリサイド層を均一に形成すること
ができることが分かる。
【0066】上述した実施例では、この発明を特定の材
料を使用し、特定の条件で形成した例について説明した
が、この発明は多くの変更及び変形を行なうことができ
る。例えば、上述した実施例では、第1導電型をN型、
第2導電型をP型としたP−MOSFETの例について
説明したが、この発明では、第1導電型をP型、第2導
電型をN型として、N−MOSFETを製造しても良
い。
【0067】また、上述した実施例では、サイドウォー
ルを形成する第2および第3絶縁膜の材料として、シリ
コン酸化膜を形成したが、この実施例では、例えば、シ
リコン窒化膜を形成しても良い。
【0068】また、上述した実施例では、サリサイド工
程において、高融点金属として、チタン(Ti)を用い
たが、この発明では、例えば、コバルト(Co)、タン
グステン(W)、タンタル(Ta)またはニッケル(N
i)といった高融点金属を用いても良い。
【0069】また、上述した実施例では、層間絶縁膜と
して、シリコン酸化膜を一層のみ形成しているが、この
発明では、層間絶縁膜を一層に限定する必要はなく、例
えば不純物を含むシリコン酸化膜とシリコン酸化膜から
なる2層構造の層間絶縁膜を形成しても良い。
【0070】また、上述した実施例では、P型の不純物
として、BF2 をイオン注入したが、この発明では、例
えば、P型の不純物として、B(ホウ素)をイオン注入
しても良い。
【0071】
【発明の効果】この発明のサリサイド構造を有するMO
SFETの製造方法によれば、高温短時間熱処理を行な
うことにより、リーク電流を低減でき、かつ、寄生抵抗
を低減することができる、サリサイド構造を有するMO
SFETを得ることができる。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、第1実施例の説明に供する
工程図である。
【図2】(A)〜(C)は、図1の(C)に続く工程図
である。
【図3】(A)〜(C)は、図2の(C)に続く工程図
である。
【図4】図3の(C)に続く工程図である。
【図5】(A)〜(C)は、第2実施例の説明に供する
工程図である。
【図6】(A)〜(C)は、第2比較例の説明に供する
工程図である。
【図7】第1実施例で製造した素子のドレイン電圧−ド
レイン電流特性の測定結果を示すグラフである。
【図8】第2実施例で製造した素子のドレイン電圧−ド
レイン電流特性の測定結果を示すグラフである。
【図9】第1比較例の素子のドレイン電圧−ドレイン電
流特性の測定結果を示すグラフである。
【図10】第2比較例の素子のドレイン電圧−ドレイン
電流特性の測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10:P型半導体基板 12:N型ウエル、下地 14:フィールド酸化膜 16:第1絶縁膜 16a:ゲート酸化膜 18:ゲート電極 20:第2絶縁膜 20a:第2絶縁膜の残存部分 22:第1の拡散層 24:第3絶縁膜 24a:第3絶縁膜の残存部分 26:サイドウォール 28:第2の拡散層 30:Ti膜 32:シリサイド層 34:層間絶縁膜 36:コンタクトホール 38:メタル配線 40:アモルファス化した部
分 42:シリサイド層 44:シリサイド層 46:拡散部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1導電型の下地上に、第1絶縁
    膜を形成する工程と、 (b)前記第1絶縁膜上にゲート電極を形成する工程
    と、 (c)前記第1絶縁膜およびゲート電極を覆う第2絶縁
    膜を形成する工程と、 (d)前記ゲート電極および前記第2絶縁膜の前記ゲー
    ト電極の側壁を覆っている部分をマスクとして用いて、
    前記下地に対して第2導電型の不純物の1回目のイオン
    注入を行なうことにより、第1の拡散層を形成する工程
    と、 (e)前記第2絶縁膜上全面に、第3絶縁膜を形成する
    工程と、 (f)前記第1の拡散層に対して加熱処理を行なう工程
    と、 (g)前記第2および第3絶縁膜に対して異方性エッチ
    ングを行なって、前記ゲート電極の側壁に、前記第2お
    よび第3絶縁膜の残存部分からなるサイドウォールを形
    成する工程と、 (h)前記サイドウォールをマスクとして用いて、前記
    下地に対して第2導電型の不純物の2回目のイオン注入
    を行なうことにより、前記第1の拡散層よりも接合の深
    い第2の拡散層を形成する工程と、 (i)前記第2の拡散層に対して、高温短時間熱処理を
    行なう工程と、 (j)前記高温短時間熱処理を行なった後、サリサイド
    工程により、前記拡散層および前記ゲート電極にシリサ
    イド層を形成する工程と、 (k)前記シリサイド層を形成した構造体上に、層間絶
    縁膜を形成した後、メタル配線を形成する工程とを含む
    ことを特徴とするサリサイド構造を有するMOSFET
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のサリサイド構造を有す
    るMOSFETの製造方法において、 前記(i)の工
    程において、前記高温短時間熱処理を1000℃〜10
    50℃の温度下で1秒〜30秒間の条件で行うことを特
    徴とするサリサイド構造を有するMOSFETの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のサリサイド構造を有す
    るMOSFETの製造方法において、 前記(i)の工
    程の後、(j)の工程の前に、前記ゲート電極および前
    記拡第2の散層に対して第1導電型の不純物を、5×1
    13〜1×1015ions/cm2 のドーズ量で、か
    つ、10〜40keVの加速エネルギーでイオン注入す
    ることにより、前記ゲート電極の上面および前記第2の
    拡散層の表面をアモルファス化する工程を含むことを特
    徴とするサリサイド構造を有するMOSFETの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のサリサイド構造を有す
    るMOSFETの製造方法において、 前記(k)の工程において、前記層間絶縁膜を形成した
    後、前記メタル配線を形成する前に、加熱処理を行なう
    工程を含むことを特徴とするサリサイド構造を有するM
    OSFETの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のサリサイド構造を有す
    るMOSFETの製造方法において、 前記(j)の工程において、シリサイド化に必要な最終
    温度まで加熱処理をするにあたり、加熱処理を2段階加
    熱処理とし、 前記2段階加熱処理の1段階目の加熱処理において、昇
    温速度を100〜125℃/秒として、室温と前記最終
    温度との間の中間温度まで昇温し、 前記2段階加熱処理の2段階目の加熱処理において、昇
    温速度を50〜100℃/秒として、前記中間温度から
    前記最終加熱温度まで昇温することにより、シリサイド
    層を形成する工程を含むことを特徴とするサリサイド構
    造を有するMOSFETの製造方法。
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