JP2730768B2 - 青果物の選別装置 - Google Patents

青果物の選別装置

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JP2730768B2 JP21887989A JP21887989A JP2730768B2 JP 2730768 B2 JP2730768 B2 JP 2730768B2 JP 21887989 A JP21887989 A JP 21887989A JP 21887989 A JP21887989 A JP 21887989A JP 2730768 B2 JP2730768 B2 JP 2730768B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、青果物を選別した結果に基づいて該青果物
を受皿ごと仕分け排出する青果物の選別装置に関する。
[従来の技術] 受皿上に載せられた青果物を転動させることなく排出
する方式の青果物の選別装置として、本出願人に係る特
開平1−189380号で示される装置がある。
上記青果物の選別装置は、青果物の等級を表示するた
めの等級表示手段(表示スイッチ)を有する受皿を用い
て青果物の選別を行うもので、受皿上に載せられる青果
物の等級を、各等級にそれぞれ対応して受皿上に設けら
れた表示スイッチの操作により表示するようにしてい
る。青果物の等級が表示されて各等級の青果物が選別コ
ンベア上で混在搬送される受皿上の青果物は、搬送路の
途中に設けられた等級検出手段により前記表示スイッチ
の操作状況から当該青果物の等級が検出されると共に、
測定手段により当該青果物の階級(大きさ)が計測され
てこれら両区分(等級、階級)に基づいて演算処理装置
により生成されて出力される仕分け信号により等級別階
級別に仕分けられている。そして選別コンベア上から等
級別階級別に仕分けられた受皿上の青果物は、等級別階
級別に設けられた貯溜装置上にプールされてそれぞれ箱
詰め包装されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記特開平1−189380号で示される青果物の選別装置
によれば、青果物の等級を各受皿に設けられた等級表示
手段(表示スイッチ)により表示するので、一条の選別
ラインで異なる等級の青果物を混在させて搬送し選別す
ることができる。このため、従来式のように等級別に載
せる条が指定された搬送ラインが、複数条並設された選
別装置と比較して設置スペースの減少及び設備費の減少
等の点において利点が得られる。
上記特開平1−189380号で示される装置には、種々の
利点があるものの次のような解決すべき点があることが
判明した。
即ち、受皿自体に、青果物の等級を表示するための等
級表示手段(表示スイッチ)を備えているので、受皿一
個当りの設備費が高く、しかも選別装置全体では多数の
受皿が必要になることから選別装置全体の設備費も嵩
む。したがって、従来では受皿上の表示スイッチの数を
決めるにあたっては、これを用いる選果場(青果物の選
別包装施設)の選別仕様(等級区分数)に対応して設定
しているが、受皿が各選果場毎の専用となり、実質的に
受皿に設備費を低減させるのが難しいという問題も抱か
えていた。
一方、青果物の等級は、種類、産地、収穫時期によっ
てその比率が異なるため、上記従来の選別装置(特開平
1−189380号)では、貯溜装置上に仕分けられる青果物
の量が均等ではなく、最も等級の比率の多い青果物を満
杯に貯溜した場合においてのみ、その貯溜装置だけが高
い稼働率となるが、その他の貯溜装置上には満杯でなく
これより少く貯溜されるため、一つの貯溜装置当りの平
均としてはその設備の能力を充分に発揮してないという
問題があった。
更に、近年市場や消費者の多様化するニーズに対応す
るために、青果物の品質区分が細分化される状況にある
が、上記従来の選別装置の等級別階級別に貯溜装置を設
ける方式では、貯溜装置が増えることにより、選別装置
全体の設置面積が増加すると共に、設備費も増加すると
いう問題があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みなされたものであ
って、その目的は、上記従来の受皿に等級を表示してこ
の表示に基づき受皿上の青果物の選別を行う選別方式を
一新して、受皿のコストを含む選別装置全体の低廉化を
図ると共に、青果物の等級比率に関係なく設備の能力を
発揮でき且つ選別装置の設置面積及び設備費を低減でき
る青果物の選別装置を提供することにある。
「課題を解決するための手段] 上記の課題を解決するために、請求項1に記載の青果
物の選別装置においては、個々に固有情報を有する多数
の受皿と、該受皿を搬送すると共に該受皿上に青果物が
載せられる第一の搬送手段と、該第一の搬送手段の搬送
路に沿った所定位置に設けられ、前記受皿の固有情報を
読み取る第一の読取装置と、該第一の読取装置の近傍に
設けられ、受皿上の青果物の等級及び階級の仕分区分を
検出する仕分区分検出手段と、該仕分区分検出手段で検
出した青果物の等級及び階級の仕分区分のうち予め決め
られている一方の仕分区分を、前記第一の読取装置で読
み取った当該青果物が載せられた受皿の固有情報と対応
させて記憶する記憶手段と、前記仕分区分検出手段で検
出した青果物の等級及び階級の仕分区分のうち、予め決
められている他方の仕分区分に基づいて他方の仕分区分
別の仕分信号を、前記第一の搬送手段の搬送下流側にお
いて他方の仕分区分別に設けられた排出装置に受皿の搬
送移動と同期させて出力する第一の仕分制御手段と、前
記各排出装置に対応してそれぞれ設けられ、該排出装置
により前記第一の搬送手段上から排出された青果物入り
受皿を、他方の仕分区分別に一方の仕分区分を混在させ
て貯溜する貯溜装置と、該各貯溜装置に対応してそれぞ
れ設けられ、該貯溜装置から送られる青果物入り受皿を
搬送する第二の搬送手段と、該各第二の搬送手段の搬送
路に沿った所定位置に設けられ、前記受皿の固有情報を
読み取る第二の読取装置と、該第二の読取装置で読み取
った受皿の固有情報から前記記憶手段に該固有情報と対
応させて記憶されている前記一方の仕分区分を読み出
し、該読み出した一方の仕分区分に基づく一方の仕分区
分別の仕分信号を、前記第二の搬送手段の搬送下流側に
おいて一方の仕分区分別に設けられた排出装置に受皿の
搬送移動と同期させて出力する第二の仕分制御手段と、
を備えたことを特徴とする構成としたものである。
また請求項2に記載の青果物の選別装置においては、
個々に固有情報を有する多数の受皿と、該受皿を搬送す
ると共に該受皿上に青果物が載せられる第一の搬送手段
と、該第一の搬送手段の搬送路に沿った所定位置に設け
られ、前記受皿の固有情報を読み取る第一の読取装置
と、該第一の読取装置の近傍に設けられ、受皿上の青果
物の等級及び階級の仕分区分を検出する仕分区分検出手
段と、該仕分区分検出手段で検出した青果物の等級及び
階級の仕分区分を前記第一の読取装置で読み取った当該
青果物が載せられた受皿の固有情報と対応させて記憶す
る記憶手段と、前記第一の読取装置及び前記仕分区分検
出手段の後段に設けられ、受皿の固有情報を読み取る第
二の読取装置と、該第二の読取装置で読み取った受皿の
固有情報から前記記憶手段に該固有情報と対応させて記
憶されている等級及び階級の仕分区分のうち、予め決め
られている一方の仕分区分を読み出し、該読み出した一
方の仕分区分に基づいて一方の仕分区分別の仕分信号
を、前記第一の搬送手段の搬送下流側において一方の仕
分区分別に設けられた排出装置に受皿の搬送移動と同期
させて出力する第一の仕分制御手段と、前記各排出装置
に対応してそれぞれ設けられ、該排出装置により前記第
一の搬送手段上から排出された青果物入り受皿を、一方
の仕分区分別に他方の仕分区分を混在させて貯溜する貯
溜装置と、該各貯溜装置に対応してそれぞれ設けられ、
該貯溜装置から送られる青果物入り受皿を搬送する第二
の搬送手段と、該各第二の搬送手段の搬送路に沿った所
定位置に設けられ、前記受皿の固有情報を読み取る第三
の読取装置と、該第三の読取装置で読み取った受皿の固
有情報から前記記憶手段に該固有情報と対応させて記憶
されている前記等級及び階級の仕分区分のうち、予め決
められている他方の仕分区分を読み出し、該読み出した
他方の仕分区分に基づいて他方の仕分区分別の仕分信号
を、前記第二の搬送手段の搬送下流側において他方の仕
分区分別に設けられた排出装置に受皿の搬送移動と同期
させて出力する第二の仕分制御手段と、を備えたことを
特徴とする構成としたものである。
[作用] 上記構成により、請求項1に係わる発明では、第一の
搬送手段によって搬送される青果物入り受皿は、この第
一の搬送手段によって順次搬送される途中に第一の読取
装置により該受皿の固有情報が読み取られると共に仕分
区分検出手段により受皿上の青果物の等級及び階級の仕
分区分が検出される。この等級及び階級の仕分区分のう
ち予め決められている一方の仕分区分は、前記仕分区分
検出手段で検出される都度、当該青果物が載せられた受
皿の固有情報と対応させて記憶手段に記憶される。上記
のようにして前記一方の仕分区分と前記受皿の固有情報
とが対応されて記憶手段へ記憶済みの青果物入り受皿
は、第一の搬送手段により搬送される途中において、第
一の仕分制御手段から出力される青果物の等級及び階級
の仕分区分のうち予め決められている他方の仕分区分別
の仕分信号により、前記第一の搬送手段の搬送下流側に
前記他方の仕分区分別に設けられた排出装置が作動して
前記第一の搬送手段上から一方の仕分区分が混在されて
貯溜装置上に排出される。該貯溜装置上で一方の仕分区
分が混在して貯溜された青果物入り受皿は、この貯溜装
置と接続されている第二の搬送手段上に送り出される。
そしてこの第二の搬送手段により順次搬送される青果物
入り受皿は、搬送途中に第二の読取装置により前記受皿
の固有情報が読み取られてその信号が第二の仕分制御手
段へ送られる。この第二の仕分制御手段は、入力された
受皿の固有情報から前記記憶手段に該固有情報と対応さ
せて記憶されている前記一方の仕分区分を読み出し、該
読み出した一方の仕分区分に基づく一方の仕分区分別の
仕分信号を、前記第二の搬送手段の搬送下流側に設けら
れた排出装置に受皿の搬送移動と同期させて出力する。
これにより第二の搬送手段上で搬送される青果物入り受
皿は一方の仕分区分別に仕分けられる。
また、請求項2に係わる発明では、第一の搬送手段に
よって搬送される青果物入り受皿は、この第一の搬送手
段によって順次搬送される途中に第一の読取装置により
該受皿の固有情報が読み取られると共に仕分区分検出手
段により受皿上の青果物の等級及び階級の仕分区分が検
出される。この等級及び階級の仕分区分は、前記仕分区
分検出手段で検出される都度、当該青果物が載せられた
受皿の固有情報と対応させて記憶手段に記憶される。上
記のようにして前記等級及び階級の仕分区分と前記受皿
の固有情報とが対応されて記憶手段へ記憶済みの青果物
入り受皿は、第一の搬送手段により搬送される途中にお
いて、第二の読取装置により受皿の固有情報が読み取ら
れてその信号が第一の仕分制御手段へ送られる。そして
この第一の仕分制御手段は、入力された受皿の固有情報
から前記記憶手段に該固有情報と対応させて記憶されて
いる等級及び階級の仕分区分のうち、予め決められてい
る一方の仕分区分を読み出し、該読み出した一方の仕分
区分別の仕分信号を前記第一の搬送手段の搬送下流側に
おいて一方の仕分区分別に設けられた排出装置に受皿の
搬送移動と同期して出力する。これにより第一の搬送手
段上で搬送される青果物入り受皿は、一方の仕分区分別
に貯溜装置上に仕分けられる。この貯溜装置上に、一方
の仕分区分別に他方の仕分区分が混在されて貯溜された
青果物入り受皿は、この貯溜装置と接続されている第二
の搬送手段に送られる。この第二の搬送手段によって順
次搬送される青果物入り受皿は、搬送途中に設けられた
第三の読取装置により前記受皿の固有情報が読み取られ
てその信号が第二の仕分け制御手段へ送られる。そして
この第二の仕分制御手段は、入力された受皿の固有情報
から前記記憶手段に該固有情報と対応させて記憶されて
いる前記等級及び階級の仕分区分のうち、予め決められ
ている他方の仕分区分を読み出し、該読み出した他方の
仕分区分に基づく他方の仕分区分別の仕分信号を、前記
第二の搬送手段の搬送下流側に設けられた排出装置に受
皿の搬送移動と同期させて出力する。これにより第二の
搬送手段上で搬送される青果物入り受皿は他方の仕分区
分別に仕分けられる。
[実施例] 以下、本発明の好ましい一実施例を図面(第1図〜第
15図)に基づいて説明する。
第1図および第2図は本発明に係る青果物の選別装置
で採用される受皿1の正面図および斜視図である。
上記受皿1は、平面視で円形状に形成されており、青
果物100aを安定した状態で載せるため、上面中央部にす
りばち状の載部11が形成されている。この受皿1の形状
および載部11の形状は、図面に限定するものではなく、
例えば方形又はその他の多角形であってもよく、載置さ
れる青果物100aの形状、大きさに応じて適宜設定するこ
とが好ましい。
12は受皿1の下部周縁に垂設された外壁であり、この
外壁12の内面側を後述する排出作動装置6の係合部材61
2と係合する係合部121としている。
13は個々の受皿に固有情報として固有のコード番号
(背番号)を付与するべく設けられた色標識であり、円
形状の受皿1の一部(胴廻り等)に、合成樹脂部材等に
よりリング状に形成されて着脱可能に嵌め入まれてい
る。この実施例で用いる色標識13は、第3図の色別番号
対照表に示す如く0〜9の数字の夫々と異なる十種の色
とを対応させて色分けされているものが用いられる。こ
のように設定することにより、例えば123の数を表現し
たい場合は、赤、橙、黄の順で色標識13を設置すること
により表現することができる。
この受皿1は、着脱可能な異なる色の色標識13を多数
用意しておけば、所望の数の番号を、色標識13を一つま
たは複数を組み合わせて配置することにより表現するこ
とができる特徴を有する。
また、受皿1を円形状に形成したことにより、受皿を
容易に集合あるいは分岐させることができると共に、受
皿の向きを強制的に揃える必要がなく搬送系を簡素にす
ることができる。
更に、この円形状の受皿1にリング状の色標識13を組
み合わせたことにより、後述する読取装置の読み取りの
ために受皿1の搬送姿勢を規制する必要がなく、搬送ラ
インの制御が容易に行えるという利点がある。
尚、実施例では0〜9の数字を十種の色で表現する如
く説明したが、例えば二進法等の如く二種の色の組み合
わせでも表現できる。
更に、実施例で示す十種の色は、実施例の他に白から
黒までの明度変化を十段階に設定して構成することもで
きる。
更にまた、実施例では数字と色とを対応させて番号を
付けたが、色標識13の組み合わせだけで固有情報を付与
してもよい。
更に、図示しないがバーコードを用いて、個々の受皿
に固有番号としての背番号を付与することもできる。
また、受皿は、青果物100aを計測する際および色標識
13を読み取る際に、カメラ等の光学的撮像手段を用いる
場合、反射光がカメラのセンサに入射しないようにする
ため黒色にすることが好ましい。
第4図は受皿1の他の実施例であり、平面視で四角形
に形成されており、係合部121を有する外壁12の外側
に、粘着性の色テープや色板等で構成された色標識13を
所定の配置で貼り付け番号を表示している。
尚、色標識13は、以上説明した実施例に限らず色付き
のピンやコマ等各種の形状で構成することができるもの
である。
第5図は前記受皿1を採用して青果物の選別を行う青
果物の選別装置を示す平面図である。第6図は第5図の
一部省略した側面図である。第5図、第6図により先
ず、全体の構成の概要について説明する。
2は受皿1を搬送する第一の搬送手段、31は受皿1の
色標識13を読み取る第一の読取装置としての色標識読取
装置、3は第一の搬送手段2により搬送される受皿1上
の青果物100aの所定計測項目を計測する計測装置、4は
計測装置3から入力される信号と色標識読取装置から入
力される信号とに基づいて仕分排出信号を出力する演算
処理装置、5aは前記計測装置3の後段に設けられた第二
の読取装置としての色標識読取装置、5bは第三の読取装
置として色標識読取装置である。
この実施例で用いる仕分区分は、青果物100aの等級お
よび階級をいう。尚、第5図で示す青果物の選別装置
は、計測後の青果物100aを階級別に等級を混在排出して
貯溜した後、この等級が混在した青果物100aを更に等級
別に仕分ける如く構成している。
この仕分け方式は、箱詰め部において等級別に同一階
級の青果物100aが隣り合ってプールされているので、包
装パックや段ボール箱等の包装資材を共用することがで
きる。この仕分方式は、施設のレイアウトおよび作業性
の点から好ましいものであるが、必要に応じて青果物を
等級別に階級を混在して貯溜した後、この階級が混在し
た青果物を更に階級別に仕分けることもできる。
前記第一の搬送手段2は、受皿1を一列で搬送するの
に対応した幅の搬送面を有するものでチェンコンベア、
ローラコンベア、ベルトコンベア等を組み合わせて構成
することができる。
尚、この第一の搬送手段2は、供給部21から計測装置
3を通過して第一仕分部22までの全行路(直線部、曲線
部)を、左右および上下方向に屈曲可能なコンベアを用
いて一ラインで構成するか、または、曲線部のみ前記屈
曲可能なコンベアを用いる他、傾斜部、水平部、仕分部
には夫々適応する各種のコンベアを組み合わせて構成す
ることができる。
尚、実施例の第一の搬送手段2は、二条を並設して構
成しているが、選別する処理量によっては一条または異
なる複数状で設けることもできるものである。
また、第5図で示す二条の搬送手段2a,2bのうち、進
行方向(→方向)の左側の搬送面は、第6図に示す如く
計測装置3を通過した後に次第に上り傾斜に配設され、
第一仕分部22において二条の搬送手段2a,2bが上下に所
定の距離を隔てて並設されている。更に、この二条の搬
送手段2a,2bの同一仕分区分の仕分排出位置は上下で対
応するようになっている。
このように第一の搬送手段2を構成することにより、
二条の搬送手段2a,2bで搬送される同一仕分区分の青果
物を合算排出することができる。
前記計測装置3は、青果物の仕分区分を検出するため
の情報として青果物の所定の計測項目を計測するように
なっており次のように構成されている。
即ち、32は撮像装置であり、カメラ装置321と照明装
置322とからなる。カメラ装置321は、第6図、第7図に
示す如く、第一の搬送手段2で搬送される受皿1上の青
果物100を上方から撮影するようになっている。前記照
明装置322は、前記カメラ装置の走査線を挟んで前後に
複数配列されている。この撮像装置32は、例えば、本出
願人が先に提案し公開された特開昭−63−42411号公報
に記載されている技術を用いて青果物の大きさや色、
傷、汚れ、模様等の計測項目を計測することができる。
これらの計測項目から階級判定要素として青果物の大き
さを採用することができる。また等級判定要素として
は、色、傷、汚れ、模様等の項目を採用することができ
る。
また、前記計測装置3は、前記カメラ装置321と併設
して例えば、ロードセル等の荷重センサを用いて青果物
の重量を計測することもできる。更に、青果物の熟度や
糖度等の内部品質を非破壊で計測する内部品質検査装置
(不図示)を組み合わせて複数の計測項目を計測するこ
とができる。
前記カメラ装置321で計測した信号は、後述する演算
処理装置4へ入力されるようになっている。
前記色標識読取装置31は、前記計測装置3の近傍に設
けられ、例えば固体撮像素子を内蔵したカラーカメラを
用いることができ、受皿1の色標識13を直接側方から読
み取る如く構成している。そして、この色標識読取装置
31で走査した信号は演算処理装置4へ入力されるように
なっている。
尚、第6図に示す如く、色標識読取装置31の位置と撮
像装置32の位置とを進行方向に若干位置をズレして構成
しているが両者の配置は同一位置であってもよい。
第8図は青果物100aの所定の項目を計測することと、
受皿1の色標識13を読み取ることを一台のカメラ装置32
1で行う実施例の図面であり、一台のカメラ装置321を搬
送路の上方所定位置に設置すると共に、搬送路の側方に
受皿1の色標識13の像を前記カメラ装置321へ向けて反
射させる反射ミラー33を設け、青果物100aの上面画像計
測と色標識13を撮像する如く構成する。このように構成
すればカメラ装置321が一台で済みコストの点で利点が
ある。
前記演算処理装置4は、第9図に示されている如く、
CPUを内蔵した処理回路を有する演算部41と、仕分制御
部42とから概略構成されている。
前記演算部41には、受皿1の色標識13を走査した信号
に基づき、受皿1の固有情報としてのコード番号を出力
するコード番号抽出回路310a,b,cと、撮像装置32から出
力される計測信号を予め設定した仕分区分値(等級設定
値,階級設定値)と比較して仕分区分(等級、階級)を
判定する比較判定回路410と、アドレス毎に仕分区分
(等級、階級)を記憶する記憶手段としてのアドレスメ
モリ411とを備えている。
本発明の構成と、上記実施例との対応において、本発
明の仕分区分検出手段は、限定するものではないが、実
施例のカメラ装置321と比較判定回路410とに対応する。
前記コード番号抽出回路310a,b,cについて、その概略
を示すブロック図(第10図参照)を用いて説明する。
色標識読取装置31,5a,5b(カラーカメラ)によって撮
り込んだ色情報は、フォトダイオードを有する色識別素
子311によりR.G.Bの三原色に色分解されて夫々の色別信
号が出力される。この色別信号はA/D変換されてCPUを内
蔵するコード化演算部312に入力される。コード化演算
部312は、所定の計算式に基づきそれぞれの演算処理を
行って各色標識13の色を判定する。そしてこの各色標識
13の色判定結果と基準コード色とを比較してコード番号
(固有情報)を出力する。
尚、このコード番号抽出回路310は、実施例では演算
処理装置4の回路内に含む如く説明したが、前記色標識
読取装置31と一体構造に組み合わせて単独に構成しても
よいものである。
尚、符号310aで示すコード番号抽出回路は、前記撮像
装置32の近傍に設けられた第一の読取装置としての色標
識読取装置31から入力される信号からコード番号(固有
情報)を抽出するもので、この抽出したコード番号の信
号は、前記アドレスメモリ411へ入力されるようになっ
ている。そして、このアドレスメモリ411は、このコー
ド番号を有する受皿1上の青果物の仕分区分を、このコ
ード番号と対応させて各アドレスに記憶するようになっ
ている。また、符号310b,310cで示すコード番号抽出回
路は、後述する色標識読取装置5a,5bからそれぞれ入力
される信号から、それぞれコード番号を抽出してこの信
号を後述する階級及び等級の読出部420,422へ入力され
るようになっている。
前記仕分制御部42は、後述する色標識読取装置5a,5b
からコード番号抽出回路310a,310cを介して入力される
受皿1のコード番号により、前記アドレスメモリ411に
記憶されている仕分区分(階級、等級)を読み出す階級
読出部420、等級読出部422と、この読み出した仕分区分
(階級、等級)を仕分けのための仕分排出信号として出
力する排出制御回路421,423とを備えている。
本発明の構成と、上記実施例との対応において、本発
明の第一の仕分制御手段は、限定するものではないが、
実施例の階級読出部420と排出制御回路421とに対応し、
同様に、第二の仕分制御手段は、等級読出部422と排出
制御回路423とに対応する。
前記第二の読取装置としての色標識読取装置5aは、前
記第一仕分部22の前段に設けられ、前記第一の読取装置
としての色標識読取装置31と同様の装置が用いられ、仕
分区分検出済の青果物入り受皿1の色標識13を読み取る
ようにしている。この色標識読取装置5aは、階級の仕分
区分の読み出し用として用いられ、読み取った際の信号
は、コード番号抽出回路310bを介して階級読出部420に
入力されるようになっている。
前記第三の読取装置としての色標識読取装置5bは、後
述する第二仕分部80の前段に設けられ、前記符号5aで示
す色標識読取装置5aと同様の装置が用いられ、等級の仕
分区分の読出し用として用いられる。この色標識読取装
置5bで読み取った信号は、コード番号抽出回路310cを介
して等級読出部422に入力するようになっている。
6aは第一仕分部22に階級別に設けられた排出作動装置
である。
6bは第二仕分部80に等級別に設けられた排出作動装置
である。
上記排出作動装置6a,6bは、いずれも搬送手段上で搬
送される青果物入り受皿1を所定の排出位置で転動する
ことなく搬送手段上から分岐排出するものであり、第11
図及び第12図を用いて詳細に説明する。尚、第11図は平
面図であり、第12図は第11図のA−Aに沿った断面図で
ある。
図において、601は回転テーブル、611a,b,c…は突出
可能な係合部材612を有する係合装置であり、回転テー
ブル601の保持部613を中心として該回転テーブル601の
周縁部に所定数均等に配設されている。前記係合部材61
2は、一側が支点ピン614によって回転テーブル601の一
部に軸支された作動杆615の他側に突出している。616は
鉛直方向に設けられたロックロッドであり、スプリング
617を介してホルダー618に上下動自在に嵌装している。
そして、このロックロッド616の下端部は連結ピン619に
より前記作動杆615と連結されている。620はラッチアー
ムであり、前記ホルダー618の一部にネジリスプリング6
21を介して支点ピン622によって軸支されている。そし
てこの係合装置611の非作動時は、前記ロックロッド616
の係止部616aと該ラッチアーム620の係止部620aとが噛
み合っており、前記作動杆615の係合部材612は図示想像
線(二点鎖線)の位置で待機する如くなしている。
623は係合作動装置であり、ソレノイド624とこのソレ
ノイド624の作動軸と連動する作動レバー625とを組み合
わせて構成している。この作動レバー625の先端部は、
前記ラッチアーム620の一部に接触する如くソレノイド6
24の位置が設定されている。625は支持軸であり、ブラ
ケット628上に垂直に設けられている。この支持軸626に
は、前記回転テーブル601の保持部613が軸受け627を介
して回転可能に嵌装されている。そして、支持軸626上
端部には、前記ソレノイド624を取り付けるための台座6
24aが設けられている。
629は駆動装置であり、モーター等が用いられ、ベル
ト630を介して前記回転テーブル601を回転駆動するよう
にしている。この駆動装置629の回転速度は、回転テー
ブル601の周速と前記搬送手段2の搬送速度とが略同速
になるように設定されている。
631は復元レールであり、前記回転テーブル601が回転
する途中に、前記ロックロッド616の一部に接触して前
記係合部材612を定位置(下降した位置)に復元する如
く作用するものである。復元する位置は、第8図に示す
如く、搬送手段2上から仕分排出された受皿1が、後述
する搬出コンベア65上に移送されたときに前記係合部材
612の係合作用を解除するように設定されている。
以上のように構成された排出作動装置6の作用につい
て説明する。
演算処理装置4により出力される仕分排出信号によ
り、係合作動装置623のソレノイド624が作動すると、作
動レバー625が下方へ押し下げられてこの作動レバー625
によりラッチアーム620の一部を叩く。これによりロッ
クロッド616とラッチアーム620との係合が解除される。
係合が解放されたロックロッド616がスプリング617によ
り上方へ突出すると、このロックロッド616に連結した
作動杆615の係合部材612が受皿1の周壁13内側に突出し
て係合部131と係合する。係合部材612によって係合され
た状態の容器1は、回転テーブル601の回転力により搬
送手段2から側方の搬出コンベア65上へ排出される。搬
出コンベア65上に受皿1が移載されると、復元レール63
1により前記受皿1と係合部材612との係合が解除されて
受皿1は搬出コンベア65により先方へ移送される。
尚、この排出作動装置6は、この実施例に限定するも
のではなく、例えばシリンダやソレノイド等を用いて受
皿1を直接側方へ押し出す方式やまたは切り換えレバー
やアーム式分岐装置等公知の仕分け装置を用いることが
できる。この使い分けは、第一の搬送手段2の処理量や
青果物100aの種類に応じて適宜選択することが好まし
い。
図において65は搬出コンベアであり、前記排出作動装
置6aにより搬送手段2上から排出された青果物100a入り
受皿1を、第13図、第14図に示す如く貯溜装置7上へ向
けて移送するための接続コンベア用として設けられてい
る。
尚、この搬出コンベア65は単なるテーブルでもよい。
実施例では後述する貯溜装置7と前記第一の搬送手段2
とを接続するために用いたが、特に限定するものではな
く貯溜装置7と一体に構成することもできる。
前記貯溜装置7は、上段の搬送手段2aから排出される
青果物入り受皿1を搬送する搬出部7aと、下段の搬送手
段2bから排出される受皿1を搬送する搬出部7bと、これ
ら両搬出部7a,7bから搬送される青果物入り受皿1を引
き継いで搬送する合流部71とからなり、汎用的なローラ
コンベア、ベルトコンベア、滑走台等を用いることがで
きる。この貯溜装置7は、前記搬送手段2a,2b上から階
級別に等級が混在して排出される青果物100a入り容器1
を同一プール面で貯溜するため、第14図に示す如く、上
段の搬送手段2aに接続する搬出部7aが下り傾斜に形成さ
れて下段の搬出部7bのプール面と同一に形成している。
第5図において、8は第二の搬送手段であり、前記貯
溜装置7の終端部に接続され、この貯溜装置7から送ら
れる青果物入り受皿1を一列で搬送するようになってい
る。80は第二の搬送手段8の第二仕分部であり、この第
二仕分部80には、青果物100aを等級別に第二の搬送手段
8上から排出するための排出作動装置6bが等級別に配設
されている。
そして、この第二仕分部80の前段には前記色標識読取
装置5bが配設されている。
9はプールコンベア装置であり、前記第二仕分部80の
排出作動装置6bに夫々対応して設けられ、各排出作動装
置6bによって第二の搬送手段8から排出される青果物10
0a入り受皿1を、夫々等級別に貯溜するもので、アキュ
ームレート可能なローラコンベアやチェンコンベア等で
構成することができる。
第15図は前記プールコンベア装置9の終端部に、青果
物100aを受皿1から取り上げて箱詰めする自動箱詰め装
置10を接続したもので、分布率が高く集中して仕分けら
れる仕分区分に配置することにより稼働率を高めること
ができる。
一方、まばらにしか仕分けられない仕分区分には、箱
詰め台等(不図示)を配置して人手により箱詰めするこ
ともできる。
この自動箱詰め装置10は、第15図に示す如く、受皿1
上の青果物100aを吸着して取り上げ移動して、所定位置
で待機する空箱15へ収容する真空吸着式の取り上げヘッ
ド101と、空箱15を上昇待機させると共に製品200を降下
させる昇降リフト102とを組み合わせて構成することが
できる。
16は搬出コベアであり、箱詰めされた製品200を、製
品搬送コンベア17へ合流搬送するようになっている。こ
れらの各コンベアは、公知の搬送技術を用いて構成する
ことができる。
18は貯溜装置9の下方に設けられた空受皿搬送装置で
あり、ローラコンベアや滑走台等を下り傾斜に配置し、
青果物100aが取り上げられて空になった受皿1を、第二
の搬送手段8の下方に設けられた空容器回収コンベア19
へ合流搬出するようになっている。
前記空容器回収コンベア19は、前記貯溜装置7及び第
一の搬送手段2の下方に搬送方向を逆にして設けられ、
終端部19bが第5図に示す如く、前記搬出手段2の始端
部に接続されて空容器1の自動回収ラインが構成されて
いる。
以上の如く構成された選別装置の動作を第9図の動作
説明図を主に参照して説明する。
供給部21において青果物100aが載せられた受皿1は、
第一の搬送手段2により搬送される途中に、色標識読取
装置31により受皿1の色標識13が読み取られてコード番
号抽出回路310aにより当該受皿1の固有情報としてのコ
ード番号が抽出され、その信号がアドレスメモリ411へ
送られる。そして撮像装置32により、受皿1上の青果物
100aの形状寸法および外観表面状態を計測(撮像)し、
計測信号を演算処理装置4の演算部41へ入力する。演算
処理装置4は、入力された計測信号に基づいて比較判定
回路410により、青果物100aの仕分区分(階級、等級)
を判定する。この仕分区分は、判定(検出)される都
度、当該青果物100aが載せられた受皿1の前記コード番
号(固有情報)と対応させてアドレスメモリ411の各ア
ドレスに記憶される。このようにして、青果物の仕分区
分(階級、等級)と受皿のコード番号(固有情報)とが
対応されてアドレスメモリ411に記憶済みの青果物入り
受皿1は、第一の搬送手段2により搬送される途中に、
第一仕分部22の前段に設けられた色標識読取装置5aによ
り、色標識13が読み取られてその色情報がコード番号抽
出回路310bへ入力される。コード番号抽出回路310bは、
入力された色情報に基づいて当該受皿1のコード番号を
抽出し、その信号を階級読出部420へ入力する。階級読
出部420は、入力されたコード番号に基づいて前記アド
レスメモリ411に記憶されている仕分区分(階級)を読
み出し、この仕分区分(階級)の信号を排出制御回路42
1へ送る。排出制御回路421は、入力された仕上区分(階
級)に基づいて階級別の仕分排出信号を生成し、この信
号を該当する排出作動装置6aへ受皿1の搬送移動と同期
させて出力する。この階級別の仕分排出信号により、当
該排出作動装置6aが作動すると、青果物100aを受皿1ご
と第一の搬送手段2上から仕分排出することができる。
これにより、第一の搬送手段2上から排出される青果物
入り受皿1は、各階級別に設けられた貯溜装置7上に階
級別に各等級の青果物入り受皿1が混在されてプールさ
れる。貯溜装置7上に各等級が混在されてプールされて
いる青果物入り受皿1は、この貯溜装置7上から送られ
て第二の搬送手段8により一列で搬送される。第二の搬
送手段8上で搬送される青果物入り受皿1は、第二仕分
部80の前段に設けられた色標識読取装置5bにより、色標
識13が読み取られてその色情報がコード番号抽出回路31
0cへ入力される。そして、このコード番号抽出回路310c
は、入力された色情報に基づいて当該受皿1のコード番
号を抽出し、その信号を等級読出部422へ入力する。等
級読出部422は、入力されたコード番号に基づいて前記
アドレスメモリ411に記憶されている仕分区分(等級)
を読み出し、この仕分区分(等級)の信号を排出制御回
路423へ送る。排出制御回路423は、入力された仕分区分
(等級)に基づいて等級別の仕分排出信号を生成し、こ
の信号を該当する排出作動装置6bへ受皿1の搬送移動と
同期させて出力する。この等級別の仕分排出信号によ
り、当該排出作動装置6bが作動すると、青果物入り受皿
1を等級別に第二の搬送手段8上から仕分排出すること
ができる。
第16図は、第一仕分部22の前段に、色標識読取装置を
配設しないで、第二仕分部80の前段に、本発明の請求項
1の第二の読取装置に対応する色標識読取装置5bを配設
したものである。
この選別装置は、上述した実施例と同様に青果物の仕
分区分として階級と等級とを判定する。そして等級のみ
を受皿1のコード番号と対応させてアドレスメモリに記
憶させておく。一方階級については、アドレスメモリに
記憶せずに、階級別の仕分排出信号を受皿1の搬送移動
と同期させて送り、該当する階級別の排出作動装置6aを
作動させるように構成している。
即ち、第16図の実施例は、計測装置3から第一仕分部
22まで比較的短かい距離で、且つ搬送手段の搬送移動量
と実際に搬送された受皿の移動量とに大きな差(いわゆ
るシフトズレ)が生じないように搬送手段を構成した場
合に適するもので、計測装置3を通過後の青果物100a入
り受皿1は、仕分排出信号と合わせて第一仕分部22まで
シフト送り制御や順次送り制御等によって所定の排出位
置まで送ることができる。
尚、貯溜装置7上に等級が混在して排出された青果物
入り受皿1を、等級別に仕分排出する構成は、第5図の
実施例と同様であり同じ符号を用いて説明を省略する。
以上述べてきた実施例は、青果物100aの色、傷、形
状、大きさ等を計測した結果に基づき等級と階級とを判
定したが、特に限定するものではなく、青果物100aの
色、傷、形状、大きさ等の他に例えば、内部品質検査か
ら得られた熟度、糖度等を仕分け情報の一つとして加
え、これら複数の仕分け情報を受皿1の固有情報と対応
させて記憶し、この複数の仕分け情報の中から仕分けす
るための項目を任意に読み出して仕分信号として出力す
ることもできる。
更に、異なる実施例として図示しないが、計測後の青
果物100aの仕分区分を受皿1の固有情報と対応させて記
憶しておくと共に、この仕分区分検出後の青果物100a入
り受皿1を、平面的または立体的に貯溜する貯溜庫で一
時プールするかまたは、この検出後の青果物入り受皿1
を予冷庫等で予冷した後、この予冷庫から搬出して仕分
区分別に仕分ける如く構成することもできる。勿論、仕
上けは、受皿1の固有情報と対応させて記憶されている
仕分区分により仕分けることができる。
[発明の効果] 以上のように構成された本発明の青果物の選別装置に
よれば、検出された青果物の仕分区分は、この仕分区分
の検出の都度、当該受皿の固有情報と合わせて記憶手段
に記憶されているので、各仕分区分の青果物入り受皿を
混在貯溜することができると共に、仕分けに際しては、
受皿の固有情報を読み取ってこの固有情報と対応させて
前記記憶手段に記憶されている仕分区分を読み出すこと
により、この読み出した仕分区分に基づいて仕分けする
ことができるので、従来の選別装置のように、等級別、
階級別にそれぞれ設けられた貯溜装置上でプールする方
式と比較して、貯溜装置の数を少なくすることができ
て、しかも貯溜装置一台当りの稼働率を高めることがで
きる効果があると共に、選別装置の設置面積及び設備費
を低減できる効果がある。
また、本発明は、従来の選別装置のように、受皿上に
等級を表示してこの表示に基づき受皿上の青果物の選別
を行う選別方式を一新して、受皿上には表示手段を設け
ていないので、受皿一個当りのコストを安く、しかも、
これを多数用いる選別装置全体の低廉化に大きな効果が
ある。
また、本発明は、青果物の仕分区分を、従来のように
受皿自体に記憶(表示)するのではなく、受皿以外の記
憶手段で記憶するので、近年における仕分区分の細分化
によって区分数が増加しても、受皿のコストには影響を
与えないで、しかも各仕分区分の青果物入り受皿を混在
貯溜することができるから、設備費(貯溜装置)の増加
を低く抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の青果物の選別装置実施例を示す
ものである。 第1図は色標識付受皿の一部破断した説明図、第2図は
同受皿の斜視図、第3図は色別番号対照表、第4図は受
皿の他の実施例を示す説明図、第5図は青果物の選別装
置の平面図、第6図は第5図の一部を省略した側面図、
第7図および第8図はいずれも色標識読取装置の説明
図、第9図は演算処理装置を説明するための動作ブロッ
ク図、第10図はコード番号抽出回路の説明図、第11図は
排出作動装置の平面図、第12図は第11図のA−Aに沿っ
た断面図、第13図は貯溜装置を説明するための平面図、
第14図は同側面図、第15図は自動箱詰め装置の説明図、
第16図は選別装置の他の実施例を示す平面図。 1……受皿、100a……青果物 11……載部、12……外壁 121……係合部、13……色標識 2……第一の搬送手段、21……供給部 22……第一仕分部、3……計測装置 31……色標識読取装置、310……コード番号抽出回路 311……色識別素子、312……コード化演算部 32……撮像装置、321……カメラ装置 322……照明装置、33……反射ミラー 4……演算処理装置、41……演算部 42……仕分制御部、5a,5b……色標識読取装置 6……排出作動装置、601……回転テーブル 611……係合装置、612……係合部材 613……保持部、614……支点ピン 615……作動杆、616……ロックロッド 616a……係止部、617……スプリング 618……ホルダー、619……連結ピン 620……ラッチアーム、620a……係止部 621……ネジリスプリング、622……支点ピン 623……係合作動装置、624……ソレノイド 624a……台座、625……作動レバー 626……支持軸、627……軸受け 628……ブラケット、629……駆動装置 630……ベルト、631……復元レール 65……搬出コンベア、7……貯溜装置 7a,7b……搬出部、8……第二の搬送手段 80……第二仕分部、9……プールコンベア 10……自動箱詰め装置、200……製品 101……取り上げヘッド、102……昇降リフト 15……空箱、16……搬出コンベア 17……製品搬送コンベア、18……空受皿搬出装置 19……空容器回収コンベア、19b……終端部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個々に固有情報を有する多数の受皿と、 該受皿を搬送すると共に該受皿上に青果物が載せられる
    第一の搬送手段と、 該第一の搬送手段の搬送路に沿った所定位置に設けら
    れ、前記受皿の固有情報を読み取る第一の読取装置と、 該第一の読取装置の近傍に設けられ、受皿上の青果物の
    等級及び階級の仕分区分を検出する仕分区分検出手段
    と、 該仕分区分検出手段で検出した青果物の等級及び階級の
    仕分区分のうち予め決められている一方の仕分区分を、
    前記第一の読取装置で読み取った当該青果物が載せられ
    た受皿の固有情報と対応させて記憶する記憶手段と、 前記仕分区分検出手段で検出した青果物の等級及び階級
    の仕分区分のうち、予め決められている他方の仕分区分
    に基づいて他方の仕分区分別の仕分信号を、前記第一の
    搬送手段の搬送下流側において他方の仕分区分別に設け
    られた排出装置に受皿の搬送移動と同期させて出力する
    第一の仕分制御手段と、 前記各排出装置に対応してそれぞれ設けられ、該排出装
    置により前記第一の搬送手段上から排出された青果物入
    り受皿を、他方の仕分区分別に一方の仕分区分を混在さ
    せて貯溜する貯溜装置と、 該各貯溜装置に対応してそれぞれ設けられ、該貯溜装置
    から送られる青果物入り受皿を搬送する第二の搬送手段
    と、 該各第二の搬送手段の搬送路に沿った所定位置に設けら
    れ、前記受皿の固有情報を読み取る第二の読取装置と、 該第二の読取装置で読み取った受皿の固有情報から前記
    記憶手段に該固有情報と対応させて記憶されている前記
    一方の仕分区分を読み出し、該読み出した一方の仕分区
    分に基づく一方の仕分区分別の仕分信号を、前記第二の
    搬送手段の搬送下流側において一方の仕分区分別に設け
    られた排出装置に受皿の搬送移動と同期させて出力する
    第二の仕分制御手段と、 を備えたことを特徴とする青果物の選別装置。
  2. 【請求項2】個々に固有情報を有する多数の受皿と、 該受皿を搬送すると共に該受皿上に青果物が載せられる
    第一の搬送手段と、 該第一の搬送手段の搬送路に沿った所定位置に設けら
    れ、前記受皿の固有情報を読み取る第一の読取装置と、 該第一の読取装置の近傍に設けられ、受皿上の青果物の
    等級及び階級の仕分区分を検出する仕分区分検出手段
    と、 該仕分区分検出手段で検出した青果物の等級及び階級の
    仕分区分を前記第一の読取装置で読み取った当該青果物
    が載せられた受皿の固有情報と対応させて記憶する記憶
    手段と、 前記第一の読取装置及び前記仕分区分検出手段の後段に
    設けられ、受皿の固有情報を読み取る第二の読取装置
    と、 該第二の読取装置で読み取った受皿の固有情報から前記
    記憶手段に該固有情報と対応させて記憶されている等級
    及び階級の仕分区分のうち、予め決められている一方の
    仕分区分を読み出し、該読み出した一方の仕分区分に基
    づいて一方の仕分区分別の仕分信号を、前記第一の搬送
    手段の搬送下流側において一方の仕分区分別に設けられ
    た排出装置に受皿の搬送移動と同期させて出力する第一
    の仕分制御手段と、 前記各排出装置に対応してそれぞれ設けられ、該排出装
    置により前記第一の搬送手段上から排出された青果物入
    り受皿を、一方の仕分区分別に他方の仕分区分を混在さ
    せて貯溜する貯溜装置と、 該各貯溜装置に対応してそれぞれ設けられ、該貯溜装置
    から送られる青果物入り受皿を搬送する第二の搬送手段
    と、 該各第二の搬送手段の搬送路に沿った所定位置に設けら
    れ、前記受皿の固有情報を読み取る第三の読取装置と、 該第三の読取装置で読み取った受皿の固有情報から前記
    記憶手段に該固有情報と対応させて記憶されている前記
    等級及び階級の仕分区分のうち、予め決められている他
    方の仕分区分を読み出し、該読み出した他方の仕分区分
    に基づいて他方の仕分区分別の仕分信号を、前記第二の
    搬送手段の搬送下流側において他方の仕分区分別に設け
    られた排出装置に受皿の搬送移動と同期させて出力する
    第二の仕分制御手段と、 を備えたことを特徴とする青果物の選別装置。
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