JP2777982B2 - パルス幅変調回路 - Google Patents

パルス幅変調回路

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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K7/00Modulating pulses with a continuously-variable modulating signal
    • H03K7/08Duration or width modulation ; Duty cycle modulation

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  • Pulse Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルス幅変調回路に係
り、特に調節可能な遅延素子を用いて基準クロックに制
限を受けずパルス幅を微細調整することにより、高密度
のパルス幅が形成されるようにしたパルス幅変調(以
下、PWMという)に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、添付図面を参照して従来のパルス
幅変調回路を説明する。図1に示すように、一定クロッ
ク(Z)の入力を受けてそのクロックに同期させてカウ
ンタ値(X)を出力するカウンタ部1と、前記カウンタ
部1から発生するカウンタ値(X)の0(zero)値によっ
て動作する検出部2と、定められたパルス幅データ値を
記憶し、そのデータ値に対応するパルス幅信号(Y)を
発生させるデータレジスタ部3と、前記データレジスタ
3からのパルス幅信号(Y)と前記カウンタ部1からの
カウンタ値(X)とを比較して値が同一であれば出力す
る比較器4と、前記比較器4の出力と前記検出部2の出
力の入力を受けてパルス幅を変調するR/Sプリッププ
ロップ5とから構成される。
【0003】前記のように構成された従来のPWM回路
の動作は下記の通りである。図1に示すように、入力信
号である基準クロック信号(Z)をカウンタ部1でカウ
ントして、その値が‘0’であれば検出部2へ伝達し、
その値が‘1’以上であれば比較器4へ伝達する。そし
て、伝達された‘0’の値が検出部2を通してハイ信号
を発生すると、RSプリッププロップ5のリセット端子
(R)にハイが入力され、伝達された‘1’以上のカウ
ンタ値(X)とデータレジスタ3からのパルス幅値
(Y)とを比較器4で比較して同一であれば、RSプリ
ッププロップ5のセット端子Sにハイが入力されるの
で、RSプリッププロップ5の連続的なスイッチング動
作がPWMデータ信号を発生させる。RSプリッププロ
ップ5のセット信号Sがハイとして入力されると、リセ
ット信号が入力されるまで出力信号Qがハイとなり、リ
セット信号(R)が印加されると、直ちに出力信号
(Q)はローとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
のPWM回路は、入力される基準クロック周波数によっ
てパルス幅が変調されるので、パルス幅を流動的に調節
することができなく、基準パルス幅の最小値より小さく
所望のパルス幅を作ることができなかった。このような
回路的な限界によって高密度のパルスを発生させるのが
不可能であった。
【0005】本発明はかかる従来技術の問題点を解決す
るためのもので、生成されるパルス幅を円滑に調節でき
て、高密度のパルスを生成できるようにしたパルス幅変
調(PWM)回路を提供することを目的とし、かつ、カ
ウンタ部と比較器とを不要として回路の簡単化を図るこ
とが他の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のPWM回路は、データパルス信号を第1選
択信号と第2選択信号に分離して出力するデータレジス
タ部と、前記第1選択信号とクロック信号を処理して遅
延信号を発生させる遅延信号発生部と、前記第2選択信
号と前記クロック信号と前記遅延信号発生部からの遅延
されたクロック信号を処理してパルス幅変調データ信号
を出力する論理ゲート部とを含むことを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明のPMW回
路を詳細に説明する。図2は本発明のパルス幅変調回路
の構成図、図3は本発明の遅延信号発生回路部の詳細ブ
ロック部、図4は本発明の論理ゲート部の詳細ブロック
図である。
【0008】まず、図2によれば、本発明のパルス幅変
調回路は、最上位ビット(MSB)で形成されるゲート
選択信号(c)と残りの下位ビットで形成される遅延選
択信号(b)とから構成されたパルス幅データ信号
(a)が貯蔵されるデータレジスタ部11と、遅延選択
信号(b)の値によって入力される基準クロック信号
(e)を遅延させて出力する遅延信号発生部12と、基
準クロック信号(e)と遅延された基準クロック信号
(d)を2入力とし、ゲート選択信号(c)によってP
WMデータ信号を出力する論理ゲート部13とから構成
される。
【0009】ここで、前記遅延信号発生部12は、図3
に示すように、基準クロック信号を順次n倍遅延させて
n+1個の遅延信号(d0−dn)をマルチプレクサ15
へ出力する単位遅延回路14と、前記単位遅延回路部1
4から出力されるn+1個の遅延信号(d0−dn)及び
第1選択信号を処理し、遅延されたクロック信号の内の
一つを選択して出力するn+1入力マルチプレクサ15
とから構成する。
【0010】そして、前記論理ゲート部13は、図4に
示すように、基準クロック信号を反転させて得た信号と
前記マルチプレクサ15の出力信号である遅延されたク
ロック信号の入力を受け、NAND処理して出力するN
ANDゲート16と、基準クロック信号と前記マルチプ
レクサ15からの遅延されたクロック信号とを処理する
ANDゲート17と、前記NANDゲート16とAND
ゲート15の出力信号をそれぞれの入力端子で受け、前
記データレジスタ11の出力信号の内の最上位ビットで
あるゲート選択信号(c)をストローブ端子(S)とし
て受けて、ゲート選択信号に応じて前記入力端子に入力
された2つのうちのいずれかをPWM信号として出力す
る2入力マルチプレクサ18とから構成する。
【0011】以下、前記のように構成された本発明のP
WM回路に対する動作を詳細に説明する。図5は本発明
のパルス幅変調回路の動作波形図である。図5に示すよ
うに、まず、データレジスタ部11から発生したパルス
幅信号(a)が遅延選択信号(b)とゲート選択信号
(c)に分離されてそれぞれ遅延信号発生部12と論理
ゲート部13に入力される。基準クロック信号(e)が
単位遅延回路14によってn倍(n=0、1、・・・
n)だけ遅延して発生したn+1個の遅延信号(d0−
dn)がn+1入力マルチプレクサ15の入力端子に入
力される。前記n+1入力マルチプレクサ15で遅延選
択信号(b)によってn+1個の遅延信号(d0−dn)
の内の一つのみを選択して、遅延されたクロック信号
(d)を決定する。この時、遅延されたクロック信号の
遅延値(d)=基本遅延回路14の遅延値×遅延選択信
号(b)の値(ここで、0≦d≦e/2)である。
【0012】基準クロック信号(e)と遅延信号発生部
12からの信号は論理ゲート部13のそれぞれの入力端
子に入力される。論理ゲート部13では基準クロック信
号(e)の反転信号(e−)と前記マルチプレクサ15
の出力信号である遅延されたクロック信号(d)とがN
ANDゲート16でNAND処理され(P0 )、かつ基
準クロック信号(e)と遅延されたクロック信号(d)
とが論理和され(P1)、それぞれが2入力マルチプレ
クサ18の入力端子(I0 )、(I1 )へ入力される。
2入力マルチプレクサ18はストローブ信号(S)であ
るゲート選択信号(c)がローであれば、入力端子(I
0)への信号をPWM出力として出力し、前記ストロー
ブ信号(S)がハイであれば、入力端子(I1 )に入力
された信号がPWM出力として出力される。
【0013】図5からも理解されるように信号P0とP1
とは基準クロック信号(e)の1/2周期だけパルス幅
が異なる。すなわち、論理ゲート部13へ入力されるゲ
ート選択信号(c)は論理ゲート部13で基準クロック
信号(e)の1/2周期だけパルス幅を加えるかどうか
を決定する信号である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はクロック
信号とその遅延信号とによって新しいパルスを生成して
いるので、クロック周波数と直接関係なく高密度のパル
ス幅を生成させることができ、カウンタ部と比較器が不
要であって簡単な回路構成をなすことができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は従来のパルス幅変調回路の構成図であ
る。
【図2】 本発明のパルス幅変調回路の全体構成図であ
る。
【図3】 本発明の遅延信号発生部の詳細ブロック図で
ある。
【図4】 本発明の論理ゲート回路部の詳細ブロック図
である。
【図5】 本発明のパルス幅変調回路の動作波形図であ
る。
【符号の説明】
11 データレジスタ 12 遅延信号発生部 13 論理ゲート部 14 単位遅延回路 15 n+1入力マルチプレクサ 16 NANDゲート(第1論理ゲート) 17 ANDゲート(第2論理ゲート) 18 2入力マルチプレクサ a パルス幅データ信号 b 遅延選択信号(第1選択信号) c ゲート選択信号(第2選択信号) d 遅延されたクロック信号 e 基準クロック信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03K 7/04 A H03K 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データパルス信号を最上位信号とそれ以
    外の残りの下位信号とに分離し、前記下位信号を第1選
    択信号として、前記最上位信号を第2選択信号としてそ
    れぞれ出力するデータレジスタ部と、 前記第1選択信号とクロック信号とを受け、前記第1選
    択信号に応じて前記クロック信号を遅延させて、遅延さ
    せたクロック信号を発生する遅延信号発生部と、 前記第2選択信号と、前記クロック信号と、前記遅延信
    号発生部からの前記遅延されたクロック信号とを受ける
    論理ゲート部であって、前記クロック信号と前記遅延さ
    れたクロック信号とから、前記クロック信号の周期の1
    /2に相当する分だけ相互にパルス幅の異なる2つの信
    号を生成し、これらの2つの信号の何れかを、前記第2
    選訳信号に応じて選択してパルス幅変調データ信号とし
    出力する論理ゲート部と、 を有することを特徴とするパルス幅変調回路。
  2. 【請求項2】 遅延信号発生部は、クロック信号を順次
    N倍遅延させて出力する単位遅延回路部と、前記単位遅
    延回路部の出力と第1選択信号を処理して遅延されたク
    ロック信号を出力する遅延信号選択部とを有することを
    特徴とする請求項1記載のパルス幅変調回路。
  3. 【請求項3】 論理ゲートは、反転されたクロック信号
    と遅延されたクロック信号を処理する第1論理ゲート
    と、クロック信号と前記遅延されたクロック信号を処理
    する第2論理ゲートと、前記第1、第2論理ゲートの出
    力を入力とし、前記第2選択信号でいずれかを選択して
    PWM信号を出力するゲート選択部とを有することを特
    徴とする請求項1記載のパルス幅変調回路。
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