JPH093036A - 1,3−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルヒドラジノカルボニル)ベンゼン - Google Patents

1,3−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルヒドラジノカルボニル)ベンゼン

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JPH093036A
JPH093036A JP7151324A JP15132495A JPH093036A JP H093036 A JPH093036 A JP H093036A JP 7151324 A JP7151324 A JP 7151324A JP 15132495 A JP15132495 A JP 15132495A JP H093036 A JPH093036 A JP H093036A
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benzene
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Takako Segawa
貴子 瀬川
Yoshiyuki Takahashi
義之 高橋
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱記録体の耐油・耐可塑剤性にすぐれた発
色画像形成用顕色剤として有用な新規な化合物の提供。 【構成】 下記化学式(I)の1,3−ビス(p−トル
エンスルホニルアミノカルボニルヒドラジノカルボニ
ル)ベンゼン。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な化合物、1,3
−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルヒド
ラジノカルボニル)ベンゼンに関する。本発明の化合物
は、これを加熱によって発色画像を形成する感熱記録体
の顕色性物質としてロイコ染料と組み合わされて使用す
ることにより保存安定性に優れた画像を形成することが
できるものである。特に本発明の化合物を顕色性物質と
して含有する感熱記録体は、きわめて堅牢な発色画像を
形成し、記録画像の消失がなく、その保存安定性にきわ
めて優れたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に感熱記録体は、紙、合成紙、プラ
スチックフィルム等の支持体上に、電子供与性ロイコ染
料のような発色性物質と、電子受容性のフェノール性化
合物等の有機酸性物質のような顕色性物質とを主成分と
する感熱発色層を設けて構成されている。このような感
熱記録体に熱エネルギーを印加して発色性物質を顕色性
物質により発色させ、それによって画像を形成し記録す
ることができる。このような感熱記録体は、例えば特公
昭43−4160号、特公昭45−14039号、及び
特公昭48−27736号などに開示されており、広く
実用化されている。
【0003】感熱記録体は、記録装置がコンパクトで安
価であり、かつ保守が容易であるという利点があるた
め、電子計算機のアウトプット、ファクシミリ、自動券
売機、科学計測器のプリンター、およびCRT医療計測
用のプリンター等の広範囲の用途に使用されている。し
かし、支持体上に発色性染料物質、顕色性物質および結
着剤を有効成分とする感熱発色層を塗工して構成された
従来のいわゆる染料型感熱記録体にあっては、発色反応
が可逆的であるため、発色画像が経時的に消色してしま
うことが知られている。この消色現象は曝光、高湿、又
は高温雰囲気下において加速され、さらに可塑剤および
油等との接触によって加速され、やがて画像は読み取り
不可能なレベルまで消色してしまうのである。
【0004】そこで、新規な化合物を導入して、この消
色の問題を解決しようという試みが広範囲にわたってな
されてきた。このような試みとしては、例えば特開昭6
2−121769号に見られる二量化したフルオラン色
素を用いるもの、特開昭62−169681号に見られ
る特定のサリチル酸誘導体の金属塩を顕色剤として用い
るもの、さらには、フルオラン系ロイコ染料を用いない
発色系として、特開平3−38996号等に開示されて
いる3−アミノ−1−イミノ−4,5,6,7−テトラ
クロロ−1H−イソインドールと4,4′,4″−トリ
イソシアナト−2,5−ジメトキシトリフェニルアミン
とからなる非可逆系感熱材料を用いるものなどが知られ
ている。
【0005】前述の二量化したフルオラン色素を用いる
場合は、これをフェノール系顕色剤と併用しても、発色
画像の保存性は相応に向上する。しかし、得られる感熱
記録体の白色度はかなり低く、また、熱応答性、すなわ
ち感度も低いという欠点を有している。また、特定のサ
リチル酸金属塩を顕色剤として用いる場合、得られる発
色画像の耐油性および耐可塑剤性は改良されるが、耐熱
試験において、白紙部に発色が見られ、又、有効な特定
のサリチル酸の化学構造が複雑で高価であるという欠点
を有している。さらに、3−アミノ−1−イミノ−4,
5,6,7−テトラクロロ−1H−イソインドールと、
4,4′,4″−トリイソシアナト−2,5−ジメトキ
シトリフェニルアミンとからなる感熱材料を用いると、
発色した画像部は、確かに堅牢であるが、非画像部、す
なわち白紙部が、可塑剤と接触すると赤色に発色し、画
像品質を著しく損なうという欠点が認められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の上
記問題点を解決し、白色度が高く、感度にも優れ、かつ
耐油性、耐可塑剤性、耐湿性、耐熱性等の発色画像の長
期保存性に優れた感熱記録体を得るために有用な顕色剤
用新規化合物を提供しようとするものである。本発明
の、新規な顕色剤化合物を用いた感熱記録体は、例えば
自動券売機用感熱記録型の乗車券として有用であり、か
つ、高い保存性を必要とする回数券や定期券など、可塑
剤および油脂との接触が避けられない食品包装用ポリ塩
化ビニルフィルムの包装面に貼付けるPOS用バーコー
ドシステム用のラベルなどの用途にすぐれた適性を有し
ている。さらに、本発明の新規な顕色剤化合物が用いら
れている感熱記録体は、長期保存用のファクシミリ用紙
やワープロ用紙、また、CRT用画像プリンター用紙と
しても利用できるなどの広い用途と、優れた特性とを備
えている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、発色画像
の耐油性および耐可塑剤性などが高く、その保存安定性
改善効果が発色画像形成後可及的短時間内に発現する顕
色剤を得ることを目的にして、新規な化合物を種々設
計、合成、検討し、その結果、上記目的を達成する新規
な顕色剤用化合物の開発に成功した。本発明の新規化合
物は、下記化学式(I):
【化2】 により示される1,3−ビス(p−トルエンスルホニル
アミノカルボニルヒドラジノカルボニル)ベンゼンであ
る。
【0008】
【作用】本発明の化合物は感熱記録体の顕色剤として有
用なものである。すなわち本発明の化合物は、フェノー
ル性の水酸基、あるいはカルボキシル基などの酸性官能
基を有していないが、塩基性染料のロイコ体に対し、強
い顕色能力を有するのである。このような顕色能力は、
本発明の化合物中のセミカルバジド基(−NHCONH
NH−)が、それに隣接するスルホニル基(−SO
2 −)により活性化されているためと推測される。ま
た、本発明の化合物とロイコ染料との発色反応により発
色した画像が種々の環境下で高い保存性(堅牢性)を示
すのは、一分子中に2つ存在しているアリールスルホニ
ルセミカルバジド基の相互協奏的作用によるものと推測
される。
【0009】本発明の化合物の合成は、例えば下記の反
応により行なうことができる。
【化3】 (上記反応式中、Tolはp−トリル基を表し、Phは
m−キシリレン基を表し、そしてRはメチル基、エチル
基などのような低級アルキル基またはフェニル基を表
す)
【0010】上記合成反応の各々に用いられる溶媒とし
ては、イソシアナート化合物と反応して、上記反応を阻
害するような活性水素を有する化合物を除き、その他の
化合物を用いることができる。特に好ましい溶媒として
は、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、およびトリクロロエチレンなどの脂肪族ハロゲン化
合物、アセトニトリル、およびプロピオニトリルのよう
な脂肪族ニトリル化合物類、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、および酢酸ブチルのような脂肪族エステル化合物
類、エチレングリコールジメチルエーテル、およびジブ
チルエーテルのような脂肪族エーテル化合物類、トルエ
ン、およびキシレンのような芳香族炭化水素化合物類、
アニソールのような芳香族エーテル類、並びにクロルベ
ンゼンのような芳香族ハロゲン化合物類などをあげるこ
とができる。
【0011】本発明に係る式(I)の化合物は、前駆体
(ロイコ染料)、必要により融点60〜150℃の熱可
融性芳香族化合物(これは一般に増感剤として知られて
いる物質である)および、これらの成分を支持体に固着
するためのバインダーなどと共に用いられて、感熱記録
体の感熱発色層を形成する。さらに、感熱発色層は、有
機又は無機顔料類を含んでいることが好ましく、また、
必要に応じて、従来公知のフェノール系あるいは有機酸
系顕色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、およびワックス
類などから選ばれた添加剤を含むことができる。
【0012】本発明の顕色剤化合物と共に使用される染
料前駆体は、トリフェニルメタン系、フルオラン系、お
よびジフェニルメタン系化合物等の従来既知のものから
選ぶことができる。このような染料前駆体としては、例
えば、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−
イル)−4−アザフタリド、クリスタルバイオレットラ
クトン、3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−(o、p−ジメチルア
ニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−p−トル
イジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチ
ルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチルフルオラン、および3−シクロヘキシルアミノ
−6−クロロフルオラン、および3−(N−エチル−N
−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン等から選ばれた1種以上を用いるこ
とができる。
【0013】本発明の顕色剤化合物と併用できる前述の
増感剤としては、例えば、1−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸フェニルエステル(特開昭57−191089
号)、p−ベンジルビフェニル(特開昭60−8238
2号)、ベンジルナフチルエーテル(特開昭58−87
094号)、ジベンジルテレフタレート(特開昭58−
98285号)、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル
(特開昭57−201691号)、炭酸ジフェニル、炭
酸ジトリル(特開昭58−136489号)、m−ター
フェニル(特開昭57−89994号)、1,2−ビス
(m−トリルオキシ)エタン(特開昭60−56588
号)、1,5−ビス(p−メトキシフェノキシ)−3−
オキサペンタン(特開昭62−181183号)、シュ
ウ酸ジエステル類(特開昭64−1583号、特公平5
−62597号)、1,4−ビス(p−トリルオキシ)
ベンゼン(特開平2−153783号)、ジフェニルス
ルホン(特公平59−25673号)、p−トルエンス
ルホン酸フェニルエステル(特開昭59−73990
号)、メシチレンスルホン酸p−トリルエステル(特開
平2−80285号)、4,4′−ジアリルオキシジフ
ェニルスルホン、4,4′−ジイソペンチルオキシジフ
ェニルスルホン、4,4′−ジメトキシジフェニルスル
ホン(特公平2−9951号)、4,4′−ジ−n−ペ
ンチルオキシジフェニルスルホン(特開昭60−470
70号)などをあげることができる。
【0014】また、本発明の顕色剤化合物と併用できる
前記の有機又は無機の顔料としては、例えば炭酸カルシ
ウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、焼成クレ
ー、タルク、および表面処理された炭酸カルシウムやシ
リカ等の無機系顔料、並びに、尿素−ホルマリン樹脂、
スチレン/メタクリル酸共重合体、およびポリスチレン
樹脂等の有機系顔料などをあげることができる。
【0015】本発明の顕色剤化合物と併用できる前記バ
インダーは、種々の分子量のポリビニルアルコール、デ
ンプン及びその誘導体、メトキシセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポ
リビニルピロリドン、アクリル酸アミド/アクリル酸エ
ステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステ
ル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無水マレイ
ン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギ
ン酸ソーダ、ゼラチン、およびカゼインなどの水溶性高
分子材料、並びに、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ス
チレン/ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリア
クリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、
ポリブチルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重
合体、およびスチレン/ブタジエン/アクリル系共重合
体等の各々のラテックスから選ぶことができる。
【0016】感熱記録材料を製造するためには、前記成
分を微粒子に分散あるいは溶解し、それを適宜混合し、
シート状基体上に塗布して、感熱発色層を形成する。こ
の感熱発色層上に、更に保護層、又は印刷層などのよう
な被覆層を形成することもできる。
【0017】
【実施例】下記実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0018】実施例1 1,3−ビス(p−トルエンス
ルホニルアミノカルボニルヒドラジノカルボニル)ベン
ゼン(式(I)の化合物)の合成 温度計、還流器、および滴下ロートを取りつけた三口フ
ラスコ中に、4.9gのイソフタル酸ジヒドラジドと、
150mlのアセトニトリルとを入れ、これらの混合物を
マグネティックスターラーで攪拌しつつ、その中に、室
温において前記滴下ロートから10.4gのp−トルエ
ンスルホニルイソシアネートを滴下した。滴下と共に発
熱反応がおこった。この反応懸濁液を攪拌しつつ1時間
還流し、冷却した後、濾過して、14.0gの1,3−
ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルヒドラ
ジノカルボニル)ベンゼンの白色固体を得た。
【0019】NMR測定、元素分析および赤外吸収スペ
クトル測定により、得られた化合物が目的物であること
を同定した。NMR測定(重DMSO中)結果は、下記
の通り。 δ=2.40(s,6H),7.42(d,4H),
7.60(t,1H),7.82(d,4H),7.9
8(d,2H),8.28(s,1H)、 上記の他に、N−Hに起因すると思われるピークが、δ
=8.70と10.4と11.2付近に現われた。
【0020】本実施例の化合物の元素分析の結果は下記
の通り。
【表1】
【0021】本実施例の化合物の赤外吸収スペクトル
(KBr錠剤成型法による)を図1に示す。
【0022】実用例1 下記操作により感熱記録紙を作製した。 (1)分散液A調製 成 分 量(部) 3−(N−イソペンチル−N−エチルアミノ)− 6−メチル−7−アニリノフルオラン 20 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をペイントシェーカーを用いて、平均粒径が
1μm以下になるまで粉砕した。
【0023】 (2)分散液B調製 成 分 量(部) 1,3−ビス(p−トルエンスルホニルアミノ カルボニルヒドラジノカルボニル)ベンゼン 10 ジフェニルスルホン 10 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をペイントシェーカーを用いて、平均粒径が
1μm以下になるまで粉砕した。
【0024】(3)顔料下塗り紙の調製 焼成クレイ(商品名アンシレックス)85部を水320
部に分散して得られた分散液に、スチレン〜ブタジエン
共重合物エマルジョン(固形分50%)40部と、10
%酸化でんぷん水溶液50部とを混合した。得られた塗
液を、48g/m2 の坪量を有する原紙の一面上に、乾
燥後の塗布量が7.0g/m2 になるように塗工して、
顔料下塗り紙を調製した。
【0025】(4)感熱発色層の形成 上記A液50部、およびB液200部に、HGクレー顔
料30部、25%ステアリン酸亜鉛分散液20部、30
%パラフィン分散液15部、および10%ポリビニルア
ルコール水溶液100部を混合、攪拌し、塗布液を調製
した。この塗布液を、上記顔料下塗り紙の塗工面上に、
乾燥後の塗布量が5.0g/m2 となるように塗布乾燥
して感熱発色層を形成し、感熱記録紙を作製した。
【0026】(5)スーパーカレンダー処理 上記の様にして得られた感熱記録紙の感熱発色層表面を
スーパーカレンダーによって処理し、この表面のベック
平滑度を1000〜1400秒とした。
【0027】(6)発色試験および耐可塑剤試験 上記のようにして作製された感熱記録紙試料について、
ハンター白色度計により、ブルーフィルターを用いて白
色度測定を行なった。また、この試料に、大倉電機製発
色試験機THPMDを用いて印字電圧21.7V、印字
パルス1.0msの条件で印字した。この印字発色部分の
濃度をマクベス反射濃度計RD−914で測定した(こ
れを元濃度と呼ぶ)。測定した元濃度の値を表2に示
す。
【0028】次に、この発色試料から所定の供試片を作
成し、発色後30分以内にこの供試片にサラダオイル、
またはジオクチルテレフタレート(代表的可塑剤)を塗
布し、室温で3時間放置後、表面上のオイル又は可塑剤
を拭き取り、残存画像濃度をマクベス反射濃度計で測定
し、以下式に従って画像保存率を算出した。
【数1】 テスト結果を表2に示す。
【0029】実用比較例1 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、分散液Bの
調製にあたり、1,3−ビス(p−トルエンスルホニル
アミノカルボニルヒドラジノカルボニル)ベンゼンのか
わりに2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(ビスフェノールA)を用いた。テスト結果を表2に
示す。
【0030】
【表2】
【0031】実施例1から明らかなように、本発明の
1,3−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニ
ルヒドラジノカルボニル)ベンゼンは、その同定に十分
な特性を有する新規化合物である。また、実用例1、実
用比較例1から明らかなように、本発明の化合物は感熱
記録体の顕色剤として用いられたとき、その発色画像
は、従来顕色剤の代表であるビスフェノールAを用いて
得られた発色画像に比して、格段に優れた耐油性、耐可
塑剤性を示すことが確認された。
【0032】
【発明の効果】本発明の1,3−ビス(p−トルエンス
ルホニルアミノカルボニルヒドラジノカルボニル)ベン
ゼンは、新規化合物であって、これを感熱記録体の顕色
剤として用いると、得られる発色画像は、優れた耐油性
および耐可塑剤性を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1,3−ビス(p−トルエンスルホニ
ルアミノカルボニルヒドラジノカルボニル)ベンゼンの
赤外吸収スペクトル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化学式(I): 【化1】 で示される1,3−ビス(p−トルエンスルホニルアミ
    ノカルボニルヒドラジノカルボニル)ベンゼン。
JP7151324A 1995-06-19 1995-06-19 1,3−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルヒドラジノカルボニル)ベンゼン Pending JPH093036A (ja)

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