JP2759782B2 - 降下自在のルーフ構造を有する車両 - Google Patents

降下自在のルーフ構造を有する車両

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JP2759782B2 JP7349539A JP34953995A JP2759782B2 JP 2759782 B2 JP2759782 B2 JP 2759782B2 JP 7349539 A JP7349539 A JP 7349539A JP 34953995 A JP34953995 A JP 34953995A JP 2759782 B2 JP2759782 B2 JP 2759782B2
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    • B60—VEHICLES IN GENERAL
    • B60J—WINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J7/00—Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs
    • B60J7/20—Vehicle storage compartments for roof parts or for collapsible flexible tops
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主請求項の前文に
記載された型式の降下自在のルーフ構造を有する車両に
関する。
【０００２】
【従来の技術】この型式の車両は既にＤＥ４３３０４１
１Ｃ１に開示され、車両のテール端部積み込み空間は、
固定分割壁として設計された中間壁によって前部幌収納
部とその背後に配置されたトランクルームに分割されて
いる。ルーフが閉じているときに空である幌収納部の容
積分だけトランクルームを増やすために、必要ならば、
中間壁はそのほぼ垂直の閉鎖ポジションからほぼ水平の
開口ポジションへ、幌収納部の基部上に下げることがで
きる。
【０００３】しかし、テール端部積み込み空間を変更す
るときの旋回動作をする中間壁の操作は、比較的に厄介
かつ困難である。また、操作に慣れていない場合には操
作する人の指をつぶしてしまう危険がある。
【０００４】さらに、既知の車両の中間壁は曲がりに非
常に強い構造でなければならないので、中間壁の好適な
軽量構造は高い生産コストをかけて初めて可能となると
考えられる。
【０００５】さらに、既知の中間壁構成ではテール端部
積み込み空間の全長が著しく長くなり、この結果中間壁
の配列はテール端部の短い車両では適切でなくなる。
【０００６】さらにＤＥ３８２９３４６Ａ１では、降下
自在の幌収納部を有する車両が開示され、この場合幌収
納部は上方から車両のテール端部のトランクルーム内へ
突出する。幌収納部の周囲壁は、弾性のあるしなやかな
材料、例えば織物製の材料から構成され、蛇腹ように引
き伸ばし、また一緒に折り畳むことができる。このため
幌が閉じられるたとき、トランクルームの容積は幌収納
部の基部を持ち上げることによって増大でき、この場合
周囲壁はその持ち上げ行程時に折り畳まれる。しかし、
このように容積の減った幌収納部は、トランクルームの
中空横断面を分割する中間壁よりも著しく大きな空間を
占めることになる。さらに、幌収納部の中空容積それ自
体はトランクルーム容積を補完するために使用されるわ
けではないので、可変容積幌収納部は中間壁構成とは異
なった設計原理を採用している。さらに、幌が下げられ
たときに十分な残余トランクルーム空間を設ける必要が
あるとすれば、可変容積の幌収納部は短いテール端部の
車両には適さないと思われる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、中間
壁の支障のない操作が可能であり、中間壁が費用上効果
的な軽量構造によって生産可能であり、またテール端部
の短い車両に対して中間壁の適応性が著しく改善される
ような一般型式の降下自在なルーフ構造を有する車両を
開発することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のこの目的は、主
請求項の特徴部に提示されている発明によって達成され
る。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明のさらなる詳細と利点を、
本発明に基づくハードトップ車両の実施例の説明と図面
に基づき以下に説明する。
【００１０】図１の基本図では、全体を１で示したハー
ドトップ車両として形成された車両は、降下自在なルー
フ構造２を有し、点線で示されたそのルーフ部分３と４
は車両のテール端部領域５内の幌収納部６中へ枢着され
る。ルーフ構造２の開口ポジションにおいて、車両（図
５）の後部座席室７の領域はルーフを開放した走行のた
めに開放される。ルーフ構造２が降下自在な折り畳み幌
または類似のものと代替可能であることは言うまでもな
い。本発明に重要なことは、コンパクトな状態に折り畳
まれたルーフが少なくとも部分的に車両のテール端部積
み込み空間内に下げることができることである。
【００１１】図１および図２によるテール端部領域５の
詳細な形状の拡大図では、幌収納部６の領域は、既知の
方法でトランクリッド９によって覆われたトランクルー
ム領域１０中へ直接移行し、また２つの領域６と１０の
間で、閉鎖ポジションまたは開口ポジションに移動自在
な少なくとも１つの中間壁１１が設けられている。
【００１２】好適な構成では、中間壁１１は車両の長手
方向の軸に関してほぼ直交して、従って車両の長手方向
の中央平面（図の紙面に対応する）を横断して延在して
取り付け配設され、また２つの向かい合った側面ボディ
壁１２、１３の領域内に支持される。この構成では幌収
納部６は車両の後部座席室７の背後に直接配置され、車
両のテール端部領域５のほぼ全長にわたって、車両の後
部テール端部の終端の後部上方のコーナ領域まで延在
し、このため中間壁１１は小なくともその後部の縦方向
領域内を斜めに上方に延在して配設されることになる。
したがって、車両の後部テール端部終端の前方に配置さ
れまた常に利用可能なトランクルーム領域１０は、幌収
納部６の後部長手方向領域によって覆われる。このよう
にして、トランクルーム領域１０は幌収納部の下に配置
されるので、テール端部領域５は幌収納部６よりも若干
長い。しかし、トランクルーム領域１０内において十分
なトランクルーム容積を提供するために、トランクルー
ム領域１０の基部領域１４は幌収納部６の基部領域１
４’よりも相当に低く配置され、この結果基部領域１４
はほぼバンパの高さまで下がり、１４’に対し高い段が
形成される。
【００１３】卜ランクルーム領域１０に後部から荷物を
容易に積むことができるように、中間壁１１はその閉鎖
ポジションにおいてカバー輪郭または閉鎖輪郭を備え、
この輪郭は車両のテール端部領域５の上方のコーナ領域
から始まって、前方に向かって下方に斜めに延在し、こ
の結果トランクルーム領域１０の積み込み空間開口部は
後部に向かって上方に広くなっている。斜めに走る縦方
向領域の次に、カバー輪郭は曲がり部または角部を介し
てほぼ水平またはほとんど傾きのない長手方向部に移行
し、この長手方向部は基部領域１４’のステップ部の上
方縁部にそのカバー面がほぼ一致して隣接する。
【００１４】図１から図５の実施例では、中間壁１１は
可撓性の閉鎖部として設計され、ローラスクリーンまた
は折り畳みスクリーン（図２）の形態でそれぞれの側面
向ガイド断面１５、１６内に延在する。したがって、対
称的配列でカバー輪郭を予め決定するガイド断面１５と
１６は、幌収納部６の基部領域１４’から車両のテール
端部領域５の後部上方のコーナ領域まで延在する。折り
畳みスクリーン１７はその長さ方向にわたって配分され
た複数の支承バーを備え、そのバーは折り畳みスクリー
ン１７の全幅にわたって延在し、また折り畳みスクリー
ン１７の織物製ウェブに接続され、この結果支承バーは
折り畳みスクリーンに関し動くことができない。前記支
承バーは卵形横断面（図１）または円形横断面（図２）
であることが可能であり、各支承バーはその端部で互い
に向かい合って配設されたガイド断面１５と１６に係合
している。
【００１５】特に好適な構造ではガイド断面１５と１６
は、幌収納部６の基部領域１４’からトランクルーム１
０の上方境界領域に円弧状に延在する閉鎖輪郭内に配設
される。これによって、ガイド断面１５と１６に沿って
特に円滑な折り畳みスクリーン１７の摺動が達成され
る。さらに、２つの領域６と１０の特に好適な相互分離
が得られる。
【００１６】さらに、折り畳みバーが左折り畳みスクリ
ーン１７の後部終端に固定され、このバーは織物製ウェ
ブの全幅にわたって延在し、支承バーよりも大きな円形
または卵形断面を備えている。この構成では、折り畳み
スクリーン１７を容易につかみ、均等に折り畳み、また
は引き出すことができる。折り畳んだポジションでは、
隣接した支承バーの間に保持された長手方向部分は、弓
形の丸い折り畳みのように下方にたわみ、また蛇腹のよ
うに互いに密に折り畳むことが可能である。したがっ
て、折り畳みスクリーン１７は小さな空間を必要とする
だけである。
【００１７】引き出した折り畳みスクリーン１７をその
閉鎖ポジションに固定するために、その折り畳みバーは
フックまたは類似のものによってガイド断面１５と１６
の上端部領域に固定される。
【００１８】折り畳みスクリーン１７の織物製ウェブ
は、支承バーによって補強されるかまたは強化され、ま
た折り畳みスクリーン１７は例えば車両のブレーキ中に
トランクルーム領域１０内に保管された荷物から過度に
負荷を受けないので、折り畳みスクリーン１７の曲げに
対する安定性は通常十分である。もしも中間壁１１の安
定性に対してより大きな条件が必要であれば、織物製ウ
ェブによる折り畳みスクリーン１７の代わりに、複数の
堅牢な例えばプラスチック製の薄板を備える中間壁を設
けることが考えられ、この中間壁は積み重ねポジション
に折り畳むことができると思われる。薄板の積み重ねを
引き伸ばすことによって、単一ピースのカバーパネルに
類似した堅牢さを有する中間壁が得られるであろう。薄
板はガイド断面１５と１６によって案内することができ
るので、既述した閉鎖またはカバー輪郭は何の影響も受
けない。
【００１９】図３から図５のルーフ構造２の異なった移
動段階の表示によれば、好適な実施例では幌収納部６と
トランクルーム１０は共にトランクリッド９によって覆
われ、このトランクリッド９は２方向スイングリッド１
９として設計されている。この構成では、２方向スイン
グリッド１９は車両端部領域内に配置された前部ピボッ
トピン２０または後部ピボットピン２１を中心に、向か
い合った２つの開口ポジション中へ選択的に移動可能で
あり、図４では後部ピボットピン２１を中心に運動した
時の２方向スイングリッド１９の旋回ポジションが示さ
れている。即ち、この２方向スイングリッド１９は、そ
れぞれピボット部材２４、２５を画成する２つのピボッ
トピン２０、２１を介して幌収納部６の前部上方の境界
領域内にまたは残余トランクルーム１０の後部下方の領
域内に支持される。なお２方向スイングリッドについて
は例えばＤＥ−ＧＭ１６７８８４８に開示されている。
【００２０】図３のルーフ構造２の閉鎖位置では、幌収
納部６は空の状態であり、この結果開口ポジション内に
置かれた折り畳みスクリーン１７の形式の中間壁１１に
よって、幌収納部６とトランクルーム領域１０とは物品
の運搬および保管用空間として十分に利用できる。
【００２１】物品が少なくとも幌収納部６の領域から取
り除かれると、ルーフ構造２は上述の軸旋回運動によっ
てテール端部ピボットピン２６を中心に（矢印２３）幌
収納部６内へ旋回移動可能であり、この幌収納部６は２
方向スイングリッド１９（図５）によって閉鎖すること
ができる。幌開放走行状態に特徴的なこの保管ポジショ
ンでは、トランクルームのみが物品運搬用に利用可能で
あり、この場合塵埃と衝撃からルーフ構造２が保護され
るような方法で幌収納部６内のルーフ構造２が覆われる
ように、中間壁１１または折り畳みスクリーン１７は閉
鎖ポジション内に移動される（図１、図５）。この構成
では、トランクルーム領域１０へのアクセスは既知の方
法で２方向スイングリッド１９を前部ピボットピン２０
を中心に軸旋回することによって可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】中間壁が幌収納部領域とトランクルーム間の閉
鎖ポジションに配置された車両のテール端部領域の側面
図である。
【図２】中間壁が開口ポジションにある図１に類似した
側面図である。
【図３】閉鎖ポジションに配置されたルーフ構造を有す
るハードトップ車両の部分基本図である。
【図４】テール端部受容空間内に軸旋回移動する際の車
両の２部分ルフ構造の１つの移動段階を示した図面であ
る。
【図５】テール端部受容空間内に軸旋回移動する際の車
両の２部分ルーフ構造の他の移動段階を示した図面であ
る。
【符号の説明】
１ 車両 ２ ルーフ構造 ３、４ ルーフ部分 ５ テール端部領域 ６ 幌収納部 ７ 後部座席室 ９ トランクリッド １０ トランクルーム領域 １１ 中間壁 １２、１３ 側面ボディ壁 １４、１４’基部領域 １５、１６ ガイド断面 １７ 折り畳みスクリーン １９ スイングリッド ２０ 前方ピボットピン ２１ 後方ピボットピン ２３ 矢印 ２４、２５ ピボット部材 ２６ テール端部ピボットピン
フロントページの続き (72)発明者 ベルンハルト シエンク ドイツ連邦共和国 71034 ベプリンゲ ン ドイフリンガーシユトラーセ ４ (56)参考文献 西独国特許出願公開3829346（ＤＥ, Ａ)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 降下自在のルーフ構造（２）を有する車
    両であって、車両の後部座席室（７）を開放する開口ポ
    ジションへ枢着される前記ルーフ構造のルーフ部分
    （３、４）は、車両のテール端部領域（５）内の幌収納
    部（６）中へ少なくとも部分的に枢着可能であり、また
    幌収納部（６）の領域はトランクリッド（９）によって
    覆われるトランクルーム領域（１０）中へ直接移行し、
    また２つの領域（６と１０）の間に閉鎖ポジションまた
    は開口ポジションに動かすことが可能な少なくとも１つ
    の中間壁（１１）が設けられ、前記中間壁は車両の長手
    方向の中央平面を横断して延在するように取り付けら
    れ、また側面のボディ壁（１２、１３）の領域内に支持
    され、また中間壁（１１）は閉鎖ポジションでは幌収納
    部（６）の基部領域１４’からトランクルーム領域（１
    ０）の上部境界領域まで延在し、また開口ポジションで
    は基部領域（１４’）に下げられるような降下自在のル
    ーフ構造を有する車両において、中間壁（１１）がそれ
    ぞれの側面ガイド（１５、１６）に支持されたローラス
    クリーン、折り畳みスクリーン（１７）または類似のも
    のであり、また閉鎖ポジションではトランクルーム領域
    （１０）の上部境界として後部にまで延在することを特
    徴とする降下自在のルーフ構造を有する車両。
  2. 【請求項２】 前記トランクルーム領域（１０）が、閉
    鎖ポジションに保持された中間壁（１１）によって大部
    分覆われることを特徴とする、請求項１に記載の降下自
    在のルーフ構造を有する車両。
  3. 【請求項３】 閉鎖ポジションにおいて前記中間壁（１
    １）が車両のテール端部領域（５）の後部上方のコーナ
    領域まで延在し、このために前記中間壁（１１）は少な
    くともその後部縦方向領域内を斜めに上方に延在して配
    設されることを特徴とする、請求項２に記載の降下自在
    のルーフ構造を有する車両。
  4. 【請求項４】 前記側面ガイド（１５と１６）が、幌収
    納部（６）の基部領域（１４’）からトランクルーム領
    域（１０）の上方境界領域に弓状に延在する閉鎖輪郭を
    形成することを特徴とする、請求項３に記載の降下自在
    のルーフ構造を有する車両。
  5. 【請求項５】 前記幌収納部（６）の基部領域（１
    ４’）がトランクルーム領域（１０）の下方レベル基部
    領域（１４）中へ移行し、その移行に際して少なくとも
    １つのステップ部が形成され、そして閉鎖ポジションに
    保持された上記中間壁（１１）は基部領域（１４’）ス
    テップ部の上方縁部にその面がほぼ一致して隣接するこ
    とを特徴とする、請求項１に記載の降下自在のルーフ構
    造を有する車両。
  6. 【請求項６】 前記中間壁（１１）が、折り畳み自在に
    結合可能な複数の堅牢シェル部によって形成されること
    を特徴とする、請求項１に記載の降下自在のルーフ構造
    を有する車両。
  7. 【請求項７】 前記幌収納部（６）とトランクルーム領
    域（１０）が共に前記トランクリッド（９）を形成する
    ２方向スイングリッド（１９）によって覆われているこ
    とを特徴とする、請求項１に記載の降下自在のルーフ構
    造を有する車両。
  8. 【請求項８】 前記２方向スイングリッド（１９）が、
    車両端部領域に配置された前方ピボットピン（２０）ま
    たは後方ピボットピン（２１）を中心に選択的に軸旋回
    することによって、向かい合った２つの開口ポジション
    中へ移動可能であることを特徴とする、請求項７に記載
    の降下自在のルーフ構造を有する車両。
  9. 【請求項９】 前記２方向スイングリッド（１９）が、
    それぞれピボット部材（２４、２５）を画成する２つの
    ピボットピン（２０、２１）を介して、幌収納部領域
    （６）の前部上方の境界領域内にまた残余トランクルー
    ム（１０）の後部下方の領域内に支持されることを特徴
    とする、請求項８に記載の降下自在のルーフ構造を有す
    る車両。
  10. 【請求項１０】 前記折り畳みスクリーン（１７）また
    は類似のものが前記スクリーンの幅にわたって延在する
    バーによって補強され、また前記バーの端部が側面ガイ
    ド（１５、１６）内に延在することを特徴とする、請求
    項１に記載の降下自在のルーフ構造を有する車両。
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