JP3996720B2 - 農産物の選別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、選果場においてリンゴ,柿,梨等の果実類、あるいはトマト,ナス,胡瓜等の野菜類の農産物を仕分け排出して包装する農産物の選別装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
農産物を仕分け排出するのに、搬送手段に拘束されずに搬送される受皿を用い、この受皿の上に農産物を一つづつ載せて仕分区分別の仕分ライン(ルート)に該受皿ごと排出して箱詰等の包装をするようにした方式の選別装置が従来から採用されている。なおこの方式の装置及びこれに用いる受皿は、受皿が搬送手段に拘束されていないので一般にフリートレイ、あるいはフリートレイ式と称することが多い(特開平10−175610号公報等参照)ので本明細書においても以下これに従う。
【0003】
フリートレイ式受皿を用いる方式は、供給工程から仕分区分判定要素の計測工程に渡ってコンベアと不可分の走行バケット(受皿)に農産物を載せて搬送するいわゆるバケット方式のものに比べて、計測工程の更に後段となる仕分けルートにおいても、フリートレイごと農産物を排出して包装工程まで一貫して受皿上に載せたまま乗り換えなく農産物を搬送できるため、農産物に対する衝撃等の外的負荷を軽減でき、したがって農産物が傷む虞れを大幅に低減できる点で優れている。
【0004】
また、フリートレイ式受皿を用いた農産物の選別包装は、仕分対象の農産物の仕分区分が多区分に渡りかつその分布率が大きく異なる場合であっても、包装装置の稼働効率をできるだけ平均化する工夫を採用することができるため、設備全体の生産性に対する対投資費用の削減が実現できる点でも優れている。例えば、分布比率が大きいために排出農産物(受皿)数が多い仕分区分についてはその比率に応じて仕分ラインを複数として自動包装のための自動箱詰装置に接続するなど、分布比率の大小に応じて仕分ライン数を処理量に見合うように設定でき、他方、仕分区分の排出(集積)数が極端に少ない仕分ラインについては、自動箱詰装置に接続せずに、作業者によって手詰めするラインに接続するようにも構成できるからである。このようにして、包装処理の作業効率と、設備の生産性に対する対投資費用の適切なバランスをもつ装置,設備を構成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したフリートレイ式の選別装置を各選果場で採用する場合、その選果場において高い生産性(処理効率,設備の稼働率等)の確保が望まれるのは当然であり、このためにその選果場において最も処理量が多い品目、品種の農産物(年間を通じて収穫時期が長いとか、収穫する量が最も多い農産物)を主な対象として効率のよい装置,設備を設計するのが普通である。
【0006】
しかし一方において、農産物の収穫は通年して一定である場合は殆どなく時期が限定されるのが普通であるから、この主対象農産物専用の装置としてこれを利用するのでは、非収穫時期に装置等が停止してその稼働率(利用率)は低くなってしまい、処理農産物1個当たりの設備費が高くなるという問題がある。そこで、例えば主対象農産物とは収穫時期の異なる他の農産物についても、同装置を選別に利用して稼働率(利用率)を高めることが一般に求められている。
【0007】
ところで、このような異なる農産物についての装置,設備の共用は、理論的には簡単であるが、実際の装置,設備の活用の場面では必ずしも単純ではないという問題がある。その問題の一つは、処理対象とされるいくつかの農産物が品目,品種の違い等により大きさに差がある場合に生ずる。すなわち、フリートレイ式の選別を行う場合、フリートレイ(受皿)には対象とする農産物の大きさに適した大きさがあり、フリートレイが農産物よりもあまり大き過ぎると、農産物の搬送間隔が広がって搬送効率が低下し、また箱詰待機位置等として設けられる多数のプールライン等のプール部の面積が拡大してしまうという問題を招く。反対にフリートレイが農産物よりも小さ過ぎると、フリートレイの外形から農産物がハミ出して、搬送中やプール部で受皿同士が接近すると農産物同士が接触してしまい、近時の高速で農産物を搬送する選別作業では衝突によって農産物を傷める虞れが大きく、農産物を傷めずに選別作業できるというせっかくのフリートレイ式選別装置の利点が損なわれてしまうからである。
【0008】
また、処理対象の各農産物に適した大きさのフリートレイを複数種類準備することも考えられるが、多種類の受皿を使用する結果として、受皿の投資費用が嵩み、また非使用時の受皿の保管場所の確保、受皿の交換の手間などが大きな問題となるため現実的でない。なお、処理対象の全ての農産物より大きな一種類のフリートレイを共用することは、主対象農産物が最も大きな農産物であるような特殊な場合を除いて、処理能力の低下という問題があることは上述した通りである。
【0009】
これらのことから、一般的な選果場においては、処理量の多い主対象農産物に適した大きさのフリートレイ(受皿)を用いることを基本とし、これと同等ないしこれ以下の大きさの農産物の処理には当該フリートレイを共用して用いるが、フリートレイ(受皿)の外形からハミ出してしまう大きさの農産物については、この選別装置を用いずに手作業で選別するようにしている場合が多い。
【0010】
本発明者は以上のように受皿としてフリートレイを用いたフリートレイ式選別装置における自動選別等の利点を、フリートレイ(受皿)の外形をハミ出してしまう大きさの農産物についても利用可能とすることを鋭意検討し、本発明選別装置を開発するに至ったものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明の目的は上記特許請求の範囲の各請求項に記載した発明により達成される。
【0012】
本願発明の目的を実現する農産物の選別装置の第1の構成は、請求項1に記載のように、コンベアに連結されていない受皿の多数を、農産物を受皿に載せる搬送始端側の供給部から搬送終端側の仕分排出位置に向かって一列に搬送する選別コンベアと、該選別コンベアの搬送途中で農産物の仕分区分を計測判定する計測判定手段と、前記仕分排出位置の選別コンベアに対しその搬送方向に沿って順次に分岐接続されかつ受皿を一列に搬送する複数の分岐排出コンベアと、各分岐排出コンベアに割り当てられる仕分区分に対応する仕分区分の農産物を載せた受皿を該当する分岐排出コンベアに排出する排出手段と、分岐排出コンベアに連係され、該分岐排出コンベアにより搬送された受皿上の農産物を包装するため包装部とを備え、前記分岐排出コンベアは前記包装部に設けた包装用搬送コンベアを兼用し、または前記包装用搬送コンベアに接続された農産物の選別装置であって、前記分岐排出コンベアに載せられて搬送される農産物入り受皿に当接して当該受皿の移動を停止させ、停止解除により当該受皿を移動させる停止手段を該分岐排出コンベアおよび前記包装用搬送コンベアの搬送方向に沿って複数配置し、搬送方向前後における前記停止手段の間隔を搬送方向前後の受皿に載っている農産物同士が接触しない距離として設定して前記隣接する停止手段の間に形成した複数の停止区画と、前記複数の停止手段を前記受皿に当接させる停止動作と前記受皿との当接を解除する停止解除動作との切り替えを行う送り制御手段と、を有し、前記送り制御手段は、前記複数の停止手段に対し停止動作と停止解除動作とを行わせ、各停止手段により停止された受皿を搬送下流側の一区画又は複数区画の停止区画にタイミングを揃えて順次に一個送りする間欠送り状態と、前記複数の停止手段を継続して停止解除状態に維持し、複数の受皿を隙間を空けずに送る連続送り状態と、を選択的に切り替え可能としたことを特徴とする。
【0013】
本発明において、受皿は、例えばベルト式,チエンコンベア式等の選別コンベアと、例えばベルト式,ローラコンベア式等の分岐排出コンベアとの間の乗り移りが自由であり、かつ農産物を担持するのに適した構造のものであれば、具体的な構造を特に限定されるものではないが、一般的には平面図でみて円形あるいは矩形の剛性プラスチック製の台、あるいは更にその上に農産物が傷むことがないように組み付けられて農産物を担持する弾性体の受座との組合せなどの形式のものが好ましく採用される。
【0014】
選別コンベア上で農産物の仕分区分を判定するためには、重量、形状(大きさ等)などのいわゆる階級要素の計測、あるいは色,傷,内部品質(糖度,熟度等)などのいわゆる等級要素の計測を必要に応じて適宜選択して行うことができ、これらの計測結果に基づいて選別仕分すべく設定した仕分区分との関係で、コンピュータ等の手段を用いて判定することができる。なお、選別コンベアの搬送始端側の供給部において二条の受皿供給路から一条の選別搬送路に受皿を合流供給する場合には、この受皿供給路において仕分区分要素の測定を行うこともできる。
【0015】
選別コンベアから農産物を載せた受皿を排出する分岐排出コンベアを割り当てる方式は、既知のいずれの方法を用いることもでき、例えば、複数の分岐排出コンベアのそれぞれが受け入れる農産物の仕分区分が予め固定的に決められている方式、あるいは受け入れることができる農産物の仕分区分は、上記判定の結果による分布の違いに応じて変更する(受け入れる農産物の仕分区分を所定の条件で更新,変更する)方式などのいずれであってもよい。
【0016】
なお、分岐排出コンベアの選別コンベアに対する分岐接続の関係は、農産物が載った受皿が円滑に乗り移りできるものであれば具体的な構造は特に限定されない。
【0017】
また、分岐排出コンベアの下流側で農産物を例えば箱詰包装する包装部には、手詰め処理あるいは機械詰め処理のいずれも採用することができ、処理効率や作業人員の削減のためには機械詰め処理が好ましく採用され、農産物の傷み防止優先や特殊包装のためには手詰め処理が好ましく採用される。また更に、複数の分岐排出コンベアに対して一対一、一対複数、複数対一のいずれかの態様で連係する包装部のそれぞれについて、上記の手詰めや機械詰めの処理を行うステージを任意に設定することができる。具体的には、機械詰め処理専用の包装部を設けることもできるし、手詰め処理専用の包装部を設けることもでき、更には手詰め,機械詰めの処理を必要に応じて選択できる包装部を設けることもできる。なお機械詰め処理というのは、限定されるものではないが、例えば吸着カップを一列に吊持したリンク機構等を二次元的,三次元的に駆動させる箱詰作業装置等を用いた自動箱詰処理をいう。
【0018】
そして、上記のような機械的要素を含む装置,設備によれば、主対象農産物(受皿の外形からハミ出さない大きさの農産物)については仕分排出部から包装部に渡って農産物を載せた受皿を隙間なくつめて搬送させながら仕分け排出〜包装処理を実施することができる。また受皿の外形からハミ出すような農産物(以下「大型農産物」という)を対象とする場合には仕分排出部から包装部に渡って農産物が載った受皿を所定の隙間を空けた状態を保ちながら搬送させて包装処理を実施できる。上記の主対象農産物と大型農産物の具体的な例を一例的に挙げれば、同じ品種としては、例えば主対象農産物が普通梨(20世紀等の約300〜350g程度)であるのに対し、大型農産物が愛宕梨(1〜2kg)、新高(0.5kg程度)、新興(0.5kg程度)である場合を例示でき、違う品種であれば、梨とメロンの場合を例示することができる。
【0019】
すなわち、農産物の選別作業を行う場合、農産物の供給部における供給の態様により、連続して搬送される受皿の全てに農産物を載せることは可能であるから、かかる態様での実施が好適である場合にはその態様での実施をすればよい。一方、農産物が大きく(以下この農産物を「大型農産物」という)受皿の平面外形からハミ出すために衝突により該農産物を傷めてしまうという上述した不具合を招く場合には、受皿の間に常に隙間を空けた状態を保ちながら仕分け排出〜包装処理を実施することができる。なお、選別コンベア上では、一定の速度で駆動するコンベアにより各受皿の隙間を空けた状態を維持できる。
【0020】
なお、受皿は、停止すべき範囲で停止される場合はその範囲の最下流の停止区画から順次に各一個宛て停止されるのが当然であり、例えば、仕分排出部から包装部まで受皿を直接搬送する場合には、包装部の最下流の停止区画(包装部が手詰め作業する場合であればその手詰め位置となる)から上流側の停止区画ごとに順次に各一個宛て停止される。
【0021】
この発明によれば、主対象農産物については、仕分排出部から包装部に亘って多数の受皿の隙間をつめて搬送させ、待機させることができ、一方、大型農産物については、大型農産物入り受皿を隙間を保持して搬送させ、待機させることができるので、農産物同士の衝突を防ぎ農産物を傷めないという利点を満足することができる。
【0022】
また、仕分区分判定のために準備されている装置等を利用でき、従来は農産物と受皿の大きさの関係で使用されていなかった選別装置,設備の有効利用、稼働効率の向上を図ることができる。
【0023】
更にまた、農産物同士の衝突の虞れがない農産物(つまり受皿外形よりも農産物外形が小さい農産物(以下「小型農産物」という))と上記大型農産物のように、選別処理対象の農産物の大きさが異なるものに切り換える場合においても、規格の異なる受皿に交換するなどの必要がないため、処理対象の切り換えを迅速かつスムースに行うことができ、また設備投資の負担を軽減することができる。
【0029】
上記において「タイミングを揃えて」というのは、一般的には同期して操作することをいうが、必ずしも厳密に同期が必要なわけではなく、前後の受皿に載っている大型農産物の接触がないようにできればよい。
【0030】
この発明によれば、包装部が手詰め処理での包装作業を行う場合には、その手詰め作業部位に一定の条件で大型農産物を供給することができるので、効率的な手詰め処理を行うことができる。なお、包装部で機械詰め処理を行う場合には、複数個の受皿から一度に大型農産物を吊り上げる作業を行うこともできるので、この場合には、吊り上げにより空になった複数個の受皿を一括にリターンコンベア側に送り出し、後続する大型農産物を載せた受皿の複数個を上述した取り決めに従って最下流の空の停止区画から上流側に順次一個当て停止させるようにすることができる。
【0037】
上記の装置において用いられる選別コンベアは、受皿との連結をせずに搬送できるという関係のものであればベルトコンベア式、チエ−ンコンベア式、ローラコンベア式など適宜のものを採用することができる。また分岐排出コンベアについても同じである。
【0038】
上記計測判定手段は、選別コンベアの途中に配置した照明光学系,受光光学系からなる光学的測定手段、秤等を用いた重量測定手段など、測定要素に応じて従来から知られている手段を用いることができ、また、これらの種々の測定手段により得られた仕分区分判定のための要素は農産物を予め設定した複数の仕分区分に分類するために利用され、通常は、個々の農産物の仕分区分を判定するためにMPU(マイクロ プロセッサ ユニット)を含むコンピュータ装置を用いて判定される。
【0039】
また、農産物入り受皿を選別コンベアから分岐排出コンベアに乗り移させることができる排出手段は、例えば、選別コンベア上で搬送される受皿について、所定の仕分区分が設定ないし割り当てられた分岐排出コンベアに対して、該当する農産物を載せた受皿を選別コンベアから排出するようにして構成することができる。
【0041】
上記複数の受皿の停止区画は、個々の停止区画毎にエアシリンダ等の駆動機構からなる停止手段をそれぞれ設けて停止区画を形成することもできるし、複数の停止区画について一括に作動するリンク機構とエアシリンダ等の駆動機構からなる停止手段を設けて停止区画を形成させることもできる。
【0042】
この発明によれば、大型農産物入り受皿が上記所定の範囲で常に搬送前後のもの同士で接触が起こらないようにする状態を確保できるので、フリートレイ式選別の農産物を傷めないという利点を満足することができ、しかも、当該選別装置における仕分区分判定のために準備されている装置等をそのまま利用して、選別装置,設備の有効利用、稼働効率の向上を図ることができる。
【0043】
またこの発明によれば、主対象農産物の選別効率をよくするために設計された装置,設備の効率のよい稼働を行いながら、この主対象以外の農産物の選別仕分を、当該装置,設備を用いて行うことができ、特に、従来は当該装置,設備の主対象農産物の規格より大きいために、これを用いて処理することには適していないと考えられていた「大型農産物」を、当該装置,設備を用いて迅速かつスムースに選別することができる。
【0044】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第2の構成は、請求項2に記載のように、上記した第1の構成で、前記分岐排出コンベアの複数に対して前記包装部を一つ設けたことを特徴とする。
【0045】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第3の構成は、請求項3に記載のように、上記したいずれかの構成において、前記分岐排出コンベアは、前記排出手段からの農産物入り皿を一列の状態で集積待機させるプール部をなす貯溜・集積コンベア部とし、該集積コンベア部の排出端に配置される停止手段は前記連続送り状態のときに停止動作を行わせて該集積コンベア部に農産物入り受皿をプールさせることを特徴とする
【0046】
このプール部において「受皿を一列」の状態で集積待機させるのは、特に、一つの包装部が機械詰め処理を行う装置である場合に、当該装置の稼働効率を向上させるためであり、農産物の傷みを防ぐことができる状態の確保を確実に行いながら、複数の分岐排出コンベアから選択的に一群の受皿を送り出すことで上記の機械詰め処理の効率化を実現することができる。
【0047】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第4の構成は、請求項4に記載のように、上記した第3の構成において、前記複数の集積コンベア部にプールした農産物入り受皿を該当する集積コンベア部の排出端に配置される停止手段の停止解除動作により前記包装部に選択的に送り出すことを特徴とする。
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第5の構成は、請求項5に記載のように、上記したいずれかの構成で、記分岐排出コンベアに接続される包装部の少なくとも一つは、手詰め包装ステージと機械詰め包装ステージを有することを特徴とする。
【0048】
分岐排出コンベアに接続する包装部は、処理量が多い主対象農産物の包装のためには機械詰め処理とするのが一般的である。しかし主対象農産物に比べて処理量が少ない農産物については、特に機械詰め包装しないこともでき、とりわけ大型の農産物の場合や特別に丁寧な取扱が必要な農産物の場合には手詰め包装することが望ましいことが多い。このためには手詰め包装の専用ステージを設けることもできるが、必要に応じて手詰めと機械詰めを切り換えて選択できるように包装部を設けることができる。
【0049】
この発明によれば、機械詰め専用の包装部、手詰め専用の包装部、あるいはこれらを必要に応じて切り換えて使用できる包装部を、選果場の要求に応じた効率的な構成の選別装置を提供することができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示した実施形態に基づいて説明する。なお、本例の特徴は、主対象農産物を選別する主な使用の場合(以下「通常の使用」という)と、受皿の外形から農産物がハミ出す大型農産物を選別する場合(以下「例外的使用」という)と兼用,共用される点に特徴があるが、以下では、上記の例外的な使用の場合と通常の使用の場合とを併せて説明しながら、例外的な使用の場合に必要な操作及びこれを実現するのに必要な機構の特徴を説明する。
【0051】
実施形態1
図1は、本発明よりなる農産物の選別装置を設備した選果場の一部(農産物選別のための計測〜箱詰に至る経路)を平面図で示したものであり、本例の選別装置は、大別して、農産物を受皿(フリートレイ)に載せる供給部と、選別コンベアの上で搬送される農産物の等級・階級を計測し判定して仕分区分を決定する選別部と、等級・階級が判定された農産物を各仕分区分別に受け入れるように所定の仕分区分が個々に割り当てられた分岐排出コンベアに排出する仕分部と、仕分け排出された各仕分区分の分岐搬送コンベアから、これに接続されかつ送りだされた一群(例えば包装の一単位数)の農産物を箱詰めする包装部の四つから構成されている。なお、以下の説明では、空のフリートレイを符号41で示し、農産物入りフリートレイを符号42で示すと共に、これらを総称して示す場合には符号4を用いる。
【0052】
上記の農産物の供給部は、包装部からリターンコンベア51により戻された空のフリートレイ41を低速コンベアである受皿供給コンベア(選別搬送路の一部をなす)52上で搬送させながら、作業者50が、選果場に持ち込まれた農産物をランダムに搬送する入荷コンベア57の上から農産物を取り上げて空のフリートレイ41の上に農産物を載せる。この際に、等級(秀,優,良や、A,B,Cなどの3等級)を目視判別して農産物入りフリートレイ42の位置を受皿供給コンベア52の中央,右側,左側の所定位置に動かしてトラッキングでその3等級のいずれかであることを示し、この農産物入りフリートレイ42のトラッキング状態を光電センサ等のトラッキング検出装置53で検出することにより農産物の等級をフリートレイ42のトラッキング位置から検出するようにしてもよい。
【0053】
また、リターンコンベア51の終端部に、螺旋溝を有するピッチ付けスクリューを配置し、桟で受皿供給コンベア52上を搬送方向に所定間隔の1マスごとに区画して、一つのマスに一つの空のフリートレイ41が入るようにすることで選別コンベア上で搬送されるフリートレイ4を一定間隔とすることができる。
【0054】
トラッキングを検出した後のフリートレイ42は、本例では撮像装置54に通される。この撮像装置54は、カラーカメラやセンサカメラ等を用いて農産物の外観を撮像し、適宜の演算方法で各農産物の等級あるいは階級付けを行うためのものである。
【0055】
55はフリートレイ4に表示させた一つづつ異なる識別標識、例えばバーコードを読み取るバーコードリーダーである。
【0056】
以上のようにして、ある特定の農産物入りフリートレイ42の識別情報(個別化情報)をバーコードで検出し、また当該特定のフリートレイ42に載っている農産物の等級,階級の必要な仕分区分選別情報、例えばトラッキング検出装置53や撮像装置54で検出された情報は、電気信号に変換されて図示しないコンピュータに送られ、特定のフリートレイ42に載っている農産物が等階級のいずれの仕分区分に属するものかが判定,記録され、あるいは判定結果の仕分区分情報として記録される。そしてこの記録情報は、後述する選別コンベア1から貯留コンベアにフリートレイ42を排出するための情報として、更には代価清算のための情報として利用される。
【0057】
なお、各農産物の仕分区分情報の管理,利用は上記方式に限られるものでなく、例えば、各受皿に搭載したICカード(インテグレーテッド サーキット カード)に非接触式等の情報記録手段を用いて記録させ、後述する各排出装置に連係して夫々情報読出手段を配置して、フリートレイ4上のICカードに記録された仕分区分情報を読み出して利用するようにもできる。
【0058】
以上により、農産物の供給部で等級・階級の仕分区分が判定された農産物Pを載せたフリートレイ42は選別コンベア1上を搬送される。そして、この選別コンベア1上では、搬送方向に前後する農産物入りフリートレイ42は接近する要因がないので搬送前後のフリートレイが直接接触することはない。したがって、小型農産物の場合はもちろん、大型農産物についても搬送前後のものが接触することはない状態が確保される。なお、受皿供給コンベア52と選別コンベア1の間でのフリートレイ42の乗り継ぎ時の速度差を変えることで、小型農産物についてはフリートレイ42の搬送前後間隔を小さくして搬送効率を高めることを優先し、他方、大型農産物についてはフリートレイ42の搬送前後間隔を広くすることもできる。このようにすれば搬送時に前後する大型農産物が接触する虞れをより確実に防止することができる。
【0059】
次に本例の選別装置の仕分部2について説明する。
【0060】
図1に示した本例装置では、包装部3は二つのタイプに別れている。その一つは、一つの分岐排出コンベア20が二条の貯留・集積コンベア202(2021,2022)によって構成されていると共に、これら分岐排出コンベア20の二つ(したがって貯留・集積コンベア202の計四条)が、機械詰め及び手詰めの二つのステージを有する包装部3に連係する貯留・集積コンベア202群(図1下側の4ライン)である。他の一つは、図1の上側に配置され、一つの分岐排出コンベア(したがって貯留・集積コンベア212は二条)21が、作業者による手詰め作業専用の包装部3に連係する貯留・集積コンベア212群(図1上側の3ライン)である。なお、図の上側に、箱詰めしない格外品のための排出ライン(図示せず)を設ることもできるが、手詰め作業専用ライン21や箱詰めしない格外品の排出ラインは必須のものではなく省略することもできる。
【0061】
そして、これらの各貯留・集積コンベア212に固定的に割り当てられ、あるいは変更可能に割り当てられた仕分区分に対し、該当する仕分区分の農産物入りフリートレイ42が排出される。
【0062】
次に以上の構成のうちの二条の貯留・集積コンベア202又は212が手詰め作業専用の作業部に連係している分岐排出コンベア21と包装部の連係関係についてまず説明する。
【0063】
本例の分岐排出コンベア21では、排出装置201により選別コンベア1から横方向に接続した二条の貯留・集積コンベア212(2121,2122)に、これらに割り当てられた仕分区分の農産物Pを載せたフリートレイ42が排出される。そしてこの際に排出される農産物Pがいずれも上記した大型農産物(フリートレイの外形からハミ出す大きさ)である場合に行われる包装処理の際のフリートレイ42の送り(待機)の状態は図2,図3に示される。
【0064】
すなわち、この分岐排出コンベア21は、排出装置201から、箱詰め作業者500が位置する箱詰位置325近傍まで直線的にフリートレイ42を搬送する貯留・集積コンベア212(2121,2122:これらは包装部の搬送コンベアも兼ねる)が延設されて構成され、その終端位置で水平面内で180°転向されて箱詰位置325とされ、箱詰待機用ストッパ3251でフリートレイ42が一時停止されて作業者500による箱詰作業が行われる。3252は箱詰位置325の横に配置された包装箱6を昇降させるエレベータであり、農産物の箱詰作業時には包装箱6を箱詰め作業に適した高さの位置に上昇させ、箱詰終了時には降下して製品搬送コンベア122に図示しないプッシャーで、箱詰め終了済みの包装箱6を送出すように構成されている。箱詰待機用ストッパ3251で一時停止されて農産物Pの取り上げが行われた空のフリートレイ41は、該箱詰待機用ストッパ3251の停止解除によりリターンコンベア51に送り出される。
【0065】
そして、以上の分岐排出コンベア21には、搬送方向に沿った所定の一定間隔の位置に、フリートレイ停止手段が設けられる。すなわち、これらの所定位置に、各貯留・集積コンベア212の搬送面から上に突出することで、図3に示すように、フリートレイと当接し、フリートレイの搬送を停止させるエアシリンダ型のストッパ213が各々配置されていて、これらの各ストッパ213で区画される範囲内において一つのフリートレイ42を停止できるように設けられている。そしてこれらの各ストッパ213は、タイミングを揃えて搬送面から下方に没入することでフリートレイ42の停止を解除し、各フリートレイ42は次のストッパ213により搬送が停止されるように該ストッパ213は停止作動位置に復帰されるようにしている。このためのストッパ213の作動制御は、図示しないコンピュータ等により設定したフローに従って行うか、あるいは作業者500の人為的指令により行わせることができる。
【0066】
以上のようにして、分岐排出コンベア21に排出された大型農産物を載せたフリートレイ42は、排出装置201で排出される位置から箱詰位置に渡る全範囲で搬送が間欠的に停止されながら常に搬送前後に隣接するフリートレイ42との間に所定の隙間を保つことができ、該大型農産物Pの前後のものが接触してこれを傷めることがない状態で箱詰包装を行うことができる。
【0067】
図4は、以上の手詰め作業専用の分岐排出コンベア21において、小型農産物(フリートレイの外形から農産物がハミ出さない)を載せたフリートレイ42を手詰め箱詰包装する場合の状態を示したものである。
【0068】
すなわち、この場合には、フリートレイ42が接触しても搬送前後のフリートレイに載った農産物Pは接触することがないので、上述したフリートレイ停止手段としてとしてのストッパ213を全て搬送面から下方に没入させた退避位置とさせ、これにより、間に隙間を空けることなく前後のフリートレイ42をつめて効率よく搬送させることができる。
【0069】
なお、上述した排出装置201について説明すると、この排出装置201は例えば特開平6−278848号公報で開示されている仕分け排出装置を用いて構成することができ、例えば等級・階級の仕分区分が判定された農産物(例えば大きさの階級がLで等級がA)は、その仕分区分(A−L)が割り当てられた分岐排出コンベア21に連係する排出装置201の位置を通過する際に、コンピュータ等の制御手段(図示せず)からの指令により該排出装置の回転テーブル上の回転する電磁吸着部が、所定位置に固定配置されている励磁部2011により励磁されてフリートレイ42はこれに吸着され、該回転テーブルの回転に従って選別コンベア1上から横方向に転向し排出されることになる。そして、所定角度の位置に設けられた励磁解除部2012又は2013のいずれかで電磁吸着部の励磁が解除されることで、選別コンベア1から排出されたフリートレイ42は、回転テーブルから離れて貯留・集積コンベアの二つのレーン2021,2022のいずれかに振り分けて送り込まれることになる。
【0070】
なお、所定の排出装置201で特定の仕分区分の農産物を該当する貯留・集積コンベア2121又は2122に排出させる操作は、本例では次のように行われる。すなわち、選別コンベア1の上流に配置したバーコードリーダー5(図1参照)によりフリートレイ4の固有の標識(バーコード)を読み取ることでこの標識と一対一の関係にリンクして記録されている農産物の仕分区分を検出し、このバーコードリーダー5の配置位置から、該当する仕分区分の農産物の受入れが割り当てられている貯留・集積コンベア212に連係する排出装置201までの移送距離(あるいは時間)を、エンコーダ装置などから上記選別コンベアの移動量と対応して出力されるパルス数に基づいて割り出し、該当するフリートレイ4がその装置を通過する際に、該当する排出装置201を作動させる。このようにして、仕分区分の異なる農産物は、各々の仕分区分が割り当てられた分岐排出コンベア21に仕分けて排出されることになる。
【0071】
次に、機械詰め及び手詰めの二つの作業ステージを有する包装部3に連係する分岐排出コンベア20の一ラインについて、図5,図6により説明する。
【0072】
本例の仕分部2を構成する分岐排出コンベア20は、これらの図に示すように、選別コンベア1からフリートレイ4を排出する上記した排出装置201の一つに、フリートレイ42を各一列に受け入れ貯留する貯留・集積コンベア202(2021,2022)の二つが連係し、かつこれらの二条の貯留・集積コンベア202を有する分岐排出コンベア20の二つが、一つの包装部3と連係するように設けられているという特徴がある。なお計四条の貯留・集積コンベア202に一つの包装部が連係されていて、これらの包装部3は機械詰め及び手詰めの二つの作業ステージを有している。また上記四条の貯留・集積コンベア202のいずれかを選択してからフリートレイ4を送り出す送出し元切換用の連係切換装置71,72が設けられている。
【0073】
次に、二つの分岐排出コンベア20が、機械詰めと手詰めの二つの包装作業ステージと連係している構成について説明する。
【0074】
本例の各分岐排出コンベア20は、四条の貯留・集積コンベア202が、機械詰め包装作業ステージ31と手詰め包装作業ステージ32が組み合わされた包装部3に連係し、これら四条の貯留・集積コンベア202は、集積された農産物を箱詰するステージに送り出す際に、どのコンベアから一群のフリートレイ4を送り出すのかという制御と、送り出した一群のフリートレイ4を機械詰め包装作業ステージに送り出すのか、あるいは手詰め包装作業ステージに送り出すのかが決められるようになっている。これらの選択が可能とされているのは、例えばフルーツキャップを装着する必要のある場合は、通常、手詰め包装作業ステージに送られ、その他の場合は機械詰め包装作業ステージに送られることがよいからである。
以上のことを満足するために、本例においては、分岐排出コンベア20を構成している各貯留・集積コンベア202の終端部位置に、送出し元切換制御のための第1の連係切換装置71が設けられ、また機械詰め包装作業ステージ31に該一群のフリートレイ4を送り出すか、あるいは手詰め包装作業ステージ32に該一群のフリートレイ4を送り出すかを切り換える送出し先切換制御のための第2の連係切換装置72が設けられている。上記の連係切換装置71は、フリートレイ4を停止させるためにコンベア202の搬送面上に出没するストッパ機構、例えばストッパ板とシリンダ装置等を組み合わせて構成することができる。
【0075】
また本例において、分岐排出コンベア20と包装部3を連係するための構成として、上記貯留・集積コンベア202の下流端は、平面コ字状に第1軌道〜第3軌道81〜83が配列された中継コンベア8の第1軌道81に接続され、そのうちの第1軌道81は、上記四条の貯留・集積コンベア202に直交する幅方向に延びて設けられている。またこれと平行に、機械詰め包装作業ステージ31あるいは手詰め包装作業ステージ32の箱詰待機位置をなす第3軌道83(831又は832)が設けられ、これらの間に「コの字」の縦画部をなす第2軌道82(821,822)が設けられている。
【0076】
送出し元切換制御を行なう上記のストッパ機構からなる第1の連係切換装置71は、通常はフリートレイ4の搬送を停止させ、図示しないセンサによって例えば集積されたフリートレイ数が所定の包装単位数(例えば後述の箱詰め作業で一箱あるいはパックに詰められる個数)が集積したことが検出されると、後段の箱詰め作業の進行状況に応じて図示しない制御手段からの指令に基づいて搬送を許す没入状態に切換えられて該所定数のフリートレイ4を箱詰待機位置に送り出し、該所定個数の送り出した後、後続のフリートレイ4の送り出しを再び停止させるように、該ストッパ機構は搬送面上に突出した状態に復帰される。
【0077】
また、上記の中継コンベア8の第2軌道82には、振分レバー装置が送出し先切換制御のための第2の連係切換装置72として設けられ、図示しない制御手段からの指令に基づいて、上記により送り出された一群のフリートレイ4を、機械詰め包装作業ステージ31に送り込むかあるいは手詰め包装作業ステージ32に送り込むかが切換え制御される。図5は、分岐排出コンベア20の四条のうちの右端レーンの貯留・集積コンベア202から送り出した一群のフリートレイ4を、手詰め包装作業ステージ32に送り込んでいる状態を示している。
【0078】
なお、上記の第2の連係切換装置72を構成する振分レバー装置は、中継コンベア8の第2軌道82(821,822)の片側軌道外に配置され、枢支軸721を中心としてレバー722が図示しないシリンダ装置等により、図5の実線で示した揺動位置と二点鎖線で示した軌道外への退避位置との間で揺動切換えされるように設けられていて、退避位置にあるときにはフリートレイ4を第2軌道821上で直進させて機械詰め包装作業ステージ31にこれを送り込み、揺動位置にあるときにはフリートレイ4を手詰め包装作業ステージ32側の第2軌道822に乗り移させて該手詰め包装作業ステージ32にこれを送り込むように設けられている。
【0079】
以上により、小型農産物を包装する通常の使用の場合は、フリートレイ4を分岐排出コンベア20の各貯留・集積コンベア202から包装部3の機械詰め包装作業ステージ31か又は手詰め包装作業ステージ32に一列で搬送させて、包装することができる。
【0080】
一方、本例では大型農産物を選別仕分するために次の構成を設けて、分岐排出コンベア20の各貯留・集積コンベア202から包装部3の間で、フリートレイ42の搬送方向前後に常に所定の隙間を空けて搬送できるようにしている。
【0081】
すなわち、二つの分岐排出コンベア20の計四つの貯留・集積コンベア202(2021,2022)には、搬送方向に沿った所定の一定間隔の位置に、上記分岐排出コンベア21の構成で説明したのと同じフリートレイ停止手段であるエアシリンダ型のストッパ213が各々配置されている。つまり、貯留・集積コンベア212の搬送面から上に突出することでフリートレイの搬送を停止させてこれらの各ストッパ213で区画される範囲内において一つのフリートレイ42を停止させることができるようになっている。なお、本例の各貯留・集積コンベア212の終端部には、上記ストッパ213ではなく上述した送出し元切換用の連係切換装置71が設けられているが、この連係切換装置71をストッパ213に代えてもよい。
【0082】
そして各ストッパ213(連係切換装置71を含む)は、タイミングを揃えて搬送面から下方に没入することでフリートレイ42の停止を解除し、各フリートレイ42は次のストッパ213が突出状態に復帰することで搬送が停止される。これによってフリートレイ42の一つづつの順送りの搬送が行われる。なおストッパ213の作動制御は、図示しないコンピュータ等により行わせることができる。
【0083】
また、貯留・集積コンベア212から送出されたフリートレイ42は、本例では中継コンベア8の第1軌道81、第2軌道822、第3軌道832の順に搬送されて、手詰め包装作業ステージに送り込まれるようになっており、このためにこれらの中継コンベア8の各軌道81,822及び832にも、上述したストッパ213と同じように、フリートレイの搬送を停止させる区画が設定されてその区画毎に、ストッパ84が設けられ、これらの区画に一つのフリートレイ42が停止するようになっている。
【0084】
以上のようにして、本例では、分岐排出コンベア21に排出された大型農産物を載せたフリートレイ42は、排出装置201で排出され貯留・集積コンベア212で待機されている状態から、手詰め包装作業ステージの全範囲で、搬送が間欠的に停止されながら、常に搬送前後に隣接するフリートレイ42との間に所定の隙間を保つことができ、該大型農産物Pの前後のものが接触してこれを傷めることがない状態で箱詰包装を行うことができる。
【0085】
図5は、以上の大型農産物(フリートレイの外形から農産物がハミ出す場合)についての手詰め作業を行う場合の状態を示したものである。
【0086】
なお、本例の機械詰め包装作業ステージ31と手詰め包装作業ステージ32を有する包装部3は次のように構成されている。
【0087】
すなわ、機械詰め包装作業ステージ31は、上記した第1の連係切換装置71の作動により所定の貯留・集積コンベア202から送り出され、第2の連係切換え装置72を退避位置(図の二点鎖線)とすることで農産物の箱詰待機位置831まで搬送されたフリートレイ4は、箱詰め作業を行う自動箱詰装置311、及びこれに関連する周辺装置によって構成されている。
【0088】
上記の箱詰位置831上に送り込まれた一群のフリートレイ4は、箱詰待機位置831の先端に設けたストッパ機構312により停止されて箱詰待機状態とされる。なおこのストッパ機構312は、上記第1の連係切換装置71と同様に構成することができ、農産物の取上げ終了時点(あるいは取上げ後搬送に支障のなくなった時点)で搬送を許す状態に切換えられて空のフリートレイ41をリターンコンベア51に送り出し、所定個数を送り出した後、後続のフリートレイ4を再び停止させる状態に復帰される。リターンコンベア51の終端は図1で示した受皿搬送コンベア52につながっている。
【0089】
なお、本例の包装部31は、上述のように中継コンベア8がコ字形の搬送路を構成することで、そのコ字形の内側空所にトレイパック供給装置14を配設している。
【0090】
上記の自動箱詰装置311には既知のものを用いることができ、例えば垂直多関節型のアーム機構を有する作業ロボット(以下「作業ロボット311」とする)を、上記箱詰位置831のコンベア上に一列に整列待機された所定個数のフリートレイ4の上から農産物Pを吊り上げ、トレイパックを嵌挿した包装箱6に一列づつ順次に詰めるように動作する装置として用いることができる。なお、大きさの違いにより箱詰する個数は変更されるのが普通であるから、この詰め個数が異なることに対応できるように設けることがよい。
【0091】
以上のようにして農産物Pが一箱分に相当するように送り出されたフリートレイ4について、例えば上記の多関節型の作業ロボット311により箱詰作業が行われる。
【0092】
多関節型の作業ロボット311の動作を一例的に説明すると、まず、作業ロボット311は、トレイパック供給装置14に積載されている例えば18玉(個)用のトレーパック1401を吸着カップ3112で吊り上げるように図6の実線で示した位置・姿勢に、アーム機構3111を動作させる。この際トレーパック供給装置14の回転器1405は、該18玉(個)用のトレーパック1401を箱待機位置313(図5参照)に近接した状態(図5の状態)に位置させておくように回転動作される。そして取上げられたトレーパック1401は、作業ロボット311のアーム機構を図6の二点鎖線で示した位置・姿勢に移動させて箱待機位置313にある包装箱6に嵌挿させる。
【0093】
上記のようにして、箱待機位置313に、包装箱供給装置12から供給され、かつ所定のトレーパックが嵌挿された包装箱6が待機し、箱詰位置831に農産物P入りのフリートレイ4が停止されている状態において、農産物Pをフリートレイ4から箱に移載する作業ロボット311による農産物の箱詰作業が開始される。
【0094】
すなわち、ここで主対象農産物(小型農産物)を箱詰する通常の使用の場合を説明すると、まず所定個数のカップ吊体3113を有するアーム機構3111は図6の二点鎖線で示した位置・姿勢に移動され、吸着カップ3112により一列の農産物Pを吸着し取上げる。
【0095】
次に取上げた農産物Pを吸着吊持する作業ロボット311は、アーム機構3111の姿勢を制御することによりカップ吊体を箱待機位置313に移動させ、またこの移動の途中で、例えばパンタグラフ機構の作動により一列のカップ吊体3113の隣接間隔を箱詰に適した状態に変更する。一方、農産物Pが取上げられた空のフリートレイ41は、ストッパ機構312が没入退避されてリターンコンベア51へ送り出され、後続の農産物Pを載せたフリートレー4が箱詰位置831に移入され、復帰したストッパ機構312により次列の箱詰のために一列のフリートレイ42が待機位置に送り込まれる。そして上記した列毎の一連の箱詰作業が行われる。
【0096】
以上の作業は、所定の列分だけ繰り返して行われ、これにより一箱分の箱詰作業が終了し、作業終了後の箱6は排出コンベア121から製品搬送コンベア122を介して所定の製品集積場所まで搬送される。
【0097】
一台の作業ロボット311が受け持つ箱詰めの配列パターンが複数ある場合には、トレーパック供給装置14において複数種類のトレーパックを準備して用いることができるようにすればよい。
【0098】
一方、手詰め包装作業ステージ32は次のように構成されている。
【0099】
すなわち、中継コンベア8の第2軌道82は、機械詰め包装作業ステージ31に連係する第2軌道821と手詰め包装作業ステージ32に連係する第2軌道822とが隣接並列されている。
【0100】
手詰め包装作業ステージ32への第2軌道822は、図5に示すように作業ロボット311及びその周辺装置の近接側方に延びて、該作業ロボット311の背面(後面)側で、第1軌道831と平行な第3軌道832に接続されている。
【0101】
そして第3軌道832は、機械詰め包装作業ステージ31の場合と同様に構成されていて、ストッパ機構312と同じ機構のストッパ機構321が配置され、送り込れたフリートレイ4を停止させて、作業者500による手作業での箱詰めが行われる。322はこの作業者のための作業台、324はこの手詰め作業のために包装箱6を載せる箱台である。
【0102】
手詰めが終わったフリートレイ4は、作業ロボット311の側方を延びたリターンコンベア511により返送され、ガイドバー512により上記のリターンコンベア51に合流される。
【0103】
以上は、連続搬送される全てのフリートレイ4に農産物が載っている主対象農産物に対して行う包装作業を説明している。
【0104】
これに対し、上述のような貯留・集積コンベア202においてストッパ213の作動により所定の隙間を空けた状態で待機された大型農産物を包装する場合は、次のように行われる。すなわち、大型農産物入りフリートレイ42は搬送前後に所定の隙間を常に保って1個つづ順送りされ、この送り、停止と、包装及び包装後の空フリートレイ41のリターンコンベアへの排出の一連の操作は、上述した手詰め包装作業ステージと基本的に同様に行われる。
【0105】
図5は上記のように農産物入りフリートレイ42が前後に隙間を空けた状態を維持して1区画づつ順送りで包装部まで搬送され、ストッパ機構321で停止された状態を示している。
【0106】
なお、本例では大型農産物を手詰め包装作業ステージで包装する場合のみを示したが、この大型農産物を機械詰め包装作業ステージ31で包装することもでき、いずれも選択可能であり、そのために必要な位置(各中継コンベア8)に所定の間隔を空けてストッパを設ければよい
そしてこのような包装作業を行う過程で、上述したように、大型農産物Pを載せた農産物入りフリートレイ42は、分岐排出コンベア20からの送り出し後は、常に搬送前後の方向に所定の隙間を空けて間欠的に搬送されるので、フリートレイ4が接触することはなく、したがって搬送前後の大型農産物Pが接触する虞は確実に防止される。
【0107】
以上のように、本例の装置によれば、フリートレイ4の外形からハミ出す大きさの大型農産物Pを、小型の農産物についての仕分け排出という通常の使用を行う一連の機械装置を用いて実施することができる利点が得られる。
【0108】
実施形態2
本例は図7〜図9に示され、上記した実施形態1のように、平面コ字形の中継コンベア8の第3軌道853を機械詰め包装作業ステージと手詰め包装作業ステージのためにそれぞれ独立した位置に設けた構成に比べて、機械詰め包装作業ステージと手詰め包装作業ステージのための同第3軌道を共用(以下「共用箱詰待機搬送路」という)とした点が異なり、また共用箱詰待機搬送路853の片側に機械詰め包装作業ステージ35が配置され、共用箱詰待機搬送路853の反対側に手詰め包装作業ステージ36が配置されているという特徴がある。
【0109】
また、機械詰め包装作業ステージ35に設けられた自動箱詰装置351は、カップ吊体3511が水平面内でx,y方向に走行することで、共用箱詰待機搬送路853に待機されたフリートレイ42上の農産物を吊り上げた後、所定位置に待機されている包装箱6に該吊り上げた農産物を箱詰めする方式のものである点でも上記実施形態1と異なっているという特徴がある。
【0110】
その他、一つの排出装置(図示せず)に分岐排出コンベア20の二条の貯留・集積コンベア202が連係し、かつこの分岐排出コンベア20の二つが一つの包装部と連係しているという構成は実施形態1と同じである。
【0111】
そこで、本例において実施形態1の構成と異なる点を以下説明し、実施形態1と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0112】
これらの図において、中継コンベア85は、四条の貯留・集積コンベア202(2021,2022)の下流部は、平面コ字状の第1軌道851、これと平行で上記共用箱詰待機搬送路853を形成する第3軌道、及びこれらの第1軌道と第3軌道の間を「コの字」の縦画部をなすように接続する第2軌道852を有するように設けられている。
【0113】
そして、上記の各貯留・集積コンベア202には、大型農産物を載せたフリートレイ42を選別するために、選別コンベア1から排出された大型農産物入りフリートレイ42を所定の送出し時まで待機させることができるように、上記実施形態1と同様に所定の間隔でストッパ213が設けられている。
【0114】
また、箱詰め包装作業を行う共用箱詰待機搬送路853の終端部に配置されたストッパ機構854の位置の上流の搬送路を形成する上記中継コンベア85の第1軌道〜第3軌道には、各貯留・集積コンベア202から送出された一群のフリートレイ42を、所定間隔で設定された区画に一つのフリートレイ42が割り当てられて停止されるように、ストッパ855が設けられている。
【0115】
図7及び図8は、以上の構成を有する本例の選別装置において、大型農産物の箱詰めを、自動箱詰装置351を用いて行っている状態を示している。この際の箱詰め作業は、農産物を一つづつ吊り上げて箱詰を繰り返して行うようにしてもよいし、複数個(例えば列状の2個あるいは3個)の農産物Pを一度に吊り上げて箱詰めするようにしてもよい。
【0116】
なお本例の自動箱詰装置351は、上述したように、カップ吊体3511が水平面内をx方向に延設されたx方向レール3514上を走行できるように設けられていると共に、このx方向レール3514の両端が一対のy方向レール3515上を走行できるように設けられ、これにより該カップ吊体3511のx,y方向の移動が可能とされている。カップ吊体3511の移動,停止区画の制御は図示しないコンピュータ等の制御装置により行われる。所定位置に移動されたカップ吊体3511は、その吊杆3512に内蔵されたエアシリンダ装置により下端の吊りカップ3513を上下動させ、農産物Pを吸引吸着して吊り上げ、あるいは吸着を解除して吊り降ろす。
【0117】
以上により、前後に所定の隙間を空けた状態を保ちながら中継コンベア85の第3軌道である共用箱詰待機搬送路853に送り込まれて一群のフリートレイ42は、箱詰め処理の進行状況に応じて、下流側のストッパ855(終端部のストッパ機構854を含む)に順次に1区画(複数個一括吊り上げの場合は複数区画)送られ、機械詰め包装作業が行われる。
【0118】
なお、大型農産物Pについて手詰め包装を行う場合は、自動箱詰装置351を作業者500の手詰め作業に支障のない位置に退避させ、作業台361の作業者500が箱台362上の包装箱6に該大型農産物を手詰めで箱詰する。
【0119】
これに対し、フリートレイ4上に小型農産物が載せられている場合には、上記の各ストッパ855(終端部のストッパ機構854は含まない)を、フリートレイ42を停止させることがない状態(本例では搬送面下方に没入した状態)に退避させ、各貯留・集積コンベア202での待機、このコンベアからの送出しによる共用箱詰待機搬送路853上での待機を行わせる。
【0120】
したがってこの場合には、図9に示しているように各フリートレイ42は搬送前後のおいて相互に接触して、搬送効率のよい包装処理を行うことができる。
【0121】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、農産物同士の衝突がない小型農産物と、衝突する虞れのある大型農産物のように、処理対象の大きさが異なることで処理方式を切り換える場合においても、規格の異なる受皿に交換する必要がないため、処理対象の切り換えを迅速かつスムーズに行うことができる。
そして、例えば、主対象農産物についての選別−包装の処理を行う自動機械詰め式の処理を行うための装置を、従来は同装置での選別作業ができなかった受皿の外形からハミ出す農産物の包装処理も行え、しかもこれを実現するのに付加すべき装置類や機構は少なく、設備設置時の負担を大きく軽減しながら、簡易でかつ容易な運用で、各農産物の包装に最も適した作業形態を選択することができるという効果が得られる。
【0122】
た、手詰めと自動機械詰めの作業を様々に選択することができ、様々な品目,品種、あるいは仕分区分により異なる包装作業が求められる選別装置用としても極めて有効であり、上記のことを通じて、装置設置面積の有効利用、省スペース化を実現し、またレイアウトの自由度を高めた汎用性の高い装置として量産できるという利点も得られる。
【0123】
更に、大型農産物入り受皿を所定の隙間を空けて搬送させ、待機させることができるため、フリートレイ式選別作業の際に農産物を傷めないという利点を満足することができ、しかも、仕分区分判定のために準備されている装置等をそのまま利用でき、従来は農産物と受皿の大きさの関係で使用されていなかった選別装置,設備の有効利用、稼働効率の向上を図ることができる。
【0125】
以上の効果に加えて各発明は更に以下の効果を奏する。
【0130】
すなわち、請求項1に係る発明によれば、大型農産物入り受皿上の大型農産物の接触が起こらないように所定の隙間を空けて受皿を搬送させ、待機させることができるので、フリートレイ式選別の農産物を傷めないという利点を満足することができ、しかも、当該選別装置における仕分区分判定のために準備されている装置等をそのまま利用することができ、選別装置,設備の有効利用、稼働効率の向上を図ることができる。
【0131】
また、主対象農産物の選別仕分効率をよくするために設計された装置,設備の効率のよい稼働を行いながら、この主対象以外の農産物の選別を当該装置,設備を用いて行うことができ、特に、従来は当該装置,設備の主対象農産物の規格より大きいためにこれを用いて処理することには適していないと考えられていた「大型農産物」を、当該装置,設備を用いて迅速かつスムーに選別することができる。
【0132】
さらに、一区画又は複数区画ずつの送りにより、大型農産物入り受皿の間の隙間の確保が確実になされる。
【0133】
請求項3に係る発明によれば、機械詰め専用の包装部、手詰め専用の包装部、あるいはこれらを必要に応じて切り換えて使用できる包装部を、選果場の要求に応じた効率的な構成の選別装置を提供することができる。
【0134】
すなわち、共通の包装部に連係した複数条の貯溜・集積コンベアのそれぞれに排出されて貯溜・集積された各仕分区分の農産物は、適時にその貯溜・集積状態に応じて排出させることができるため、包装部における自動機械詰め包装あるいは手詰め包装の作業をできるだけ無駄のないように効率よく稼働・運用することができる。
【0135】
更に、機械詰めあるいは手詰めの包装部を単純な搬送径路の切り換えで利用することができ、これらを機械詰め専用の分岐排出コンベアに設けた場合や手詰め専用の分岐排出コンベアに設けた場合に比べて、その分岐排出コンベアのほとんどの構成を共用できるために、設置面積の増大防止、設置コストの節減などの利益は極めて大きなものがある。
【0136】
請求項5に係る発明によれば、多数設けられる包装部の少なくとも一つは、機械詰めと手詰めの包装作業を行うことができて、選果場の要求に応じた設計が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の農産物選別装置の全体概要を示した平面図。
【図2】図1の手詰め作業専用の包装部で大型農産物を包装する場合の平面図。
【図3】図2の側面図。
【図4】図1の手詰め作業専用の包装部で小型農産物を包装する場合の平面図。
【図5】図1の農産物選別装置の機械詰め及び手詰めの各包装作業ステージを有する分岐排出コンベアのラインを示した平面図。
【図6】図5の側面図。
【図7】本発明の実施形態2の農産物選別装置の機械詰め及び手詰めの各包装作業ステージで大型農産物を包装する場合の一部平面図。
【図8】図7の側面図。
【図9】図7の装置で小型農産物を包装する場合の一部平面図。
【符号の説明】
1・・・選別コンベア、2・・・仕分部、3・・・包装部、5・・・バーコードリーダー、6・・・包装箱、50,500・・・作業者、51・・・リターンコンベア、52・・・受皿供給コンベア、53・・・トラッキング検出装置、54・・・撮像装置、55・・・バーコードリーダー、57・・・農産物供給コンベア、71・・・第1の連係切換装置、72・・・第2の連係切換装置、
20,21・・・分岐排出コンベア
201・・・排出装置
2111・・・励磁部
2012,2013・・・励磁解除部
202(2021,2022)・・・貯溜・集積コンベア
213・・・ストッパ
3・・・包装部
31・・・機械詰め包装作業ステージ
311・・・自動箱詰装置(作業ロボット)
3111・・・アーム機構
3112・・・吸着カップ
3113・・・カップ吊体
312・・・ストッパ機構
313・・・箱待機位置
32・・・手詰め包装作業ステージ
321・・・ストッパ機構
322・・・作業台
324・・・箱台
325・・・箱詰位置
3251・・・箱詰待機用ストッパ
3252・・・エレベータ
35・・・機械詰め包装作業ステージ
351・・・自動箱詰装置
3511・・・カップ吊体
3512・・・吊杆
3513・・・吸着カップ
3514・・・x方向レール
3515・・・y方向レール
36・・・手詰め包装作業ステージ
361・・・作業台
362・・・箱台
361・・・
4・・・フリートレイ
41・・・空フリートレイ
42・・・農産物入りフリートレイ
8・・・中継コンベア
81・・・第1軌道
82(821,822)・・・第2軌道
83(831,832)・・・第3軌道
84・・・ストッパ
12・・・包装箱の供給装置
14・・・トレーパック供給装置
71・・・第1の連係切換機構
72・・・第2の連係切換機構
721・・・枢支軸
722・・・レバー
85・・・中継コンベア
851・・・第1軌道
852・・・第2軌道
853・・・第3軌道(共用箱詰待機搬送路)
854・・・ストッパ機構
855・・・ストッパ

Claims (5)

  1. コンベアに連結されていない受皿の多数を、農産物を受皿に載せる搬送始端側の供給部から搬送終端側の仕分排出位置に向かって一列に搬送する選別コンベアと、該選別コンベアの搬送途中で農産物の仕分区分を計測判定する計測判定手段と、前記仕分排出位置の選別コンベアに対しその搬送方向に沿って順次に分岐接続されかつ受皿を一列に搬送する複数の分岐排出コンベアと、各分岐排出コンベアに割り当てられる仕分区分に対応する仕分区分の農産物を載せた受皿を該当する分岐排出コンベアに排出する排出手段と、分岐排出コンベアに連係され、該分岐排出コンベアにより搬送された受皿上の農産物を包装するため包装部とを備え、前記分岐排出コンベアは前記包装部に設けた包装用搬送コンベアを兼用し、または前記包装用搬送コンベアに接続された農産物の選別装置であって、
    記分岐排出コンベアに載せられて搬送される農産物入り受皿に当接して当該受皿の移動を停止させ、停止解除により当該受皿を移動させる停止手段を該分岐排出コンベアおよび前記包装用搬送コンベアの搬送方向に沿って複数配置し、搬送方向前後における前記停止手段の間隔を搬送方向前後の受皿に載っている農産物同士が接触しない距離として設定して前記隣接する停止手段の間に形成した複数の停止区画と、
    前記複数の停止手段を前記受皿に当接させる停止動作と前記受皿との当接を解除する停止解除動作との切り替えを行う送り制御手段と、を有し、
    前記送り制御手段は、
    前記複数の停止手段に対し停止動作と停止解除動作とを行わせ、各停止手段により停止された受皿を搬送下流側の一区画又は複数区画の停止区画にタイミングを揃えて順次に一個送りする間欠送り状態と、
    前記複数の停止手段を継続して停止解除状態に維持し、複数の受皿を隙間を空けずに送る連続送り状態と、
    を選択的に切り替え可能としたことを特徴とする農産物の選別装置。
  2. 前記分岐排出コンベアの複数に対して前記包装部を一つ設けたことを特徴とする請求項1に記載の農産物の選別装置。
  3. 前記分岐排出コンベアは、前記排出手段からの農産物入り受皿を一列の状態で集積待機させるプール部をなす貯溜・集積コンベア部とし、該集積コンベア部の排出端に配置される停止手段は前記連続送り状態のときに停止動作を行わせて該集積コンベア部に農産物入り受皿をプールさせることを特徴とする請求項1または2に記載の農産物の選別装置。
  4. 前記複数の集積コンベア部にプールした農産物入り受皿を該当する集積コンベア部の排出端に配置される停止手段の停止解除動作により前記包装部に選択的に送り出すことを特徴とする請求項3に記載の農産物の選別装置。
  5. 記分岐排出コンベアに接続される包装部の少なくとも一つは、手詰め包装ステージと機械詰め包装ステージを有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の農産物の選別装置。
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