JP3647212B2 - 農産物の段積み梱包に用いるトレイパックの供給装置 - Google Patents

農産物の段積み梱包に用いるトレイパックの供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リンゴ,柿,梨,トマト,茄子,胡瓜等の農産物を選別し箱詰め梱包して出荷する選果場等において、農産物を段積み梱包するのに用いるトレイパックの供給装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
農産物を選別箱詰めする設備は、一般に、農産物を選別する等級・階級等の情報を測定,検出するための選別コンベアに農産物を測定に適した状態で供給する工程(▲1▼)、この選別コンベア上で当該選別情報を測定する工程(▲2▼)、測定した選別情報に基づき仕分区分を判定した後、農産物を仕分コンベア上で搬送させながら、分岐した仕分区分別の分岐コンベアに該当農産物を送り出す仕分工程(▲3▼)、各分岐コンベアの終端部で農産物を箱詰梱包する梱包工程(▲4▼)、の▲1▼〜▲4▼の工程の流れで農産物を選別仕分・梱包するようになっている。
【0003】
そして、選別箱詰めを自動化,機械化した設備では、上記の各工程▲1▼〜▲4▼に適した種々の装置が用いられ、例えば工程▲4▼では、農産物を分岐コンベアから梱包箱に移載する箱詰装置を分岐コンベアの終端部に配置し、また空の梱包箱を箱詰待機位置に供給する梱包箱供給装置を周辺に配置する。
【0004】
また、農産物の箱詰では、農産物の収納姿勢を安定させるためにおわん形等の凹所を配列形成したトレイパックを用いる場合が多い。このトレイパックは、合成樹脂製や紙製からなり、農産物を収容する凹所がマトリックス状,千鳥状などに配列形成されているものである。そして、このようなトレイパックを使用する箱詰態様に対応して、特公平6−29063号公報、特公平6−29064号公報、特公平6−88570号公報等のように、箱詰装置の周辺に、トレイパックを自動供給する装置を設ける提案もされている。
【0005】
ところで、従来の上記▲3▼の農産物の仕分工程は、分岐コンベアを仕分区分毎に設けて構成される場合が多いが、選果場に持ち込まれる農産物は仕分区分に均等に分布するものではなくて一般に正規分布に似た分布状態を示すために、梱包工程▲4▼において各仕分区分毎に専用の箱詰装置を配置した構成ではすべての箱詰装置が高い稼働率を示すことは一般にない。このため設備全体では各箱詰装置の平均的な稼働率は低くなって、投資費用に比べて各装置の能力を十分発揮させることができない効率の悪いシステムになるという問題がある。
【0006】
この問題を解消する方法として、一つの箱詰装置を一つの仕分区分専用の農産物梱包に用いるという発想を換え、一つの梱包工程で複数の仕分区分の農産物を梱包(箱詰)する提案がある(特願平8−112672号)。
【0007】
この提案の装置は、実施の態様は様々とできるが、例えば一つの分岐コンベア及びこれに連係する箱詰装置を、一つの仕分区分専用ではなく異なる仕分区分用の複数の分岐コンベアに連係させることで、複数種類の仕分区分の農産物を箱詰単位数づつ順次に受け入れるできるように設けられ、ある時点で受け入れた一の仕分区分の農産物を梱包した後、次に受入れる農産物の仕分区分は別の種類とするように制御可能としたものとして構成することができる。また、一つの箱詰装置を仕分区分が異なる複数の分岐コンベアに連係させ、この複数の分岐コンベアから連係する一つの箱詰装置に集積した農産物を適宜送り込むように構成することができる。このようにすることで、一つの箱詰装置が分布の多い仕分区分のためにもあるいは少ない仕分区分のためにも併用できて、複数ある箱詰装置の稼働率を平均化できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一つの箱詰装置を複数種類の仕分区分の農産物の梱包・箱詰めに併用する場合には、これに連係して周辺に設けられるトレイパック供給装置にもこれに対応した機能を有することが求められるが、上記特公平6−29063号公報等で提案された装置は、複数種類のトレイパックを一つの箱詰作業位置に供給できるものではないし、また、実際装置では、箱詰装置周辺の狭い設置空間内で、2種類以上の異なる形状のトレイパックを供給できる上記提案装置の構造を工夫することは容易でない。
【0009】
更に、農産物の梱包・箱詰においては、収納効率を高めるために箱内に農産物入りトレイパックを段積みする場合があり、この場合には緩衝シート(プラスチック製やダンボール製等)を段積み間に介挿する必要があるが、このような緩衝シートを梱包箱に自動供給する装置を、複数種類のトレイパックの選択的な供給装置と共に更に箱詰装置の周辺に配置する提案は従来されていない。
【0010】
本発明は、以上のような従来技術の現状から、自動化した装置で農産物を段積み梱包する箱詰装置との関係において、複数種類のトレイパック及び緩衝シートを、一つの供給装置で選択して供給できるようにした新規なトレイパック供給装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0011】
また本発明の別の目的は、トレイパック及び緩衝シートの供給を、迅速かつ円滑に、しかも容易に切り換えて選択的に供給できるようにした農産物の段積み梱包に用いるトレイパック供給装置を提供するところにある。
【0012】
又更に本発明の別の目的は、取出し装置が、一定の画一化された動作でトレイパックを取出すことができ、これにより梱包の作業性を向上できるようにした農産物の段積み梱包に用いるトレイパック供給装置を提供するところにある。
【0013】
本発明の更に別の目的は、トレイパックの選択供給のために必要な空間を十分に小さくでき、箱詰装置周辺の狭い空間に配置できる農産物の段積み梱包に用いるトレイパック供給装置を提供するところにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、上記特許請求の範囲の各請求項に記載した農産物の段積み梱包に用いるトレイパックの供給装置の発明により達成される。
【0015】
本発明の目的を実現する構成は、請求項1に記載のように、農産物を箱詰のために待機させる箱詰レーンを挟んで片側に配置され、該箱詰レーンを挟んだ他側に配置された箱詰位置に用意された梱包箱に対し、農産物を受け入れる複数の凹所が所定の配列で形成された空のトレイパックと、段積みした農産物入りトレイパックの段積み間に介挿する緩衝シートとを供給するための農産物の段積み梱包に用いるトレイパックの供給装置であって、前記空のトレイパックを積層して載せた複数のパック受台、および段積みした農産物入りトレイパックの段積み間に介挿する緩衝シートを積層して載せた少なくとも一台のシート受台を垂直軸の周囲に配して旋回移動させる回転台と、前記受台に載った積層物からトレイパック又は緩衝シートを一枚ずつ取出すために設定された取出し位置に複数の前記パック受台のいずれか一つを旋回移動させる動作と前記シート受台を旋回移動させる動作を交互に行なうように前記回転台を駆動制御する受台移動手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
上記構成にいうトレイパックとしては、限定されるものではないが、農産物を載せる凹所が縦横マトリックス状,千鳥状等に配列して予め形成されている薄肉の合成樹脂製または紙製のトレイパックを代表的なものとして例示することができる。また各パック受台は、同一形状のトレイパックを上下に積み重ねた積層状態で載せられる台として設けられ、必要に応じて倒れ止めなどが付属設備される。なおパック受台は少なくとも一台あればよい。
【0017】
緩衝シートを積層して載せるシート受台は、上記パック受台と同様に構成され
【0018】
この受台移動手段は、各受台を垂直軸回りの旋回移動させる方式のものであるので装置全体を小型にできるので好ましい構成である
【0019】
トレイパックの取出し位置は通常は一つの位置として設定される。このようにすることで、取出したトレイパック及び緩衝シートを、箱詰のために待機している梱包箱に嵌挿するための取出し装置(取出し専用装置あるいは箱詰装置がこれを兼用)の動作が、画一化されその制御が容易となるからである。また、取出し及び箱への嵌挿の作業を迅速化するために、取出し位置は箱の待機位置近傍に設定するのが好ましい。ただしこれらに限定されるものではない。
【0020】
この発明によれば、一又は複数種類のトレイパック及び緩衝シートが所定の取出し位置に択一的に位置されるので、これらを容易かつ迅速に取出すことができる。
【0023】
この発明によれば、一台の農産物箱詰装置で複数の仕分区分の農産物を箱詰めする場合に対応して複数のトレイパックの供給が行える。なお、複数のパック受台に同じトレイパックを載せる場合を除外するものではなく、このようにすれば一つのパック受台上のトレイパックを使い切った際に、同じトレイパックを載せたパック受台を取出し位置に移動させることで、トレイパック補充のために農産物箱詰装置の作業を一時停止させる必要がなく連続作業を行うことができる。
【0024】
請求項の発明は、上記の発明において、各受台は、積層したトレイパック群又は緩衝シート群を昇降させるリフト手段を備えていることを特徴とし、請求項の発明は、該リフト手段が、トレイパック群又は緩衝シート群の最上位の一枚を、予め定めた取出し高さ位置となるように前記受台昇降させるものであることを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、トレイパックの取出し位置を水平面内の位置だけでなく高さを含めて常に一定にすることができるので、取出し装置の動作を一層画一化でき、取出し機構の簡易化、あるいは取出し装置の動作制御のためのプログラムの設定が容易化できる。
【0026】
請求項の発明は、上記の各発明において、受台に載ったトレイパック又は緩衝シートの積層数を検出する手段を有することを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、積層するトレイパック又は緩衝シートの数を確認しながら、不足する場合に補充ないし補充の準備を行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示した実施形態に基づいて説明する。
実施形態1
図1は、本発明よりなる農産物の選別梱包装置を設備した選果場の一部(農産物選別のための計測〜箱詰に至る経路)を平面図で示したものであり、この選別梱包装置は、大別して、農産物の供給・等階級選別部と、等階級選別判定された農産物を各仕分区分の貯溜コンベアに排出する選別仕分部と、選別仕分けされた各仕分区分の貯溜コンベアから箱詰待機位置に送りだされた一群(包装単位数)の農産物を箱詰めする箱詰梱包部の三つから構成され、一つの箱詰装置が複数の異なる仕分区分の農産物を梱包・箱詰めするようになっている。
【0029】
そして本例では、これらの三つの部分の作業効率が、農産物の供給・等階級選別部では作業者の目視判断等を要する比較的低い能率の作業ができる状態を確保し、選別仕分部では、機械的作業であるため高速で能率よく作業できるようにすることで高速処理化を図り、箱詰梱包部では多数の箱詰装置を効率的に稼働させるようにするため、受皿(以下「フリイトレイ」という)4を適時の段階で合流、あるいは移送切替えをできるようにしている。
【0030】
上記の農産物の供給・等階級選別部は、図2にその詳細が示され、リターンコンベア51により戻されたフリイトレイ4を搬送コンベア52上で移送させながら、作業者50がそのフリイトレイ4の上に農産物を載せると共に、等級(秀,優,良や、A,B,Cなどの等級)を目視判別してフリイトレイ4の位置を搬送コンベア52の中央,右側,左側の所定位置に動かしてトラッキングでその等級を示すようにしている。なお本例の搬送コンベア52は、搬送方向に一定間隔で桟521が設けられた桟付きコンベアをなしており、この桟521は、図3に示す如く、左右方向の中央部が切欠き5211となっていて、左右の各位置及び中央部の位置でトラッキングのためにフリイトレイ4を安定に位置決めできるようになっている。また、リターンコンベア51の終端部に設けた螺旋溝を有するピッチ付けスクリュー511により、桟521で区切られた1マスごとに一つのフリイトレイ4が入るようになっている。
【0031】
53はフリイトレイ位置のトラッキング検出装置(光電センサ等)であり、前記によりトラッキングで等級表示された農産物の等級を検出する。トラッキングを検出した後、フリイトレイ4はテーパーレール522で一列に幅寄せされて撮像装置54に通される。この撮像装置54は、カラーカメラやセンサカメラ等を用いて農産物の外観を撮像し、適宜の演算方法で各農産物の等級及び階級付けを行うためのものである。55はフリイトレイ4に表示させた一つづつ異なる識別標識、例えばバーコードを読み取るバーコードリーダーである。これらの農産物の等級,階級及びフリイトレイ4を特定する情報は、図示しないコンピュータに送られ、特定のフリイトレイ4に載っている農産物が等階級のいずれの仕分区分に属するものかが記録され、この仕分区分情報は、選別コンベアから貯溜コンベアにフリイトレイ4を排出するための情報として排出装置に送られる。
【0032】
この農産物の供給・等階級選別部の搬送コンベア52の終端側では、合流機構56を用いて二つの搬送コンベア52からのフリイトレイ4を高速で移送する一つの選別コンベア1に移載合流させるようになっている。すなわち、二つの搬送コンベア52は、所定の間隔を空けて並設させると共に、両者の桟521が1/2ピッチずれて回動するように設けられる。そして、両者搬送コンベア52の中間に配置されて略2倍の速度で移送する選別コンベア1に対して、それぞれ乗り継ぎコンベア561,561を介し傾斜レール562,562で幅寄せして合流を行うようにしている。なお乗り継ぎコンベア561は、搬送コンベア52と選別コンベア1の速度差が大きいので乗り継ぎを円滑に行わせるためのものであり、桟付きに構成されていると共に、移送速度はこれら搬送コンベア52と選別コンベア1の中間的な速度に設定される。
【0033】
以上のようにして等階級の仕分区分が判定された農産物を載せたフリイトレイ4は、選別コンベア1によって選別仕分部に送られる。
【0034】
次に、本例の選別梱包装置の選別仕分部について説明する。本例の選別梱包装置は、前記の農産物の供給・等階級選別部を2系列に設けると共に、これら2系列の供給・等階級選別部から送出されるフリイトレイ4を移送する選別コンベア1(2条)を、上下方向に離隔,積層した形式で並設してなっている(図4参照)。
【0035】
農産物の供給・等階級選別部で仕分区分が判定された農産物を載せたフリイトレイ4は、図4に示すように、上下2段の各選別コンベア1,1で移送されながら、一つの箱詰装置205に連係するように該選別コンベア1に横方向に分岐接続された分岐コンベア202(本例では上下同数のn条)に仕分排出される。この分岐コンベア202は、仕分区分にしたがって排出された農産物を載せたフリイトレイ4を貯留するようになっている。
【0036】
なお、本例における上記の分岐コンベア202は、上側4条及び下側4条の計8条のものが一組(グループ)をなして、箱詰梱包部の一つの箱詰待機位置に連係する分岐箱詰ライン2を形成するように設けられ、図示の例では、これらの分岐箱詰ライン2のうちの八組が選別梱包装置の箱詰待機位置に連係すると共に、他の分岐箱詰ライン2(図1の上側に位置する3ライン)は作業者による手詰め作業の箱詰待機位置、あるいは箱詰しない分岐箱詰ラインに連係されている。この手詰め作業用の箱詰待機位置を有する分岐箱詰ラインは、例えば極少数の農産物しかない仕分区分の場合、これらを区別せずに共通のラインに排出して作業者によって適時箱詰するように設けることができる。また格外品として出荷できないような農産物については、箱詰梱包をする必要がないから、箱詰しないラインに排出してもよい。
【0037】
以下、図1,図4,図5により、一組の分岐箱詰ライン2について説明するが、他の組についても箱詰めの配列パターンが異なる他は構成は共通している。
【0038】
選別仕分部を構成する上記の分岐箱詰ライン2は、図4,図5に示すように、大略、上下の各選別コンベア1からフリイトレイ4を排出する上下の排出装置201,201、排出されたフリイトレイ4を貯溜する上下の分岐コンベア202,202、箱詰待機位置203に上下の分岐コンベア202からフリイトレイ4を送出すトレイ送出装置204とからなっている。
【0039】
上記の排出装置201は、例えば特開平6−278848号公報で開示されている仕分け排出装置を用いて構成することができ、上下の選別コンベア1,1それぞれに各独立して設けられる。また本例では、一つの排出装置で二レーン(二条)の分岐コンベア202(図5の2021,2022)にフリイトレイ4を振り分ける機能をもつように構成されている。すなわち、上記排出装置201は、外周部の内側に周方向に沿って等間隔に多数の電磁吸着部2012を有し、図5の矢印方向に回転する回転テーブル2011と、選別コンベア1上からフリイトレイ4を排出するために該フリイトレイ4を吸着転向させるべく、所定の固定位置で回転テーブル2011の電磁吸着部2012を励磁させる一つの励磁手段2013と、上記したように二レーンの分岐コンベア2021,2022にフリイトレイ4を振り分けるため、所定の2カ所の位置に固定して設けられた電磁吸着部2012の励磁解除手段2014,2015とから構成されている。
【0040】
以上の構成により、例えば等階級の仕分区分が判定された農産物(例えば大きさの階級がLで等級がA)は、その仕分区分に設定された分岐コンベア202を有する排出装置201の位置を通過する際に、コンピュータ等の制御手段(図示せず)からの指令により上記励磁手段2013が励磁されることで、該当するフリイトレイ4は電磁吸着部2012をもつ回転テーブル2011に吸着され、該回転テーブル2011の回転に従って選別コンベア1上から横方向に転向し排出されることになる。そして、励磁解除手段2014,2015のいずれかを同制御手段からの指令により作動させることで上記吸着を解除し、排出したフリイトレイ4を二レーン2021,2022のいずれかに送り込む。
【0041】
なお、所定の排出装置201で特定の仕分区分の農産物を選別して該当する分岐コンベア202に排出する操作は、本例では次のように行われる。すなわち、選別コンベア1の上流に配置したバーコードリーダー5(図1参照)によりフリイトレイの固有の標識(バーコード)を読み取ることでこの標識と一対一の関係で記録されている農産物の仕分区分を検出し、このバーコードリーダー5の配置位置から、該当する仕分区分の分岐コンベア202に対応する排出装置までの移送距離(あるいは時間)を、エンコーダ装置などから上記選別コンベアの移動量と対応して出力されるパルス数に基づいて割り出して、該当するフリイトレイ4がその排出装置201部分を通過する際に作動させる。
【0042】
本例では、例えば、図5の右側に図示した排出装置201を、大きさMで等級のAの仕分区分の農産物Pを載せたフリイトレイ4を2条の分岐コンベア202に排出するために設置し、左側の排出装置201を、2条の分岐コンベア202に大きさLで等級Aの仕分区分の農産物Pを排出するように設置することができるが、これは一つの分岐箱詰ライン2の全ての分岐コンベア202を同じ仕分区分としたり、全て異なる仕分区分とすることもでき、その選択は処理する農産物の仕分区分の分布率等により必要に応じて決定することができる。
【0043】
次に分岐コンベア202について説明すると、この分岐コンベア202はベルトコンベアあるいはローラコンベアなどにより構成され、排出されたフリイトレイ4を下流側に搬送するようになっている。また、上述のように一つの排出装置201に対して二レーン2021,2022が各々一列にフリイトレイ4を集積するように設けられていて、各レーン2021,2022の搬送終端位置には、フリイトレイ4を停止させるためのストッパ機構2023が配置されている。このストッパ機構2023は、通常はフリイトレイ4の搬送を停止させるように作用し、図示しないセンサによって例えば集積されたフリイトレイ数が所定の梱包単位数(箱詰め作業で一箱に詰められる個数)が集積したことが検出されると、後段の箱詰め作業の進行状況に応じて制御手段(図示せず)からの指令に基づいて搬送を許す状態に切換えられて該所定数のフリイトレイ4を箱詰待機位置203に送り込み、該所定個数の送り込みの後、後続のフリイトレイ4の送り込みを再び停止させるように、該ストッパ機構2023を搬送停止状態に復帰させる。このようなストッパ機構2023は例えばストッパ板とシリンダ装置等を組み合わせて構成することができる。
【0044】
以上の排出装置201及び分岐コンベア202は上下の選別コンベア1,1に対してそれぞれ独立に設けられ、したがって、本例の構成では、一つの分岐箱詰ライン2において、分岐コンベア202は上下に各4条、排出装置201は上下に各2個配置されることになる。
【0045】
次に、箱詰梱包部について説明する。本例のこの箱詰梱包部は、農産物の箱詰待機位置203、及びこの箱詰待機位置203に分岐コンベア202から農産物を送出す切替式のトレイ送出装置204、箱詰め作業を行う箱詰装置205、及びこれに関連する周辺装置によって構成されている。
【0046】
本例の特に特徴的な構成は、この周辺装置として、農産物を段積み箱詰めするのに用いる梱包資材(トレイパック及び緩衝シート)の供給装置にあることは上述した通りである。
【0047】
上記の箱詰待機位置203は、一つの分岐箱詰ライン2に含まれる複数(本例では8条)の分岐コンベア202のいずれかのレーンから送り込まれた所定個数のフリイトレイ4を、箱詰めのために一列に整列させて箱詰めのために待機させる箱詰レーン2031として設けられる。また農産物を送出す切替式のトレイ送出装置204は、いずれかの分岐コンベア202から箱詰レーン2031にフリイトレイ4を送り込むために、上下揺動式に設けられた4条の送出コンベア2041(図4参照)と、これらの送出コンベア2041を揺動させる各レ−ン毎のエアシリンダ装置2042と、4条の分岐コンベア202から送出コンベア2041を介して送出されるフリイトレイ4を箱詰レーン2031に移送するために直角な方向に延設した中継コンベア2043とにより構成されている。各エアシリンダ装置2042は、上下に対をなす分岐コンベア202のいずれか一方から一群のフリイトレイ4を送出すために、上記したストッパ機構2023が搬送を許す状態に切換えられることに先立って、上記中継コンベア2043側の軸2044を揺動中心にして送出コンベア2041を上下揺動させ、該当する分岐コンベア202と箱詰レーン2031が(直接または中継コンベア2043を介して)連続関係となるように切替えられる。
【0048】
なお、図5は、同図の右側の分岐コンベア2021に箱詰梱包単位数の24個のフリイトレイ4が集積された際に、送出コンベア2041を水平姿勢にして送り出している状態を示し、また、図4は、同図の送出コンベア2041を下方に揺動させた傾斜姿勢にして下段の分岐コンベア202から箱詰梱包単位数のフリイトレイ4を送り出している状態を示している。
【0049】
以上のトレイ送出装置204により所定の分岐コンベア202から所定個数だけ送り出されたフリイトレイ4は、箱詰レーン2031上に送り込まれ、箱詰レーン2031の先端に設けたストッパ機構2034により停止されて箱詰待機状態とされる。なおこのストッパ機構2034は、上記ストッパ機構2023と同様に構成することができ、農産物の取上げ終了時点(あるいは取上げ後搬送に支障のなくなった時点)で搬送を許す状態に切換えられて空のフリイトレイ4をリターンコンベア51に送り出し、所定個数を送り出した後、後続のフリイトレイ4を再び停止させる状態に復帰される。リターンコンベア51の終端は図1,図2で示した搬送コンベア52につながっている。
【0050】
次に、箱詰装置205としての作業ロボットについて説明する。
【0051】
本例のこの箱詰装置205は、垂直多関節型のアーム機構を有する作業ロボット(以下「作業ロボット205」とする)として構成されており、上記箱詰待機位置203の箱詰レーン2031に一列に整列待機された所定個数のフリイトレイ4の上から農産物Pを取上げ、トレイパック供給装置8上のトレイパック801〜803のいずれかを選択して嵌挿した段ボール箱6に一列づつ順次に詰めると共に、段積みする上・下の農産物入りトレイパックの間に介挿する緩衝シート804を該トレイパック供給装置8上から、この段ボール箱6に嵌挿するように動作するものである。そして本例の選別梱包装置では、例えば大きさLの農産物Pを箱詰する場合には5個×4列(計20個)に詰めるが、大きさMの農産物Pを箱詰する場合には6個×4列(計24個)を詰めるようにしているので、取上げ個数が異なることに対応できるように、作業ロボット205の吸着カップのうちの取上げに関与しないものは退避状態の位置に退避できるように設けられ、これは図6〜図8により示される。
【0052】
本例の作業ロボット205の構造を、図4,図6〜図8により説明すると、本体2051から平行四辺形リンクモーションを行う根元リンク機構2052が延出され、この根元リンク機構2052の先端に水平軸回りの回転を許すヒンジを介して、平行四辺形リンクモーションを行う先端リンク機構2053を連結し、更にこの先端リンク機構2053の先端に吸着カップホルダー2054をブラケット2055を介して連結して構成され、これらのリンク機構で構成されたアーム機構により、ブラケット2055は常に水平姿勢を維持しながら上下,前後に移動できるようになっている。
【0053】
上記ブラケット2055は、図6及び図7に詳細に示したように、ブラケット底部板20551に設けた一対のガイド20552が、吸着カップホルダー2054の上面に設けたレール20541と水平方向移動可能に滑合することで、該吸着カップホルダー2054を図6のY−Y方向に移動可能に吊持し、かつ吸着カップホルダー2054の上面に組み付けたエアシリンダ装置20542のピストンロッド20543が上記ブラケット底部板20551と連結されていることで、吸着カップホルダー2054とブラケット2055の上記Y−Y方向の位置が決められるようになっている。
【0054】
上記の吸着カップホルダー2054はその下部に、本例においては、図6に示すように上記Y−Y方向に移動できないように固定された端部の一つの固定カップ吊体2056と、該吸着カップホルダー2054の下面に設けたレール20545に上記Y−Y方向について移動できるように滑合した6個の移動カップ吊体2057との組合せを吊持するように設けられていて、これら計7個のカップ吊体は、いずれも上下駆動されるピストンロッド20562,20572を下方に有するエアシリンダ装置20561,20571を吊杆とし、そのピストンロッド20562,20572の下端に吸着カップ20563,20573を備えている。なおこの吸着カップは、取上げようとする農産物との密着性を高めるための柔軟なベローズを有する既知のものなどを用いることができる。各吸着カップ20563,20573は、通気管2058により図示しないブロアーに接続されている。
【0055】
また以上の計7個のカップ吊体には、サーボモータ20546を駆動手段としたパンタグラフ機構20547が間隔変更手段として設けられていて、固定カップ吊体2056を基準として順次隣接する移動カップ吊体2057の間隔を変更できるようになっている。すなわち、この間隔変更手段の詳細は図8に示され、固定カップ吊体2056と、これに対し最も離れた位置にある移動カップ吊体2057の水平方向位置をサーボモータ20546により移動させるようにしながら、これらの一対のカップ吊体の間に存在する残りのカップ吊体の隣接間隔をパンタグラフ機構20547により均等化することで間隔変更と均等化が達成される。
【0056】
以下本例の選別梱包装置に設けられている周辺装置等について説明する。
【0057】
7は段ボール箱6の供給・排出装置を示し、空箱搬送コンベア701で搬送された空箱6をプッシャー702で空箱降下装置703に所定のタイミングで押し入れ、押し入れられた空箱6は降下された後、図4及び図5で示した矢印に沿って箱詰位置704に送り込まれるようになっている。また農産物Pの箱詰が終了した段ボール箱6は、箱詰位置704から図示しないエレベータで排出コンベア705まで降下され、製品搬送コンベア706により所定の製品集積場所まで搬送される。
【0058】
次に本例の特徴であるトレイパックの供給装置8の一例について説明する。本例のトレイパック供給装置8の詳細は、図4,図5及び図9〜図15に示される。
【0059】
本例のトレイパック供給装置8は、農産物Pを一つづつ載せる凹部が、図17で示したマトリックス状あるいは千鳥状に形成されている合成樹脂シート製の18玉、20玉、24玉の4種類のトレイパック801〜803と、緩衝シート804とを、所定の作業順序でボール箱6に嵌挿するようになっており、後述する取上げ手段としての作業ロボットを、これらトレイパック,緩衝シートを段ボール箱に嵌挿することに兼用している。
【0060】
本例で説明する上記トレイパックの供給装置8は、図4,図5,図9〜図15に示したように、箱詰レーン2031近傍の空間上部に、三群の積層したトレイパック801〜803及び緩衝シート804を、回転台805の水平面内での前後左右の4位置それぞれに立設した垂直ネジ軸820(図9,10参照)により昇降可能に支持された四つの受台(パック受台821及びシート受台822)に積層して載置し、これらのトレイパック及び緩衝シートを上記回転台805に固着の支持枠806により倒れ止めする。そして回転台805を回転器807によりギア808,809を介して90°づつ回転させることで、トレイパック又は緩衝シートを取上げようとする位置に移動させるようにようになっている(図9はトレイパック801を箱詰レーン2031側に面した取上げ位置に停止させた状態を示す)。回転は、制御手段(図示せず)からの指令によって、図9の紙面に垂直な軸回りに正逆回転させることで行われる。このようにすることで、仕分区分で異なる箱詰め状態に合致したトレイパック(801〜803のいずれか及び緩衝シート804)を作業ロボット205が選択して取出すことができる。なお、810は図1,図4及び図9に示したように箱詰分岐ライン2の上方にこれを直交するように設けられた通路であり、作業者がトレイパック803及び緩衝シート804の補充をするために利用することができるようになっている(図4参照)。また850はトレイパック供給装置の固定基台である。
【0061】
上記のパック受台821及びシート受台822を垂直方向に昇降させる上記垂直ネジ軸820を有するリフト機構は、図10,図11に示すように、該垂直ネジ軸820の下端を回転台805に軸回り回転可能に支持すると共に、支持枠806によって上部に固定された天井板823に回転可能に支持させ、更に該天井板823に組み付けた各トレイパック毎の昇降用モータ824によりギア825,826を介して該垂直ネジ軸820を回転させることで、パック受台821及びシート受台822に設けたナット部8211,8221を垂直方向に移動させてこれらの受台821,822の昇降を行わせるようになっている。
【0062】
なお、本例のパック受台821を昇降させるリフト機構には、図11に示すように、トレイパックの補充が必要な時期に近づいたことを検出する残量検知センサー860、パック受台821が上限に至ったことを検出する上限検知センサー861、及び取出し位置にトレイパックがあることを検出する物有り検知センサ862がそれぞれ設けられ、トレイパックの補充時期を例えば作業通路810上に設けたランプを点灯させて作業者に知らせることや、トレイパックがなくなったことを例えば同ランプの点滅で作業者に知らせるように構成され、また図示していないが、シート受台822の昇降機構についても、同様の残量検知センサー860,上限検知センサー861及び物有り検知センサ862が設けられている。
【0063】
なお、図10における827は、吸着カップ20563(20573)によりトレイパックを取上げる時に、最上部のトレイパックのみを取出してその下のトレイパックは一緒に持ち上がらないようにするための切り離しガイド片であり、例えばトレイパックの縁部に引っ掛かる板バネによって構成される。
【0064】
また、トレイパック供給装置8では、上記シート受台822にも、台上に載せられているものがトレイパックでなく緩衝シート804であることを除けば、パック受台821に設けられているのと同じすべての構成及びこれを昇降させる機構,周辺部材等が設けられており、これを図13,図14に示した。共通する機構,周辺部材には同じ符号を付して説明は省略する。
【0065】
以上の構成を有する選別梱包装置による農産物Pを段積みする箱詰梱包作業の一例を以下説明する。
【0066】
農産物の供給・等階級選別部において、フリイトレイ4に農産物を載せ搬送コンベア52で搬送させながら、上述したトラッキングによる等級選別と撮像装置54による階級選別、及び識別標識の検出が行われたフリイトレイ4は、二つの並設した搬送コンベア52から合流機構56で合流されて選別コンベア1に移載される。
【0067】
そしてこの農産物の(供給・等階級選別部)→(選別コンベア1)の構成は、本例では2系列に設けられていて、2条の選別コンベア1,1は上下に離隔・積層されて延設されている。
【0068】
等階級選別により仕分区分が判定された農産物Pを載せたフリイトレイ4は、上下2段の各選別コンベア1により移送されながら、図5の排出装置201により所定の仕分区分に指定された分岐コンベア202に送り込まれて集積される。なおこれらの各分岐コンベア202の終端部に配置されているストッパー機構2023はいずれもフリイトレイ4を停止させる状態にある。
【0069】
このようにして各分岐コンベア202に集積されたフリイトレイ4の数は図示しないセンサーにより計数され、一つの段ボール箱6に箱詰する際の一箱分が集積された時点で、箱詰装置(作業ロボット)205が受入れ可能な状態(箱詰作業を行うことができる状態)にあれば、その終端部のストッパー機構2023を退避させ、送出コンベア2041を介して箱詰レーン2031までその一箱分のフリイトレイ4を送り込む。この際、一つの分岐箱詰ライン2に属する上下各4条の分岐コンベア202のうちで、送出しをどの分岐コンベア202からのものとするかは、例えば各分岐コンベア202毎に設けたセンサーカメラ(図示せず)などから検出された情報に基づき、フリイトレイ集積状態,集積速さの違いなどのコンピュータ解析によって箱詰処理を効率よく行うことができるように制御すればよい。そして、上段の分岐コンベア202からの送出しの場合は、該当する分岐コンベア202に連続する送出コンベア2041を水平姿勢とし、下段の分岐コンベア202からの送出しの場合は、エアシリンダ装置2042の作動で該当する分岐コンベア202に連続する送出コンベア2041を下方に揺動させて傾斜姿勢とする。
【0070】
図5に示した状態は、例えば、大きさM,等級Aの仕分区分の農産物を集積した上段右端の分岐コンベア2021からフリイトレイ4の一箱分(24個)を箱詰レーン2031に送出している状態を示している。
【0071】
以上のようにして一箱分(段積みが2段であれば24個×2=48個)の農産物Pに相当するフリイトレイ4が送り込まれ、順次一列づつの箱詰作業が行われる箱詰レーン2031において、上述した多関節型の作業ロボット205により箱詰作業が行われる。
【0072】
すなわち、段ボール箱の供給・排出装置7により箱詰位置704に送り込まれた空の段ボール箱6に対して、まず作業ロボット205は、積載されている24玉(個)用のトレイパック801を吸着カップで取上げることができるように、図4の実線で示した位置・姿勢に、図示しない駆動手段によりアーム機構を動作させる。この際トレイパック供給装置8の回転器807は、該24玉(個)用のトレイパック801が箱詰レーン2031に近接した状態(図5,図9の状態)に位置させるように動作する。また、図12に示すようにカップ吊体2056,2057はその間隔を狭くして6個のカップ吊体でトレイパック801を取上げるようにしている。これはトレイパックの取上げを確実にするためである。そして取上げたトレイパック801は、作業ロボット205のアーム機構を図4の2点鎖線で示した位置・姿勢に移動させて箱詰位置704にある段ボール箱6に嵌挿される。なお図9には,トレイパック801の図の最下段列の凹所(6ケ所)を吸着カップ20563,20673で吊持することを示している。
【0073】
以上のようにして、箱詰位置704にトレイパック(上記状態では大きさM用のトレイパック801)が嵌挿された段ボール箱6が待機した状態とされ、この状態で、箱詰レーン2031に停止された農産物P入りのフリイトレイ4から農産物Pを箱に移載する作業ロボット205による農産物箱詰作業が開始される。
【0074】
なおこの際、本例の作業ロボット205は計7個のカップ吊体(一個の固定型のカップ吊体2056と6個の移動型のカップ吊体2057)を有するため、吊持して取上げる農産物Pが6個であるため1個分だけカップ吊体が余分である。そこで固定カップ吊体2056から最も離れた図6左端の移動カップ吊体2057のエアシリンダ装置20571の吸着カップ20573を、通気管20548(図7参照)からの吸気により通常の農産物移載のために動作する位置から上方に退避移動させ、農産物Pの取上げ、移載などの動作に関与できないようにする。この状態は図6に示される。また各カップ吊体2056,2057が上記箱詰レーン2031に停止されている6個のフリイトレイ4の上の農産物Pを吸着吊持して取上げるのに適するようにされる位置,間隔は、エアシリンダ装置20542の作動及びパンタグラフ機構20547の作動によって与えられる。
【0075】
このように制御された6個のカップ吊体を有するアーム機構は図4の二点鎖線で示した位置・姿勢に移動され、吸着カップ20563,20573により一列6個の農産物Pを吸着し取上げる。
【0076】
次に取上げられた農産物Pを吸着吊持する作業ロボット205は、アーム機構の姿勢を制御することによりカップ吊体2056,2057を箱詰位置に移動させ、またこの移動の途中で、パンタグラフ機構20547の作動により一列のカップ吊体2056,2057の隣接間隔を箱詰に適した状態に変更する。この変更した状態を図16に示した。農産物Pが取上げられた空のフリイトレイ4は、ストッパ機構2034が退避されてリターンコンベア51へ送出される。そして後続の農産物Pを載せたフリイトレー4が箱詰レーン2031に移入されて、復帰したストッパ機構2034により停止され次の箱詰のために待機される。そして図6の状態にカップ吊体の隣接間隔を広げた作業ロボット205により2列目の農産物Pの箱詰作業が行われる。以上の作業は、本例においては4列分繰り返して行われ、これにより、本例の2段に段積みする下段トレイパック801に対する農産物の1段目の箱詰作業が終了する。
【0077】
次に、段積みする本例では、1段目のトレイパック801に農産物を収容させた後、その上に緩衝シート804を載せる作業が行われる。すなわち、トレイパック供給装置8を図9の状態から90°反時計回りに回転させてシート受台822を取出し位置に移動させる。そして、垂直ネジ軸820でシート受台822上の最上部のシート804が物有り検知センサー862で検出させる位置まで該シート受台822を上昇させて待機させ、作業ロボット205により図13,図14に示すように該最上部の緩衝シート804を吊り上げ、梱包箱6に嵌挿させて下段トレイパック801に収容された農産物の上に載せる。そしてこの後、トレイパック供給装置8のトレイパック801を載せたパック受台821が取出し位置にくるように図9の時計回り方向に90°回転させ、作業ロボット205により該トレイパック801を上述と同様にして緩衝シート804の上に載るように嵌挿させた後、農産物の箱詰作業を行い、これにより2段目の農産物の箱詰作業が終了する(図15参照)。
【0078】
以上のようにして上・下2段の農産物箱詰め作業が終了した梱包箱6は、排出コンベア705から製品搬送コンベア706を介して所定の製品集積場所まで搬送される。
【0079】
なお、箱詰作業は、次の空箱6に対して順次に行われる。すなわち、箱詰位置704への空箱6の供給、いずれか選択した分岐コンベア202から箱詰レーン2031への農産物Pを載せたフリイトレイ4の所定個数の送り込み、1段目のトレイパック(801〜803のいずれか)の箱6への嵌挿、一列づつの農産物の取上げ・箱詰、緩衝シート804の嵌挿、2段目のトレイパック(1段目と同じ)の嵌挿、農産物の一列づつの取上げ・箱詰という一連の作業が行われる。なおこの際、大きさLの農産物を箱詰めする場合には、トレイパック803を使用して5個×4列の配列パターンで箱詰を行うため、図6の左側から2番目のカップ吊体2057も左端のカップ吊体2057と同様の退避状態に退避させることが必要になり、また農産物の詰め状態を千鳥状態としかつカップ吊体の隣接間隔変更の程度も異なるが、本例の装置によれば、これらの変更制御も、エアシリンダ装置20571を作動させるだけで左側から2番目のカップ吊体2057を退避させることができ、また配列パターンの変更についても一列毎にエアシリンダ装置20542を作動させて吸着カップホルダ2054を図6のY−Y方向に移動させ、かつパンタグラフ機構20547の作動を調節するだけで極めて簡単に行うことができる。
【0080】
図16は、以上の農産物の2段積み箱詰・梱包の作業の一連を示したものであり、(a)は空箱6に1段目のトレイパック(801〜803)を嵌挿する作業状態、(b)は該嵌挿した1段目トレイパック(801〜803)に農産物Pを箱詰する作業状態、(c)は緩衝シート804を1段目に箱詰した農産物Pの上に載せる作業状態、(d)は該緩衝シート804の上に2段目のトレイパック(801〜803)を嵌挿する作業状態、(e)は該嵌挿した2段目トレイパック(801〜803)に農産物Pを箱詰する作業状態を示している。
【0081】
以上説明した本例は、配列パターン20玉(個)を2段に段積みする場合についてのものであるが、箱詰の配列パターンはこれらに限定されるものではない。更に、一台の作業ロボット205が受け持つ箱詰の配列パターンの種類も図面と異なる一個又は複数とすることができ、例えば、4種類(18玉、20玉、24玉、28玉)とした場合には、トレイパック供給装置8において4種類のトレイパック801〜804を積層するように構成することで実施することができる。またこの配列パターンは、例えば図17に例示的に示したように、さまざまな箱詰個数、配列パターンとすることができ、しかもこれら図示したいずれの配列パターンについても、本例の図6に示した7個のカップ吊体を一列に有する作業ロボット205は共通して使用できるという極めて汎用性の高い装置となっている点で優れている。
【0082】
また、上記例の説明においては、トレイパック供給装置8の3台のパック受台821にそれぞれ別種類(凹所の配列が異なる)のトレイパックを載せる例として説明したが、複数のパック受台に同じ種類のトレイパックを載せるようにしてもよい。例えば3台のうちの2台又は3台に同じ種類のトレイパックを載せるようにしてもよい。このようにすることで、箱詰め作業中に一つのリフト台821上のトレイパックを使い切っても、他のパック受台に同じ種類のトレイパックが載っているので、パックの補充までこれを取出す作業を中断するという問題を招くこともない。
【0083】
更に、上記の例は、農産物を一列づつ箱詰めする動作を繰り返してマトリックス状あるいは千鳥状等の配列に箱詰・梱包する場合として説明したが、本発明はこのような作業ロボットを用いた一列づつの箱詰作業方式に限定されるものではなく、マトリックス状あるいは千鳥状等の配列に農産物を待機させて、一括して箱詰作業する装置を用いることもできる。
【0084】
【発明の効果】
本願の請求項1に係る発明によれば、一定位置に設定した取出し位置に、空のトレイパック又は緩衝シートを選択して択一的に位置させることができるので、農産物入りトレイパックを段積みして梱包する箱詰作業のためのトレイパック供給装置をコンパクトに構成することができる。そしてこのような構成を採用することによって選果場を空間的、平面的な有効利用することができる。更に複数台設置する箱詰装置の稼働率を平均化できて、限られたスペースでの効率のよい選別仕分処理が実現できるという効果が奏される。
【0085】
また上記効果に加えて、以下の効果を奏する。
【0086】
また、請求項1に係る発明によれば、一つの取出し位置に供給するトレイパックの切換えを、迅速かつ円滑に、しかも容易に行うことができる。
【0087】
また請求項のリフト手段を有する発明によれば、トレイパック及び緩衝シートの取出し動作を、より一層画一化した動作で行うことができ、これにより箱詰の作業性をより向上することができる。
【0088】
請求項4に係る発明によれば、トレイパック及び緩衝シートの補充時期を検出でき、トレイパックの不足による作業中断を招く虞れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1を適用する農産物選別梱包装置を示した平面図。
【図2】 図1の選別梱包装置の農産物の供給・等階級選別部の詳細を示した平面図。
【図3】 農産物をトラッキングして搬送するコンベアを示した斜視図。
【図4】 図1の選別梱包装置の選別仕分部の分岐箱詰ラインの一つを示した正面図。
【図5】図4の平面図。
【図6】 吸着カップを一列に有する取上手段により、一列の球塊状の農産物を吸着吊持する状態を示した正面図。
【図7】 図6の側面図。
【図8】 同図6の平面図。
【図9】 本発明の実施形態1のトレイパック供給装置の詳細を説明するための平面図。
【図10】 図9のトレイパック供給装置の一部断面を含む正面図。
【図11】 図9のトレイパック供給装置のパック受台の昇降を説明する正面図。
【図12】 取上手段により、積層したトレパック群から一つのトレパックを取上げた状態を示した正面図。
【図13】 図9のトレイパック供給装置のシート受台の昇降を説明する正面図。
【図14】 取上手段により、積層したトレパック群から一枚のシートを取上げた状態を示した正面図。
【図15】 一列の球塊状の青果物を吸着吊持して箱容器の上段(2段目)のトレイパックに移載した状態を示した一部断面を含む正面図。
【図16】 梱包箱に農産物を2段に段積みする場合の作業手順を説明した図。
【図17】 実施形態1の装置により箱詰可能な様々な配列パターンを示した図。
【符号の説明】
1・・・選別コンベア、2・・・分岐箱詰ライン、4・・・フリートレイ、5・・・バーコードリーダー、6・・・梱包箱(段ボール箱)、7・・・段ボール箱の供給・排出装置
701・・・空箱搬送コンベア
702・・・プッシャー
703・・・空箱降下装置
704…箱詰位置
705・・・排出コンベア
706・・・製品搬送コンベア
8・・・トレイパックの供給装置
801〜803・・・トレイパック
804・・・緩衝シート
805・・・回転受台
806・・・支持枠
807・・・回転器
808・・・ギア
809・・・ギア
810・・・作業通路
820・・・垂直ネジ軸
821・・・パック受台
8211・・・ナット部材
822・・・シート受台
8221・・・ナット部材
823・・・天井板
824・・・昇降用モータ
825・・・ギア
826・・・ギア
827・・・切り離しガイド片
850・・・固定基台
860・・・残量検知センサー
861・・・上限検知センサー
862・・・物有り検知センサー
50・・・作業者
51・・・リターンコンベア
511・・・ピッチ付けスクリュー
52・・・搬送コンベア
521・・・桟
522・・・テーパーレール
53・・・トラッキング検出装置
54・・・撮像装置
55・・・バーコードリーダー
56・・・合流機構
561・・・乗り継ぎコンベア
562・・・傾斜レール
201・・・排出装置
2011・・・回転テーブル
2012・・・電磁吸着部
2013・・・励磁手段
2014,2015・・・励磁解除手段
202(2021,2022)・・・貯溜コンベア
2023・・・ストッパ機構
203・・・箱詰待機位置
2031・・・箱詰レーン
20311・・・ベルトコンベア
20312・・・ガイド壁
2034・・・ストッパ機構
204・・・トレイ送出装置
2041・・・送出コンベア
2042・・・エアシリンダ装置
2043・・・中継コンベア
2044・・・軸
205・・・箱詰装置(作業ロボット)
2051・・・本体
2052・・・根元リンク機構
2053・・・先端リンク機構
2054・・・吸着カップホルダ
20541・・・レール
20542・・・エアシリンダ装置
20543・・・ピストンロッド
20545・・・レール
20546・・・サーボモータ
20547・・・パンタグラフ機構
20548・・・通気管
2055・・・ブラケット
20551・・・ブラケット底部板
20552・・・ガイド
2056・・・固定カップ吊体
20561・・・エアシリンダ装置
20562・・・ピストンロッド
20563・・・吸着カップ
2057・・・移動カップ吊体
20571・・・エアシリンダ装置
20572・・・ピストンロッド
20573・・・吸着カップ
2058・・・通気管。

Claims (4)

  1. 農産物を箱詰のために待機させる箱詰レーンを挟んで片側に配置され、該箱詰レーンを挟んだ他側に配置された箱詰位置に用意された梱包箱に対し、農産物を受け入れる複数の凹所が所定の配列で形成された空のトレイパックと、段積みした農産物入りトレイパックの段積み間に介挿する緩衝シートとを供給するための農産物の段積み梱包に用いるトレイパックの供給装置であって、
    前記空のトレイパックを積層して載せた複数のパック受台、および段積みした農産物入りトレイパックの段積み間に介挿する緩衝シートを積層して載せた少なくとも一台のシート受台を垂直軸の周囲に配して旋回移動させる回転台と、前記受台に載った積層物からトレイパック又は緩衝シートを一枚ずつ取出すために設定された取出し位置に複数の前記パック受台のいずれか一つを旋回移動させる動作と前記シート受台を旋回移動させる動作を交互に行なうように前記回転台を駆動制御する受台移動手段と、を備えたことを特徴とする農産物の段積み梱包に用いるトレイパックの供給装置。
  2. 請求項において、前記各受台は、積層したトレイパック群又は緩衝シート群を昇降させるリフト手段を備えていることを特徴とする農産物の段積み梱包に用いるトレイパックの供給装置。
  3. 請求項のリフト手段は、トレイパック群又は緩衝シート群の最上位の一枚を、予め定めた取出し高さ位置となるように前記受台を昇降させるものであることを特徴とする農産物の段積み梱包に用いるトレイパックの供給装置。
  4. 請求項1ないしのいずれかにおいて、受台に載ったトレイパック又は緩衝シートの積層数を検出する手段を有することを特徴とする農産物の段積み梱包に用いるトレイパックの供給装置。
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