JP2759814B2 - 感熱転写記録材料 - Google Patents

感熱転写記録材料

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、昇華型感熱転写記録材料に関し、更に詳し
くは熱転写性に優れ、純黒色が得られ、更に耐熱・湿性
および耐光性を有する色素を含有する感熱転写記録材料
に関する。
[発明の背景] 近年、ビデオ画像等の電気信号によるカラー画像をカ
ラーハードコピーに記録するための技術開発が行われて
おり、このようなカラー記録方式として、インクジェッ
ト、電子写真、感熱転写等によるカラー記録技術が検討
されている。
これらのうち、特に感熱転写方式は、操作や保守の容
易性、装置の小型化、低コスト化が可能なこと、更には
ランニングコストが安い等の利点を有している。
この感熱転写方式には、支持体上に溶融性インク層を
有する感熱転写記録材料(転写シートともいう。)を感
熱ヘッドにより加熱して、該インクを受像材料(被転写
シートともいう。)上に溶融転写する方式と、支持体上
に昇華性色素を含有するインク層を有する感熱転写記録
材料を感熱ヘッドにより加熱して、受像材料に前記昇華
性色素を転写する昇華転写方式の2種類があるが、昇華
転写方式の方が感熱ヘッドの熱的エネルギーの変化に応
じて、色素の転写量を変化させて画像の階調をコントロ
ールすることができるので、フルカラー記録に有利であ
る。
したがって、前述の昇華転写方式に用いる色素として
は、以下の条件を満足する必要がある。
すなわち、感熱転写時に感熱ヘッドの加熱により容易
に転写し、かつ熱分解しないこと、良好な色相を有する
こと、耐光性、耐熱性、耐湿性、耐薬品性が良好である
こと、更に実用上、合成が容易であること等である。
従来、感熱転写用染料として、ある種のインドアニリ
ン系染料を使用することができることが、特開昭60-239
289号公報および同61-22993号公報に記載されている。
しかしながら、このインドアニリン系染料を感熱転写
記録材料に使用しても、該染料は、耐熱性が十分でな
く、このような染料を用いて黒色をつくる場合、3色を
混合すると色ズレや色調が転写濃度によって変化する欠
点を有する。
そこで、本発明者は、前述の観点に立って、感熱転写
記録用染料について、種々研究を続けた結果、意外にも
一般式[I]の色素が前述の条件を満足し、特に純黒色
を呈する好ましいものであることを発見し、これに基づ
いて本発明は完成したものである。
[発明の目的] したがって、本発明の目的は、熱転写性に優れ、純黒
色がイエロー、マゼンタ及びシアンの3色の混合によっ
ては得られない純黒調が得られ、更に耐熱・湿性および
耐光性を有する色素を含有する感熱転写記録材料を提供
することにある。
[発明の構成] 本発明の目的は、一般式[I]で表されるフェノール
系色素を含有する感熱転写記録材料によって達成され
る。
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
ルコキシ基、アルキルアミド基、アルキルカルバモイル
アミド基、アルキルスルホンアミド基、アルキルスルフ
ァモイルアミド基、アリールアミド基、アリールカルバ
モイルアミド基、アリールスルホンアミド基、アリール
スルファモイルアミド基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、アルキルカルバモイル基、
アリールカルバモイル基を表す。
R2、R5は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アル
コキシ基、アルキルアミド基、アリールアミド基、アル
キルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基を表
し、n、mは1〜4の整数を表し、更にn、mが2以上
のとき、R2、R5はそれぞれ異った2つ以上の置換基を表
してもよい。
R3、R4、R6、R7は、それぞれアルキル基を表し、これ
らのアルキル基は、置換されていてもよく、またR3とR4
またはR6とR7は5〜7員の環を形成してもよい。
Xはヒドロキシ基、又は を表す。ここでR8、R9は水素原子、アルキル基、アルケ
ニル基、アリール基を表す。] 以下、本発明を更に詳しく説明する。
一般式[I]で表されるフェノール系色素において、
R1で表される各基は、更に具体的には以下の如くであ
る。
ハロゲン原子としては、弗素原子、塩素原子、臭素原
子を表す。
アルキル基としては、メチル基、エチル基等の炭素数
8以下の非置換のアルキル基が好ましい。
アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブ
トキシ基等の炭素数8以下の非置換のアルコキシ基が好
ましい。
アルキルアミド基としては、アセトアミド基、プロピ
オンアミド基、ペンタンアミド基、2−エチルヘキサン
アミド基等の分岐していてもよい非置換の炭素数9以下
のアルカンアミド基が好ましく、またクロルアセトアミ
ド基、トリクロルアセトアミド基、トリフロロアセトア
ミド基、パーフルオロプロピオンアミド基、パーフルオ
ロブタンアミド基等のハロゲン置換のアルカンアミド基
のような置換アルカンアミド基も好ましい。
アルキルカルバモイルアミド基としては、ジメチルカ
ルバモイルアミド基、ジエチルカルバモイルアミド基の
ようなジアルキルカルバモイルアミド基が好ましい。
アルキルスルホンアミド基としては、メタンスルホン
アミド基、ブタンスルホンアミド基等のような炭素数8
以下の非置換のアルカンスルホンアミド基が好ましい。
アルキルスルファモイルアミド基としては、ジメチル
スルファモイルアミノ基、ジエチルスルファモイルアミ
ノ基、ジブチルスルファモイルアミノ基等の炭素数の合
計が8以下の非置換のジアルキルスルファモイルアミド
基が好ましい。
アリールアミド基としては、ベンツアミド基、p−ト
リルアミド基、p−クロルベンツアミド基のような置換
又は非置換のベンツアミド基が好ましい。
アリールカルバモイルアミド基としては、フェニルカ
ルバモイルアミド基、p−トリルカルバモイルアミド基
のような置換又は非置換のフェニルカルバモイルアミド
基が好ましい。
アリールスルホンアミド基としては、ベンゼンスルホ
ンアミド基、m−ニトロベンゼンスルホンアミド基、o
−トルエンスルホンアミド基、p−エトキシベンゼンス
ルホンアミド基等の置換又は非置換のベンゼンスルホン
アミド基が好ましい。
アリールスルファモイルアミド基としては、フェニル
スルファモイルアミノ基、p−トリルスルファモイルア
ミノ基等の置換又は非置換のフェニルスルファモイルア
ミノ基が好ましい。
アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニ
ル基、i−プロピルオキシカルボニル基、sec−ブトキ
シカルボニル基等の炭素数8以下の非置換のアルコキシ
カルボニル基が好ましい。
アリールオキシカルボニル基としては、フェノキシカ
ルボニル基が好ましい。
アルキルカルバモイル基としては、メチルカルバモイ
ル基、sec−ブチルカルバモイル基等の炭素数8以下の
非置換のアルキルカルバモイル基が好ましい。
アリールカルバモイル基としては、フェニルカルバモ
イル基、p−トリルカルバモイル基、m,i−プロピルオ
キシフェニルカルバモイル基、m−エトキシカルボニル
フェニルカルバモイル基、m−パーフルオロアセトアミ
ドフェニルカルバモイル基等の置換又は非置換のフェニ
ルカルバモイル基が好ましい。
R2、R5で表されるアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、ブチル基等の非置換のC8までのアルキル基、メ
トキシエチル基、エトキシエチル基、ヒドロキシエチル
基、メタンスルホンアミドエチル基等の置換アルキル基
等が挙げられる。
R2、R5で表されるアルコキシ基としては、メトキシ
基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基等の非置換のC8
までのアルコキシ基が好ましく、更にはメトキシエトキ
シ基、エトキシエトキシ基等の炭素数の合計が8以下の
アルコキシ置換アルコキシ基も好ましい。
R2、R5で表されるアルキルアミド基としては、アセト
アミド基、プロピオンアミド基、トリクロロアセトアミ
ド基、トリフロロアセトアミド基等の非置換又は置換の
アルキルアミド基が好ましく、アリールアミド基として
は、ベンツアミド基、p−トリルアミド基等の置換ベン
ツアミド基も好ましい。
R2、R5で表されるアルキルスルホンアミド基として
は、メタンスルホンアミド基、プロパンスルホンアミド
基等の非置換のC8いかのアルカンスルホンアミド基が好
ましく、アリールスルホンアミド基としては、ベンゼン
スルホンアミド基、トルエンスルホンアミド基、p−エ
トキシベンゼンスルホンアミド基、m−ニトロベンゼン
スルホンアミド基等の置換又は非置換のベンゼンスルホ
ンアミド基が好ましい。
R3、R4、R6、R7で表されるアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基等のC8以下
の非置換のアルキル基、またヒドロキシエチル基、メト
キシエチル基、エトキシエチル基、メタンスルホンアミ
ドエチル基、シアノエチル基、2−カルボアルコキシエ
チル基等の炭素数の合計が8以下の置換アルキル基が好
ましい。
更に前記のR3、R4、R6、R7は、R3とR4又はR6とR7が、
共同して、例えばピロリジノ基、モルホリノ基、ピペラ
ジノ基、ピペリジノ基等の5員環又は6員環からなるヘ
テロ環を形成してもよい。
またR8、R9で表されるアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、シクロヘキシル基等のC8以下の非置換のアルキル
基、またヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、エト
キシプロピル基、シアノエチル基、クロルエチル基、ベ
ンジル基等の置換アルキル基が好ましく、更にR8とR9
は互いに共同して窒素を含んだ5員または6員のヘテロ
環(例えばピリジル基、ピペラジル基、モルホリノ基
等)を形成してもよい。
R8、R9で表されるアルケニル基としては、アリル基、
イソプロペニル基等を表す。
R8、R9で表されるアリール基としては、フェニル基、
p−トリル基、p−ニトロフェニル基、p−クロルフェ
ニル基、p−アセトアミドフェニル基等の置換又は非置
換のフェニル基が好ましい。
本発明に用いられる色素は、色素の十分な転写性を考
慮した場合、色素分子中にC8以上のアルキル基を含まな
い方がよい。
例えば一例としてX=NHRの場合について、互変異型
を記載すると、以下のものが考えられ、これらを含め
て、これ以外の互変異型の構造が、本発明の範囲に包含
される。
次に、本発明に用いられる一般式[I]で表される色
素の代表的な化合物例を示すが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
本発明に用いられる色素は、P.vittum and G.Brown
J.Am.Chem,Soc.,68 2235(1946)、同69 152(1947)に
記載された方法に準じて合成された。
以下に本発明に用いられる黒色色素化合物について、
代表的な合成例を挙げるが、他の色素も同様に合成する
ことができる。
[合成例](化合物3の合成) N−エチル−m−アミノフェノール1.37gをアルコー
ル10mlに溶解し、これに10%炭酸ソーダ水溶液200mlヲ
加え、攪拌した。
均一な溶液になったところで、これにN,N−ジエチル
−p−フェニレンジアミン・硫酸塩8.52gを水50mlに溶
解したものを一度に加えた。
更に攪拌しながら、これに、赤血塩27.0gを水200mlに
溶解した溶液を5分間で滴下した。
その結果、反応液は直ちに黒色となり、容器の底にタ
ール状物となって沈積した。30分間そのまま攪拌を続け
た後、水500mlを加えた。
デカンテーションにより水層を分離し、残ったタール
状物を一旦酢酸エチル200mlに溶解した。得られた酢酸
エチル層を2回水300mlづつを用いて洗浄し、その後無
水硫酸ナトリウムで脱水した。この酢酸エチル層を濃縮
すると、黒色タール状物が得られた。これをカラムクロ
マトにより精製したところ、黒色の化合物3が0.78g得
られた。
この化合物3は、マススペクトルにより測定すると、
強い親ピークM+=457を示す。
融点 146〜150℃(メタノール) この化合物3の色素の可視吸収スペクトルをメタノー
ル中で測定した。
その値は435nm、527nm、605nmに、3つの吸収ピーク
を示す純黒色の色素であった。
前述のようにして製造された色素を用いて感熱転写記
録材料を製造するには、色素を結着剤と共に媒体中に溶
解あるいは微粒子状に分散させることによりインクを調
整し、該インクをベースフィルム上に塗布、乾燥し感熱
転写記録材料を作製すればよい。
インクを調整するための結着剤としては、セルロース
系、アクリル酸系、でんぷん系等の水溶性樹脂、アクリ
ル樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネ
ート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、エチルセ
ルロース等の有機溶剤に可溶性の樹脂等を挙げることが
できる。
有機溶剤に可溶性の樹脂の場合、有機溶剤溶液として
のみならず、水性分散液の形で使用することも可能であ
る。
インク調整のための媒体としては水の他に、メチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコ
ール等のアルコール類、メチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブ等のセロソルブ類、トルエン、キシレン、クロロ
ベンゼン等の芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエ
ステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、塩化メ
チレン、クロロホルム、トリクロロエチレン等の塩素系
溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリド
ン等の有機溶剤を挙げることができる。
感熱転写記録材料を作製するためのインクを塗布する
ベースフィルムとしては、コンデンサー紙、グラシン紙
等の薄葉紙、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド等
の耐熱性の良好なプラスチックのフィルムが適してい
る。また該ベースフィルムの厚さとしては、3〜50μm
の範囲を挙げることができる。
インクをベースフィルムに塗布する方法としては、一
般的にリバースロールコーター、グラビアコーター、ロ
ッドコーター、エアドクターコーター等を使用して実施
することができ、インクの塗布層の厚さは乾燥後、0.1
〜5μmの範囲となるように塗布すればよい。(原崎勇
次著、「コーティング方式(1979)槙書店)。
[発明の作用] 本発明に用いられる一般式[I]で表される色素を含
む熱転写記録材料は、昇華し易いため感熱ヘッドに大き
な負担をかけることなく、純黒色がイエロー、マゼンタ
及びシアンの3色の混合による色ズレがないばかりか色
調が転写濃度によって変化しない高速で色濃度の高い純
黒色の記録を得ることができる。
更に熱、光、湿気、薬品等に対して安定であるため、
転写記録中に熱分解することがなく、得られる記録の保
存性も優れている。
また本発明に用いられる色素は、合成が容易であるば
かりでなく、有機溶剤に対する溶解性及び水に対する分
散性が良好であるため、均一に溶解あるいは分散した高
濃度のインクを調整することが容易であり、それらのイ
ンクを用いることにより、色素が均一に高濃度で塗布さ
れた感熱転写記録材料を得ることができる。
したがって、それらの感熱転写記録材料を用いること
により均一性及び色濃度野良好な記録を得ることができ
る。
[実施例] 以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する
が、本発明は、これらの実施例にのみ限定されるもので
はない。
実施例1 a)感熱転写記録材料の作製 合成例で製造された色素化合物3 2.0g エチルセルロース 8.0g イソプロパノール 90g 上記の組成の染料混合物をペイントコンデショナーを
用いて約30分間処理しインクの調製を行った。
このようにして得られたインクをバーコーター(RK P
rint Coat Instruments社製No.1)を用いてポリイミド
フィルム(厚さ15μm)上に塗布した後、自然乾燥して
感熱転写記録材料を得た。
b)受像材料の作製 飽和ポリエステル34重量%の水分散液(東洋紡績
(株)製、バイロナールMD-1200)10gとシリカゲル(日
本シリカ工業(株)製、Nipsil E 220A商品名)5gとを
混合して調製した塗料を上質紙(厚さ200μm)にバー
コーター(RK Print Coat Instruments社製No.5)を用
いて塗布した。
以上のようにして得られた感熱転写記録材料と受像材
料を用いて感熱記録を行った。
すなわち、感熱転写記録材料のインク塗布面を受像材
料の塗料塗布面に重ね、発熱抵抗体として、4ドット/m
mの密度で持つ感熱ヘッドを感熱転写記録材料の裏面に
当てて熱転写記録を行い、色濃度1.05の純黒色の高濃度
の記録を得た。
この時の記録条件は、以下の通りである。
主走査、副走査の綿密度 4ドット/mm 記録電力 0.6W/ドット 感熱ヘッドの加熱時間 10msec なお、色濃度はマクベス社製のデンシトメーターRD-5
14型(ラッテンフィルターNo.25)を用いて測定した。
また得られた記録の耐光性試験をキセノンフェードメ
ーター(スガ試験機(株)製)を用いて行い、本発明に
用いられる染料は50時間の照射においても殆ど変褪色し
なかった。更に本発明の感熱転写記録材料及びそれから
得られた記録は熱や湿気に対しても安定であり、暗所保
存性にも優れている。
実施例2 実施例1で用いた色素の代りに第1表に示された色素
を用いて、実施例1と同様の方法でインクを調製すると
共に感熱転写記録材料を作製し、更に転写記録を行い、
第1表に示されたような色濃度の純黒色の記録を得た。
これらの記録について、すべてのものを実施例1と同
様の方法で耐光性試験を行った所、該記録は殆ど変色し
ないと共に高温及び高湿下において画像の保存性が優れ
ていた。
[発明の効果] 本発明に用いられる一般式[I]で表される色素を含
む熱転写記録材料は、昇華し易いため感熱ヘッドに大き
な負担をかけることなく、純黒色がイエロー、マゼンタ
及びシアンの3色の混合による色ズレがないばかりか色
調が転写濃度によって変化しなく、しかも高速で色濃度
の高い純黒色の記録を得ることができる。
更に熱、光、湿気、薬品等に対して安定であるため、
転写記録中に熱分解することがなく、得られる記録の保
存性も優れている。
また本発明に用いられる色素は、合成が容易であるば
かりでなく、有機溶剤に対する溶解性及び水に対する分
散性が良好であるため、均一に溶解あるいは分散した高
濃度のインクを調整することが容易であり、それらのイ
ンクを用いることにより、色素が均一に高濃度で塗布さ
れた感熱転写記録材料を得ることができる。
したがって、それらの感熱転写記録材料を用いること
により均一性及び色濃度野良好な記録を得ることができ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I]で表されるフェノール系色素
    を含有する感熱転写記録材料。 [式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
    ルコキシ基、アルキルアミド基、アルキルカルバモイル
    アミド基、アルキルスルホンアミド基、アルキルスルフ
    ァモイルアミド基、アリールアミド基、アリールカルバ
    モイルアミド基、アリールスルホンアミド基、アリール
    スルファモイルアミド基、アルコキシカルボニル基、ア
    リールオキシカルボニル基、アルキルカルバモイル基、
    アリールカルバモイル基を表す。 R2、R5は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコ
    キシ基、アルキルアミド基、アリールアミド基、アルキ
    ルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基を表
    し、n、mは1〜4の整数を表し、更にn、mが2以上
    のとき、R2、R5はそれぞれ異った2つ以上の置換基を表
    してもよい。 R3、R4、R6、R7は、それぞれアルキル基を表し、これら
    のアルキル基は、置換されていてもよく、またR3とR4
    たはR6とR7は5〜7員の環を形成してもよい。 Xはヒドロキシ基、又は を表す。ここでR8、R9は水素原子、アルキル基、アルケ
    ニル基、アリール基を表す。]
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