JP2789942B2 - ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル化合物類 - Google Patents

ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル化合物類

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なビス(p−トル
エンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル化
合物類に関するものである。本発明の新規化合物類は熱
によって発色画像を形成する感熱記録体の顕色剤として
有用なものであり、この顕色剤により形成された発色画
像は、すぐれた記録保存安定性を示す。
【0002】
【従来の技術】一般に感熱記録体は、紙、合成紙、プラ
スチックフィルム等の支持体上に、電子供与性ロイコ染
料のような発色性物質と、電子受容性のフェノール性化
合物等の有機酸性物質のような顕色性物質とを主成分と
して含有する感熱発色層を設けたものであり、この感熱
発色層に熱エネルギーを印加して記録画像を得ることが
できる。このような感熱記録体は、特公昭43−416
0号、特公昭45−14039号、及び特開昭48−2
7736号などに開示されており、広く実用化されてい
る。
【0003】感熱記録体は、記録装置がコンパクトで安
価でかつ保守が容易であるため、電子計算機のアウトプ
ット、ファクシミリ、自動券売機、科学計測器のプリン
ター、あるいはCRT医療計測用のプリンター等の広範
囲の用途に使用されている。しかし、支持体上に発色性
染料物質、顕色性物質および結着剤を有効成分とする感
熱発色層を塗工して得られる従来のいわゆる染料型感熱
記録体にあっては、発色反応が可逆的であるため、発色
画像が経時的に消色することが知られている。また、こ
の消色は曝光、高湿、高温雰囲気下において加速され、
かつ可塑剤および油等の接触によって速やかに進行し、
画像は読み取り不可能なレベルまで消色してしまう。
【0004】この消色の問題を解決するために、新規な
化合物を用いる試みが広範囲になされてきた。このよう
な試みとしては、例えば特開昭62−121769号に
見られる二量化したフルオラン色素を用いるもの、特開
昭62−169681号に見られる特定のサリチル酸誘
導体の金属塩を顕色剤として用いるもの、さらには、フ
ルオラン系ロイコ染料を用いない発色系として、特開平
3−38996号等に開示されている3−アミノ−1−
イミノ−4,5,6,7−テトラクロロ−1H−イソイ
ンドールと、4,4′,4″−トリイソシアナト−2,
5−ジメトキシトリフェニルアミンよりなる非可逆系感
熱材料を用いるものなどがある。
【0005】前述の二量化したフルオラン色素を用いる
ものは、フェノール系顕色剤と共に用いても、発色画像
の保存性がかなり向上する。しかし、得られる感熱記録
体の白色度がかなり低くなり、また、熱応答性、すなわ
ち感度も低いという欠点を有する。
【0006】特定のサリチル酸金属塩を顕色剤として用
いるものは、発色画像の耐油性、耐可塑剤性は改良され
るが、加熱により白紙部に発色を生じやすく、又この特
定サリチル酸金属塩の化学構造が複雑で高価であるとい
う欠点を有する。
【0007】さらに、3−アミノ−1−イミノ−4,
5,6,7−テトラクロロ−1H−イソインドールと、
4,4′,4″−トリイソシアナト−2,5−ジメトキ
シトリフェニルアミンよりなる感熱材料を用いた場合、
発色した画像部は、確かに堅牢であるが、非画像部、す
なわち白紙部が、可塑剤と接触すると赤色に発色し、画
像品質が著しく損うという欠点がみられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は感熱記録体の
顕色剤として用いられたとき、その感度を向上させ、か
つ耐油性、耐可塑剤性、耐湿性、耐熱性等にすぐれ、従
って長期保存性に優れた発色画像を形成するに有用な新
規な化合物類を提供しようとするものである。本発明の
新規な顕色剤化合物を用いた感熱記録体は、例えば自動
券売機用感熱記録型の乗車券として有用であり、また、
保存性を必要とする回数券や定期券など、および、可塑
剤、油脂との接触が避けられないポリ塩化ビニルフィル
ムで包装した食品の包装面に貼付けるPOS用バーコー
ドシステム用のラベルなどに好適なものである。さら
に、本発明の新規な顕色剤化合物を用いた感熱記録体
は、長期保存用のファクシミリ用紙やワープロ用紙、ま
た、CRT用画像プリンター用紙としても有用なもので
ある。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、発色画像の
耐油性または耐可塑剤性などにすぐれ、かつこのような
保存安定性改善効果が発色画像形成後可及的短時間内に
発現させ得る新規な顕色剤化合物を設計、合成、検討
し、その結果新規な顕色剤として有用な6種類の化合物
の製造に成功した。
【0010】すなわち、本発明の化合物類は、下記化学
式(I):
【化2】 で表されるビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボ
ニルアミノ)ジフェニル化合物類である。
【0011】本発明の化合物類は、具体的には、下記化
学式(I−a):
【化3】 で表わされる4,4′−ビス(p−トルエンスルホニル
アミノカルボニルアミノ)ジフェニルスルフィド、
【0012】下記化学式(I−b):
【化4】 で表される3,4′−ビス(p−トルエンスルホニルア
ミノカルボニルアミノ)ジフェニルエーテル、
【0013】下記化学式(I−c):
【化5】 で表される2,8−ジメチル−3,7−(p−トルエン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)ジベンゾチオフェ
ン 5,5−ジオキシド、および
【0014】下記化学式(I−d):
【化6】 で表される1,3−ビス(4−(p−トルエンスルホニ
ルアミノカルボニルアミノ)フェノキシ)ベンゼン、を
包含するものである。
【0015】
【作用】本発明の式(I)の化合物類は、感熱記録体に
おいて、実質的に無色の染料前駆体、すなわちロイコ染
料に対して顕色剤として作用するものである。すなわち
本発明の化合物群は、フェノール性の水酸基、あるいは
カルボキシル基などの酸性官能基を有していないが、塩
基性のロイコ染料に対し、強い顕色能力を示すものであ
る。
【0016】このような顕色能力は、本発明の化合物中
の尿素基が、それに隣接するスルホニル基により活性化
されているためと考えられる。また、本発明の化合物と
ロイコ染料により発色した画像が種々の環境下で高い保
存性を示すのは、2個のアリールスルホニル尿素基の相
乗効果によるものと考えられる。
【0017】本発明の式(I)の化合物類は、例えば2
モルのp−トルエンスルホニルイソシアナートと、1モ
ルのA基に対応するジアミン類を反応させるか、あるい
は、2モルのp−トルエンスルホニルカルバミン酸エス
テル(例えばメチルエステル)と1モルのA基に対応す
るジアミン類を反応させることにより合成することがで
きる。式(I)において、式(a)〜(d)により表わ
されるA基に対応するジアミン化合物は、式(a−1)
〜(d−1):
【化7】 で表わされるものである。
【0018】化学式(I−a)および(I−b)の化合
物の合成反応例(1)および(2)を下記に示す。
【化8】
【0019】上記各反応の溶媒としては、イソシアナー
ト類、又はカルバミン酸エステル類と反応せず、従って
上記反応を阻害しないものであれば特に制限はないが、
生成する化合物の白色度を高く保つためには、非芳香族
系の溶媒を用いることが好ましい。芳香族系の溶媒は、
イソシアナート類、又はカルバミン酸エステル類と、特
に高い温度で接触すると、生成する化合物の白色度を低
下させる原因となることがある。
【0020】上記合成反応の好ましい非芳香族溶媒とし
ては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化
炭素、トリクロロエチレンなどの脂肪族ハロゲン化物、
アセトニトリル、プロピオニトリルのような脂肪族ニト
リル類、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのよう
な脂肪族エステル類、エチレングリコールジメチルエー
テル、ジブチルエーテルのような脂肪族エーテル類、シ
クロヘキサノンのような脂肪族ケトン類、などをあげる
ことができる。
【0021】本発明の式(I)の顕色剤化合物は、ロイ
コ染料、および融点60℃〜150℃の熱可融性芳香族
化合物(これは一般に増感剤として知られている物質で
ある。)、およびこれらの成分を支持体に固着するため
のバインダーと共に、感熱記録体の感熱発色層を形成す
る。
【0022】さらに、感熱発色層は、有機又は無機顔料
類を含んでいることが好ましく、また必要に応じて、従
来公知のフェノール系あるいは有機酸系顕色剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、またはワックス類を含むことがで
きる。
【0023】本発明の顕色剤と共に使用される染料前駆
体、すなわちロイコ塩基性染料は、トリフェニルメタン
系、フルオラン系、ジフェニルメタン系化合物等の従来
公知のものから選ぶことができる。このような染料前駆
体は、例えば、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキ
シフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)−4−アザフタリド、クリスタルバイオ
レットラクトン、3−(N−エチル−N−イソペンチル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−
ジメチルアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N
−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチルフルオラン、および3−シクロヘキシ
ルアミノ−6−クロロフルオラン、3−(N−エチル−
N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−(p−クロロ
アニリノ)フルオラン等から選ばれた1種以上からなる
ものである。
【0024】感熱発色層中に含まれる前述の増感剤とし
ては、例えば、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニ
ルエステル(特開昭57−191089号)、p−ベン
ジルビフェニル(特開昭60−82382号)、ベンジ
ルナフチルエーテル(特開昭58−87094号)、ジ
ベンジルテレフタレート(特開昭58−98285
号)、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル(特開昭5
7−201691号)、炭酸ジフェニル、炭酸ジトリル
(特開昭58−136489号)、m−ターフェニル
(特開昭57−89994号)、1,2−ビス(m−ト
リルオキシ)エタン(特開昭60−56588号)、
1,5−ビス(p−メトキシフェノキシ)−3−オキサ
ペンタン(特開昭62−181183号)、シュウ酸ジ
エステル類(特開昭64−1583号)、1,4−ビス
(p−トリルオキシ)ベンゼン(特開平2−15378
3号)、ジフェニルスルホン(特公昭59−25673
号)、p−トルエンスルホン酸フェニルエステル(特開
昭59−73990号)、メシチレンスルホン酸p−ト
リルエステル(特開平2−80285号)、4,4′−
ジアリルオキシジフェニルスルホン、4,4′−ジイソ
ペンチルオキシジフェニルスルホン、4,4′−ジメト
キシジフェニルスルホン(特公平2−9951号)、
4,4′−ジ−n−ペンチルオキシジフェニルスルホン
(特開昭60−47070号)などをあげることができ
る。
【0025】また、前記の有機又は無機の顔料として
は、例えば炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、クレー、焼成クレー、タルク、および表面処理され
た炭酸カルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、並び
に、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共
重合体、およびポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末な
どをあげることができる。
【0026】前記バインダーとしては、種々の分子量の
ポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導体、メト
キシセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、
ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリ
ル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸
アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合
体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポ
リアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、およ
びカゼインなどの水溶性高分子材料、並びに、ポリ酢酸
ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン共重合
体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビ
ニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレー
ト、エチレン/酢酸ビニル共重合体、およびスチレン/
ブタジエン/アクリル系共重合体等の各々のラテックス
を用いることができる。
【0027】感熱発色層を形成するには、上記の各成分
を微粒子に分散あるいは溶解し、それらを適宜の比率で
混合し、シート状基体上に塗布し、固化すればよい。こ
の感熱発色層上に更に保護層、印刷層などのような被覆
層を形成することもできる。
【0028】
【実施例】下記実施例により、本発明を具体的に説明す
る。実施例1〔4,4′−ビス(p−トルエンスルホニルア
ミノカルボニルアミノ )ジフェニルスルフィド(式(I
−a))の合成〕 滴下ロート、および温度計をつけた三口フラスコに、
8.6gの4,4′−ジアミノジフェニルスルフィドを
入れ、これを200mlのアセトニトリルに溶解した。こ
の溶液をマグネティックスターラーで激しく攪拌しつ
つ、滴下ロートより16.2gのp−トルエンスルホニ
ルイソシアナートを滴下した。滴下と共に発熱反応がお
こり、白色の固体が沈澱した。この混合液をさらに1時
間攪拌し、反応混合物を濾過して、反応生成物として2
2.0gの白色結晶を得た。
【0029】この白色結晶の分析結果は以下の通りであ
った。 融点:197〜201℃ NMR測定(重DMSO中)の結果(数字はppm 値): δ=2.40(s,6H),7.20(d,4H),
7.34(d,4H),7.44(d,4H),7.8
7(d,4H)、その他N−Hに起因すると思われるピ
ークが、δ=8.95と10.7付近とに現われた。
【0030】IR測定(KBr錠剤法)の結果(特性吸
収のみ): 1690cm-1(尿素基のカルボニル基に由来) 1340cm-1、1160cm-1(スルホニル基に由来)
【0031】実施例2〔3,4′−ビス(p−トルエン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルエーテ
ル(式(I−b))の合成〕 実施例1と同様の合成操作を行なった。但し、4,4′
−ジアミノジフェニルスルフィドの代わりに、8.0g
の3,4′−ジアミノジフェニルエーテルを用いた。そ
の結果、23.7gの白色固体状の3,4′−ビス(p
−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェ
ニルエーテルを得た。
【0032】この白色結晶の分析結果は以下の通りであ
った。 融点:205〜209℃ NMR測定(重DMSO中)の結果(数字はppm 値): δ=2.40(s,6H),6.60(d,1H),
6.85〜7.10(m,4H),7.20〜7.44
(m,7H),7.86(q,4H)、その他N−Hに
起因すると思われるピークが、δ=8.85と8.92
と、10.60付近とに現われた。
【0033】IR測定(KBr錠剤法)の結果(特性吸
収のみ): 1700cm-1(尿素基のカルボニル基に由来) 1340cm-1、1160cm-1(スルホニル基に由来)
【0034】実施例3〔2,8−ジメチル−3,7−ビ
ス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)
ジベンゾチオフェン 5,5−ジオキシド(式(I−
c))の合成〕 実施例1と同様の合成操作を行なった。但し、4,4′
−ジアミノジフェニルスルフィドの代わりに、11.0
gの3,7−ジアミノ−2,8−ジメチルベンゾチオフ
ェン 5,5−ジオキシドを用いた。その結果、22.
7gの黄白色固体状の2,8−ジメチル−3,7−ビス
(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジ
ベンゾチオフェン 5,5−ジオキシドを得た。
【0035】この黄白色結晶の分析結果は以下の通りで
あった。 融点:243〜250℃ NMR測定(重DMSO中)の結果(数字はppm 値): δ=2.30(s,6H),2.37(s,6H),
7.43(d,4H),7.90(d,4H),8.1
9(s,2H),8.40(s,2H)、その他N−H
に起因すると思われるピークが、δ=11.20付近に
現われた。
【0036】IR測定(KBr錠剤法)の結果(特性吸
収のみ): 1720cm-1(尿素基のカルボニル基に由来) 1340cm-1、1160cm-1(アミノ基に隣接するスル
ホニル基に由来) 1300cm-1、1135cm-1(環を形成しているスルホ
ニル基に由来)
【0037】実施例4〔1,3−ビス(4−(p−トル
エンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェノキシ)
ベンゼン(式(I−d))の合成〕 実施例1と同様の合成操作を行なった。但し、4,4′
−ジアミノジフェニルスルフィドの代わりに、8.50
gの1,3−ビス(p−アミノフェノキシ)ベンゼンを
用いた。その結果、27.3gの白色固体状の1,3−
ビス(4−(p−トルエンスルホニルアミノカルボニル
アミノ)フェノキシ)ベンゼンを得た。
【0038】この白色結晶の分析結果は以下の通りであ
った。 融点:194℃ NMR測定(重DMSO中)の結果(数字はppm 値): δ=2.40(s,6H),6.50(s,1H),
6.62(d,2H),7.00(d,4H),7.2
5〜7.44(m,9H),7.87(d,4H)、そ
の他N−Hに起因すると思われるピークが、δ=8.9
7と10.70付近とに現われた。
【0039】IR測定(KBr錠剤法)の結果(特性吸
収のみ): 1675cm-1(尿素基のカルボニル基に由来) 1340cm-1、1160cm-1(スルホニル基に由来)
【0040】感熱記録紙製造例1 下記操作により感熱記録紙を作成した。 (1)染料前駆体分散液Aの調製 成 分 量(部) 3−(N−イソペンチル−N−エチル 20 アミノ)−6−メチル−7− アニリノフルオラン ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーをもちい、平均粒径が
1μm以下になるまで粉砕した。
【0041】(2)顕色剤分散液Bの調製 成 分 量(部) 4,4′−ビス(p−トルエン 10 スルホニルアミノカルボニル アミノ)ジフェニスルフィド ジフェニルスルホン 10 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をサンドグラインダーをもちい、平均粒径が
1μm以下になるまで粉砕した。
【0042】(3)顔料下塗り紙の作製 焼成クレイ(商標:アンシレックス)85部を水320
部に分散して得られた分散物に、スチレン〜ブタジエン
共重合物エマルジョン(固形分50%)40部、および
10%酸化でんぷん水溶液50部を混合して塗液を調製
し、この塗液を、坪量48g/m2 の原紙の上に、乾燥
後の塗布量が7.0g/m2 になるように塗工して、顔
料下塗り紙を作製した。
【0043】(4)感熱発色層の形成 上記A液50部、およびB液200部に、炭酸カルシウ
ム顔料30部、25%ステアリン酸亜鉛分散液20部、
30%パラフィン分散液15部、および1%ポリビニル
アルコール水溶液100部を混合、攪拌し、塗布液を調
製した。この塗布液を、上記顔料下塗り紙の片面に、乾
燥後の塗布量が5.0g/m2 となるように塗布乾燥し
て感熱発色層を形成し、感熱記録紙を作製した。
【0044】(5)カレンダー処理 上記の様にして得られた感熱記録紙をスーパーカレンダ
ーによって処理し、その表面の平滑度を800〜100
0秒とした。
【0045】(6)発色試験および耐可塑剤試験 こうして得られた試料について、日立製作所製の市販感
熱ファクシミリ機を改造した動的発色試験機を用い、
0.49mj/dotの印加エネルギーで、試料発色さ
せた。発色濃度をマクベス反射濃度計RD−914で測
定した(この測定値を元濃度と記す)。次いでこの発色
試料から所定の供試片を作製し、発色後30分以内に、
供試片を下記耐油、耐可塑剤テストに供した。すなわ
ち、供試片の発色画像上にサラダオイル、またはジオク
チルテレフタレート(代表的可塑剤)を塗布し、室温で
3時間放置後、過剰のオイル又は可塑剤を拭き取り、残
存画像濃度をマクベス反射濃度計で測定し、下記式に従
って画像保存率を算出した。画像保存率(%)=(テス
ト後の画像濃度/元濃度)×100テスト結果を表1に
示す。
【0046】感熱記録紙製造例2 製造例1と同様の操作により感熱記録紙を作製した。但
し、分散液Bの調製にあたり、4,4′−ビス(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
スルフィドの代わりに、3,4′−ビス(p−トルエン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルエーテ
ルを用いた。テスト結果を表1に示す。
【0047】感熱記録紙製造例3 製造例1と同様の操作により感熱記録紙を作製した。但
し、分散液Bの調製にあたり、4,4′−ビス(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
スルフィドのかわりに、2,8−ジメチル−3,7−ビ
ス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)
ジベンゾチオフェン 5,5−ジオキシドを用いた。テ
スト結果を表1に示す。
【0048】感熱記録紙製造例4 製造例1と同様の操作により感熱記録紙を作製した。但
し、分散液Bの調製にあたり、4,4′−ビス(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
スルフィドの代わりに、1,3−ビス(4−(p−トル
エンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェノキシ)
ベンゼンを用いた。テスト結果を表1に示す。
【0049】比較感熱記録紙製造例1 製造例1と同様の操作により感熱記録紙を作製した。但
し、分散液Bの調製にあたり、4,4′−ビス(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
スルフィドの代わりに、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン(ビスフェノールA)を用いた。テ
スト結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】実施例1〜4から明らかなように、本発明
の4,4′−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)ジフェニルスルフィド、3,4′−ビス
(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジ
フェニルエーテル、2,8−ジメチル−3,7−ビス
(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジ
ベンゾチオフェン 5,5−ジオキシド、および1,3
−ビス(4−(p−トルエンスルホニルアミノカルボニ
ルアミノ)フェノキシ)ベンゼンは、十分に同定された
新規化合物である。また、表1から明らかなように、本
発明の化合物は、感熱記録体の顕色剤として用いられた
とき、得られる発色画像は従来顕色剤の代表であるビス
フェノールAにより得られるものに比べ、格段に優れた
耐油性、耐可塑剤性を示す。
【0052】
【発明の効果】本発明の4,4′−ビス(p−トルエン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルスルフ
ィド、3,4′−ビス(p−トルエンスルホニルアミノ
カルボニルアミノ)ジフェニルエーテル、2,8−ジメ
チル−3,7−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)ジベンゾチオフェン 5,5−ジオキ
シド、および1,3−ビス(4−(p−トルエンスルホ
ニルアミノカルボニルアミノ)フェノキシ)ベンゼン
は、新規化合物である。さらに、本発明の化合物を感熱
記録体の顕色剤として用いたとき、得られる発色画像
は、優れた耐油性および耐可塑剤性を示す。従って、本
発明のビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニル
アミノ)ジフェニル化合物類は、感熱記録材料の分野に
おいて、きわめて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊福 邦隆 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子 製紙株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭51−98241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 311/60 C07C 323/37 C07D 333/48 C07C 333/76 CAS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化学式(I): 【化1】 で表される、ビス(p−トルエンスルホニルアミノカル
    ボニルアミノ)ジフェニル化合物類。
JP4178632A 1992-07-06 1992-07-06 ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル化合物類 Expired - Fee Related JP2789942B2 (ja)

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