JP3257121B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP3257121B2
JP3257121B2 JP04940393A JP4940393A JP3257121B2 JP 3257121 B2 JP3257121 B2 JP 3257121B2 JP 04940393 A JP04940393 A JP 04940393A JP 4940393 A JP4940393 A JP 4940393A JP 3257121 B2 JP3257121 B2 JP 3257121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱によって発色画像
を形成する感熱記録体、特に一旦発色した画像の消失の
無い、記録の保存安定性に優れた感熱記録体に関するも
のである。さらに詳しく述べるならば、本発明は記録の
長期保存性が良好であって、同時に記録画像の耐湿性、
耐熱性などの耐環境性、さらに耐油性、耐可塑剤性に優
れ、かつ白色度が高く、画像記録紙、ファクシミリ用
紙、キャッシュディスペンサー用紙、乗車券、定期券、
POSラベル等のラベル、プリペイドカード等のカード
および通行券などに有用な感熱記録体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】感熱記録体は、一般に紙、合成紙、プラ
スチックフィルム等の支持体上に、電子供与性ロイコ染
料のような発色性物質と、電子受容性のフェノール性化
合物等の有機酸性物質のような顕色性物質とを主成分と
する感熱発色層を設けて構成されており、上記発色成分
を熱エネルギーによって反応発色させて記録画像を得る
ことができる。このような感熱記録体は特公昭43−4
160号、特公昭45−14039号、及び特開昭48
−27736号などに開示されており、広く実用化され
ている。
【0003】感熱記録体は、記録装置がコンパクトで安
価でかつ保守が容易であることから、電子計算機のアウ
トプット、ファクシミリ、自動券売機、科学計測器のプ
リンター、あるいはCRT医療計測用のプリンター等に
広範囲に使用されている。しかし、支持体上に発色性染
料物質、顕色性物質および結着剤を有効成分とする感熱
発色層を塗工して構成した従来のいわゆる染料型感熱記
録体にあっては、発色反応が可逆的であるため、発色画
像が経時的に消色することが知られている。この消色は
曝光、高湿、高温雰囲気下に加速され、さらに可塑剤お
よび油等の接触によって速やかに進行し、画像は読み取
り不可能なレベルまで消色してしまう。
【0004】通常、無色ないし淡色のラクトン環化合物
を主とする染料前駆体を使用する発色系を用いた感熱記
録体において、この消色現象を抑制するために数多くの
技術が開発されてきた。例えば特開昭60−78782
号、特開昭59−167292号、特開昭59−114
096号、および特開昭59−93387号に見られる
ようなフェノール系酸化防止剤を感熱発色層中に配合し
たもの、特開昭56−146796号に見られるような
疎水性高分子化合物エマルジョン等を保護層に使用した
もの、特開昭58−199189号に見られるように感
熱発色層上に水溶性高分子化合物または、疎水性高分子
化合物エマルジョンを中間層として設け、その上に疎水
性高分子化合物を樹脂成分とする油性塗料による表面層
を設けたもの、特開昭62−164579号に見られる
ようなエポキシ化合物を含有させたもの、および特開昭
62−169681号に見られるように特定のサリチル
酸誘導体の金属塩を顕色剤として用いるもの等が知られ
ている。
【0005】また、本発明と化学構造的に多少の共通点
のある化合物が、主に、感圧記録紙用の材料として、特
開昭62−19485号に記載されている。
【0006】前述のフェノール系酸化防止剤を配合した
感熱発色層においては、それがない場合の画像に比べ、
耐環境性は多少改良されるが、耐油性(例えばサラダオ
イルを発色面に接触させた場合の一定時間後の画像濃度
の保存率)、耐可塑剤性(可塑剤を含有したラップフィ
ルム等を発色面に接触させた場合の一定時間後の画像濃
度の保存率)などについては改良が認められない。
【0007】一方、保護層、表面層を設けた感熱記録体
は、耐環境性はやや改良されるが、長期間の試験では消
色は避けられない。また耐油性に関しても、オイルと接
触させた直後の画像保存性は改良されるが、オイルの浸
透にしたがって画像はほぼ完全に消失してしまい、上記
問題点に対する本質的な解決策とはいえない。
【0008】また、エポキシ化合物を含有させたもので
は、加熱発色操作をしてから発色画像が安定化されるま
でに比較的長い時間が必要であり、例えば発色直後に発
色画像にサラダオイルを塗布したり、可塑剤と接触させ
ると発色画像はそのかなりの部分が消色してしまう。
【0009】さらに、特定のサリチル酸金属塩を用いる
ものは、耐油性耐可塑剤性は改良されるが、耐熱試験に
おける白紙部の発色が見られ、又、有効な特定のサリチ
ル酸の化学構造が複雑で高価であるという欠点を有す
る。
【0010】さらに、特開昭62−19485号に記載
されている本発明と化学構造的に多少の共通点のある化
合物は、その発色能力が、従来のフェノール性材料と比
べても同等またはそれ以下であり、かつ、これらの材料
を用いて製造された感熱記録紙の発色画像はサラダオイ
ル、可塑剤と接触すると速やかに消色するものである。
(比較例3,4参照)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の上
記問題点を解決し、耐油性、耐可塑剤性、耐湿性、耐熱
性等の発色画像の長期保存性に優れ、かつ白色度の高い
感熱記録体を提供しようとするものである。また、本発
明は、例えば自動券売機用感熱記録型の乗車券として使
用できるのみならず、保存性を必要とする回数券や定期
券などへの使用、可塑剤、油脂類との接触が避けられな
いポリ塩化ビニルフィルムで包装した食品の包装面に貼
付けるPOS用バーコードシステム用のラベルとして適
するばかりでなく、長期保存用のファクシミリ用紙やワ
ープロ用紙、また、CRT用画像プリンター用紙として
も利用できる感熱記録体を提供しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、発色画像
の耐油性および耐可塑剤性などの保存安定性改善効果が
発色画像形成後可及的短時間内に発現するような感熱発
色層改良法を検討し、その結果、2個以上の特定官能基
を有する芳香族有機化合物を感熱記録体の顕色剤として
用いることにより、高い発色濃度と高い耐油耐可塑剤
性、そして高い白色度を有する感熱記録体が得られるこ
とを発見し、本発明を完成するに至った。
【0013】本発明の感熱記録体は、シート状基体と、
このシート状基体の少なくとも一面に形成され、かつ、
無色又は淡色の染料前駆体と、加熱下に反応してこれを
発色させる顕色剤とを含む感熱発色層を有し、前記顕色
剤が、分子中に下記一般式(I),(II)及び(III)
により表される少なくとも1種の芳香族有機化合物:
【化5】 〔但し、一般式(I)中、Xは酸素原子又は硫黄原子を
表し、Aは2価以上の基を表し、nは2以上の整数を表
し、R1 は、1個以上の置換基により置換された芳香族
基を表し、前記置換基はニトロ基、ハロゲン原子により
置換されたアルキル基、アルキルオキシ基(但し、メト
キシ基及びエトキシ基を除く)、アリールオキシ基、ア
ラルキルオキシ基、アルキルカルボニル基、アルケニル
基、アルキニル基、環状アルキル基、アリール基、及び
アラルキル基から選ばれ、但し、前記染料前記駆体が顕
色されたとき、700〜1000nmの近赤外領域内にお
いて吸収を示す色に発色する場合であって、かつR1
より表される置換芳香族基が置換フェニル基である場合
には、前記置換フェニル基の置換基は、ニトロ基、アル
キルオキシ基及びアセチル基から選ばれることはなく、
さらに、Xが酸素原子を表し、R1 により表される置換
芳香族基の置換基がアリール基、アラルキル基及びアル
キルオキシ基(但し、メトキシ基及びエトキシ基を除
く)から選ばれる場合、Aにより表される2価以上の基
は、下記一般式(Ia):
【化6】 〔但し、一般式(Ia)において、Zは酸素原子又は硫
黄原子を表し、naは1以上の整数を表し、Bは、(n
+na)に等しい価数を有する有機基を表し、Rはアリ
ール基、アラルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれ
た少なくとも1員により置換された芳香族基から選ば
れ、かつ、前記R1 により表される置換芳香族基と同一
の基を表す〕 により表される有機基から選ばれることはない。〕
【化7】 〔但し、上記一般式(II)において、Yは酸素原子又は
硫黄原子を表し、Eは少なくとも1個の芳香族環を含む
2価以上の基を表し、mは2以上の整数を表し、R2
は、アルキル基、環状アルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、並びに主基が少なくとも1個のヘテロ原子を
含むアルキル基、環状アルキル基、及びアルケニル基か
ら選ばれた1員を表す〕、及び
【化8】 〔但し、上記一般式(III )において、A及びnは前記
定義のとおりであり、Tは酸素原子又は硫黄原子を表
し、R3 はアラルキル基、アラルキル基を構成する脂肪
族炭化水素の炭素原子の少なくとも一つがヘテロ原子で
置換された置換アラルキル基、アラルキル基を構成する
芳香族炭化水素環が更に水素以外の原子又は置換基で置
換されている置換アラルキル基、又はアラルキル基を構
成する脂肪族炭化水素の炭素原子の少なくとも一つがヘ
テロ原子で置換され、かつ当該アラルキル基を構成する
芳香族炭化水素環が更に水素以外の原子又は置換基で置
換されている置換アラルキル基から選ばれた1員を表
す。〕 を含むことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
【化9】 で表される化合物は、感熱記録体の顕色剤として特に好
ましい性質を有する。上記構造式(I)において、Xは
酸素原子又は硫黄原子を表わし、R1 は、1個以上の置
換基により置換された芳香族基を表わし、この置換基
は、ニトロ基、トリフルオロメチル基などのような、ハ
ロゲン原子により置換されたアルキル基、メトキシ基、
及びエトキシ基を除くアルキルオキシ基、フェノキシ基
のようなアリールオキシ基、およびアラルキルオキシ
基、アセチル基などのようなアルキルカルボニル基、エ
チニル、およびアリルなどの不飽和結合を有するアルケ
ニル基、およびアルキニル基、シクロプロピル基、およ
びシクロヘキシル基などのような環状アルキル基、フェ
ニル基、およびトリル基などのようなアリール基、並び
にベンジル基、およびフェネチル基などのようなアラル
キル基、から選ばれ、Aは2価以上の基を表わし、nは
2以上の整数を表わす。但し、(1)前記染料前駆体が
顕色されたとき、700〜1000nmの近赤外領域内に
おいて吸収を示す色に発色する場合であって、かつR1
により表される置換芳香族基が置換フェニル基である場
合には、前記置換フェニル基の置換基は、ニトロ基、ア
ルキルオキシ基及びアセチル基から選ばれることはな
く、さらに、(2)Xが酸素原子を表し、R1 により表
される置換芳香族基の置換基がアリール基、アラルキル
基及びアルキルオキシ基(但しメトキシ基及びエトキシ
基を除く)から選ばれる場合、Aにより表される2価以
上の基は、下記一般 式(Ia):
【化10】 〔但し、一般式(Ia)において、Zは酸素原子又は硫
黄原子を表し、naは1以上の整数を表し、Bは、(n
+na)に等しい価数を有する有機基を表し、Rはアリ
ール基、アラルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれ
た少なくとも1員により置換された芳香族基から選ば
れ、かつ、前記R1 により表される置換芳香族基と同一
の基を表す〕 により表される有機基から選ばれることはない。
【0015】式(I)においてAは2価およびそれ以上
の価数を有する基であって、上記、但し書(2)の要件
を満す限り特に制限はないが、好ましいものとしては下
記のグループをあげることができる。 a:カルボニル基、チオカルボニル基、スルホニル基な
どの2価及びそれ以上の官能基 b:脂肪族炭化水素から誘導される2価及びそれ以上の
【0016】c:主鎖中に1個以上のヘテロ原子を含む
脂肪族炭化水素から誘導される2価及びそれ以上の基 d:主鎖中に1個以上のカルボニル基、チオカルボニル
基、イミド基、イミノ基、スルホニル基、エステル結合
を含む脂肪族炭化水素から誘導される2価及びそれ以上
の基 e:主鎖中に置換又は無置換の芳香族炭化水素を1個以
上含む脂肪族炭化水素から誘導される2価及びそれ以上
の基
【0017】f:主鎖中に置換又は無置換のヘテロ芳香
環を1個以上含む脂肪族炭化水素から誘導される2価及
びそれ以上の基 g:置換又は無置換の芳香族炭化水素から誘導される2
価及びそれ以上の基 h:置換又は無置換のヘテロ芳香環から誘導される2価
及びそれ以上の基 i:2つ及びそれ以上の芳香族炭化水素、ヘテロ芳香環
が、上記a〜dの基で結合された化合物より誘導される
2価及びそれ以上の基。
【0018】また、下記一般式(II)
【化11】 で表わされる化合物も本発明の感熱記録体の顕色剤とし
て特に好ましい性質を示す。上記構造式(II)におい
て、Yは酸素原子又は硫黄原子を表わし、R2 はアルキ
ル基、環状アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
並びに主基が少なくとも1個のヘテロ原子を含むアルキ
ル基、環状アルキル基、およびアルケニル基から選ばれ
た1員を表わし、Eは少なくとも一つの芳香環を含む
2価以上の価数を有する基を表わし、mは2以上の整数
を表わす。
【0019】式(II)の化合物において、Eは少なくと
も一つの芳香環を含む2価またはそれ以上の価数を有す
る基であれば特に制限はないが、好ましいものとして
は、式(I)のAにより表わされる基の内、e,f,
g,h,iグループに属するものがある。
【0020】また、下記一般式(III )
【化12】 で表わされる化合物も本発明の感熱記録体の顕色剤とし
て特に好ましい性質を有する。
【0021】上記構造式(III )において、Tは酸素
又は硫黄原子を表わし、R3 はアラルキル基、アラル
キル基を構成する脂肪族炭化水素の炭素原子の少なくと
も一つがヘテロ原子で置換された置換アラルキル基、ア
ラルキル基を構成する芳香族炭化水素環が更に水素以外
の原子または置換基で置換されている置換アラルキル
基、またはアラルキル基を構成する脂肪族炭化水素の炭
素原子の少なくとも一つがヘテロ原子で置換され、かつ
当該アラルキル基を構成する芳香族炭化水素環が更に水
素以外の原子または置換基で置換されている置換アラル
キル基から選ばれた1員を表わし、Aおよびnは前述の
通りである。
【0022】式(I)に属する化合物を具体的に例示す
れば下記の通りである。4,4′−ビス(p−ニトロベ
ンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニ
ルメタン、4,4′−ビス(p−フェノキシベンゼンス
ルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタ
ン、4,4′−ビス(p−ベンジルオキシベンゼンスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタン、
4,4′−ビス(p−アセチルベンゼンスルホニルアミ
ノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタン、4,4′−
ビス(p−ベンゾイルベンゼンスルホニルアミノカルボ
ニルアミノ)−ジフェニルメタン、4,4′−ビス(p
−アリルオキシベンゼンスルホニルアミノカルボニルア
ミノ)−ジフェニルメタン、4,4′−ビス(p−アリ
ルベンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフ
ェニルメタン、4,4′−ビス(p−エチニルベンゼン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタ
ン、4,4′−ビス(p−シクロヘキシルベンゼンスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタン、
4,4′−ビス(p−フェニルベンゼンスルホニルアミ
ノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタン、及び4,
4′−ビス(p−ベンジルベンゼンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)−ジフェニルメタン。
【0023】式(II)に属する化合物を具体的に例示す
れば下記の通りである。4,4′−ビス(メタンスルホ
ニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、4,
4′−ビス(エタンスルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)ジフェニルメタン、4,4′−ビス(イソプロパン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタ
ン、4,4′−ビス(トリフルオロメタンスルホニルア
ミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、4,4′−
ビス(シクロヘキサンスルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)ジフェニルメタン、4,4′−ビス(アリル(CH
2 =CH−CH2 −)スルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)ジフェニルメタン、4,4′−ビス(2−メトキシ
エタンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
メタン、4,4′−ビス(2−テトラヒドロピランスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、
4,4′−ビス(2−アリルオキシエタンスルホニルア
ミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、1,5′−
ビス(メタンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ナフ
タレン、1,3,−ビス(メタンスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)ベンゼン、4,4′−ビス(メタンスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルエーテル、
および4,4′−ビス(メタンスルホニルアミノチオカ
ルボニルアミノ)ジフェニルメタン。
【0024】式(III )に属する化合物を具体的に例示
すれば下記の通りである。4,4′−ビス(ベンジルス
ルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、
4,4′−ビス(p−メチルベンジルスルホニルアミノ
カルボニルアミノ)ジフェニルメタン、4,4′−ビス
(p−メトキシベンジルスルホニルアミノカルボニルア
ミノ)ジフェニルメタン、4,4′−ビス(p−クロロ
ベンジルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニ
ルメタン、4,4′−ビス(2−フェノキシエチルスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン、
4,4′−ビス(2−(p−メトキシフェノキシ)エチ
ルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタ
ン、4,4′−ビス(ベンジルスルホニルアミノカルボ
ニルアミノ)ジフェニルエーテル、1,5′−ビス(ベ
ンジルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ナフタレ
ン、1,3−ビス(ベンジルスルホニルアミノカルボニ
ルアミノ)ベンゼン、および4,4′−ビス(ベンジル
スルホニルアミノチオカルボニルアミノ)ジフェニルメ
タン。これらの化合物は単独で用いられてもよく、ある
いはその2種以上を混合して用いてもよい。
【0025】本発明において用いられ、式(I)〜(II
I )で表される芳香族化合物は、その1分子中に下記式
(IV)の官能基:
【化13】 〔Xは前記に同じ〕 を2個以上有するものであって、 顕色剤として作用する
ものである。すなわち上記官能基を1分子中に2個ある
いはそれ以上有する芳香族化合物は、フェノール性の水
酸基、あるいはカルボキシル基などの酸性官能基を有し
ないが、塩基性のロイコ染料に対し、強い顕色能力を有
するのである。そして、さらに、一旦発色させた染料を
強固に保持し、消色反応を抑制する能力を有するのであ
る。
【0026】これら優れた性質のうち、まず強い顕色能
力については、上記式(IV)の官能基、すなわちスルホ
ニル(チオ)尿素基が、染料と強い相互作用を有するこ
とによると考えられる。この強い相互作用が、スルホニ
ル(チオ)尿素基特有の性質であることは、例えば下記
の事実から明らかである。すなわち、式(IV)で表され
る官能基から、スルホニル基を除去した式(V):
【化14】 の官能基を有する化合物、上記式(IV)の官能基から、
1個のNH基を除いた式(VI):
【化15】 の官能基を有する化合物、上記式(IV)の官能基に近似
(式(IV)において、1個のNH基がN−CH3 基によ
り置換されている)している式(VII ):
【化16】 の官能基を有する化合物では、本発明の上記官能基を有
する化合物に比べ、格段に劣る顕色能力と、比べものに
ならないくらい弱い印字保存性しか示さないのである。
【0027】また、本発明の式(IV)で表わされる官能
基が1分子中に2つまたはそれ以上あることが、強い保
存性発現の為の必要条件であることは、本式(IV)で表
わされる官能基を、1分子中に一つしか有していない化
合物では、顕色能力は充分に高いが、式(IV)で表わさ
れる官能基を1分子中に2つまたはそれ以上有し、式
(I)〜(III )で表される本発明の化合物に比べる
と、発色した画像の、サラダオイルや可塑剤に対する耐
性がかなり劣るという事実から明らかである。
【0028】上記のような式(IV)で表わされる官能基
を1分子中に2つまたはそれ以上有し、式(I)〜(II
I )で表される芳香族化合物のほとんど全ては従来報告
されていない新規化合物であって、その合成は、例えば
下記の反応(1)〜(3)により行なうことができる。
【化17】 (但し、Lは一価の有機残基を表わし、Mは2価または
それ以上の有機残基を表わし、Zは酸素または硫黄原子
を表わし、nは2またはそれ以上の整数を表わし、R4
は低級アルキル基またはアリール基を表わす)
【0029】本発明で染料前駆体として使用されるロイ
コ染料は、トリフェニルメタン系、フルオラン系、およ
びジフェニルメタン系化合物等の従来公知のものから選
ぶことができる。例えば、3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチ
ルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、クリス
タルバイオレットラクトン、3−(N−エチル−N−イ
ソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−(N−
エチル−N−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−
N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリ
フルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチルフルオラン、3−シクロヘキシル
アミノ−6−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N
−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン、および2−クロロ−3−メチル−
6−(N,N−ジブチルアミノアニリノフルオラン、3
−(p−アニリノアニリノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオ
レン−9−スピロ−3′−(6′−ジメチルアミノフタ
リド)、3,3−ビス(2−(p−ジメチルアミノペニ
ル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル)−4,
5,6,7−テトラクロロフタリド、ビス(p−ジメチ
ルアミノスチリル)−p−トルエンスルホニルメタン等
から選ばれた1種以上を用いることができる。
【0030】又、本発明においては、所望の効果を阻害
しない範囲で、下記構造式(VIII)で示されるN−アリ
ールスルホニル尿素誘導体:
【化18】 (但し、上記式中R5 は水素原子、ハロゲン原子、低級
アルキル基、アリール基、アルコキシル基、アセチル
基、ニトロ基から選ばれた1員を表わし、ベンゼン環に
2個以上置換されていてもよく、また、R6 は、アラル
キル基、(無置換の)フェニル基、(無置換の)ナフチ
ル基、またはアルコキシル基、アセチル基、ニトロ基、
低級アルキル基、およびハロゲン原子から選ばれた少な
くとも1員によりなる少なくとも1個の置換基を有する
フェニル基、またはナフチル基を表わす。)、あるいは
フェノール類、または、有機酸からなる従来公知の顕色
剤を本発明の式(I)〜(III )の化合物と併用するこ
とができる。
【0031】これら従来の顕色剤は、例えば、N−(p
−トルエンスルホニル)−N′−フェニル尿素、N−
(p−トルエンスルホニル)−N′−(p−メトキシフ
ェニル)尿素、N−(p−トルエンスルホニル)−N′
−(o−トリル)尿素、N−(p−トルエンスルホニ
ル)−N′−(m−トリル)尿素、N−(p−トルエン
スルホニル)−N′−(p−トリル)尿素、N−(p−
トルエンスルホニル)−N′−(o−クロロフェニル)
尿素、N−(p−トルエンスルホニル)−N′−ベンジ
ル尿素、N−(p−トルエンスルホニル)−N′−(1
−ナフチル)尿素、N−(ベンゼンスルホニル)−N′
−フェニル尿素、N−(p−クロロベンゼンスルホニ
ル)−N′−フェニル尿素、N−(o−トルエンスルホ
ニル)−N′−フェニル尿素、N−(p−トルエンスル
ホニル)−N′−(o−ジフェニル)尿素、N−(p−
トルエンスルホニル)−N′−(p−エトキシカルボニ
ルフェニル)尿素、N−(p−メトキシベンゼンスルホ
ニル)−N′−フェニル尿素、N−(p−アセチルベン
ゼンスルホニル)−N′−フェニル尿素、N−(3−ニ
トロベンゼンスルホニル)−N′−フェニル尿素、N−
(3−ニトロ−4−メトキシベンゼンスルホニル)−
N′−フェニル尿素、N−(ベンゼンスルホニル)−
N′−(p−メトキシフェニル)尿素、N−(トルエン
スルホニル)−N′−(4−ニトロ−1−ナフチル)尿
素、N−(ベンゼンスルホニル)−N′−p−アセチル
フェニル尿素、N−(p−アセチルベンゼンスルホニ
ル)−N′−(m−トリル)尿素、N−(p−メトキシ
ベンゼンスルホニル)−N′−ベンジル尿素、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノ
ールA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
1−フェニルエタン、1,4−ビス(1−メチル−1−
(4′−ヒドロキシフェニル)エチル)ベンゼン、1,
3−ビス(1−メチル−1−(4′−ヒドロキシフェニ
ル)エチル)ベンゼン、ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル(特開平1−180382号)、p−ヒドロキシ安息
香酸ベンジル(特開昭52−140483号)、ビスフ
ェノールS、4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオキ
シジフェニルスルホン(特開昭60−13852号)、
1,1−ジ(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,
5−ジオキサヘプタン(特開昭59−52694号)、
および3,3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシジ
フェニルスルホン(特開昭60−208286号)など
から選ぶことができる。
【0032】更に本発明においては、感熱発色層が熱可
融性物質(いわゆる増感剤)を含有していることが好ま
しい。この増感剤としては、融点50〜150℃の熱可
融性有機化合物が用いられ、それらは、例えば、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル(特開昭5
7−191089号)、p−ベンジルビフェニル(特開
昭60−82382号)、ベンジルナフチルエーテル
(特開昭58−87094号)、ジベンジルテレフタレ
ート(特開昭58−98285号)、p−ベンジルオキ
シ安息香酸ベンジル(特開昭57−201691号)、
炭酸ジフェニル、炭酸ジトリル(特開昭58−1364
89号)、m−ターフェニル(特開昭57−89994
号)、1,2−ビス(m−トリルオキシ)エタン(特開
昭60−56588号)、1,5−ビス(p−メトキシ
フェノキシ)−3−オキサペンタン(特開昭62−18
1183号)、シュウ酸ジエステル類(特開昭64−1
583号)、1,4−ビス(p−トリルオキシ)ベンゼ
ン(特開平2−153783号)、ジフェニルスルホン
(融点124℃)、p−トルエンスルホン酸フェニルエ
ステル(融点96℃)、メシチレンスルホン酸p−トリ
ルエステル(融点100〜102℃)、4,4′−ジア
リルオキシジフェニルスルホン(融点145℃)、4,
4′−ジイソペンチルオキシジフェニルスルホン(融点
100℃)、4,4′−ジメトキシジフェニルスルホン
(融点130℃)、ビス(4−(2−(アルカノイル
(又はアルケノイル)(C=14,16または18)オ
キシ)エトキシ)フェニル)スルホン、2,2−ビス
(4−ベンゼンスルホニルオキシフェニル)プロパン
(融点114℃)、2,2−ビス(4−メタンスルホニ
ルオキシフェニル)プロパン(融点101℃)、p−ト
ルエンスルホンアニリド(融点102℃)、およびN−
ベンジル−o−スルホフタルイミドなどから選ぶことが
できる。
【0033】又、本発明の感熱発色層は、さらにヒンダ
ードフェノール化合物又は紫外線吸収剤を含んでいてよ
い。それらは例えば特開昭57−151394号、特開
昭58−160191号、特開昭58−69096号、
特開昭59−2884号、特開昭59−95190号、
特開昭60−22288号、特開昭60−255485
号、特開昭61−44686号、特開昭62−1696
83号、特開昭63−17081号、特開平1−249
385号、特開平4−144786号等にあげられた化
合物などであり、具体的には、例えば、1,1,3−ト
リス(3′−シクロヘキシル−4′−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、
4,4′−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)ベンゼン、2,2′−ジヒドロキシ−
4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、p−オクチルフ
ェニルサリシレート、2−(2′−ヒドロキシ−5′−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、エチル−2−シ
アノ−3,3′−ジフェニルアクリレート、およびテト
ラ(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボエートなどで
ある。
【0034】本発明の感熱記録体の感熱発色層は、おも
に、ロイコ染料と、本発明の式(I)〜(III )で表さ
れる少なくとも1種の芳香族有機化合物を含む顕色剤、
バインダーおよび増感剤を含むものである。感熱発色層
は、必要に応じて、従来公知のフェノール系あるいは有
機酸系顕色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、またはワッ
クス類を含むことができ、また、有機又は無機顔料類を
含んでいることが好ましい。バインダーはこれらの成分
を支持体に固着するための成分である。
【0035】感熱発色層において、上記ロイコ染料の含
有率は、一般に感熱発色層の乾燥重量の5〜20重量%
であることが好ましく、本発明の式(I)〜(III )
表わされる芳香族有機化合物顕色剤の含有率は、一般に
10〜50重量%であることが好ましい。本発明の顕色
剤化合物含有率が10重量%未満では、得られる感熱発
色層の顕色能力に不足をきたし、それを50重量%を越
えて多量に入れても顕色能力が飽和して格別の改善は見
られず、経済的に不利となることがある。
【0036】感熱発色層に酸化防止剤又は紫外線吸収剤
が含まれる場合、その含有率は感熱発色層重量の1〜1
0重量%であることが好ましい。従来公知のフェノール
系あるいは有機酸系顕色剤、その含有率は、5〜40重
量%であることが好ましく、また増感剤の含有率は10
〜40重量%が好ましい。ワックス類、白色顔料が感熱
発色層に含まれる場合、その含有率はそれぞれ5〜20
重量%、10〜50重量%であることが好ましく、また
バインダーの含有率は一般に5〜20重量%である。
【0037】上記の有機又は無機の顔料としては、例え
ば炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水
酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレ
ー、焼成クレー、タルク、および表面処理された炭酸カ
ルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、並びに、尿素
−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、
およびポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末などをあげ
ることができる。
【0038】またワックス類としては、例えば、パラフ
ィン、アミド系ワックス、ビスイミド系ワックス、高級
脂肪酸の金属塩など公知のものを用いることができる。
【0039】前記バインダーについては、種々の分子量
のポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導体、メ
トキシセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチ
ルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導
体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ア
クリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリ
ル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共
重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ
塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチ
ン、およびカゼインなどの水溶性高分子材料、並びに、
ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン
共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリ
レート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、およびスチレ
ン/ブタジエン/アクリル系共重合体等の各々のラテッ
クスを用いることができる。
【0040】本発明の感熱記録体に用いられるシート状
基体は、紙、表面に顔料、ラテックスなどを塗工したコ
ーテッド紙、ラミネート紙、ポリオレフィン系樹脂から
作られた合成紙、プラスチックフィルムなどから選ぶこ
とができる。このようなシート状基体の少なくとも一面
上に、上記所要成分の混合物を含む塗布液を塗布し、乾
燥して感熱発色層を形成し、感熱記録体を製造する。感
熱発色層の塗布量は、塗布液層が乾燥した状態で1〜1
5g/m2 であることが好ましく、2〜10g/m2
より好ましい。
【0041】本発明の感熱記録体において、その感熱発
色層上に更に保護層、印刷層などのような被覆層を形成
することもできる。
【0042】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。特に断らない限り、「部」および「%」は、それ
ぞれ「重量部」および「重量%」を表わす。
【0043】参考合成例1 (4,4′−ビス(p−メトキシベンゼン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタ
ンの合成) (1)p−メトキシスルホンアミドの合成 20.7gのp−メトキシベンゼンスルホニルクロライ
ド(MW206.5,0.10mol )を200mlの濃ア
ンモニア水に溶解し、この溶液を3時間撹拌した。その
後、上記溶液を希塩酸で中和し、反応生成物をエーテル
で抽出した。エーテル層を水で洗浄後、無水炭酸マグネ
シウムで一晩乾燥し、濾過の後、溶媒を留去して白色固
体を得た。この白色固体の質量分析の結果、分子イオン
ピーク(m/e=187)を確認し、上記固体が目的物
であることを同定した。
【0044】(2)4,4′−ビス(p−メトキシベン
ゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニル
メタンの合成 上記の方法で合成したp−メトキシスルホンアミド1
3.2g(0.07mol)と、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアナート8.0g(0.032mol)と
を、粉体でよく混合して、これを窒素気流下で140℃
に加熱した。混合物は加熱と共に溶解して液化し、この
混合物は、反応がすすむにつれて固化した。1時間後に
加熱を中止し、混合物を冷却後、反応生成物を1Nの水
酸化ナトリウム水溶液で抽出した。抽出液を、中和し、
固体を析出させ、濾過乾燥した。上記抽出操作を繰り返
すことにより、14.1gの白色固体を得た。この白色
固体は220℃まで明確な融点を示さなかった。
【0045】高速液体クロマトグラフィーにより、白色
固体生成物が原料とは異なるピークを一つ与えることを
確認し、NMRスペクトル、IRスペクトルにより、得
られた白色固体が、目的物であると同定した。下記にN
MRスペクトル(重DMSO中)を示す。δ=3.85
(s,8H(メトキシ水素とメチレン水素が重なってい
る)),7.13〜7.85(m,18H(芳香環水素
とNH))その他、NH(スルホニル基の隣接)に起因
すると思われるピークがδ=9.2近辺に表われた。
【0046】またIR測定(KBr錠剤法)では以下の
特性吸収を確認した。 1740cm-1(尿素基のカルボニル基に由来) 1345cm-1、1160cm-1(スルホニル基に由来)
【0047】合成例1 (4,4′−ビス(m−ニトロベンゼンスルホ
ニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタンの合
成) (1)m−ニトロベンゼンスルホンアミドの合成 参考合成例1(1)と同様の合成操作を行った。但し、
20.7gのp−メトキシベンゼンスルホニルクロライ
ドのかわりに、22.2gのm−ニトロベンゼンスルホ
ニルクロライド(MW221.5,0.10mol )を用
いた。得られた淡黄色固体の質量分析を行ない、その結
果、分子イオンピーク(m/e=202)を確認し、上
記固体が目的物であると同定した。
【0048】 (2)4,4′−ビス(m−ニトロベンゼンスルホニル
アミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタンの合成 参考合成例1(2)と同様の合成操作を行った。但し、
13.2gのp−メトキシスルホンアミドのかわりに、
14.2gのm−ニトロベンゼンスルホンアミドを用
い、15.0gの微黄色固体を得た。この微黄色固体は
220℃まで明確な融点を示さなかった。
【0049】高速液体クロマトグラフィーにより、生成
物が原料と異なるピークを一つ与えることを確認し、N
MRスペクトル、IRスペクトルにより、得られた微黄
色固体が、目的物であると同定した。下記にNMRスペ
クトル(重DMSO中)を示す。δ=3.89(s,2
H),7.07〜9.10(m,18H(芳香環水素と
NH))その他、NH(スルホニル基の隣接)に起因す
ると思われるピークがδ=10.5近辺に表われた。
【0050】またIR測定(KBr錠剤法)では以下の
特性吸収を確認した。 1740cm-1(尿素基のカルボニル基に由来) 1355cm-1、1155cm-1(スルホニル基に由来)
【0051】合成例2 (4,4′−ビス(メタンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)−ジフェニルメタンの合成) 参考合成例1の(2)に記載の操作と同様の合成操作を
行った。但し、13.2gのp−メトキシスルホンアミ
ドのかわりに、6.4gのメタンスルホンアミドを用
い、14.0gの微黄色固体を得た。
【0052】高速液体クロマトグラフィーにより、上記
反応生成物が原料とは異なるピークを一つ与えることを
確認し、NMRスペクトル、IRスペクトルにより、得
られた微黄色固体が、目的物であると同定した。下記に
NMRスペクトル(重DMSO中)を示す。δ=3.3
0(s,6H),3.85(s,2H),7.25(d
d,8H))その他、NH(スルホニル基の隣接)に起
因すると思われるピークがδ=9.0および10.0近
辺に表われた。
【0053】またIR測定(KBr錠剤法)では以下の
特性吸収を確認した。 1690cm-1(尿素基のカルボニル基に由来) 1320cm-1、1140cm-1(スルホニル基に由来)
【0054】合成例3 (4,4′−ビス(ベンジルスルホニルアミノ
カルボニルアミノ)−ジフェニルメタン (1)ベンジルスルホンアミドの合成 参考合成例1(1)と同様の合成操作を行った。但し、
20.7gのp−メトキシベンゼンスルホニルクロライ
ドのかわりに、19.5gのベンジルスルホニルクロラ
イド(MW190.5,0.10mol )を用いた。得ら
れた白色固体の質量分析を行ない、その結果、分子イオ
ンピーク(m/e=171)を確認し、上記固体が目的
物であると同定した。
【0055】 (2)4,4′−ビス(ベンジルスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)−ジフェニルメタンの合成 参考合成例1(2)と同様の合成操作を行った。但し、
13.2gのp−メトキシスルホンアミドのかわりに、
11.3gのベンジルスルホンアミドを用い、16.4
gの微黄色固体を得た。
【0056】高速液体クロマトグラフィーにより、反応
生成物が原料とは異なるピークを一つ与えることを確認
し、NMRスペクトル、IRスペクトルにより、得られ
た微黄色固体が、目的物であると同定した。下記にNM
Rスペクトル(重DMSO中)を示す。δ=3.87
(s,2H),4.77(s,4H),7.17〜7.
39(m,18H))その他、NH(スルホニル基の隣
接)に起因すると思われるピークがδ=8.7および1
0.0近辺に表われた。
【0057】またIR測定(KBr錠剤法)では以下の
特性吸収を確認した。 1700cm-1(尿素基のカルボニル基に由来) 1340cm-1、1150cm-1(スルホニル基に由来)
【0058】参考実施例1 下記操作により感熱記録紙を作製した。 1)染料前駆体分散液A調製 成 分 量(部) 3−(N,N−ジブチルアミノ)−6−メチル−7− 20 アニリノフルオラン ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をペイントシェーカーをもちい、平均粒径が
1μm以下になるまで粉砕した。
【0059】 2)顕色剤分散液B調製 成 分 量(部) 4,4′−ビス(p−メトキシベンゼンスルホニル− 10 アミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタン ジフェニルスルホン 10 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をペイントシェーカーをもちい、平均粒径が
1μm以下になるまで粉砕した。
【0060】3)顔料下塗り紙の調製 焼成クレイ(商標:アンシレックス)85部を水320
部に分散し、得られた分散物に、スチレン〜ブタジエン
共重合物エマルジョン(固形分50%)40部と、10
%酸化でんぷん水溶液50部とを混合して塗液を調製し
た。この塗液を、坪量48g/m2 の原紙の上に、乾燥
後の塗布量が7.0g/m2 になるように塗工して、顔
料下塗り紙を作製した。
【0061】4)感熱発色層の形成 上記A液50部、およびB液200部に、炭酸カルシウ
ム顔料30部、25%ステアリン酸亜鉛分散液20部、
30%パラフィン分散液15部、および10%ポリビニ
ルアルコール水溶液100部を混合、撹拌し、塗布液を
調製した。この塗布液を、上記顔料下塗り紙の顔料塗布
面上に、乾燥後の塗布量が5.0g/m 2 となるように
塗布乾燥して感熱発色層を形成し、感熱記録紙を作製し
た。
【0062】5)スーパーカレンダー処理 上記の様にして得られた感熱記録紙をスーパーカレンダ
ーによって処理し、その表面の平滑度を900〜120
0秒とした。
【0063】6)白色度測定および発色試験 こうして得られた試料について、ハンター白色度計によ
り、ブルーフィルターを用いて白色度測定を行なった。
また、この試料について、日立製作所製の市販感熱ファ
クシミリ機を改造した動的発色試験機を用い、0.49
mj/dot の印加エネルギーで試料発色させた。画像の発
色濃度を、マクベス反射濃度計RD−914で測定した
(これを元濃度と呼ぶ)。測定した白色度、および元濃
度の値を表1に示す。
【0064】7)耐油、耐可塑剤試験 次いでこの発色試料から所定の供試片を作成し、発色後
30分以内に供試片にサラダオイルを塗布し、室温で3
時間放置後、過剰のオイルを拭き取り、残存画像濃度を
マクベス反射濃度計で測定し、以下の式に従って画像保
存率を算出した。 画像保存率(%)=〔(耐油耐可塑剤試験後の発色濃
度)/(元濃度)〕×100 得られた画像保存率の値を表1に示す。
【0065】実施例1 参考実施例1と同様にして感熱記録紙を作製した。但
し、分散液Bの調製にあたり、4,4′−ビス(p−メ
トキシベンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−
ジフェニルメタンのかわりに、4,4′−ビス(ベンジ
ルスルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメ
タンを用いた。テスト結果を表1に示す。
【0066】実施例2 参考実施例1と同様にして感熱記録紙を作製した。但
し、分散液Bの調製にあたり、4,4′−ビス(p−メ
トキシベンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−
ジフェニルメタンのかわりに、4,4′−ビス(メタン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)−ジフェニルメタ
ンを用いた。テスト結果を表1に示す。
【0067】
【0068】
【0069】比較例1 参考実施例1と同様にして感熱記録紙を作製した。但
し、分散液Bの調製にあたり、4,4′−ビス(p−メ
トキシベンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−
ジフェニルメタンのかわりに、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)を用い
た。テスト結果を表1に示す。
【0070】比較例2 参考実施例1と同様にして感熱記録紙を作製した。但
し、分散液Bの調製にあたり、4,4′−ビス(p−メ
トキシベンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−
ジフェニルメタンのかわりに、4,4′−ビス(ベンゼ
ンアミノチオカルボニルアミノ)ベンゼンを用いた。テ
スト結果を表1に示す。
【0071】比較例3 参考実施例1と同様にして感熱記録紙を作製した。但
し、分散液Bの調製にあたり、4,4′−ビス(p−メ
トキシベンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−
ジフェニルメタンのかわりに、N−(p−ニトロベンゾ
イル)−p−トルエンスルホンアミド(融点206℃、
特開昭62−19485号に記載の化合物)を用いた。
テスト結果を表1に示す。
【0072】比較例4 参考実施例1と同様にして感熱記録紙を作製した。但
し、分散液Bの調製にあたり、4,4′−ビス(p−メ
トキシベンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−
ジフェニルメタンのかわりに、N−(o−カルボキシベ
ンゾイル)−p−トルエンスルホンアミド(融点161
℃、特開昭62−19485号に記載の化合物)の亜鉛
塩を用いた。テスト結果を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】前記表1から明らかなように、本発明の新
規顕色剤を用いて得られる発色画像は、従来の顕色剤の
代表であるビスフェノールA(比較例1)を用いた場合
に比べ、格段に高い耐油性耐可塑剤性を示し、また、ス
ルホニル基を持たない尿素化合物(比較例2)、アミノ
基のひとつが欠けている化合物(比較例4および5)を
用いた場合にくらべ、格段に高い、発色濃度、および画
像の耐油性耐可塑剤性を示すものである。
【0075】
【発明の効果】本発明の感熱記録体は、その感熱発色層
中に、顕色剤として、式(I)〜(III )で表される芳
香族化合物を用いるため、得られる発色画像は、高い発
色濃度と優れた耐油性および耐可塑剤性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−255262(JP,A) 特開 平6−239030(JP,A) 特開 平6−155923(JP,A) 特開 平5−148220(JP,A) 特開 平5−221144(JP,A) 特開 平6−62335(JP,A) 特開 平6−183157(JP,A) 特許2679524(JP,B2) 特許2679497(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/30 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基体と、このシート状基体の少
    なくとも一面に形成され、かつ、無色又は淡色の染料前
    駆体と、加熱下に反応してこれを発色させる顕色剤とを
    含む感熱発色層を有し、前記顕色剤が、分子中に下記一
    般式(I),(II)及び(III )により表される少なく
    とも1種の芳香族有機化合物: 【化1】 〔但し、一般式(I)中、Xは酸素原子又は硫黄原子を
    表し、Aは2価以上の基を表し、nは2以上の整数を表
    し、R1 は、1個以上の置換基により置換された芳香族
    基を表し、前記置換基はニトロ基、ハロゲン原子により
    置換されたアルキル基、アルキルオキシ基(但しメトキ
    シ基及びエトキシ基を除く)、アリールオキシ基、アラ
    ルキルオキシ基、アルキルカルボニル基、アルケニル
    基、アルキニル基、環状アルキル基、アリール基、及び
    アラルキル基から選ばれ、 但し、前記染料前記駆体が顕色されたとき、700〜1
    000nmの近赤外領域内において吸収を示す色に発色す
    る場合であって、かつR1 により表される置換芳香族基
    が置換フェニル基である場合には、前記置換フェニル基
    の置換基は、ニトロ基、アルキルオキシ基及びアセチル
    基から選ばれることはなく、 さらに、Xが酸素原子を表し、R1 により表される置換
    芳香族基の置換基がアリール基、アラルキル基及びアル
    キルオキシ基(但しメトキシ基及びエトキシ基を除く)
    から選ばれる場合、Aにより表される2価以上の基は、
    下記一般式(Ia): 【化2】 〔但し、一般式(Ia)において、Zは酸素原子又は硫
    黄原子を表し、naは1以上の整数を表し、Bは、(n
    +na)に等しい価数を有する有機基を表し、Rはアリ
    ール基、アラルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれ
    た少なくとも1員により置換された芳香族基から選ば
    れ、かつ、前記R1 により表される置換芳香族基と同一
    の基を表す〕 により表される有機基から選ばれることはない。〕 【化3】 〔但し、上記一般式(II)において、Yは酸素原子又は
    硫黄原子を表し、Eは少なくとも1個の芳香族環を含む
    2価以上の基を表し、mは2以上の整数を表し、R2
    は、アルキル基、環状アルキル基、アルケニル基、アル
    キニル基、並びに主基が少なくとも1個のヘテロ原子を
    含むアルキル基、環状アルキル基、及びアルケニル基か
    ら選ばれた1員を表す〕、 及び 【化4】 〔但し、上記一般式(III )において、A及びnは前記
    定義のとおりであり、Tは酸素原子又は硫黄原子を表
    し、R3 はアラルキル基、アラルキル基を構成する脂肪
    族炭化水素の炭素原子の少なくとも一つがヘテロ原子で
    置換された置換アラルキル基、アラルキル基を構成する
    芳香族炭化水素環が更に水素以外の原子又は置換基で置
    換されている置換アラルキル基、又はアラルキル基を構
    成する脂肪族炭化水素の炭素原子の少なくとも一つがヘ
    テロ原子で置換され、かつ当該アラルキル基を構成する
    芳香族炭化水素環が更に水素以外の原子又は置換基で置
    換されている置換アラルキル基から選ばれた1員を表
    す。〕 を含むことを特徴とする感熱記録体。
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