JPH0351188A - 感熱転写材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱転写材料に関し、更に詳しくは優れた分光
特性を与えるシアン色素を含有する感熱転写材料に関す
る。

〔発明の背景〕

現在、°カラーハードコピーを得る技術としては、イン
クジェット方式、電子写真方式、感熱転写方式等による
カラー記録技術が検討されており、中でも感熱転写方式
は、装置の操作や保守が容易で、装置の小型化、低コス
ト化が可能であり、更にランニングコストが低い等、他
の記録方式に較べて有利である。

感熱転写方式には、支持体上に熱溶融性インク層を設け
た転写シートを感熱ヘッドにより加熱して、該インクを
溶融し、被転写シート上に転写記録する溶融方式と、支
持体上に昇華性色素を含有するインク層を設けた転写シ
ートを感熱ヘッドにより加熱して、該色素を昇華させ被
転写シート上に転写記録する昇華方式とがあるが、後者
の昇華方式は感熱ヘッドに与えるエネルギーを変化させ
ることにより、色素の昇華転写量を制御することができ
るので、階調記録が容易であり、フルカラー記録には、
特に有利である。

一般に、フルカラー記録は、イエロー　マゼンタ、シア
ンの３色の色素、又場合によっては、これにブラックを
加えた４色の色素を用いて行うが、色再現性の良好なフ
ルカラー記録を得るには、昇華性色素に種々の制約があ
り、必要とされる性能をすべて満たすものは極めて少な
い。

又、特開昭６４−６３１９４号には、本発明の類似の構
造を有するマゼンタの色素を用いる感熱転写材料が記載
されているが、シアン色素については触れられていない
。

〔発明の目的〕

感熱転写方式に用いられる色素に必要とされる性能とし
ては、色再現上好ましい色相を有すること、昇華し易い
こと、感熱ヘッドの作動条件で熱分解しないこと、分子
吸光係数が大きいこと、光、湿気、種々の化学薬品に対
して安定なこと、合成が容易なこと、インク化適性が優
れ、でいること等があり、特に高画質を得るために優れ
た分光特性を有する色素が望まれている。

本発明は上記条件を満足するシアン色素を含有する感熱
転写材料を提供することを目的とするものである。

〔発明の構成〕

本発明の上記目的は、下記−最大（１）〜（Ｖｌ）で表
される色素を少なくとも１種含有する感熱転写材料によ
って達成される。

式中、Ｒ＋　、　Ｒａはハメットの置換基定数σｐの値
が、０．２以上の基を表し、Ａｒはアリーレン基を表し
、Ｒ８−Ｒ１は置換基を表す。

以下、本発明について具体的に説明する。

本発明に係る一般式ＣＩ）〜［ＶＴ）で示される色素に
おいて、Ｒ＋　、　Ｒ＊が表すノ＼メ・ノドの置換基定
数ｄｐ値は＋０．２以上の置換基を表すが、色素の吸収
に対するσｐ値は極めて重要であり、σｐが＋０．２よ
り小さい基、例えばアルキル基、アルコキシ基では、色
素のλｍａｘが通常６００ｎｓ＋を超えることがない。

ａｐ値が＋０．２より大きい置換基としては、例えば−
ｃｏｏｐ、、　　Ｃ０ＮＲｚＲｘ、　−ＣＮ、　−ＣＦ
３゜”−５ＯＲ，−５ＯｚＲ，−５ＯｘＮＲｘＲｓが挙
げられる。

ここでＲ１はアルキル基又はアリール基を表し、Ｒ２及
びＲ１は、各々水素原子、アルキル基又はアリール基を
表し、アルキル基及びアリール基は更に置換されていて
もよい。

一般式ＣＩ）〜〔■〕において−Ａｒ−で表さＲｇは置
換基を表し、ｐはＯ〜８の整数を表すが、ｐが２以上の
場合、Ｒｇは同じでも、異なっていてもよく、更にｐが
２以上でＲｇが互いに隣接位にある場合は、複数のＲｇ
は互いに結合して炭化水素環及び複素環を形成してもよ
い。Ｒ、、Ｒ、は互いに同じでも異なっていてもよく、
各々水素原子、炭素数１〜４個のアルキル基（例えばメ
チル基、エチル基、ｎ・プロピル基）、アルコキシ基（
例えばメトキシ基、エトキシ基）、ハロゲン原子（例え
ばフッ素原子、塩素原子）を表し、Ｒ４、Ｒｓは置換さ
れていてもよい炭素数１〜４個のアルキル基（例えばエ
チル基、ｎ−プロピル基、ヒドロキシエチル基、メトキ
シエチル基）を表す。

本発明の色素は含窒素の複素環上の置換基に特徴があり
、Ｒ６にハメットのσ＋０．２以上の基を選択し、もう
一つの置換基にアリール基又はハメットのσ値十０．２
以上の基を選択することにより良好なシアン色素を与え
ている。

次に一般式ＣＩ）〜（Ｖｌ）で表される化合物の具体例
を示す。

本発明の感熱転写材料は、本発明の色素及び必要に応じ
てイエロー　マゼンタ色素を結着剤と共に溶媒中に溶解
或いは微粒子状に分散させることによりインクを調整し
、該インクを支持体上に塗布、乾燥することにより得ら
れる。

結着剤としては、セルロース系、ポリアクリル酸系、ポ
リビニルアルコール系、ポリビニルピロリドンなどの水
溶性ポリマー　アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホンエチルセルロースなどの有機溶媒に可溶の
ポリマーがある。

有機溶媒に可溶のポリマーの場合、有機溶媒に溶解して
用いるだけでなく、ラテックス分散の形で使用してもよ
い。

結着剤の使用量としては支持体１　ｍｌ当り０．１〜５
０ｇが好ましい。

支持体としては、寸法安定性がよく、感熱ヘッドの記録
の際の熱に耐えうるものならば何でもよく、コンデンサ
ー紙、グラシン紙のようなう薄葉紙、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアミド、ポリカーボネートのような耐
熱性のプラスチックフィルムを用いることができる。

支持体の厚さとしては、２〜３０μｍが好ましく、又、
支持体には、結着剤との接着性の改良や色素の支持体側
への転写、染着を防止する目的で、下引層を有していて
もよい。

更に支持体のインク層を設けていない面側には、感熱ヘ
ッドと支持体が融着するのを防止する目的で、耐熱滑性
層を有していてもよい。

本発明のインク層は、支持体上に塗布されるか、又はグ
ラビア法等の印刷法により支持体上に印刷される。

インク層の厚みは、乾燥後の膜厚で、０．１〜５μｍが
好ましい。

インクを調整するだめの溶媒としては、水、アルコール
ｉ（例えばエタノール、プロパツール）、セロソルブ類
（例えばメチルセロソルブ）、エステル類（例えば酢酸
エチル）、芳香族類（例えばトルエン、キシレン、クロ
ルベンゼン）、ケトン類（例えばアセトン、メチルエチ
ルケトン）、エーテル類（例えばテトラヒドロフラン、
ジオキサン）、塩素系溶剤（例えばクロロホルム、トリ
クロルエチレン）などが挙げられる。

〔実施例〕

以下実施例により、本発明の効果を具体的に例証する。

実施例１ く感熱転写シートの作製〉 下記組成の混合物をペイントコンディショナーで処理し
て、シアン色素を含有する均一な溶液のインク−１を得
た。

本発明の色素（Ｎｏ、　ｌ　）　　　　　　　　　　１
０ｇポリビニルブチラール樹脂　　　　　　　１５ｇメ
チルエチルケトン　　　　　　　　　　１５０ｍｆ２ト
ルエン　　　　　　　　　　　　　　　］、５５０ｍ＋
上記のインク−１を厚さ１５μｍのポリイミドフィルム
よりなる支持体上に、乾燥後の塗布量が１．Ｏｇ／　ｍ
　Ｚとなるように塗布、乾燥して、感熱転写シート−１
を作製した。

更に転写シート−１の本発明の色素（Ｎｏ、　−１）を
他の本発明及び比較色素に代えた以外は、転写シート−
１と同じ転写シート２〜ｌＯを作製した。

（受像シートの作製） 厚さ１５０μｍの合成紙（玉子油化製、ＹＵＰＯ−ＦＲ
Ｇ　１５０）上にポリ塩化ビニルの付量が６ｇ／ｍ２と
なるように塗布して受像シート−１を作製した。

又、飽和ポリエステル３４重量％の水分散液（東洋紡績
（株）製、パイロナールＭＤ−１２００）　１０ｇとシ
リカゲル（日本シリカゲル工業（株）ＩＩＳＮｉｐｓｉ
ｌＥ　２２０＾）　５ｇを混合し調製した液を、上記合
成紙に塗布して受像シート−２を得た。

（転写記録） 得られた感熱転写シートと受像シートともインクの塗布
面と受像面とが向き合うように重ね、感熱ヘッドを用い
て記録を行ったところ、本発明の色素を含む転写シート
を用いた場合、受像シート上に表−１に示す最高反射濃
度の鮮明なシアン画像を得た。

尚、記録条件は以下の通りである。

主走査、 副走査の線密度 ４ドツ ト／ｙｈｒｒｒ 記録電力 ０．６Ｗ／ドツ ト ヘッドの加熱時間 ０ 表 色素Ａ 色素Ｂ 尚、色素Ｃは、複素環上の一つの置換基Ｒ，が、ハメッ
トのσ＋０．２以上、又はアリール基ではない（メチル
基である）ため、シアンの色調を与えない。

実施例２ 実施例−１の受像材料−１上に得られたシアン画像（転
写シートｌ−１４）の６４０ｎｍにおける反射濃度を１
とした時の５５０ｎｍ及び４４０ｎｍにおける反射濃度
の値を表−２に示す。

表 実施例−１及び２に示す通り本発明のシアン色素を用い
た転写画像の場合には、５５０ｎｍ及び４４０ｎｍにお
ける反射濃度が低く、これまでの色素に比べて色再現特
性の優れたカラー画像が得られることがわかる。

〔発明の効果〕

本発明によるシアン色素を使用することにより、優れた
分光特性を有する高画質な感熱転写材料を提供すること
ができた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 支持体上に昇華性の色素を含有する色材層を有する感熱
   転写材料において、該色材層が下記一般式〔 I 〕〜〔
   VI〕で示される色素の少なくとも１種を含有することを
   特徴とする感熱転写材料。 一般式〔 I 〕▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式〔II〕▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式〔III〕▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式〔IV〕▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式〔Ｖ〕▲数式、化学式、表等があります▼ 一般式〔VI〕▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Ｒ＿１、Ｒ＿６はハメットの置換基定数σｐの
   値が、０．２以上の基を表し、Ａｒはアリーレン基を表
   し、Ｒ＿２〜Ｒ＿５は置換基を表す。〕