JP2785734B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP2785734B2 JP2785734B2 JP7040229A JP4022995A JP2785734B2 JP 2785734 B2 JP2785734 B2 JP 2785734B2 JP 7040229 A JP7040229 A JP 7040229A JP 4022995 A JP4022995 A JP 4022995A JP 2785734 B2 JP2785734 B2 JP 2785734B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
係わり、特にサリサイド(Self−Aligned−
Silicide)プロセスに関する。
係わり、特にサリサイド(Self−Aligned−
Silicide)プロセスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、絶縁ゲート型電界効果トランジス
タ(以下MOSFETと略す)の高集積微細化が進み、
MOSFETのゲート電極及びソース,ドレイン領域の
寄生抵抗が半導体装置の高速化を阻害する要因となって
きた。
タ(以下MOSFETと略す)の高集積微細化が進み、
MOSFETのゲート電極及びソース,ドレイン領域の
寄生抵抗が半導体装置の高速化を阻害する要因となって
きた。
【0003】そこで、抵抗を低減するために自己整合的
に高融点金属シリサイドをゲート電極上及びソース,ド
レイン領域上に形成する技術(サリサイドプロセス)が
使用されるようになってきている。
に高融点金属シリサイドをゲート電極上及びソース,ド
レイン領域上に形成する技術(サリサイドプロセス)が
使用されるようになってきている。
【0004】図7および図8は従来一般的に使用されて
いるサリサイドプロセスによって形成されたMOSFE
Tおよびその製造を工程順に示した縦断面図であり、図
8(A)および(B)はそれぞれ図7(D)および
(E)を拡大した図である。
いるサリサイドプロセスによって形成されたMOSFE
Tおよびその製造を工程順に示した縦断面図であり、図
8(A)および(B)はそれぞれ図7(D)および
(E)を拡大した図である。
【0005】0.35μmルールのNチャネル側のMO
SFETの説明とすると、まず図7(A)において、半
導体基板1に素子分離領域2を形成した後に熱酸化法に
よってゲート絶縁膜3を形成する。更にCVD法により
ポリシリコン膜4を膜厚150nm程度成膜した後に、
850℃程度の温度でPOCl3 雰囲気中で20分間熱
処理を加えリンを1020cm-3程度ポリシリコン膜に拡
散させる。次にフォトリソグラフィー法及びドライエッ
チング法によりポリシリコン膜4の不要部を除去し、ゲ
ート電極構造4を得る。次にLightly Dope
d Drain(以下LDDと略す)構造を形成するた
め例えばリンを50keVのエネルギにてドーズ量3×
1013cm-2程度イオン注入し、低濃度の浅い不純物拡
散領域5を形成する。
SFETの説明とすると、まず図7(A)において、半
導体基板1に素子分離領域2を形成した後に熱酸化法に
よってゲート絶縁膜3を形成する。更にCVD法により
ポリシリコン膜4を膜厚150nm程度成膜した後に、
850℃程度の温度でPOCl3 雰囲気中で20分間熱
処理を加えリンを1020cm-3程度ポリシリコン膜に拡
散させる。次にフォトリソグラフィー法及びドライエッ
チング法によりポリシリコン膜4の不要部を除去し、ゲ
ート電極構造4を得る。次にLightly Dope
d Drain(以下LDDと略す)構造を形成するた
め例えばリンを50keVのエネルギにてドーズ量3×
1013cm-2程度イオン注入し、低濃度の浅い不純物拡
散領域5を形成する。
【0006】次に図7(B)において、CVD法により
膜厚が約150nmのシリコン酸化膜を半導体基板1の
表面に成膜させ、反応性イオンエッチング法により異方
的にエッチングしてゲート電極4の側壁にのみサイドウ
ォール6となるシリコン酸化膜を残存させる。次に例え
ばヒ素を70keVのエネルギにてドーズ量2×1015
cm-2イオン注入し、更に850℃程度の温度で窒素雰
囲気中にて活性化熱処理を加えることにより、自己整合
的にソース,ドレイン領域7を形成し、浅い拡散領域5
によりLDDタイプとなる。
膜厚が約150nmのシリコン酸化膜を半導体基板1の
表面に成膜させ、反応性イオンエッチング法により異方
的にエッチングしてゲート電極4の側壁にのみサイドウ
ォール6となるシリコン酸化膜を残存させる。次に例え
ばヒ素を70keVのエネルギにてドーズ量2×1015
cm-2イオン注入し、更に850℃程度の温度で窒素雰
囲気中にて活性化熱処理を加えることにより、自己整合
的にソース,ドレイン領域7を形成し、浅い拡散領域5
によりLDDタイプとなる。
【0007】次に図7(C)において、ソース,ドレイ
ン領域7及びゲート電極(ポリシリコン膜)4の表面に
形成された自然酸化膜を除去するためフッ化水素酸を含
む、水溶液中にて処理を行い、続いてスパッタ法により
膜厚35nm程度のチタン膜8を形成する。その後に6
50℃程度の温度で30秒間熱処理を加え、チタン膜8
とシリコンを反応させてC49構造のTiSi2 層9を
ソース,ドレイン領域7及びゲート電極のポリシリコン
膜4の上表面に形成する。同時に、シリコン酸化膜から
成るサイドウォール6とチタン膜8とが反応し、サイド
ウォールの表面にTiSix 層10が形成される。
ン領域7及びゲート電極(ポリシリコン膜)4の表面に
形成された自然酸化膜を除去するためフッ化水素酸を含
む、水溶液中にて処理を行い、続いてスパッタ法により
膜厚35nm程度のチタン膜8を形成する。その後に6
50℃程度の温度で30秒間熱処理を加え、チタン膜8
とシリコンを反応させてC49構造のTiSi2 層9を
ソース,ドレイン領域7及びゲート電極のポリシリコン
膜4の上表面に形成する。同時に、シリコン酸化膜から
成るサイドウォール6とチタン膜8とが反応し、サイド
ウォールの表面にTiSix 層10が形成される。
【0008】次に、図7(D)および図8(A)におい
て、アンモニア,過酸化水素水の混合液または硫酸,過
酸化水素水の混合液に浸漬し未反応のチタン膜8を除去
する。但し、未反応のチタン膜8の最表面は前記熱処理
が窒素雰囲気である場合には窒化チタン層となっている
が前記混合液により同様にエッチングされる。一方、T
iSi2 層9とTiSix 層10は硫酸,過酸化水素水
の混合液によりエッチングされないため、硫酸,過酸化
水素水混合液により処理された場合には図7(D)およ
び図8(A)に示すような構造となり、ソース,ドレイ
ン領域とゲート電極4上に形成されたC49構造のTi
Si2 層9は反応時の厚さをほぼ維持している。但し、
サイドウォール6上のTiSix 層10は残存する。
て、アンモニア,過酸化水素水の混合液または硫酸,過
酸化水素水の混合液に浸漬し未反応のチタン膜8を除去
する。但し、未反応のチタン膜8の最表面は前記熱処理
が窒素雰囲気である場合には窒化チタン層となっている
が前記混合液により同様にエッチングされる。一方、T
iSi2 層9とTiSix 層10は硫酸,過酸化水素水
の混合液によりエッチングされないため、硫酸,過酸化
水素水混合液により処理された場合には図7(D)およ
び図8(A)に示すような構造となり、ソース,ドレイ
ン領域とゲート電極4上に形成されたC49構造のTi
Si2 層9は反応時の厚さをほぼ維持している。但し、
サイドウォール6上のTiSix 層10は残存する。
【0009】次に図7(E)および図8(B)におい
て、このTiSix 層10は導電性であるためゲート電
極とソース,ドレイン領域7とが短絡するため除去する
必要があり、アンモニア,過酸化水素水混合液に浸漬
し、TiSix 層10をエッチングする。同時にTiS
i2 層及びシリコン酸化膜からなるサイドウォール6の
一部もエッチングされる。図8(B)にサイドウォール
の表面部分が削られた状態を示す。アンモニア,過酸化
水素水混合液のみの処理でも同様に図7(E)および図
8(B)に示す構造が得られる。
て、このTiSix 層10は導電性であるためゲート電
極とソース,ドレイン領域7とが短絡するため除去する
必要があり、アンモニア,過酸化水素水混合液に浸漬
し、TiSix 層10をエッチングする。同時にTiS
i2 層及びシリコン酸化膜からなるサイドウォール6の
一部もエッチングされる。図8(B)にサイドウォール
の表面部分が削られた状態を示す。アンモニア,過酸化
水素水混合液のみの処理でも同様に図7(E)および図
8(B)に示す構造が得られる。
【0010】次に900℃程度の温度で10秒間熱処理
を加え、高抵抗のC49構造のTiSi2 層から低抵抗
のC54構造のTiSi2 層へ相移転させる。その後は
通常のMOSFETの製造方法と同様に層間膜を形成
し、コンタクト孔を開孔し、配線を形成することによっ
てシリサイドを有するNチャネルMOSFETを得る。
を加え、高抵抗のC49構造のTiSi2 層から低抵抗
のC54構造のTiSi2 層へ相移転させる。その後は
通常のMOSFETの製造方法と同様に層間膜を形成
し、コンタクト孔を開孔し、配線を形成することによっ
てシリサイドを有するNチャネルMOSFETを得る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のMOS
FETの製造方法ではソース,ドレイン領域7,ゲート
電極上のTiSi2 層9の層抵抗を低く保ち且つ、ソー
ス,ドレイン領域7とゲート電極との短絡を防ぐことが
困難であるという問題がある。つまり、サイドウォール
6上に形成された不所望のTiSix 層10を除去する
際にソース,ドレイン領域7上、およびゲート電極のポ
リシリコン膜4上のTiSi2 層9をもエッイングし、
薄膜化するためである。TiSix 層10の形成は基本
的には温度により決定され低温ほど形成されにくい。
FETの製造方法ではソース,ドレイン領域7,ゲート
電極上のTiSi2 層9の層抵抗を低く保ち且つ、ソー
ス,ドレイン領域7とゲート電極との短絡を防ぐことが
困難であるという問題がある。つまり、サイドウォール
6上に形成された不所望のTiSix 層10を除去する
際にソース,ドレイン領域7上、およびゲート電極のポ
リシリコン膜4上のTiSi2 層9をもエッイングし、
薄膜化するためである。TiSix 層10の形成は基本
的には温度により決定され低温ほど形成されにくい。
【0012】しかし、低温ではソース,ドレイン領域
7,ゲート電極のTiSi2 層9の反応が抑制されにく
く、高抵抗のままである。つまり、TiSi2 層の抵抗
とソース,ドレイン領域,ゲート電極との短絡とはトレ
ードオフの関係にある。
7,ゲート電極のTiSi2 層9の反応が抑制されにく
く、高抵抗のままである。つまり、TiSi2 層の抵抗
とソース,ドレイン領域,ゲート電極との短絡とはトレ
ードオフの関係にある。
【0013】一方、TiSix 層の形成はサイドウォー
ル6の表面状態によっても影響し、イオン注入等による
ダメージが有るとTiSix 層の形成が促進されるとし
て、特開平4−196442号公報ではシリサイド形成
工程の直前にサイドウォールの一定量を一旦除去し再度
形成するという技術を開示している。
ル6の表面状態によっても影響し、イオン注入等による
ダメージが有るとTiSix 層の形成が促進されるとし
て、特開平4−196442号公報ではシリサイド形成
工程の直前にサイドウォールの一定量を一旦除去し再度
形成するという技術を開示している。
【0014】しかしながら上記特開平4−196442
号公報の技術は、ソース,ドレイン形成時のイオン注入
によるダメージの影響を排除する効果を有するだけであ
り、ソース,ドレイン領域とゲート電極との短絡を完全
に抑制することは不可能である。
号公報の技術は、ソース,ドレイン形成時のイオン注入
によるダメージの影響を排除する効果を有するだけであ
り、ソース,ドレイン領域とゲート電極との短絡を完全
に抑制することは不可能である。
【0015】すなわち、シリコン酸化膜とチタン膜とは
500℃以上の熱処理を加えると反応しTiSix が形
成される(J.Electrochem.Soc.De
c.1984.Vol131.No12 pp2934
〜2938参照)。よってシリコン酸化膜をサイドウォ
ールスペーサとして適用する限りソース,ドレイン領域
とゲート電極との短絡は避けられない。
500℃以上の熱処理を加えると反応しTiSix が形
成される(J.Electrochem.Soc.De
c.1984.Vol131.No12 pp2934
〜2938参照)。よってシリコン酸化膜をサイドウォ
ールスペーサとして適用する限りソース,ドレイン領域
とゲート電極との短絡は避けられない。
【0016】またこの従来技術では煩雑な工程が増加
し、また、エッチバックを繰り返えすことによりソー
ス、ドレインを形成する領域の最表面のモホロジーの悪
化やダメージを誘発する可能性が高くなるという欠点を
有する。
し、また、エッチバックを繰り返えすことによりソー
ス、ドレインを形成する領域の最表面のモホロジーの悪
化やダメージを誘発する可能性が高くなるという欠点を
有する。
【0017】したがって本発明の目的は、所定の値に低
抵抗化されたソース、ドレイン領域とゲート電極との短
絡を確実に防止し、かつソース、ドレイン領域表面にダ
メージを与えない半導体装置及の製造方法を提供するこ
とである。
抵抗化されたソース、ドレイン領域とゲート電極との短
絡を確実に防止し、かつソース、ドレイン領域表面にダ
メージを与えない半導体装置及の製造方法を提供するこ
とである。
【0018】
【0019】
【課題を解決するための手段】 本発明の特徴は、ゲート
電極の側面にサイドウォールを形成する工程と、前記ゲ
ート電極および前記サイドウォールをマスクにして自己
整合的にソース、ドレイン領域を形成する工程と、半導
体基板全面に高融点金属膜を形成する工程と、前記高融
点金属膜とシリコンを反応させ準安定状態のシリサイド
を形成する第1の熱処理工程と、前記高融点金属膜のう
ち未反応の箇所を選択的に除去する工程と、前記準安定
状態のシリサイドから安定状態のシリサイドへ相転移さ
せる第2の熱処理工程とを含む半導体装置の製造方法に
於いて、前記高融点金属膜を半導体基板全面に形成する
工程、前記第1の熱処理工程、前記未反応の高融点金属
膜を選択的に除去する工程および前記第2の熱処理工程
のうち、何れかの工程の後に低エネルギのアルゴン(A
r)イオンエッチング工程を行うことにより前記サイド
ウォールの上端部における該サイドウォールそのものを
選択的にエッチング除去する半導体装置の製造方法にあ
る。さらに前記Arイオンエッチング工程におけるAr
イオンの入射エネルギは100eV以下であることが好
ましい。また、前記サイドウォールを形成する工程の前
に、前記ゲート電極をマスクとしてソース、ドレイン領
域のLDD構造を構成する不純物領域を形成する工程を
有することができる。
電極の側面にサイドウォールを形成する工程と、前記ゲ
ート電極および前記サイドウォールをマスクにして自己
整合的にソース、ドレイン領域を形成する工程と、半導
体基板全面に高融点金属膜を形成する工程と、前記高融
点金属膜とシリコンを反応させ準安定状態のシリサイド
を形成する第1の熱処理工程と、前記高融点金属膜のう
ち未反応の箇所を選択的に除去する工程と、前記準安定
状態のシリサイドから安定状態のシリサイドへ相転移さ
せる第2の熱処理工程とを含む半導体装置の製造方法に
於いて、前記高融点金属膜を半導体基板全面に形成する
工程、前記第1の熱処理工程、前記未反応の高融点金属
膜を選択的に除去する工程および前記第2の熱処理工程
のうち、何れかの工程の後に低エネルギのアルゴン(A
r)イオンエッチング工程を行うことにより前記サイド
ウォールの上端部における該サイドウォールそのものを
選択的にエッチング除去する半導体装置の製造方法にあ
る。さらに前記Arイオンエッチング工程におけるAr
イオンの入射エネルギは100eV以下であることが好
ましい。また、前記サイドウォールを形成する工程の前
に、前記ゲート電極をマスクとしてソース、ドレイン領
域のLDD構造を構成する不純物領域を形成する工程を
有することができる。
【0020】本発明の別の特徴は、ゲート電極をマスク
としてソース、ドレイン領域のLDD構造を構成する不
純物領域を形成する工程と、前記ゲート電極の側面にサ
イドウォールを形成する工程と、前記ゲート電極および
前記サイドウォールをマスクにして自己整合的にソー
ス、ドレイン領域を形成する工程と、半導体基板全面に
高融点金属膜を形成する工程と、前記高融点金属膜とシ
リコンを反応させ安定状態のシリサイドを形成する熱処
理工程と、低エネルギーのアルゴンイオンを基板の主面
に対して垂直方向から照射して、前記サイドウォールの
上端部における該サイドウォールそのものを選択的にエ
ッチング除去する工程とを含む半導体装置の製造方法に
ある。
としてソース、ドレイン領域のLDD構造を構成する不
純物領域を形成する工程と、前記ゲート電極の側面にサ
イドウォールを形成する工程と、前記ゲート電極および
前記サイドウォールをマスクにして自己整合的にソー
ス、ドレイン領域を形成する工程と、半導体基板全面に
高融点金属膜を形成する工程と、前記高融点金属膜とシ
リコンを反応させ安定状態のシリサイドを形成する熱処
理工程と、低エネルギーのアルゴンイオンを基板の主面
に対して垂直方向から照射して、前記サイドウォールの
上端部における該サイドウォールそのものを選択的にエ
ッチング除去する工程とを含む半導体装置の製造方法に
ある。
【0021】
【作用】上記構成によればサイドウォールの上端部がエ
ッチング除去された構造を有し、またそのために有効な
Arイオンエッチング工程を有しているから、サイドウ
ォール上に形成された化合物によるソース、ドレイン領
域とゲート電極との短絡を防止することができ、かつこ
の短絡防止はソース、ドレイン領域やゲート電極の低抵
抗化を犠牲にすること無く、ソース、ドレイン領域表面
にダメージを与えること無く行なうことができる。
ッチング除去された構造を有し、またそのために有効な
Arイオンエッチング工程を有しているから、サイドウ
ォール上に形成された化合物によるソース、ドレイン領
域とゲート電極との短絡を防止することができ、かつこ
の短絡防止はソース、ドレイン領域やゲート電極の低抵
抗化を犠牲にすること無く、ソース、ドレイン領域表面
にダメージを与えること無く行なうことができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。
【0023】図1は本発明の第1の実施例の半導体装置
を示す要部縦断面図である。半導体基板1としてのP型
単結晶シリコン領域1の主面11から一部内部に埋設し
て選択的に形成されたシリコン酸化膜からなる素子分離
領域2により素子領域が区画されている。素子領域に低
濃度で浅いN型不純物領域5を有するLDDタイプのN
型ソースおよびドレイン領域7,7がそれぞれ形成さ
れ、その上に高融点金属のシリサイドであるTiSi2
層9がそれぞれ形成されてこれら領域を低抵抗にしてい
る。また、チャネル領域12上にゲート酸化膜3が形成
され、ゲート酸化膜3上にポリシリコン膜4とTiSi
2 層9による低抵抗のゲート電極が形成され、このゲー
ト電極の側面にシリコン酸化膜からなるサイドウォール
6が形成されている。このNチャネルMOSFETにお
いて、サイドウォール6の外側面に導電体のTiSix
層10が形成されているがサイドウォール6の上端部は
主面11に対して約45°直線状に傾斜した面6Aにエ
ッチングカットされた構造となっているからTiSix
層10によりソース、ドレイン領域7,7とゲート電極
とが電気的に短絡されることはない。
を示す要部縦断面図である。半導体基板1としてのP型
単結晶シリコン領域1の主面11から一部内部に埋設し
て選択的に形成されたシリコン酸化膜からなる素子分離
領域2により素子領域が区画されている。素子領域に低
濃度で浅いN型不純物領域5を有するLDDタイプのN
型ソースおよびドレイン領域7,7がそれぞれ形成さ
れ、その上に高融点金属のシリサイドであるTiSi2
層9がそれぞれ形成されてこれら領域を低抵抗にしてい
る。また、チャネル領域12上にゲート酸化膜3が形成
され、ゲート酸化膜3上にポリシリコン膜4とTiSi
2 層9による低抵抗のゲート電極が形成され、このゲー
ト電極の側面にシリコン酸化膜からなるサイドウォール
6が形成されている。このNチャネルMOSFETにお
いて、サイドウォール6の外側面に導電体のTiSix
層10が形成されているがサイドウォール6の上端部は
主面11に対して約45°直線状に傾斜した面6Aにエ
ッチングカットされた構造となっているからTiSix
層10によりソース、ドレイン領域7,7とゲート電極
とが電気的に短絡されることはない。
【0024】図2(A)〜(D)は第1の実施例の半導
体装置の製造方法を工程順に示す縦断面図である。
体装置の製造方法を工程順に示す縦断面図である。
【0025】まず図2(A)において、単結晶シリコン
の半導体基板1のP型単結晶シリコン領域1に例えば厚
さ500nm程度の素子分離領域2を形成した後に膜厚
8nm程度のゲート絶縁膜(ゲート酸化膜)3を形成す
る。更にCVD法によりポリシリコン膜4を膜厚150
nm程度成膜し、POCl3 雰囲気中で熱処理を加えて
N型不純物のリンを1020cm-3程度導入する。次にフ
ォトリソグラフィー法及びドライエッチング法によりポ
リシリコン膜4の不要部を除去し、ゲート電極構造4を
得る。次にLDD構造を形成するため例えばリンを50
keVのエネルギにてドーズ量3×1013cm-2イオン
注入し、低濃度の浅い不純物拡散領域5を形成する。次
に、CVD法により膜厚150nm程度のシリコン酸化
膜を半導体基板1の表面に成膜させ、反応性イオンエッ
チング法により異方性を持ったエッチングで行いゲート
電極の側面にサイドウォール6となるシリコン酸化膜を
残存させる。次に例えばヒ素を70keVのエネルギに
てドーズ量2×1015cm-2イオン注入し、更に850
℃程度の温度で窒素雰囲気中にて活性化熱処理を加える
ことにより自己整合的にソース、ドレイン領域7を形成
する。
の半導体基板1のP型単結晶シリコン領域1に例えば厚
さ500nm程度の素子分離領域2を形成した後に膜厚
8nm程度のゲート絶縁膜(ゲート酸化膜)3を形成す
る。更にCVD法によりポリシリコン膜4を膜厚150
nm程度成膜し、POCl3 雰囲気中で熱処理を加えて
N型不純物のリンを1020cm-3程度導入する。次にフ
ォトリソグラフィー法及びドライエッチング法によりポ
リシリコン膜4の不要部を除去し、ゲート電極構造4を
得る。次にLDD構造を形成するため例えばリンを50
keVのエネルギにてドーズ量3×1013cm-2イオン
注入し、低濃度の浅い不純物拡散領域5を形成する。次
に、CVD法により膜厚150nm程度のシリコン酸化
膜を半導体基板1の表面に成膜させ、反応性イオンエッ
チング法により異方性を持ったエッチングで行いゲート
電極の側面にサイドウォール6となるシリコン酸化膜を
残存させる。次に例えばヒ素を70keVのエネルギに
てドーズ量2×1015cm-2イオン注入し、更に850
℃程度の温度で窒素雰囲気中にて活性化熱処理を加える
ことにより自己整合的にソース、ドレイン領域7を形成
する。
【0026】次に図2(B)において、ソース,ドレイ
ン領域7及びゲート電極のポリシリコン膜4の表面に形
成された自然酸化膜を除去するためフッ化水素酸を含む
水溶液中にて処理を行い、続いてスパッタ法により膜厚
35nm程度のチタン膜8を形成する。その後に第1の
熱処理として650℃程度の温度で30秒間熱処理を加
え、C49構造のTiSi2 層9をソース、ドレイン領
域7及びゲートのポリシリコン4の表面に形成する。サ
イドウォール6の表面にはTiSix 層10が形成さ
れ、最表面には未反応チタン膜8または窒素雰囲気にて
熱処理を加えた場合には窒化チタン層が形成されてい
る。
ン領域7及びゲート電極のポリシリコン膜4の表面に形
成された自然酸化膜を除去するためフッ化水素酸を含む
水溶液中にて処理を行い、続いてスパッタ法により膜厚
35nm程度のチタン膜8を形成する。その後に第1の
熱処理として650℃程度の温度で30秒間熱処理を加
え、C49構造のTiSi2 層9をソース、ドレイン領
域7及びゲートのポリシリコン4の表面に形成する。サ
イドウォール6の表面にはTiSix 層10が形成さ
れ、最表面には未反応チタン膜8または窒素雰囲気にて
熱処理を加えた場合には窒化チタン層が形成されてい
る。
【0027】次に図2(C)において、130℃程度の
硫酸、過酸化水素水が例えば4:1に混合された水溶液
中に10分浸漬することにより未反応チタン膜8,窒化
チタン層を除去する。TiSi2 9,TiSix 層10
は硫酸、過酸化水素水混合溶液によりエッチングされな
いため、形成時の膜厚がほぼ維持される。
硫酸、過酸化水素水が例えば4:1に混合された水溶液
中に10分浸漬することにより未反応チタン膜8,窒化
チタン層を除去する。TiSi2 9,TiSix 層10
は硫酸、過酸化水素水混合溶液によりエッチングされな
いため、形成時の膜厚がほぼ維持される。
【0028】次に図2(D)において、アルゴン(A
r)イオンを半導体基板1の表面に垂直に入射させる。
尚アルゴンイオンの入射エネルギは102 eV以下とす
る。
r)イオンを半導体基板1の表面に垂直に入射させる。
尚アルゴンイオンの入射エネルギは102 eV以下とす
る。
【0029】このアルゴンイオンの入射により、サイド
ウォール6の上端部のTiSix 層10及びサイドウォ
ールの上端部の一部がエッチングされ、サイドウォール
の下端部側に堆積し、TiSi2 層9はエッチングされ
ない。これによりサイドウォール6の上端部はエッチン
グされ、主面11に対して約45°に直線状に傾斜した
面6Aとなる。
ウォール6の上端部のTiSix 層10及びサイドウォ
ールの上端部の一部がエッチングされ、サイドウォール
の下端部側に堆積し、TiSi2 層9はエッチングされ
ない。これによりサイドウォール6の上端部はエッチン
グされ、主面11に対して約45°に直線状に傾斜した
面6Aとなる。
【0030】このような選択性を持ったエッチング特性
は図4に示すように、スパッタリングが入射角度に依存
することによってもたらされる。
は図4に示すように、スパッタリングが入射角度に依存
することによってもたらされる。
【0031】すなわちスパッタリング率の入射イオンエ
ネルギ依存性を示す図4において、アルゴンイオンを半
導体基板1の表面に垂直に入射した場合、アルゴンイオ
ンによるシリコン酸化膜のスパッタリング率は、入射イ
オンエネルギが102 eV以上では入射イオンエネルギ
の1時関数となり、入射イオンエネルギが102 eV未
満では入射イオンエネルギの2次関数となっている。
ネルギ依存性を示す図4において、アルゴンイオンを半
導体基板1の表面に垂直に入射した場合、アルゴンイオ
ンによるシリコン酸化膜のスパッタリング率は、入射イ
オンエネルギが102 eV以上では入射イオンエネルギ
の1時関数となり、入射イオンエネルギが102 eV未
満では入射イオンエネルギの2次関数となっている。
【0032】例えば45°入射のスパッタリング率に注
目すると、垂直入射の場合のスパッタリング率より高く
なっている。すなわちサイドウォール6上端部には傾斜
面が形成されているため、アルゴンイオンを半導体基板
1に垂直に入射させると、傾斜面が選択的にエッチング
される。例えば入射エネルギが75eVであればサイド
ウォール6上端部の傾斜面のエッチングレートは水平面
でのエッチングレートの約4倍となる。更に入射イオン
エネルギを40eVにまで下げると、サイドウォール6
上端部の傾斜面のエッチングレートは水平面のエッチン
グレートの数十倍以上となる。このエッチングレートは
45°近傍にて最も高くなり最終的にエッチングされた
面はほぼ45°の傾斜面が形成される。
目すると、垂直入射の場合のスパッタリング率より高く
なっている。すなわちサイドウォール6上端部には傾斜
面が形成されているため、アルゴンイオンを半導体基板
1に垂直に入射させると、傾斜面が選択的にエッチング
される。例えば入射エネルギが75eVであればサイド
ウォール6上端部の傾斜面のエッチングレートは水平面
でのエッチングレートの約4倍となる。更に入射イオン
エネルギを40eVにまで下げると、サイドウォール6
上端部の傾斜面のエッチングレートは水平面のエッチン
グレートの数十倍以上となる。このエッチングレートは
45°近傍にて最も高くなり最終的にエッチングされた
面はほぼ45°の傾斜面が形成される。
【0033】以上のようにサイドウォール6上端部の傾
斜面に選択的にエッチング作用が働くため、ゲート電極
のポリシリコン膜4の上表面或はソース、ドレイン領域
7の上表面のTiSi2 層9をエッチング除去すること
なしにサイドウォール6の表面のTiSix 層10の一
部を切断することができる。
斜面に選択的にエッチング作用が働くため、ゲート電極
のポリシリコン膜4の上表面或はソース、ドレイン領域
7の上表面のTiSi2 層9をエッチング除去すること
なしにサイドウォール6の表面のTiSix 層10の一
部を切断することができる。
【0034】次に高抵抗のC49構造のTiSi2 層9
から低抵抗のC54構造のTiSi2 層9へ相転移させ
るため900℃程度の温度で10秒面間熱処理を加え
る。
から低抵抗のC54構造のTiSi2 層9へ相転移させ
るため900℃程度の温度で10秒面間熱処理を加え
る。
【0035】その後は層間膜を形成し、コンタクト孔を
開孔し、配線を形成することによってシリサイドを有す
るNチャンネルMOSFETを得る。
開孔し、配線を形成することによってシリサイドを有す
るNチャンネルMOSFETを得る。
【0036】図5および図6にそれぞれ、本発明の実施
例により製造したMOSFETの電気特性(A)と従来
方法により製造したMOSFETの電気特性(B)の比
較結果を示す。
例により製造したMOSFETの電気特性(A)と従来
方法により製造したMOSFETの電気特性(B)の比
較結果を示す。
【0037】図5にはゲート電極とソース、ドレイン間
に4V印加した時のリーク電流を示している。
に4V印加した時のリーク電流を示している。
【0038】従来方法の結果(B)では10-8[A]以
上の領域にも分布し、ゲート電極とソース、ドレイン間
に短絡が生じている。それに対し、本発明の実施例の結
果(A)に於いては、10-10 [A]近傍に集中し、短
絡のない状態が得られている。
上の領域にも分布し、ゲート電極とソース、ドレイン間
に短絡が生じている。それに対し、本発明の実施例の結
果(A)に於いては、10-10 [A]近傍に集中し、短
絡のない状態が得られている。
【0039】また図6にソース、ドレイン領域の層抵抗
の比較結果を示す。
の比較結果を示す。
【0040】本発明の実施例の結果(A)では従来方法
の結果(B)より低く安定した層抵抗が得られているこ
とが判る。
の結果(B)より低く安定した層抵抗が得られているこ
とが判る。
【0041】以上のように本発明の実施例によればゲー
ト電極とソース、ドレイン領域との間の短絡を抑制し、
且つ、TiSi2 層抵抗を低く保持できる。また、高融
点金属をスパッタする前にエッチバック等の処理を加え
ないため、拡散層表面にダメージを誘発したり、表面モ
ホロジーを悪化させるといった悪影響はないという利点
を有する。
ト電極とソース、ドレイン領域との間の短絡を抑制し、
且つ、TiSi2 層抵抗を低く保持できる。また、高融
点金属をスパッタする前にエッチバック等の処理を加え
ないため、拡散層表面にダメージを誘発したり、表面モ
ホロジーを悪化させるといった悪影響はないという利点
を有する。
【0042】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図3は本発明の第2の実施例の半導体装置の製造方
法を工程順に示す縦断面図である。
る。図3は本発明の第2の実施例の半導体装置の製造方
法を工程順に示す縦断面図である。
【0043】第1の実施例と同様にLDD構造を形成す
る。チタン膜8を全面に成膜した後に、第1の実施例と
は異なり高温の熱処理を加え、最初からC54構造の安
定状態の低抵抗のTiSi2 層9を形成する。この熱処
理温度は900℃程度,時間は10秒程度とする(図3
(A))。
る。チタン膜8を全面に成膜した後に、第1の実施例と
は異なり高温の熱処理を加え、最初からC54構造の安
定状態の低抵抗のTiSi2 層9を形成する。この熱処
理温度は900℃程度,時間は10秒程度とする(図3
(A))。
【0044】次にArイオンを垂直方向から入射しサイ
ドウォール6の上端部を選択的にスパッタ除去し、酸化
膜を露出させる。尚、スパッタされたチタン膜8の一部
8′はソース、ドレイン領域7上に堆積する。このスパ
ッタ工程により、サイドウォール表面のチタン層及びT
iSix 層を選択的に除去しゲート電極とソース,ドレ
イン領域とを分離する(図3(B))。
ドウォール6の上端部を選択的にスパッタ除去し、酸化
膜を露出させる。尚、スパッタされたチタン膜8の一部
8′はソース、ドレイン領域7上に堆積する。このスパ
ッタ工程により、サイドウォール表面のチタン層及びT
iSix 層を選択的に除去しゲート電極とソース,ドレ
イン領域とを分離する(図3(B))。
【0045】次に硫酸、過酸化水素水溶液またはアンモ
ニア、過酸化水素水溶液に浸漬することにより未反応チ
タン層8を除去する。これにより凹部状の傾斜面6Bと
なる(図3(C))。
ニア、過酸化水素水溶液に浸漬することにより未反応チ
タン層8を除去する。これにより凹部状の傾斜面6Bと
なる(図3(C))。
【0046】本実施例によればシリサイド化の熱処理を
2回から1回へ削減できるという利点を有する。
2回から1回へ削減できるという利点を有する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、サイドウ
ォールの上端部がエッチング除去された構造を有し、そ
のために有効なArイオンエッチング工程を有してい
る。具体的には、半導体基板全面に高融点金属膜を形成
する工程或いは高融点金属とシリコンを反応させ準安定
状態のシリサイドを形成する第1の熱処理工程或いは未
反応の高融点金属膜を選択的にエッチング除去する工程
或いは準安定状態のシリサイドから安定状態のシリサイ
ドへ相転移させる第2の熱処理工程の何れかの工程の後
に低エネルギのArイオンエッチングを行う工程を有し
ている。したがってサイドウォール上に残存するTiS
ix 層の一部を除去するためのソース、ドレイン領域と
ゲート電極との短絡を防ぎ、且つ、未反応チタン膜を除
去する際に過度のオーバーエッチを行う必要性がないた
め、ソース,ドレイン領域やゲート電極のTiSi2 層
の層抵抗の低く保つことが可能となり、信頼性の高い半
導体装置を提供することができるという利点を有する。
ォールの上端部がエッチング除去された構造を有し、そ
のために有効なArイオンエッチング工程を有してい
る。具体的には、半導体基板全面に高融点金属膜を形成
する工程或いは高融点金属とシリコンを反応させ準安定
状態のシリサイドを形成する第1の熱処理工程或いは未
反応の高融点金属膜を選択的にエッチング除去する工程
或いは準安定状態のシリサイドから安定状態のシリサイ
ドへ相転移させる第2の熱処理工程の何れかの工程の後
に低エネルギのArイオンエッチングを行う工程を有し
ている。したがってサイドウォール上に残存するTiS
ix 層の一部を除去するためのソース、ドレイン領域と
ゲート電極との短絡を防ぎ、且つ、未反応チタン膜を除
去する際に過度のオーバーエッチを行う必要性がないた
め、ソース,ドレイン領域やゲート電極のTiSi2 層
の層抵抗の低く保つことが可能となり、信頼性の高い半
導体装置を提供することができるという利点を有する。
【図1】本発明の第1の実施例による半導体装置を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造方法
を工程順に示す縦断面図である。
を工程順に示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造方法
を工程順に示す縦断面図である。
を工程順に示す縦断面図である。
【図4】スパッタリング率のアルゴンイオン入射エネル
ギー依存率を示す図である。
ギー依存率を示す図である。
【図5】本発明の実施例による半導体装置のリーク電流
特性を従来技術と比較して示した図であり、(A)が本
発明、(B)が従来技術である。
特性を従来技術と比較して示した図であり、(A)が本
発明、(B)が従来技術である。
【図6】本発明の実施例による半導体装置の層抵抗特性
を従来技術と比較して示した図であり、(A)が本発
明、(B)が従来技術である。
を従来技術と比較して示した図であり、(A)が本発
明、(B)が従来技術である。
【図7】従来技術の半導体装置の製造方法を工程順に示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図8】図7の一部の工程を拡大して示した縦断面図で
あり、(A)が図7(D)に対応し、(B)が図7
(E)に対応している。
あり、(A)が図7(D)に対応し、(B)が図7
(E)に対応している。
1 半導体基板(シリコン基板) 2 素子分離領域 3 ゲート絶縁膜(ゲート酸化膜) 4 ポリシリコン膜(ゲート電極構造) 5 低濃度の浅い不純物 6 サイドウォール 6A エッチングカットされたサイドウォールの上端
部の直線状傾斜面 6B エッチングカットされたサイドウォールの上端
部の凹部状傾斜面 7 ソース、ドレイン領域 8 チタン膜 8′ スパッタ堆積されたチタン膜 9 TiSi2 層 10 TiSix 層 11 基板の主面 12 チャネル領域
部の直線状傾斜面 6B エッチングカットされたサイドウォールの上端
部の凹部状傾斜面 7 ソース、ドレイン領域 8 チタン膜 8′ スパッタ堆積されたチタン膜 9 TiSi2 層 10 TiSix 層 11 基板の主面 12 チャネル領域
Claims (4)
- 【請求項1】 ゲート電極の側面にサイドウォールを形成
する工程と、前記ゲート電極および前記サイドウォール
をマスクにして自己整合的にソース、ドレイン領域を形
成する工程と、半導体基板全面に高融点金属膜を形成す
る工程と、前記高融点金属膜とシリコンを反応させ準安
定状態のシリサイドを形成する第1の熱処理工程と、前
記高融点金属膜のうち未反応の箇所を選択的に除去する
工程と、前記準安定状態のシリサイドから安定状態のシ
リサイドへ相転移させる第2の熱処理工程とを含む半導
体装置の製造方法に於いて、前記高融点金属膜を半導体
基板全面に形成する工程、前記第1の熱処理工程、前記
未反応の高融点金属膜を選択的に除去する工程および前
記第2の熱処理工程のうち、何れかの工程の後に低エネ
ルギのアルゴンイオンエッチング工程を行うことにより
前記サイドウォールの上端部における該サイドウォール
そのものを選択的にエッチング除去することを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記アルゴンイオンエッチング工程にお
けるアルゴンイオンの入射エネルギは100eV以下で
あることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項3】 前記サイドウォールを形成する工程の前
に、前記ゲート電極をマスクとしてソース、ドレイン領
域のLDD構造を構成する不純物領域を形成する工程を
有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
造方法。 - 【請求項4】 ゲート電極をマスクとしてソース、ドレ
イン領域のLDD構造を構成する不純物領域を形成する
工程と、前記ゲート電極の側面にサイドウォールを形成
する工程と、前記ゲート電極および前記サイドウォール
をマスクにして自己整合的にソース、ドレイン領域を形
成する工程と、半導体基板全面に高融点金属膜を形成す
る工程と、前記高融点金属膜とシリコンを反応させ安定
状態のシリサイドを形成する熱処理工程と、低エネルギ
ーのアルゴンイオンを基板の主面に対して垂直方向から
照射して、前記サイドウォールの上端部における該サイ
ドウォールそのものを選択的にエッチング除去する工程
とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7040229A JP2785734B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7040229A JP2785734B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08236763A JPH08236763A (ja) | 1996-09-13 |
JP2785734B2 true JP2785734B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=12574916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7040229A Expired - Fee Related JP2785734B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2785734B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4653949B2 (ja) * | 2003-12-10 | 2011-03-16 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置の製造方法および半導体装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0547785A (ja) * | 1991-08-16 | 1993-02-26 | Sony Corp | 半導体装置及びその製法 |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP7040229A patent/JP2785734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08236763A (ja) | 1996-09-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980428 |
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